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画像が表示されない・他PCで見えない
このページで解決できること
Jw_cadに挿入したはずの画像が画面に出ない、自分のPCでは見えるのに他のPCに渡したら画像だけ消えている、BMP以外のJPGやPNGを選んでも挿入できない、といった「画像が表示されない」系のトラブルを切り分けて解決できるようになります。原因の相当数は「画像同梱(画像をJWWファイルに埋め込む操作)をしていない」ことに集約されますが、それ以外にもファイル形式・レイヤ非表示・表示メニューの設定など複数の要因があるため、症状別に対処手順を整理します。
こんな症状でお困りの方へ
- 自分のPCでは画像が表示されるのに、メールで送った相手側で開くと画像枠だけが残って中身が表示されない
- USBで持ち出した先のPCで開いたら、画像があったはずの場所に何もない
- メニュー「編集」→「画像編集」から画像挿入ダイアログを開いても、JPGやPNGファイルが選べない(一覧に表示されない)
- BMPファイルを選んで挿入したつもりだが、作図ウィンドウに何も出てこない
- 印刷プレビューでは画像が出るが、画面表示では出ない(または逆)
- ある日突然、これまで見えていた画像が表示されなくなった
- 画像のフォルダを別の場所に移動した/名前を変えたら、画像が表示されなくなった
画像準備中 — 同じ.jwwファイルを2台のPCで開いたときの比較画面(自PC: 画像あり/他PC: 画像枠のみ)
背景: Jw_cadの画像挿入は、初期状態では「画像ファイルが置かれている場所のパスだけ」を.jwwファイルに記録します。.jwwファイル本体には画像データが入っておらず、開くたびに記録されたパスの画像を読みに行く仕組みです。このため、別PCに.jwwだけを渡したり画像ファイルを移動したりすると、参照先が消えて表示されなくなります。
主な原因
| # | 原因 | 起きる場面 |
|---|---|---|
| 1 | 画像同梱(埋め込み)をせずに保存している | .jwwファイルだけを別PCに渡した/メール添付した |
| 2 | 画像ファイルのパスが変わった(移動・改名・フォルダごと削除) | 画像フォルダの整理をした後/別ドライブへ移した |
| 3 | 絶対パスで保存されており、別PCには同じパスが存在しない | D:\photo\01.bmp を C: ドライブしか無いPCで開いた |
| 4 | BMP以外(JPG/PNG等)の画像を入れようとしている/入っている | スマホで撮った写真をそのまま挿入しようとした |
| 5 | Susie Plug-in(iftwic.spi)が他PCでは未導入 | プラグイン環境を整えた自PCではJPGが見える、未整備のPCでは見えない |
| 6 | 画像が配置されたレイヤが非表示/非選択になっている | レイヤ整理中に該当レイヤを非表示にした |
| 7 | 表示メニューの「ハッチ・ソリッド・画像表示」がオフ | 画面表示の高速化を狙ってオフにした/意図せず外れた |
| 8 | 画面表示倍率や用紙の外に画像が配置されている | 移動・拡大縮小の操作で画像が用紙外へ飛んだ |
背景: 上記頻度は、PERSC編集部が読者からの問い合わせを集計した体感順です。「他PCで見えない」と問い合わせを受けるケースの大半は、原因1(画像同梱忘れ)と原因2〜3(パス問題)に集約されます。
対処方法
注意: 削除・初期化・解除(画像同梱解除・パス再設定を含む)を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:
- コピー退避: 対象
.jwwと参照画像ファイルを別フォルダにコピーバックアップします(例:案件A.jww→案件A_backup_2026-05-08.jww)- 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、再現性のあるトラブルかを確認(バックアップから戻せる前提を作る)
- 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の対処を実行
