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未検証

断面建具集(建断データ)配布

このページでできるようになること

Jw_cadで断面図・矩計図を描くときに使える「断面建具データ集」をJWS図形ファイル形式で配布予定です(実機検証フェーズで整備中)。引違い窓・FIX窓・開き窓・玄関ドア・出窓といった代表的な建具の断面を、サッシの種類(樹脂・アルミ半外付け・アルミ内付け・木製)別と、ガラス厚(単板・複層)別のバリエーションで揃える予定で、公開後は断面図・矩計図・建具表シートのいずれにも貼り込んで使える構成です。Jw_cad標準の建具断面A〜Cで足りない部分(最近の樹脂サッシ・Low-E複層ガラス・住宅用半外付けの細かい納まり)を補完する用途を想定しています。

背景: 断面図・矩計図に登場する建具の断面表現は、平面・立面に比べて作図難易度が高い領域です。サッシ枠の見込(壁厚方向の奥行き)、内法、ガラス厚、気密パッキン、押縁、外壁との取り合いなど、要素が多く重なるため、毎回ゼロから作図すると1建具あたり10〜20分かかることも珍しくありません。配布データを部品として読み込んで、寸法だけ調整する運用に切り替えると、矩計図1枚あたり1〜2時間の短縮効果が見込めます。建具断面コマンドの操作そのものは 建具断面コマンド を参照してください。


ダウンロード

要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jws)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。

📦 配布予定パック

  • ファイル名: persc_joinery_section_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定)
  • 想定サイズ: 数百KB(JWS図形ファイル20〜30本+README)
  • 含まれる予定のファイル:
    • windows_section/ 窓断面フォルダ
      • 引違い窓(半外付け)/ FIX窓 / 開き窓 / 出窓 など
    • doors_section/ ドア断面フォルダ
      • 玄関ドア(断熱・一般)/ 室内開き戸 / 引込み戸 など
    • frames_section/ 枠断面フォルダ
      • 樹脂サッシ枠 / アルミ半外付け枠 / 木製建具枠 など
    • glass_section/ ガラス断面フォルダ
      • 単板(5/8/12mm)/ 複層24mm / Low-E複層 など
    • README.txt(バージョン情報・利用規約・更新履歴・収録一覧)

公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。


断面建具データの概要

断面建具データとは

断面建具データは、窓やドアを 横から切った断面図形 を、建具1種類につき1ファイル(またはブロック)で部品化したものです。Jw_cadには標準で「建具断面A〜C」のフォルダが組み込まれていますが、最近の住宅実務で頻出する以下の表現は十分にカバーされていません。

領域標準建具断面(A〜C)の状況この配布データの補完範囲
樹脂サッシ枠限定的樹脂枠の見込120/130mm系を追加
Low-E複層ガラスなし複層24mm(Low-E含む)を追加
半外付けサッシ一部のみ住宅用半外付けの納まりを充実
玄関断熱ドア枠一般枠のみ高断熱玄関ドアの厚枠を追加
出窓断面限定的三角出窓・台形出窓の枠断面を追加

想定する読者・案件

  • 木造住宅(新築・リフォーム)の矩計図・部分断面図を作成する設計者
  • RC造・S造の中規模建築物の建具表シートで断面詳細を描く担当者
  • 確認申請書類で「外壁仕上げ+サッシ+断熱材」の取り合い断面が必要な案件
  • 建具メーカーのカタログ図形が見つからず、汎用断面で代用したい場面

この配布データの責務範囲

範囲扱う/扱わない
窓・ドアの断面JWS図形配布する
枠とガラスの納まり標準パターン配布する
建具断面コマンドの操作詳細建具断面コマンド に委譲
図形登録・図形読込の操作図形登録 図形読込 に委譲
断面図全体の作図手順断面図の描き方(GL・FL・基準高さの作図) に委譲
建具表シートの作り方建具図の作り方(建平・建立・建断の3点セット作成) に委譲
平面建具集平面建具集 ※準備中 に委譲
立面建具集立面建具集 ※準備中 に委譲
各建具メーカーの実製品データ配布物の対象外(メーカーカタログから別途取得)

