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断面建具集(建断データ)配布
このページでできるようになること
Jw_cadで断面図・矩計図を描くときに使える「断面建具データ集」をJWS図形ファイル形式で配布予定です(実機検証フェーズで整備中)。引違い窓・FIX窓・開き窓・玄関ドア・出窓といった代表的な建具の断面を、サッシの種類(樹脂・アルミ半外付け・アルミ内付け・木製)別と、ガラス厚(単板・複層)別のバリエーションで揃える予定で、公開後は断面図・矩計図・建具表シートのいずれにも貼り込んで使える構成です。Jw_cad標準の建具断面A〜Cで足りない部分(最近の樹脂サッシ・Low-E複層ガラス・住宅用半外付けの細かい納まり)を補完する用途を想定しています。
背景: 断面図・矩計図に登場する建具の断面表現は、平面・立面に比べて作図難易度が高い領域です。サッシ枠の見込(壁厚方向の奥行き)、内法、ガラス厚、気密パッキン、押縁、外壁との取り合いなど、要素が多く重なるため、毎回ゼロから作図すると1建具あたり10〜20分かかることも珍しくありません。配布データを部品として読み込んで、寸法だけ調整する運用に切り替えると、矩計図1枚あたり1〜2時間の短縮効果が見込めます。建具断面コマンドの操作そのものは 建具断面コマンド を参照してください。
ダウンロード
要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jws)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。
📦 配布予定パック
- ファイル名:
persc_joinery_section_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定) - 想定サイズ: 数百KB(JWS図形ファイル20〜30本+README)
- 含まれる予定のファイル:
windows_section/窓断面フォルダ- 引違い窓(半外付け)/ FIX窓 / 開き窓 / 出窓 など
doors_section/ドア断面フォルダ- 玄関ドア(断熱・一般)/ 室内開き戸 / 引込み戸 など
frames_section/枠断面フォルダ- 樹脂サッシ枠 / アルミ半外付け枠 / 木製建具枠 など
glass_section/ガラス断面フォルダ- 単板(5/8/12mm)/ 複層24mm / Low-E複層 など
README.txt(バージョン情報・利用規約・更新履歴・収録一覧)
公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。
画像準備中 — 配布パックの中身(公開前に撮影)
断面建具データの概要
断面建具データとは
断面建具データは、窓やドアを 横から切った断面図形 を、建具1種類につき1ファイル(またはブロック)で部品化したものです。Jw_cadには標準で「建具断面A〜C」のフォルダが組み込まれていますが、最近の住宅実務で頻出する以下の表現は十分にカバーされていません。
| 領域 | 標準建具断面(A〜C)の状況 | この配布データの補完範囲 |
|---|---|---|
| 樹脂サッシ枠 | 限定的 | 樹脂枠の見込120/130mm系を追加 |
| Low-E複層ガラス | なし | 複層24mm(Low-E含む)を追加 |
| 半外付けサッシ | 一部のみ | 住宅用半外付けの納まりを充実 |
| 玄関断熱ドア枠 | 一般枠のみ | 高断熱玄関ドアの厚枠を追加 |
| 出窓断面 | 限定的 | 三角出窓・台形出窓の枠断面を追加 |
想定する読者・案件
- 木造住宅(新築・リフォーム)の矩計図・部分断面図を作成する設計者
- RC造・S造の中規模建築物の建具表シートで断面詳細を描く担当者
- 確認申請書類で「外壁仕上げ+サッシ+断熱材」の取り合い断面が必要な案件
- 建具メーカーのカタログ図形が見つからず、汎用断面で代用したい場面
この配布データの責務範囲
| 範囲 | 扱う/扱わない |
|---|---|
| 窓・ドアの断面JWS図形 | 配布する |
| 枠とガラスの納まり標準パターン | 配布する |
| 建具断面コマンドの操作詳細 | 建具断面コマンド に委譲 |
