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未検証

画像のトリミング・移動

このページでできるようになること

Jw_cadに挿入済みの画像について、表示したい範囲だけを切り取る「トリミング」と、配置位置を動かす「移動」の操作ができるようになります。トリミングしたあとに元に戻す「トリミング解除」もあわせて扱います。敷地写真の建物部分のみを表示したい、スケッチの必要箇所だけを残したい、配置済み画像の位置を整えたいといった建築実務の場面で、迷わず使える状態になることが目標です。

背景: Jw_cadの「トリミング」は、画像ファイル自体を切り取るのではなく、図面上の表示範囲を指定された矩形に絞り込む機能です。元の画像ファイルは変更されないため、トリミング解除でいつでも元の表示範囲に戻すことができます。


起動方法

トリミング・移動はどちらも「画像編集」コマンドの中で行います。

方法操作
メニューバー「編集」→「画像編集」
ユーザー設定ツールバーカスタマイズで「画像」ボタンを追加した場合のみ表示

コマンドを起動すると、ウィンドウ上部のコントロールバーが「画像編集」モードに切り替わります。

注意: 画像編集コマンドはJw_cadの標準ツールバーには表示されません。メニューバーからの操作が基本です。よく使う場合はユーザー設定ツールバーに「画像」ボタンを追加しておくと便利です。


コントロールバーの構成(この記事で使う項目)

画像編集コマンドのコントロールバーには、操作別のチェックボックス・ボタンが並びます。この記事で扱うのは以下の3項目です。

CB項目役割
トリミング画像の表示範囲を矩形で指定して切り取るチェック
トリミング解除トリミングした画像を元の表示範囲に戻すチェック
移動配置済みの画像を別の位置へ動かすチェック

要確認: コントロールバーの「トリミング」「トリミング解除」「移動」の正確な表示名(チェックボックスかボタンか)と並び順を実機で確認してください。


基本操作1 — 画像をトリミングする

画像の表示したい部分だけを矩形で指定して切り取る操作です。元の画像ファイルは変更されず、図面上の表示範囲だけが絞り込まれます。

操作手順サマリー(全5ステップ)

#操作ポイント
1画像編集コマンドを起動するメニュー「編集」→「画像編集」
2CB「トリミング」にチェックを入れるチェックボックスをクリック
3トリミング範囲の始点を左クリックする切り取りたい矩形の1つ目の角
4トリミング範囲の終点を左クリックする対角となる2つ目の角
5範囲外が切り取られて表示が更新される範囲内の画像のみが残る

ステップ詳細

Step 1: 画像編集コマンドを起動する

メニューバー「編集」→「画像編集」をクリックします。コントロールバーが画像編集モードに切り替わったことを確認します。

Step 2: 「トリミング」にチェックを入れる

コントロールバーの「トリミング」チェックボックスをクリックしてチェックを入れます。

Step 3: トリミング範囲の始点を左クリックする

切り取りたい矩形の1つ目の角を左クリックで指示します。マウスポインターを動かすと、始点を起点にした仮の枠(ラバーバンド)が表示されます。

Step 4: トリミング範囲の終点を左クリックする

対角となる2つ目の角を左クリックで指示します。始点と終点で囲まれた矩形がトリミング範囲となります。

Tips: トリミング範囲を決めるときは、画像の境界より少し内側を指示することをおすすめします。建物の輪郭ぎりぎりで切り取ると、後で画像の外周部分が必要になったときにトリミング解除をやり直すことになります。

Step 5: トリミング結果を確認する

範囲の外にある画像部分が切り取られ、範囲内の画像だけが図面上に残ります。

要確認: トリミング範囲指定で右クリック(読取点)が使えるかどうかを実機で確認してください。s-projects等の解説では左クリックの記述のみで、右クリックでの読取点指示が可能かは明示されていません。


基本操作2 — トリミングを解除する(元に戻す)

トリミングした画像を、トリミング前の表示範囲に戻す操作です。範囲指定をやり直したい場合や、画像の全体表示が必要になった場合に使います。

操作手順サマリー(全3ステップ)

#操作ポイント
1CB「トリミング解除」にチェックを入れる「トリミング」とは別のチェック
2トリミング解除したい画像をクリックする対象画像を1回クリック
3トリミング前の表示範囲に戻る元の画像全体が再表示される

