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未検証

範囲選択中の属性まとめて変更

このページでできるようになること

範囲選択で複数の図形を囲んでから、線色・線種・文字種・レイヤをまとめて変更できるようになります。1本ずつ選んで変えるのではなく、エリアを囲んで一気に属性を変えられるため、平面図の仕上げ線色整理や印刷前の一括修正で大幅に時間を節約できます。

背景: Jw_cadには属性を変更する操作ルートが2つあります。「属性変更コマンド(属変)」を使って図形を1本ずつクリックしていく方法と、「範囲選択」コマンドで複数図形を囲んでからまとめて変更する方法です。この記事では後者——範囲選択を経由した一括変更——を扱います。1本ずつ変える基本操作については 属性変更コマンドの基本 を参照してください。


「属性変更コマンド単体」との操作ルートの違い

混乱しやすい点なので最初に整理します。

操作ルート起点ダイアログ変更先の指定方法
属性変更コマンド(属変)単体「属変」ボタン → CB「線種・文字種変更」チェックダイアログなし書込み線属性に自動一致
範囲選択 → 属性変更(この記事)「範囲」コマンドで複数図形を囲む → CB「属性変更」ボタン属性変更ダイアログが開く変更先の線色・線種をダイアログで自由に指定

PERSCの推奨: 数本だけ直したいときは「属変」コマンドで1本ずつが手軽です。フロア全体の線色を一括で直したいような大量変更や、変更先の属性をダイアログで指定しながら確認したいときは、範囲選択経由のこのルートが向いています。


操作手順

注意: 範囲選択 → 属性まとめて変更を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:

  1. コピー退避: 対象JWWファイルを別名でコピーバックアップ(例: 1F平面図.jww1F平面図_backup_2026-05-09.jww
  2. 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、変更チェック項目(線色・線種・文字種・レイヤ)が選択範囲内のどの図形に適用されるかを小範囲で検証(バックアップから戻せる前提を作る)
  3. 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の手順を実行

一括属性変更は 広範囲の図形属性を一度に書き換える ため、誤適用時には Ctrl+Z で巻き戻し切れない範囲の 永続的損失 につながる可能性があります。原本に対して直接実行する前に、必ずバックアップを取ってください。

手順サマリー(全6ステップ)

#操作ポイント
1「範囲」コマンドを起動するメニューまたはツールバー
2変更したい図形を範囲選択する左クリック2点で矩形、または右クリックで連続線選択
3CBの「属性変更」ボタンをクリックする範囲選択状態のままCBが切り替わる
4属性変更ダイアログで変更項目にチェックを入れるチェックした項目だけが変更される
5変更先の線色・線種を「線属性」ダイアログで選ぶチェックした項目ごとにダイアログが開く
6OKをクリックして確定する選択範囲の全図形に一括適用

手順1: 範囲選択コマンドを起動する

範囲選択コマンドを起動します。

起動方法操作
メニューバー「編集」→「範囲選択」
ツールバー編集系ツールバーの「範囲」ボタン

Tips: 範囲選択コマンドの詳しい使い方(矩形・連続線・追加範囲・除外範囲など)は 範囲選択の基本 を参照してください。


手順2: 変更したい図形を範囲選択する

変更したい図形を囲みます。矩形範囲で囲む場合は、左クリックで始点・終点を指示します。

注意: 矩形の範囲内に「完全に収まっている図形」だけが選択されます。矩形からはみ出している図形は通常選択されません。はみ出した図形も含めて選択したい場合は、コントロールバーの選択オプション(「切取り選択」等)を使います。

Tips: 右クリックでの選択(連続線選択)を使うと、端点でつながっている線を一括選択できます。壁線・柱など端点がつながった図形をまとめて選びたいときに便利です。


手順3: コントロールバーの「属性変更」ボタンをクリックする

図形を選択した状態で、コントロールバーに表示されている「属性変更」ボタンをクリックします。

要確認: 「属性変更」ボタンのラベル文言を実機で確認してください。


手順4: 属性変更ダイアログで変更項目にチェックを入れる

「属性変更」ダイアログが開きます。変更したい項目のチェックボックスをクリックしてチェックを入れます。

ダイアログには以下のような変更項目が並んでいます。

ダイアログ内の項目変更内容
指定【線色】に変更選択した図形の線色を、指定した色に変更する
指定線種に変更選択した図形の線種を、指定した線種に変更する
指定文字種に変更選択した文字の文字種(サイズ・フォント設定)を変更する
書込みレイヤに変更選択した図形を現在の書込みレイヤに移動する