| 図形登録・図形読込の操作 | 図形登録 図形読込 に委譲 |
| 断面図全体の作図手順 | 断面図の描き方(GL・FL・基準高さの作図) に委譲 |
| 建具表シートの作り方 | 建具図の作り方(建平・建立・建断の3点セット作成) に委譲 |
| 平面建具集 | 平面建具集 ※準備中 に委譲 |
| 立面建具集 | 立面建具集 ※準備中 に委譲 |
| 各建具メーカーの実製品データ | 配布物の対象外(メーカーカタログから別途取得) |
画像準備中 — 配布データを開いた直後のJw_cad画面(窓断面JWS図形が画面中央に表示された状態)
配布物の中身(プレビュー)
1. 窓断面(windows_section/)
住宅・小規模ビルで頻出する窓の断面図形を収録します。
| ファイル名(予定) | 種別 | 内法目安 | 用途 |
|---|---|---|---|
win_hikichi_handzuke.jws | 引違い窓(半外付け) | W1690×H1170 ほか可変 | 木造住宅の腰窓・掃出し窓 |
win_hikichi_uchitsuke.jws | 引違い窓(内付け) | 〃 | RC造・S造の住戸窓 |
win_fix.jws | FIX窓 | 任意 | 階段窓・吹抜けトップライト周り |
win_kaiki.jws | 開き窓(縦すべり・横すべり) | 任意 | 通気・換気用の小窓 |
win_demado_sankaku.jws | 三角出窓 | 任意 | 住宅キッチン・寝室の出窓 |
win_demado_daikei.jws | 台形出窓 | 任意 | リビング・寝室の景観出窓 |
画像準備中 — 引違い窓断面の貼り込み例(外壁との取り合いを含む)
2. ドア断面(doors_section/)
玄関ドア・室内ドアの断面図形を収録します。
| ファイル名(予定) | 種別 | 内法目安 | 用途 |
|---|---|---|---|
door_genkan_dannetsu.jws | 玄関ドア(断熱・親子戸) | W1200×H2400 | 高断熱住宅の玄関 |
door_genkan_ippan.jws | 玄関ドア(一般) | W900×H2000 | 標準仕様の玄関 |
door_shitsunai_kataki.jws | 片開き室内ドア | W780×H2000 | 居室・水回り |
door_yokushitsu.jws | 浴室ドア | W700×H2000 | 浴室入口 |
door_hikikomi.jws | 引込み戸 | W780×H2000 | 廊下・収納の戸袋付き引戸 |
画像準備中 — 玄関ドア断面の貼り込み例(断熱層を含む)
3. 枠断面(frames_section/)
サッシ枠・建具枠だけを切り出したコンポーネント図形です。建具メーカーのカタログ図がない場面で、汎用の枠形状として再利用できます。
| ファイル名(予定) | 枠種別 | 見込(mm) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
frame_jushi_120.jws | 樹脂サッシ枠 | 120 | 高断熱住宅の窓枠 |
frame_alumi_handzuke_70.jws | アルミサッシ枠(半外付け) | 70 | 木造住宅の標準窓枠 |
frame_alumi_handzuke_100.jws | アルミサッシ枠(半外付け) | 100 | 木造住宅の厚壁仕様 |
frame_alumi_uchitsuke_100.jws | アルミサッシ枠(内付け) | 100 | RC造ビル用 |
frame_alumi_uchitsuke_170.jws | アルミサッシ枠(内付け) | 170 | 大判サッシのビル用 |
frame_mokusei_30.jws | 木製室内枠 | 30 | 真壁納まり |
frame_mokusei_45.jws | 木製室内枠 | 45 | 大壁納まり |
画像準備中 — 枠断面のバリエーション一覧(樹脂・アルミ半外付け・アルミ内付け・木製)
4. ガラス断面(glass_section/)
枠とは別に、ガラスだけを取り出した断面図形です。枠図形と組み合わせて、ガラス厚や種別だけを差し替えられるよう設計しています。
| ファイル名(予定) | ガラス種別 | 厚さ | 用途 |
