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未検証

A3図面枠テンプレ配布

このページでできるようになること

A3サイズで図面を描き始めるときに、用紙サイズ・縮尺・図面枠・FFレイヤ運用がすべて初期設定済みのJWWテンプレート(公開予定)の概要・使い方を案内します。住宅プランの初期提案・確認申請の副本・打ち合わせ資料・施工図の簡易版など、A3で求められる代表的な4〜5パターンに対応する配布物の中身を理解し、自分の事務所仕様に合わせてカスタマイズする想定で本ページを参照することで、公開後は毎回ゼロから図面枠を作る手間を省けるようになります(公開後にダウンロード可能)。

背景: A3は住宅実務で最も登場頻度が高い用紙サイズです。A1・A2が「正式な提出図面」のサイズである一方、A3は 施主への提案・社内打ち合わせ・確認申請の副本・現場での読み合わせ資料 など、日常的なやり取りの大半を担います。家庭用のA3対応インクジェットプリンタや、コンビニ複合機で気軽に出せる点もA3の利点で、設計事務所だけでなく工務店・施工業者・DIYユーザーまで広く使われています。「A1テンプレは事務所共有フォルダに置いてあるけれど、A3は毎回手作りしている」という設計者は多く、ここをテンプレ化するだけで実務効率が大きく変わります。


ダウンロード

要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jww)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。

📦 配布予定パック

  • ファイル名: persc_frame_a3_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定)
  • 含まれる予定のファイル:
ファイル名用紙縮尺用途
frame_a3_yoko_1-100_simple.jwwA3 横1/100住宅一般図・社内打ち合わせ
frame_a3_yoko_1-50_simple.jwwA3 横1/50部分平面・矩計の簡易版
frame_a3_yoko_1-30_simple.jwwA3 横1/30詳細図(玄関・階段・キッチン納まり)
frame_a3_yoko_1-200_simple.jwwA3 横1/200配置図・敷地全体
frame_a3_tate_1-100_simple.jwwA3 縦1/100縦長プラン・店舗計画
frame_a3_yoko_1-100_proposal.jwwA3 横1/100提案資料用(軽量表題欄付き)
README.txt利用規約・カスタマイズ手順

公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。

整備計画: 上記ファイル構成は配布物の整備計画です。実機検証フェーズで「家庭用A3インクジェット」「コンビニ複合機」「事務所のA3レーザー」の3環境で印刷確認を行い、必要に応じてバリエーションの追加・削減を行います。配布開始前に最終のファイル一覧を本表で確定します。

PERSCの推奨: 初めて使う方は、まず frame_a3_yoko_1-100_simple.jww の1本だけダウンロードして実印刷を確認してから、必要な縮尺バリエーションを追加していくのが安全です。複数ファイルを一度に試そうとすると、線色・線幅・とじ代の好みが固まっていない段階で混乱しやすくなります。


A3図面枠の概要

A3サイズの基本仕様

A3用紙の規格寸法と、PERSC配布版の枠位置の標準値を整理します。

項目備考
用紙寸法(mm)297 × 420JIS Z 8311 / ISO 216 A3
寸法比1:√2A判共通の相似比
配布版の向き横(420 × 297)/縦(297 × 420)主流は横、縦は店舗・狭小地配置図で需要あり
外枠の用紙端からの距離5〜10 mmA3は中小判のため余白控えめ
内枠のとじ代側距離20 mm左辺。A3は20mm運用が現実的
内枠のその他3辺距離5 mm上下右辺
表題欄スペース右下 100 × 50 mm 程度(提案版のみ軽量配置)簡易版は表題欄なし、提案版は軽量表題欄

背景: 図面枠の規格全般(A0〜A4の用紙寸法・JIS Z 8311 が定める外周余白20mm/10mmと左辺とじ代20mmの基準)は 図面枠の規格(余白・とじ代) で詳述しています。A3配布版は、JIS の標準値を踏まえつつ「家庭用プリンタの印字可能領域に収まる」「コンビニ複合機でも切れない」を優先した実務寄りの寸法に調整しています。

