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ファイルを開く(基本)
このページでできるようになること
すでに保存されているJw_cadの図面ファイル(.jwwまたは.jwc)を開いて、作図ウィンドウに読み込めるようになります。メニューバー・ツールバー・ショートカットキー・ドラッグアンドドロップの4ルートを使い分けられるようになり、開くダイアログの「リスト表示」と「サムネイル表示」の切替や、別形式(DXF/SFC/P21)への入口、開封時に起こる縮尺・用紙の自動切替まで一通り把握できます。
背景: 「開く」はファイルメニューの中でも使用頻度がもっとも高いコマンドの1つです。日常作業では9割方ショートカットキー(
Ctrl+O)かエクスプローラーからのドラッグで完結しますが、現場ではまずダイアログ操作から覚えるのが安全です。サムネイル表示の使いこなしまで含めると、複数案件を抱えるときの図面探索効率が大きく変わります。
起動方法
「開く」コマンドは複数のルートから実行できます。状況に応じて使い分けましょう。
| 方法 | 操作 | 主な用途 |
|---|---|---|
| メニューバー | 「ファイル」→「開く」 | 初心者向け・確実 |
| ツールバー | メインツールバー内の「開く」ボタンを左クリック | 視覚的に分かりやすい |
| ショートカット | Ctrl+O | 慣れたら最速 |
| ドラッグアンドドロップ | エクスプローラーから作図ウィンドウへドロップ | 別フォルダから一気に開く |
| ファイル直接ダブルクリック | エクスプローラーで .jww をダブルクリック | Jw_cad未起動でもOK |
画像準備中 — メニューバー「ファイル」→「開く」の位置
画像準備中 — メインツールバーの「開く」ボタンの位置
Tips: ショートカットキー
Ctrl+Oは他のWindowsアプリ(ブラウザ・テキストエディタ等)と共通なので、CADに不慣れでも自然に手が覚えます。最初の1週間で意識的に使うと、その後は無意識に使えるようになります。
基本操作(ダイアログから開く)
手順1: 「開く」コマンドを実行する
メニューバー「ファイル」→「開く」または Ctrl+O を押します。「ファイル選択」ダイアログが画面上に表示されます。
画像準備中 — 「ファイル選択」ダイアログの全体像(リスト表示状態)
要確認: ダイアログのウィンドウタイトル文言は実機で確認します。「ファイル選択」表記のはずですが、バージョンによって異なる可能性があります。
手順2: フォルダを移動する
ダイアログ左側のフォルダツリーから、目的の図面ファイルが入っているフォルダを選択します。初期表示はインストール時に設定されたフォルダ(多くは C:\JWW など)です。
背景: 個人の作業フォルダ(例:
D:\projects\案件名)を毎回掘り進めるのは手間です。後述の履歴 ※準備中 や、よく使うフォルダのショートカット化で短縮できます。
手順3: ファイルを選択して開く
開きたいファイルにマウスポインタを合わせ、以下のいずれかの操作で開きます。
| 操作 | 挙動 |
|---|---|
| ダブルクリック(左ボタン2回連打ではなく、間隔の短いダブルクリック) | ファイルを開く |
| 左クリックで選択 → Enter | ファイルを開く |
| 左クリック2回(ゆっくり) | ファイル名の編集モードに入る(開かない) |
注意: 「ダブルクリック」と「左クリック2回」は別物です。ゆっくり2回クリックすると、ファイルを開く代わりにファイル名のリネームが始まってしまいます。ファイルを開きたいときは、リズムよくダブルクリックするか、選択して
Enterを押すのが確実です。
画像準備中 — ファイルを選択した状態(青色ハイライト)
手順4: 開封の確認
選択した図面が作図ウィンドウに表示されれば成功です。タイトルバーにファイル名が表示されます。
画像準備中 — ファイルを開いた直後の作図ウィンドウとタイトルバー
ドラッグアンドドロップで開く
エクスプローラーから直接ドラッグして開く方法は、複数のフォルダを行き来するときに便利です。
パターンA: 起動中のJw_cadへドロップ
- Jw_cadを起動した状態にしておく
- エクスプローラーで
.jwwファイルを選択 - Jw_cadの作図ウィンドウへドラッグして離す
開いていたファイルは新しいファイルに置き換わります。
パターンB: タスクバーのアイコンへドロップ
Jw_cadが最小化されている、あるいはウィンドウが見えない位置にあるとき、タスクバーのJw_cadアイコンへファイルをドラッグします。アイコン上で少し止めるとJw_cadのウィンドウが手前に出てくるので、そのままドロップします。
パターンC: ファイル直接ダブルクリック(Jw_cad未起動)