配布物の中身(プレビュー)

1. 窓断面(windows_section/)

住宅・小規模ビルで頻出する窓の断面図形を収録します。

ファイル名(予定)種別内法目安用途
win_hikichi_handzuke.jws引違い窓(半外付け)W1690×H1170 ほか可変木造住宅の腰窓・掃出し窓
win_hikichi_uchitsuke.jws引違い窓(内付け)RC造・S造の住戸窓
win_fix.jwsFIX窓任意階段窓・吹抜けトップライト周り
win_kaiki.jws開き窓(縦すべり・横すべり)任意通気・換気用の小窓
win_demado_sankaku.jws三角出窓任意住宅キッチン・寝室の出窓
win_demado_daikei.jws台形出窓任意リビング・寝室の景観出窓

2. ドア断面(doors_section/)

玄関ドア・室内ドアの断面図形を収録します。

ファイル名(予定)種別内法目安用途
door_genkan_dannetsu.jws玄関ドア(断熱・親子戸)W1200×H2400高断熱住宅の玄関
door_genkan_ippan.jws玄関ドア(一般)W900×H2000標準仕様の玄関
door_shitsunai_kataki.jws片開き室内ドアW780×H2000居室・水回り
door_yokushitsu.jws浴室ドアW700×H2000浴室入口
door_hikikomi.jws引込み戸W780×H2000廊下・収納の戸袋付き引戸

3. 枠断面(frames_section/)

サッシ枠・建具枠だけを切り出したコンポーネント図形です。建具メーカーのカタログ図がない場面で、汎用の枠形状として再利用できます。

ファイル名(予定)枠種別見込(mm)主な用途
frame_jushi_120.jws樹脂サッシ枠120高断熱住宅の窓枠
frame_alumi_handzuke_70.jwsアルミサッシ枠(半外付け)70木造住宅の標準窓枠
frame_alumi_handzuke_100.jwsアルミサッシ枠(半外付け)100木造住宅の厚壁仕様
frame_alumi_uchitsuke_100.jwsアルミサッシ枠(内付け)100RC造ビル用
frame_alumi_uchitsuke_170.jwsアルミサッシ枠(内付け)170大判サッシのビル用
frame_mokusei_30.jws木製室内枠30真壁納まり
frame_mokusei_45.jws木製室内枠45大壁納まり

4. ガラス断面(glass_section/)

枠とは別に、ガラスだけを取り出した断面図形です。枠図形と組み合わせて、ガラス厚や種別だけを差し替えられるよう設計しています。

ファイル名(予定)ガラス種別厚さ用途
glass_tanban_5.jws単板フロート5mm室内建具・小窓
glass_tanban_8.jws単板フロート8mm強化用大判FIX窓
glass_tanban_12.jws単板フロート12mm強化大判
glass_pair_24.jws複層(標準)6+12+6=24mm断熱複層ガラス
glass_pair_lowe_24.jws複層(Low-E)6+12+6=24mm高断熱住宅
glass_amiiri.jws網入り6.8mm防火戸・延焼ライン
glass_kataita.jws型板(すりガラス)4mm浴室・トイレの目隠し

5. README.txt

配布パックには README.txt が同梱され、以下の情報を含めます。

  • バージョン番号と更新日
  • 収録建具の一覧
  • ファイル命名規則
  • 推奨される線色・縮尺の組み合わせ
  • カスタマイズの基本方針
  • 利用規約

PERSCの推奨: 初めて使う方は、まず frame_alumi_handzuke_70.jws(住宅用アルミ半外付け枠)と glass_pair_24.jws(複層ガラス)の組み合わせから試してください。木造住宅の8割の窓断面はこの2点で表現できます。


使い方

背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。

使い方サマリー(全7ステップ)

