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平面図への建具配置(建平の貼り込みと開口部処理)
このページでできるようになること
通り芯・柱・壁まで描き終えた平面図に、引違い窓・玄関ドア・室内ドアといった建具を「建具平面(建平)」コマンドで貼り込み、開口部の壁線を正しく切り欠く一連の手順を身に付けられます。基準線・基準点の取り方、内法寸法の入れ方、複数建具の連続配置、建具記号(W1・D1 等)との対応関係まで含めて、住宅平面図の建具配置工程をひととおり進められる状態になります。
背景: 住宅平面図の作図工程は「通り芯 → 柱 → 壁 → 建具」または「通り芯 → 柱 → 建具 → 壁」のどちらかで進めるのが一般的です。Jw_cad には標準で建具データが組み込まれているため、ゼロから引違い窓を描く必要はありません。ただし、貼り込んだだけでは壁線と重なって見えてしまうため、開口部の切り欠き処理がセットになります。この記事はその「貼り込み」と「切り欠き」を一連の作業として整理します。
全体ワークフロー(建具配置パートの位置付け)
平面図全体の作図工程の中で、この記事が扱うのは「建具配置」のステップです。前後の工程は別記事に委譲します。
| 工程 | 内容 | 担当記事 |
|---|---|---|
| 1 | 通り芯の作図 | 通り芯の描き方 ※準備中 |
| 2 | 柱の配置 | 柱の描き方 ※準備中 |
| 3 | 壁の作図(先描き派) | 壁の描き方 ※準備中 |
| 4 | 建具の配置(この記事) | — |
| 5 | 壁の作図(後描き派) | 壁の描き方 ※準備中 |
| 6 | 設備記号・寸法・文字 | 平面図ワークフロー ※準備中 |
PERSCの推奨: 初心者は「壁を先に描いてから建具を貼る」運用が安全です。壁線が先にあれば、建具を貼る位置の基準点(柱角・壁芯)が拾いやすく、開口部の切り欠きも目視確認しやすいためです。「建具を先に貼って後から壁を描く」運用は、開口部の納まりが頭に入っているベテラン向けです。
建具平面(建平)コマンドの位置づけ
「建具平面」は Jw_cad に標準で同梱されている建具データを呼び出して、平面図に貼り込むコマンドです。ツールバーでは「建平」と省略表記されています。
- メニューバー: 「作図」→「建具平面」
- ツールバー: 「作図(2)」ツールバー内の「建平」ボタン
- 建具データ: 「建具平面 A〜D」のフォルダに用途別に収録
要確認: 「建具平面 A〜D」のフォルダ構成と、各フォルダに収録されている代表的な建具種別は実機で確認する必要があります。バージョンや配布元により内容が異なる可能性があります。
コマンド本体(建具データの選択画面の使い方・「内法」「見込」入力欄の挙動・基準点変更ダイアログ)の解説は 建具平面コマンド に集約しています。この記事では「平面図に貼り込むシナリオ」に特化します。
背景: Jw_cad の建具コマンドは「建具平面(建平)」「建具断面(建断)」「建具立面(建立)」の3点セットで構成されています。この記事で扱うのは平面図用の「建平」のみです。建断・建立は意匠図の断面図・立面図で使うコマンドで、平面図への貼り込みでは使いません。
配置前のレイヤ準備
建具を貼り込む前に、書込みレイヤを「建具レイヤ」に切り替えておきます。Ch.6 で示した建築標準のレイヤ構成では、平面図の建具は レイヤ 4 に配置するのが推奨です。
推奨レイヤ設定
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 書込みレイヤグループ | 平面図グループ(例: Gp.0) |
| 書込みレイヤ | レイヤ 4(建具) |
| 通り芯レイヤ(参照) | 表示のみまたは編集可能 |
| 柱レイヤ(参照) | 表示のみ |
| 壁レイヤ(参照) | 編集可能(後で開口部を切り欠くため) |
注意: 壁レイヤを「表示のみ」にしてしまうと、後で開口部を切り欠く操作ができません。建具を貼った後すぐに開口処理に入る場合は、壁レイヤを「編集可能」にしておきます。
レイヤ構成の根拠と詳細は 建築図面のレイヤ分け実践 を参照してください。
建具配置の基本手順
配置手順サマリー(全7ステップ)
| # | 操作 | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | 書込みレイヤを「建具」に切替 | 数秒 |
