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PERSC推奨ショートカット割当 ★PERSC独自
このページでできるようになること
Jw_cadで建築実務を進めるときに、**「使う頻度の高いコマンドを押しやすいキーに割り当てる」ためのPERSC編集部推奨セットが理解できるようになります。線・複線・矩形・複写・移動・消去・属性取得・レイヤ操作・印刷など、建築の作図で1日に何十回も呼び出すコマンドに対し、「なぜこのキーに置くか」**を建築実務の頻度と押しやすさの観点から逐一根拠づけて提示します。標準割当をそのまま使うか/一部だけ書き換えるか/PERSC推奨セットを丸ごと採用するかの判断材料も整理します。割当の一覧そのものは 標準ショートカット一覧、書き換え手順は ショートカットのカスタマイズ で扱います。
背景: ショートカットは「速く打てるキー」と「使用頻度の高いコマンド」をどう対応づけるかで、作図効率が大きく変わる要素です。Jw_cadの標準割当は20年以上前の設計のまま継承されているため、現代の建築実務の頻度感とはズレている部分があります。PERSC編集部はこのズレを埋めるための推奨セットを提示します。
要確認: この記事のキー割当案は、実機検証フェーズでJw_cad Version 10.02.1(2026/01/21公開・現行最新版)で衝突なく登録できることを確認してから公開します。標準割当はVer.10.02.1で変更されていないか実機で再照合します。
PERSC推奨セットの設計思想
PERSC推奨セットは、次の4原則に沿って設計しています。標準割当をすべて壊すのではなく、「建築実務で頻度が高いのに押しにくい位置にある」コマンドだけを左手側に寄せるのが基本方針です。
原則1: 左手ホームポジションで完結させる
建築の作図中はマウスを右手で操作するため、ショートカットは左手だけで打てる範囲(A〜Gの左側ブロック+スペース+Tab周辺)に集中させるほうが効率的です。右手をマウスから離してキーボードに伸ばすと、その分だけ作図のリズムが崩れます。
原則2: 標準割当はできるだけ尊重する
Jw_cadの標準割当(H=線、V=矩形、A=寸法等)は、ベテランユーザーがすでに身につけている資産です。標準を全廃するのではなく、空きキーや使用頻度の低い割当を上書きするほうが、チームに新人を迎えたときの教育コストが下がります。
原則3: 連続打ちが発生する操作は近接キーに置く
「複写してから貼り付け」「線を引いてから消去」のように 連続して使うコマンドは隣接キーに割り当てる と、指の移動距離が最小化されます。例として複写Cと貼付Pを隣り合わせる、線Hと消去Dを片手範囲に置く、などです。
原則4: Shift・Ctrl併用は補助コマンド向け
Shift+A、Ctrl+S 等の修飾キー併用は 頻度が中〜低のコマンドに割り当てる のが原則です。修飾キーを押しながら打つと打鍵速度が落ちるため、最頻出コマンドは単独キーで打てる位置に置きます。
PERSCの推奨: ショートカットの書き換えは 「全部いっぺんに変える」より「週に2〜3個ずつ慣らす」 ほうが定着します。一気に書き換えると、無意識に押す指の動きが追いつかず、かえって作図速度が落ちる時期が発生します。
キー割当の押しやすさマップ(左手範囲)
PERSC編集部が「左手で押しやすい順」にキーを格付けすると、おおむね次のようになります。
| 段階 | キー | 押しやすさ評価 |
|---|---|---|
| ★★★ 最易 | A S D F G | 左手ホームポジション。指の移動なし |
| ★★★ 最易 | スペース | 親指で打てる |
| ★★ 易 | Q W E R T | ホームポジションから1段上。よく届く |
| ★★ 易 | Z X C V | ホームポジションから1段下。慣れれば速い |
| ★ 並 | 1 2 3 4 5 | 数字段。やや遠い |
| ★ 並 | B H | 中央寄り。左手なら届くが少し移動 |
| △ 難 | Y U I O P | 右手側。マウスを離す必要あり |
| △ 難 | J K L ; | 右手ホームポジション側 |
| △ 難 | N M | 右手範囲 |
背景: Jw_cadの標準割当では
