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A2図面枠テンプレ配布
このページでできるようになること
Jw_cad で A2 サイズの図面を描き始めるときに、毎回ゼロから外枠・内枠・表題欄を作る手間を省ける A2 専用の図面枠 JWW テンプレートを、PERSC 編集部が配布予定です(実機検証フェーズで整備中)。中規模住宅の一般図、公共施設の部分図、矩計図・断面詳細図など A2 が真価を発揮する場面で「テンプレを開く → 名前を付けて保存 → 図面本体を描く」だけで実務に入れる構成を予定しており、本ページでは配布予定の素材の概要・使い方を案内します(公開後にダウンロード可能)。あわせて、A1 が大きすぎる/A3 では窮屈という A2 ならではの中間ポジションの使いどころ、表題欄付き版と簡易版の使い分け、線色・とじ代のカスタマイズ方法、利用規約までこのページ1つで把握できるようにしています。
背景: A2 サイズ(420 × 594 mm)は A1 と A3 の中間にあたる用紙で、建築実務では「A1 ほどの大判は要らないが A3 では情報が詰めきれない」場面で重宝されます。矩計図 1/50・部分詳細 1/30・中規模物件の一般図 1/100 など、A2 の出番は意外と多いにもかかわらず、ネット上に転がっている図面枠テンプレは A1 と A3 に偏りがちです。PERSC ではこの空白を埋めるため、A2 専用の図面枠 JWW を整備中で、配布物として公開予定です。
ダウンロード
要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jww)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。
📦 配布予定パック
- ファイル名:
persc_frame_a2_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定) - ファイルサイズ目安: 100 KB 未満
- 含まれる予定のファイル:
persc_a2_simple.jww— 表題欄なしの簡易版(A2 横・縮尺 1/100)persc_a2_with_title.jww— 表題欄付き版(A2 横・縮尺 1/100・右下に 170 × 40 mm の表題欄)README.txt— ライセンス・使用上の注意・更新履歴
公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。それまでは、本ページの仕様(用紙サイズ・縮尺・線色・余白寸法)と 図面枠の作り方(簡易版) の手順をもとに、自前で同等のテンプレを組むことで先行運用できます。
画像準備中 — 配布パックの中身(公開前に撮影)
PERSCの推奨: 配布物はあくまで叩き台です。事務所のロゴ・社名・図番ルールに合わせて改造して使うことを前提に作ってあります。配布物そのものを再配布するのは禁止予定ですが、改造版を社内で運用するのは自由です。詳細は ライセンス・利用規約 を参照してください。
A2 図面枠の概要
A2 サイズの基本仕様
A2 は JIS Z 8311 が定める A 判の用紙サイズで、A1 を半分に折ったサイズに相当します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 用紙寸法 | 420 × 594 mm |
| A1 との関係 | A1(594 × 841 mm)の長辺を半分に折ったサイズ |
| A3 との関係 | A3(297 × 420 mm)を 2 枚並べたサイズ |
| 縦横比 | 1 : √2(A 判共通) |
| 主な用途 | 中規模住宅一般図、矩計図、断面詳細図、部分平面図 |
A1 〜 A4 の規格詳細・余白の根拠は 図面枠の規格(余白・とじ代) に集約しているため、ここでは A2 に必要な要素だけを抜粋して扱います。
配布テンプレの設計方針
PERSC が配布する A2 図面枠は、次の方針で設計しています。
| 観点 | 方針 |
|---|---|