| 2 | 「建平」コマンドを起動 | 数秒 |
| 3 | ファイル選択ダイアログで建具を選ぶ | 10〜20秒 |
| 4 | コントロールバーで「内法」(建具の内寸法)を入力 | 数秒 |
| 5 | 基準線(壁線または通り芯)を左クリックで指示 | 数秒 |
| 6 | 配置位置を左クリック(読取点なら右クリック) | 数秒 |
| 7 | 仮線を確認して再度左クリックで確定 | 数秒 |
合計: 1建具あたりおおむね30秒〜1分。慣れれば連続配置で1分間に数個のペースで進められます。
画像準備中 — 平面図への建具配置の全体フロー(配置前→配置後)
手順1: 書込みレイヤを建具レイヤに切替
レイヤツールバーで建具用のレイヤ(推奨: レイヤ 4)を 書込みレイヤ に切り替えます。
画像準備中 — レイヤツールバーで建具レイヤを書込みに設定
手順2: 「建平」コマンドを起動
「作図(2)」ツールバーの「建平」ボタンを左クリックします。または、メニューバーから「作図」→「建具平面」を選択します。
画像準備中 — 「建平」ボタンの位置
手順3: 建具データを選択
ファイル選択ダイアログが開きます。左側または右側のフォルダツリーで「建具平面 A」「建具平面 B」など用途別のフォルダを開き、配置したい建具を 左ダブルクリック で選択します。
Tips: 同じ「引違い窓」でもフォルダによって縮尺前提や線幅設定が異なる場合があります。最初の1個目を貼ったら、線色・線種が他の図形と揃っているかを確認してください。揃っていなければ別フォルダの建具を試します。
画像準備中 — 建具データのファイル選択ダイアログ
手順4: 「内法」に建具の内寸法を入力
コントロールバーの「内法」入力欄に、配置する建具の内寸法(mm)を入力します。引違い窓 1650mm なら 1650、玄関ドア 800mm なら 800 のように単一数値を入れます。
要確認: 建具によっては「内法」の入力単位が「横, 縦」の2値指定になる場合があります(建具立面では
横寸法 , 縦寸法のカンマ区切り)。建具平面でも縦の見込みが入る場合があるため、実機で確認します。
Tips: 内法を
0または空欄にすると、基準線指示後にマウスで始点・終点を指示して寸法を決めるモードになります。寸法が確定していない試行段階では0運用が便利です。
画像準備中 — コントロールバーの「内法」入力欄
手順5: 基準線を指示
作図ウィンドウ内で、建具を貼り付ける 基準線(多くの場合は壁の中心線または壁線)を左クリックします。基準線は縦・横・斜めいずれも指示可能です。基準線を指示すると、建具が赤い仮線で表示されます。
画像準備中 — 基準線(壁線)を左クリックして仮線を表示
手順6: 配置位置を指示
仮線の状態でマウスポインタを動かすと、建具が基準線上を移動します。配置したい位置で 左クリック(任意点)または 右クリック(読取点)して位置を確定します。
PERSCの推奨: 配置位置は 読取点(右クリック) で取るのが基本です。柱の角・通り芯の交点・壁端点といった既存の点に正確にスナップさせることで、後の寸法整合が取りやすくなります。任意点(左クリック)はラフ配置の段階だけにとどめ、最終的には読取点に置き直します。
画像準備中 — 配置位置を読取点で指示
手順7: 仮線を確認して確定
配置位置を指示すると、選択した建具の平面図が 書込みレイヤ・現在の線属性 で作図されます。配置後は仮線が実線に変わり、コマンドは続行状態(次の建具を続けて貼れる状態)になります。
画像準備中 — 配置完了後の建具
基準点の考え方(つまずきやすいポイント)
建具配置で最初につまずくのが「どこを基準に貼るか」です。建具データには基準点(建具の左下・中心・右下など)が設定されており、貼り付け時にその基準点が指示位置に重なります。
基準点の典型パターン
| 建具種別 | 推奨基準点 | 理由 |
|---|---|---|
| 引違い窓 | 中心 | 窓の中心を柱間中央に合わせやすい |
| 片開きドア | 吊元側の角 | 蝶番位置を柱角に合わせる |
| 両開きドア(玄関親子戸) | 中心または吊元 | 開口幅の取り方による |
| 引込みドア | 戸袋側の端 | 戸袋を壁内に納めるため |
基準点の変更は、建具選択後にコントロールバーの「基準点変更」タブから行います。多数のラジオボタンが並ぶダイアログで、左下・中・右下・上中・下中などの位置を選択できます(建立では「左内法」「下内法」タブのクリックで切り替え)。