|---|---|---|---|
glass_tanban_5.jws | 単板フロート | 5mm | 室内建具・小窓 |
glass_tanban_8.jws | 単板フロート | 8mm | 強化用大判FIX窓 |
glass_tanban_12.jws | 単板フロート | 12mm | 強化大判 |
glass_pair_24.jws | 複層(標準) | 6+12+6=24mm | 断熱複層ガラス |
glass_pair_lowe_24.jws | 複層(Low-E) | 6+12+6=24mm | 高断熱住宅 |
glass_amiiri.jws | 網入り | 6.8mm | 防火戸・延焼ライン |
glass_kataita.jws | 型板(すりガラス) | 4mm | 浴室・トイレの目隠し |
画像準備中 — ガラス断面の表現比較(単板1本線・複層2本線・網入り格子線)
5. README.txt
配布パックには README.txt が同梱され、以下の情報を含めます。
- バージョン番号と更新日
- 収録建具の一覧
- ファイル命名規則
- 推奨される線色・縮尺の組み合わせ
- カスタマイズの基本方針
- 利用規約
PERSCの推奨: 初めて使う方は、まず
frame_alumi_handzuke_70.jws(住宅用アルミ半外付け枠)とglass_pair_24.jws(複層ガラス)の組み合わせから試してください。木造住宅の8割の窓断面はこの2点で表現できます。
使い方
背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。
使い方サマリー(全7ステップ)
| # | 操作 | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | zipファイルをダウンロード | 数秒 |
| 2 | 任意のフォルダに解凍 | 数秒 |
| 3 | Jw_cad の図形フォルダにコピー(運用方針に応じる) | 1〜2分 |
| 4 | 「図形」コマンドでフォルダを開く | 数秒 |
| 5 | 配置したい建具断面を左ダブルクリックで選択 | 数秒 |
| 6 | 縮尺・基準点を確認して断面図上に配置 | 30秒〜1分 |
| 7 | 配置後に内法・見込を実物件の値に微調整 | 1〜3分 |
手順1: ダウンロードと解凍
ブラウザで配布リンクをクリックし、persc_joinery_section_v1.0.0.zip を任意のフォルダ(例: C:\JWW\library\ 配下)にダウンロードします。Windowsの標準解凍機能(右クリック→「すべて展開」)で解凍すると、persc_joinery_section_v1.0.0 フォルダ内に窓・ドア・枠・ガラスの4サブフォルダとREADMEが展開されます。
Tips: 配布データは Jw_cadの図形フォルダ専用領域 に置くのがおすすめです。例:
C:\JWW\library\persc_joinery_section\のように階層を作ると、ほかの素材集と混ざらず管理が楽になります。
手順2: 図形フォルダとして登録(任意)
Jw_cadの「図形」コマンドが標準でアクセスする図形フォルダに登録すると、ファイル選択ダイアログから一発で開けるようになります。
- Jw_cadのメニューバー「設定」→「基本設定」を開く
- 「一般(2)」タブで「図形」フォルダのパスを確認・追加
- 配布データの解凍先(例:
C:\JWW\library\persc_joinery_section\)をフォルダパスに含める
要確認: 図形フォルダの登録手順はJw_cadのバージョンによりタブ名・項目名が異なる場合があります。詳しくは 図形読込 を参照してください。
画像準備中 — 基本設定の「一般(2)」タブで図形フォルダパスを設定している状態
手順3: 断面図上で「図形」コマンドを起動
Jw_cadで作図中の断面図ファイル(または建具表シートファイル)を開き、メニューバー「作図」→「図形」、またはツールバーの「図形」ボタンをクリックします。ファイル選択ダイアログが開きます。
画像準備中 — 図形コマンド起動後のファイル選択ダイアログ(左側にフォルダツリー、右側に図形プレビュー)
