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画像リサイズ(マウス操作・文字情報・フィット)
このページでできるようになること
図面に挿入済みの画像や写真を、後から目的のサイズに変更できるようになります。Jw_cadには画像リサイズの方法が3つあり、それぞれ使い場面が異なります。
| 方法 | 向いている場面 |
|---|---|
| 画像フィット(マウス操作) | 画面を見ながら直感的に大きさを合わせたい |
| 文字情報で数値指定 | 複数の画像を同じサイズに揃えたい・倍率を数値で決めたい |
| 画像フィット(枠にフィット) | 用紙枠・別途描いた矩形枠の中にぴったり収めたい |
背景: Jw_cadの「画像編集」コマンドは、挿入・リサイズ・トリミング・移動・同梱など画像に関する操作をまとめて担うコマンドです。画像挿入(5-42 ※準備中)でファイルを貼り付けた後、このページの手順でサイズを調整します。
前提:「画像編集」コマンドの起動方法
画像リサイズはすべて「画像編集」コマンドの中で行います。
| 方法 | 操作 |
|---|---|
| メニューバー | 「編集」→「画像編集」 |
| ツールバー | ユーザー設定ツールバーに追加した「画像」ボタン |
画像準備中 — メニューバー「編集」→「画像編集」の位置
コマンドを起動すると、コントロールバー(ウィンドウ上部)が切り替わります。
画像準備中 — 「画像編集」コマンド起動直後のコントロールバー全体
注意: ツールバーへの「画像」ボタンの追加はユーザー設定ツールバーから行います。標準のツールバーには表示されないため、メニューバー経由が確実です。
方法1: 画像フィット(マウス操作)でフリーリサイズ
「画像フィット」のチェックボックスを使い、画像上の2点と移動先の2点を指定することでサイズを変更する方法です。画面を見ながら感覚的に合わせられるため、配置スペースのサイズが視覚でわかるときに向いています。
操作手順サマリー(全6ステップ)
| # | 操作 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 「画像編集」コマンドを起動する | メニュー「編集」→「画像編集」 |
| 2 | CBの「画像フィット」にチェックを入れる | — |
| 3 | 変更したい画像の始点を指示する | 右クリックで画像の隅を正確に読み取れる |
| 4 | 同じ画像の終点を指示する | 始点と対角の隅を指示するのが基本 |
| 5 | フィット先の始点を指示する | 枠線の交点など任意点でよい |
| 6 | フィット先の終点を指示する | 決定した瞬間にリサイズされる |
ステップ詳細
Step 1: 「画像編集」コマンドを起動する
メニューバー「編集」→「画像編集」をクリックします。
Step 2: 「画像フィット」にチェックを入れる
コントロールバーの「画像フィット」チェックボックスをクリックしてチェックを入れます。
画像準備中 — 「画像フィット」チェックボックスをオンにしたコントロールバー
Step 3: 変更したい画像の始点を指示する
リサイズしたい画像上の1点目(始点)を指示します。画像の四隅を右クリックすると、画像の隅を正確に読み取れます。任意の点でよい場合は左クリックでも構いません。
Tips: 画像の左上や左下の隅を右クリックすると、吸着した点が取れて精度の高い指示ができます。特にフィット先が枠線の端点など決まっている場合は、始点・終点ともに右クリックを使いましょう。
画像準備中 — 画像の隅を右クリックして点を読み取っている状態
Step 4: 同じ画像の終点を指示する
同じ画像上の2点目(終点)を指示します。始点と対角の隅(たとえば始点が左上なら右下)を指示するのが基本です。この2点が「元の画像上でのフィット対象範囲」を定義します。
Step 5: フィット先の始点を指示する
次に、画像をフィットさせたい範囲の始点を指示します。左クリックで任意の点、右クリックで読取点(既存の端点・交点など)となります。
Step 6: フィット先の終点を指示する
フィット先の終点を指示すると、画像が自動的にリサイズされます。
画像準備中 — 画像フィット後の状態(リサイズ前後の比較)
