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円分割(円周を分割点で区切る)
Jw_cadの「分割」コマンドは、円または円弧を選択して円周上に等分割の点を作図する機能を持っています。分割数を指定するだけで、手計算なしに正確な等分点が得られます。
この記事では、円周を等分割して分割点を打つ操作と、2つの円の間に均等な円を並べる操作を解説します。建築図面では円形建物の柱配置・円弧階段の踏み面割付・円形テーブルの均等配置などで活用できます。
分割コマンドの起動方法
| 方法 | 操作 |
|---|---|
| メニューバー | 「編集」→「分割」 |
| ツールバー | 編集(2)ツールバーの「分割」ボタンをクリック |
画像準備中 — 編集(2)ツールバーの「分割」ボタンの位置(矢印付き)
コントロールバーの構成
分割コマンドを起動すると、ウィンドウ上部のコントロールバーが切り替わります。
| CB項目 | 役割 |
|---|---|
| 等距離分割 | 距離で均等に分割するモードを選択するラジオボタン |
| 等角度分割 | 角度で均等に分割するモード(詳細は 5-32 へ) |
| 分割数 | 分割する数を入力するテキストボックス |
| 仮点 | チェックをいれると分割点が「仮点」になる(デフォルトは実点) |
要確認: CBの「仮点」チェックボックスの正確なラベル名と位置を実機で確認してください。
画像準備中 — 分割コマンド起動直後のコントロールバー全体
基本操作 — 円周を等分割して点を打つ
円周上に等間隔の分割点を作図する手順です。「2つの点を選択 → 線・円を指示」という流れで操作します。
操作手順サマリー(全5ステップ)
| # | 操作 |
|---|---|
| 1 | 分割コマンドを起動し、「等距離分割」ラジオボタンを選択 |
| 2 | 「分割数」に分割したい数値を入力 |
| 3 | 円周上の基準となる点を右クリック(始点として点読み取り) |
| 4 | 円周上の基準となる2点目を右クリック(終点として点読み取り) |
| 5 | 分割したい円または円弧の線上を左クリックして確定 |
ステップ詳細
Step 1: コマンドを起動して等距離分割を選択する
分割コマンドを起動したら、コントロールバーの「等距離分割」ラジオボタンにチェックが入っていることを確認します。
Step 2: 分割数を入力する
コントロールバーの「分割数」入力ボックスに、分割したい数を半角数字で入力します。
例: 円形テーブルに8人分の座席を均等配置したい場合は「8」と入力します。
Tips: 分割数は前回の入力値が残っています。作業前に必ず確認する習慣をつけましょう。
Step 3〜4: 円周上の基準点を2点指示する
右クリックで、分割の始点となる円周上の点を読み取ります。続けて終点となる2点目を右クリックで読み取ります。
要確認: 始点・終点の指示が右クリック(点読み取り)で行う操作かどうかを実機で確認してください。円の中心点や端点を基準にするケースを含めて確認が必要です。
注意: 点の指示には「右クリック(点読み取り)」を使います。左クリックは線・円の選択に使うため、混同しないよう注意してください。
Step 5: 円または円弧の線上をクリックして確定
2点を選択すると「分割する線・円」か「2点間を分割する」の選択肢が現れます。円周上に分割点を打ちたいので、左クリックで円または円弧の線上を指示します。
指示すると、指定した分割数の等間隔で分割点が円周上に自動的に作図されます。
画像準備中 — 円周上に分割点が8等分で作図された状態(完成例)
仮点と実点の使い分け
分割で作図される点は、デフォルトでは「実点」として作図されます。コントロールバーの「仮点」チェックボックスをオンにすると、「仮点」として作図されます。
| 種類 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 実点 | 図面上に永続する点。印刷にも出る | 柱の位置など確定した点を打つ場合 |
| 仮点 | 他の点を読み取るための補助点。通常は印刷されない | 踏み面割付の作業補助など、最終的に削除する点 |
PERSCの推奨: 建築図面の仕上げ段階では仮点を使い、後でまとめて削除する方法がきれいです。確定した柱位置などは実点で打ちます。
円と円の間に均等な円を並べる
2つの円(または円と点)を選択すると、その間に等間隔の円・円弧を描く操作もできます。この操作は「円と円の等距離分割」と呼ばれます。
