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未検証

属性取得(書込みレイヤ・線色・線種の取り込み)

このページでできるようになること

Jw_cadの「属性取得」コマンドを使って、すでに描かれている図形の 書込みレイヤ・線色・線種 を一発で自分の現在状態に取り込めるようになります。あわせて、属性取得を素早く呼び出すための TABキー・クロックメニューAM6時方向 のショートカット、非表示レイヤから属性を拾う レイヤ反転表示、図形の寸法情報まで一気に拾う [全]属性取得 までを通しで身につきます。「あれ、この線、何色・何種類だっけ?」という確認とワンクリック切り替えがセットでできるようになります。

背景: 属性取得は、Jw_cadの作図効率を一段引き上げる隠れた主役コマンドです。普通のCADソフトで「同じ線色・線種で描き継ぎたい」と思ったら、線色プルダウンと線種プルダウンを順に選び直す必要がありますが、Jw_cadなら属性取得で対象図形を1クリックするだけで、レイヤ・線色・線種・線種が一発で揃います。手順が1段減るだけですが、1日に何十回も使う操作なので積み上げると大きな時短になります。


このコマンドでできること

できること用途
書込みレイヤを取得既存図形と同じレイヤで描き始める
線色を取得既存図形と同じ線色に切り替える
線種を取得既存図形と同じ線種(実線/点線等)に切り替える
書込みレイヤグループを取得レイヤグループも含めて完全に同じ書込み状態にする
レイヤ反転表示で非表示レイヤから取得非表示レイヤの図形からも属性取得できる
[全]属性取得で寸法情報まで取得線長・角度・円半径などの寸法情報も画面表示

PERSCの推奨: 属性取得は「描く前に拾う」だけでなく「描いている途中で確認する」用途も有効です。属取(属性取得)→ 取りたい図形を1クリック → 自分の状態が切り替わる → 描き継ぐ の流れを身につけると、レイヤや線色の取り違えによる手戻りが激減します。


起動方法

属性取得は、頻繁に使うコマンドなので 4通りの起動方法 が用意されています。

起動方法操作
メニューバー設定」→「属性取得」を左クリック
ツールバー設定」ツールバー内の「属取」ボタンを左クリック
TABキーキーボードの TAB を1回押す
クロックメニュー図形上で 左ドラッグして6時方向(下方向) へ動かす

要確認: メニュー表記「属性取得(Z)」のキーアサイン、ツールバー所属、TAB割当の有無は実機で確認します。

Tips: 4通りの中で実務上いちばん速いのは クロックメニュー6時方向(下ドラッグ) または TABキー です。マウスを離さずに属性取得→図形指示→描画継続ができます。


基本操作

属性取得 サマリー(全3ステップ)

#操作何が起きるか
1属性取得を起動(メニュー/ツールバー/TAB/クロックメニュー)属性取得待機状態になる
2属性を取りたい図形を 左クリック書込みレイヤグループ・レイヤ・線色・線種が取得元の図形と同じになる
3そのまま描画コマンドに移って描き継ぐ取得した属性で続きを描ける

ステップ1: 属性取得を起動

上記4通りのいずれかで属性取得を起動します。実務では作業中の流れを止めない TABキー または クロックメニュー6時方向 が推奨です。

ステップ2: 取得したい図形を左クリック

属性取得待機状態で、属性を取得したい既存図形を 左クリック します。

これだけで、現在の 書込みレイヤグループ・書込みレイヤ・線色・線種 が、クリックした図形と同じになります。画面右下のレイヤバー・線属性バーの表示が瞬時に切り替わります。

ステップ3: そのまま描き継ぐ

属性取得後は、そのまま 線・円・円弧・複線などの描画コマンド に移って描き始めれば、取得した属性で描けます。


派生機能1: TABキーの3回押し

TABキーは押す回数で機能が切り替わります。

回数機能
1回属性取得
2回レイヤ非表示化
3回属性取得(情報表示モード)に戻る

3回押しの状態で図形を指示すると、属性取得と同時に その図形の寸法情報が作図ウィンドウの左上に表示 されます。

図形種類表示される情報
長さ [角度]
円・円弧半径[円軸角] 円始点角 -> 円弧角(扁平率)
文字[文字列]角度 [文字種]幅,高さ,間隔
ソリッド図形近い線の長さ[角度] (色番号)