A3が住宅実務で選ばれる理由

A3が住宅設計実務で「最も使われる」と言われる根拠を整理します。

観点A3の優位性
プリンタ家庭用A3対応インクジェット(数万円台)で印刷可能。A1プロッタは数十万円
コンビニ印刷セブン・ファミマ・ローソンの複合機で出力可能(A1/A2はコンビニで出ない)
持ち運びA3クリアファイルで施主宅・現場へ持参しやすい
読みやすさ1/100平面図で住宅程度なら全体が1枚に収まる、文字サイズ3〜4mmで判読可能
確認申請副本・控え・添付図はA3が主流。電子申請PDFも事実上A3が標準
ファイリングA4ファイルを横に倒して綴じれば、A3を二つ折りで収納できる
コピー機運用事務所のA3複合機で増刷・配布が即時可能

PERSCの推奨: A1テンプレと並んで、A3テンプレは事務所の 必須ストック と考えてください。「とりあえずA3で出してみる」が住宅実務の初動として非常に多く、A3テンプレが整備されていないと毎回5〜10分のロスになります。

配布版の設計方針

PERSC配布版の図面枠は、以下の方針で設計しています。

設計方針内容
過度な装飾を避ける外枠+内枠の二重枠を基本。表題欄は最小限(提案版のみ軽量)
FFレイヤ運用済み開いた瞬間から図面枠がGp.F・レイヤFに配置済みでプロテクトON
縮尺別に独立ファイル1/100・1/50・1/30・1/200を別JWWで提供(同一ファイル混在は混乱の元)
線色・線種は標準で線色4・実線印刷時に中太線(0.25〜0.35mm相当)として出る想定
事務所ロゴ・社名は空欄各社で上書きしやすいよう、提案版の表題欄は項目枠のみ用意
左綴じとじ代20mmA3の現実的なとじ代運用に合わせる

配布物の中身(プレビュー)

配布パックに含まれる7ファイルそれぞれのプレビューと推奨用途です。

1. simple版(表題欄なし)4種

社内検討・打ち合わせ・施主への初期プラン提案など、表題欄がなくても問題ない用途向けです。

ファイル縮尺想定用途A3で収まる図面
frame_a3_yoko_1-100_simple.jww1/100住宅プラン・打ち合わせ30〜40坪住宅の各階平面図1枚
frame_a3_yoko_1-50_simple.jww1/50部分平面・矩計簡易版6畳〜10畳ルームの拡大平面、矩計の主要部
frame_a3_yoko_1-30_simple.jww1/30詳細図玄関ポーチ・階段断面・キッチン納まり
frame_a3_yoko_1-200_simple.jww1/200配置図・敷地全体100〜200坪敷地の配置図

2. proposal版(軽量表題欄付き)

施主に渡す提案書類の本紙として使う想定で、右下に軽量な表題欄が入っています。

項目内容
ファイルframe_a3_yoko_1-100_proposal.jww
用紙A3 横
縮尺1/100
表題欄サイズ100 × 50 mm(右下)
表題欄項目物件名・図面名・縮尺・日付・作成者
用途提案書のA3版、初回プレゼン資料

背景: 確認申請正本級のフルスペック表題欄(会社情報・図番・改訂履歴・承認印エリア・備考欄)は、別記事 表題欄テンプレ配布 ※準備中 で配布予定です。proposal版に含まれるのは「打ち合わせで使えれば十分」レベルの最小構成です。

3. 縦使い版

縦長の敷地配置図、店舗計画、長尺の立面図など、縦向きが収まりやすい場合に使います。

項目内容
ファイルframe_a3_tate_1-100_simple.jww
用紙A3 縦(297 × 420)
縮尺1/100
とじ代位置上辺(20mm)または左辺(運用に応じて選択)
用途縦長店舗・うなぎの寝床敷地配置図

PERSCの推奨: 住宅実務の8割は横使いで足りるため、縦使い版は「使う案件が出てから」呼び出す程度で構いません。事務所の標準を「横使いに統一」と決めてしまっても、実害はほとんどありません。

