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未検証

範囲選択中の文字操作(検索・整列・集計・基点変更)

このページでできるようになること

範囲選択コマンドで文字を選択したあと、文字検索・文字整列(一列に並べる)・文字集計(一覧書き込み)・基準点変更という4つの文字専用操作を使えるようになります。これらは「範囲選択中」という状態を前提にした機能で、個別の文字クリック編集とは別の働きをします。複数の室名を一列に揃えたり、同じ文字列が図面上に何個あるか数えたり、移動先の基点を精密に指定したりと、平面図・各種仕様書でよく出る場面に対応できるようになります。

背景: Jw_cadの範囲選択コマンドは「図や文字を選んで他のコマンドに渡す」ための準備ステップです。文字が選択に含まれているときだけ「文字位置・集計」ボタンが有効になり、文字専用の整列・集計・検索操作に進めます。個別文字のクリック編集(文字の編集(変更・移動・複写・切断))とは設計上の役割が異なり、「まとめて選んでから操作する」がこのページの主題です。


「範囲選択中の文字操作」全体像

範囲選択後に使える文字専用機能は、「文字位置・集計」ボタン経由でアクセスします。ボタンを押すとコントロールバーが専用モードに切り替わり、目的の操作ボタンが現れます。

操作への入り口サマリー

操作ルート
文字検索範囲選択 → 文字を含む選択 → 「文字位置・集計」→「文字検索」
文字整列(一列に並べる)範囲選択 → 文字を含む選択 → 「文字位置・集計」→ 数値入力 → 基点クリック
文字集計(集計書込)範囲選択 → 文字を含む選択 → 「文字位置・集計」→「集計書込」
基準点変更範囲選択 → 任意の選択(文字不要)→「基準点変更」

注意: 「文字位置・集計」ボタンは、選択された要素に文字が含まれているときだけ有効になります。線や円だけを選択した場合はグレーアウトしたままになるので、文字が選択範囲に入っているかを確認してください。


前提: 範囲選択で文字を含む図形を選択する

文字操作の前に、まず範囲選択で文字を選択状態にする必要があります。

起動方法

方法操作
メニューバー ★推奨編集」→「範囲選択
ツールバー「編集(1)」ツールバー内の「範囲」ボタンを左クリック
クロックメニュー作図ウィンドウ内で4時方向に左ドラッグ

文字を含む範囲の指定

  1. 範囲選択コマンドを起動します
  2. 対象範囲の始点を左クリックで指示します
  3. 対象範囲を囲む終点を右クリックで指示します(右クリック=文字も含めて選択)

注意: 終点を左クリックすると図形のみが選択され、文字は選択されません。文字を選択に含めるには終点で右クリックが必要です。

選択が完了すると、選択されている図や文字が「選択色」に変わります。文字が選択に含まれていれば、コントロールバーの「文字位置・集計」ボタンが有効になります。


文字検索

できること

範囲選択した文字の中から、特定の文字列を含む文字だけを絞り込んで選択できます。「室名一覧の中から『洋室』だけを選択したい」「複数の部屋番号から特定番号だけ選んで整列したい」という場面で使います。

操作手順

  1. 範囲選択コマンドを起動し、文字を含む範囲を選択します(終点は右クリック)
  2. コントロールバーの「文字位置・集計」ボタンを左クリックします
  3. コントロールバーが文字位置・集計モードに切り替わります
  4. 文字検索」ボタンを左クリックします
  5. 「文字検索」ダイアログが開くので、検索したい文字列を入力して「OK」をクリックします
  6. 入力した文字列を含む文字だけが選択色で表示され、それ以外の文字は選択が外れます

要確認: 文字検索後に作図ウィンドウ右上に検索件数が表示される挙動は実機で確認が必要です。

検索後に何ができるか

検索で絞り込んだ文字は「選択状態」になっているため、そのまま続けて次の操作に進めます。

続けて行う操作方法
絞り込んだ文字をまとめて移動図形移動コマンドに切り替え
絞り込んだ文字の属性を変更属性変更コマンドに切り替え
さらに整列・集計に進む「文字位置・集計」モードのまま操作続行