Tips: 「この線、長さいくつだっけ?」を測定コマンドを起動せずに確認できる隠れ機能です。寸法線が振られていない図面の解析に重宝します。


派生機能2: クロックメニュー(6時方向)

Jw_cadのクロックメニュー(マウス長押し or ドラッグでメニュー表示)でも属性取得を呼び出せます。

通常の属性取得

  1. 取得したい図形の上で マウス左ボタンを押す
  2. 押したまま 6時方向(下方向) へドラッグ
  3. 画面に「属性取得」と表示される
  4. ボタンを離すと属性取得が実行される

[全]属性取得

  1. 取得したい図形の上で マウス左ボタンを押す
  2. 押したまま 6時方向(下方向) へドラッグ
  3. ドラッグ中に 右クリック する
  4. 画面に「[全]属性取得」と表示される
  5. ボタンを離すと、レイヤ・線色・線種に加えて 角度・長さ・半径 などの寸法情報も取得される

Tips: クロックメニューは慣れるまでハードルが高いですが、マウスを離さずに属性取得が完結する 数少ない方法です。1日100回以上属性取得する人なら、覚える価値が十分あります。


派生機能3: レイヤ反転表示(非表示レイヤから属性取得)

通常、非表示レイヤの図形は属性取得できません。一時的にすべてのレイヤを表示・非表示反転させる機能が レイヤ反転表示 です。

操作手順

  1. 属性取得を起動
  2. 作図ウィンドウを右クリック → 表示・非表示が反転する
  3. 非表示だったレイヤの図形が画面に表示される
  4. その図形を 左クリック で属性取得実行
  5. もう一度 作図ウィンドウを右クリック → 反転表示が解除される

Tips: 「あの寸法線、確か非表示レイヤに入れたな…」というときに、レイヤダイアログを開いて表示状態を切り替えなくても、属性取得モードのまま右クリック1回で全レイヤが反転表示になります。属性取得が終わったらもう一度右クリックで元に戻せます。


派生パターン

パターンA: 描き継ぎ前のワンクッション

新しいレイヤや線色で描き継ぎたいとき、いきなり線属性パレットを開かずに、近くにある 同じ線色で描かれた既存図形 を属性取得するほうが速いケースが多いです。

  1. 描きたい場所の近くにある「同じ線色・線種で描かれた図形」を探す
  2. TABキーまたはクロックメニュー6時方向で属性取得
  3. その図形を左クリック
  4. 線コマンドに戻って描く

パターンB: 属性確認だけしたい

「この線、何色・何種類で描かれてるんだろう?」を確認するだけなら、属性取得→図形指示で右下の線属性表示を見るだけで分かります。すぐに別の属性に戻したい場合は、戻りたい属性の図形を再度属性取得すればOKです。

パターンC: 寸法情報を含めて拾う

[全]属性取得(クロックメニュー6時方向ドラッグ中の右クリック)で、線長・円半径・角度などの寸法情報も同時に拾えます。新規描画でその寸法を流用したい場合に便利です。


実務での使い方 ★PERSC独自

既存図面の流用作業を高速化

他者から受領した図面に追記するとき、その図面の線色・線種ルールを知らないと「この線は何色で描けばいいか」を都度判断しなければなりません。属性取得を使えば、周辺の似た図形を1クリックして属性を真似る だけで自然に既存ルールに合わせた追記ができます。

レイヤ管理の取り違え防止

Jw_cadはレイヤを多用するソフトのため、書込みレイヤを間違えると「気づいたら全部0番レイヤに描いていた」という事故が起きがちです。描き始める前に「ここに描き継ぐつもりの図形」を属性取得 する習慣をつけると、書込みレイヤの取り違えがほぼ防げます。