画像同梱解除は元データをファイルから取り出す操作です。原本に対して直接実行すると、参照元の画像ファイルが見つからない場合に画像が 永続的に失われる 可能性があります。
対処1: 画像同梱で.jwwファイルに画像を埋め込む(最重要)
他PCで画像が表示されない問題の多くは、この操作で解決します。「画像同梱」とは、外部ファイルを参照する形ではなく、画像データを.jwwファイル本体に埋め込む操作です。
手順
- 画像が入った.jwwファイルを開きます
- メニューバー「編集」→「画像編集」をクリックします(またはツールバーの「画像」アイコン)
- コントロールバーに表示された「画像同梱」ボタンをクリックします
- 確認ダイアログが出たら「OK」をクリックします
- 画面上に処理メッセージが出てから戻ったら、
Ctrl + Sで上書き保存します
画像準備中 — 画像編集コマンドのコントロールバーで「画像同梱」ボタンをクリックする場面と、確認ダイアログ
Tips: 画像同梱を実行すると.jwwファイルのファイルサイズが画像データのぶん大きくなります。メール添付で送る場合はサイズに注意し、必要に応じて画像をあらかじめ縮小してから挿入し直すと配信負荷が下がります。
注意: 画像同梱はファイル単位で1回行う操作です。あとから別の画像を追加挿入した場合は、その画像も改めて同梱する必要があります。複数画像を扱う場合は「全部入れ終わったら最後に同梱→保存」を習慣化しましょう。
対処2: 画像ファイルを.jwwと同じフォルダに置き、相対パスで保存する
画像同梱でファイルサイズを膨らませたくない場合や、画像を別ファイルとして管理したい場合は、画像ファイルを.jwwと同じフォルダに置き、「相対パス」を有効にして保存します。
手順
- 画像ファイルを.jwwファイルと同じフォルダに移動またはコピーします
- .jwwファイルを開き、メニューバー「編集」→「画像編集」を起動します
- コントロールバーの「相対パス」のチェックボックスにチェックを入れます
- 既に挿入済みの画像がある場合は、いったん削除してから「画像挿入」で同じ画像を入れ直します
Ctrl + Sで上書き保存します- .jwwと画像ファイルをセットでフォルダごとコピーして相手に渡します
画像準備中 — コントロールバー「相対パス」チェックボックスの位置
背景: 相対パスとは「.jwwファイルからの相対的な位置で画像を探す」方式です。例えば
./photo01.bmpと記録されていれば、.jwwと同じフォルダにphoto01.bmpがあれば必ず読み込めます。絶対パス(例:C:\Users\○○\Desktop\photo01.bmp)で記録されていると、別PCではユーザー名が違うため見つからず表示できません。
PERSCの推奨: 画像同梱と相対パスのどちらを使うかは「画像をあとから差し替えるか」で判断します。差し替えない(最終納品など)→画像同梱、差し替える(製作中・複数の写真候補がある)→相対パス、を目安にしましょう。
対処3: BMP以外の画像(JPG/PNG)を扱えるようにする
Jw_cadは標準ではBMP形式(拡張子 .bmp)のビットマップ画像しか開けません。JPGやPNGをそのまま挿入しようとしても、画像挿入ダイアログのファイル一覧に出てきません。
対応方法は2つあります。
A. 画像をBMPに変換してから挿入する(簡単・確実)
- WindowsのペイントでJPG/PNGを開きます
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」→「BMP画像」を選択します
- 保存したBMPファイルをJw_cadで挿入します
Tips: 大量の写真をまとめてBMPに変換したい場合は、Windows標準の「ペイント」より画像ビューアアプリのバッチ変換機能を使うと早いです。ファイルサイズはJPGより大きくなるため、変換後は画像同梱ではなく相対パス運用と組み合わせるのも有効です。
B. Susie Plug-inを導入してJPG/PNGを直接扱えるようにする
Jw_cadにSusie Plug-in(画像読込みプラグイン)を入れると、変換せずにJPG/PNGを挿入できるようになります。導入手順の詳細は BMP以外の画像を挿入する(Susie Plug-in導入) ※準備中 を参照してください。
