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文字とテキストファイルの連携(読込・書出・クリップボード貼付・外部エディタ)
このコマンドでできること
Jw_cadの「文字」コマンドには、文字をキーボードから1つずつ打ち込む以外に、外部のテキストファイルや別アプリの文字を一括で取り込むためのオプションが揃っています。コントロールバーの「文読」でテキストファイル(.txt)の内容をまとめて読み込み、「文書」で図面上の文字をテキストファイルに書き出し、「貼付」でクリップボードの文字を挿入し、「NOTEPAD」(外部エディタ)でメモ帳等を起動して既存文字を編集する――これら4つを組み合わせると、共通仕様書のテキスト・Excelで計算した面積表・他案件からコピーした注記文などを、Jw_cadの図面に手打ちなしで流し込めます。建築実務で書類連携が多い案件ほど効果が出る連携機能です。
背景: Jw_cadは1990年代から続くCADで、当時のフリーソフト文化のなか「他のテキストエディタと組み合わせる」前提で機能が拡張されてきました。共通仕様書・特記事項・施工注意書など、図面ごとに毎回同じ文章を書く場面が多い建築実務で、テキストファイル連携が定着しています。
注意: この記事は文字コマンド配下の「外部連携系オプション」に絞っています。文字コマンドそのものの起動方法・新規入力の基本は 文字コマンドの基本(入力・配置) を、作図済み文字の修正・連結・切断は 作図済み文字の編集(変更・移動・複写・切断) を参照してください。外部エディタの設定(パス指定)は 基本設定[一般(1)]タブ に詳細をまとめています。図形ごとコピペしたい場合は コピー・カット・貼付の基本 ※準備中 を参照。
4つの連携機能の全体像
文字コマンドのコントロールバーには、テキスト連携系のボタンが横に並んでいます。それぞれの違いを最初に押さえておきましょう。
連携機能の対応表
| ボタン | 入出力方向 | 操作対象 | 主な使いどころ |
|---|---|---|---|
| 文読 | 取り込み | テキストファイル(.txt) | 共通仕様書・特記事項の流し込み |
| 文書 | 書き出し | 選択した文字(→ .txt) | 図面の注記をテキストとして保存 |
| 貼付 | 取り込み | クリップボードの文字列 | Excel/Word/ブラウザからの貼付 |
| NOTEPAD(外部エディタ) | 双方向(編集モード) | 選択した文字 | メモ帳で長文を整えて反映 |
Tips: 入口側(取り込み)は 文読=ファイルから/貼付=クリップボードから、出口側(書き出し)は 文書=ファイルへ/NOTEPAD=エディタで編集して戻す、と覚えると整理しやすいです。
画像準備中 — 文字コマンドのコントロールバー全体図のうち、文読・文書・貼付・NOTEPADの位置をハイライトしたもの
テキストファイルを読み込む(文読)
外部のテキストファイル(拡張子 .txt)の中身を、文字コマンドで作図する文字としてまとめて読み込む機能です。共通仕様書・現場ルール文・建築主向け注記など、毎回同じ内容を書きたい文章をテキストファイルにストックしておけば、文字コマンドのまま数クリックで図面に流し込めます。
文読の操作手順
| # | 操作 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | 文字コマンドを起動 | ツールバー「文字」アイコンまたはメニュー「作図」→「文字」 |
| 2 | コントロールバーの「文読」ボタンを左クリック | 「ファイルを開く」ダイアログが開く |
| 3 | 読み込みたいテキストファイル(.txt)を選択 → 「開く」 | 図面に流し込む文章のファイル |
| 4 | 配置の基準点をクリック(任意点なら左/読取点なら右) | 仮表示文字が指示位置を基点に配置される |
画像準備中 — コントロールバー「文読」ボタンの位置
画像準備中 — 「ファイルを開く」ダイアログでテキストファイルを選択している様子
画像準備中 — 基準点を指示して読み込んだ文章が図面に配置された状態
