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未検証

カラー印刷とモノクロ切替

このページでできるようになること

Jw_cadで作図した図面を、線色ごとに色をつけてカラーで印刷したり、線色を黒一色に置き換えてモノクロで印刷したりを切り替えられるようになります。あわせて、線色番号(1〜8)と印刷色がどう対応しているか、カラー印刷時に作図画面の見え方がどう変わるか、ソリッド図形(塗り潰し)はどう出力されるかまで理解できます。打ち合わせ用のプレゼン図面はカラー、現場提出用の青焼きはモノクロ、というように、用途に応じて最短ステップで切り替えられるようになるのが目標です。

背景: Jw_cadの初期設定では、線色1〜8のどれを使っても印刷時はすべて黒一色になる設定です。カラー印刷したい場合は、コントロールバーの「カラー印刷」チェックを入れる操作と、線色ごとの印刷色を「色・画面」タブで設定する操作の2段階が必要です。プレゼン用にきれいに色分けしたつもりでも「チェックを入れ忘れて全部黒で出てきた」というつまずきが多い箇所なので、最初に全体像を押さえておきましょう。


カラー印刷とモノクロ印刷の違い

項目モノクロ印刷(初期設定)カラー印刷
線の色すべて黒一色線色1〜8それぞれの設定色
ソリッド(塗り潰し)グレー濃淡またはモノクロ変換設定された色で出力
用途現場提出図面・青焼き・ファクシミリプレゼン資料・色分け確認・配色検討
切り替えコントロールバーのチェックで一発コントロールバーの「カラー印刷」にチェック
設定の前提特になし線色ごとの印刷色を「色・画面」タブで設定済み

要確認: モノクロ時の出力が「完全な黒一色」か「線色によりグレー濃淡が変わる」かは実機で要確認。基本設定の「色・画面」タブ「プリンタ出力 要素」で各線色の印刷色を黒以外のグレーに割り当てている場合、モノクロでも濃淡が出る可能性があります。


カラー印刷の基本フロー(全3ステップ)

カラー印刷は次の3ステップで完結します。1ステップ目の「線色ごとの印刷色設定」は一度行えば次回以降も保持されるので、実質的な毎回操作は2〜3ステップ目だけです。

サマリー

#操作どこで頻度
1線色1〜8それぞれの印刷色を決める基本設定「色・画面」タブの「プリンタ出力 要素」初回のみ(保存される)
2印刷コマンドを起動してプリンタ選択メニュー「ファイル」→「印刷」または Ctrl+P印刷ごと
3コントロールバーの「カラー印刷」にチェック印刷モードのコントロールバー印刷ごと

ステップ1: 線色ごとの印刷色を設定する

カラー印刷の準備として、まず**線色1〜8それぞれを「印刷時に何色で出すか」**を設定します。これは「基本設定」の「色・画面」タブで行います。

設定の場所

メニューバー「設定」→「基本設定」→「色・画面」タブを開きます。右側に「プリンタ出力 要素」というブロックがあり、線色1〜8の色見本ボタンが並んでいます。

操作

各線色のボタンを左クリックすると色選択ダイアログが開き、印刷時に使う色を指定できます。建築実務では線色と印刷色の対応をある程度標準化して使うのが一般的です。

線色1〜8それぞれの設定値の意味、画面表示色との関係、太線化との連動については 基本設定 色・画面 タブ で詳しく解説しています。

役割分担: 本記事は「カラー印刷チェックの操作」「画面表示と印刷色の関係」など 操作レイヤ に集中します。線色番号と用途の対応(どの線色を何に使うか)の 建築標準値線色運用の標準 を参照してください。

Tips: ここで設定するのは「カラー印刷チェックを入れたとき」に使う色です。チェックを外している間はこの設定は印刷結果に反映されません。


ステップ2: 印刷コマンドを起動する

Ctrl+P を押すか、メニューバー「ファイル」→「印刷」をクリックします。「印刷」ダイアログが開いたら、プリンタを選んで「OK」をクリックします。作図画面に赤い印刷範囲枠が表示されたら、印刷モードに入った状態です。

詳しくは 印刷コマンドの基本 を参照してください。


ステップ3: 「カラー印刷」にチェックを入れる

印刷モード中、画面上部のコントロールバーに「カラー印刷」というチェックボックスがあります。これを左クリックしてチェックを入れます。

チェックを入れた瞬間に起きること

  • 作図画面内の図形が、ステップ1で設定した「印刷時の色」で表示されます
  • これが印刷プレビューを兼ねた表示です。実際に紙に出る色のイメージを画面上で確認できます
  • 線だけでなくソリッド図形(塗り潰し)も指定された色で表示されます