フィットの方向について
画像フィットは縦横比を保ったままリサイズします。フィット先の矩形にぴったり収まるのではなく、X方向とY方向のどちらかに合わせる形になります。
- 最初に指示した画像範囲がX方向(横)に長い場合 → X方向にフィット
- 最初に指示した画像範囲がY方向(縦)に長い場合 → Y方向にフィット
注意: 縦横比は元の画像の比率が保たれます。Jw_cad上での操作で縦横比を変えることはできません。縦横比を変更したい場合は、事前に画像編集ソフト(ペイント・GIMPなど)で変更してから挿入してください。
要確認: フィット方向(X優先・Y優先)の選択ロジックを実機で確認してください。
方法2: 「文字情報」で数値を指定してリサイズ
Jw_cadでは、挿入した画像は内部的に文字情報として管理されています。「文字」コマンドで画像の左下をクリックすると、その文字情報を直接編集でき、数値を書き換えることでサイズを変更できます。
背景: Jw_cadの画像データは
^@BM<ファイルパス>,<サイズ値>,<倍率>のような文字情報として図面内に記録されています。このうちサイズ値(数値)を変えることで、ピクセル数に依存せず倍率を自在に変更できます。
操作手順サマリー(全5ステップ)
| # | 操作 |
|---|---|
| 1 | 「文字」コマンドを起動する |
| 2 | リサイズしたい画像の左下を左クリックで指示する |
| 3 | 文字入力ダイアログに画像の文字情報が表示される |
| 4 | 文字情報内の数値(サイズ値)を書き換える |
| 5 | Enter キーで確定する |
ステップ詳細
Step 1: 「文字」コマンドを起動する
「画像編集」コマンドではなく、「文字」コマンドを使います。ツールバーの「文字」ボタンをクリックするか、メニューバー「作図」→「文字」で起動します。
Tips: 画像のリサイズなのに「文字」コマンドを使うのは、Jw_cadが画像を文字の一種として内部管理しているためです。直感に反しますが、この操作を知っておくと数値指定の精度の高いリサイズが可能になります。
画像準備中 — ツールバーの「文字」ボタンの位置
Step 2: 画像の左下を左クリックで指示する
文字コマンドが有効な状態で、リサイズしたい画像の左下の隅付近を左クリックします。
要確認: 文字コマンドで画像の左下をクリックすると文字情報が呼び出される挙動を実機で確認してください。クリック位置が多少ずれても取得できるか、または正確に左下隅を指示する必要があるかも確認。
画像準備中 — 文字コマンドで画像の左下をクリックした状態
Step 3: 文字入力ダイアログを確認する
文字入力ダイアログが開き、以下のような形式の文字情報が表示されます。
^@BM<ファイルパス>,<数値A>,<数値B>例:
^@BMC:\Users\User\Desktop\photo.jpg,100,32.6531このうち最初の数値(上記の例では 100)がサイズを決める値です。
要確認: 文字情報の正確なフォーマット(区切り文字・各フィールドの意味)を実機で確認してください。カンマ区切りか、スペース区切りか、数値の単位も確認が必要です。
画像準備中 — 画像の文字情報が表示された文字入力ダイアログ
Step 4: 数値を書き換える
文字情報内の最初の数値を書き換えます。
| 変更後の値 | 効果 |
|---|---|
| 元の値より大きい数値 | 画像が拡大される |
| 元の値より小さい数値 | 画像が縮小される |
| 元の値の半分(例: 100 → 50) | 縦横とも半分のサイズになる |
| 元の値の2倍(例: 100 → 200) | 縦横とも2倍のサイズになる |
PERSCの推奨: 複数の画像を同じサイズに揃えたいときは、まず1枚を好みのサイズに調整してからその数値を確認し、残りの画像の文字情報をすべて同じ値に書き換えます。マウス操作では1枚ずつ目で確認しながらしか合わせられませんが、文字情報編集なら数値統一で確実に揃えられます。ただし元の画像ファイルのサイズ(ピクセル数)が同じであることが前提です。
Step 5: Enter キーで確定する
書き換えが完了したら Enter キーを押すと、指定した数値でリサイズされます。
画像準備中 — 数値変更後にリサイズされた画像