配布物のファイルサイズ目安

ファイルサイズ目安
各JWWファイル単体5〜15 KB
zipパック全体50〜100 KB

Tips: JWWファイルは図面枠程度の単純な内容ならファイルサイズは数十KBで収まります。zipパックでもメール添付で十分送れる軽量さです。


使い方

背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。

使い方サマリー(全6ステップ)

#操作所要
1zipファイルをダウンロードしてダウンロードフォルダに保存30秒
2zipを解凍してテンプレフォルダに配置1分
3用途に合うJWWファイルをJw_cadで開く30秒
4「名前を付けて保存」で物件用ファイルとしてコピー30秒
5物件用ファイルで作図開始
6必要に応じて表題欄・線色をカスタマイズ5〜10分

合計の初回セットアップ時間: おおむね 3分以内 で配布物が使える状態になります。

手順1: zipファイルをダウンロード

PERSC編集部の配布ページから persc_frame_a3_v1.0.0.zip をダウンロードします。ブラウザの保存ダイアログが出たら「保存」をクリックし、デフォルトでは「ダウンロード」フォルダに保存されます。

要確認: 配布ページのURL・ダウンロードボタンの位置は配布開始時にこの記事へ追記します。

手順2: zipを解凍してテンプレフォルダに配置

ダウンロードした persc_frame_a3_v1.0.0.zip右クリック → 「すべて展開」 で解凍します。展開先は Jw_cadのテンプレ専用フォルダ が推奨です。

C:\JWW\templates\persc_frame_a3\
  ├ frame_a3_yoko_1-100_simple.jww
  ├ frame_a3_yoko_1-50_simple.jww
  ├ frame_a3_yoko_1-30_simple.jww
  ├ frame_a3_yoko_1-200_simple.jww
  ├ frame_a3_tate_1-100_simple.jww
  ├ frame_a3_yoko_1-100_proposal.jww
  └ README.txt

Tips: テンプレフォルダのパスは何でも構いませんが、Jw_cadインストールフォルダ(C:\JWW\)の下に置くと、Jw_cadのファイル選択ダイアログから素早くアクセスできるので便利です。事務所共有のNAS・ファイルサーバに置く場合は \\nas\share\jw_templates\persc_frame_a3\ のような形になります。

手順3: 用途に合うJWWファイルを開く

Jw_cadを起動して、メニューバー「ファイル」→「開く」、またはショートカット Ctrl+O でファイル選択ダイアログを開き、テンプレフォルダから目的のJWWファイルを選択します。

開いた直後の状態で、A3用紙の図面枠が画面に表示されているはずです。FFレイヤ(Gp.F・レイヤF)に枠が配置済み、かつプロテクト状態(鍵マーク)になっています。

手順4: 「名前を付けて保存」で物件ファイルとしてコピー

テンプレ自体を上書きしないよう、まず 「名前を付けて保存」 で物件用のファイル名でコピーします。

メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」、またはショートカット F12 を押して、物件用フォルダ(例: C:\Projects\2026_山田邸\)に 物件名_日付_図面種別.jww の命名で保存します。

ファイル名例内容
2026-05-08_山田邸_平面図1F.jww山田邸の1階平面図
2026-05-08_山田邸_配置図.jww山田邸の配置図
2026-05-08_佐藤邸_提案_v1.jww佐藤邸への初回提案v1

PERSCの推奨: テンプレファイル自体を上書きしないよう、エクスプローラー側でテンプレJWWを 読み取り専用 に設定しておくと事故を防げます。ファイルを右クリック → プロパティ → 「読み取り専用」にチェック。

手順5: 物件用ファイルで作図を開始

物件用ファイルで作図を始めます。図面枠はFFレイヤにプロテクトされているため、通り芯・壁・寸法・文字 などはすべてGp.0の各レイヤに作図しても、図面枠を誤って動かしたり消したりすることはありません。