使い方
- 分割コマンドを起動し、「等距離分割」を選択、分割数を入力
- 1つ目の円を左クリックで選択
- 2つ目の円を左クリックで選択(または点を右クリックで選択)
- 自動的に2つの円の間に、指定数の円が等間隔で作図される
作図される円は、2つの選択円の半径の中間値を比例配分しながら変化します。
背景: 等間隔に並ぶ円は、選択した2つの円に接する接円として計算されます。例えば両端の円が同じ半径の場合はすべて同じ大きさの接円が並び、異なる半径の場合は段階的に大きさが変化します。
画像準備中 — 大小2つの円の間に4つの円が等間隔に並んだ状態
要確認: 円と円の等距離分割で、2つ目の円を選択するときの操作(左クリック/右クリック)を実機で確認してください。また円と点の分割の場合に点を中心点として指定するか、円周上の点として指定するかも確認が必要です。
5-32 等角度分割との違い
円や直線を分割する際、「等距離分割」と「等角度分割」の2種類のモードがあります。
| モード | 基準 | 円・円弧への影響 |
|---|---|---|
| 等距離分割 | 距離(長さ)で均等に分割 | 多くの場合、円弧上の距離で等分 |
| 等角度分割 | 角度で均等に分割 | 円の中心角で等分(詳細は 5-32 で解説) |
円形の建物配置や円弧階段など、角度基準で均等に割りたい場合は等角度分割が向いています。詳しくは 等角度分割(円弧・直線を角度で等分する) ※準備中 を参照してください。
実務での使い方
円形建物の柱配置(平面図)
円形平面の建物で、外周に等間隔で柱を配置する場面に活用できます。円周を柱本数で分割して分割点を打ち、その点を基準に柱を配置します。
例: 直径12mの円形ホールに12本の柱を等間隔に配置する場合、分割数を「12」に設定して円周を等分割します。分割点が得られたら、各点を中心に柱記号を配置する流れです。
Tips: 仮点で分割点を打っておき、柱を配置してから仮点をまとめて削除すると図面がすっきりします。
円弧階段の踏み面割付(平面図)
円弧状の階段(弧状階段)では、内側の円弧を踏み面幅に応じた数で分割して各段の境界線を引きます。
例: 内径2,000mmの弧状階段を10段に分割する場合、内側の円弧を「10」分割して境界点を打ち、各点から放射状に線を引いて踏み面を仕上げます。
円形テーブル・什器の均等配置(インテリア平面図)
インテリア平面図やパース作成補助として、円形テーブル周辺に椅子を等間隔で配置したい場合に使用します。テーブルの外形円を人数分で等分割して、配置基準点を得ます。
つまずきポイント・対処
Q: 分割点が円周上ではなく別の場所に作図されてしまう
→ 操作の最後のクリック(線・円の指示)が円弧の線上を正確にクリックできていない可能性があります。ズーム倍率を上げて円弧線の近くで再度試してください。また、「2点間を分割する」を選択してしまうと円周上ではなく2点を結ぶ仮想直線上に点が打たれます。確定時は左クリックで「線・円を分割する」操作を選択してください。
Q: 点が仮点になってしまって印刷に出ない
→ コントロールバーの「仮点」チェックボックスがオンになっています。チェックをはずして「実点」状態で操作してください。逆に補助点として使いたい場合はチェックをいれたままで問題ありません。
Q: 等分割の点が均等に並んでいない(一部だけ間隔が広い)
→ 始点と終点の2点を指示する際に、意図しない点を読み取ってしまった可能性があります。始点・終点の2点が同じ位置にある場合や、円周上の正確な点が読み取れていない場合に起こります。操作をやり直して、始点と終点に適切な点を指示し直してください。
Tips: 円の中心点や四半円点(0°・90°・180°・270°の点)を読み取る場合は、メニューバーの「設定」→「円周1/4点取得」コマンドが便利です。
Q: 分割コマンドで円弧全体を一周分割したい
→ Jw_cadの分割コマンドでは、指定した2点の間の弧部分を等分割します。円を一周すべて等分割したい場合は、始点と終点を同じ点(または円の0°位置の点)に指定して操作します。
要確認: 始点・終点を同一点に指定した場合に円周全体を等分割できるかどうかを実機で確認してください。
関連項目
まとめ
- 分割コマンドの「等距離分割」モードで、円周上に任意の数の等分割点を作図できます。
- 始点・終点を2点指示してから円弧の線上をクリックするという操作の流れが基本です。
- 分割点を「仮点」にするか「実点」にするかで、図面上の扱いが変わります。建築実務では用途に応じて使い分けましょう。