方法3: 画像フィット(枠にぴったり合わせる)
あらかじめ用紙枠や配置用の矩形を描いておき、「画像フィット」でその枠の中に画像をぴったり収める方法です。プレゼン資料や図面内の写真配置で、決まったスペースに収めたい場面に向いています。
方法1(マウス操作フリーリサイズ)と操作手順は同じですが、フィット先を描いておいた枠の端点に合わせる点が異なります。
活用例:用紙枠に航空写真をフィットさせる
- あらかじめ「矩形」コマンドで貼り付けたい領域を描いておく
- 「画像編集」→「画像フィット」チェックをオン
- 画像の左上(右クリック)→ 右下(右クリック)の2点を指示
- 矩形の左上端点(右クリック)→ 右下端点(右クリック)の2点を指示
- 画像が矩形枠にフィットするようにリサイズされる
Tips: フィット先を枠の端点に正確に合わせたい場合は、すべての点指示を右クリック(読取点)で行います。左クリックだと任意点になり、枠からずれます。
画像準備中 — 矩形枠に画像をフィットさせた結果(フィット前後の比較)
方法1と方法2の比較
| 項目 | 方法1: 画像フィット(マウス) | 方法2: 文字情報で数値指定 |
|---|---|---|
| 向いている場面 | 画面上で直感的に合わせたい | 複数画像を同じサイズに揃えたい |
| 精度 | 目視に依存する | 数値で精確に指定できる |
| 縦横比 | 元の比率を保持(変更不可) | 元の比率を保持(変更不可) |
| 操作の難易度 | 手順が多い(6ステップ) | 数値の意味がわかれば簡単 |
| 複数画像への適用 | 1枚ずつ行う必要がある | 数値を揃えれば一括で揃えやすい |
実務での使い方 ★PERSC独自
航空写真・地図画像を縮尺に合わせてサイズ調整する
建築設計の配置図や外構設計では、航空写真や地図をJw_cadに取り込んで敷地の広さや道路位置を確認することがあります。このとき「縮尺が合っていないと使えない」という問題が生じます。
活用手順の例:
- 地図・航空写真(BMP形式)を「画像挿入」で取り込む
- 地図上の既知の距離(たとえば道路幅4m)がわかる2点を確認する
- その2点間に仮の線を引いて実寸距離を測定する
- 縮尺を計算し(目標寸法 ÷ 現在の画像上の寸法 = 倍率)
- 「文字情報」の数値にその倍率をかけた値を入力してリサイズする
PERSCの推奨: 航空写真を縮尺合わせする際は、地図上の一辺が確実にわかる「道路幅員(建築確認申請に記載の幅員)」や「隣地境界線の実測距離」を基準にするのが信頼性が高いです。Google マップ等の距離測定機能を補助的に使う方法も有効ですが、縮尺の信頼性は低くなるため、本確認は実測値で行いましょう。
手書きスケッチを取り込んで縮尺を合わせる
現場で紙に書いたスケッチや既存図面のコピーをスキャンし、Jw_cadに取り込んで参照する場面があります。
活用手順の例:
- スキャンした画像(BMP変換済み)をJw_cadに挿入する
- スケッチ上の既知の寸法(たとえば部屋の長辺5,400mm)が印字されていれば、その2点間の画像上の長さを測定する
- 「画像フィット」で画像の両端を指示し、Jw_cad上の実寸5,400mmの範囲にフィットさせる
- 縮尺が合った状態で画像の上から図面を描き起こす
Tips: スケッチを取り込んで下書きにする場合、画像をグレーレイヤ(表示は出るが印刷しないレイヤ)に配置しておくと、完成後に印刷で出さずに済みます。レイヤの表示状態制御については レイヤの表示状態 を参照してください。
プレゼン資料の写真をレイアウトに合わせて揃える
施主向けのプレゼンボードや提案書をJw_cadで作成する際、複数の写真を同じサイズで整列させたい場面があります。
活用手順の例:
- あらかじめ「矩形」で写真枠(たとえば100mm×75mm)をレイアウト上に複数描いておく
- 1枚目の写真を「画像フィット」で矩形枠にフィットさせてサイズを確認する
- 文字情報で確認したサイズ値を記録する
- 2枚目以降の写真は「文字情報」で同じ数値を入力して揃える(元の写真ファイルが同じ解像度であることが前提)
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 画像フィットで点を指示したら、画像がおかしな方向に変わった