読み込まれる文字の属性
「文読」で読み込んだ文字は、現在の書込み文字種(サイズ・色)と書込みレイヤで作図されます。事前に書込み文字種を「注記用」「特記用」など適切なものに切り替えてから「文読」を押す流れがおすすめです。
Tips: 文字種・書込みレイヤを変えずに「文読」を実行すると、テキストの中身は正しく入っても、サイズや色が想定と違う仕上がりになりがちです。読込前に書込み文字種ボタンとレイヤ番号を確認しておきましょう。詳しくは 文字種・フォント・角度の設定(文字スタイル) を参照。
改行を含むテキストの行送り
複数行のテキスト(\r\n で改行されたファイル)を読み込んだ場合、改行ごとに行送りされた複数の文字として図面に配置されます。行送りの間隔は、文字コマンドのコントロールバー「行間」テキストボックスで指定した値が反映されます。
要確認: 改行コードがLFのみのファイル(Linux/macOS由来)でも同様に行送りされるか、Shift-JIS/UTF-8の文字コード差で文字化けが起きないかは、実機で確認します。
Tips: 共通仕様書のような長文を複数行で読み込みたい場合は、Windowsのメモ帳や別エディタで「上書き保存」する際にANSI(Shift-JIS)/CR+LF改行でいったん保存しておくのが安全です。文字コードの問題は 文字化け・テキスト連携トラブル ※準備中 にまとめます。
読込元のテキスト準備の標準パターン
実務でよく使う準備パターンを整理しておきます。
| パターン | 内容 | 利点 |
|---|---|---|
| 共通仕様書フォルダ | プロジェクトごとの仕様書テキストを1フォルダにまとめる | 別案件への流用が容易 |
| 特記事項テンプレ | 木造/RC造/設備など用途別の特記文をテンプレート化 | 案件種別ごとに即流し込み |
| 現場注意書きセット | 「※すべて寸法はmm」「※特記なき限り…」など定型注記 | 図面下部の注記を統一 |
背景: 文字コマンドの「文読」では、テキストファイル選択時のダイアログでビットマップファイル(拡張子 .bmp)も選べる仕様があります。画像読込機能と兼用しているためですが、この記事の対象は文字連携なので画像挿入は別記事に任せます。詳しくは 画像挿入 ※準備中 を参照。
図面の文字をテキストファイルに書き出す(文書)
図面に作図済みの文字を、外部のテキストファイル(.txt)に書き出す機能です。**文書(ぶんしょ)**と読み、保存先のテキストファイルへ出力するイメージです。次の図面でも同じ注記を使い回したいときや、別ソフト(Word/Excel/メールなど)で文章を再利用したいときに使います。
文書の操作手順
| # | 操作 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | 文字コマンドを起動 | 「文字」アイコンまたはメニュー「作図」→「文字」 |
| 2 | 書き出したい文字を左クリックまたは右クリックで選択 | 文字を選択するとコントロールバー「文書」が有効化 |
| 3 | コントロールバー「文書」ボタンを左クリック | 「名前を付けて保存」ダイアログが開く |
| 4 | ファイル名を入力 → 「保存」 | 拡張子 .txt のテキストファイルとして保存される |
画像準備中 — 既存文字を選択した状態でコントロールバー「文書」ボタンが有効になっている様子
画像準備中 — 「名前を付けて保存」ダイアログでファイル名を入力している様子
範囲選択でまとめて書き出す
複数の文字をまとめて1ファイルに書き出したい場合は、コントロールバーの「選択範囲」ボタン(または範囲選択コマンド経由)で文字を範囲選択し、その状態で「文書」を実行します。
要確認: 「文書」での書き出し時に、複数行の文字(改行付き連結文字/別個に書かれた複数文字)をどう1ファイルに結合するか、文字コードはShift-JIS固定か選択可かは実機で確認します。
注意: 「文書」で書き出されるのは選択した文字オブジェクトだけです。寸法線の数値や図形登録された部品内の文字は対象外になることがあります。書き出し前に、対象が「文字コマンドで作図した文字」であることを確認しておきましょう。