| 用紙向き | 横使い(ランドスケープ)標準。A2 縦使いは派生版として別途検討 |
| 既定縮尺 | 1/100(中規模住宅の一般図にもっとも使われる縮尺) |
| 外周余白 | 10 mm(JIS Z 8311 の A2 標準値) |
| とじ代 | 左辺に 追加 20 mm(左綴じ前提・合計左余白 30 mm) |
| 図面枠の配置レイヤ | F-F レイヤ(FF レイヤ)・縮尺 1/1・プロテクト済 |
| 線色 | 外枠 = 線色 5、内枠 = 線色 4、表題欄罫線 = 線色 2 |
| 表題欄寸法 | 右下に 170 × 40 mm(簡易版には未配置・付き版にのみ配置) |
画像準備中 — A2 図面枠の全体プレビュー(横使い・外枠と内枠の二重・右下表題欄)
背景: 外周余白ととじ代の値は JIS Z 8311 の標準値に準拠しています。A2 は A1 と違い JIS 規格上は 外周余白 10 mm が標準のため、本テンプレもそれに合わせています。とじ代 20 mm は建築実務での多数派運用に基づくもので、25 mm 派の事務所ではテンプレを改造して使ってください。
配布物の中身(プレビュー)
ZIP に同梱される 2 種類の JWW ファイルの違いは次のとおりです。
| ファイル | 用途 | 表題欄 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
persc_a2_simple.jww | 社内検討・打合せ・DIY 向けの簡易版 | なし(外枠+内枠のみ) | A2 を試しに使ってみたい方/表題欄を自前で組みたい方 |
persc_a2_with_title.jww | 正式図面・施主提出・施工図向け | あり(右下 170 × 40 mm) | A2 でそのまま実務に入りたい方 |
画像準備中 — 簡易版と表題欄付き版を並べた外観比較
簡易版の構成
persc_a2_simple.jww には次の要素のみが入っています。
- 外枠(用紙端から 10 mm 内側、線色 5、実線、F-F レイヤ)
- 内枠(外枠から 5 mm 内側+左辺のみさらに 15 mm 内側、線色 4、実線、F-F レイヤ)
- F-F レイヤはプロテクト済(紫の×表示)
- レイヤグループ F は縮尺 1/1 設定済
- レイヤグループ 0 は縮尺 1/100 設定済(作図用)
表題欄付き版の追加要素
persc_a2_with_title.jww には簡易版の構成に加えて、次の要素が入っています。
- 表題欄(右下、外枠の右下角を共有して配置、170 × 40 mm)
- 表題欄内の項目枠(図面名/図番/縮尺/作成者/日付/会社名)
- 各項目のラベル文字(仮文字。実案件で書き換える前提)
- 表題欄も F-F レイヤに配置・プロテクト済
PERSCの推奨: 表題欄付き版を開いた直後に「会社名」「ロゴエリア」のラベル文字だけ事務所情報に書き換えて、別名保存しておくと事務所専用テンプレになります。これを
事務所名_frame_a2_v1.jwwとして保管し、案件ごとに別名コピーで使うと運用が安定します。
使い方
背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。
使い方サマリー(全 6 ステップ)
| # | 操作 | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | ZIP をダウンロード | 数秒 |
| 2 | ZIP を解凍してフォルダを取り出す | 数秒 |
| 3 | フォルダごと Jw_cad 配下のテンプレ用フォルダへ移動 | 30 秒 |
| 4 | 用途に合わせて simple か with_title を選んで開く | 数秒 |
| 5 | 「名前を付けて保存」で案件用ファイル名にコピー | 30 秒 |
| 6 | F-F レイヤのプロテクトはそのまま、図面本体の作図を開始 | — |
合計で 2 分以内 に作図開始できる状態になります。
手順 1: ZIP をダウンロードする