ステップ詳細

Step 1: 「トリミング解除」にチェックを入れる

コントロールバーの「トリミング解除」チェックボックスをクリックしてチェックを入れます。

注意: 「トリミング」と「トリミング解除」は別のチェックボックスです。トリミング解除を実行するときは「トリミング」のチェックを外し、「トリミング解除」のチェックを入れる順番で操作します。

Step 2: トリミング解除したい画像をクリックする

対象の画像を左クリックします。

Step 3: 元の表示範囲に戻る

クリックした画像のトリミングが解除され、トリミング前の表示範囲(元のBMPファイル全体)に戻ります。

要確認: トリミング解除がクリック1回で元に戻る挙動を実機で確認してください。また、複数回トリミングを重ねた場合に「最初の状態」まで戻るのか「直前の段階」に戻るのかも確認が必要です。

Tips: トリミング範囲を変更したいときは、いったん「トリミング解除」で元に戻してから、もう一度「トリミング」で新しい範囲を指定する2段階の流れになります。トリミングし直しの直接操作はないため、必ず解除を経由します。


基本操作3 — 画像を移動する

配置済みの画像を別の位置へ動かす操作です。挿入直後にだいたいの位置に置いた画像を、最終的な配置位置に整えるときに使います。

操作手順サマリー(全4ステップ)

#操作ポイント
1CB「移動」にチェックを入れるチェックボックスをクリック
2移動させる画像を左クリックで選択する対象画像を1回クリック
3移動先の位置を指示する左クリック=任意点、右クリック=読取点
4画像が新しい位置に配置されるクリックで確定

ステップ詳細

Step 1: 「移動」にチェックを入れる

コントロールバーの「移動」チェックボックスをクリックしてチェックを入れます。

Step 2: 移動させる画像を左クリックで選択する

移動したい画像を左クリックで選択します。マウスポインターを動かすと、画像の輪郭がポインターについてきて移動先を視覚的に確認できます。

要確認: 移動の対象選択が「画像本体のクリック」なのか「範囲選択」なのかを実機で確認してください。複数画像が重なっている場合の選択挙動もあわせて確認します。

Step 3: 移動先の位置を指示する

新しい配置位置で左クリックまたは右クリックします。

  • 左クリック: 任意点(マウスポインターのある位置)に画像の基準点を配置
  • 右クリック: 既存の図面上の点(端点・交点など)を読取って配置

背景: 「読取点」とは、Jw_cadが自動で認識する既存の線の端点・交点などのスナップポイントのことです。右クリックを使うと、画像の基準点を正確な位置に合わせられます。

Step 4: 移動完了

クリックした位置を基準点として画像が配置されます。続けて別の画像を移動させたい場合は、もう一度「移動」の対象選択から行います。


トリミング・移動・リサイズの違い

画像編集コマンドの主な操作は混同しやすいため、まとめて整理します。

操作何が変わるか使う場面
トリミング画像の表示範囲(外周が切り取られる)写真の必要な部分だけ残したい
移動画像の配置位置(場所が動く)配置をずらしたい
リサイズ(画像フィット)画像の大きさ(縦横比保持)縮尺に合わせて拡大縮小したい
回転画像の向き(角度が変わる)横向き・縦向きを変えたい

リサイズの詳細は 画像リサイズ(マウス操作・文字情報・フィット)、回転の詳細は 画像の回転 ※準備中 を参照してください。


トリミングの仕組み — 元ファイルは変更されない

Jw_cadのトリミングは、画像ファイル自体を切り取る機能ではありません。図面上で「この範囲だけを表示する」という指定情報がJWWファイル内に保存されるだけで、元のBMPファイルは何も変わりません。

この仕組みのメリット

  • いつでもトリミング解除で元の表示範囲に戻せる
  • 同じ画像ファイルを複数の図面で別々の範囲で使える
  • 画像ファイルの再加工(ペイントソフトでの切り取り等)が不要

注意すべき点

  • JWWファイルにはトリミング前の画像全体のパスが記録されたまま
  • 画像同梱していない場合、JWWを他PCに渡すときは元の画像ファイル(トリミング前のサイズ)が必要