要確認: ダイアログ内の項目名・表記・順序を実機で確認してください。

背景: チェックした項目だけが変更されるのがこのダイアログの大きな特徴です。「線色だけ変えて線種はそのまま」「線種だけ変えて線色はそのまま」という細かいコントロールができます。


手順5: 変更先の線色・線種をサブダイアログで指定する

「指定【線色】に変更」にチェックを入れると、続けて「線属性」ダイアログが表示されます。任意の線色をクリックして選び、「OK」をクリックします。

同様に「指定線種に変更」にチェックを入れると、線種を選ぶサブダイアログが表示されます。目的の線種を選んで「OK」をクリックします。

Tips: 線色の選択後、属性変更ダイアログに戻ります。残りの項目(線種・文字種等)も必要に応じてチェックを入れ、それぞれのサブダイアログで指定していきます。全てのチェック項目の指定が終わったら、次の手順でOKを押して確定します。


手順6: OKをクリックして一括変更を確定する

属性変更ダイアログ上部の「OK」ボタンをクリックします。選択した全図形に対して、チェックを入れた属性が一括で変更されます。


ダイアログの「チェックした項目だけ変わる」仕組みを理解する

属性変更ダイアログの最大の特徴は、チェックを入れた属性だけが変更される点です。

たとえば「指定【線色】に変更」だけにチェックを入れてOKをクリックした場合、選択した図形の線色は変わりますが、線種・文字種・レイヤはいっさい変わりません。これにより「線種を崩さずに色だけ変える」「色はそのままでレイヤだけ変える」といったピンポイントの変更が一括操作で実現できます。

操作結果
「指定【線色】に変更」のみチェック → OK線色のみ変更。線種・文字種・レイヤはそのまま
「指定線種に変更」のみチェック → OK線種のみ変更。線色・レイヤはそのまま
「指定【線色】に変更」「指定線種に変更」両方チェック → OK線色と線種の両方を変更
どれにもチェックを入れずにOK何も変更されない(キャンセルと同じ結果)

実務での使い方 ★PERSC独自

印刷前の線色一括整理(最も使う場面)

Jw_cadでは線色と印刷線幅がひも付いています(基本設定で「線色1 = 0.13mm」「線色2 = 0.18mm」のように設定)。作図中に誤った線色で描いてしまっていると、印刷したときに太さが意図と異なります。

印刷前の確認手順として、範囲選択で図面全体を選択(CB「全選択」)してから「属性変更」ダイアログを開き、線色別に絞り込みながら一括修正する流れが効率的です。

例: 寸法線を全て「線色2(細線)」に統一したい場合

  1. 範囲選択で寸法線が集まっているエリアを囲む
  2. CB「属性変更」 → ダイアログで「指定【線色】に変更」にチェック
  3. 線属性ダイアログで「線色2」を選んで OK

PERSCの推奨: 印刷前に一度「線色別印刷設定」(ファイル → 印刷 → 線色別印刷設定)で各線色の出力幅を確認してから、属性変更で整理する順序が安全です。

複数人分担図面の線色・線種統一

建築実務では図面を複数人で分担して作成することがよくあります。この場合、担当者ごとに線属性の設定が微妙に異なり、合図面(全体図)に取り込んだ際に線色・線種がバラバラになることがあります。

納品前に各部位ごとにエリアを囲んで属性を統一する場面で、範囲選択 → 属性変更の一括操作が力を発揮します。

例: 外壁線を囲んで「線色1・実線」に統一、建具線を囲んで「線色2・実線」に統一、寸法線を囲んで「線色3・実線」に統一、という作業を順番にこなすことで、納品基準を満たした図面に整えられます。

設計変更後の変更箇所の強調(赤図)