→ 始点と終点の指示順序が操作の方向性に影響します。始点・終点の指示順序が結果に影響するため、画像の左上→右下の順(または左下→右上の順)のように対角2点を指示するのが基本です。同一辺の2点を指示するとサイズが極端に小さくなることがあります。操作を間違えた場合は「編集」→「戻る」(Ctrl+Z)で1回分を取り消せます。
Q: 「画像フィット」にチェックを入れたが、クリックしても反応しない
→ 「画像編集」コマンドが正しく起動しているか確認してください。コントロールバーが「画像編集」の状態(「画像挿入」「画像フィット」「トリミング」などのボタン・チェックが表示されている)になっていれば起動済みです。別のコマンドが起動している状態では「画像フィット」チェックボックスは表示されません。
Q: 「文字」コマンドで画像の左下をクリックしたが、文字情報が出ない
→ クリック位置が画像の左下の外形線付近でないと文字情報を呼び出せない場合があります。クリック位置を画像の左下隅付近に正確に合わせてください。また、拡大表示にしてからクリックするとより正確に指示できます。
要確認: 文字コマンドで画像の文字情報を呼び出すための正確なクリック位置(左下の外形線付近か、それとも画像のどこでもよいか)を実機で確認してください。
Q: リサイズ後に縦横比が崩れた
→ Jw_cadの画像フィット・文字情報リサイズともに、基本的に縦横比は元の画像の比率を保ちます。縦横比が崩れたように見える場合は、別の操作(別の画像を指定している、または元画像がすでに縦横比の変えられた状態)が原因の可能性があります。元の画像ファイルの縦横比を確認してください。
Q: 同じ数値を入力したのに、別の写真が違うサイズになった
→ 「文字情報」の数値はピクセル数に対する相対的な倍率のため、元の写真ファイルの解像度(ピクセル数)が異なると結果も変わります。複数の写真を同じサイズに揃えるには、元ファイルの解像度を事前に揃えておくか、実際のサイズを計測しながら個別に調整してください。
Q: BMP以外の画像(JPGやPNG)を挿入したい
→ Jw_cadの標準の「画像挿入」で扱えるのはBMP形式のみです。JPGやPNGをそのまま挿入したい場合は、Susieプラグイン(iftwic.spi)を Jw_cadインストールフォルダ(C:\JWW)に追加することで対応できます。詳しくは 非BMP画像の挿入(Susieプラグイン設定) を参照してください。
Tips: BMP形式への変換はWindowsの「ペイント」で簡単にできます。JPGやPNG画像をペイントで開き、「名前を付けて保存」→「BMP形式」を選んで保存するだけです。ただしBMPはファイルサイズが大きくなるため、写真が多い図面ではSusieプラグイン導入も検討しましょう。
Q: 画像を移動・トリミングしたい
→ 移動は「画像編集」コマンドのコントロールバーの「移動」チェックで行います。トリミングは「トリミング」チェックを使います。いずれもこの記事の担当外の機能です。
- 画像の移動・トリミング → 画像のトリミング・移動 ※準備中
関連項目
- 画像の挿入(基準点指定・配置) ※準備中 — 画像ファイルをJw_cadに取り込む操作
- 画像の回転 ※準備中 — 「画像フィット」+「回転する」チェックで画像を回転させる操作
- 画像のトリミング・移動 ※準備中 — 画像の一部を切り取る・位置を移動する操作
- 画像の同梱(外部ファイル参照と埋め込み) ※準備中 — 画像データをJWWファイルに埋め込む操作
- 非BMP画像の挿入(Susieプラグイン設定) — JPG・PNGをそのまま挿入できるようにする設定
- トラブルシュート: 画像が表示されない — ファイルを受け渡した先で画像が出ない問題の対処法
まとめ
- Jw_cadの画像リサイズには「画像フィット(マウス操作)」「文字情報の数値変更」「枠にフィット」の3つの方法がある
- 縦横比は常に元の画像の比率が保たれる。縦横比を変えるには画像編集ソフトで事前に変換しておく
- 直感的に合わせるなら画像フィット、複数画像を同じサイズに揃えるなら文字情報の数値統一が向いている
- 建築実務では航空写真の縮尺合わせ・スケッチの下書き取り込み・プレゼン写真の整列など多くの場面で使う