背景: 「図形」コマンドは、あらかじめ部品化されたJWS(図形ファイル)を、現在の作図ウィンドウに貼り込むためのコマンドです。建具断面コマンド(建断)が建具データの「内法・見込・基準点」を入力して描画するのに対し、図形コマンドは 既製品の図形を相似変形なしで貼る という違いがあります。配布データはJWS図形として読み込む運用を想定しています。
手順4: 断面建具を選んで配置
- ファイル選択ダイアログで
persc_joinery_section/フォルダを開く - サブフォルダ(窓・ドア・枠・ガラス)から目的の建具種別を選ぶ
- 表示される図形プレビューから、使いたい建具を 左ダブルクリック
- 作図ウィンドウに戻り、配置したい位置でクリック(左クリック=任意点、右クリック=読取点)
画像準備中 — 配布データの窓断面JWS図形を左ダブルクリックで選択した状態
手順5: 配置後の微調整
配置直後は、配布データの 想定内法・見込 で図形が貼られます。実物件の寸法に合わせるには、以下のいずれかの手順で調整します。
| 調整内容 | 操作 |
|---|---|
| 内法(W×H)を実寸に変更 | 「移動」または「伸縮」コマンドで枠の片側を動かす |
| 見込(壁厚方向)を厚壁仕様に変更 | 「複線」で枠厚を増やすか、別の見込違いの枠JWSに置き換え |
| ガラス厚の差し替え | ガラス部分を選択削除→別のガラス断面JWSを上から貼る |
| 線色・線種の事務所標準への変更 | 「属性変更」コマンドで線色・線種を一括変更 |
画像準備中 — 内法を実物件寸法(例: W1690)に伸縮した状態
PERSCの推奨: 配布データはあくまで 汎用テンプレート です。実物件で使う際は、必ず実際のサッシメーカー・建具メーカーのカタログ寸法を確認し、見込・内法・ガラス厚を実物に合わせてください。配布データそのままの寸法で確認申請を出すと、現場と図面の納まりが食い違うリスクがあります。
カスタマイズ方法
配布データは「そのまま使える」設計ですが、事務所仕様に合わせて手を加えることで、自社の建具標準集に育てられます。
線色・線種を事務所標準に合わせる
配布データは線色4(外形)・線色2(内部詳細)・線色7(ハッチング)を初期値としています。事務所標準と異なる場合は、以下の手順で一括変換できます。
- 「範囲」コマンドで建具断面全体を選択
- メニューバー「編集」→「属性変更」
- ダイアログで「線色」「線種」のチェックを入れて目的の値を選択
- 適用
属性変更の操作詳細は 属性変更 ※準備中 を参照してください。
自社規格の枠に差し替える
事務所として標準的に使う建具メーカーが決まっている場合、配布データの汎用枠を 自社で常用するメーカーの枠 に差し替えて、社内テンプレートとして再保存します。
- メーカー公式サイトからCAD図形をダウンロード(DXF / DWG / JWS)
- Jw_cadで自社用ファイルを開き、配布データの該当枠を削除
- メーカー枠図形を貼り付け、見込・内法を合わせる
- 「名前を付けて保存」で
frame_alumi_handzuke_70_自社版.jwsのように別名保存
PERSCの推奨: 自社版に書き換えた図形は、必ず 別ファイル名で保存 してください。配布元データを上書きすると、PERSC原版に戻せなくなり、バージョンアップの恩恵も受けられなくなります。「自社版」「物件版」「PERSC原版」の3層構造で管理するのが安全です。
ガラス厚バリエーションを追加する
配布の標準ガラス(単板5/8/12mm、複層24mm、Low-E、網入り、型板)以外に、自社で頻出するガラス厚を追加する場合の手順です。
- 配布の
glass_pair_24.jwsを別名(例:glass_pair_28_jisha.jws)でコピー - Jw_cadで開き、ガラス層の厚さを変更(例: 8+12+8=28mmにする)
- 内部寸法を調整し、保存
- 自社の図形フォルダに登録
背景: 高断熱住宅では複層24mm(標準)ではなく28〜32mmの厚複層、トリプルガラス(3層)も登場しています。配布データには標準厚のみ収録するため、特殊厚は自社で追加してください。
矩計図用と一般断面図用で線太さを使い分ける
矩計図(1/30)と一般断面図(1/100)では、同じ建具断面でも 線の見え方が大きく変わります。1/30で適切な線色・線太さは、1/100では太すぎて読みづらくなることがあります。