このページの ダウンロード セクションのリンクから persc_frame_a2_v1.0.0.zip をダウンロードします。ブラウザ既定の「ダウンロード」フォルダに保存されます。
画像準備中 — ダウンロード完了通知とフォルダ内の ZIP ファイル
手順 2: ZIP を解凍する
ダウンロードした ZIP ファイルを 右クリック → 「すべて展開」 で解凍します。Windows 標準の解凍機能で問題なく展開できます。展開先には persc_frame_a2_v1.0 フォルダが作られ、その中に 3 つのファイル(JWW × 2 + README.txt)が入っています。
Tips: 解凍前にウイルス対策ソフトの警告が出た場合は、配布元(PERSC)が信頼できることを確認してから許可してください。フリーソフトの JWW ファイルでウイルス検知が誤発火することは稀にあります。
手順 3: テンプレ用フォルダへ移動
解凍したフォルダを、Jw_cad のインストール先(既定は C:\JWW)の配下に テンプレ用フォルダ(例: C:\JWW\templates\)を作って移動します。これは必須ではありませんが、テンプレを 1 箇所にまとめておくと「次にあのテンプレを使いたい」のときに迷わずに済みます。
画像準備中 — `C:\JWW\templates\persc_frame_a2_v1.0\` へ移動した後のエクスプローラー
PERSCの推奨: 事務所共有フォルダで運用する場合は、
shared\jw_templates\のようなチーム共通の場所に置き、編集権限は管理者のみにしておくと、誰かがうっかり上書き保存してテンプレを壊す事故を防げます。
手順 4: 用途に合わせてファイルを開く
Jw_cad を起動し、メニューバー 「ファイル」 → 「開く」 で、テンプレ用フォルダの中の persc_a2_simple.jww または persc_a2_with_title.jww をダブルクリックして開きます。
| 案件タイプ | 推奨ファイル |
|---|---|
| 社内検討・打合せ・DIY | persc_a2_simple.jww |
| 施主提出・施工図・確認申請添付 | persc_a2_with_title.jww |
画像準備中 — テンプレファイル選択ダイアログ
手順 5: 「名前を付けて保存」で案件用ファイルにコピー
開いたテンプレを、まず 「ファイル」 → 「名前を付けて保存」 で別名コピーします。テンプレ自体は読み取り専用にしておく のが安全です(手順 6 で詳述)。
ファイル名は案件名・日付・図面種別が分かる形にします。例:
| ファイル名例 | 内容 |
|---|---|
2026-05_山田邸_平面図_A2.jww | 物件名+図面種別+用紙サイズ |
2026-05_山田邸_矩計_A2.jww | 矩計図用 |
2026-05_市民会館_部分詳細_A2.jww | 公共物件の部分詳細用 |
手順 6: 図面本体の作図を開始
別名保存したファイルで、図面本体の作図を始めます。F-F レイヤはプロテクト済なので、作図中に図面枠を誤って動かす心配はありません。
Tips: 図面枠は 書き込みレイヤを 0-0 や任意のレイヤに変えてから作図 するのが基本です。書き込みレイヤが F-F のままだと、作図要素も F-F に入ってしまい、保護したい図面枠と混在します。書き込みレイヤの切替は レイヤシート操作 ※準備中 を参照してください。
カスタマイズ方法
配布テンプレを叩き台として、事務所仕様にカスタマイズする一般的なパターンを示します。
カスタマイズ 1: とじ代を 25 mm に広げる
JIS の標準は左辺とじ代 20 mm ですが、製本厚みが大きい現場では 25 mm に広げる事務所もあります。
- F-F レイヤのプロテクトを左クリック 1〜2 回で 書き込み可能 に切り替え
- 内枠の左辺を「移動」コマンドで右に 5 mm シフト
- 必要なら「伸縮」で上下端を切り詰め
- 完了したら F-F レイヤを再度プロテクト
画像準備中 — とじ代カスタマイズの途中状態(内枠左辺を右にずらした図)