#操作所要
1zipファイルをダウンロード数秒
2任意のフォルダに解凍数秒
3Jw_cad の図形フォルダにコピー(運用方針に応じる)1〜2分
4「図形」コマンドでフォルダを開く数秒
5配置したい建具断面を左ダブルクリックで選択数秒
6縮尺・基準点を確認して断面図上に配置30秒〜1分
7配置後に内法・見込を実物件の値に微調整1〜3分

手順1: ダウンロードと解凍

ブラウザで配布リンクをクリックし、persc_joinery_section_v1.0.0.zip を任意のフォルダ(例: C:\JWW\library\ 配下)にダウンロードします。Windowsの標準解凍機能(右クリック→「すべて展開」)で解凍すると、persc_joinery_section_v1.0.0 フォルダ内に窓・ドア・枠・ガラスの4サブフォルダとREADMEが展開されます。

Tips: 配布データは Jw_cadの図形フォルダ専用領域 に置くのがおすすめです。例: C:\JWW\library\persc_joinery_section\ のように階層を作ると、ほかの素材集と混ざらず管理が楽になります。

手順2: 図形フォルダとして登録(任意)

Jw_cadの「図形」コマンドが標準でアクセスする図形フォルダに登録すると、ファイル選択ダイアログから一発で開けるようになります。

  1. Jw_cadのメニューバー「設定」→「基本設定」を開く
  2. 一般(2)」タブで「図形」フォルダのパスを確認・追加
  3. 配布データの解凍先(例: C:\JWW\library\persc_joinery_section\)をフォルダパスに含める

要確認: 図形フォルダの登録手順はJw_cadのバージョンによりタブ名・項目名が異なる場合があります。詳しくは 図形読込 を参照してください。

手順3: 断面図上で「図形」コマンドを起動

Jw_cadで作図中の断面図ファイル(または建具表シートファイル)を開き、メニューバー「作図」→「図形」、またはツールバーの「図形」ボタンをクリックします。ファイル選択ダイアログが開きます。

背景: 「図形」コマンドは、あらかじめ部品化されたJWS(図形ファイル)を、現在の作図ウィンドウに貼り込むためのコマンドです。建具断面コマンド(建断)が建具データの「内法・見込・基準点」を入力して描画するのに対し、図形コマンドは 既製品の図形を相似変形なしで貼る という違いがあります。配布データはJWS図形として読み込む運用を想定しています。

手順4: 断面建具を選んで配置

  1. ファイル選択ダイアログで persc_joinery_section/ フォルダを開く
  2. サブフォルダ(窓・ドア・枠・ガラス)から目的の建具種別を選ぶ
  3. 表示される図形プレビューから、使いたい建具を 左ダブルクリック
  4. 作図ウィンドウに戻り、配置したい位置でクリック(左クリック=任意点、右クリック=読取点)

手順5: 配置後の微調整

配置直後は、配布データの 想定内法・見込 で図形が貼られます。実物件の寸法に合わせるには、以下のいずれかの手順で調整します。

調整内容操作
内法(W×H)を実寸に変更「移動」または「伸縮」コマンドで枠の片側を動かす
見込(壁厚方向)を厚壁仕様に変更「複線」で枠厚を増やすか、別の見込違いの枠JWSに置き換え
ガラス厚の差し替えガラス部分を選択削除→別のガラス断面JWSを上から貼る
線色・線種の事務所標準への変更「属性変更」コマンドで線色・線種を一括変更

PERSCの推奨: 配布データはあくまで 汎用テンプレート です。実物件で使う際は、必ず実際のサッシメーカー・建具メーカーのカタログ寸法を確認し、見込・内法・ガラス厚を実物に合わせてください。配布データそのままの寸法で確認申請を出すと、現場と図面の納まりが食い違うリスクがあります。


カスタマイズ方法

配布データは「そのまま使える」設計ですが、事務所仕様に合わせて手を加えることで、自社の建具標準集に育てられます。

線色・線種を事務所標準に合わせる

配布データは線色4(外形)・線色2(内部詳細)・線色7(ハッチング)を初期値としています。事務所標準と異なる場合は、以下の手順で一括変換できます。

  1. 範囲」コマンドで建具断面全体を選択
  2. メニューバー「編集」→「属性変更
  3. ダイアログで「線色」「線種」のチェックを入れて目的の値を選択
  4. 適用