| 縮尺 | 推奨線色(外形) | 推奨線色(詳細) |
|---|---|---|
| 1/100 一般断面 | 線色2(細め) | 線色1(薄め) |
| 1/50 部分断面 | 線色4(中) | 線色2(細め) |
| 1/30 矩計図 | 線色5(太め) | 線色4(中) |
| 1/10 建具表詳細 | 線色6(太) | 線色5(太め) |
PERSCの推奨: 縮尺別に線色を変えた 派生バージョン を、自社で別名保存しておくと運用が楽になります。例:
win_hikichi_handzuke_1-30.jws、win_hikichi_handzuke_1-100.jwsのように縮尺をファイル名に明記しておけば、矩計図と一般断面図で取り違えるミスが減ります。線色と印刷線太さの対応関係は 印刷時の線太さ標準 ※準備中 を参照してください。
自作の建具断面を追加して配布データを拡張する
配布データに含まれない建具を自作した場合、配布フォルダに同じ命名規則で追加すると、ほかの図形と並んで読み込めます。
- 自作の建具断面を「範囲」で囲んで選択
- 「図形登録」コマンドで、JWS図形ファイルとして保存
- ファイル名は
win_xxx.jws(窓系)、door_xxx.jws(ドア系)、frame_xxx.jws(枠系)、glass_xxx.jws(ガラス系)の命名規則に揃える - 配布フォルダに保存
図形登録の操作詳細は 図形登録 を参照してください。
ライセンス・利用規約
要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。
PERSC が配布予定の断面建具集は、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。
利用可・不可の概要
| 項目 | 可否 |
|---|---|
| 個人での作図・自宅でのCAD学習 | OK |
| 設計事務所・工務店での商用利用 | OK |
| 学校・職業訓練校での教材利用 | OK |
| 改造して自社仕様にして社内利用 | OK |
| 改造して納品図面に使用 | OK |
| 配布物そのものを第三者へ再配布 | NG |
| 配布物を自社サイトで配布 | NG |
| 改造版を「自社オリジナル」と称して配布 | NG |
| 配布物を販売・有償配布 | NG |
詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。
免責事項
- 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
- 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
- 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします
断面建具集固有の免責補足
- 建具断面の納まりは 使用するサッシ・建具メーカーの実製品 により異なります。確認申請・実施設計の図面に使う前に、必ず実メーカーカタログとの整合を確認してください
- 防火認定建具・特定防火設備等の 法令対応建具 の納まりは、認定取得時の仕様に従う必要があります。配布データは汎用形状のため、法令対応の保証はありません
実務での使い方 ★PERSC独自
パターンA: 木造住宅の矩計図(1/30)
矩計図は外壁から屋根までの 建物の代表的な縦断面詳細 を1枚に描く図面です。建具断面はこの矩計の中で、外壁との取り合い部分に登場します。
| 矩計図の中の建具断面 | 配布データの使い方 |
|---|---|
| 1階リビング南面の掃出し窓 | win_hikichi_handzuke.jws + glass_pair_lowe_24.jws |
| 2階寝室の腰窓 | win_hikichi_handzuke.jws + glass_pair_24.jws |
| 浴室の高窓 | win_kaiki.jws + glass_kataita.jws |
| 玄関ドア | door_genkan_dannetsu.jws |
矩計図への貼り込み手順
- 矩計図の壁断面・柱・梁を清書済みの状態にする
- 配布データから該当建具のJWSを「図形」コマンドで読み込み
- 壁の開口位置(窓まぐさライン・窓台ラインの間)に貼り込み