Tips: 「基準点を中心」にすると、引違い窓を柱間ぴったり中央に貼り付けやすくなります。柱間 1820mm に内法 1650mm の引違い窓を中央配置するなら、柱間の中心点で読取り → 中心基準で貼り付け、で位置が決まります。
画像準備中 — 基準点変更ダイアログのラジオボタン
背景: 自分で図形登録した建具を使う場合は、図形登録時の基準点設定がそのまま貼り付け時の挙動を決めます。実務では「使うときに迷わない基準点で登録する」ことが、後の作業速度を大きく変えます。詳しくは 建具図の作り方(建平・建立・建断3点セット) ※準備中 を参照してください。
開口部の切り欠き処理
建具を貼り込んだだけでは、壁線が建具部分を そのまま貫通している 状態です。実際の図面では「建具の幅だけ壁線を消す」必要があります。これを 開口部の切り欠き と呼びます。
切り欠きが必要な理由
| 状態 | 見え方 | 図面としての適否 |
|---|---|---|
| 切り欠き前 | 壁線と建具が重なって表示 | 不適切(壁が建具を貫通) |
| 切り欠き後 | 開口部の壁線が建具幅で消えている | 適切(実際の開口を表現) |
画像準備中 — 切り欠き前と切り欠き後の比較
切り欠きの3つの方法
方法A: 「消去」コマンドの節間消し
最も基本的な方法です。
- 「消去」コマンドを起動
- コントロールバーの「節間消し」を有効化
- 建具の左端・右端で壁線を 左クリック(節間消しなら範囲指定不要)
Tips: 「節間消し」は線の交点と交点の間だけを消すモードです。建具の左右端点が壁線上にあれば、その間だけが正確に消えます。
方法B: 「伸縮」コマンドで端点指示
- 「伸縮」コマンドを起動
- 壁線を左クリックで選択
- 建具の端点を右クリック(読取点)で指示
- 壁線の端が建具端点まで縮む
開口部の左右両側で壁線を縮めれば、建具部分の壁線が開いた状態になります。
方法C: 「コーナー処理」コマンドで2線同時処理
外壁・内壁が2線(壁芯から両側に振り分け)で描かれている場合、左右の壁線を同時に処理する必要があります。「コーナー処理」コマンドの 切断間隔 設定を活用すると、開口部の左右両側を一度に切れます。
要確認: 「2線」コマンドで描いた壁に対する開口処理の最適手順は実機で確認します。包絡処理コマンドが建具のブロック化データに対してどう振る舞うかも検証対象です。
PERSCの推奨: 量産する住宅プランでは 方法A(節間消し) が最速です。節間消しは1クリックで開口分が消えるため、複数建具の開口処理を流れ作業で進められます。
包絡処理での自動切り欠きは推奨しない
「包絡処理」コマンドは2線の壁端と建具を一括で繋ぐように見える操作ですが、Jw_cad 標準の建具データはブロック化されているため、包絡処理が 想定外に建具内部の線まで巻き込む 可能性があります。建具を含む範囲での包絡処理は避け、開口処理は上記A〜Cの個別操作で行うのが安全です。
注意: 包絡処理を試す場合は、必ずバックアップ後に小範囲で挙動を確認してから本番作業に進んでください。
連続配置の進め方
「建平」コマンドは1建具配置後もコマンドが続行するため、同じ建具を続けて複数貼り付けできます。
同じ建具を複数貼る
- 1個目を配置すると、コマンドは「基準線指示待ち」状態に戻る
- 次の貼り付け先の壁線を左クリック → 配置位置を指示
- これを繰り返す
別の建具に切り替える
途中で別の建具に切り替えるには、コントロールバーの「建具選択」タブを左クリックします。ファイル選択ダイアログが再表示されるので、新しい建具を選びます。「建平」ボタンを再度押す必要はありません。
Tips: 「建具選択」タブで切り替えても、現在の書込みレイヤ・線属性はそのまま維持されます。同一プランで複数種類の建具を貼り込むときの操作回数が減ります。
反転・回転が必要な場合
引違い窓の左右の引き勝手や、片開きドアの吊元方向は、コントロールバーの 反転オプション(建断では「芯反転」「内外反転」「左右反転」相当)で切り替えます。建平にも類似の反転スイッチが用意されています。
要確認: 建平のコントロールバーに表示される反転オプションの正確な項目名と挙動は実機で確認が必要です。
画像準備中 — コントロールバーの建具選択タブと反転オプション
建具記号(W1・D1)の配置との関係
平面図の建具には、建具表と対応する 建具記号(窓は W1, W2…、ドアは D1, D2…、引戸は SD1…)を併記するのが実務の標準です。