属性変更の操作詳細は 属性変更 ※準備中 を参照してください。

自社規格の枠に差し替える

事務所として標準的に使う建具メーカーが決まっている場合、配布データの汎用枠を 自社で常用するメーカーの枠 に差し替えて、社内テンプレートとして再保存します。

  1. メーカー公式サイトからCAD図形をダウンロード(DXF / DWG / JWS)
  2. Jw_cadで自社用ファイルを開き、配布データの該当枠を削除
  3. メーカー枠図形を貼り付け、見込・内法を合わせる
  4. 「名前を付けて保存」で frame_alumi_handzuke_70_自社版.jws のように別名保存

PERSCの推奨: 自社版に書き換えた図形は、必ず 別ファイル名で保存 してください。配布元データを上書きすると、PERSC原版に戻せなくなり、バージョンアップの恩恵も受けられなくなります。「自社版」「物件版」「PERSC原版」の3層構造で管理するのが安全です。

ガラス厚バリエーションを追加する

配布の標準ガラス(単板5/8/12mm、複層24mm、Low-E、網入り、型板)以外に、自社で頻出するガラス厚を追加する場合の手順です。

  1. 配布の glass_pair_24.jws を別名(例: glass_pair_28_jisha.jws)でコピー
  2. Jw_cadで開き、ガラス層の厚さを変更(例: 8+12+8=28mmにする)
  3. 内部寸法を調整し、保存
  4. 自社の図形フォルダに登録

背景: 高断熱住宅では複層24mm(標準)ではなく28〜32mmの厚複層、トリプルガラス(3層)も登場しています。配布データには標準厚のみ収録するため、特殊厚は自社で追加してください。

矩計図用と一般断面図用で線太さを使い分ける

矩計図(1/30)と一般断面図(1/100)では、同じ建具断面でも 線の見え方が大きく変わります。1/30で適切な線色・線太さは、1/100では太すぎて読みづらくなることがあります。

縮尺推奨線色(外形)推奨線色(詳細)
1/100 一般断面線色2(細め)線色1(薄め)
1/50 部分断面線色4(中)線色2(細め)
1/30 矩計図線色5(太め)線色4(中)
1/10 建具表詳細線色6(太)線色5(太め)

PERSCの推奨: 縮尺別に線色を変えた 派生バージョン を、自社で別名保存しておくと運用が楽になります。例: win_hikichi_handzuke_1-30.jwswin_hikichi_handzuke_1-100.jws のように縮尺をファイル名に明記しておけば、矩計図と一般断面図で取り違えるミスが減ります。線色と印刷線太さの対応関係は 印刷時の線太さ標準 ※準備中 を参照してください。

自作の建具断面を追加して配布データを拡張する

配布データに含まれない建具を自作した場合、配布フォルダに同じ命名規則で追加すると、ほかの図形と並んで読み込めます。

  1. 自作の建具断面を「範囲」で囲んで選択
  2. 図形登録」コマンドで、JWS図形ファイルとして保存
  3. ファイル名は win_xxx.jws(窓系)、door_xxx.jws(ドア系)、frame_xxx.jws(枠系)、glass_xxx.jws(ガラス系)の命名規則に揃える
  4. 配布フォルダに保存

図形登録の操作詳細は 図形登録 を参照してください。


ライセンス・利用規約

要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。

PERSC が配布予定の断面建具集は、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。

利用可・不可の概要

項目可否
個人での作図・自宅でのCAD学習OK
設計事務所・工務店での商用利用OK
学校・職業訓練校での教材利用OK
改造して自社仕様にして社内利用OK
改造して納品図面に使用OK
配布物そのものを第三者へ再配布NG
配布物を自社サイトで配布NG
改造版を「自社オリジナル」と称して配布NG
配布物を販売・有償配布NG

詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。

免責事項

  • 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
  • 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
  • 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします

断面建具集固有の免責補足

  • 建具断面の納まりは 使用するサッシ・建具メーカーの実製品 により異なります。確認申請・実施設計の図面に使う前に、必ず実メーカーカタログとの整合を確認してください
  • 防火認定建具・特定防火設備等の 法令対応建具 の納まりは、認定取得時の仕様に従う必要があります。配布データは汎用形状のため、法令対応の保証はありません

実務での使い方 ★PERSC独自

パターンA: 木造住宅の矩計図(1/30)

矩計図は外壁から屋根までの 建物の代表的な縦断面詳細 を1枚に描く図面です。建具断面はこの矩計の中で、外壁との取り合い部分に登場します。

矩計図の中の建具断面配布データの使い方
1階リビング南面の掃出し窓win_hikichi_handzuke.jws + glass_pair_lowe_24.jws
2階寝室の腰窓win_hikichi_handzuke.jws + glass_pair_24.jws
浴室の高窓win_kaiki.jws + glass_kataita.jws
玄関ドアdoor_genkan_dannetsu.jws

矩計図への貼り込み手順

  1. 矩計図の壁断面・柱・梁を清書済みの状態にする
  2. 配布データから該当建具のJWSを「図形」コマンドで読み込み
  3. 壁の開口位置(窓まぐさライン・窓台ラインの間)に貼り込み
  4. 内法・見込を実物件寸法に微調整
  5. 外壁仕上・内壁仕上・防水紙との取り合いを線でつなぐ
  6. ガラス押え・気密パッキンを追記(必要に応じて)

PERSCの推奨: 矩計図の建具断面は、 代表1建具を完璧に作り込み、残りはコピーで使い回す のが効率的です。1階リビングの掃出し窓を矩計の主役にして、その断面を細部まで描き込み、ほかの窓は外形のみコピー+寸法調整で対応します。詳しくは 断面図の描き方(GL・FL・基準高さの作図) も参照してください。

パターンB: 確認申請用の一般断面図(1/100)

確認申請の本図書に添付する一般断面図(1/100)でも、開口部断面の表現が必要です。1/100では細部は省略しますが、 窓まぐさ・窓台の高さと開口幅 が読み取れる程度の断面表現が要求されます。

確認申請断面図の建具表現配布データの使い方
外壁面の開口部frame_alumi_handzuke_70.jws を簡略化(線色2 細線)
ガラスglass_pair_24.jws の中央線のみ残し、細部は省略
玄関ドアdoor_genkan_ippan.jws を簡略化

背景: 1/100の一般断面図でガラス押え・気密パッキンまで描くと、印刷したときに線が潰れて読めなくなります。確認申請は 「外壁の開口部に建具がある」「内法寸法はW×H」 が分かれば十分なため、配布データの簡略表示モード(線色2 細線への変更)で運用するのが現実的です。

パターンC: 建具表シートの建断(1/10〜1/5)

建具表シートに並べる 建具姿図3点セット(建平・建立・建断)の中で、建断(断面詳細)部分に配布データを使います。建具表は1/10〜1/5の高縮尺で描くため、配布データの細部表現がそのまま生きます。

建具表シートの建断要素配布データの使い方
引違い窓W1の枠断面frame_alumi_handzuke_70.jws
引違い窓W1のガラスglass_pair_24.jws
玄関ドアD1の枠断面door_genkan_dannetsu.jws
室内ドアD2の枠断面frame_mokusei_45.jws

建具表シートでの使い方ポイント

パターンD: リフォーム・リノベーションの既存断面整理

既存住宅のリノベーションでは、 既存サッシの断面 を測定して図面化する作業が発生します。配布データの汎用枠から 見込が近いもの を選んで貼り込み、現地で実測した寸法に合わせて調整するのが効率的です。

既存サッシの種類配布データの使い方
1990年代以前の単板アルミサッシframe_alumi_handzuke_70.jws + glass_tanban_5.jws
2000年代以降の複層アルミサッシframe_alumi_handzuke_100.jws + glass_pair_24.jws
2010年代以降の樹脂サッシframe_jushi_120.jws + glass_pair_lowe_24.jws

