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未検証

任意多角形・2辺の作図

このコマンドでできること

Jw_cadの「多角形」コマンドの 「任意」モード を使うと、頂点を順にクリックしていくだけで、自由な形の多角形を作図できます。三角形・四角形・五角形以上の不整形ポリゴン、配置図の不整形敷地ライン、植栽の外周、地盤線で囲まれた範囲など、辺の本数も角度もばらばら な形を一気に描けるのがこのモードの特徴です。あわせて、コントロールバーの 「2辺」モード を使えば、2辺の長さ(寸法)を指定した三角形(V字図形)も作図できます。

背景: 「多角形」コマンドはひとつのコマンドの中に「任意」「2辺」「正多角形(中心→頂点指定/中心→辺指定/辺寸法指定)」と複数のモードが同居している、Jw_cadの中でも独特なコマンドです。この記事はそのうち 「任意」と「2辺」 に絞って解説します。正多角形(正三角形・正六角形等)は 正多角形の作図、塗りつぶし(円・連続線指示によるソリッド化)は ソリッド化(多角形コマンドのソリッド図形) にそれぞれ委譲しています。


起動方法

多角形コマンドは2つの起動方法があります。どちらを使っても同じコマンドが立ち上がります。

方法操作
ツールバー ★推奨左側「作図(2)」ツールバー内の「多角形」アイコンを左クリック
メニューバー作図」 → 「多角形」を左クリック

要確認: 左ツールバー「多角形」アイコンの作図(2)ツールバー上の位置(何番目か)と、メニューバー「作図」→「多角形」の正確な表記は実機で確認します。


コントロールバーの全体像

多角形コマンドを起動すると、コントロールバーが多角形用の表示に切り替わります。4つのラジオボタン が並んでおり、選択したボタンによって作図モードが変わります。

ラジオボタンモードこの記事で扱う
2辺2辺の長さを指定した三角形(V字図形)✅ 扱う
中心→頂点指定正多角形(中心から頂点までの長さ指定)委譲
中心→辺指定正多角形(中心から辺の中点までの長さ指定)委譲
辺寸法指定正多角形(1辺の長さ指定)委譲
任意(ボタン)頂点を順に指示する不整形多角形✅ 扱う

要確認: コントロールバーのラジオボタン4種+「任意」ボタンの並び順と正確な表記は実機で確認します。「任意」がラジオボタンか普通のボタンかも実機確認の対象です。

Tips: 「中心→頂点指定」「中心→辺指定」「辺寸法指定」の3つは正多角形(正三角形・正方形・正五角形・正六角形…)を作図するためのモードです。詳しい使い方は 正多角形の作図 を参照してください。


任意モード: 頂点を順にクリックして自由な多角形を描く

「任意」モードは、頂点を順番にクリックしていくだけで、辺の本数も角度も自由な多角形を作図できます。三角形・四角形・五角形以上の不整形ポリゴンは、すべてこのモードで描きます。

任意モードの作図手順サマリー(全6ステップ)

#操作所要
1多角形コマンドを起動数秒
2コントロールバーの「任意」ボタンを左クリック数秒
31つ目の頂点を左クリック(読取点なら右クリック)数秒
42つ目以降の頂点を順に左クリック(読取点なら右クリック)数秒〜
5最後の頂点を指示し終えたら、コントロールバー「作図」またはENTERキー数秒
6多角形が確定し、図形として作図される数秒

手順1: 多角形コマンドを起動

左側ツールバー「作図(2)」内の「多角形」アイコンを左クリックします。コントロールバーが多角形用の表示に切り替わります。

手順2: 「任意」ボタンを左クリック

コントロールバーの「任意」ボタンを左クリックします。コントロールバーの右側に「ソリッド図形」「任意色」「作図」などの追加項目が表示されます。

要確認: 「任意」ボタンを押した後にコントロールバーへ表示される追加項目(ソリッド図形/任意色/円・連続線指示/作図ボタン等)の表記と並びは実機で確認します。

手順3: 1つ目の頂点を指示

多角形の1つ目の頂点にしたい位置で 左クリック(既存の点や線端などの読取点に合わせたい場合は 右クリック)します。

Tips: 読取点(既存図形の特定の位置を正確に拾う点)に頂点を合わせたい場合は 右クリック を使います。配置図の植栽外周や敷地境界のように、既存の通り芯・補助線の交点を正確に拾う作業では右クリックが基本です。読取点の基本については 読取点とクロックメニューの基本 を参照してください。

