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印刷時の線太さ標準(mm基準・建築実務値)
このページでできるようになること
Jw_cadで作図した図面を印刷したときに、紙面で出力される線の太さ(mm単位)を建築実務の標準値に合わせて設定できるようになります。線色1〜8と補助線色がそれぞれ「印刷時に何mmで出るか」を理解し、JIS A 0150(建築製図通則)の推奨太さに沿った割り当てと、A1/A2/A3の用紙サイズ別に変える必要がある理由までを把握できます。さらに、PERSC編集部が建築実務(住宅・店舗・小規模RC造)で標準採用している線幅セットと、図面種別ごとの選び方の考え方まで身につきます。
背景: Jw_cadは8色の線色(線色1〜線色8)と補助線色を使い分けて、図形の意味(用途)と印刷時の太さを同時に管理する仕組みです。線色=太さの対応は基本設定の「色・画面」タブで決まっており、ここを建築実務の標準に合わせ込むことで、図面の出力品質と読みやすさが安定します。
なぜ「線太さ」を mm基準で考えるのか
Jw_cadの作図ウィンドウ上では、線の見た目の太さは「画面上の見やすさ」に過ぎません。実際に図面が伝わる場面は 紙に印刷された状態(または PDF 化されて第三者が見る状態) であり、そこでの線太さは mm 単位で固定されます。建築実務では、施工者・確認検査機関・施主など多様な相手に図面を渡すため、線太さの基準を画面ピクセルではなく 紙面の mm で揃えることが大前提になります。
| 観点 | 画面上の太さ | 紙面の太さ(mm) |
|---|---|---|
| 解像度 | ディスプレイ依存(dpi可変) | 一定(プリンタ依存だがほぼ同じ) |
| 読みやすさの基準 | 個人差大 | JIS A 0150 で規格化 |
| 第三者との共有 | 揺れる | 揃う |
| アーカイブ性 | データ依存 | 紙・PDF で恒久 |
PERSCの推奨: 線太さは 必ず mm 単位で考える 習慣をつけましょう。「線幅3」「線幅5」のような Jw_cad の内部値(ドット数または1/100mm)でやり取りすると、別環境で印刷したときに別の太さになってしまいます。社内・取引先と話すときは「外形線は0.25mm」「通り芯は0.13mm」のように mm で揃えるのが標準です。
JIS A 0150 が定める推奨太さの基本系列
建築製図の太さ標準は、JIS A 0150:1999「建築製図通則」(1999年改正版が現行)で線の太さの推奨値が示されています。一般的に使われる8段階は以下のとおりで、隣り合う段階の比率が約 √2(1:1.4)になるように設計されています。
| 段階 | 太さ(mm) | 主な用途(建築一般) |
|---|---|---|
| 極細 | 0.13 | 通り芯・補助線・ハッチ・寸法補助線 |
| 細 | 0.18 | 寸法線・引出線・部品の細部 |
| 中細 | 0.25 | 室名・建具・什器・記号類 |
| 中 | 0.35 | 仕上線・建具枠・見え掛り線 |
| 中太 | 0.5 | 外形線・断面線(小縮尺) |
| 太 | 0.7 | 断面線(中縮尺)・主要構造線 |
| 極太 | 1.0 | 図面枠・表題欄外枠 |
| 最太 | 1.4 | 大判図面の外枠・タイトル装飾 |
背景: √2 比率は、図面を A2 → A1 と倍率拡大/A2 → A3 と縮小しても太さの相対関係が崩れにくいように設計されています。CAD ソフトでも JIS の系列を採用しておくと、縮尺変更時の線幅再調整が最小限で済みます。
要確認: 本文中の太さ列は実務で広く流通している慣用値ですが、規格本文(JIS A 0150:1999)の最新表記との完全一致は実機検証フェーズで JSA Webdesk の一次情報で照合します。
Jw_cad の線色 ⇄ 印刷太さ の仕組み
Jw_cadでは、線の太さは 「線色1〜8」「補助線色」のそれぞれに割り当てられた値 で決まります。図面上の線一本一本に直接 mm を持たせるのではなく、「色」を選ぶと「決まった太さで印刷される」という設計です。
設定箇所
メニューバー 「設定」→「基本設定」→「色・画面」タブ に「プリンタ出力要素」という枠があり、ここに線色1〜8 と補助線色の 印刷時の線幅 を入力します(s-projects 解説/kantancad Q&A 出典)。
| 線色 | 印刷太さ設定箇所 |
|---|---|
