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未検証

ブロック属性(ブロック自体の属性変更)

このページでできるようになること

ブロック化済みの図形(複合図形)に対して、「ブロック属性」コマンドでブロック自体の属性を変更できるようになります。具体的には、ブロック内の図形データを現在の書込みレイヤに集約するか、元のレイヤ構成を保持するかを後から切り替えられます。ブロック化後にレイヤ設定を見直したいとき、あるいはブロックツリーでの管理をしやすくしたいときに使うコマンドです。

背景: 「ブロック属性」は、ブロックを作成した時点(ブロック化ダイアログ)で設定した「元データのレイヤを優先する」設定を、後から変更するためのコマンドです。ブロック内部の個々の図形を編集するコマンド(ブロック編集)とは異なり、あくまでブロック全体の属性を変更することが目的です。


ブロック属性コマンドとは

Jw_cadのブロック図形には「属性」として次の情報が含まれています。

属性内容
ブロック名ブロック化したときに付けた名前
レイヤ設定ブロック内の図形をどのレイヤに帰属させるか(書込みレイヤにまとめる / 元のレイヤを保持する)

「ブロック属性」コマンドは、このうち主にレイヤ設定を後から変更するために使います。

要確認: ブロック属性コマンドのダイアログでブロック名の変更が可能かどうかを実機で確認してください。参考サイトによって記述が異なります。ブロック名変更は「ブロック編集」コマンドで行う可能性があります。


「ブロック属性」と他のブロック操作コマンドの違い

ブロック関連コマンドは4種類あります。混乱しやすいので整理します。

コマンドボタン目的
ブロック化BL化複数の図形をまとめてブロック図形にする
ブロック解除BL解ブロック図形を解除して個々の図形に戻す
ブロック属性BL属ブロック自体のレイヤ属性設定を変更する
ブロック編集BL編ブロックを解除せずに内部の図形を直接編集する(ブロック名変更も可能)

注意: 「ブロック属性」コマンドと通常の「属性変更(属変)」コマンドは別物です。「属変」はブロックに限らず線・円・文字などすべての図形の線色・線種・レイヤを変更するコマンドですが、「ブロック属性」はブロック図形専用で、ブロックのレイヤ設定のみを変更します。詳しくは 属性変更の基本 を参照してください。


起動方法

ブロック属性コマンドは、ブロック図形を選択した後でないと有効になりません。先に範囲選択でブロック図形を選んでから、コマンドを実行します。

方法操作
メニューバー「編集」→「ブロック属性」
ツールバー編集(2)ツールバーの「BL属」ボタンをクリック

要確認: 「BL属」ボタンの正確な位置と表記を実機で確認してください。


基本操作 — ブロック属性を変更する

操作手順サマリー(全5ステップ)

#操作
1範囲選択コマンドを起動する
2ブロック図形を範囲選択で囲む
3ブロック図形が選択状態になったことを確認する
4「ブロック属性」コマンドを実行する
5ダイアログで「元データのレイヤを優先する」を変更し「OK」