手順4: 2つ目以降の頂点を順に指示

2つ目の頂点で 左クリック(読取点なら 右クリック)すると、1つ目と2つ目を結ぶ赤い仮表示線が表示されます。続けて3つ目・4つ目…と頂点を順に指示していきます。指示するたびに、現在のマウス位置と最後に指示した頂点を結ぶ赤い仮表示線が伸び、形がリアルタイムで変化します。

Tips: 指示できる頂点の数に上限はありません。不整形敷地のように20点以上の頂点を持つ形でも、最後まで指示し切れば1つの多角形として作図できます。

手順5: コントロールバー「作図」またはENTERキーで確定

最後の頂点を指示し終えたら、コントロールバーの「作図」ボタンを左クリックするか、キーボードの ENTERキー を押します。これで多角形が確定し、現在の書込線色・線種・書込レイヤで作図されます。

要確認: ENTERキーでの確定可否は実機で確認します。多角形の閉じ方は「最後の頂点 → 1つ目の頂点」を結ぶ線が自動で追加され、閉じた多角形として作図される挙動も実機で要確認です。

手順6: 確定後の状態

多角形が確定すると、頂点をつないだ閉じた図形(または塗りつぶし図形)が作図されます。続けて別の多角形を描きたい場合は、再び「任意」ボタンを左クリックし、頂点指示を繰り返します。

Tips: 確定前の状態でやり直したくなったら、Escキーで現在の指示状態をキャンセルできます。指示済みの頂点はリセットされ、1つ目の頂点指示から再開できます。


任意モードのソリッド塗りつぶしオプション

「任意」モードでは、頂点を順に指示する基本操作の前後に 「ソリッド図形」 チェックを入れておくと、塗りつぶされた多角形を作図できます。

ソリッド塗りつぶしの手順

  1. 多角形コマンドを起動 → 「任意」ボタンを左クリック
  2. コントロールバーの「ソリッド図形」を左クリックしてチェックを入れる
  3. (任意)「任意色」にチェックを入れて、横の「任意■」ボタンから塗りつぶし色を指定
  4. 1つ目〜最後の頂点を順に指示(左クリック=任意点、右クリック=読取点)
  5. コントロールバー「作図」ボタンまたはENTERキーで確定

Tips: 「任意色」にチェックを入れると、書込線色とは独立した自由な色(RGB指定)で塗りつぶせます。配置図の植栽範囲を緑系、地盤線を茶系で塗り分けるといった用途に向いています。線属性とは別管理になるため、線色を後から変えてもソリッドの塗り色は変わりません。

背景: 「任意」モードのソリッド図形は、頂点を直接指示して塗りつぶし範囲を決められるのが強みです。これに対して、すでに作図済みの円や連続線(複数の線・円弧で囲まれた閉じた範囲)を塗りつぶしたい場合は、「円・連続線指示」オプションが別に用意されています。詳しくは ソリッド化(多角形コマンドのソリッド図形) を参照してください。

注意: ソリッド図形は通常の編集コマンドの一部が効きません。形を変えたい場合は、いったん消去して描き直すのが基本です。


2辺モード: 寸法指定で三角形(V字図形)を描く

コントロールバーの「2辺」ラジオボタンを選ぶと、2辺の長さを指定して三角形(V字図形)を作図できます。「多角形コマンドの中になぜ2辺だけのモードがあるのか」と疑問に思う方も多いですが、これは 2点を結ぶ底辺の上に、指定した2辺の長さで三角形を立てる という発想のモードです。

2辺モードの作図手順サマリー(全5ステップ)

#操作所要
1多角形コマンドを起動数秒
2コントロールバーの「2辺」ラジオボタンを左クリック数秒
3コントロールバー「寸法」に「長さ1 , 長さ2」のカンマ区切りで2辺の長さを入力数秒
4第一指示点・第二指示点(底辺の両端)を順に左クリック(読取点なら右クリック)数秒
5描く方向(V字の頂点方向)を左クリックで決定して確定数秒

手順1: 多角形コマンドを起動

左側ツールバー「作図(2)」の「多角形」アイコンを左クリックします。

手順2: 「2辺」ラジオボタンを左クリック

コントロールバーの「2辺」ラジオボタンを左クリックします。

手順3: 2辺の寸法を入力

コントロールバーの「寸法」入力ボックスに、2辺の長さを「長さ1 , 長さ2」のカンマ区切りで入力します。たとえば左辺2000・右辺3000のV字図形を描きたい場合は「2000 , 3000」と入力します。