書き出しの実用パターン
| パターン | 用途 | 補足 |
|---|---|---|
| 注記の差し替え運用 | 図面下の注記を集約 → 別案件のひな型に流用 | 文字コードに注意 |
| 修正履歴の控え | 修正前の文字をテキストで保存 → 履歴管理 | バックアップ用途 |
| チェック対象のリスト化 | 図面内の特記文だけ抜き出してエクセルに貼付 | レビュー支援 |
クリップボードの文字を貼り付ける(貼付)
外部アプリ(メモ帳・Word・Excel・Webブラウザなど)で Ctrl+C した文字を、Jw_cad内に文字として配置する機能です。文字コマンドのコントロールバー「貼付」ボタンから実行します。
貼付の操作手順
| # | 操作 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | 外部アプリ等で貼り付けたい文字列を選択 → Ctrl+C | テキストがクリップボードに入る |
| 2 | Jw_cadに戻り、文字コマンドを起動 | 「文字」アイコンまたはメニュー「作図」→「文字」 |
| 3 | コントロールバー「貼付」ボタンを左クリック | クリップボードに文字があれば有効化されている |
| 4 | 配置位置を左クリック(読取点なら右クリック) | 仮表示の文字が指示位置に確定する |
画像準備中 — 外部エディタで文字をコピーした直後、Jw_cad側コントロールバー「貼付」ボタンが有効になった状態
画像準備中 — 配置位置をクリックして貼り付けが完了した様子
「貼付」と編集メニュー「貼り付け」の違い
Jw_cadのメニューには、編集メニュー側の「貼り付け」コマンドもあります。両者は似ていますが対象範囲と挙動が違います。
| 項目 | 文字コマンド「貼付」 | 編集メニュー「貼り付け」 |
|---|---|---|
| 起動位置 | 文字コマンド内のコントロールバー | メニュー「編集」→「貼り付け」 |
| 入力対象 | クリップボードの文字 | クリップボードの図形+文字 |
| 配置の見え方 | 文字だけを整列して配置 | 図形ごと貼り付け |
| 主な使いどころ | 外部テキストの文字流し込み | Jw_cad内の図形コピペ |
PERSCの推奨: 「文字だけを取り込みたい」場合は文字コマンドの「貼付」、図形と文字を一緒に貼り付けたい場合は編集メニュー「貼り付け」を使い分けるとミスが減ります。図形コピペ全般は コピー・カット・貼付の基本 ※準備中 を参照。
貼付の挙動条件
- クリップボードに文字が入っていないと「貼付」ボタンは有効化されません
- 文字コマンドが起動していない状態では、コントロールバーに「貼付」ボタン自体が表示されません
- 改行付きの文字列(複数行)を貼り付けた場合の行送りは、現在の「行間」テキストボックスの値が反映されます
要確認: クリップボードに画像(ビットマップ)が入っているとき、「貼付」ボタンが有効化されるか・無効のままかの挙動は実機で確認します。
背景: 文字コマンドの「貼付」は、編集メニュー「貼り付け」とは別系統で実装された経緯があります。文字専用なので、クリップボードに図形やビットマップが入っていても「文字成分だけ」を整列して取り出すような働きが期待できます。とはいえ仕様の詳細はバージョン差があるため、実機での挙動確認を推奨します。
外部エディタで既存文字を編集する(NOTEPAD ボタン)
Jw_cadのコントロールバー右端に「NOTEPAD」(または現在設定中の外部エディタ名)が表示されています。これは、作図済みの文字をWindowsのメモ帳などの外部エディタで開いて編集 → 保存 → Jw_cadに自動反映するためのボタンです。長文の注記を整えるときや、IMEの変換が安定しているメモ帳側で日本語入力したいときに重宝します。
外部エディタ編集の操作手順
| # | 操作 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | 文字コマンドを起動 | 通常通り「文字」アイコンから |