カスタマイズ 2: 表題欄の事務所ロゴ・社名を埋め込む
表題欄付き版を開き、ロゴエリアに事務所のロゴ画像、社名欄に事務所名を入れます。
- F-F レイヤのプロテクトを解除
- 「画像読込」で事務所ロゴ画像を表題欄左上に配置
- 「文字」コマンドで社名・住所・電話番号を表題欄に書き込み
- F-F レイヤを再プロテクト
- 「事務所名_frame_a2_v1.jww」として別名保存(オリジナルを上書きしない)
PERSCの推奨: 配布テンプレは事務所カスタマイズ前のクリーンな状態で残しておき、カスタマイズ後は別ファイル名で運用するのが安全です。「クリーン版」「事務所版」の 2 段構えにしておくと、新人入社時のオリエン用や、事務所ロゴが変わった時の差替えで迷いません。
カスタマイズ 3: 縮尺を 1/50 や 1/30 に変更する
配布テンプレは既定で 1/100 が設定されていますが、矩計図 1/50 や部分詳細 1/30 で使う場合は縮尺だけ変更します。
- メニューバー 「設定」 → 「縮尺・読取 設定」 を開く
- レイヤグループ 0(作図用)の縮尺を 1/50 や 1/30 に変更
- レイヤグループ F(図面枠用)の縮尺は 1/1 のまま固定(変更しない)
- 「OK」で確定
注意: レイヤグループ F の縮尺を変えてしまうと、図面枠の寸法が縮尺倍率で変わってしまい、A2 用紙からはみ出します。図面枠は必ず 1/1 のレイヤグループに置く のが鉄則です。詳細は レイヤグループ縮尺 ※準備中 を参照してください。
カスタマイズ 4: 線色・線太さを事務所標準に変える
配布テンプレは外枠 = 線色 5、内枠 = 線色 4 で設定していますが、事務所標準が異なる場合は属性変更で一括変更できます。
- F-F レイヤのプロテクトを解除
- 「範囲」コマンドで外枠を選択
- 「属性変更」で目的の線色に変更
- 内枠も同様に変更
- F-F レイヤを再プロテクト
Tips: 線色と印刷時の線太さの対応は 「設定」 → 「基本設定」 → 「色・画面」タブと「線幅」タブ で決まります。事務所標準が「線色 4 = 0.4 mm、線色 5 = 0.5 mm」なら、配布テンプレもこの太さで印刷されます。線色運用の標準は 線色運用ルール ※準備中 を参照してください。
カスタマイズ 5: A2 縦使いに変換する
A2 を縦向き(縦長 420 × 594 mm から横長 594 × 420 mm の逆向き)で使いたい場合は、用紙設定を変更したうえで枠を作り直します。
- メニューバー 「設定」 → 「用紙サイズ」 で「A2」を選び直す
- 印刷ダイアログを開いて「回転」で縦向きに切替
- 既存の枠を削除
- 新たに「枠書込」で縦向きの外枠を生成
- 内枠・表題欄を縦使い向けに再配置
背景: 縦向き図面は建築実務では少数派ですが、住宅の 建具表(ドア・窓の一覧表) や 設備機器カタログ図 では縦使いが採用されることがあります。配布テンプレに縦使い版を同梱するかは編集部で検討中で、要望があれば次バージョンで追加します。
ライセンス・利用規約
要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。
PERSC が配布予定の A2 図面枠テンプレは、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。
利用可・不可の概要
| 項目 | 可否 |
|---|---|
| 個人での作図・自宅でのCAD学習 | OK |
| 設計事務所・工務店での商用利用 | OK |
| 学校・職業訓練校での教材利用 | OK |
| 改造して自社仕様にして社内利用 | OK |
| 改造して納品図面に使用 | OK |
| 配布物そのものを第三者へ再配布 | NG |
| 配布物を自社サイトで配布 | NG |
| 改造版を「自社オリジナル」と称して配布 | NG |
| 配布物を販売・有償配布 | NG |
詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。
免責事項