H(線)が中央寄りキーに置かれています。Hは右手のホームポジション付近ですが、マウスを右手で握っていると一度離してから打つことになります。PERSC推奨セットでは、線コマンドは左手範囲のキーに移動させるか、もしくは標準のまま運用しつつ別の頻出コマンドを左手範囲に集める方針を取ります。
建築実務での「打鍵頻度」目安
PERSC編集部が建築実務(住宅平面図の作図1日分)を観察した範囲では、コマンドごとの打鍵頻度はおおむね次のオーダーです。
| 頻度ランク | 打鍵回数/日(目安) | 主なコマンド |
|---|---|---|
| 超頻出 | 100回以上 | 線・消去・複写・移動・元に戻す |
| 頻出 | 30〜100回 | 矩形・複線・寸法・属性取得・図形貼付 |
| 中頻度 | 10〜30回 | 円弧・文字・包絡・伸縮・分割 |
| 低頻度 | 10回未満 | 印刷・図形登録・レイヤ一括・基本設定 |
PERSCの推奨: 「超頻出」ランクのコマンドはすべて 左手範囲(押しやすさ★★★または★★) に配置するのを最優先目標とします。「頻出」ランクは左手範囲または近接キーに、「中頻度」以下は標準のままで運用しても支障ありません。
PERSC推奨ショートカット割当セット
PERSC編集部が建築実務向けに推奨するキー割当は次の23項目です。標準割当との差分を明示しているので、書き換える価値があるかを比較してから採用してください。
作図系(左手範囲集中)
| キー | 推奨コマンド | 標準割当 | 採用理由 |
|---|---|---|---|
A | 線 | 寸法 | 左手ホーム最易キー。最頻出の線をここに置く |
S | 矩形 | 軸角・目盛・オフセット | 左手ホーム。建築の壁・建具で頻出 |
D | 消去 | 消去(標準維持) | 左手ホーム。標準と一致するため変更なし |
F | 複線 | 範囲選択 | 平行線の量産で頻出。左手ホームに昇格 |
Q | 円弧 | 線属性 | 中頻度コマンドだが指が届きやすい位置に |
背景: 標準割当では
Aが「寸法」ですが、寸法コマンドは中頻度(30〜100回/日)でホームポジション最易のAを占有するのは過剰です。最頻出の「線」をAに昇格させ、寸法は近接キー(推奨セットではX)に移します。
編集系(左手2段目に集中)
| キー | 推奨コマンド | 標準割当 | 採用理由 |
|---|---|---|---|
Z | 元に戻す(Undo) | 元に戻す(標準維持) | Ctrl+Zと併用。連続戻しでZ単独打鍵が便利 |
X | 寸法 | 図形複写 | 寸法をAから移設。左手範囲を維持 |
C | 複写 | 複写(標準維持) | 標準と一致 |
V | 移動 | 矩形 | 矩形をSに移設し、Vは「移動」へ |
W | 包絡 | 包絡(標準維持) | 標準と一致 |
E | 伸縮 | 伸縮(標準維持) | 標準と一致 |
R | 面取 | 面取(標準維持) | 標準と一致 |
T | 図形(部品挿入) | 文字 | 部品配置の頻度が高い実務向き |
PERSCの推奨:
Z(元に戻す)はCtrl+Zと併用にしてください。連続して何度も戻したい場面ではZ単独のほうが速く、Ctrl+Zは「Ctrlを押し続けながら範囲を確認したい」場面で便利です。両方使えるようにしておくのが最も実用的です。
属性・選択系
| キー | 推奨コマンド | 標準割当 | 採用理由 |
|---|---|---|---|
B | 範囲選択 | 範囲選択(標準維持) | 標準と一致 |
G | 属性取得 | (未割当) | 既存図面の線属性コピーで頻出。空きキー活用 |
| スペース | クロックメニュー / 直前コマンド復帰 | 標準維持 | 標準を尊重 |
背景:
Gキーは標準では未割当ですが、属性取得(既存線の色・線種・レイヤをコピーして次の線に適用する操作)は建築実務で頻出のため、空きキーに割り当てると効果が大きいキーです。
レイヤ操作系(数字段)
| キー | 推奨コマンド | 標準割当 | 採用理由 |
|---|---|---|---|
1 | レイヤグループ1表示切替 | (未割当) | 通り芯/壁/建具のレイヤ切替で頻出 |
2 | レイヤグループ2表示切替 | (未割当) | 同上 |
3 | レイヤグループ3表示切替 | (未割当) | 同上 |
Tab | 書込レイヤ切替 | (未割当) | レイヤ巡回で速く動ける |
PERSCの推奨: レイヤグループの直接切替は 「平面図と立面図を行き来する案件」「意匠と構造を並行作業する案件」で効果が大きい 機能です。住宅単体・1グループ運用が中心の事務所では