PERSCの推奨: 機密性の高い情報を含む写真(顧客の個人情報・営業秘密が写り込んだ画像など)でトリミング範囲外を「見せたくない」場合は、Jw_cadのトリミングだけに頼らず、ペイント等の画像編集ソフトで事前に物理的に切り取ったBMPを用意することをおすすめします。トリミング解除で元データが復元できる仕様のため、Jw_cad単体では情報の完全な秘匿はできません。


実務での使い方 ★PERSC独自

敷地写真から建物部分だけを表示する

敷地調査で撮影したデジタル写真を配置図の参考資料として図面に貼り込むとき、空や周辺の不要な部分まで写っていることがよくあります。トリミングで建物部分だけを切り出すと、図面の見た目がすっきりします。

活用手順の例:

  1. 敷地写真をBMP形式に変換して「画像挿入」で配置する(画像挿入の手順
  2. 画像編集コマンドで「トリミング」にチェックを入れる
  3. 建物の左上付近を始点、右下付近を終点として矩形を指示する
  4. 空や周辺の道路が切り取られ、建物部分だけが図面に残る
  5. 必要なら「移動」で配置位置を整える

Tips: 建物の輪郭からは少し余白を取って範囲を指定するのがおすすめです。電柱や植栽など、建物との位置関係を示す要素も少し残しておくと、後で見返したときに敷地の状況がわかりやすくなります。

手書きスケッチの必要な部分だけを切り抜く

現地調査で書いたスケッチや既存図面のコピーをスキャンして取り込んだとき、ノートの罫線・余白・別の図が混ざっていることがあります。必要な図の部分だけをトリミングで切り出すと、図面に貼り込んだときの可読性が上がります。

活用手順の例:

  1. スキャンした画像(BMP変換済み)を「画像挿入」で配置する
  2. 画像編集コマンドで「トリミング」にチェックを入れる
  3. 必要な図の外周を矩形で指示する
  4. 罫線や別の図、余白部分が切り取られる
  5. 「画像フィット」で図面の縮尺に合わせる(画像リサイズ

PERSCの推奨: スケッチをトレース下絵として使う場合は、トリミング後に画像を別レイヤに移動し、印刷時に非表示にする運用が便利です。レイヤの表示状態制御については レイヤの表示状態 ※準備中 を参照してください。

プレゼン資料の写真サイズを統一して並べる

施主向けの提案書や設計説明資料で、複数の写真を同じ縦横比で整列させたい場面があります。元の写真の縦横比がバラバラでも、トリミングで揃えれば見た目を統一できます。

活用手順の例:

  1. 並べたい写真をすべて「画像挿入」で取り込む
  2. 1枚目に「トリミング」で目標とする縦横比(例: 4:3)の矩形を指示する
  3. 残りの写真も同じ縦横比となる範囲でトリミングする
  4. 「画像フィット」または「文字情報」で各写真のサイズを揃える(画像リサイズ
  5. 「移動」で配置位置を整列させる

Tips: 矩形のおおよその縦横比をそろえるだけでも、整列したときの見た目が大幅に改善します。完全に同じ比率にしたい場合は、あらかじめ「矩形」コマンドで枠を描いておき、各写真の枠を矩形に合わせる方法が確実です。

配置済み画像をまとめて整列させる

複数の写真や図を取り込んだ後、「右側に揃える」「等間隔で並べる」という整列作業を行うときに「移動」を使います。

活用手順の例:

  1. 取り込んだ画像を一旦すべて図面の余白部分に並べる
  2. 整列の基準となる線(用紙枠の右辺など)を仮で描いておく
  3. 画像編集コマンドで「移動」にチェックを入れる
  4. 1枚目の画像を選択し、基準線上の特定の点を右クリック(読取点)で配置
  5. 2枚目以降も同様に基準線に合わせて配置していく

PERSCの推奨: 複数画像の整列は、最初に「ガイド線」を仮で描いて読取点として使う方法が確実です。画像の基準点を読取点に合わせれば、左クリックの目視配置よりも正確に揃えられます。整列が完了したらガイド線は削除します。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「トリミング」にチェックを入れたが、画像をクリックしても反応しない

→ 「画像編集」コマンドが正しく起動しているか確認してください。コントロールバーが画像編集モード(「画像挿入」「画像フィット」「トリミング」「移動」などのチェック・ボタンが並んでいる状態)になっていれば起動済みです。別のコマンドが動きっぱなしの場合、トリミングは機能しません。一度別のコマンドに切り替えてから再度「編集」→「画像編集」を起動してみましょう。