| 2 | 編集したい文字を選択(左/右クリック)または範囲選択 | 選択するとボタンが有効化される |
| 3 | コントロールバー右端の「NOTEPAD」ボタンを左クリック | 設定中の外部エディタが起動する |
| 4 | 外部エディタ側で文字を編集 | 改行・追記・削除も自由 |
| 5 | 外部エディタで「上書き保存」 → エディタを閉じる | 保存して閉じた瞬間にJw_cadへ反映 |
画像準備中 — コントロールバー右端の「NOTEPAD」ボタン位置
画像準備中 — 外部エディタ(メモ帳)で文字を編集している様子
画像準備中 — メモ帳を保存・終了した直後にJw_cad側の文字が更新されている様子
文字未選択でボタンを押した場合
文字を未選択のまま「NOTEPAD」ボタンを押した場合、範囲選択待ちの状態に入り、編集対象の文字を選ぶように促されます。文字を範囲選択すると外部エディタが起動します。
要確認: 文字未選択時のボタン押下挙動(範囲選択待ちに入るか、ボタンが無効でクリック反応なしか)は実機で確認します。
ボタン表記の変更
「NOTEPAD」というボタン表記は、外部エディタの初期設定がWindowsの「メモ帳(notepad.exe)」だからです。メニューバー「設定」→「基本設定」→「一般(1)」タブで別のテキストエディタ(サクラエディタ・秀丸エディタ・VSCodeなど)に切り替えると、ボタン表記もそのエディタの実行ファイル名に変わります。
Tips: 普段使い慣れているテキストエディタがある場合は、外部エディタの設定を切り替えておくとJw_cad側からそのまま起動できて作業が滑らかになります。設定方法と推奨エディタは 基本設定[一般(1)]タブ を参照。
要確認: 別エディタ設定後のボタン表記がエディタ名(例:
sakura.exe→ 「sakura」)でどう表示されるか、フルパスのまま表示されるかは実機で確認します。
編集中はJw_cadへの反映が保留される
外部エディタで編集している間は、Jw_cad側の文字はまだ更新されません。エディタで「上書き保存」を行い、エディタウィンドウを閉じた瞬間に、Jw_cadの文字内容が編集後の内容に置き換わります。エディタを閉じる前は反映されないため、「保存しただけでは反映されない」という挙動が直感に反するポイントです。
注意: 外部エディタを開きっぱなしのまま別の作業を進めると、Jw_cad側ではその文字に対して操作できない状態が続きます。編集が終わったら保存→閉じるを必ずセットで実行してください。閉じ忘れたままJw_cadを終了すると、編集内容が反映されないことがあります。
背景: 外部エディタとの連携は、一時テキストファイル経由でJw_cadとエディタが情報をやり取りする仕組みです。エディタが閉じたタイミングで一時ファイルを読み戻すため、「保存→閉じる」が反映トリガーになります。バージョンによりわずかに挙動差があるため、未反映時はもう一度エディタを開いて閉じ直すと反映されることがあります。
文字コードと改行コードの注意点
テキストファイル連携で最も詰まりやすいのが、文字コードと改行コードの違いによる文字化け・改行ズレです。
文字コードの基本
| 文字コード | 互換性 | Jw_cadでの想定 |
|---|---|---|
| Shift-JIS(ANSI) | Windows標準・Jw_cadと相性が良い | 推奨 |
| UTF-8(BOMなし) | Web系標準 | 文字化けの可能性あり |
| UTF-8(BOM付き) | Webアプリ・モダンエディタ | 先頭にBOM文字が混入する可能性 |
| UTF-16(LE/BE) | Windows内部処理 | 通常は使わない |
PERSCの推奨: 文読・外部エディタ連携で読み書きするテキストファイルは、Shift-JIS(ANSI)/ CR+LF改行で保存するのが最も安全です。Windowsのメモ帳の場合、「ファイル」→「名前を付けて保存」でエンコード=ANSIを選んで保存すればShift-JISになります。
改行コードの基本
| 改行コード | 由来 | Jw_cadでの想定 |