Tabの書込レイヤ切替だけ採用するのも実用的です。
ファイル・印刷系(修飾キー併用)
| キー | 推奨コマンド | 標準割当 | 採用理由 |
|---|---|---|---|
Ctrl+S | 上書き保存 | 上書き保存(標準維持) | Windows標準と一致 |
Ctrl+P | 印刷 | 印刷(標準維持) | Windows標準と一致 |
Ctrl+Z | 元に戻す | 元に戻す(標準維持) | Windows標準と一致 |
Ctrl+Y | やり直し | やり直し(標準維持) | Windows標準と一致 |
注意:
Ctrl+C(複写)とCtrl+V(貼付)はWindows標準のショートカットですが、Jw_cad内では「コピー&ペースト」コマンドに割り当てられています。Ctrl+Sで保存できる感覚で打つと意図せぬコピー操作が発生するため、保存は メニューバー「ファイル」→「上書き保存」 の習慣もあわせて持っておくと安全です。
建築実務シーン別のキー操作フロー
PERSC推奨セットを採用した場合の、典型的な作図シーンでの指の動きを示します。
シーン1: 住宅平面図の壁を引く
Sで矩形コマンド起動 → 通り芯の交点でクリックして外形矩形を作図Fで複線コマンド → 外壁線から100mmずらして内壁線を作図Dで消去 → 不要な交差線を削除Zで戻る → 直前の消去を取り消し
| 指の動き | 評価 |
|---|---|
| 全て左手ホームポジション圏内(A〜G段+Z段) | ★★★ 最良 |
| マウスを離す必要なし | ★★★ 最良 |
シーン2: 建具を配置する
Tで図形(部品挿入)コマンド → 部品ライブラリから建具を選択- 通り芯の交点で配置
Vで移動 → 微調整
| 指の動き | 評価 |
|---|---|
T(左手やや遠)→ V(左手ホーム)の流れ | ★★ 良好 |
シーン3: 既存図面の線属性をコピーして新規線に適用
Gで属性取得 → 既存線をクリックして属性をコピーAで線コマンド → 同じ属性で新規線を作図
| 指の動き | 評価 |
|---|---|
G → A で隣接キー連打 | ★★★ 最良 |
背景: シーン3は標準割当では
Gが未割当のため、毎回メニューバーから「設定→属性取得」と辿る必要があります。Gに割り当てるだけで、属性コピー作業の所要時間が大幅に短縮できる(編集部の試用感)と感じます。
シーン4: 寸法を入れる
Xで寸法コマンド起動- 始点・終点をクリック
- 寸法線位置を確定
| 指の動き | 評価 |
|---|---|
X 単独打鍵で起動 | ★★ 良好 |
シーン5: レイヤ切替で意匠と構造を行き来
Tabで書込レイヤを次のレイヤへ切替- 必要なレイヤまで
Tabで巡回 123でレイヤグループを直接切替
| 指の動き | 評価 |
|---|---|
Tabは左手小指で打てる | ★★ 良好 |
| 数字段はやや遠いが直接ジャンプの効果が大きい | ★★ 良好 |
標準割当との衝突チェック
PERSC推奨セットで書き換えるキーが、もともと別コマンドに割り当てられている場合の影響を整理します。
| 書き換えキー | 元の標準コマンド | 移設先(PERSC推奨) | 影響度 |
|---|---|---|---|
A | 寸法 | Xに移設 | 低(指1本ぶん移動) |
S | 軸角・目盛・オフセット | (割当解除) | 中(中頻度コマンド消失) |
F | 範囲選択 | Bに集約 | 低(Bが標準位置) |
T | 文字 | Yに移設または標準維持 | 低(中頻度コマンド) |
V | 矩形 | Sに移設 | 低(指1本ぶん移動) |
要確認: 「軸角・目盛・オフセット」コマンドは標準で
Sキーに割り当てられていますが、建築実務での頻度は低めです。割当を外しても運用に大きな支障はありませんが、土木系の案件(測量座標系)では使用頻度が上がるため、案件タイプに応じて判断します。
注意: 標準割当を書き換えると、チーム内の別メンバーが作業する際に混乱の元 になります。PERSC推奨セットを採用する場合は、事務所全体で統一するか、個人PC限定で運用するかをチームルールとして決めておくのが安全です。
段階的な導入手順
PERSC推奨セット23項目をいきなり全部書き換えると、指の動きが追いつかず作図速度が落ちる時期が発生します。次の3段階で慣らすのが現実的です。