記号配置のレイヤ運用
| 記号配置レイヤ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 建具レイヤ(4)に同梱 | 建具と一緒に表示・非表示できる | 文字レイヤ運用と分離されない |
| 文字レイヤ(7)に分離 | 文字一括編集・寸法と同レベルで管理 | 建具非表示時に記号だけ残る |
PERSCの推奨: 1物件あたりの建具数が少なければ建具レイヤに同梱で十分です。建具数が多い大規模プランや、建具表との整合チェックを頻繁に行う案件では文字レイヤ分離が便利です。受注先の標準があればそれに合わせます。
建具表との連動の考え方
Jw_cad では「貼った建具」と「建具表のセル」が 自動連動する仕組みはありません。建具を1つ貼るごとに、建具表側に1行追加して内法寸法・記号を手動で記入します。建具表自体の作り方は別記事の範囲です。
- 建具表テンプレートと運用 → 建具図の作り方(建平・建立・建断3点セット) ※準備中
実務での使い方 ★PERSC独自
木造住宅の引違い窓(一般的なパターン)
木造住宅で最も多用されるのが、半間(910mm)または1間(1820mm)の柱間に納める引違い窓です。
標準サイズ運用例
| 開口位置 | 内法(W×H) | 建具種別 | 配置基準 |
|---|---|---|---|
| 居間掃出し | 1690 × 2030 | 引違いテラス窓 | 中心基準 |
| 居間腰窓 | 1690 × 1170 | 引違い腰窓 | 中心基準 |
| 寝室腰窓 | 1235 × 1170 | 引違い腰窓 | 中心基準 |
| トイレ・浴室 | 690 × 770 | 引違い小窓 | 柱角基準 |
| 階段踊場 | 405 × 970 | FIX窓 | 柱角基準 |
Tips: 木造在来軸組の柱間は 910mm モジュール が基本のため、建具内法もそれに合わせた寸法(1820mm 開口に内法 1690mm の窓 = 両側に各 65mm の取り付け代)が定型です。建具を貼る前に柱間中心点を読取できる状態にしておくと、中心基準で一発配置が決まります。
玄関ドア(両開き親子戸)
玄関は 両開き親子戸(親扉 800mm + 子扉 400mm の組合せ)が定番です。柱間 1820mm の開口に貼る場合、親扉を吊元基準で柱角に合わせると、子扉が反対側の柱手前で納まります。
PERSCの推奨: 玄関ドアは 吊元基準(吊元側の柱角) で配置するのが標準です。中心基準にすると、左右の取り付け代が同じにならない場合に納まりが崩れやすいためです。
室内ドア(片開き)
各居室・洗面所・トイレに使う片開きドアは、開口幅 700〜800mm が一般的です。間仕切壁の柱角に吊元を合わせて配置します。
配置時の注意
- ドアの開き方向(内開き/外開き、左吊元/右吊元)を間取りに合わせて選択
- 反転オプションで左右を切り替え
- 浴室の出入口は 600mm 程度の小さめが多い
半外付けサッシと真壁の使い分け
実務では、外壁の窓は「半外付けサッシ」(外壁面より少し外側に出る)、内部間仕切は「真壁納まり」(柱面と建具枠が同面)といった区別があります。Jw_cad の標準建具では細部の納まりまでは表現できないため、詳細図レベルで描き直す場合があります。詳しくは 建具図の作り方 ※準備中 を参照してください。
建具配置のチェック観点
平面図の建具を配置し終えたら、以下をチェックします。
| # | チェック項目 |
|---|---|
| 1 | 開口部の壁線が正しく切り欠かれているか |
| 2 | 建具の左右反転(引き勝手)が間取りと整合しているか |
| 3 | ドアの開き方向が動線を阻害していないか |
| 4 | 内法寸法が柱間モジュールに収まっているか |
| 5 | 建具記号(W1, D1)と建具表が一致しているか |
| 6 | 同じ用途の建具で線色・線種が揃っているか |
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 建具を貼ったが、壁線が建具を貫通したままになる
→ Jw_cad の建具コマンドは 壁線の自動切り欠きをしません。配置後に「消去(節間消し)」「伸縮」「コーナー処理」のいずれかで開口部の壁線を手動で削る必要があります。詳しくはこの記事の「開口部の切り欠き処理」を参照してください。
Q: 基準点が建具のどこに付いているか分からず、毎回ズレる