背景: チェックを入れた瞬間に画面表示色が切り替わるのは、Jw_cadには独立した印刷プレビュー画面がなく、作図画面そのものがプレビューを兼ねる設計だからです。「画面で見えている色=紙に出る色」と覚えておくと迷いません。

印刷を実行する

色の見え方を確認したら、コントロールバーの「印刷(L)」ボタンを左クリックします。ステップ1で設定した色のままプリンタへ送信されます。


モノクロ印刷に戻す

カラー印刷チェックを外すだけで、印刷はモノクロ(黒一色)に戻ります。

戻し方操作
その場で戻すコントロールバーの「カラー印刷」のチェックを外す
次回起動時の初期状態にしたい一度モノクロで印刷を実行する/設定保存後に正規終了する

要確認: カラー印刷チェックの状態が、再起動後・別ファイルを開いた後にも保持されるかは実機で要確認。保持される場合は「前回カラーにしてあったのに気づかず黒前提で印刷した」というミスの予防策(プレビュー段階での目視確認)を本文に追記する必要があります。


線色と印刷色の対応関係

Jw_cadの線色は1〜8の8色構成で、それぞれに対して「画面表示色」と「印刷時の色」が別個に設定されています。

線色画面表示の初期値(一例)印刷時の初期値(カラー時)用途の例(建築実務)
線色1水色寸法線・引出線
線色2黒(または白)補助線・通り芯
線色3下書き線
線色4黄色ハッチング
線色5中心線
線色6仕上げ線(細)
線色7桃色仕上げ線(中)
線色8仕上げ線(太)

要確認: 上表の「画面表示の初期値」は環境・バージョンにより異なります。実機で初期値を確認してください。なお、線色番号と用途の対応(建築実務における標準割り当て)は本記事では参考値の記載に留めており、マスターは 線色運用の標準 で定義しています。

背景: 「画面では水色なのに、カラー印刷したら黒で出た」というのは、画面表示色とプリンタ出力色が別設定だからです。逆に「画面では同じ色で見えるが、印刷すると違う色で出る」というのも同じ理由です。色を確認したいときはカラー印刷チェックを入れて画面表示を切り替えてから目視するのが確実です。


ソリッド図形(塗り潰し)の挙動

カラー印刷チェックは、線だけでなくソリッド図形(塗り潰し)の色も切り替えます

状態ソリッド図形の出力
カラー印刷 ONソリッド作成時に指定した色で塗り潰し出力
カラー印刷 OFFグレー濃淡または黒一色で出力(プリンタ機種・設定により挙動差あり)

Tips: 部屋の用途別塗り分け図、ハッチング代わりのソリッド面塗りなど、色情報そのものに意味があるソリッドを含む図面は、必ずカラー印刷で出力しましょう。モノクロで出すと「青の応接室と緑の和室が同じグレーで出てきて区別できない」といった事故になります。

要確認: モノクロ時のソリッドが「グレー濃淡」「黒一色」「色の濃さに応じた網掛け」のどれになるかは、プリンタドライバ側の設定にも左右されます。実機・主要プリンタ別に挙動を記録しておくのが安全です。


出力順位(レイヤ順/線色順)

カラー印刷を使うときに関連する設定として、コントロールバーの「出力方法設定」ボタン内に「レイヤ順」「線色順」のボタンがあります。これはカラー印刷チェックが入っているときのみ有効になり、複数色を重ねた図形のどちらを上に印刷するかを決めます。

設定出力順用途
レイヤ順レイヤ番号の若い順/大きい順に印刷レイヤを「下地→仕上げ」で組んでいる場合に有効
線色順線色番号の順に印刷「太い線色を最後に重ねたい」等の重ね順制御

背景: モノクロ印刷では全部黒一色なので重なり順を意識する必要がありませんが、カラー印刷では「赤い壁線が下にある黒い寸法線で隠れる/その逆」が起きるため、出力順位の指定機能が用意されています。連続印刷の出力順位設定もここで指定します。詳しくは 連続印刷(複数ファイル一括) を参照。


実務での使い方 ★PERSC独自

プレゼン用と現場用を1ファイルで使い分ける

施主向けプレゼンテーションではカラー、施工会社・職人さんに渡す現場図面ではモノクロ、というふうに同じ.jwwファイルから2種類の出力をするのが現場の定番運用です。