|---|---|---|
CR+LF(\r\n) | Windows標準 | 推奨 |
LF(\n) | Linux/macOS系 | 行送りされない可能性あり |
CR(\r) | 古いMac | ほぼ未使用 |
要確認: LF改行のみのファイルでJw_cad「文読」が改行を認識するか、または1行扱いになるかは実機で確認します。
Tips: テキストエディタが分かっている人向けの確認方法として、サクラエディタ等の高機能エディタの右下ステータスバーに改行コードと文字コードが表示されます。「Shift-JIS / CR+LF」になっていればJw_cadに渡す前提として最も無難です。
文字化けが起きたときの対処
「文読」で読み込んだ文字が「□□□」「グチャグチャ」のように文字化けしている場合、ほぼ確実に文字コードのミスマッチです。
- 元のテキストファイルを別エディタで開き、**Shift-JIS(ANSI)**で「名前を付けて保存」
- Jw_cad側で読み直す
- それでも化ける場合は、改行コードをCR+LFに揃えて再保存
- 半角カナや特殊記号(㎡・℃・①など)は文字コード問わず化けやすいので、IMEの「環境依存文字」アイコンを目印に注意
詳しいトラブル整理は 文字化け・テキスト連携トラブル ※準備中 にまとめます。
実務での使い方 ★PERSC独自
共通仕様書テキストの一括取込
木造住宅の共通仕様書(「※特記なき限り…」「※すべて寸法はmm単位」「※基礎は土圧に対し十分な強度を持つ…」など)は、毎案件の図面で繰り返し記入される定型文です。これを毎回手打ちすると20〜30行を書き写すだけで5〜10分かかり、しかもタイプミスが混入します。
PERSCで推奨する運用は、社内サーバーまたはローカルの「仕様書テンプレート」フォルダに用途別テキストファイル(木造_共通仕様書.txt / RC造_共通仕様書.txt / 設備_注意事項.txt など)を整理しておき、案件ごとに文読で一括流し込みする方式です。
運用手順例
- プロジェクトフォルダ直下に
templates/を作成 - 案件種別ごとのテキストファイル(Shift-JIS / CR+LF)を保存
- 図面作成時、書込み文字種を「特記用」に切替
- 文字コマンド → コントロールバー「文読」 → テンプレ選択 → 図面下部に配置
仕様書差し替えが発生した場合も、テンプレ側のテキストファイルを更新しておけば、次回以降の図面で自動的に新しい内容が流し込まれます。
部屋面積CSV→図面流し込み
設計検討段階でExcelで作成した部屋面積表(部屋名・面積・備考)を、図面の凡例表に流し込みたい場面があります。Excelで該当セル範囲を選択 → Ctrl+C → Jw_cad文字コマンド → 「貼付」 → 配置位置をクリック、で凡例表のテキスト部分が一気に作図できます。
Tips: Excelからの「貼付」は、セル間がタブ文字で区切られた状態で取り込まれることが多いため、配置後に文字コマンドの整形(行間調整・基点切替)を当てると凡例表の体裁がきれいに整います。整形系の操作は 行間・列間(連続入力) と 文字基点・周囲線(基点切替・囲み線) を参照。
Excel計算結果の貼付
構造計算で算出した「N値=4.2」「許容応力度σ=235N/mm²」のような計算結果は、Excelシート上で算出するケースが多いです。算出セルを選択 → コピー → Jw_cad文字コマンド → 「貼付」 → 該当箇所にクリック配置、というルートで小数点の打ち間違えゼロで転記できます。
注意: 計算結果を貼り付ける際は、書込み文字種を寸法値用(小さめ)に切り替えてから貼り付けるのがおすすめです。文字種の確認を忘れると注記用サイズで貼り付けられて、後から修正する手間が発生します。
他案件からの注記コピペ
過去案件の図面に書いた注記を、新案件にそのまま流用したい場合の最短ルートは次の2通りです。
| パターン | 入口 → 出口 | 使い分け |
|---|---|---|
| 過去図面 → 新図面 | 過去図面で注記を範囲選択 → Ctrl+C → 新図面の文字コマンド「貼付」 | 1回限りの転記 |