PERSCの推奨: 「コマンド切替時=属性取得」をデフォルト動作として身体に染み込ませると、レイヤ事故の頻度が劇的に下がります。

非表示レイヤを開かずに属性を盗む

レイヤ管理が複雑な大規模図面で、「あのレイヤ、表示にすると重いから非表示のままにしたい。でもあの線色だけ拾いたい」というシーンに、レイヤ反転表示が刺さります。レイヤダイアログを開かずに属性取得が完結します。

寸法情報の高速確認

「この円、半径いくつだっけ?」「この線、本当に45度に描かれてる?」を確認するのに、TABキー3回押し または [全]属性取得 が便利です。測定コマンドを起動するより速く、図形を1クリックするだけで左上に寸法情報が出ます。

仕上げ前の属性チェック

図面を完成させる前に、各部の線色・線種が社内ルールに沿っているかを確認するときに、属性取得で部位ごとに当てて回ります。属性が取得元と違う場合は、属性変更コマンド(属性変更(線色・線種・レイヤを変える) ※準備中)で揃えます。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 属性取得で図形をクリックしたのに何も変わらない

→ 画面右下の レイヤバー・線属性バー の表示は変わっています。よく見ると、書込みレイヤ番号・線色番号・線種が切り替わっているはずです。次に描画コマンドで線を引くと、その属性で描かれます。

Q: TABキーを押しても属性取得にならない

→ TABキーへの属性取得割当はバージョン・環境設定によります。割当がない場合は、メニューバー「設定」→「属性取得」、ツールバーの「属取」、またはクロックメニュー6時方向で起動してください。TABキー割当の確認は環境設定(基本設定)の「KEY」タブから行えます。

Q: クロックメニューが出てこない

→ クロックメニューは マウスのドラッグ動作(押しながら動かす) で表示されます。クリックだけでは出ません。図形の上でマウス左ボタンを押した状態で、画面の中心から外側へ少し動かすと、円形のメニューが表示されます。

Q: クロックメニューAM6時方向(下方向)以外も使える?

→ クロックメニューは12方向あり、それぞれ別の機能が割り当てられています。属性取得はAM(左ドラッグ)の6時方向です。他の方向の用途は クロックメニュー を参照してください。

Q: [全]属性取得が起動できない

→ クロックメニュー6時方向の左ドラッグ中に、ドラッグを離す前に右クリック する操作です。順序が大事で、(1) 左ボタンを押す、(2) 6時方向に動かす、(3) 動かしたまま右クリック、(4) 左ボタンを離す、の流れです。タイミングが難しいので慣れが必要です。

Q: 非表示レイヤの図形を属性取得したい

→ 属性取得モードに入ってから 作図ウィンドウを右クリック すると、表示・非表示レイヤが反転します。非表示だったレイヤの図形が見えるようになるので、その状態で属性取得を実行してください。終わったらもう一度右クリックで反転表示を解除します。

Q: 取得元と取得後で線色が一致しない

→ 取得元のレイヤがブロックの中にある場合や、属性が「線色レイヤごと」で表示されている場合に発生することがあります。基本設定の「色・画面」タブで、レイヤごとの線色設定を確認してください。

Q: 属性取得と属性変更の違いは?

属性取得は「自分の書込み属性を相手に合わせる」(拾う側)、属性変更は「既存図形の属性を変える」(変える側)です。逆方向の操作なので混同しないように注意。属性変更については 属性変更(線色・線種・レイヤを変える) ※準備中 を参照。


関連項目


まとめ

  • 属性取得は 既存図形の書込みレイヤ・線色・線種を一発で取り込む コマンド
  • 起動方法は4通り:メニュー / ツールバー / TABキー / クロックメニュー6時方向
  • 実務上は TABキークロックメニュー6時方向(下ドラッグ) が最速
  • TABキー 3回押し で「寸法情報を左上に表示」モードになる(線長・角度・半径など)
  • クロックメニュー6時方向ドラッグ中に 右クリック[全]属性取得(寸法情報込み)
  • 非表示レイヤの図形からは、属性取得モードで作図ウィンドウを 右クリック してレイヤ反転表示にすれば取得可能
  • 描き継ぎ前のワンクッションで使うとレイヤ事故が激減する