- 内法・見込を実物件寸法に微調整
- 外壁仕上・内壁仕上・防水紙との取り合いを線でつなぐ
- ガラス押え・気密パッキンを追記(必要に応じて)
PERSCの推奨: 矩計図の建具断面は、 代表1建具を完璧に作り込み、残りはコピーで使い回す のが効率的です。1階リビングの掃出し窓を矩計の主役にして、その断面を細部まで描き込み、ほかの窓は外形のみコピー+寸法調整で対応します。詳しくは 断面図の描き方(GL・FL・基準高さの作図) も参照してください。
パターンB: 確認申請用の一般断面図(1/100)
確認申請の本図書に添付する一般断面図(1/100)でも、開口部断面の表現が必要です。1/100では細部は省略しますが、 窓まぐさ・窓台の高さと開口幅 が読み取れる程度の断面表現が要求されます。
| 確認申請断面図の建具表現 | 配布データの使い方 |
|---|---|
| 外壁面の開口部 | frame_alumi_handzuke_70.jws を簡略化(線色2 細線) |
| ガラス | glass_pair_24.jws の中央線のみ残し、細部は省略 |
| 玄関ドア | door_genkan_ippan.jws を簡略化 |
背景: 1/100の一般断面図でガラス押え・気密パッキンまで描くと、印刷したときに線が潰れて読めなくなります。確認申請は 「外壁の開口部に建具がある」「内法寸法はW×H」 が分かれば十分なため、配布データの簡略表示モード(線色2 細線への変更)で運用するのが現実的です。
パターンC: 建具表シートの建断(1/10〜1/5)
建具表シートに並べる 建具姿図3点セット(建平・建立・建断)の中で、建断(断面詳細)部分に配布データを使います。建具表は1/10〜1/5の高縮尺で描くため、配布データの細部表現がそのまま生きます。
| 建具表シートの建断要素 | 配布データの使い方 |
|---|---|
| 引違い窓W1の枠断面 | frame_alumi_handzuke_70.jws |
| 引違い窓W1のガラス | glass_pair_24.jws |
| 玄関ドアD1の枠断面 | door_genkan_dannetsu.jws |
| 室内ドアD2の枠断面 | frame_mokusei_45.jws |
建具表シートでの使い方ポイント
- 建具表は レイヤグループを分けて1/10で描く(建平・建立は別グループの1/50)
- 配布データの細部(気密パッキン・押縁・取付ビス)が読み取れる縮尺
- 建具表シート全体の作り方は 建具図の作り方(建平・建立・建断の3点セット作成) を参照
パターンD: リフォーム・リノベーションの既存断面整理
既存住宅のリノベーションでは、 既存サッシの断面 を測定して図面化する作業が発生します。配布データの汎用枠から 見込が近いもの を選んで貼り込み、現地で実測した寸法に合わせて調整するのが効率的です。
| 既存サッシの種類 | 配布データの使い方 |
|---|---|
| 1990年代以前の単板アルミサッシ | frame_alumi_handzuke_70.jws + glass_tanban_5.jws |
| 2000年代以降の複層アルミサッシ | frame_alumi_handzuke_100.jws + glass_pair_24.jws |
| 2010年代以降の樹脂サッシ | frame_jushi_120.jws + glass_pair_lowe_24.jws |
Tips: リフォーム調査では現地で 見込・内法・ガラス厚 を実測しますが、フレームのプロファイル(断面形状)まで実測するのは現実的ではありません。配布データの汎用枠を「見込が近いもの」で代用し、図面上では枠形状の正確性より 建物との取り合い を重視する運用が多くなります。
パターンE: 出窓・特殊建具の納まり検討
出窓・段窓・天窓のような特殊建具は、メーカーカタログにも詳細図が少ないことがあります。配布データの三角出窓・台形出窓を起点に、実物件の納まりを 検討用ラフ として作図する用途です。
| 特殊建具 | 配布データの起点 |
|---|---|
| 三角出窓(窓台が斜めに張り出す) | win_demado_sankaku.jws |
| 台形出窓(窓台が水平に張り出す) | win_demado_daikei.jws |
