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外部変形プログラムの導入
このページでできるようになること
Jw_cadに 新しい外部変形プログラムを導入 できるようになります。具体的には、ウェブ上で公開されている外部変形のダウンロード、解凍、Jw_cadのインストールフォルダ(C:\JWW)への配置、AWK・Ruby系プログラムを使うための実行環境構築、代表的な外部変形ツールの入手元まで通しで身につきます。導入後の実行手順そのものは 外部変形の基本(使い方とバッチ起動) を参照してください。
背景: Jw_cadには 外部変形 という拡張機能があり、本体に内蔵されていない処理(雲マーク・天空率・特殊ハッチ等)を 有志が公開している外部プログラム で実行できます。導入は基本的に 「ダウンロード→解凍→
C:\JWW配下にフォルダごと配置」 のシンプルな手順で完了します。ただしAWK・Ruby スクリプトで作られたものは別途実行環境のセットアップが必要です。
注意: 外部変形プログラム(
.bat.exe等)は 任意のコマンドを実行できる ため、信頼できない配布元から入手したファイルを実行すると セキュリティリスク があります。安全に使うための原則:
- 配布元を確認: 公式サイト、PERSC配布、業界既知の作者の配布物のみ使用
- ウイルススキャン: ダウンロード後、必ずアンチウイルスソフトでスキャン
- ソースコード確認:
.batファイルは可能な限り中身(コマンド)を確認- テスト環境で先行実行: 重要な図面ファイルではなく、コピー or テスト用JWWで先行動作確認
- 管理者権限不要のものを優先: 管理者権限を要求するスクリプトは慎重に判断
不審な動作(ファイル削除、外部通信、レジストリ変更等)が見られた場合は即座に実行を中断してください。
導入フローの全体像
| # | 操作 | 所要 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 1 | 使いたい外部変形プログラムを探す | 数分〜 | 公式・準公式・有志サイト |
| 2 | ダウンロード(圧縮ファイルのことが多い) | 数十秒 | .zip / .lzh / .rar 等 |
| 3 | 解凍ソフトで解凍 | 数十秒 | 7-Zip / Lhaplus 等 |
| 4 | 同梱の README を一読し、動作環境を確認 | 数分 | exe単独 / AWK / Ruby のいずれか |
| 5 | AWK / Ruby 系の場合、実行環境を別途セットアップ | 数分〜10分 | 単独実行型なら不要 |
| 6 | フォルダごと C:\JWW 配下に移動 | 数十秒 | サブフォルダ作成推奨 |
| 7 | Jw_cad で「外変」コマンド起動 → ファイル選択ダイアログから .bat を実行 | 数十秒 | 一覧に出ないなら REM #jww 宣言を確認 |
合計: 早ければ 5分程度、AWK/Ruby環境構築が必要な場合は 15分〜30分 で導入完了します。
手順1: 外部変形プログラムを探す
外部変形プログラムは以下のような入手先があります。
| 入手先 | 特徴 |
|---|---|
| Vector | 老舗ソフトライブラリ。「Jw_cad 外部変形」で検索可。レビューも参照できる |
| 窓の杜 | 国内大手のソフト紹介サイト。掲載数は限定的 |
| 作者個人サイト | 多くの外部変形は作者の個人サイトで公開されている |
| Web検索 | 「Jw_cad 外部変形 [やりたい処理]」で個別に発見 |
PERSCの推奨: 入手前に 「最終更新日」「動作環境」「利用規約」 を必ず確認します。10年以上更新が止まっているプログラムは、現行のWindowsで動作しないことがあります。
代表的な外部変形プログラム例
| プログラム | 用途 | 入手先 |
|---|---|---|
| 三斜計算 | 敷地求積図の自動作図 | Jw_cadに標準添付 |
| 日影計算 | 等時間日影図・指定点日影時間 | Jw_cadに標準添付 |
| jww雲すけ | 確認申請・施工図の指摘マーク(雲マーク) | Vector |
| 天空率計算 | 道路斜線・隣地斜線検討の天空率算出 | 作者個人サイト |