要確認: 寸法入力フォーマットの正確性(半角カンマか全角カンマか、スペースの有無の扱い)は実機で確認します。

Tips: 寸法を入力せずに第一指示点・第二指示点を順にクリックすると、寸法指定なしのV字図形が描けます。マウスポインタの動きに合わせて頂点位置が自由に動くため、当たりだけ取りたい場合に向いています。

手順4: 第一指示点と第二指示点を指示

底辺の片端になる 第一指示点 を左クリック(読取点なら右クリック)し、続けて反対端になる 第二指示点 を左クリック(読取点なら右クリック)で指示します。2点が決まると、その底辺の上にV字図形の仮表示線(赤い細線)が表示されます。

手順5: 描く方向を決めて確定

仮表示線の状態でマウスを上下に動かすと、V字の頂点位置が底辺の上側・下側に切り替わります。描きたい方向で 左クリック すると、その位置でV字図形が確定し、現在の書込線色・線種で作図されます。

第一指示点の方向と寸法の対応

「2辺」モードでは、寸法欄の「長さ1」は第一指示点側の辺、「長さ2」は第二指示点側の辺 に対応します。第一指示点と第二指示点を入れ替えると、左右の辺の長さが入れ替わって描かれます。

寸法欄対応する辺
長さ1(カンマの左側)第一指示点から伸びる辺
長さ2(カンマの右側)第二指示点から伸びる辺

Tips: 「左右非対称のV字図形」を描きたいときは、第一指示点をどちら側に置くかで左右の辺の長さが決まります。逆方向のV字を描きたいときは、寸法を入れ替えるか、指示点の順序を入れ替えるか、どちらかで対応できます。

「計算できません」と表示される理由

第一指示点と第二指示点の距離が、入力した2辺の長さの合計(長さ1+長さ2)以上になると、Jw_cadは「計算できません」というメッセージを表示し、V字図形を作図しません。

これは、底辺の長さが2辺の合計と等しい場合は 「直線になり屈曲点がない」 ため三角形が成立せず、底辺が2辺の合計より長い場合は 「物理的に2辺で底辺の両端を結べない」 ためです。中学校の数学で習う三角形の成立条件「2辺の和は他の1辺より大きい」がそのまま反映されている挙動です。

底辺の長さ(指示点間距離)2辺の和(長さ1+長さ2)結果
底辺 < 2辺の和V字図形が作図される
底辺 = 2辺の和「計算できません」(直線になるため)
底辺 > 2辺の和「計算できません」(2辺で結べないため)

要確認: 「計算できません」のメッセージ正確な文言・表示位置(コントロールバー/ステータスバー/ダイアログ)は実機で確認します。

Tips: 三角形が描けないときは、底辺の長さを縮めるか、寸法欄の数値を増やすかで解決できます。配置図で「2点間に屋根のV字を立てたい」場合、棟高さから2辺の長さを逆算しておくと、計算不可エラーを防げます。


任意モードと2辺モードの使い分け

任意モードと2辺モードは、どちらも「多角形」コマンドの中に同居していますが、用途は明確に違います。

観点任意モード2辺モード
描ける形自由な不整形多角形(三角形・四角形以上)三角形(V字図形)のみ
頂点指示の数任意(指示数だけ頂点が増える)2点のみ(第一・第二指示点)
寸法指定なし(マウス位置で頂点が決まる)2辺の長さをカンマ区切りで入力
主な用途不整形敷地・植栽範囲・地盤線で囲まれた範囲屋根のV字断面・三角形の補強リブ・凹凸表現
ソリッド塗りつぶし「ソリッド図形」チェックで対応通常は線描画のみ

PERSCの推奨: 不整形な形を描きたい場面では、まず 任意モード を選ぶのが基本です。2辺モードは「2辺の長さが決まっている三角形」に特化しているため、汎用性は任意モードのほうが上です。


書込線色・線種との関係

任意モード・2辺モードのいずれも、作図される線(またはソリッド図形)は 現在の書込線色・線種 で描かれます。違う種類の多角形を描きたい場合は、多角形コマンドの操作前に書込線属性を切り替えます。

書込線属性の確認・変更

画面下部のステータスバー右寄りの「線属性」ボタンから、線色(線色1〜8)と線種(実線・点線・一点鎖線・二点鎖線等)を切り替えられます。詳しくは 線属性(線色・線種)の設定 を参照してください。

Tips: ソリッド塗りつぶしの場合、塗り色は基本的に書込線色がそのまま使われます。書込線色とは別の色で塗りたいときは、コントロールバーの「任意色」チェックを使います。