| 線色1〜8 | 「色・画面」タブ →「プリンタ出力要素」枠 → 各色の「線幅」 |
| 補助線色 | 同枠の最下段「補助線色」行 → 「線幅」 |
| 個別指定 | 「線属性」ダイアログ → 線幅入力(条件付き、後述) |
画像準備中 — 基本設定「色・画面」タブの「プリンタ出力要素」枠
線幅の単位(1/100mm単位)に切り替える
Jw_cad の線幅の単位は 2モード あり、デフォルトでは「ドット数(1〜16)」、チェックON で「1/100 mm 単位」になります。
| モード | 切替 | 入力値の意味 |
|---|---|---|
| ドット単位(既定) | 「線幅を1/100mm単位とする」OFF | 1〜16 のドット数。プリンタ依存 |
| 1/100mm単位 | 「線幅を1/100mm単位とする」ON | 入力値の 1/100 mm(例: 25 → 0.25mm) |
PERSCの推奨: 建築実務では 「1/100mm単位」モードに切り替えて運用 することを強く推奨します。ドット単位だとプリンタの解像度が変わったときに紙面の太さが変動しますが、1/100mm 単位なら どのプリンタ・どの dpi でもほぼ同じ太さ で出力されます。チェックを ON にする手順は kantancad Q&A の手順と同じです。
1/100mm 単位への切替手順
- メニューバー 「設定」→「基本設定」 を開く
- 「色・画面」 タブをクリック
- ダイアログ下部の 「線幅を1/100mm単位とする」 にチェックを入れる
- 「OK」 をクリック
- 再度「色・画面」タブを開き、「プリンタ出力要素」の線幅欄に 1/100mm 単位の数値(例: 13/18/25/35)を入力
画像準備中 — 「線幅を1/100mm単位とする」チェックボックス位置
注意: チェックの ON / OFF を切り替えると、それまで設定していた線幅の数値が 異なる単位として再解釈されます。例えば「線幅3(ドット)」が「線幅3(1/100mm = 0.03mm)」と読み替えられて極端に細くなる現象が起きます。切り替えたら必ず数値を入れ直してください。
背景: 線幅変更ダイアログの操作詳細・線属性ダイアログでの個別指定は 印刷時の線太さ変更 で扱います。この記事は「どの太さを何に使うか」の標準値解説に集中します。
PERSC 編集部の標準セット(建築一般・1/100mm単位)
ここからが建築実務の運用面です。線色8段階を JIS 推奨太さに割り当てる際、PERSCで採用している標準値セットを示します。
線色 ⇄ 太さ ⇄ 用途の対応表(A2 / A3 標準)
| 線色 | 1/100mm 入力値 | 紙面の太さ | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 線色1 | 13 | 0.13 mm | 通り芯・補助・寸法補助線 |
| 線色2 | 18 | 0.18 mm | 寸法線・引出線・破線(細) |
| 線色3 | 25 | 0.25 mm | 仕上線・什器・室名引出 |
| 線色4 | 18 | 0.18 mm | 設備(電気・空調シンボル) |
| 線色5 | 25 | 0.25 mm | 建具・開口部 |
| 線色6 | 35 | 0.35 mm | 見え掛り・外形(中) |
| 線色7 | 50 | 0.50 mm | 外形線・断面線(一般) |
| 線色8 | 70 | 0.70 mm | 図面枠・表題欄・断面線(強調) |
| 補助線色 | 13 | 0.13 mm | 印刷で出る補助線(出る方の補助) |
PERSCの推奨: A2/A3 標準で迷ったらまずこのセットを入れておけば、住宅平面図・立面図・断面図・建具図の8〜9割はカバーできます。会社の流派・前任者の流儀がある場合はそれに合わせてください(後述「現場で使われている別流派」参照)。
図面種別ごとの推奨太さ
| 図面種別 | 主な太さ範囲 | 強調する太さ |
|---|---|---|
| 住宅平面図 (1/100) | 0.13〜0.5 mm | 外形線 0.5 mm / 通り芯 0.13 mm |
| 立面図 (1/100) | 0.13〜0.5 mm | 外形 0.5 / 見え掛り 0.35 / 細部 0.18 |
| 断面図 (1/50) | 0.13〜0.7 mm | 切断線 0.7 / 見え掛り 0.35 / 補助 0.13 |