| ハッチ拡張 | 標準ハッチでは表現できない柄 | Vector / 個人サイト |
要確認: 各プログラムの最新の入手元URL・配布状況は実機検証時に確認します。
手順2〜3: ダウンロード・解凍
ダウンロード
入手元サイトのダウンロードリンクから、外部変形プログラムを保存します。多くは 圧縮ファイル(.zip / .lzh / .rar) の形式です。
画像準備中 — 外部変形プログラムのダウンロード画面(Vector等)
解凍
圧縮ファイルを解凍ソフトで展開します。
| 拡張子 | 推奨解凍ソフト |
|---|---|
| .zip | Windows標準機能(右クリック→「すべて展開」)/ 7-Zip |
| .lzh | Lhaplus / 7-Zip(プラグイン要) |
| .rar | 7-Zip / WinRAR |
注意: Windows標準では
.lzh.rarの解凍に対応していません。古い外部変形は.lzh形式が多いため、7-Zip を入れておくと一通り扱えます。
画像準備中 — 解凍ソフトでの展開操作
解凍後のフォルダ構成例
解凍すると、多くの場合フォルダが1つ生成され、その中に以下のようなファイルが入っています。
[外部変形プログラム名]/
├── 外部変形.bat ← バッチファイル(起動口)
├── program.exe ← 実行ファイル(exe単独型の場合)
│ または
├── script.awk ← AWKスクリプト(AWK型の場合)
│ または
├── script.rb ← Rubyスクリプト(Ruby型の場合)
└── README.txt ← 説明書(同梱されていることが多い)画像準備中 — 解凍後のフォルダ構成
手順4: README を確認して動作環境を把握
外部変形プログラムには 同梱のREADME(説明書) がほぼ必ず含まれています。次の3点を確認します。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 動作環境 | exe 単独実行型 / AWK 実行環境必須 / Ruby 実行環境必須 |
| 操作手順 | 範囲選択の有無・追加入力の必要性 |
| 利用規約 | 商用利用可否・再配布条件 |
PERSCの推奨: 説明書を読まずに使い始めると、操作手順が分からず詰まる、エラーで動作しないがそもそもの環境不足が原因、といった時間ロスが生じます。導入前のREADME一読を運用ルールに しましょう。
手順5: AWK / Ruby 実行環境のセットアップ(該当時のみ)
READMEで「AWK」「Ruby」が必要と書かれていれば、以下を別途セットアップします。exe 単独実行型の場合は不要 です。
AWK 実行環境(gawk)
jwdojo解説によれば、以下の手順で AWK 実行環境を構築します。
手順A1: gawkm115.zip を入手
「WILLs' trash can」サイトの「プログラムの部屋」から gawkm115.zip をダウンロードします。
要確認: WILLs' trash can サイトの現在の稼働状況・URL・代替入手先を実機検証時に確認します(10年以上前の情報のため)。
手順A2: 解凍して gawk.exe を取り出す
解凍ソフトで圧縮ファイルを展開し、gawk.exe をコピーします。
手順A3: ファイル名を jgawk.exe に複製
gawk.exe を同フォルダ内にコピー → 複製されたファイル(「コピー ~ gawk.exe」)の名前を jgawk.exe に変更します。これで gawk.exe と jgawk.exe の2つができます。
手順A4: 配置場所を選ぶ(個別配置 or システムフォルダ)
| 配置方法 | 内容 | メリット |
|---|---|---|
| 個別配置 | 各外部変形フォルダごとに gawk.exe jgawk.exe をコピー | フォルダ単位で完結。プロジェクト持ち運び可 |
| システムフォルダ配置 | システムフォルダに1回だけ配置 | 全AWK外部変形で共用。設定一度きり |
システムフォルダのパス(jwdojo解説):
| OS | パス |
|---|---|
| Windows 7 (32bit) | C:\Windows\System32 |