Tips: 図面内に「洋室」と書かれた文字が何個あるか確認したいときも、文字検索を使うのが速いです。検索後に表示される件数表示で即座に個数を把握できます。


文字整列(一列に並べる)

できること

選択した複数の文字を、指定した基点の位置を起点に一列に整列させます。横方向のみ揃える、行間隔を指定して縦・横両方を揃える、といった使い方ができます。バラバラに配置してしまった文字を後からきれいに並べ直す操作です。

背景: 建築図面では、室名一覧・凡例・部品表など「縦に並んだ文字の列」がよく出てきます。手入力で1つずつ揃えるよりも、この整列機能で一括処理する方が位置ずれも起きにくく、修正も楽になります。

操作手順

  1. 範囲選択コマンドを起動し、整列させたい文字を含む範囲を選択します(終点は右クリック)
  2. コントロールバーの「文字位置・集計」ボタンを左クリックします
  3. コントロールバーが文字位置・集計モードに切り替わります
  4. コントロールバーの数値入力欄に「行間隔,1行の文字数」の形式で数値を入力します
  5. コントロールバーの「基点(左上)」ボタンで整列基点を選択します(初期は「左上」)
  6. 作図ウィンドウ内の基準となる位置を左クリック(読取点なら右クリック)します
  7. 選択した文字が、指定した基点の位置を起点として整列します

数値入力欄の書式

項目内容
行間隔文字間の縦方向の間隔7
1行の文字数何個目ごとに改行するか(0=変更なし)0 または 5
組み合わせカンマで区切って両方入力7,0

行間隔・1行の文字数の組み合わせ挙動:

行間隔1行の文字数結果
0(空欄)任意横位置のみ揃える。縦位置は変わらない
数値あり0縦横ともに整列。1行の文字数は変更しない
数値あり数値あり縦横ともに整列。指定個数ごとに改行

要確認: 行間隔を0にしたとき横位置のみ整列・縦位置は変わらない挙動は実機で確認が必要です。

基点ボタンの意味

基点(左上)」ボタンをクリックすると、整列時の基点位置を選択できます。初期は「左上」ですが、「左下」「右上」「右下」「上中」「中中」など複数の位置から選べます。クリックした位置が「整列後の文字グループのどのコーナーに合わせるか」の起点になります。

Tips: 室名一覧を左揃えで縦に並べたいなら「基点:左上」を選んで基準点を左クリック、表の右端に揃えたいなら「基点:右上」を選んで右端の基準位置を右クリック(読取点)、という使い分けが基本です。


文字集計(集計書込)

できること

選択した文字の中で「同じ文字列」が何個あるかを集計し、その結果を図面上に書き込みます。室名一覧から各室の個数をカウントしたり、部品リストで同じ品番が何点あるかを集計したりする用途に使います。

操作手順

  1. 範囲選択コマンドを起動し、集計したい文字を含む範囲を選択します(終点は右クリック)
  2. コントロールバーの「文字位置・集計」ボタンを左クリックします
  3. コントロールバーが文字位置・集計モードに切り替わります
  4. 集計書込」ボタンを左クリックします
  5. 「文字集計設定」ダイアログが開きます
  6. 集計の方法・出力形式に関する設定項目を確認・変更して「OK」をクリックします
  7. 作図ウィンドウで書込先の位置を左クリック(読取点なら右クリック)します
  8. 集計結果が文字として作図されます

要確認: 「文字集計設定」ダイアログの詳細な設定項目(集計形式・区切り文字等)の正確な内容は実機で確認が必要です。

Tips: 集計結果は通常の文字として書き込まれるため、書込み文字種・フォントは現在の設定が適用されます。集計結果を凡例や仕様書の一部として使いたい場合は、書込み文字種を事前に合わせておくと後から修正する手間が省けます。


基準点変更

できること

範囲選択で図や文字を選択したあと、続けて図形移動・図形複写を行う際の「基準点(マウスポインタに合わせる点)」を変更できます。範囲選択すると自動的に選択図形の中心付近に基準点が設定されますが、「移動先でこの角を合わせたい」「読取点としてここを使いたい」という場合に変更します。