| 矩計図 (1/30 / 1/20) | 0.13〜0.7 mm | 切断線 0.7 / 仕上 0.25 / 寸法補助 0.13 |
| 配置図 (1/100 〜 1/200) | 0.18〜0.7 mm | 道路境界 0.5 / 敷地境界 0.7 / 建物外形 0.5 |
| 建具表・建具図 (1/30 〜 1/50) | 0.13〜0.5 mm | 枠 0.35 / ガラス 0.18 / 寸法 0.13 |
| 詳細図 (1/10 〜 1/5) | 0.13〜0.7 mm | 切断線 0.5 / 仕上 0.25 / 細部 0.13 |
画像準備中 — 同じ平面図を「太さ標準セット適用前/適用後」で並べた印刷比較
用紙サイズで太さを変える理由(A1 / A2 / A3)
同じ図面でも、A1 と A3 では「紙面に印刷される線の絶対太さ」が同じだと、見え方が変わります。A3 では太く見える線が、A1 では細く見える、というスケール感のズレが起きるためです。
用紙サイズ別の標準セット(PERSC編集部)
| 用紙 | 通り芯 | 寸法線 | 仕上線 | 外形線 | 断面切断線 | 図面枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A1 | 0.18 | 0.25 | 0.35 | 0.7 | 1.0 | 1.4 |
| A2 | 0.13 | 0.18 | 0.25 | 0.5 | 0.7 | 1.0 |
| A3 | 0.13 | 0.18 | 0.25 | 0.35 | 0.5 | 0.7 |
| A4(参考) | 0.13 | 0.18 | 0.25 | 0.35 | 0.35 | 0.5 |
背景: A2 → A1 へは面積比で2倍(縦横とも√2倍)になります。同じ太さで印刷すると、A1 では相対的に細く見えるため、JIS の系列でいうと 1段階分太くする のが慣例です。逆に A3 へ縮小印刷するなら、外形線などの主役線を1段階細くするか、そのままで読めることも多いので 案件と読み手で判断します。
PERSCの推奨: 確認申請に出す図面(多くは A2)と、現場貼り出し用(A3 縮小)で 同じ太さ設定で運用 するのが現実解です。理由は、設定を切り替えるとミスの温床になるため。基本は A2 標準セットで運用し、A1 出力するときだけ別セットを当てる「2段構え」が実務では扱いやすい構成です。
「線幅0」の特殊な意味
Jw_cadでは、線幅に 「0」 を設定したときの動作が他の数値と異なります。
| 線幅値 | 印刷時の挙動 |
|---|---|
| 0 | プリンタが出力できる 最も細い線 で出る(ヘアライン相当) |
| 1〜(ドット) | ドット数で太さ指定 |
| 1〜(1/100mm) | 0.01mm(実用上は0と同じ細さ) |
要確認: 線幅0設定時の「最も細い線」の挙動は、プリンタドライバ側の解釈に依存する場合があるため、実機検証で出力結果を確認します。
PERSCの推奨: 線幅0 は PDF 化や原寸印刷では使わない のが安全です。プリンタ依存の細線になるため、第三者の環境で消える・かすれる事故の原因になります。「絶対に細くしたい」場合は 0.13 mm(13) を最細値として運用することを推奨します。
dpi 切替(300dpi / 600dpi)
「色・画面」タブには 「dpi切替」 ボタンがあり、印刷時の既定線幅を 300dpi 系統 と 600dpi 系統 で切り替えられます(s-projects 解説)。
| dpi | 想定プリンタ | 1/100mm 単位での違い |
|---|---|---|
| 300 dpi | 一般オフィス用レーザー / インクジェット | 同じ数値で同じ太さに揃いやすい |
| 600 dpi | 高解像度プリンタ・大判出力 | 細線(0.13mm 等)が太く見えがち |
背景: 1/100mm 単位モードで運用しているなら、dpi 切替の影響は最小限です。ドット単位モードで運用している場合に dpi が変わると、画面のドット数に対する物理太さがズレるため、ここを切り替えて補正する仕組みです。
要確認: dpi切替ボタンの位置と挙動は実機で確認します。
線属性ダイアログでの個別線幅指定
「線色1〜8 と補助線色」の太さ割り当てとは別に、個別の線一本ずつに 1/100mm の太さを指定 する方法もあります。
個別指定の有効化条件
「線幅を1/100mm単位とする」チェックが ON のときだけ、線属性ダイアログ上で線幅入力ボックスが有効になります(s-projects 解説)。