任意モードと連続線コマンドの違い

「任意」モードと混同されやすいものに、別コマンドの 連続線コマンド があります。両者は似ていますが、扱う図形のタイプが違います。

観点多角形コマンド「任意」モード連続線コマンド
起動「作図(2)」→「多角形」→「任意」「作図(2)」→「連続線」
描ける形閉じた多角形開いた折れ線・閉じた折れ線どちらも可
確定操作コントロールバー「作図」またはENTER連続線コマンド側の確定操作
ソリッド塗り「ソリッド図形」チェックで対応別途ソリッド化が必要
主な用途閉じたエリアの作図(敷地・植栽・塗り範囲)開いた経路の作図(園路・配管経路など)

Tips: 「閉じた範囲を作図したい」のか「開いた折れ線を作図したい」のかで、まず使うコマンドが変わります。閉じた範囲なら多角形「任意」、開いた折れ線なら連続線、と覚えておくと迷いません。詳しくは 連続線コマンド を参照してください。


実務での使い方 ★PERSC独自

配置図の不整形敷地を描く

実務の配置図では、整形の長方形敷地ばかりではありません。旗竿地(路地状部分のある敷地)、隅切り(道路角の斜めカット)付きの角地、不整形の三角地・台形地・五角形以上の多角形敷地など、辺の本数も角度もばらばらの形を描くことがほとんどです。

この場合、まず 多角形コマンド「任意」モード で敷地境界の頂点を1点ずつ右クリック(読取点)で拾っていきます。境界点には事前に補助線で当たりを付けておく(道路境界線・隣地境界線の交点を作図しておく)と、右クリックで確実に頂点を拾えます。最後の頂点を指示し終えたら、コントロールバーの「作図」ボタンまたはENTERキーで一気に閉じた敷地ラインが確定します。

連続線コマンドを使ってもよいのですが、「閉じた敷地ライン」として一発で確定できる のが多角形「任意」モードの強みです。後の面積計測・塗りつぶし・隣接敷地の塗り分けにも、閉じたポリゴンとして扱えるほうが扱いやすくなります。

配置図の植栽形状を描く

配置図には、樹木の樹冠(じゅかん/枝葉が広がる範囲)や、低木の植え込み範囲を不整形のポリゴンで表現する場面が多くあります。樹冠の形は円ではなく、卵形・楕円・歪んだ多角形になることが多いため、「任意」モード+「ソリッド図形」+「任意色(緑系)」の組み合わせで一気に塗りつぶしまで仕上げます。

複数の樹木を配置する場合は、最初の1本だけ多角形「任意」モードで丁寧に描き、2本目以降は範囲選択 → 複写コマンドで配置するのが速いやり方です。樹種別に色を変えたい場合は、複写後に色だけ変える方法もあります。

不整形屋根の伏図(ふせず)を描く

寄棟・入母屋・複雑な屋根形状の伏図を描くとき、屋根面ごとに多角形を「任意」モードで描いて重ねていきます。雨水の流れる方向(流れ)に応じて屋根面が三角形・四角形・五角形以上に分かれるため、面の数だけ任意多角形を作図する流れになります。

ソリッド塗りつぶしを使えば、屋根材の種類別(瓦/金属/アスファルトシングル等)に色を変えて、視覚的にわかりやすい屋根伏図プレゼンが作れます。

地盤形状(造成計画図・盛土/切土範囲)を描く

造成計画図では、盛土範囲・切土範囲を等高線(コンターライン)の内側にあわせて不整形ポリゴンで囲うことがあります。等高線は曲線ですが、設計上は折れ線近似で十分な精度が出るため、「任意」モードで等高線の屈曲点を順に右クリックで拾っていけば、盛土・切土範囲の境界ラインが描けます。

ソリッドの「任意色」を使って盛土を赤系・切土を青系で塗り分けると、土量計画が一目で伝わるプレゼン図になります。

ベンチ・花壇・テラスの平面形を描く

ランドスケープデザインでは、ベンチや花壇・テラスを六角形・八角形・自由曲線近似のポリゴンで配置することがあります。これらはどれも不整形多角形として「任意」モードで描き、書込線色を「外形線」、塗りつぶしを「素材色」に分けて作図すると、見た目にもわかりやすい外構図が完成します。

屋根のV字断面・凹凸表現に2辺モードを使う

立面図や断面図で、屋根のV字(谷)や凹凸を表現したい場面があります。2辺モード で「左流れの長さ × 右流れの長さ」をカンマ区切りで入力しておけば、底辺の両端さえ決まれば一発でV字図形が描けます。寄棟屋根の側面三角形(けらば部分の三角形)を描くときにも、2辺の長さがあらかじめ決まっていれば2辺モードが速いです。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「任意」ボタンを押したのに頂点が指示できない