| ドーマー窓(屋根に張り出す) | (配布なし。win_fix.jws を起点に自作) |
| 天窓(屋根面に水平に取付) | (配布なし。屋根伏図用に別途作成) |
PERSCの推奨: 特殊建具の納まりは、 配布データを起点にラフを作り、メーカーに相談して詳細を詰める という流れが現実的です。出窓は屋根との取り合い・防水納まりが特に難しく、メーカーの設計担当との打合せ図面として配布データを使うのが有効です。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: ダウンロードしたzipが解凍できない
→ Windows標準の解凍機能で開けない場合は、7-Zip や CubeICE などの解凍ソフトを別途インストールしてください。配布zipは標準的なZIP形式(パスワードなし)で圧縮しているため、ほとんどの解凍ソフトで開けます。zipファイル自体が破損している場合は再ダウンロードを試してください。
Q: 「図形」コマンドで配布データのフォルダが見えない
→ Jw_cadの「図形」コマンドは、 基本設定で登録された図形フォルダ だけを参照します。配布データを解凍したパスが図形フォルダに登録されていない場合、ファイル選択ダイアログで表示されません。次の手順で登録します。
- メニューバー「設定」→「基本設定」
- 「一般(2)」タブ
- 「図形」または「図形フォルダ」のパス欄に、配布データの解凍先パスを追加
詳しくは 図形読込 を参照してください。
Q: 配置した断面建具の寸法が縮尺と合っていない
→ JWS図形は 配置先のレイヤグループ縮尺 で貼られます。建具表シートの建断(1/10レイヤグループ)に貼ったつもりが、断面図(1/100レイヤグループ)に貼られると、寸法が10倍ズレて見えます。配置前に 書き込みレイヤグループの縮尺 を確認してください。詳しくは 建具図の作り方 のレイヤグループ運用を参照。
Q: 内法寸法が変えられない(伸縮しても建具が崩れる)
→ JWS図形は 既製品の図形 として貼り込まれるため、自由に伸縮すると枠の比率が崩れます。寸法を変えたい場合は、以下のいずれかの方法を使います。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 「建具断面」コマンドを使う | Jw_cad標準の建具断面コマンドで、内法・見込をパラメトリックに変更 |
| 部品単位で再配置 | 枠JWSとガラスJWSを別々に貼り、枠は固定・ガラスは伸縮で対応 |
| 自作枠の追加 | 必要寸法の枠JWSを自作し、配布データに追加 |
背景: 配布データは「汎用テンプレート」として固定形状で提供しており、Jw_cad標準の建具断面コマンドのような 内法・見込の対話的変更 には対応していません。寸法バリエーションが必要な場合は、配布データを起点に複数のJWSを派生させる運用が現実的です。
Q: 半外付けと内付けで取り合いが分からない
→ 半外付け(住宅用)は 外壁面より外に枠が少し出る 納まり、内付け(ビル用)は 外壁面より内に枠が収まる 納まりです。配布データの命名規則で識別できます。
| 命名 | 納まり | 主な用途 |
|---|---|---|
_handzuke_ | 半外付け | 木造住宅 |
_uchitsuke_ | 内付け | RC造・S造 |
Tips: 木造とRC造を行き来する設計者は、最初の数件で 半外付けと内付けの違い を覚えるまで、必ずファイル名の命名規則を見て選んでください。誤って木造に内付けサッシを貼り込むと、外壁との取り合いが破綻します。
Q: 出窓の屋根との取り合いが描けない
→ 出窓の屋根(小屋根)は 防水・水切り・屋根勾配 が絡む複雑な納まりです。配布データは出窓の 窓本体の枠断面 までで、屋根の取り合いは含めていません。屋根との取り合いは別途、メーカーカタログまたは矩計図で詳細を作図してください。
Q: ガラスの厚みを実物件に合わせたい
→ 配布データのガラスは 代表的な厚さ のみ収録しています(単板5/8/12mm、複層24mm、Low-E複層24mm)。これ以外の厚みが必要な場合は次の対応をします。
| 必要なガラス厚 | 対応 |
|---|---|
| 単板4mm(古い住宅) | glass_tanban_5.jws を伸縮で4mmに調整 |
