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自動保存と復元(jw$拡張子変更)
このページでできるようになること
Jw_cad で図面を描いている途中にパソコンのトラブルが発生した場合に備えて、自動保存機能の設定・使い方・トラブル時の復元方法を理解できるようになります。
背景: Jw_cad はフリーソフトながら自動保存機能を備えており、設定しておくと定時間隔で図面を自動保存します。作業時間が長い設計図面では、この機能があるとないでは作業ロスが大きく異なります。
自動保存とは
Jw_cad の自動保存(オートセーブ)は、作図中の図面を指定した時間間隔で自動的に保存する機能です。
特徴
- 設定した時間間隔で自動実行(デフォルト: 30分)
- 自動保存ファイルは
.jw$拡張子 で保存される - 上書き保存しなくても定期的に保存される(アクティブなファイルに限定)
- パソコンの不意なトラブル対策 として有効
- 通常の保存機能とは別 に動作(上書き保存とは独立)
注意: 自動保存ファイルが存在しても、通常の
.jwwファイルが古いバージョンのままの場合があります。最新の作業内容は自動保存ファイルに含まれる可能性があるため、トラブル後は両者を比較して適切に対応する必要があります。
自動保存の設定方法
手順1: 基本設定を開く
メニューバーから「設定」→「基本設定」をクリックします。
画像準備中 — 基本設定を開く手順
手順2: 「一般(1)」タブを確認
基本設定ダイアログが表示されたら、「一般(1)」タブをクリックして、このタブが選択されていることを確認します。
画像準備中 — 一般(1)タブの表示
手順3: オートセーブ時間を設定
「一般(1)」タブの中に「オートセーブ時間(1~100分)」という項目があります。この欄に 1 から 100 の数値を入力 して、自動保存の時間間隔を分単位で指定します。
推奨設定値の選び方
| 作業内容 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| 練習・趣味の図面 | 30分 | デフォルト値。比較的軽い作業向け |
| 通常の設計図面 | 10~15分 | 実務での標準。トラブル時のロス最小化 |
| 複雑な大規模図面 | 5分 | 長時間作業・重要図面向け。頻繁に保存されるため安全性が高い |
PERSCの推奨: 建築実務では 10 分程度 を推奨します。設定値を短くするほどディスク I/O が増えますが、現代のパソコンではほぼ影響ありません。1~2 時間の作業でトラブルが発生した場合、10 分ごとの自動保存であれば作業ロスは数分程度に留められます。
画像準備中 — オートセーブ時間欄に数値を入力
手順4: OK をクリックして設定を確定
「OK」ボタンをクリックして基本設定ダイアログを閉じます。
画像準備中 — 基本設定ダイアログの OK ボタン
手順5: 動作確認
以降、Jw_cad で図面を編集すると、設定した時間間隔で自動保存が実行されます。ユーザー操作は不要で、バックグラウンドで自動的に保存されます。
Tips: 自動保存が実行されても、画面上に特に表示や警告は出ません。設定後は安心して作図を続けてください。
自動保存ファイルの保存先
ファイルの位置
自動保存ファイルは、作図中のファイルと同じフォルダ内に保存されます。
| ファイル種別 | 拡張子 | 例 |
|---|---|---|
| 通常の図面ファイル | .jww | design.jww |
| 自動保存ファイル | .jw$ | design.jw$ |
同じ図面ファイルを編集している場合、design.jww と design.jw$ が同じフォルダに並んで存在します。
自動保存ファイルの見た目
エクスプローラーで図面フォルダを開くと、自動保存ファイル(.jw$)が通常のファイル(.jww)の近くに表示されます。
画像準備中 — エクスプローラーでの自動保存ファイル(.jw$ )の表示例
注意:
.jw$ファイルを Jw_cad から直接クリックして開こうとしても、「このファイルは開けません」というダイアログが表示されます。後述の「復元方法」に従って拡張子を変更してから開く必要があります。
トラブル時の復元方法
注意: 自動保存ファイル(
.jw$)の拡張子変更による復元を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:
- コピー退避: 同フォルダ内の元の
.jwwファイルと.jw$ファイルの両方を別フォルダにコピーバックアップ(例:design.jwwとdesign.jw$をC:\backup\に退避)- 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、
.jw$の更新時刻と.jwwの更新時刻を比較し、復元すべきファイルを特定(バックアップから戻せる前提を作る)- 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の拡張子変更手順を実行
拡張子を
.jw$から.jwwに変更する際、もし元の.jwwと同名のファイルがあると 上書き確認なしで上書きされる ケースがあり、最新の作業内容が 永続的に失われる 可能性があります。必ず両ファイルをバックアップしてから復元作業を行ってください。
状況別の復元手順
シナリオ: パソコンが突然再起動した / Jw_cad がクラッシュした
このような場合、最新の通常ファイル(.jww)には古い状態のみが保存されており、直近の作業内容は自動保存ファイル(.jw$)にのみ存在する可能性があります。
復元手順
ステップ 1: 自動保存ファイルを確認
エクスプローラーで、トラブル前に作業していた図面ファイルのフォルダを開きます。
例: C:\Users\username\Documents\design.jw$ のようなファイルがあるか確認してください。
画像準備中 — エクスプローラーで自動保存ファイルを確認