Jw_cadがまったく起動していない状態でも、エクスプローラーで .jww ファイルをダブルクリックすればJw_cadが自動起動してそのファイルを開きます。Windowsの「.jww 拡張子の関連付け」がJw_cadになっていれば動作します(インストール時に自動設定されます)。
Tips: 案件ごとのフォルダをエクスプローラーのお気に入り(クイックアクセス)に登録しておくと、ドラッグアンドドロップでの開封が爆速になります。日常作業で最も使うフォルダ3〜5個をピン留めしておくと、ダイアログを経由しないワークフローが組めます。
リスト表示とサムネイル表示の切替
「ファイル選択」ダイアログは、ファイルの一覧をテキストのリストで見るか、**図面の縮小画像(サムネイル)**で見るかを切り替えられます。
リスト表示(既定)
ダイアログ左上の「リスト表示」チェックボックスにチェックが入っている状態。ファイル名・更新日時などがテキストで並びます。ファイル数が多い案件向きです。
画像準備中 — リスト表示状態のダイアログ
サムネイル表示
「リスト表示」のチェックを外すと、各図面の縮小画像が並びます。図面名で内容を判別しにくいとき(例: plan_v3.jww、plan_v3_fix.jww、plan_final.jww のような似た名前が並ぶとき)に視覚で選べるのが大きな利点です。
画像準備中 — サムネイル表示状態のダイアログ
サムネイル表示時の調整項目
サムネイル表示に切り替えると、ダイアログ上部に以下の調整欄が現れます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ① 横方向の表示数 | 1行あたりに並べるサムネイルの個数(数値入力 or 上下ボタン) |
| ② 縦方向の表示数 | 1画面あたりの行数 |
| ③ 拡張子(保存形式) | 表示するファイル形式の絞り込み(.jww / .jwc / .dxf / .sfc / .p21) |
| ④ フォントサイズ | サムネイル下に表示されるファイル名の文字サイズ |
要確認: 横列・縦列の初期数値(既定値)は実機で確認します。
PERSCの推奨: 13インチノートPCなど画面が小さい環境では「横3×縦2」程度、24インチ以上の据置モニターでは「横5×縦3」程度がバランスよく見えます。サムネイル数を増やしすぎると1枚あたりが小さくなり、結局判別しづらくなります。
切替の使い分け
| シーン | 推奨表示 |
|---|---|
| 案件フォルダ内で目的の図面が分かっている | リスト表示(ファイル名で即選択) |
| 過去案件の流用図面を探す | サムネイル表示(図面イメージで判別) |
| 似た名前のリビジョン違いから選ぶ | サムネイル表示 |
| ファイル数が50枚を超える | リスト表示(スクロール量を抑える) |
表示するファイル形式の切替
「ファイル選択」ダイアログ右上の拡張子プルダウンから、表示する形式を切り替えられます。
| 拡張子 | 形式 | 用途 |
|---|---|---|
.jww | JWW形式(Win版) | Jw_cadの標準形式 |
.jwc | JWC形式(DOS版互換) | DOS版時代の旧ファイル |
.dxf | DXF形式 | AutoCAD等との交換 |
.sfc | SFC形式 | SXF(電子納品)の簡易形式 |
.p21 | P21形式 | SXF(電子納品)の正式形式 |
背景: Jw_cadは標準の
.jww以外にも、4種類の他形式を「開く」ダイアログから直接読めます。それぞれの開封時の挙動・注意点は形式ごとの専用記事で詳しく解説しています。
詳細は以下の専用記事を参照してください。
- DXFファイルを開く: DXFファイルを開く(読込) ※準備中
- SFC・P21形式を開く: SFC・P21形式の読込と保存 ※準備中
- JWC形式を開く: JWW形式とJWC形式の違い ※準備中
開く時に起こる図面側設定への切替
ファイルを開くと、Jw_cadの以下の設定が開いた図面に保存されていた値に切り替わります。
| 切り替わる項目 | 注意点 |
|---|---|
| 縮尺(レイヤグループ毎) | 直前まで作業していた縮尺は破棄される |
| 用紙サイズ | 直前まで設定していた用紙サイズが変わる |
| レイヤ構成・状態 | 図面ファイルに記録されたレイヤが反映される |
| 軸角・目盛・オフセット | 図面と一緒に保存された値が復元される |
| 表示倍率(保存時の状態) | 図面を保存した人の画面位置・倍率に戻る |
注意: 開く操作は「いま作業中の図面を閉じて、新しい図面を読み込む」動作です。作業中で未保存の変更があれば、開く前に必ず保存してください(未保存時の確認ダイアログについては 上書き保存 ※準備中 を参照)。
背景: Jw_cadは1ウィンドウ1ファイルが原則です。複数の図面を同時に開きたい場合は、Jw_cad本体(