段階1: 空きキー活用(最初の1週間)
標準で未割当のキーに、頻出コマンドだけを追加します。既存の指の動きには影響しないため、リスクなく効果を出せます。
| キー | 追加割当 | 効果 |
|---|---|---|
G | 属性取得 | 属性コピー作業の高速化 |
Tab | 書込レイヤ切替 | レイヤ巡回の高速化 |
1 2 3 | レイヤグループ切替 | 大規模案件での切替高速化 |
段階2: 軽微な入れ替え(2〜3週目)
標準割当を尊重しつつ、押しやすさ★★★のキーに最頻出コマンドを移します。
| キー | 入れ替え | 効果 |
|---|---|---|
A | 寸法 → 線 | 最頻出コマンドの最易キー化 |
F | 範囲選択 → 複線 | 複線量産の高速化 |
S | 軸角→矩形 | 矩形作図の高速化 |
段階3: フル採用(4週目以降)
残りの推奨キー(V移動・X寸法・T図形 等)を順次置き換えていきます。指の動きが推奨セットに馴染んできたら採用、馴染まなければ標準のまま運用、と個別に判断します。
PERSCの推奨: 「全部入れ替えなくても、段階1だけで作業効率が体感で目に見えて上がる」というのがPERSC編集部の試用感です。段階1だけ採用してそこで止めるのも有効な選択です。フル採用を狙うのは、Jw_cadを毎日5時間以上使う設計者向けの判断です。
チーム運用での配慮
複数人で同じJw_cadデータを扱う事務所でPERSC推奨セットを採用する場合、次の点に注意します。
jw_win.JWF の共有方法
ショートカット割当は jw_win.JWF(Cドライブ直下 C:\JWW\jw_win.JWF)に保存されています。チーム内で割当を統一する場合は、マスター版の jw_win.JWF を1ファイル作成して全員に配布する のが最速です。詳しい書き換え手順は ショートカットのカスタマイズ を参照してください。
| 配布方法 | 利点 | 欠点 |
|---|---|---|
| ファイル直接配布 | 一括反映で確実 | 個人カスタマイズが上書きされる |
| 設定ガイド配布のみ | 個人カスタマイズを尊重 | 反映漏れが発生する |
| 共有フォルダ参照型 | 更新が即時反映 | ネット切断時に作動しない |
PERSCの推奨: チーム規模が10名以下なら 「マスター版ファイルを共有フォルダに置き、各自が手動コピーする」 のが運用負荷とのバランスが良いです。完全自動配布はIT部門のあるゼネコン規模向けです。
新人教育での扱い
新人がPERSC推奨セットで覚えると、他事務所に転職した際に標準割当への再学習が必要になります。**「標準割当も最低限は知っている」**状態を保つことが、長期的な人材流動性の観点から重要です。
PERSCの推奨: 新人にはまず標準割当でJw_cadを教え、3〜6ヶ月の習熟期を経てからPERSC推奨セットに移行するのが推奨です。最初からPERSC推奨セットだけで覚えると、ヘルプサイトや市販書籍の操作説明(標準割当前提)が読めなくなります。
キー割当が効かないときのチェックポイント
PERSC推奨セットを設定したのに反応しない、というケースの対処法を整理します。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| キーを押しても何も起きない | 「KEY」タブの設定が反映されていない | 基本設定で「OK」を押し直す |
Aが「寸法」のままになる | jw_win.JWFが書き換わっていない | 設定変更後にJw_cadを正規終了して再起動 |
| 文字コマンド中にキーが効かない | 文字入力扱いになっている | マウス右ボタンを押しながらキーを打つ |
| Ctrl+Sで「コピー」が動く | 別コマンドに割り当てられている | KEYタブでCtrl+Sの割当を確認 |
文字コマンド中にショートカットを使いたい
文字コマンド実行中はキー入力が 文字として吸収される ため、ショートカットキーが効きません。ただし、マウス右ボタンを押しながらキーを打つ と、コマンド変更として認識されます(jwdojo解説)。
具体的な操作:
- 文字コマンド実行中
- マウス右ボタンを押し続けたまま
Aキー(推奨セットの線コマンド)を押す - 文字コマンドから線コマンドに切り替わる