Tips: リフォーム調査では現地で 見込・内法・ガラス厚 を実測しますが、フレームのプロファイル(断面形状)まで実測するのは現実的ではありません。配布データの汎用枠を「見込が近いもの」で代用し、図面上では枠形状の正確性より 建物との取り合い を重視する運用が多くなります。

パターンE: 出窓・特殊建具の納まり検討

出窓・段窓・天窓のような特殊建具は、メーカーカタログにも詳細図が少ないことがあります。配布データの三角出窓・台形出窓を起点に、実物件の納まりを 検討用ラフ として作図する用途です。

特殊建具配布データの起点
三角出窓(窓台が斜めに張り出す)win_demado_sankaku.jws
台形出窓(窓台が水平に張り出す)win_demado_daikei.jws
ドーマー窓(屋根に張り出す)(配布なし。win_fix.jws を起点に自作)
天窓(屋根面に水平に取付)(配布なし。屋根伏図用に別途作成)

PERSCの推奨: 特殊建具の納まりは、 配布データを起点にラフを作り、メーカーに相談して詳細を詰める という流れが現実的です。出窓は屋根との取り合い・防水納まりが特に難しく、メーカーの設計担当との打合せ図面として配布データを使うのが有効です。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: ダウンロードしたzipが解凍できない

→ Windows標準の解凍機能で開けない場合は、7-Zip や CubeICE などの解凍ソフトを別途インストールしてください。配布zipは標準的なZIP形式(パスワードなし)で圧縮しているため、ほとんどの解凍ソフトで開けます。zipファイル自体が破損している場合は再ダウンロードを試してください。

Q: 「図形」コマンドで配布データのフォルダが見えない

→ Jw_cadの「図形」コマンドは、 基本設定で登録された図形フォルダ だけを参照します。配布データを解凍したパスが図形フォルダに登録されていない場合、ファイル選択ダイアログで表示されません。次の手順で登録します。

  1. メニューバー「設定」→「基本設定
  2. 一般(2)」タブ
  3. 図形」または「図形フォルダ」のパス欄に、配布データの解凍先パスを追加

詳しくは 図形読込 を参照してください。

Q: 配置した断面建具の寸法が縮尺と合っていない

→ JWS図形は 配置先のレイヤグループ縮尺 で貼られます。建具表シートの建断(1/10レイヤグループ)に貼ったつもりが、断面図(1/100レイヤグループ)に貼られると、寸法が10倍ズレて見えます。配置前に 書き込みレイヤグループの縮尺 を確認してください。詳しくは 建具図の作り方 のレイヤグループ運用を参照。

Q: 内法寸法が変えられない(伸縮しても建具が崩れる)

→ JWS図形は 既製品の図形 として貼り込まれるため、自由に伸縮すると枠の比率が崩れます。寸法を変えたい場合は、以下のいずれかの方法を使います。

方法内容
「建具断面」コマンドを使うJw_cad標準の建具断面コマンドで、内法・見込をパラメトリックに変更
部品単位で再配置枠JWSとガラスJWSを別々に貼り、枠は固定・ガラスは伸縮で対応
自作枠の追加必要寸法の枠JWSを自作し、配布データに追加

背景: 配布データは「汎用テンプレート」として固定形状で提供しており、Jw_cad標準の建具断面コマンドのような 内法・見込の対話的変更 には対応していません。寸法バリエーションが必要な場合は、配布データを起点に複数のJWSを派生させる運用が現実的です。

Q: 半外付けと内付けで取り合いが分からない

→ 半外付け(住宅用)は 外壁面より外に枠が少し出る 納まり、内付け(ビル用)は 外壁面より内に枠が収まる 納まりです。配布データの命名規則で識別できます。

命名納まり主な用途
_handzuke_半外付け木造住宅
_uchitsuke_内付けRC造・S造

Tips: 木造とRC造を行き来する設計者は、最初の数件で 半外付けと内付けの違い を覚えるまで、必ずファイル名の命名規則を見て選んでください。誤って木造に内付けサッシを貼り込むと、外壁との取り合いが破綻します。