設計変更が発生した際、変更部分を赤線(線色2や線色6等)で示した「赤図」を作成する用途でも活用できます。変更した箇所を範囲選択で囲んでから、属性変更で線色を赤系に一括変更します。

確認が完了したら再度範囲選択 → 属性変更で元の線色に戻せるため、「赤図の作成 → 確認後の復元」がスムーズに行えます。

注意: 「書込みレイヤに変更」も同時にチェックしてしまうと、図形のレイヤまで移動してしまいます。線色だけを変えたいときは「書込みレイヤに変更」のチェックが入っていないことを確認してからOKを押してください。

全体選択して不要な属性バリエーションを一掃する

「前範囲(CB「前範囲」)」「全選択(CB「全選択」)」と組み合わせると、図面全体の図形を一括で選択してから属性を変更できます。

例: 図面全体を全選択 → 「属性変更」 → 「書込みレイヤに変更」チェック → 書込みレイヤを「レイヤ0」に設定してOK。これにより全図形をレイヤ0に集約できます(その後の再整理をしやすくするための暫定操作として使う場面があります)。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 範囲を囲んだのに「属性変更」ボタンがコントロールバーに見当たらない

→ 範囲選択コマンドを起動してから図形を囲む前の段階ではボタンが表示されません。図形を選択状態にした(ピンクの選択枠が表示された)後でコントロールバーを確認してください。選択できている状態なら「属性変更」ボタンが表示されます。ウィンドウ幅が狭い場合はCBの右側が見切れていることがあるため、Jw_cadのウィンドウを横に広げてみてください。

Q: 「属性変更」ダイアログでOKを押したが、何も変わっていない

→ 変更したい項目のチェックが入っていない可能性があります。チェックを入れていない項目は変更されません。ダイアログをもう一度開き、線色・線種・文字種・レイヤのうち変更したい項目にチェックが入っているか確認してください。

Q: 線色を変えようとしたら、線種まで変わってしまった

→ ダイアログで「指定線種に変更」にも誤ってチェックを入れていた可能性があります。Ctrl+Z(編集 → 戻る)で取り消し、ダイアログを開き直してから「指定【線色】に変更」だけチェックして再実行してください。

Q: 矩形で囲んだが、選びたい図形が一部選択されていなかった

→ Jw_cadの通常の矩形範囲選択は「図形が完全に範囲内に収まっている場合のみ選択」されます。範囲からはみ出している線・円弧は選択されません。はみ出した図形も含めて選択するには「切取り選択」を使う必要があります。詳しくは 範囲選択の基本 を参照してください。

Q: 「書込みレイヤに変更」を使ったら、レイヤが意図しない場所に変わってしまった

→ 「書込みレイヤに変更」を実行する前に、書込みレイヤが目的のレイヤになっているか確認が必要です。レイヤバーの現在の書込みレイヤ(赤枠表示)を確認してから操作してください。誤って変更した場合は Ctrl+Z で取り消せます。詳しくは レイヤの表示状態 を参照してください。

Q: 変更後に図形の位置や形状は変わっていないか心配

→ 属性変更ダイアログで変更されるのは「線色・線種・文字種・レイヤ」だけです。図形の座標・形状・長さには一切影響しません。安心して使えます。

Q: 範囲選択で文字も選択されているが、「指定【線色】に変更」を適用すると文字の色も変わるのか

→ 「指定【線色】に変更」を適用すると、選択範囲内の線・円弧・実点だけでなく、文字の色も変更されます。文字の色だけは変えたくない場合は、「属性選択」(CB「属性選択」)で線のみを選択状態にしてから属性変更する方法があります。

要確認: 文字を含む範囲選択に「指定【線色】に変更」を適用した際の文字色への影響を実機で確認してください。


関連項目


まとめ

  • 範囲選択で図形を囲んだあと、コントロールバーの「属性変更」ボタンをクリックするとダイアログが開き、線色・線種・文字種・レイヤをまとめて変更できます。
  • ダイアログでチェックを入れた項目だけが変更されます。チェックを入れていない属性はそのまま維持されます。
  • 1本ずつ変える「属変コマンド単体」と使い分けることで、少量の修正は素早く、大量の一括修正は確実に処理できます。