jw_win.exe)をもう1つ起動します。エクスプローラーからjw_win.exeを再度ダブルクリックすれば、別ウィンドウで2本目が立ち上がります。
開封ダイアログの種類(Jw_cad独自 vs Windows標準)
Jw_cadのファイル選択ダイアログは、初期状態ではJw_cad独自のダイアログが表示されます。これをWindows標準のエクスプローラー風ダイアログ(コモンダイアログ)に切り替えることもできます。
切替方法
メニューバー「設定」→「基本設定」→「一般(1)」タブを開き、「ファイル選択にコモンダイアログを使用する」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
詳細な設定項目の説明は 基本設定 一般(1) タブ を参照してください。
どちらが使いやすいか
| ダイアログ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| Jw_cad独自(既定) | サムネイル表示・拡張子複数指定がしやすい | Windowsの最近使ったフォルダ等が使えない |
| Windows標準(コモンダイアログ) | エクスプローラー風で慣れている / 検索ボックスが使える | サムネイル表示が使えない |
PERSCの推奨: 標準ではJw_cad独自ダイアログのままが無難です。サムネイル表示が使える利点が大きく、複数案件を扱う実務では図面の判別効率が変わります。Windows標準ダイアログに慣れていてサムネイル不要という方のみ切り替えましょう。
ファイルサイズと開封時間の目安
ファイルサイズが大きくなると開封に時間がかかります。実務での目安を以下に示します。
| ファイルサイズ | 内容例 | 開封時間(目安) |
|---|---|---|
| 100KB 未満 | 線数が少ない平面図1枚 | 1秒未満 |
| 100KB〜1MB | 一般的な住宅平面図・矩計図 | 1〜2秒 |
| 1MB〜5MB | 図面情報量の多い詳細図・配置図 | 2〜5秒 |
| 5MB〜20MB | 画像挿入を含む図面・大型施設図 | 5〜15秒 |
| 20MB 超 | 多数の画像・大量の文字を含む特殊ケース | 15秒以上(応答なし表示が出ることも) |
要確認: 上記の所要時間は実機検証で計測します。PCスペックや保存場所(ローカル/ネットワーク)によって変動します。
Tips: 開封が極端に遅い場合は、図面に貼った画像の解像度過多や、不要レイヤの大量データが原因のことがあります。ファイル操作(一覧・比較・名前変更) ※準備中 のファイルビューで中身を確認するか、トラブル: 動作が重い ※準備中 を参照してください。
実務での使い方 ★PERSC独自
案件フォルダ階層を「物件番号_物件名」で固定する
建築実務では1案件あたり数十〜数百の図面ファイルを管理します。フォルダ構成を整えておくと「開く」操作が劇的に楽になります。
PERSCで推奨する基本階層は以下のとおりです。
D:\projects\
└ 2026_001_山田邸新築\
├ 01_提案\
├ 02_基本設計\
│ ├ 平面図.jww
│ ├ 立面図.jww
│ └ 配置図.jww
├ 03_実施設計\
├ 04_確認申請\
├ 05_現場\
└ 99_共有受領\物件番号_物件名 で年度・連番・名称を1階層に集約することで、エクスプローラーの並び順が時系列に揃い、開きたい案件への到達が早くなります。
共有サーバー運用での「開く」の注意
事務所内ファイルサーバー(NAS)に図面を置く運用は一般的ですが、Jw_cadの図面ファイルは同時編集ができません。1人が開いている図面を別の人が「開く」と、後から開いた人は読み取り専用にならず、普通に編集できてしまいます。両者が上書き保存すると、後で保存した方の変更だけが残ります。
注意: 共有フォルダ内のJw_cadファイルは、誰が編集中かを別途運用ルールで管理する必要があります。Excel等のような自動排他制御は働きません。チャットで「いま○○.jww触ります」の一言を入れるだけでも事故は減ります。
サムネイル表示で過去案件の図面流用を見つける
過去案件のディテール図(例: 階段詳細・建具詳細)を新規案件に流用するシーンは多いものです。「○○年に似たディテールを描いたはず」という記憶頼りの探索は、ファイル名だけだと厳しく、サムネイル表示が真価を発揮します。
PERSCの実務での使い分け:
- ディテールを集めた専用フォルダ(例:
99_部品ライブラリ\階段\)を用意 - 「開く」ダイアログでこのフォルダに移動
- サムネイル表示に切替
- 視覚的に流用元を選ぶ
- 開いたらすぐに「名前を付けて保存」で別名コピーして新案件フォルダへ
PERSCの推奨: 流用元の原本を絶対に上書きしないため、開いた直後に名前を付けて保存 ※準備中 で別フォルダにコピーするのを習慣化しましょう。