ステップ詳細

Step 1: 範囲選択コマンドを起動する

メニューバー「編集」→「範囲選択」、またはツールバー「範囲」ボタンをクリックして範囲選択コマンドを起動します。

Step 2: ブロック図形を範囲選択で囲む

属性を変更したいブロック図形を範囲選択で囲みます。始点を左クリックして範囲枠を広げ、終点をクリックします。

  • 線・円弧のみ選択: 終点を左クリック
  • 文字を含む図形も選択: 終点を右クリック

Tips: ブロック図形を1点だけクリックして選択することも可能です。ブロック全体が1つの単位として選択されます。

Step 3: ブロック図形が選択状態になったことを確認する

選択されたブロック図形がピンク色(または反転表示)になります。コントロールバーに「ブロック属性」が有効になっていることを確認します。

Step 4: 「ブロック属性」コマンドを実行する

メニューバー「編集」→「ブロック属性」、または編集(2)ツールバーの「BL属」ボタンをクリックします。「ブロック属性」ダイアログが表示されます。

Step 5: ダイアログで設定を変更し「OK」

「ブロック属性」ダイアログが表示されます。

ダイアログには次の項目があります。

項目内容
ブロック名(表示)選択したブロックの名前が表示される
元データのレイヤを優先するチェックON/OFFでブロック内のレイヤ帰属先を切り替える

要確認: ブロック属性ダイアログのUI構成(ブロック名欄が読み取り専用か入力可能かなど)を実機で確認してください。

「元データのレイヤを優先する」の切り替え内容は次のとおりです。

設定効果
チェックOFFブロック内の全データが現在の書込みレイヤに集約される
チェックONブロック内のデータが元々描かれていたレイヤをそれぞれ保持する

設定を変更したら「OK」ボタンをクリックします。ダイアログが閉じ、変更が即座に反映されます。


「元データのレイヤを優先する」を切り替えると何が変わるか

この設定は、ブロック内の各図形データがどのレイヤに属するかを決めます。表示・非表示や印刷の制御に関わる重要な設定です。

チェックOFF(書込みレイヤに集約)の状態

ブロック全体が現在の書込みレイヤ1つに集約されます。

  • 利点: レイヤ管理がシンプルになる。ブロックツリーで確認したときに、どのレイヤで管理されているか一目でわかる
  • 注意: ブロックを作成したときに複数のレイヤを使っていた場合、それらが1つのレイヤにまとめられるため、個々のレイヤごとの表示/非表示切り替えはできなくなる

チェックON(元のレイヤを保持)の状態

ブロック内の各図形データが、ブロック化前に描かれていたレイヤをそれぞれ保持します。

  • 利点: 「建具線」レイヤと「建具ハッチ」レイヤなど、複数レイヤにまたがって描いた部品でも、レイヤごとの表示/非表示切り替えが生きる
  • 注意: 複写・移動などの操作では非表示になっているデータも対象に含まれる。表示されていない部分も一緒に動いてしまうため注意が必要

PERSCの推奨: 迷ったときはチェックOFF(書込みレイヤに集約)が管理しやすいです。「建具線だけ非表示にして壁線は見せたい」といった細かいレイヤ制御が必要な場合に限り、チェックONに切り替えます。


ブロック属性とブロック編集でできることの比較

「ブロック名を変えたい」という場面で、どちらのコマンドを使えばよいか迷うことがあります。

やりたいこと使うコマンド
ブロック内の図形データを現在のレイヤに集約したいブロック属性(BL属)
ブロックのレイヤ保持設定を変えたいブロック属性(BL属)
ブロック内の線・円・文字を個別に修正したいブロック編集(BL編)
ブロック名を変更したいブロック編集(BL編)でブロック名変更

背景: 「ブロック属性」はあくまでブロック自体の「レイヤ帰属の設定」を変更するコマンドです。ブロック内部を書き換えたり、ブロック名を変更したりする場合は「ブロック編集」コマンドを使います。詳しくは ブロック編集 ※準備中 を参照してください。


実務での使い方 ★PERSC独自

ブロック配置後にレイヤを統合してシンプルに管理する

平面図を描いていると、「壁線」レイヤ・「建具線」レイヤ・「建具ハッチ」レイヤにまたがって建具の部品を描き、それをブロック化するケースがあります。ブロック化した段階では「元データのレイヤを優先する」をONにしていたとしても、図面が確定して印刷段階になった時点でレイヤ管理を整理したいことがあります。

そのような場合に「ブロック属性」でチェックをOFFにすれば、ブロック内の全データが書込みレイヤに集約され、レイヤ管理がシンプルになります。

実務シーン: 住宅平面図の建具セットを複数レイヤで描いてブロック化→図面確定時に「建具」レイヤを書込みレイヤにして「ブロック属性」でチェックOFF→建具に関するレイヤが「建具」1本に整理される。

ブロックのレイヤを変更して表示制御に対応させる

電気設備図などでは、「設備」レイヤと「参考線」レイヤを使い分けて図面を作ります。後から「この換気扇ブロックを設備レイヤにまとめたい」というケースが出てきます。

手順は次のとおりです。

  1. 変更先にしたいレイヤを書込みレイヤに設定する
  2. 換気扇のブロック図形を範囲選択する
  3. 「ブロック属性」コマンドを実行して「元データのレイヤを優先する」のチェックをOFFにして「OK」

これでブロック全体が設備レイヤに移動します。レイヤバーで「設備」レイヤを非表示にすれば、換気扇ブロックを一括で隠せるようになります。

実務シーン: RC造断面図で「躯体」レイヤと「仕上げ」レイヤをまたいで作った柱のブロックを、印刷段階で「躯体」レイヤ1本にまとめる。レイヤの表示/非表示で躯体図面と仕上げ図面を切り替えている現場では、この操作が一括整理に役立つ。