ステップ 2: 拡張子を .jww に変更
.jw$ ファイルを右クリック → 「名前の変更」をクリックします。
ファイル名の最後の jw$ の部分を jww に変更します。
例: design.jw$ → design.jww
画像準備中 — 拡張子を .jw$ から .jww に変更
ステップ 3: 変更確認ダイアログに対応
拡張子を変更しようとするとWindows が「ファイル名拡張子を変更すると、ファイルが使用できなくなる可能性があります。変更しますか?」という警告を表示します。
「はい」をクリックして変更を確定します。
背景: Windows の警告は汎用的な注意喚起です。Jw_cad の自動保存ファイルは変更後も完全に互換性があるため、躊躇せず「はい」をクリックしてください。
画像準備中 — 拡張子変更警告ダイアログ
ステップ 4: 変更後のファイルを Jw_cad で開く
拡張子が .jww に変更されたファイルをダブルクリック、またはJw_cad で「ファイルを開く」メニューから開きます。
通常のファイルと同じように復元されたファイルの内容が表示されます。
画像準備中 — 復元ファイルを Jw_cad で開く
ステップ 5: 別名で保存して確保
復元されたデータを確認したら、メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」で新しい名前で保存することを推奨します。
例: design_restored_20260504.jww のように日付付きで保存しておくと、後々のトラブルシューティングで役立ちます。
よくあるトラブルと対処方法
Q: 拡張子の変更後も「このファイルは開けません」と表示される
→ 以下を確認してください:
- ファイル名の後ろが本当に
.jww(小文字の w が2つ)になっているか - ファイルが実際に存在するフォルダで作業しているか(名前変更時のパスが正しいか)
- 拡張子表示設定を確認。エクスプローラーの「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックが入っているか
Q: 自動保存ファイルが見当たらない
→ 以下の原因が考えられます:
- 自動保存の設定がされていない: 基本設定で「オートセーブ時間」が設定されているか確認
- ファイルが保存されていない: 初回編集後、設定時間が経過するまで自動保存ファイルは作成されません
- 別フォルダに保存していた:
C:\JWWなど別のフォルダで編集していないか確認 - 隠しファイル表示設定: エクスプローラーで「表示」→「隠しファイル」にチェックが入っているか確認(自動保存ファイルは通常表示です)
Q: 通常ファイル(.jww)と自動保存ファイル(.jw$)の 2 つが存在する場合、どちらを開くべき?
→ 一般的には 自動保存ファイル(.jw$) の方が新しい内容を含んでいます。ただし以下の判断が必要です:
- 手動で
Ctrl+Sで上書き保存した直後にトラブルが発生した場合 →.jwwと.jw$の内容はほぼ同じ - トラブル直前まで編集していた場合 →
.jw$の方が直近の作業を含む - 確実を期すため、両方開いて内容を比較し、より新しい状態の方を選ぶのが安全です
実務での使い方 ★PERSC独自
長時間の設計作業での戦略
建築平面図・大規模設計図など、3 時間以上の連続作業 を行う場合は、以下の組み合わせを推奨します。
| 対策 | 目的 | 実施方法 |
|---|---|---|
| 自動保存を 5~10 分に設定 | トラブル時のロス最小化 | 基本設定で設定値を短縮 |
| 1 時間ごとに手動で Ctrl+S 上書き保存 | 確実な保存 + 自動保存との同期 | 区切りのいい箇所で実施 |
| 外付けドライブへの定期バックアップ | 最後の砦 | Cloud 同期フォルダに作業フォルダを配置、または定期的に USB にコピー |
複数PCでの作業時の注意
現場事務所での PC 切り替えなど、複数PC で同一ファイルを編集する場合:
- 初期 PC での自動保存ファイルが残る可能性 に注意
- 異なる PC に切り替えた場合、前 PC の
.jw$ファイルを削除して状態をリセット - ファイル共有フォルダ(Google Drive など)で作業する場合は、
.jw$ファイルの同期タイミングに注意
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
誤解1: 「自動保存ファイルをクリックすれば開く」
❌ 誤り: .jw$ ファイルを直接ダブルクリックしても開きません。 ✅ 正解: 拡張子を .jww に変更してから開きます。
誤解2: 「自動保存は設定したら完了」
❌ 誤り: 一度設定したら、あとは何もしなくても完全に安全。 ✅ 正解: 自動保存はあくまで 定期的なバックアップ機能。最重要データは別途外付けドライブにバックアップすることが推奨です。
誤解3: 「設定時間を 1 分にすれば完全に安全」
❌ 誤り: 設定時間を極端に短くすれば安全になるわけではなく、むしろディスク負荷が増加。 ✅ 正解: 5~10 分 がバランスの良い設定値。ディスク寿命を損なわない範囲で保護を最大化します。
関連項目
- 基本設定の起動と全タブ概要 — 自動保存設定の入り口
- 基本設定 一般(1) タブ — オートセーブ時間設定の詳細
- 上書き保存 — 手動での確実な保存方法
- 名前を付けて保存 — トラブル後の別名保存
- トラブルシュート: ファイル全般 ※準備中 — その他のファイル消失対策
まとめ
- 自動保存は基本設定の「オートセーブ時間」で設定。デフォルト 30 分を実務では 5~10 分に短縮推奨
- 自動保存ファイルは
.jw$拡張子。直接クリックでは開けない - トラブル時は拡張子を
.jw$から.jwwに変更 して復元。Windows の警告は無視して「はい」をクリック - 自動保存は補助的なバックアップ機能。最重要ファイルは別途外付けドライブに保管が基本