用途カラー印刷チェックプリンタ/用紙
施主プレゼンONカラーレーザー/A3コート紙
現場提出OFFモノクロレーザー/A3普通紙
確認申請副本OFFモノクロレーザー/A3普通紙
内部レビュー(ZOOM画面共有)ONPDF出力(PDF プリンタ経由・カラー)

ファイルを2つ作る必要がないので、図面更新時の差し替えミスがなくなります。

カラー印刷を「色チェック」目的で使う

紙に出さなくても、コントロールバーの「カラー印刷」にチェックを入れるだけで作図画面が「印刷時の色」に切り替わります。これを使えば印刷せずに「カラーで出したらどう見えるか」を確認できます。

操作手順:

  1. Ctrl+P で印刷コマンド起動
  2. プリンタ選択 →「OK」
  3. コントロールバーの「カラー印刷」にチェック → 画面で色を確認
  4. 印刷せず Esc キーで印刷モードを抜ける

紙とインクを使わずに配色チェックだけが完了します。

線色×ソリッドの色分けで「凡例なし」図面を作る

部屋ごとに用途別の色(応接室は青、和室は緑、寝室は黄)でソリッドを配置し、線色1〜8で構造別に色分けすれば、凡例を別記しなくても図面1枚で意味が伝わるプレゼン図面が作れます。「色そのものに意味を持たせる図面」はカラー印刷必須なので、出力時のチェック忘れにだけ気をつけましょう。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「カラー印刷」にチェックを入れたのに黒で印刷された

→ 線色ごとの印刷色設定(基本設定「色・画面」タブの「プリンタ出力 要素」)が全部黒のままになっている可能性があります。線色1〜8それぞれの色見本ボタンをクリックして印刷色を指定してください。設定方法は 基本設定 色・画面 タブ 参照。

Q: 画面では色がついているのに印刷すると黒で出る

→ コントロールバーの「カラー印刷」のチェックが外れています。Ctrl+P で印刷モードに入ってから、コントロールバーの「カラー印刷」にチェックを入れてください。画面表示色(編集中の色)と印刷色は別設定です。

Q: カラー印刷チェックを入れた瞬間、画面の色がガラッと変わって戸惑う

→ これはJw_cadの仕様です。カラー印刷チェックON時、作図画面の表示色が「画面表示色」から「印刷時の色」に自動的に切り替わります。印刷時の見え方をプレビューする機能を兼ねているため、「色が変わった=バグ」ではなく「色が変わった=印刷時の色を確認できる状態」と覚えておきましょう。チェックを外せば元の表示色に戻ります。

Q: モノクロで印刷したのに、線が薄いグレーで出てくる

→ 線色ごとの印刷色設定でグレーや薄い色を指定している場合、モノクロ印刷時もその濃淡で出ることがあります。完全な黒一色で出したい場合は、基本設定「色・画面」タブの「プリンタ出力 要素」で全線色を「黒(RGB 0,0,0)」に設定してください。詳しくは 基本設定 色・画面 タブ を参照。

Q: ソリッド(塗り潰し)が薄くしか印刷されない/黒く潰れる

→ プリンタドライバ側の「グレースケール印刷」「インク節約」「経済モード」設定がONになっていないか確認してください。プリンタ機種ごとの詳細設定は プリンタ設定(用紙サイズ・向き) のプロパティ画面から開けます。

Q: 「出力方法設定」の「レイヤ順/線色順」ボタンが押せない(グレーアウト)

→ 「カラー印刷」チェックが入っていない状態では、出力順位ボタンは無効になります。先にコントロールバー「カラー印刷」にチェックを入れてから「出力方法設定」を開いてください。

Q: 印刷した色が画面で見ていた色と微妙に違う

→ ディスプレイ表示色とプリンタ出力色は、表示原理(光と顔料)が違うため完全一致しません。プレゼンで色を厳密にコントロールしたい場合は、主要色だけ事前に試し刷りして色見本帳と照合し、許容差を把握しておくのが現場のセオリーです。


関連項目


まとめ

  • カラー印刷は「線色ごとの印刷色設定」+「コントロールバーの『カラー印刷』チェック」の2段階
  • チェックを入れた瞬間に作図画面が「印刷時の色」に切り替わる(プレビュー兼用)
  • ソリッド図形(塗り潰し)もカラー/モノクロ切替の対象
  • 「レイヤ順/線色順」の出力順位設定はカラー印刷チェックON時のみ有効
  • プレゼン用カラーと現場用モノクロを1ファイルで切り替えるのが実務の定番運用