→ 「任意」ボタンを押した直後にコントロールバーの表示が切り替わったかを確認してください。「ソリッド図形」「作図」ボタンが表示されていれば任意モードに入っています。違うコマンドのコントロールバーが出ている場合は、左ツールバーの「多角形」アイコンを左クリックして再起動し、改めて「任意」ボタンを押します。

Q: 多角形が閉じない・最後の辺が描かれない

→ 任意モードでは、最後の頂点を指示しただけでは多角形は確定しません。コントロールバーの「作図」ボタンを左クリック するか、ENTERキー を押すことで、最後の頂点と1つ目の頂点を結ぶ辺が自動で追加され、閉じた多角形として確定します。「最後の頂点まで指示したのに何も描かれない」ときは、確定操作を忘れていないか確認しましょう。

Q: 頂点位置がずれる・正確な位置に置けない

→ 任意モードで頂点を指示するときは、左クリック=任意点(マウス位置のまま)右クリック=読取点(既存の点に吸着) を使い分けます。配置図の敷地境界・既存図形の交点に頂点を合わせたい場合は、必ず右クリックを使ってください。事前に補助線で交点を作っておくと、右クリックで拾える点が増えて精度が上がります。

Q: 2辺モードで「計算できません」と出る

→ 第一指示点と第二指示点の距離(底辺の長さ)が、入力した2辺の合計(長さ1+長さ2)以上になっているサインです。三角形の成立条件「2辺の和 > 1辺」が満たされないため作図できません。底辺を短くする、もしくは寸法欄の数値を増やすことで解決します。詳しくは本文中「『計算できません』と表示される理由」の表を参照してください。

Q: 2辺モードで描いたV字図形が左右逆になっている

→ 寸法欄の「長さ1」は第一指示点側の辺、「長さ2」は第二指示点側の辺に対応します。逆向きのV字を描きたい場合は、寸法の数値を入れ替える か、指示点の指示順を入れ替える か、どちらかで対応します。両方を入れ替えると同じ結果に戻るので、片方だけ入れ替えるのがコツです。

Q: ソリッド塗りつぶしの色が思ったものと違う

→ 「任意色」にチェックが入っているかを確認します。任意色がチェックされていれば「任意■」ボタンに現在の塗り色が表示されます。クリックすると色設定ダイアログが開くので、好きな色に変更できます。任意色のチェックを外すと、書込線色が塗り色として使われます。

Q: 任意モードのソリッド塗りで、頂点が3点だけだと変な形になる

→ 3点の任意ソリッド多角形は 三角形の塗りつぶし として作図されます。三角形になるはずなのに細長い形が出るときは、頂点の指示順が交差している(ねじれた多角形になっている)ことが疑われます。頂点は時計回りか反時計回りに、外周をなぞる順で指示しましょう。

Q: ソリッド図形を描いた後で形を直したい

→ ソリッド図形は「ひとつの塗りつぶし図形」として確定するため、線単位の伸縮・部分消去ができません。形を変えたい場合は、いったん消去コマンドで全体を消してから描き直すのが基本です。

Q: 任意モードで頂点を間違って指示してしまった

→ Escキー(操作の巻き戻し)を押すと、現在の指示状態がキャンセルされ、頂点指示前の状態に戻ります。指示済みの頂点はリセットされるので、1つ目の頂点指示から再開しましょう。

Q: 多角形コマンドを開くたびに「ソリッド図形」のチェックが残っている

→ コントロールバーの設定はコマンドを切り替えても保持されます。塗り作業の後は 「ソリッド図形」のチェックを外す 習慣をつけると、誤塗りつぶし事故を防げます。


関連項目


まとめ

  • 多角形コマンドの「任意」モードは、頂点を順にクリック → コントロールバー「作図」ボタンまたはENTERキーで自由な不整形多角形を一気に作図できる
  • 「任意」モードに「ソリッド図形」+「任意色」を組み合わせれば、塗りつぶし多角形まで一発で作図できる
  • 2辺」モードは、寸法欄に「長さ1 , 長さ2」のカンマ区切りで2辺の長さを入力 → 第一・第二指示点 → 描く方向、の流れで三角形(V字図形)を作図する
  • 「2辺」モードでは三角形の成立条件(底辺 < 2辺の和)が満たされないと「計算できません」と表示される
  • 正多角形・連続線コマンド・円や連続線のソリッド化は、それぞれ専用記事へ委譲(正多角形の作図連続線コマンドソリッド化(多角形コマンドのソリッド図形)