| 過去図面 → テキスト → 新図面 | 過去図面で文字を選択 → 「文書」でテキスト保存 → 新図面で「文読」 | テンプレ化したい場合 |
繰り返し使う注記は**テキストファイル化(文書→文読)**しておくと、フォルダ整理がしやすく、別PCや別案件への持ち運びも容易です。
共通仕様書の長文を整形してから配置
メモ帳やサクラエディタで長文の注記を整え、改行幅・空行を確認してから「文読」で取り込む流れは、図面に長文注記を入れる場合に最も効率的です。「外部エディタで本文を仕上げる → Jw_cadで配置」という分業スタイルが定着しています。
PERSCの推奨: 100文字以上の長文注記は、Jw_cad内で打ち込むよりも**外部エディタで仕上げてから「文読」**が定石です。IMEの変換性能・誤字検出・履歴管理が外部エディタのほうが優れているため、品質と速度の両立がしやすくなります。
外部エディタ編集による既存文字のリライト
すでに図面に入っている長文注記を直すケースでは、コントロールバー右端の「NOTEPAD」ボタンが有効です。文字を選択 → NOTEPAD起動 → エディタ側で書き直し → 保存・閉じる、で図面に反映されるため、Jw_cadの文字入力ウィンドウで長文を編集するよりも操作性が高くなります。
実務的には、注記の文末に1行追加するだけといった軽微修正でも、文字数が多い場合はNOTEPAD経由のほうがミスが起きにくいです。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 「文読」で読み込んだ文字が文字化けする
→ 元のテキストファイルの文字コードがUTF-8になっている可能性が高いです。Windowsのメモ帳で開き直し、「ファイル」→「名前を付けて保存」で**エンコード=ANSI(Shift-JIS)**を選んで上書き保存してから、Jw_cad側で再度「文読」してください。改行が消える場合は改行コードも確認します。
Q: 「文読」で読み込んだ文字が大きすぎる/小さすぎる
→ 「文読」で取り込まれる文字は、現在の書込み文字種のサイズで作図されます。コントロールバー左端の書込み文字種ボタンを確認し、注記用・特記用など適切な文字種に切り替えてから「文読」を再実行してください。文字種ごとの標準サイズは 文字サイズの製図規約(住宅・RC造) を参照。
Q: 「文書」ボタンがグレーアウトして押せない
→ 文字を選択していない状態では「文書」ボタンは無効です。文字コマンドのまま既存文字を左クリックまたは右クリックで選択してから、または「選択範囲」で範囲選択してから、もう一度「文書」を押してみてください。
Q: 「貼付」を押しても何も貼り付かない
→ クリップボードに文字が入っていない可能性があります。外部アプリ(メモ帳・Word・Excelなど)で**文字を選択して Ctrl+C**してから、Jw_cadの「貼付」を再度クリックしてください。クリップボードがクリアされた後(再起動・他アプリの干渉)には文字が消えていることがあります。
Q: 「貼付」で配置した文字の改行幅が広すぎる/狭すぎる
→ 改行を含む文字列を貼り付けたとき、行送り幅は現在の「行間」テキストボックス値が使われます。コントロールバーの「行間」を希望の数値(例: 3mm = 3 )に設定してから、もう一度同じ文字を貼り付けてください。詳しくは 行間・列間(連続入力) を参照。
Q: NOTEPADボタンを押したのに何も起きない
→ 文字を未選択の状態で押すと範囲選択待ちになっている可能性があります。マウスが範囲選択モードになっているはずなので、編集したい文字を選択してください。または、設定中の外部エディタのパスが正しくない可能性もあります(例: 古いVSCodeパスが残っているなど)。基本設定の確認方法は 基本設定[一般(1)]タブ を参照。
Q: 外部エディタで保存したのにJw_cadに反映されない
→ 外部エディタは「保存→閉じる」までセットで実行する必要があります。エディタを開いたまま Ctrl+S で保存しただけではJw_cadに反映されません。エディタウィンドウ右上の「×」で閉じるか、エディタ側の「ファイル」→「終了」を実行してください。