- 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
- 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
- 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします
実務での使い方 ★PERSC独自
A2 が選ばれる典型シーン 4 パターン
A2 は A1 と A3 のどちらでもしっくりこない中間的な場面で真価を発揮します。建築実務でよくあるパターンを 4 つ示します。
パターン A: 中規模住宅の一般図(延床 100〜200 m²)
延床 100 m² 前後の戸建住宅を 1/100 で平面図化すると、A1 では作図エリアに余白が広く間延びして見え、A3 では文字・寸法線が窮屈になります。A2 × 1/100 はこのサイズの住宅にちょうど収まります。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 物件規模 | 延床 100〜200 m² の戸建住宅 |
| 図面種別 | 1F 平面図、2F 平面図、立面図、断面図 |
| 縮尺 | 1/100 |
| 1 枚あたりの内容 | 1 図面(平面 1F 単独 等) |
Tips: 1 枚に 1F・2F の平面図を並べたい場合は A1 が無難ですが、各階を別図面として独立させて運用するなら A2 × 1/100 で 4 枚に分けたほうが、各図面の編集が楽になります。
パターン B: 矩計図・断面詳細図(縮尺 1/50・1/30)
矩計図は屋根頂部から基礎下まで建物の高さ方向を一気に見せる図面で、A1 だと余白が広がり、A3 だと縦が窮屈です。A2 × 1/50 か 1/30 がもっとも見栄え良く収まります。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 図面種別 | 矩計図、断面詳細図、外壁取り合い詳細 |
| 縮尺 | 1/50(中規模住宅)または 1/30(部分詳細) |
| 1 枚あたりの内容 | 1 矩計(外壁断面 1 本+詳細凡例) |
PERSCの推奨: 矩計図用に A2 × 1/50 と A2 × 1/30 の 2 種類のテンプレを別ファイルで持っておくと、案件規模に応じて使い分けやすいです。配布テンプレ(既定 1/100)から派生版を 2 つ作って、
persc_a2_simple_50.jww・persc_a2_simple_30.jwwとして保管します。
パターン C: 公共施設・店舗の部分図
学校・庁舎・店舗など A1 主体で進める案件で、特定の部屋・コーナーだけを取り出した部分図を作るときに A2 が便利です。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 物件タイプ | 公共施設・店舗・事務所ビル |
| 図面種別 | トイレ・厨房・受付カウンターの部分平面図、看板・サイン詳細 |
| 縮尺 | 1/30 や 1/50 |
| 1 枚あたりの内容 | 1 部分(部分平面+関連断面+仕上凡例) |
パターン D: 確認申請の中型添付図
確認申請の図面は A1 正本+ A3 副本が多数派ですが、配置図・特殊詳細図など 「A3 だと判読困難・A1 だと過剰」 の場面で A2 添付が選ばれます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 用途 | 確認申請の中型添付図 |
| 縮尺 | 1/100(配置)・1/50(詳細) |
| 行政運用 | 特定行政庁により受付可否が分かれるため、事前確認推奨 |
要確認: A2 図面の確認申請受付運用は特定行政庁によって運用が分かれます。本格運用前に、提出予定先の建築主事・指定確認検査機関へ事前確認することを強く推奨します。
提案フェーズと施工フェーズで使い分ける
A1・A2・A3・A4 はサイズが違うだけでなく、フェーズごとに役割が変わります。A2 のポジションを軸に整理すると次のとおり。
| フェーズ | 主力サイズ | A2 の出番 |