Tips: この「右ボタン押下+キー」テクニックは、寸法線記入中・図形配置中など コントロールバーが特殊状態 のときに別コマンドへ移りたいときにも便利です。覚えておくとショートカット運用の自由度が上がります。
実務での使い方 ★PERSC独自
案件タイプ別のおすすめ採用範囲
PERSC推奨セットの全23項目を全員が採用する必要はありません。案件タイプに応じて採用範囲を選ぶのが現実的です。
| 案件タイプ | 推奨採用範囲 | 理由 |
|---|---|---|
| 個人住宅・小規模建築 | 段階1のみ(空きキー活用) | コマンド総種類が限定的 |
| 集合住宅・中規模建築 | 段階1+段階2 | レイヤ切替・複線量産が増える |
| 公共建築・大規模案件 | フル採用 | 1日の作図時間が長く、効率化効果が大 |
| 設備設計・構造設計 | 段階1+特定コマンドのみ | 専門コマンドはカスタムで追加 |
1人案件 vs チーム案件での切り分け
PERSC編集部の感覚では、1人で完結する案件はPERSC推奨セット採用、チーム案件は標準割当維持 という切り分けが最も摩擦が少ないです。
| 案件形態 | 推奨方針 |
|---|---|
| 個人事務所(1〜2名) | PERSC推奨セット推奨 |
| 中規模事務所(3〜10名) | 全員でPERSC推奨セット採用 or 全員標準維持の二択 |
| 大規模事務所(10名以上) | 標準割当維持を推奨 |
| 派遣・常駐スタッフが多い案件 | 標準割当維持を推奨 |
CAD講習会・社内研修での配布
PERSC推奨セットを社内研修で配布する場合、「キー割当チートシート」を1ページにまとめて全員に配る のが効果的です。机に貼って参照しながら作図することで、書き換え後の指の動きが定着しやすくなります。
[PERSC推奨ショートカット チートシート]
作図系 | A=線 S=矩形 D=消去 F=複線 Q=円弧
編集系 | Z=戻る X=寸法 C=複写 V=移動 W=包絡 E=伸縮 R=面取 T=図形
属性系 | G=属性取得 B=範囲選択
レイヤ | 1〜3=Lグループ切替 Tab=書込レイヤ切替
ファイル| Ctrl+S=保存 Ctrl+P=印刷 Ctrl+Z=戻る Ctrl+Y=進むコマンド連動レイヤ切替との併用
Jw_cadには コマンド実行時にレイヤを自動切替する隠し機能(jw_win.JWF の COM_LAY01 設定)があります(jwdojo解説)。PERSC推奨セットと併用すると、たとえば「X(寸法)を押すと自動的にレイヤEに切り替わる」という連動が可能になり、レイヤ管理ミスを減らせます。詳しい設定方法は 基本設定(KEY タブ) で扱います。
| 推奨連動例 | 効果 |
|---|---|
X(寸法)→ レイヤE | 寸法を専用レイヤに自動分離 |
T(図形/建具)→ レイヤF | 建具を専用レイヤに自動分離 |
A(線)→ レイヤ書込維持 | 通り芯・壁線は明示的にレイヤ選択 |
PERSCの推奨: コマンド連動レイヤ切替は便利ですが、「すべてのコマンドにレイヤ自動切替を設定すると、現在どのレイヤに描画しているかが追えなくなる」 リスクもあります。寸法・建具・文字など 「専用レイヤが固定されているコマンド」 だけに限定して設定するのが安全です。
海外CAD・他CAD移行時の互換性
将来的にAutoCADやArchiCAD、Vectorworksに移行する可能性がある事務所では、Jw_cadのカスタムキーがそのまま使えない 点に注意が必要です。
| 移行先CAD | キー割当方針 |
|---|---|
| AutoCAD | コマンドエイリアスをカスタマイズ可能。PERSC推奨セットは流用しにくい |
| ArchiCAD | キー割当の自由度はやや低い |
| Vectorworks | カスタマイズ可能 |
| BIMソフト全般 | コマンド体系が3D前提のため再学習必須 |
PERSCの推奨: 他CAD併用環境では、PERSC推奨セットを Jw_cad専用 と割り切り、他CAD側は標準キーで覚えるほうが混乱が少ないです。複数CADを行き来するときの「キー記憶の混線」を防ぐため、CADごとに独立したキー設定を持つのが安全です。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 推奨セットを設定したが、書き換えが反映されない