レイヤ運用の詳細は 建築図面のレイヤ分け実践 を参照してください。

手順6: 必要に応じて表題欄・線色をカスタマイズ

配布版は「無地」のため、事務所ロゴ・社名・標準線色を反映するためにカスタマイズします。詳細は次の「カスタマイズ方法」を参照してください。


カスタマイズ方法

線色・線種を事務所標準に合わせる

配布版の外枠・内枠は 線色4(実線) で書かれています。事務所の標準と異なる場合、次の手順で一括変更できます。

  1. ステータスバーで F-Fレイヤのプロテクトを解除(左クリックで「編集可能」状態に)
  2. ツールバー「範囲」コマンドで枠(外枠+内枠)を選択
  3. メニューバー「編集」→「属性変更」または F12 相当の「属変」コマンド
  4. 線色・線種を事務所標準に変更
  5. 再度F-Fレイヤを プロテクト状態に戻す

事務所ロゴ・社名を表題欄に追加

frame_a3_yoko_1-100_proposal.jww の右下表題欄に、事務所情報を入れる場合の手順です。

  1. F-Fレイヤのプロテクトを一時解除
  2. 画像挿入コマンドで事務所ロゴ画像(PNG等)を表題欄左上に配置
  3. 文字コマンドで社名・住所・電話番号を表題欄上段に記入
  4. テンプレの「物件名」「図面名」「縮尺」「日付」欄は 空欄のまま保存 (案件ごとに上書きするため)
  5. 名前を付けて保存」で frame_a3_yoko_1-100_proposal_persc.jww のように事務所版として別名保存
  6. 元の配布版は読み取り専用のまま温存

PERSCの推奨: 「すべての項目を埋めない」状態でテンプレ保存するのが運用の肝です。事務所ロゴ・社名のみ埋めて、案件名・図面名・図番は空欄のまま保存することで、案件ごとに上書きできます。すべて埋めたテンプレを作ってしまうと、案件追加のたびに書き換え漏れが発生します。

とじ代寸法を変更する

配布版の左辺とじ代は 20mm ですが、25mmに変更したい場合は次の手順です。

  1. F-Fレイヤのプロテクトを解除
  2. 内枠の 左辺のみ を選択
  3. 移動」コマンドで右に5mm移動
  4. F-Fレイヤを再プロテクト

詳しくは 図面枠の作り方(簡易版) を参照してください。

縮尺を変更する

配布版は縮尺別に独立ファイルですが、「1/100ファイルを開いたあとで1/50に切り替えたい」というケースもあります。この場合:

  1. メニューバー「設定」→「縮尺・読取 設定」または画面右下の縮尺表示を 左クリック
  2. Gp.0 の縮尺を1/50に変更(Gp.F は1/1のままにする)
  3. 図面枠は1/1のGp.Fに配置されているため、Gp.0の縮尺変更で枠は動かない

注意: 全グループの縮尺を一括変更すると、図面枠の表示寸法が変わってしまいます。Gp.Fは1/1に固定し、図面本体のグループだけ縮尺を変える運用を徹底してください。レイヤグループ縮尺の詳細は レイヤグループ縮尺 ※準備中 を参照。

A3用紙設定の確認

配布版を開いた時点でA3用紙設定済みのはずですが、念のため確認します。

  1. 画面右下のステータスバーで 用紙サイズ表示 が「A-3」になっているか確認
  2. なっていなければ、ステータスバー左クリック → リストから「A-3」を選択

用紙サイズ全般の詳細は 用紙サイズの設定 を参照してください。


ライセンス・利用規約

要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。

PERSC が配布予定の A3 図面枠テンプレは、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。

利用可・不可の概要

項目可否
個人での作図・自宅でのCAD学習OK
設計事務所・工務店での商用利用OK
学校・職業訓練校での教材利用OK
改造して自社仕様にして社内利用OK
改造して納品図面に使用OK
配布物そのものを第三者へ再配布NG
配布物を自社サイトで配布NG
改造版を「自社オリジナル」と称して配布NG
配布物を販売・有償配布NG

詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。

免責事項

  • 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
  • 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
  • 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします

実務での使い方 ★PERSC独自

A3図面枠は、住宅実務で次の5パターンの主要用途に対応します。それぞれの使い分けポイントを整理します。

パターン1: 住宅プランの初期提案(施主向け1stプレゼン)

施主との初回打ち合わせ・2回目打ち合わせで使う、間取り提案の本紙です。

項目
用紙A3 横
縮尺1/100(30〜40坪住宅なら全体が1枚に収まる)
推奨ファイルframe_a3_yoko_1-100_proposal.jww(軽量表題欄付き)
印刷事務所のA3カラーレーザー、または家庭用A3インクジェット
配付方法クリアファイルに入れて手渡し / メール添付PDF

提案版の運用ポイント

  • 表題欄には 物件名・図面名・縮尺・日付 だけを入れて、図番は省略してよい
  • カラー印刷で、家具配置・室名にカラー文字を使うと提案資料らしさが出る
  • A3を 二つ折りでA4ファイル に収納できるため、施主が後で見返しやすい
  • 複数案を提示する場合は、ファイル名に _案A _案B を付けて運用

PERSCの推奨: 提案版では「決定稿ではない」ことを示すため、表題欄に 「提案図 v1」「打合せ用」 などのステータス文字を入れておくと安全です。後から「これは正式図面と思っていた」というトラブルを防げます。

パターン2: 住宅一般図(30〜40坪規模の各階平面図)

確認申請を取得済みの住宅で、施主・工務店・関係者が参照する一般図のA3版です。

項目
用紙A3 横
縮尺1/100
推奨ファイルframe_a3_yoko_1-100_simple.jww
配付対象工務店・施工担当・施主・関係者
印刷頻度案件中に何度も増刷(修正のたびに)

一般図運用のポイント

  • 表題欄は不要(タイトルブロックは別途付けるか、欄外に手書きラベルで対応)
  • 30〜40坪の住宅なら、1階平面図と2階平面図がそれぞれA3 1枚に収まる
  • 立面図はA3でも可だが、矩計が入ると窮屈になるためA2推奨
  • A3の良さは「台所のテーブルに広げて打ち合わせできる」携帯性

パターン3: 確認申請の副本・控え

確認申請正本はA1・A2でも、副本・控え・建主向けの控え図書として A3の縮小添付図 を作るのが住宅実務の標準です。

項目
用紙A3 横
縮尺1/100(A1原図の縮小)
推奨ファイルframe_a3_yoko_1-100_simple.jww
印刷白黒レーザー(カラーは申請に不要)
ファイリング確認申請副本ファイル(A4ファイル横置き)

確認申請副本のポイント

  • A1原図をそのままA3に縮小印刷するのではなく、A3用紙設定で別途レイアウト したJWWを作る方が線太さが整う
  • 表題欄は申請書類の様式に合わせて改造する必要がある(提出先の特定行政庁・指定確認検査機関の様式に従う)
  • 電子申請(建築確認のオンライン申請)の場合は A3 PDF で提出するケースが増えている
  • 副本・控え用なので、印刷部数は多くなりがち(5〜10部)

背景: 近年の建築確認電子申請では、提出図面のPDFサイズがA3規定の機関が多く、「設計はA1で行うが、提出はA3 PDFで」という運用が広がっています。A3テンプレが整備されていれば、PDF出力時のレイアウト崩れを最小限にできます。

パターン4: 現場打ち合わせ・施工図簡易版

着工後の現場で、職人や監督と打ち合わせるときの簡易図面です。

項目
用紙A3 横
縮尺1/50(部分平面)または 1/100(全体平面)
推奨ファイルframe_a3_yoko_1-50_simple.jww または frame_a3_yoko_1-100_simple.jww
印刷白黒レーザー(汚れる前提)
持ち運び現場用クリアファイルまたは図面ケース