→ 1個目を試し配置してから、配置済み建具の見え方で基準点位置を確認します。基準点を変えたい場合は「基準点変更」タブで好みの位置(中心・左下・右下など)に切り替えます。実務でよく使う基準点は 「中心」(引違い窓向け) と 「左下/右下」(片開きドアの吊元向け) です。
Q: 同じ引違い窓を10カ所貼るのに10回ファイルを選び直している
→ 「建平」コマンドは1度建具を選ぶと、コマンドを抜けない限り同じ建具を連続配置できます。1個目を貼ったあとは基準線指示状態に戻るので、そのまま2個目の壁線を左クリックすれば連続配置できます。別の建具に切り替えるときだけ「建具選択」タブを使います。
Q: 内法を入れずに貼り付けたら、思っていない大きさで配置された
→ 内法欄が空欄または 0 の場合、コマンドは「マウスで始点・終点を指示する」モードになります。標準サイズの建具を貼るときは必ず内法を入力してから基準線を指示してください。マウス指示モードは、寸法を試行錯誤したい段階限定の使い方です。
Q: 引違い窓の左右が逆向きで貼られた
→ コントロールバーの反転オプション(左右反転チェックなど)で切り替えます。配置直後に気付いた場合は、配置済み建具を「図形移動」で削除 → 反転オプションを切り替えて再配置するのが確実です。
Q: 壁を先に描かずに建具から貼ったら、開口部の位置が分からなくなった
→ 「建具を先に貼って後から壁を描く」運用は、開口部の左右端点が頭に入っているベテラン向けです。初心者は 壁を先に描いて、建具を貼り、開口部を切り欠く 順序を推奨します。詳しくは 壁の描き方 ※準備中 を参照してください。
Q: 建具レイヤを「表示のみ」にして貼ろうとしたら配置できない
→ 配置先のレイヤは 書込みレイヤ に設定されている必要があります。レイヤツールバーで建具レイヤ(推奨: レイヤ 4)を書込みに切り替えてから「建平」コマンドを起動してください。レイヤ操作は レイヤシート操作 を参照してください。
Q: 建具を貼ったあとで縮尺を変えたい
→ 縮尺はレイヤグループに紐付くため、配置済み建具のレイヤグループの縮尺を変えると、建具も一緒に伸縮します。ただし内法寸法と表示縮尺が乖離すると、見た目だけ違って実寸が変わらない事態が起きます。詳しくは レイヤグループ縮尺 ※準備中 を参照してください。
Q: 建具を斜め壁に貼りたい
→ 「建平」の基準線は縦・横・斜めいずれでも指示可能です。斜めの壁線を左クリックすると、建具がその壁に沿った角度で仮線表示されます。配置位置の指示も通常通り左クリック/右クリックで進めます。
Q: 包絡処理で開口部を作ろうとしたら、建具の中身まで変形された
→ Jw_cad 標準の建具データはブロック化されているため、包絡処理が建具内部の線まで巻き込む可能性があります。開口部の処理は「消去(節間消し)」「伸縮」「コーナー処理」を個別に使うのが安全です。詳しくは 包絡処理 を参照してください。
関連項目
- 建具平面コマンド — 建平コマンド本体(ファイル選択・コントロールバー詳細)
- 建具断面コマンド — 断面図用の建具配置(建断)
- 建具立面コマンド — 立面図用の建具配置(建立)
- 包絡処理 — 開口部の自動処理を試す場合の前提
- 伸縮 — 開口部の壁線を縮める操作
- コーナー処理 — 2線壁の同時切断
- 線の種類別運用ルール — 建具の線種・線色の標準
- 建築図面のレイヤ分け実践 — 建具レイヤ(レイヤ 4)の根拠
- 平面図ワークフロー ※準備中 — 平面図全体の流れ
- 通り芯の描き方 ※準備中 — 配置基準の根拠
- 柱の描き方 ※準備中 — 建具基準点になる柱角
- 壁の描き方 ※準備中 — 開口処理の前提となる壁線
- 建具図の作り方(建平・建立・建断3点セット) ※準備中 — 自作建具データの整備
まとめ
- 平面図への建具配置は 建平コマンド + 開口部切り欠き の2段構えで進める
- 配置前に書込みレイヤを建具レイヤ(推奨: レイヤ 4)に切り替えておく
- 内法寸法を入れてから基準線(壁線)を指示し、配置位置は 読取点(右クリック) で柱角・通り芯交点に合わせる
- 基準点(中心・吊元など)は建具種別と配置パターンに応じて切り替える
- 開口部の切り欠きは「消去(節間消し)」が最速。包絡処理は建具内部を巻き込む可能性があるため避ける
- 同じ建具の連続配置はコマンド継続で対応、別建具への切替は「建具選択」タブで再選択
- 建具記号(W1, D1)は建具レイヤ同梱または文字レイヤ分離のいずれかで運用、建具表との整合は手動チェック