|---|---|---|
| 初期プラン提案 | A3 | ほぼ使わない |
| 詳細プラン提案 | A3 | 部分詳細の補足として登場 |
| 確認申請(戸建) | A1(正本)・A3(副本) | 中型添付図で登場 |
| 確認申請(中規模) | A1(正本)・A2(添付) | A2 が中型添付の主力 |
| 施工図(戸建) | A1(一般図)・A3(部分詳細) | 矩計・部分詳細で登場 |
| 施工図(中規模) | A1(一般図)・A2(詳細) | A2 が詳細図の主力 |
| 引渡し書類 | A4・A3 | ほぼ使わない |
A2 は「中規模物件の詳細図」と「中型添付図」の 2 用途が中心です。戸建住宅メインの事務所では A2 の出番は限定的、共同住宅・店舗・小規模施設の比率が高い事務所では A2 の重要度が上がる、という分業傾向があります。
A2 図面に複数縮尺を併載する
A2 1 枚に 1/100 平面図と 1/30 部分詳細を並べて配置 する運用は、矩計や階段詳細でよく使います。Jw_cad ではレイヤグループごとに縮尺を変えられるため、
- レイヤグループ 0(縮尺 1/100): 平面図本体
- レイヤグループ 1(縮尺 1/30): 階段詳細・玄関詳細
- レイヤグループ F(縮尺 1/1): 図面枠・表題欄
の 3 グループ運用が標準です。配布テンプレはレイヤグループ 0 と F のみが設定済なので、複数縮尺併載で使う場合は レイヤグループ 1 を追加で 1/30 設定 してから作図します。
要確認: A2 図面で 1/100 平面と 1/30 矩計を併載する場合のレイヤグループ縮尺の推奨配分は、編集部で実機検証のうえ最終確定します。
配布テンプレを「事務所標準」に育てるロードマップ
配布テンプレをそのまま使い続けるよりも、年次で 事務所標準に育てる 運用が長期的には効率的です。
| フェーズ | 期間 | やること |
|---|---|---|
| 導入 | 初月 | 配布テンプレをダウンロード・解凍、簡易動作確認 |
| カスタマイズ | 1〜3 ヶ月 | 事務所ロゴ・社名・とじ代・線色を社内仕様に変更、別ファイル保存 |
| 運用 | 半年〜1 年 | 案件ごとに別名保存で使用、不便な点をリストアップ |
| 改訂 | 1 年後 | リストアップした改善点を反映した社内 v2 テンプレを整備 |
| 標準化 | 1 年後以降 | 社内 v2 を新人オリエン用の基本教材に組み込む |
PERSCの推奨: 「配布版そのまま使い」と「自前ゼロから作り」の中間を狙うのが現実的です。配布版を 6 ヶ月使ってから「ここは変えたい」点を洗い出すと、ゼロから作るときに見落とす細部にも気づけます。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: テンプレを開いたら図面枠が表示されない
→ F-F レイヤが 非表示 に切り替わっている可能性があります。ステータスバー右下のレイヤグループ番号で「F」を 左クリック 1 回で表示状態を切り替えられます。レイヤ状態の見方は レイヤシート操作 ※準備中 を参照してください。
Q: 図面を描き始めたら、線が図面枠と同じ F-F レイヤに入ってしまう
→ テンプレを開いた直後は 書き込みレイヤが F-F のまま になっていることがあります。ステータスバーで書き込みレイヤを 0-0(または任意の作図レイヤ)に切り替えてから作図を開始してください。書き込みレイヤの切替は レイヤシート操作 ※準備中 を参照。
Q: 印刷したら、図面枠が用紙端で切れている
→ プリンタの 印字可能領域 が用紙端よりも内側に設定されているためです。多くのインクジェット・レーザープリンタは数 mm の印字不可帯域を持ちます。配布テンプレは外周余白 10 mm 設計なので、ほとんどのプリンタで余裕を持って収まる想定ですが、A2 対応の業務用プリンタによってはマージンが大きいため、事前にテスト印刷で確認してください。詳細は 印刷範囲書込みの詳細 を参照してください。
Q: A2 でテスト印刷したいが、自宅プリンタが A4 までしか対応していない