注意: 自PCにSusie Plug-inを入れてJPGを直接挿入した場合、他PCで開いた時に同じプラグインが入っていないと画像が表示されません。プラグイン経由の運用は「画像同梱」とセットで使うのが安全です。同梱してしまえば、他PCにプラグインがなくても表示されます。
対処4: 画像が配置されたレイヤを表示・編集状態に戻す
画像はレイヤ(透明シートのように図面要素を分類する仕組み)に乗って配置されています。そのレイヤが非表示になっていると、画像も画面から消えます。
手順
- 画面右下のレイヤバーを確認します
- 数字ボタンが**非表示状態(凹んだ表示)**になっているレイヤがあれば、そのレイヤを右クリックして「表示」状態(または編集状態)に切り替えます
- 画像が出てきたか確認します
画像準備中 — レイヤバーで非表示レイヤを表示状態に切り替える操作
Tips: どのレイヤに画像があるかわからない場合、いったん全レイヤを「表示のみ」にしてから1つずつ非表示に戻していくと、画像が消えた段階のレイヤが該当レイヤとわかります。
レイヤの状態切り替えで詰まった場合は レイヤが切り替わらない・編集できない ※準備中 も参照してください。
対処5: 表示メニューの「画像表示」設定をオンに戻す
Jw_cadには「画面表示の高速化のため、画像やソリッド塗りつぶしの描画をオフにする」設定があります。これがオフになっていると、画像は内部的には保持されているのに画面には出ません。
手順
- メニューバー「表示」をクリックします
- プルダウンメニュー内の「ハッチ・ソリッド・画像表示」(または同等の項目)にチェックが入っているか確認します
- チェックが外れていれば、クリックしてオンに戻します
- 画面が再描画され、画像が表示されたか確認します
画像準備中 — 表示メニュー「ハッチ・ソリッド・画像表示」のチェック状態
背景: この設定は古いPCで重い図面を扱う際の高速化機能として用意されています。Direct2Dが普及した現在では使われる場面が減りましたが、過去に切り替えた覚えがなくても、ショートカットの誤操作や設定ファイルの引き継ぎで意図せずオフになっていることがあります。
要確認: メニュー項目の正確な文言は実機で確認します(バージョンにより「画像表示」「ハッチ・ソリッド表示」など表記揺れがあります)。
対処6: 画像が用紙外・画面外に飛んでいないか確認する
移動コマンドや画像フィットの操作で意図せず画像を用紙の外に飛ばしてしまっているケースです。
手順
- キーボードの
Ctrl + 0(ゼロ)を押して、用紙全体表示にします - それでも見つからない場合、
Ctrl + Homeで全要素を含む全体表示に切り替えます - 画像が極端に小さく/大きくなっていないか確認します
- 画像が見つかれば、選択 → 移動コマンドで適切な位置に戻します
画像準備中 — 全体表示で画面外に飛んでいた画像を発見する例
Tips: 画像が画面の遥か彼方に飛ぶと、画面表示倍率が極端に縮小されて図面側がほぼ点になることがあります。倍率表示が異常に小さい場合は、まず画像を探して削除または所定位置に戻してから倍率を戻します。
予防策・再発防止 ★PERSC独自
画像トラブルは「他PCに渡した瞬間」に発覚することが多く、納品先で慌てる事態になりがちです。次の3つの運用ルールで再発を大幅に減らせます。
1. 「保存前に画像同梱」をチェックリスト化する
画像を1枚でも挿入した.jwwファイルは、保存・閉じる前に必ず「画像編集」→「画像同梱」を実行するルールにします。PERSC編集部では「画像を挿入したらすぐに同梱する」を作業手順の固定ステップに組み込んでおり、納品時の表示トラブルがゼロになりました。
2. 受け渡し時はZIPでフォルダごと圧縮する
メール添付やクラウド共有で渡す際は、.jww単体ではなく**.jwwと画像ファイルが入ったフォルダごとZIP圧縮**する運用にします。相対パスで運用している場合、ZIP展開先でフォルダ構造が保たれていれば画像参照も保たれます。
PERSCの推奨: 同梱しないで相対パス運用するのは「ファイルサイズを抑えたい」「画像を後から差し替える可能性がある」ケースに限定するのがおすすめです。確実性を優先するなら同梱が安全です。
3. 納品前テストとして「別PC(または別ユーザーアカウント)で開く」を習慣化する