Q: 出窓の屋根との取り合いが描けない

→ 出窓の屋根(小屋根)は 防水・水切り・屋根勾配 が絡む複雑な納まりです。配布データは出窓の 窓本体の枠断面 までで、屋根の取り合いは含めていません。屋根との取り合いは別途、メーカーカタログまたは矩計図で詳細を作図してください。

Q: ガラスの厚みを実物件に合わせたい

→ 配布データのガラスは 代表的な厚さ のみ収録しています(単板5/8/12mm、複層24mm、Low-E複層24mm)。これ以外の厚みが必要な場合は次の対応をします。

必要なガラス厚対応
単板4mm(古い住宅)glass_tanban_5.jws を伸縮で4mmに調整
複層28mm(高断熱)glass_pair_24.jws を伸縮で28mmに調整
トリプルガラス(3層)配布なし。自作で3層断面を作成
真空ガラス(薄型高断熱)配布なし。メーカーカタログから取得

Q: 配布データの線色が事務所標準と違う

→ 「カスタマイズ方法」の「線色・線種を事務所標準に合わせる」を参照してください。「属性変更」コマンドで一括変換できます。事務所版として別名保存しておけば、PERSC原版を温存しつつ自社カスタマイズが運用できます。

Q: 配布データの建具種別が物件で必要なものと一致しない

→ 配布データは 代表的な汎用建具 のみです。実物件で必要な特殊建具(防火戸・自動ドア・ハイサッシ等)は、メーカーCAD図形をダウンロードするか、自作してください。配布データ命名規則と整合する命名(win_xxx.jws / door_xxx.jws 等)にしておけば、自作建具も配布データと並べて使えます。

Q: 矩計図と一般断面図で同じ建具を使いたいが、線太さが違う

→ 「カスタマイズ方法」の「矩計図用と一般断面図用で線太さを使い分ける」を参照してください。縮尺別に派生バージョン(xxx_1-30.jws / xxx_1-100.jws)を自社で作っておくのが運用上便利です。

Q: 配布データを使った図面を確認申請に出していいか不安

→ 配布データは 「汎用テンプレート」 であり、特定のサッシメーカー・建具メーカーの実製品を再現したものではありません。確認申請に提出する建具断面は、原則として 実物件で使用する製品のメーカー仕様 に基づいて作図する必要があります。配布データはあくまで 「下書き」「初期検討用」「概算用」 として使い、最終図面は実製品データに差し替える運用をおすすめします。

Q: バージョンアップで配布データが更新されたか確認したい

→ ダウンロードしたzipに含まれる README.txt の冒頭に バージョン番号と更新日 を記載しています。PERSC JOURNAL のこの記事を再度開き、ダウンロードリンク横の最新バージョン表記と比較してください。バージョンアップでは「樹脂サッシ厚枠の追加」「Low-Eトリプルの追加」「線色標準の見直し」等の変更が含まれます。


関連項目


まとめ

  • 配布予定データは 窓・ドア・枠・ガラスの4カテゴリ に分けたJWS図形パック。樹脂サッシ・Low-E複層・半外付け納まりなど、Jw_cad標準では薄い領域を補完する設計
  • 想定縮尺は 1/30矩計・1/50部分断面・1/100一般断面・1/10建具表詳細 の4段階。事務所版として線色違いの派生を保存すると運用が楽
  • 使い方は ダウンロード→解凍→図形フォルダ登録→図形コマンドで読み込み→配置→寸法微調整 の7ステップ
  • 商用利用可・改変可・再配布不可で公開予定。実物件では必ずメーカーカタログとの整合を確認してから確認申請等に使用
  • 矩計図・一般断面図・建具表シート・リフォーム調査の4シーンで活用範囲が広く、自作の建具断面を加えることで自社の標準集に育てられる
  • 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します