| Windows 7 (64bit) | C:\Windows\SysWOW64 |
| Windows 8 | C:\Windows |
| Windows 10 | C:\Windows |
要確認: Windows 11 でのシステムフォルダパスは jwdojo に記載がないため、実機検証で確認します(基本的にWindows 10 と同じ
C:\Windowsで動作する想定)。
注意: システムフォルダへの配置には 管理者権限 が必要です。UACダイアログが出たら「はい」をクリックしてください。
Ruby 実行環境(RubyInstaller)
手順R1: RubyInstaller をダウンロード
Ruby公式サイト(rubyinstaller.org)から、RubyInstaller の最新版を入手します。
手順R2: インストーラを実行
ダウンロードした実行ファイル(.exe)を ダブルクリック で起動。
背景: SmartScreen警告(「Windowsによって PCが保護されました」)が表示されたら、「詳細情報」→「実行」をクリックして進めます。導入トラブルの詳細は Jw_cadインストール のSmartScreen対応を参照。
手順R3: 指示に従ってインストール
ライセンスの確認・インストール先の設定等を完了します。基本はデフォルトのままで問題ありません。
手順R4: インストール完了確認
インストール完了後、コマンドプロンプトで ruby -v と打って バージョン番号が表示 されれば成功です。
> ruby -v
ruby 3.x.x ...画像準備中 — コマンドプロンプトでの ruby -v 確認画面
要確認: 現行 RubyInstaller の最新版バージョン番号は実機検証時に確認します。
手順6: フォルダごと C:\JWW 配下に移動
解凍した外部変形プログラムフォルダを、Jw_cadのインストール先フォルダ(通常 C:\JWW)配下に移動 します。
配置の基本ルール
- フォルダ単位で移動: バッチ・実行ファイル・READMEを1つのフォルダにまとめたまま移動する
C:\JWW直下 または サブフォルダ作成して整理 のどちらでも動作する- バッチファイル内の相対パス参照を壊さないため、フォルダ内のファイル構成は変えない
推奨フォルダ階層
C:\JWW\
├── jw_win.exe ← Jw_cad本体
├── jww/ ← 標準添付の外部変形
│ ├── 三斜計算/
│ ├── 日影計算/
│ └── ...
└── ext_user/ ← ★ユーザー追加の外部変形をまとめる推奨フォルダ
├── jww雲すけ_20130106/
├── 天空率計算_v2/
└── ハッチ拡張/PERSCの推奨: ユーザーが追加する外部変形は
C:\JWW\ext_user\のような 整理用サブフォルダにまとめる のが運用上わかりやすいです。標準添付と混ざらないため、Jw_cadバージョンアップ時の管理も楽になります。
画像準備中 — C:\JWW 配下のフォルダ構成
手順7: 動作確認
Jw_cadを起動して、外部変形コマンドから配置したプログラムを実行します。
手順7-1: 外変コマンド起動
メニューバー「その他」→「外部変形」、またはツールバーの「外変」をクリック。
手順7-2: ファイル選択ダイアログで該当バッチを選択
配置した外部変形フォルダに移動 → バッチファイル(.bat)をダブルクリック。
画像準備中 — ファイル選択ダイアログで配置した外部変形を実行
手順7-3: 動作確認
外部変形プログラムが起動し、READMEの操作手順どおりに動作すれば導入成功です。
要確認: ファイル選択ダイアログにバッチが表示されない場合の挙動は 外部変形の基本 のつまずきポイントを参照。原因の多くは
REM #jwwまたはREM #jw宣言の不足 です。
実務での使い方 ★PERSC独自
「最初の3本」を会社で標準化
PERSC編集部の実務感覚として、外部変形の運用は 「会社・チームで標準的に使う3〜5本を決めておく」 のが効果的です。
| 推奨3本(建築設計実務) | 用途 |
|---|---|
| 三斜計算(標準添付) | 敷地求積図 |
| 日影計算(標準添付) | 日影規制適合チェック |
| jww雲すけ(有志公開) | 確認申請・施工図の指摘マーク |