背景: 範囲選択した図形を移動・複写するとき、マウスポインタは「基準点」の位置に乗っかった状態で仮表示されます。初期の基準点は選択図形の重心付近に自動設定されますが、「選択した文字ブロックの左上角を合わせて配置したい」ような精密配置には向きません。基準点変更でどこでも基準点を指定できるため、図枠の端に文字列をピタリと合わせる操作などで力を発揮します。

操作手順

  1. 範囲選択コマンドを起動し、対象の図や文字を選択します
  2. コントロールバーの「基準点変更」ボタンを左クリックします
  3. 作図ウィンドウ内の新しい基準点にしたい位置を左クリック(既存点に合わせるなら右クリック)します
  4. その位置に仮点が移動し、基準点変更が完了します
  5. 続けて図形移動・図形複写コマンドを実行すると、変更した基準点がマウスポインタ位置になります

Tips: 基準点に読取点(右クリック)を使うと、既存の端点・交点・中心点に正確に合わせた基準点が設定されます。「文字グループを室の左上隅に合わせて移動したい」という場合、基準点変更の右クリックで左上隅の端点を基準にすると位置ずれのない配置ができます。

要確認: 「基準点変更」ボタンの正確な表記(「基準点変更」か「基準点」か)は実機で確認が必要です。


実務での使い方 ★PERSC独自

室名一覧を後から一列に揃える(文字整列の活用)

住宅平面図では、設計作業の過程で各部屋に室名を打ち込んでいきます。室ごとに適当な位置に入力していくと、完成直前に「凡例や仕様表に転記するために室名を縦一列に並べたい」という場面が出てきます。

このとき範囲選択 → 文字整列を使うと、バラバラな位置の室名を一括で縦一列に並べ直せます。

典型的な操作の流れ

  1. 範囲選択コマンドを起動し、並べ直したい室名を含む範囲を右クリックで選択
  2. 「文字位置・集計」ボタンをクリック
  3. 数値入力欄に 7,0(行間隔 7・1行の文字数は変更なし)と入力
  4. 「基点(左上)」が選ばれた状態で、並べ始めたい位置を左クリック
  5. 室名が縦一列に整列完了

PERSCの推奨: 文字整列は「あとから揃える」工程として使うよりも、最初から揃えて書くほうが速いのは事実です。ただ、設計変更で室名が追加・削除されるたびに一列を手で整えるのは手間がかかります。一通り室名を入れてから最後に整列する、という2段階ルートの方が、修正の都度バラバラを修正するよりトータルで速いことが多いです。

部屋数・器具数を即座に集計する(文字集計の活用)

集合住宅・マンションの平面図を描くとき、「住戸タイプAは何戸あるか」を確認したい場面があります。各住戸に「タイプA」という文字を入れている場合、図面全体を範囲選択 → 「文字位置・集計」→「集計書込」で件数を図面上に書き込めます。確認のたびに目視で数え直す手間がなくなります。

建築実務での集計活用場面

場面集計対象の文字活用目的
マンション平面図住戸タイプ名(A・B・C等)タイプ別戸数の確認・面積表との照合
設備図器具記号(「スイッチ」「コンセント」等)器具集計表の作成
構造図柱記号(「C1」「C2」等)柱種別の数量確認
仕様書材料名同一材料の使用箇所数の確認

凡例・仕様書の文字を絞り込んで一括処理する(文字検索の活用)

建築図面では、凡例(記号と意味の対応表)や仕様一覧など、同じフォーマットで文字が並んでいるシートがよく使われます。図面規模が大きくなると、「この室名はどこに何個使ったか」の把握が難しくなります。

文字検索で特定の文字列が含まれる文字だけを絞り込んで選択できます。絞り込んだ文字はそのまま「選択状態」なので、続けて属性変更で色を変える・レイヤを変える・図形移動で別シートに移すといった処理をまとめて実行できます。

操作の組み合わせ例(検索 → 属性変更)

  1. 凡例シート全体を範囲選択(右クリックで文字も含む)
  2. 「文字位置・集計」→「文字検索」→「洋室」で検索
  3. 「洋室」を含む文字だけが選択状態になる
  4. そのまま属性変更コマンドに切り替えて文字種を変更
  5. 図面上の「洋室」文字だけ一括で書式変更完了