最終確認として、自PCの別ユーザーアカウントや、社内の別PCで開いて画像が表示されるか確認します。画像同梱をしていれば必ず開けますが、相対パス運用の場合はパス問題の発見にも使えます。クラウドストレージで納品先と同じフォルダに置いて開いてもらえば、テスト送信代わりにもなります。
つまずきポイント・補足 ★PERSC独自
Q: 画像同梱したのに、まだ他PCで表示されない
→ 同梱後に「上書き保存」をしていない可能性があります。画像同梱の操作直後はメモリ上にしか反映されておらず、Ctrl + Sで保存し直さないと.jwwファイルには書き込まれません。同梱→保存→ファイルサイズが大きくなったか確認、の順で1サイクル回しましょう。
Q: 「画像分離」を実行したら画像が消えた
→ 画像分離は同梱状態を解除して画像をBMPファイルとして外に出す機能です。分離を実行すると.jwwファイルと同階層に「(ファイル名)〜分離画像」というフォルダが自動作成され、その中にBMPが出力されます。.jww側はそのBMPを参照する形に切り替わるため、別PCに渡す際はこのフォルダごと持っていく必要があります。
Q: PNGの透過部分が黒く塗りつぶされて表示される
→ Jw_cadは透過情報を持つPNGをBMP化した際、透過部分が背景色で塗りつぶされます。透明背景を活かしたい場合は「透過色設定」機能で、塗りつぶされた色(多くは白または黒)を透過色として指定すると擬似的に透明にできます。詳細は 画像同梱・分離・相対パス・透過色設定 ※準備中 を参照してください。
Q: 画像挿入ダイアログでBMPファイルすら選べない
→ ダイアログ右下のファイル形式絞り込みが「BMP File (*.bmp)」になっているか確認します。「すべてのファイル」に変えれば他形式も一覧表示されますが、Jw_cad本体はBMP以外を読めないため、結局選べてもエラーになります。BMP変換 or Susie Plug-in導入の対処3に進みましょう。
Q: 印刷時だけ画像が出ない(画面では見える)
→ これは画像表示ではなく印刷側のトラブルです。プリンタ出力要素の設定や、印刷時の用紙範囲との関係を切り分ける必要があります。 画像が印刷されない ※準備中 を参照してください。
Q: 受け取った.jwwを開いたら「指定されたファイルが見つかりません」と出た
→ 絶対パスで保存された画像ファイルを、別PCで開いた典型的なケースです。送り元に「画像同梱して保存し直したものを再送してほしい」と依頼するのが最短です。連絡が取れない場合、ダイアログを「OK」で閉じれば.jww本体は開けます。画像枠だけが残った状態で図面を確認できます。
Q: 画像同梱したファイルを開いたら極端に重くなった
→ 高解像度の写真を多数同梱すると、.jwwファイルが数十MBに膨らんで動作が重くなります。挿入する画像は表示に必要な解像度まで事前に縮小(例: 横幅1500pxなど)してから挿入し直すと改善します。動作の重さ全般は 動作が重い・描画が遅い ※準備中 も参照してください。
関連項目
- 画面構成 — レイヤバーや表示メニューの位置
- マウス操作の基本 — 全体表示などの基本操作
- 画像挿入(BMPの取込・基準点指定) ※準備中 — 画像挿入コマンドの本体
- 画像同梱・分離・相対パス・透過色設定 ※準備中 — 画像同梱・相対パスの詳細
- BMP以外の画像を挿入する(Susie Plug-in導入) ※準備中 — JPG/PNGを直接扱う方法
- 画像が印刷されない ※準備中 — 画面では見えるが印刷で出ない場合
- レイヤが切り替わらない・編集できない ※準備中 — レイヤ非表示の対処
- 動作が重い・描画が遅い ※準備中 — 画像同梱でファイルが重くなった場合
まとめ
- 画像が他PCで表示されない原因の相当数は「画像同梱忘れ」。画像を入れた.jwwは保存前に必ず「編集」→「画像編集」→「画像同梱」を実行する
- 同梱しない運用なら「画像と.jwwを同フォルダに置き、相対パスをONにして、フォルダごと渡す」の3点セットを徹底する
- BMP以外(JPG/PNG)を直接扱うにはBMP変換またはSusie Plug-in導入が必要。プラグイン環境は受け取り側にも依存するため、画像同梱とセットで運用するのが安全