| 複層28mm(高断熱) | glass_pair_24.jws を伸縮で28mmに調整 |
| トリプルガラス(3層) | 配布なし。自作で3層断面を作成 |
| 真空ガラス(薄型高断熱) | 配布なし。メーカーカタログから取得 |
Q: 配布データの線色が事務所標準と違う
→ 「カスタマイズ方法」の「線色・線種を事務所標準に合わせる」を参照してください。「属性変更」コマンドで一括変換できます。事務所版として別名保存しておけば、PERSC原版を温存しつつ自社カスタマイズが運用できます。
Q: 配布データの建具種別が物件で必要なものと一致しない
→ 配布データは 代表的な汎用建具 のみです。実物件で必要な特殊建具(防火戸・自動ドア・ハイサッシ等)は、メーカーCAD図形をダウンロードするか、自作してください。配布データ命名規則と整合する命名(win_xxx.jws / door_xxx.jws 等)にしておけば、自作建具も配布データと並べて使えます。
Q: 矩計図と一般断面図で同じ建具を使いたいが、線太さが違う
→ 「カスタマイズ方法」の「矩計図用と一般断面図用で線太さを使い分ける」を参照してください。縮尺別に派生バージョン(xxx_1-30.jws / xxx_1-100.jws)を自社で作っておくのが運用上便利です。
Q: 配布データを使った図面を確認申請に出していいか不安
→ 配布データは 「汎用テンプレート」 であり、特定のサッシメーカー・建具メーカーの実製品を再現したものではありません。確認申請に提出する建具断面は、原則として 実物件で使用する製品のメーカー仕様 に基づいて作図する必要があります。配布データはあくまで 「下書き」「初期検討用」「概算用」 として使い、最終図面は実製品データに差し替える運用をおすすめします。
Q: バージョンアップで配布データが更新されたか確認したい
→ ダウンロードしたzipに含まれる README.txt の冒頭に バージョン番号と更新日 を記載しています。PERSC JOURNAL のこの記事を再度開き、ダウンロードリンク横の最新バージョン表記と比較してください。バージョンアップでは「樹脂サッシ厚枠の追加」「Low-Eトリプルの追加」「線色標準の見直し」等の変更が含まれます。
関連項目
- 建具断面コマンド — 建断コマンドの操作詳細(内法・見込・基準点変更)
- 建具平面コマンド — 建平コマンドの操作詳細
- 建具立面コマンド — 建立コマンドの操作詳細
- 図形登録 — 自作建具断面のJWS化
- 図形読込 — 配布JWSの図形フォルダ登録と読み込み
- 建具図の作り方(建平・建立・建断の3点セット作成) — 建具表シート全体の作り方
- 断面図の描き方(GL・FL・基準高さの作図) — 断面図の作図手順全体
- 平面図作図の全体ワークフロー — 平面図と断面図の連携
- 建築図面のレイヤ分け実践 — 断面図のレイヤ構成
- 印刷時の線太さ標準 ※準備中 — 縮尺別の線色運用
- 属性変更 ※準備中 — 線色・線種の一括変換
- 素材ライブラリ目次 ※準備中 — 配布物全体の一覧
- 平面建具集 ※準備中 — 平面建具データ集の配布
- 立面建具集 ※準備中 — 立面建具データ集の配布
- キッチン図形集 ※準備中 — 設備図形データ集
- A1図面枠テンプレ — 矩計図向けA1テンプレ
- A3図面枠テンプレ — 一般断面図向けA3テンプレ
- 住宅設計向けレイヤテンプレ — 住宅設計の標準レイヤ構成
まとめ
- 配布予定データは 窓・ドア・枠・ガラスの4カテゴリ に分けたJWS図形パック。樹脂サッシ・Low-E複層・半外付け納まりなど、Jw_cad標準では薄い領域を補完する設計
- 想定縮尺は 1/30矩計・1/50部分断面・1/100一般断面・1/10建具表詳細 の4段階。事務所版として線色違いの派生を保存すると運用が楽
- 使い方は ダウンロード→解凍→図形フォルダ登録→図形コマンドで読み込み→配置→寸法微調整 の7ステップ
- 商用利用可・改変可・再配布不可で公開予定。実物件では必ずメーカーカタログとの整合を確認してから確認申請等に使用
- 矩計図・一般断面図・建具表シート・リフォーム調査の4シーンで活用範囲が広く、自作の建具断面を加えることで自社の標準集に育てられる
- 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します