図面タイトルブロックの精密配置(基準点変更の活用)

RC造の設計図や確認申請図では、図面枠の右下に「タイトルブロック」(図面番号・縮尺・設計者名・日付など)を配置します。タイトルブロックは図面全体のレイアウト調整で位置を変えることがあります。

このとき範囲選択でタイトルブロックの文字群をまとめて選択し、「基準点変更」で右下角を基準点にしてから図形移動コマンドで図枠右下角の読取点に合わせると、ズレのない配置ができます。

PERSCの推奨: 基準点変更は文字だけでなく、図形と文字の混在した選択にも使えます。室名・面積表記・壁線をまとめて選択して移動する際に「部屋の左上角を基準点にして移動」のような精密操作に役立ちます。図形移動コマンドと組み合わせる使い方を習得すると、図面修正の精度が上がります。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「文字位置・集計」ボタンがグレーアウトして押せない

→ 選択状態に文字が含まれていません。範囲選択の終点を「右クリック」にする必要があります。左クリックで終点を指示すると図形のみが選択され、文字は含まれません。もう一度範囲選択をやり直し、終点を右クリックで指示してください。

Q: 整列したら文字が一点に集まってしまった(重なった)

→ 数値入力欄の「行間隔」が 0 か空欄になっています。行間隔が 0 のときは横位置のみ揃えて縦位置は変えません。縦横ともに整列させたいときは行間隔に適切な数値を入力してください。

Q: 整列したら文字の順序が思っていた順番と違う

→ Jw_cadの文字整列は、基点を基準に選択されている文字を図面上の位置関係をもとに並べ替えます。意図した順序にならない場合は、整列後に個別の移動コマンドで調整するか、整列前に必要な文字だけを選択し直してください。

Q: 文字集計を実行したが集計結果が意図した場所に書き込まれない

→ 「文字集計設定」ダイアログで「OK」をクリックしたあと、作図ウィンドウ内の書込先の位置をクリックする手順が必要です。ダイアログを閉じた直後は「書込先待ち」の状態なので、目的の位置を左クリック(読取点なら右クリック)してください。

Q: 文字検索で検索したい文字列を入力してもヒットしない

→ 入力した文字列と図面上の文字列が完全一致しない場合はヒットしません。図面上の文字に全角スペース・半角スペースが混在している、ひらがな・カタカナの表記が違う(全角半角の差など)のが典型的な原因です。文字コマンドで当該文字を左クリックして内容を一度確認してから、同じ文字列で検索し直してください。

Q: 基準点変更を行ったが、図形移動のときにマウスポインタが元の位置にある

→ 基準点変更の操作後、続けて図形移動コマンドに切り替える前に他のコマンドや範囲選択の解除を行った場合、選択状態がリセットされて基準点変更も無効になります。「範囲選択 → 基準点変更 → 図形移動」の順序を崩さずに実行してください。

Q: 文字整列を使ったら行間が広すぎた・狭すぎた

→ 行間隔の数値が図面寸法か実寸かによって挙動が変わる可能性があります。整列後に思った間隔にならない場合は、Ctrl+Z(戻る)で操作を取り消してから数値を調整し直してください。文字サイズの高さを参考に、その1.2〜1.5倍程度の行間隔から試すと調整しやすいです。

要確認: 数値入力が「図面寸法(縮尺換算後)」か「実寸mm」かは実機で確認が必要です。縮尺設定の影響を受ける可能性があります。


関連項目


まとめ

  • 範囲選択後に「文字位置・集計」ボタンが有効になるのは、選択に文字が含まれているときのみ。終点の指示は右クリックが必要
  • 文字検索: 指定した文字列を含む文字だけを絞り込んで選択。そのまま属性変更・移動など他の操作に連携できる
  • 文字整列: 行間隔と1行の文字数を指定して、基点クリックの位置から一列に並べる。行間隔 0 なら横位置のみ整列
  • 文字集計: 同じ文字列の個数を集計して図面に書き込む。「文字集計設定」ダイアログで形式を調整してから配置
  • 基準点変更: 範囲選択後の基準点(マウスポインタの合わせ先)を任意の位置に変更できる。図形移動との組み合わせで精密配置が可能