Appearance
レイヤ状態切替(書込・編集可・表示のみ・非表示)
このページでできるようになること
Jw_cad のレイヤが取り得る 4 つの状態(書込・編集可能・表示のみ・非表示)の意味を理解し、レイヤバーでの 左クリック・右クリックの使い分け を正しく身に付けられます。書込レイヤは右クリックで指定し、書込以外のレイヤは左クリックで「編集可能 → 表示のみ → 非表示」を循環するというルールを押さえることで、複数レイヤが重なる図面でも「今見るべき部分だけを表示」「うっかり編集しないように保護」といった操作を迷わず実行できるようになります。
背景: CAD 作業では、「見えるが編集できない背景図」「編集中の図」「一時的に隠している図」など、複数の状態を同時に管理する必要があります。Jw_cad はレイヤごとに 4 つの状態を持たせ、レイヤバー上での左右クリックで素早く切り替えられる設計です。
要確認: 本ページの操作仕様は、参考サイト3社(jwdojo・kantancad・s-projects)の説明を整理した「現時点で PERSC マニュアルが推奨する記述」です。Version 10.02.1 環境での実機検証で最終確定する前提のため、公開前に必ず実機操作で再確認してください。
レイヤが取り得る 4 つの状態
Jw_cad の各レイヤは、以下の 4 種類の状態 のいずれかになります。「4 状態」とは状態の 種類数 を指す言葉であり、「4 状態を 1 操作で循環させるボタン」という意味ではありません。
状態の定義と表示方法
| 状態 | ボタン表示の目安 | 新規作成 | 既存図形の編集 | 表示 | 用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 書込(書込可能) | 数字が黒く濃い・赤い枠 | ○ | ○ | ○ | 今、作図中のレイヤ(常に 1 つだけ) |
| 編集可能 | 数字が濃いグレー | × | ○ | ○ | 既存図形の編集対象 |
| 表示のみ | 数字がより薄いグレー | × | × | ○ | 背景参照用・読取対象 |
| 非表示 | 数字が消える(または極薄) | × | × | × | 一時的に隠す |
要確認: ボタン表示の色合い(濃淡・透明度・赤枠の見え方)は実機の表示状態を撮影して確定します。本表の表現は参考サイトの解説をもとにした目安です。
各状態の詳細
書込レイヤ(書込可能・アクティブレイヤ)
- 意味: 現在、新しい図形を描き込めるレイヤ
- 指定方法: レイヤバーで対象レイヤを 右クリック
- 表示: 数字が黒く濃く表示され、赤い枠 で囲まれる
- 注意: 書込レイヤは常に 1 つだけ。別のレイヤを右クリックすると書込が移動します
編集可能レイヤ
- 意味: 既に描かれた図形の移動・複写・削除はできるが、新規作成はできない
- 表示: 数字が濃いグレーで表示
- 用途: 既存の通り芯を参照しながら、別レイヤで壁を描くような場合
表示のみレイヤ
- 意味: 見えるが、編集も新規作成もできない(読取点の取得は可能)
- 表示: 数字がより薄いグレー
- 用途: 背景参照・誤編集の防止
非表示レイヤ
- 意味: 見えず、操作対象にもならない
- 表示: 数字が消える(または極薄)
- 用途: 一時的に図形を隠したいとき・印刷対象から外したいとき
注意: 「表示のみ」と「非表示」は別状態です。寸法を一時的に隠したい用途では 非表示 を使います(「表示のみ」は見えてしまうため)。
レイヤバーでの操作仕様(最重要)
レイヤバーの操作は、対象が 書込レイヤ か 書込以外のレイヤ かで挙動が変わります。
操作の早見表
| 操作 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|
| 右クリック | 書込にしたいレイヤ | そのレイヤが書込レイヤになる |
| 左クリック | 書込以外のレイヤ | 「編集可能 → 表示のみ → 非表示」を 1 回ずつ循環 |
| 左クリック | 書込レイヤ自身 | 状態は変わらず、そのレイヤ内の図形が選択色で強調表示される |
| 左クリック | ALL ボタン | 全レイヤを「編集可 → 表示のみ → 非表示」に切替 |
| 右クリック | ALL ボタン | 全レイヤを「編集可能」に戻す |
| Ctrl + 左クリック | レイヤ | プロテクト状態(紫の/)を設定/解除 |
| Ctrl + Shift + 左クリック | レイヤ | プロテクト強(紫の×)を設定/解除 |
要確認: 上記は参考サイト3社(jwdojo・kantancad・s-projects)の説明が一致する操作仕様です。Version 10.02.1 での実機操作確認後に最終確定します。
ポイント 1: 書込レイヤの指定は「右クリック」
書込レイヤを変更したいときは、目的のレイヤボタンを右クリック します。
- 右クリックした瞬間、そのレイヤに 赤い枠 が出て書込レイヤになります
- 元の書込レイヤは「編集可能」状態に戻ります(実機要確認)
- レイヤバーから書込指定する経路は、右クリック以外にはありません(左クリックで書込にすることはできない)
Tips: 「書込にしたい=右クリック」というルールを覚えておくと、左クリックでの状態循環で迷子になりにくくなります。