現場運用のポイント

  • 現場では 書き込み・赤ペン修正 が前提なので、表題欄なしの simple版が使いやすい
  • 「打ち合わせ図_2026-05-08_山田邸_玄関納まり.jww」のように 日付+案件+打ち合わせ箇所 で命名
  • 現場で雨に濡れる・汚れる可能性があるため、原本は事務所に保管し、現場には印刷物のみ持参
  • 1/50の部分平面は 6畳〜10畳 が1枚に収まる

PERSCの推奨: 現場打ち合わせ図はA3の白黒で十分です。カラーで作ると施工者が「正式図面か」と勘違いするリスクがあるため、敢えて白黒・表題欄なしの簡素な見た目にしておく方が運用が回ります。

パターン5: 詳細図・納まり図(玄関・階段・キッチン)

部分詳細を1/30で描く際の、A3版納まり図です。

項目
用紙A3 横
縮尺1/30
推奨ファイルframe_a3_yoko_1-30_simple.jww
配付対象大工・建具職人・キッチン業者
印刷白黒レーザー

詳細図運用のポイント

  • 1/30だと、玄関ポーチ・階段断面・キッチンL字配置などの 2〜3m範囲の詳細 がA3に収まる
  • 木造詳細では構造材・下地材・仕上材の3層を別レイヤで描き分ける
  • 寸法は 実寸法の3桁 までしっかり入れる(モジュール910mm・半分455mmなど)
  • 関係する職方ごとに「この詳細図は誰宛て」を明記しておくと現場が回りやすい

A3とA1/A2の使い分け早見表

PERSC編集部の住宅実務知見から、用紙サイズの使い分け早見表です。

フェーズ第1選択第2選択用途
初期提案A3A4施主への打ち合わせ・社内検討
確認申請正本A1A2行政提出の正本
確認申請副本A3A2控え・添付図・建主控え
一般図(住宅規模)A3A1関係者参照・打ち合わせ
一般図(中規模建築)A1A2関係者参照
詳細図(部分)A3A2納まり・詳細打ち合わせ
矩計図A2A3構造詳細・断面詳細
配置図A1A3敷地全体・隣地関係
現場打ち合わせA3A4修正指示・職人との打ち合わせ
DIY・自宅改装A3A4個人作図

A3が 「第1選択」 に該当する用途は7つあり、住宅実務での出番の多さがわかります。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 配布JWWファイルを開いたら、図面枠が画面に見えない

→ 画面表示倍率の問題か、F-Fレイヤが 非表示 に切り替わっている可能性があります。次の手順で確認してください。

  1. メニューバー「表示」→「全画面表示」または Home キーで全体表示に戻す
  2. ステータスバーでF-Fレイヤを確認、表示状態が「●」(編集可能)または「◯」(表示のみ)になっているか
  3. 「-」(非表示)になっていたら 左クリック で表示状態を切り替える

レイヤ状態の見方は レイヤと図面枠の運用(FFレイヤ) を参照してください。

Q: A3用紙設定なのに、A4で印刷されてしまう

→ 印刷時の プリンタ側の用紙設定 がA4のままになっている可能性があります。

  1. メニューバー「ファイル」→「印刷」で印刷ダイアログを開く
  2. プリンターの設定」ボタンをクリック
  3. 「用紙」を 「A3」 に変更
  4. プリンタが A3対応 になっているかも確認(家庭用プリンタは A4機 が多いため要注意)

注意: 家庭用プリンタの大半はA4機です。A3を出すには A3対応プリンタ が必要です。事務所のA3複合機やA3対応インクジェット(数万円台)か、コンビニ複合機(セブン・ファミマ・ローソンはA3対応)を利用してください。

Q: 印刷したらA3の枠が用紙からはみ出した・切れた

→ プリンタの 印字可能領域 が用紙端より内側にあり、外枠の一部が印字不能領域に入った可能性があります。

対処内容
印字可能領域内に枠を縮小配布版のとじ代側以外3辺を10mmに広げる
プリンタの「フチなし印刷」設定一部のインクジェットで対応。レーザーは非対応のことが多い
縮小印刷プリンタドライバの「実サイズの95%」程度で出すと枠が確実に入る