→ メニューバー「ファイル」→「印刷」のプリンタ設定で、出力用紙を A3 や A4 に縮小印刷 できます。A2 → A3 で 70.7%、A2 → A4 で 50% の縮小です。縮小印刷では文字や細線が判読困難になる 場合があるため、最終確認は A2 出力可能なプリンタで行うことをおすすめします。コンビニのマルチコピー機(A2 出力可能な店舗)や、図面出力専門のプリントサービスも選択肢です。
Q: 配布テンプレと事務所のとじ代運用(25 mm)が違う
→ カスタマイズ 1: とじ代を 25 mm に広げる の手順で内枠の左辺を 5 mm 内側に寄せれば事務所仕様に合わせられます。一度カスタマイズしたら別ファイル名で保存し、以後はカスタマイズ済テンプレを使ってください。
Q: 表題欄付き版の項目を社内ルールに合わせて増減したい
→ F-F レイヤのプロテクトを解除すれば、表題欄の罫線も文字も自由に編集できます。よくある変更パターンは「会社名欄を上下 2 段に分割(社名+部署)」「改訂履歴欄を新設」「承認印欄を追加」など。表題欄の項目とレイアウトの一般則は 表題欄の項目と配置ルール を参照してください。
Q: A2 用の縮尺で 1/50 と 1/30 を別テンプレ化したい
→ 配布テンプレは既定で 1/100 ですが、レイヤグループ 0 の縮尺だけ変えて別ファイル名で保存すれば派生テンプレが作れます。
| 派生ファイル名例 | レイヤグループ 0 縮尺 | 用途 |
|---|---|---|
persc_a2_simple_50.jww | 1/50 | 矩計図・中型詳細図 |
persc_a2_simple_30.jww | 1/30 | 部分詳細図・納まり図 |
persc_a2_simple_100.jww | 1/100 | 中規模住宅一般図(既定) |
縮尺の標準的な使い分けは 図面の縮尺標準 を参照してください。
関連項目
- 図面枠の作り方(簡易版) — 配布テンプレを自前で再現する作り方
- 表題欄付き図面枠の作成 ※準備中 — 表題欄付き版の作り方
- 図面枠の規格(余白・とじ代) — A1〜A4 の余白・とじ代の根拠
- 表題欄の項目と配置ルール — 表題欄の中身の標準
- 図面の縮尺標準 — 用紙サイズと縮尺の組み合わせ
- 用紙サイズの設定 — Jw_cad の用紙サイズ切替
- 縮尺の設定 — 縮尺ダイアログの操作
- 印刷とプリンタ設定 — A2 印刷時のプリンタ設定
- 印刷時の倍率と縮尺 — A3・A4 への縮小印刷
- 印刷範囲枠の書込み — 「枠書込」コマンドの詳細
- レイヤと図面枠 — F-F レイヤ運用の理論
- 建築図面のレイヤ分け実践 — A2 図面のレイヤ構成
- 素材ライブラリ目次 ※準備中 — 配布物の一覧
- A1 図面枠テンプレ ※準備中 — A1 サイズ版
- A3 図面枠テンプレ ※準備中 — A3 サイズ版
- A4 図面枠テンプレ ※準備中 — A4 サイズ版
- 表題欄テンプレート ※準備中 — 表題欄単体の配布
まとめ
- PERSC の A2 図面枠テンプレ(公開予定:
persc_frame_a2_v1.0.0.zip)は、簡易版と表題欄付き版の 2 種類の JWW を同梱予定 - 用紙サイズは A2 横(420 × 594 mm)、既定縮尺 1/100、外周余白 10 mm、左辺とじ代 20 mm の JIS Z 8311 準拠設計
- 図面枠は F-F レイヤ・縮尺 1/1・プロテクト済 の状態で配置予定。公開後は開いてすぐに作図開始できる構成
- A2 は 中規模住宅の一般図 1/100、矩計図 1/50、部分詳細 1/30、確認申請の中型添付図 で真価を発揮するサイズ
- とじ代 25 mm への変更、線色の事務所標準化、縮尺 1/50・1/30 への派生など、事務所仕様へのカスタマイズが容易
- 利用は個人・商用とも自由(予定)。改造可、ただし配布物そのもの(含む改造版)の再配布は禁止予定
- 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します