受領データ(DXF・SFC)はまず別フォルダへ退避
外部から受け取ったDXF・SFCファイルは、原本フォルダ(例: 99_共有受領)に未編集のまま保管し、編集用のコピーを作業フォルダへ移してから開くのが安全です。受領原本を直接開いて編集を始めると、後から「もとのデータと比較したい」となったときに困ります。
ドラッグアンドドロップを「フォルダ移動なし」のショートカットに使う
エクスプローラーで作業中(ファイル整理中など)にJw_cadの「開く」ダイアログを開くと、フォルダの再選択が必要で煩わしいものです。エクスプローラー側で目的のファイルを見ながら、Jw_cadへドラッグすれば、ダイアログを経由せずに即開けます。整理作業と作図作業を行き来する時間帯に重宝します。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: ダブルクリックしてもファイル名のリネームになってしまう
→ クリックの間隔が長すぎる可能性があります。素早く2回クリックするか、1回左クリックして選択 → Enterで開きましょう。マウスのダブルクリック速度はWindowsの設定(コントロールパネル → マウス)で調整できます。
Q: ダイアログにファイルが1つも表示されない
→ 拡張子プルダウンが .jww 以外(例: .dxf)になっている可能性があります。右上の拡張子表示を確認し、.jww に切り替えてください。あるいはサムネイル表示の切替で、対象フォルダが空に見えているだけのこともあります。
Q: サムネイル表示にしたら動作が遅い
→ ファイル数が多いフォルダでサムネイルを表示すると、各ファイルを読み込んで縮小画像を生成するため時間がかかります。フォルダを案件単位で分割するか、リスト表示に戻すのが現実的な対処です。
Q: ドラッグアンドドロップで開けない
→ Jw_cad側のウィンドウが「コマンド実行中」の状態(線コマンドや文字コマンドが選択されている等)だと、ドロップを受け付けないことがあります。Esc キーでコマンドを解除してから再度ドラッグしてください。
Q: ファイルを開いたら縮尺や用紙サイズが変わってしまった
→ これは仕様です。図面ファイルには縮尺・用紙サイズの情報が一緒に保存されているため、開いたファイルの設定に切り替わります。直前の作業中の設定は保持されません。元の設定で作業を続けたい場合は、別ファイルを開く前に必ず保存してください。
Q: 開いたら「無題」になっている
→ 開く操作は正常終了したが、ファイルがほぼ空(白紙状態)の可能性があります。または何らかの理由で別途新規作成画面が表示された可能性も。タイトルバーのファイル名と保存先パスを確認してください。詳しくは 新規作成 ※準備中 を参照。
Q: 「○○.jww は使用中です」のようなメッセージが出る
→ 同じファイルが別のJw_cadウィンドウですでに開かれているか、共有フォルダで他のPCから開かれている可能性があります。タスクバーで他のJw_cadインスタンスを確認するか、共有環境ならチームメンバーに確認しましょう。
Q: 履歴から開きたい
→ メニューバー「ファイル」の下部に最近開いたファイルが10件まで表示されます。詳細は 履歴(最近開いたファイル) ※準備中 を参照。
関連項目
- 新規作成 ※準備中 — 何も描かれていない作図ウィンドウを表示する
- 上書き保存 ※準備中 — 開いたファイルへの変更を保存
- 名前を付けて保存 ※準備中 — 別ファイルとして保存
- JWW形式とJWC形式の違い ※準備中 — JWC(DOS版)形式を開く前提知識
- DXFファイルを開く(読込) ※準備中 — AutoCAD等のDXFを開く
- SFC・P21形式の読込と保存 ※準備中 — 電子納品データを開く
- 履歴(最近開いたファイル) ※準備中 — 直近10件から素早く開く
- タグジャンプ(図面情報コピー連携) ※準備中 — 図面上のファイル名から開く
- 基本設定 一般(1) タブ — コモンダイアログ切替の設定箇所
- 基本設定 DXF・SXF・JWC タブ — 別形式の読込・書込の挙動設定
- 画面構成 — メニューバー・ツールバーの位置確認
- マウス操作の基本 — クリックとダブルクリックの違い
まとめ
- 「開く」は
Ctrl+O・メニュー・ツールバー・ドラッグアンドドロップの4ルートから実行できる - ファイル選択ダイアログは「リスト表示」と「サムネイル表示」を切り替え可能。サムネイル表示は流用図面の探索で威力を発揮する
- 拡張子プルダウンで
.jww.jwc.dxf.sfc.p21の5形式が表示対象として切替可能 - 開く操作は「現在の図面を閉じて新しい図面を読み込む」動作。未保存の変更があれば事前保存が必要
- 図面ファイルには縮尺・用紙サイズ・レイヤ構成も一緒に保存されているため、開封後はそれらが図面側の設定に切り替わる