| 操作 | 効果 |
|---|---|
| 線属性ダイアログで線幅 = 0 入力 | プリンタ出力要素の値が使われる |
| 線属性ダイアログで線幅 = 任意値(1/100mm) | その線だけ個別の太さで描画 |
注意: 個別線幅で描いた線は、後で「プリンタ出力要素」の値を変えても 太さが変わりません(s-projects 解説)。図面全体の太さを一括変更したいケースでは個別指定の線が混ざっていると修正に手間が増えるため、原則は 線色での運用 を推奨します。
PERSCの推奨: 個別線幅指定は「特殊強調をしたい線一本だけ」「外部から受け取った図面の修整時」など限定用途に絞ります。日常運用では線色割り当てでの太さ管理に統一するのが、チーム作業のミスを減らします。
実務での使い方 ★PERSC独自
住宅平面図での太さ運用例
PERSC編集部が住宅平面図(1/100縮尺・A2出力)を作図する際の実務的な太さ運用を示します。
| 描く対象 | 線色 | 太さ(mm) | 意図 |
|---|---|---|---|
| 通り芯(一点鎖線) | 線色1 | 0.13 | 主役の壁線より目立たないように |
| 寸法線 | 線色2 | 0.18 | 引出線と区別される細さ |
| 室名引出線 | 線色3 | 0.25 | 文字とのバランス |
| 建具(建具平面) | 線色5 | 0.25 | 壁線より細く、見分けがつく |
| 外壁線 | 線色7 | 0.50 | 図面の主役。最も目立つ |
| 内壁線 | 線色6 | 0.35 | 外壁より一段階細く |
| 図面枠・表題欄 | 線色8 | 0.70 | 用紙の縁取り |
平面図はこの太さセットだけで構成できるのが理想です。線色を意味的に固定しておけば、レイヤ分けと組み合わせて 後から線色のみで太さを一括変更 できる利点があります。
確認申請図面での実例
意匠系の確認申請図面(住宅・小規模建築物)では、検査機関のチェック担当者が A3 に縮小印刷して赤入れ することが多いため、A2 で作図しても A3 で読める太さに合わせる必要があります。
PERSCの推奨: 確認申請用は A2 / A3 で太さ感が大きく変わらない よう、外形線を 0.5 mm(線色7)に抑えるセットがおすすめです。0.7 mm(線色8)を外形に使うと、A2 では適切でも A3 縮小時に「太すぎ」感が出ます。
設備図・電気図への流用
設備系図面(給排水・電気・空調)は意匠図に重ねて描くことが多く、意匠図の線色とぶつからない設定 が必要です。
| 用途 | 線色 | 太さ(mm) |
|---|---|---|
| 設備機器シンボル(給排水) | 線色4 | 0.18 |
| 電気配線 | 線色2(破線) | 0.18 |
| 空調ダクト | 線色5 | 0.25 |
| 設備機器外形 | 線色6 | 0.35 |
設備図は意匠の通り芯・寸法を 「表示のみレイヤ」 にして残し、設備系の色だけを上書きで読みやすく描く運用です。
現場で使われている別流派(参考)
Jw_cadの線色 ⇄ 太さ運用は会社・流派ごとに違いがあります。代表的なバリエーションを参考までに示します。
| 流派 | 線色1 | 線色2 | 線色3 | 線色7 | 線色8 |
|---|---|---|---|---|---|
| PERSC標準 | 0.13 | 0.18 | 0.25 | 0.50 | 0.70 |
| 設計事務所A流派 | 0.10 | 0.13 | 0.18 | 0.40 | 0.60 |
| ゼネコンB流派 | 0.18 | 0.25 | 0.35 | 0.70 | 1.00 |
| 設備業界C流派 | 0.13 | 0.18 | 0.25 | 0.35 | 0.50 |
Tips: 取引先から Jw_cad ファイルを受け取ったら、最初に 「設定」→「基本設定」→「色・画面」 タブで相手の太さ設定を確認しましょう。線色の太さ列を見るだけで、その会社の「外形線をどの線色で描いているか」が推定できます。
図面テンプレートで標準を固定する
太さの標準セットは JWFファイル(環境設定ファイル) または JWWテンプレート に保存しておけば、新規図面で毎回設定する手間が省けます。
PERSCの推奨: テンプレート運用が最も確実です。「住宅 A2 標準.jww」「住宅 A3 標準.jww」のようにテンプレを用意し、新規案件はテンプレートのコピーから始めるルールにすると、太さ設定のズレが発生しません。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 印刷したら線がすべて同じ太さに見える