Q: トリミング範囲を指定したのに、画像が切り取られない

→ 始点と終点の指示順序が「同一辺の2点」になっている可能性があります。トリミング範囲は矩形として認識されるため、対角の2点(左上と右下、または左下と右上)を指示する必要があります。同じ辺の2点や、ほぼ重なる位置を指示すると、トリミング範囲が極端に狭くなり、画像がほとんど見えなくなることがあります。「トリミング解除」で元に戻して、対角の2点を指示し直してください。

Q: トリミングしたら画像のほとんどが消えてしまった

→ トリミング範囲を画像のごく一部のみ指定すると、ほとんどの部分が切り取られて見えなくなります。「トリミング解除」にチェックを入れて画像をクリックすれば、元の表示範囲に戻ります。元の画像ファイル自体は変更されていないので、トリミングのやり直しはいつでも可能です。

Q: トリミング解除したのに元の画像に戻らない

→ 以下を確認してください。

  1. 「トリミング解除」のチェックがオンになっているか(「トリミング」のチェックではない)
  2. クリック対象がトリミング済みの画像か(別の画像をクリックしていないか)
  3. 元のBMPファイルがJWWに記録されたパスに存在するか(パスが切れている場合は元データの読み込みができない)

要確認: トリミング解除でファイルパスが切れている場合の挙動を実機で確認してください。元データが読めない場合、解除してもそのままなのか、エラー表示が出るのかを確認します。

Q: 「移動」で画像を選択したが、移動先のクリックで違う場所に配置された

→ 画像の「基準点」とマウスでクリックした位置の関係を理解する必要があります。移動操作では、画像の特定の角(通常は左下)と、クリックした位置が一致するように配置されます。配置をやり直したい場合は「編集」→「戻る」(Ctrl+Z)で1回分を取り消し、もう一度移動操作からやり直しましょう。

Q: 「移動」中に操作をキャンセルしたい

→ コントロールバーの「移動」チェックを外すか、別のコマンドに切り替えればキャンセルできます。

要確認: 移動操作中の Esc キー等によるキャンセル方法を実機で確認してください。

Q: トリミング・移動した画像が他PCで表示されない

→ Jw_cadはトリミング・移動の情報をJWWファイル内に保存しますが、画像本体のデータはJWWに含まれません(パスのみ記録)。他PCにJWWを渡す場合は元の画像ファイルも一緒に渡すか、「画像同梱」機能でJWWに埋め込んでおく必要があります。詳しくは 画像が表示されない(他PCで見えない) および 画像の同梱・分離・相対パス設定 ※準備中 を参照してください。

Q: トリミングした画像を完全に削除したい(情報を残したくない)

→ Jw_cadのトリミングは表示範囲の指定のみで、元データはJWWファイル内に参照情報として残ります。完全に切り取った状態のデータにしたい場合は、ペイントなどの画像編集ソフトで事前にBMPを切り取って保存し、その切り取り済みファイルを「画像挿入」で取り込む運用にしてください。機密情報を含む画像の場合は特にこの方法を推奨します。

Q: 画像を消去したい(トリミングではなく完全削除)

→ 画像の削除は「消去」コマンドではなく、「範囲」選択で画像を囲んで「消去」する流れになります。手順は以下のとおりです。

  1. ツールバーの「範囲」をクリック
  2. 画像の左上で左クリック
  3. 画像を仮枠で囲って、右下で右クリック(右クリックで文字情報を含む選択を確定)
  4. ツールバーの「消去」をクリック

要確認: 画像消去の手順(範囲選択→消去)が現行バージョンでも有効か実機で確認してください。


関連項目


まとめ

  • 画像の「トリミング」「トリミング解除」「移動」はすべて「画像編集」コマンド内のチェックで切り替える
  • トリミングは図面上の表示範囲を絞る機能で、元のBMPファイルは変更されない(解除すれば元に戻る)
  • トリミング範囲は矩形の対角2点で指定する。指示順序を間違えると意図しない結果になる
  • 移動は対象画像をクリックしてから、移動先を左クリック(任意点)または右クリック(読取点)で指示する
  • 機密情報の秘匿が必要な場合は、Jw_cadのトリミングだけに頼らず画像編集ソフトで事前に切り取った画像を使う