→ 基本設定の「KEY」タブで割当を変えた後、「OK」ボタンを押して設定ダイアログを閉じる 必要があります。さらに、Jw_cadを正規終了(メニュー「ファイル」→「Jw_cadの終了」)してから再起動すると確実です。タスクマネージャーで強制終了すると jw_win.JWF への保存が失敗するため、設定が消えます。
Q: PERSC推奨セットを試したが、指が動かなくて作業が遅くなった
→ それが正常です。指の動きが新しい配置に馴染むまで2〜4週間 かかります。途中で標準に戻すと「過渡期の遅さ」だけ味わって効果を享受できないため、最低3週間は試してから判断するのを推奨します。どうしても馴染まない場合は段階1(空きキー追加)だけ残して、段階2以降は標準に戻すのが現実解です。
Q: 共用PCで使うため、自分の推奨セットに変えにくい
→ Jw_cadのポータブル運用 を活用するのが解決策です。USBメモリに自分専用のJw_cad一式(C:\JWW フォルダ全体)を入れておき、共用PCではそちらから起動すると、jw_win.JWF も自分用が読み込まれます。詳しくは Jw_cadのインストール・起動・終了・アンインストール のUSBポータブル運用の節を参照してください。
Q: チームメンバーから「標準と違って混乱する」と苦情が出た
→ チーム共有環境ではPERSC推奨セットの 全面採用は推奨しません。「事務所のメインPCは標準維持、個人PC・自宅作業環境のみPERSC推奨セット」という運用に切り替えるのが、チーム摩擦を避ける現実解です。
Q: 文字コマンド中にショートカットが効かない
→ Jw_cad仕様です。マウス右ボタンを押しっぱなしにしながら ショートカットキーを打つと、コマンド変更として認識されます(jwdojo解説)。詳しくはこの記事の「キー割当が効かないときのチェックポイント」の節を参照。
Q: F1〜F9キーの推奨割当はどうする?
→ F1〜F9はJw_cadで標準的に画面操作(フルスクリーン・全体表示・再表示等)に割り当てられているため、PERSC推奨セットでは触らない方針 です。F1〜F9は左手から遠く頻度も中程度のため、書き換え効果が小さいキーゾーンです。
Q: テンキーは推奨セットに入っていないが、活用できる?
→ テンキー側は 数値入力(XY座標・寸法値)に使う のが基本のため、コマンド割当には向きません。ただし、テンキー側で 200..100 のように カンマの代わりにドット2回 を使うとXY数値入力が高速化します(jwdojo解説)。詳しくは 基本設定(KEY タブ) で扱います。
Q: Macで使う場合、推奨セットは適用できる?
→ Jw_cadはWindows専用ソフトのため、Macで動かす場合は仮想環境(Parallels等)を経由します。仮想環境内ではWindows版と同じ jw_win.JWF が使えるため、PERSC推奨セットも同様に適用可能です。ただし Macキーボードの記号配置が異なる ため、Ctrl併用キー等は動作確認が必要です。
Q: ノートPC(テンキーレス)で使う場合の注意点
→ テンキーレスのノートPCでは、数字段(1 2 3)の打鍵頻度が上がります。PERSC推奨セットの数字段(レイヤグループ切替)と数値入力が 同じキーを取り合う ため、レイヤグループ切替を Tab 1本に集約するなど、ノートPC専用のサブセット を組むのが現実的です。
関連項目
- 標準ショートカット一覧 — Jw_cad標準割当の網羅的リスト
- ショートカットのカスタマイズ — 「KEY」タブでの書き換え手順
- キーボード操作 — Jw_cadのキーボード操作の基礎
- 基本設定(KEY タブ) — 「KEY」タブの全般解説
- PERSC推奨初期設定 — キー割当を含むPERSC推奨初期設定全般
まとめ
- PERSC推奨ショートカット割当は 「左手範囲集中・標準尊重・連続打ち隣接・修飾キーは補助」 の4原則で設計
- 最頻出コマンド(線・複線・矩形・消去・複写・移動)を 左手ホームポジション圏内 に配置
- 段階1(空きキー追加)→ 段階2(軽微な入れ替え)→ 段階3(フル採用)の3段階導入を推奨
- 段階1だけでも作業効率は体感で目に見えて向上(編集部の試用感)。フル採用は毎日5時間以上Jw_cadを使う設計者向け
- チーム共有環境では標準割当維持、個人PC・自宅環境でPERSC推奨セットを使うのが現実的
- ショートカット書き換え後は 必ずJw_cadを正規終了 して
jw_win.JWFへの保存を確定させる