Q: NOTEPADボタンの表記が「NOTEPAD」ではなく別の名前になっている
→ 基本設定で外部エディタを別ソフト(サクラエディタ・秀丸など)に変更したため、ボタン表記がそのソフト名に変わっています。問題なく動作している証拠です。元のメモ帳に戻したい場合は、メニュー「設定」→「基本設定」→「一般(1)」タブで外部エディタのパスを notepad.exe に書き直してください。
Q: 「文読」のダイアログにテキストファイルが表示されない
→ ダイアログ右下のファイル種別フィルタが「ビットマップ(*.bmp)」になっている可能性があります。フィルタを「テキストファイル(*.txt)」または「すべてのファイル(.)」に切り替えると、目的のテキストファイルが表示されます。
Q: 「文書」で書き出したテキストを別アプリで開いたら文字化けする
→ 「文書」が出力する文字コードはShift-JISベースのことが多いため、UTF-8前提の現代エディタ(VSCode・サクラエディタの設定によってはUTF-8読込み)で開くと文字化けすることがあります。エディタ側でShift-JISとして開き直す機能を使うか、サクラエディタなら「ファイル」→「開き直す」→「SJIS」を選んで再読込してください。
Q: 「貼付」と編集メニュー「貼り付け」を間違えて使ってしまう
→ 文字コマンドの「貼付」は文字専用、編集メニューの「貼り付け」は図形+文字の両方が対象です。文字だけを取り込みたいときは文字コマンドの「貼付」、図形ごと貼り付けたいときは編集メニューの「貼り付け」、と覚えると混乱しません。
Q: 「文読」で改行入りテキストが1行に詰まって読み込まれる
→ 改行コードがLFのみ(Linux/macOS由来)になっている可能性があります。Windowsのメモ帳で開いて「名前を付けて保存」(CR+LFに自動変換される)してから、Jw_cad側で読み直すと改行が認識されることがあります。改行・文字コード対応の詳細は 文字化け・テキスト連携トラブル ※準備中 を参照。
関連項目
- 文字コマンドの基本(入力・配置) — 文字コマンドの起動と新規入力の基本
- 作図済み文字の編集(変更・移動・複写・切断) — 既存文字の修正・連結・分割
- 文字種・フォント・角度の設定(文字スタイル) — 書込み文字種・フォントの切替
- 文字基点・周囲線(基点切替・囲み線) — 配置基準点の切替
- 行間・列間(連続入力) — 「文読」「貼付」の行送り設定
- 文字を縦書きにする — 縦書きモード
- 特殊文字を書く(上付・下付・式計算) — 環境依存文字・特殊記号
- 基本設定[一般(1)]タブ — 外部エディタの設定変更
- 基本設定[文字]タブ — 文字種1〜10のサイズ・色一括設定
- 読取点の操作(中心点・端点・交点) — 配置基準点の指示
- ファイル管理(保存・上書き・名前を付けて保存) — 関連ファイルの保存先管理
- コピー・カット・貼付の基本 ※準備中 — 図形コピペ全般
- 文字サイズの製図規約(住宅・RC造) — 用途別の標準サイズ
- 文字化け・テキスト連携トラブル ※準備中 — 文字コード・改行コードの障害対応
まとめ
- 文字コマンドのコントロールバーには、外部連携用に 文読/文書/貼付/NOTEPAD(外部エディタ) の4つのボタンが揃っている
- 文読はテキストファイル(.txt)を一括読み込み、共通仕様書・特記事項のテンプレ運用に最適
- 文書は選択中の文字をテキストファイルに書き出し、別案件への流用やバックアップに利用する
- 貼付はクリップボード(外部アプリの
Ctrl+C内容)を文字として配置、ExcelやWord、ブラウザからの転記が一気に進む - NOTEPAD(外部エディタ)は既存文字をメモ帳等で編集 → 保存→閉じるでJw_cadに自動反映、長文注記の整形に有効
- 文字コードはShift-JIS(ANSI)、改行コードはCR+LFを基本とすると文字化けや改行ズレを避けられる
- 4つの機能を組み合わせると、建築実務の「仕様書取込・面積CSV貼付・他案件流用」までを文字コマンド内だけで完結できる