→ 「線幅を1/100mm単位とする」チェックが OFF のままで、ドット数が小さい値(1〜2)で揃っている可能性があります。プリンタの解像度では1〜2ドットの差が表現できず、すべて同じ太さに見える現象です。「色・画面」タブで線幅を1/100mm単位に切り替え、各線色に 13 / 18 / 25 / 35 / 50 / 70 のような 建築実務の標準値 を入力し直してください。
Q: 線属性ダイアログに「線幅」入力欄が出てこない
→ 「線幅を1/100mm単位とする」チェックが OFF だと、線属性ダイアログ側でも線幅入力ができません。kantancad Q&A の手順どおり、メニュー「設定」→「基本設定」→「色・画面」で 「線幅を1/100mm単位とする」にチェック を入れて OK を押すと、線属性ダイアログにも線幅入力欄が表示されます。
Q: 線幅を変えても画面表示が変わらない
→ 線幅は「画面表示」と「印刷時」で別管理です。画面に太く見えるようにするには、同じ「色・画面」タブで 「線幅を画面表示倍率に比例して描画」 にチェックを入れる必要があります(s-projects 解説)。
Q: 0.13mm(13)に設定したのに紙面でほとんど見えない
→ プリンタやインクの状態によっては 0.13mm が再現されないことがあります。コピー機で配布される図面では 0.18mm 以上 を最細としておくと、コピー2回目でもかすれにくくなります。
Q: PDF にしたら太さが変わってしまう
→ PDF プリンタの解像度設定を 600dpi 以上にしてください。300dpi 以下だと細線(0.13mm 等)が表現しきれず、PDF ビューアでの表示・印刷時に太さがバラつきます。
Q: AutoCADから DXF で受け取った図面の線が全部同じ太さ
→ DXF 経由では 線幅情報の互換が完全ではない ため、Jw_cad 側の「色・画面」タブで線色ごとに太さを再設定する必要があります。詳しくは DXFとAutoCADの互換性 ※準備中 を参照。
Q: 取引先に Jw_cad ファイルを渡したら「太さが違う」と言われた
→ 線色 ⇄ 太さ の対応は 基本設定の値を環境ごとに保持 しています。同じ JWW ファイルでも、開いた側の Jw_cad の設定で太さが描画されるため、取引先の標準セットを聞いて合わせるか、図面を PDF で渡す ことで太さを固定するのが安全です。
Q: A1 で印刷したら線が全部細く見える
→ A2 で作っている図面を A1 拡大で印刷した場合、線の絶対太さは同じでも紙面が大きくなるため細く見えます。A1 専用の太さセット(前述「用紙サイズ別の標準セット」参照)を別テンプレートに用意し、A1 出力時だけテンプレを切り替えるのが実務的な対処です。
関連項目
- JIS A 0150(建築製図通則)の全体像 — 線太さの規格的な背景
- 線色運用の標準(建築実務での割り当て) — 線色1〜8 の意味的割り当て
- 線種の使い分け(実線・破線・一点鎖線・二点鎖線) — 太さと組み合わせる線種ルール
- 印刷時の線太さ変更(操作) — 線幅変更ダイアログの実操作
- 印刷色設定 — カラー出力時の線色設定
- 図面枠の規格(A1/A2/A3/A4サイズ別の余白・とじ代) — 用紙サイズと太さの関係
- 縮尺の標準(建築図面の用途別) — 縮尺と太さ選定の基準
- 外部変形 書き込みデータ仕様 — 線幅情報の出力データ書式
まとめ
- 線太さは 必ず mm 単位で考える。Jw_cad内部のドット値ではなく、紙面の mm で会話する
- JIS A 0150 の太さ系列(0.13 / 0.18 / 0.25 / 0.35 / 0.5 / 0.7 / 1.0 / 1.4 mm)を基本にする
- 「設定」→「基本設定」→「色・画面」タブで 「線幅を1/100mm単位とする」を ON にして運用する
- PERSC標準セット(A2基準)は 線色1=0.13 / 線色7=0.50 / 線色8=0.70 の3点を覚えておけば応用可
- 用紙サイズ A1 / A2 / A3 で太さを変えるのが理想。実務上は A2 標準を基本にして A1 だけ別テンプレ運用が扱いやすい
- 太さ設定は テンプレート(JWWまたはJWF)で固定 し、毎案件の手作業設定をなくす