ブロックツリーで管理しやすい状態に整える

ブロックツリー(表示→ブロックツリー)でブロックを一覧表示したとき、ブロックがどのレイヤに属しているかが確認できます。「ブロック属性」を使ってレイヤを整理しておくと、ブロックツリーでの管理が格段にわかりやすくなります。

実務シーン: 建具記号・設備記号・寸法補助記号など、複数種のブロックが混在する大型図面で、ブロックツリーを開いたときに各ブロックのレイヤが整理されていると、「どの図形がどのレイヤにあるか」が一目でわかり、検図・修正がしやすくなる。詳しくは ブロックツリー表示 を参照してください。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「BL属」ボタンがグレーアウトしていてクリックできない

→ ブロック属性コマンドは、ブロック図形を選択した後にしか有効になりません。先に範囲選択コマンドでブロック図形を選択状態にしてから「BL属」をクリックしてください。通常の線や円を選択しただけでは有効になりません。

Q: 「ブロック属性」でなく「属変(属性変更)」を使ったら操作できなかった

→ 「属変(属性変更)」コマンドはブロック図形そのものには直接適用できません。ブロック図形の「元データのレイヤを優先する」設定を変えたい場合は「BL属(ブロック属性)」コマンドを使ってください。通常の属性変更については 属性変更の基本 を参照してください。

Tips: ブロック図形のレイヤを変えたい場合、「ブロック属性」でチェックをOFFにすれば現在の書込みレイヤに集約されます。目的のレイヤを書込みレイヤに設定してから操作してください。

Q: 「元データのレイヤを優先する」をOFFにしたら、一部の図形が別のレイヤに移動してしまった

→ これは正常な動作です。チェックをOFFにすると、ブロック内の全データが現在の書込みレイヤに集約されます。事前に書込みレイヤが正しく設定されているかを確認してから操作してください。

注意: 「元データのレイヤを優先する」をOFFにしてOKを押した後、すぐに戻す(Ctrl+Z)ことで元の状態に戻せます。意図しない変更をした場合はすぐに「戻る(Ctrl+Z)」を使ってください。

Q: ブロック属性ダイアログでブロック名を変更しようとしたが入力できない

→ ブロック名の変更は「ブロック属性」ではなく「ブロック編集」コマンドで行います。「BL編(ブロック編集)」コマンドを実行するとダイアログにブロック名入力欄があり、「ブロック名変更」ボタンで変更できます。詳しくは ブロック編集 ※準備中 を参照してください。

要確認: ブロック属性ダイアログでブロック名の入力・変更が可能かどうかを実機で確認してください。参考サイトによって記述が異なります。

Q: ブロック属性を変更したら、非表示にしていたレイヤのデータも一緒に見えるようになってしまった

→ 「元データのレイヤを優先する」をOFFにすると、非表示レイヤにあったデータも書込みレイヤ(表示状態)に移動します。書込みレイヤは必ず表示状態のため、元々非表示レイヤにあったデータが見えるようになることがあります。レイヤの表示状態を事前に確認してから操作してください。

Q: 同じブロック図形が複数配置されている場合、1つの属性変更が他の配置にも影響するか

→ 「ブロック属性」コマンドで変更した場合、選択したブロック図形にのみ変更が適用されます。同じ名前のブロックが他の箇所にも配置されていても、選択していないものには影響しません。

Tips: ブロックツリーの「同名BLK全検索」を使うと、同名ブロックが図面内に何個あるかを確認できます。全ての配置に対して属性変更を適用したい場合は、全配置を範囲選択してからコマンドを実行してください。


関連項目

  • ブロック化 — 複数の図形をまとめてブロック図形にする操作
  • ブロック解除 — ブロック図形を解除して個別の図形に戻す操作
  • ブロック編集 ※準備中 — ブロックを解除せずに内部の図形を直接編集する・ブロック名を変更する操作
  • 属性変更の基本 — 線・円・文字などの線色・線種・レイヤを変更する操作
  • ブロックツリー表示 — 図面内のブロック一覧を確認・管理する表示機能

まとめ

  • 「ブロック属性」コマンドは、ブロック図形を選択してから「BL属」ボタン(または編集メニュー)で実行する
  • ダイアログの「元データのレイヤを優先する」チェックを変更することで、ブロック内のデータを現在の書込みレイヤに集約するか、元のレイヤ構成を保持するかを後から切り替えられる
  • ブロック内部の図形編集やブロック名変更は「ブロック編集(BL編)」コマンドで行う
  • 実務では、図面確定時のレイヤ整理や、レイヤ表示制御への対応のためにこのコマンドを活用する