これらを 会社の共有フォルダに配置済みのZIPで共有 し、新人入社時に同じ環境を作れる運用ルールを敷きます。
環境構築の社内マニュアル化
PERSCの推奨: 外部変形の導入手順は人によって混乱しがちです(特にAWK/Ruby環境)。社内向けに「このZIPを
C:\JWW\ext_user\に展開すれば標準環境完成」という配布パッケージ を用意しておくと、新人や別PCへの環境複製が短時間で済みます。
バックアップ運用
外部変形フォルダは Jw_cadインストールフォルダごと丸ごとコピー すれば移動・バックアップが完結します。USBメモリやネットワーク共有に C:\JWW を保管しておけば、PC故障時の復旧やリモートワーク機への展開が即座に可能です。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 解凍したらフォルダではなくファイルが直接出てきた
→ 解凍ソフトの設定で「フォルダを作らずに展開」になっている可能性があります。手動で 新しいフォルダを作って、解凍されたファイルをそこにまとめて移動 してください。
Q: C:\JWW フォルダが見つからない
→ Jw_cadのインストール先が標準と異なる可能性があります。エクスプローラの検索で jw_win.exe を探し、見つかったフォルダが現在の Jw_cad インストール先です。
Q: 配置したのに「外変」のファイル選択ダイアログに出てこない
→ 主な原因は次の3つです。
| 原因 | 対処 |
|---|---|
バッチに REM #jww 宣言がない | テキストエディタで .bat を開き、1行目に REM #jww があるか確認 |
| ダイアログのフォルダ選択が違う | ダイアログ左のフォルダツリーで配置先を再選択 |
バッチファイルの拡張子が .bat.txt になっている | エクスプローラで拡張子を表示し、末尾が .bat で終わるよう修正 |
Q: AWK 系の外部変形でエラーが出る
→ gawk.exe jgawk.exe の配置忘れ・配置場所の誤りが多い原因です。該当外部変形フォルダ内 または システムフォルダ にこの2つが配置されているか再確認してください。
Q: Ruby 系の外部変形が動かない
→ RubyInstaller のインストール後、OSの再起動 が必要な場合があります。再起動後にコマンドプロンプトで ruby -v を実行してバージョン表示を確認してください。
Q: 古い外部変形(10年以上前)が動かない
→ 現行のWindowsでは動作しないものがあります。作者サイトに後継版がないか 同等機能の他の外部変形がないか を確認してください。
Q: 外部変形フォルダを誤って削除してしまった
→ 配布元から再ダウンロード・再配置すれば復旧します。社内共有のZIP を備えておけば即時復旧が可能です。
Q: jww雲すけの現在の配布状況は?
→ Vectorが主な入手元ですが、配布停止の可能性もあるため、社内共有ZIPでバックアップしておくのが現実的です。
関連項目
- 外部変形の基本(使い方とバッチ起動) — 導入後の実行手順・JWC_TEMP.TXT 介在の仕組み
- 外部変形バッチコマンド一覧 ※準備中 —
REM #jwwREM #h1等のコマンド網羅 - 外部変形 書き込みデータ仕様 ※準備中 — JWC_TEMP.TXT 書出形式の詳細
- 外部変形 読み込みデータ仕様 ※準備中 — JWC_TEMP.TXT 読込形式の詳細
- 日影図 ※準備中 — 標準添付の日影計算外変の使い方
- 天空率 ※準備中 — 外部変形ベースの天空率計算
- Jw_cadインストール — 本体のインストール先(
C:\JWW)の解説とSmartScreen対応
まとめ
- 外部変形プログラムの導入は 「ダウンロード→解凍→
C:\JWW配下に配置」 が基本3ステップ - exe 単独実行型なら配置だけで完結。AWK / Ruby スクリプト型は別途実行環境のセットアップが必要
- 導入前に README を必ず確認 (動作環境・操作手順・利用規約)
- ユーザー追加分は
C:\JWW\ext_user\のような整理用サブフォルダ にまとめると管理しやすい - 会社・チームで 「最初の3本」を標準化 し、社内共有ZIPで環境複製を即時可能に
- 動作確認後の使い方は 外部変形の基本 を参照