詳しくは 印刷範囲の書込み(線種・線色・太さ) を参照してください。

Q: 縦使い版を開いたら、横向きで表示された

→ Jw_cad は内部的に「用紙サイズ」と「向き」を別管理しています。配布版の縦使いJWWを開いた時点で縦向き表示になっているはずですが、なっていない場合:

  1. メニューバー「ファイル」→「印刷」で印刷ダイアログを開く
  2. コントロールバーの「回転」ボタンで0° → 90° → -90°と切り替える
  3. 印刷モードを抜ける(別コマンドに切り替え)

Q: テンプレを開いて作図したら、図面枠が動いてしまった

→ FFレイヤのプロテクトが何らかの理由で 解除 されていた可能性があります。

  1. ステータスバーでF-Fレイヤのアイコンを確認、鍵マーク が表示されているか
  2. 鍵マークがない場合、F-Fレイヤを 左クリックを2回程度 押して状態を「プロテクト」に切り替える
  3. 動いた図面枠は元に戻す(Ctrl+Z でアンドゥ、または手動で位置修正)
  4. 物件用ファイルとして「名前を付けて保存」し直す

PERSCの推奨: 物件用にコピーした直後の状態で、F-Fレイヤがプロテクトされているかを 必ず1回確認 する習慣をつけると、作図中の事故を防げます。

Q: 表題欄の文字を変えたい

→ proposal版の表題欄文字は通常レイヤに配置されている想定なので、そのまま 文字変更コマンドで書き換えできます。

  1. ツールバー「文字」をクリック
  2. 表題欄の文字(「物件名」など)を 左クリック で選択
  3. 「文字変更」モードになるので、新しい文字を入力
  4. Enter で確定

事務所固定情報(社名・ロゴ)はFFレイヤに置いておき、案件ごとに変わる情報(物件名・日付・図番)はGp.0の文字レイヤに置く運用が安全です。

Q: 配布版の線色を一括で変えたい

→ 上記「カスタマイズ方法」の「線色・線種を事務所標準に合わせる」を参照してください。F-Fレイヤのプロテクトを一時解除 → 範囲選択 → 属性変更 で一括変更できます。

Q: 配布版を解凍したzipファイルが文字化けする

→ Windows標準の解凍機能で日本語ファイル名がまれに文字化けする場合があります。次のいずれかで対処:

対処内容
7-Zip など別の解凍ソフトを使用文字コードの自動判定が優秀
配布版のファイル名を 半角英数字に統一PERSC配布版は半角英数字命名で文字化けリスクなし
エクスプローラーで右クリック → 「すべて展開」Windows 11 では文字化けは少ない

PERSC配布版はファイル名を 半角英数字とハイフン・アンダースコア で統一しているため、文字化けリスクは事実上ありません。


関連項目


まとめ

  • A3は住宅実務で最も登場頻度が高い用紙サイズ。提案・一般図・確認申請副本・現場打ち合わせ・詳細図の5パターンで第1選択になる
  • PERSC配布予定版は simple版4種+proposal版1種+縦使い版1種+README の7ファイル構成(予定)で、縮尺別に独立JWWを提供する想定
  • 配布予定版は FFレイヤ運用済み・プロテクトON の状態でリリース予定で、公開後は開いた瞬間から作図に集中できる構成
  • 使い方は ダウンロード → 解凍 → テンプレフォルダ配置 → Jw_cadで開く → 名前を付けて保存 の5ステップ
  • カスタマイズは 線色・線種の一括変更 事務所ロゴ・社名の表題欄追加 とじ代寸法の調整 が主要ポイント
  • ライセンスは 個人・商用ともに利用可・再配布NG・改造可 で公開予定。確認申請等の正式提出には各様式に合わせて改造のうえ使用
  • A3の優位性は 家庭用プリンタ・コンビニ複合機で出せる携帯性 30〜40坪住宅が1/100で1枚に収まる読みやすさ A4ファイル横置きで二つ折り収納できる保管性
  • 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します