ポイント 2: 書込以外を「左クリック」すると 3 状態を循環
書込以外のレイヤボタンを左クリックすると、状態が 「編集可能 → 表示のみ → 非表示 → 編集可能 → ……」 の順で 1 回ずつ進みます。
- 1 回目の左クリック: 「編集可能」→「表示のみ」
- 2 回目の左クリック: 「表示のみ」→「非表示」
- 3 回目の左クリック: 「非表示」→「編集可能」
3 状態を循環させる操作で、書込状態はこの循環には含まれません。「書込にしたい」場合は左クリックではなく右クリックを使います。
画像準備中 — 書込以外のレイヤを左クリックした 3 状態循環(編集可→表示のみ→非表示)
ポイント 3: 書込レイヤを左クリックしたときは「強調表示」
書込レイヤを左クリックしても、状態は変わりません。代わりに そのレイヤ内の図形が選択色で強調表示 されます。「このレイヤにどの線が含まれているか確認したい」ときに有効です。
- もう一度クリックする、または別レイヤを操作すると通常表示に戻ります(実機要確認)
- 書込レイヤの状態を別の状態に変えたいときは、先に別レイヤを右クリックして書込を移してから操作します
要確認: 書込レイヤ左クリック時の「選択色強調表示」の見え方(色・継続時間・解除方法)は実機で確認してください。
ALL ボタン(全レイヤ一括切替)
レイヤバーには、全レイヤをまとめて切り替える ALL ボタン があります(実機での正式名称・配置位置は要確認)。
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| ALL ボタンを 左クリック | 全レイヤの状態を「編集可 → 表示のみ → 非表示」へ循環的に進める |
| ALL ボタンを 右クリック | 全レイヤを「編集可能」に戻す |
要確認: ALL ボタンの正式名称、レイヤバー上の配置位置、書込レイヤが ALL 操作の影響を受けるかどうかは実機で確認してください。
Tips: 「いろいろ触りすぎて状態が分からなくなった」ときは、ALL を右クリックすれば全レイヤが「編集可能」に戻ります。リセット用のショートカットとして覚えておくと便利です。
画像準備中 — ALL ボタンの位置と、左/右クリック後の全レイヤ表示変化
レイヤグループの状態切替も同じ仕組み
レイヤグループ(0〜F の 16 グループ)の状態切替も、レイヤと同じ操作仕様です。
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| グループバーで 書込にしたいグループを右クリック | そのグループが書込グループになる |
| グループバーで 書込以外のグループを左クリック | 「編集可能 → 表示のみ → 非表示」を循環 |
| グループバーで 書込グループ自身を左クリック | グループ内図形の強調表示など(実機要確認) |
注意: 「左クリックでグループ切替」というのは古い解説の誤りです。書込グループを変更したい場合は、グループバーで対象グループを 右クリック してください。
詳しくは レイヤグループ操作 を参照。
実務での使い分けパターン
パターン 1: 通り芯を参照しながら壁を描く
目的: 壁を描く際、通り芯を見たいが誤って編集したくない。
操作:
- 壁レイヤを 右クリック → 書込レイヤに指定(赤い枠)
- 通り芯レイヤを 左クリック(書込以外なので循環が進む)。「編集可能」状態にしておけば見える
- さらに保護したい場合は左クリックを進めて「表示のみ」に。または Ctrl + 左クリックで紫の/プロテクトを設定
メリット: 通り芯が視界に入るため位置合わせが正確。誤編集の心配もない。
パターン 2: 複雑な図面を簡潔に表示する
目的: 平面図に柱・壁・建具・寸法が全て見えて複雑。今は柱と壁だけを確認したい。
操作:
- 建具レイヤを 左クリック で「表示のみ」または「非表示」へ進める
- 寸法レイヤを 左クリック で同様に「非表示」へ
- 柱と壁だけが見える状態で配置を確認
メリット: 不要な情報を隠して、重要な部分に集中できる。
パターン 3: 設備図を背景参照しながら、配管詳細を描く
目的: 既存の平面図(設備配置)を見ながら、新規レイヤに配管詳細を描き込む。
操作:
- 配管詳細用のレイヤを 右クリック で書込指定
- 既存平面図のレイヤを 左クリック で「表示のみ」状態にする(見えるが編集不可)
- 既存平面図を参照しながら、配管を描き込む
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 「目的のレイヤを左クリックしたのに書込レイヤにならない」
原因: 書込レイヤは 右クリック でのみ指定できます。左クリックは書込以外のレイヤに対して状態を循環させる操作です。
対処:
- 目的のレイヤボタンを 右クリック する
- 赤い枠が表示され、書込レイヤに切り替わったことを確認
Q: 「書込レイヤを左クリックしたら、そのレイヤ内の線が色付きで強調表示された」
原因: 仕様通りの挙動です。書込レイヤを左クリックすると、状態変更ではなく そのレイヤ内の図形を選択色で強調表示 します。
対処:
- もう一度クリックするか、別レイヤを操作すると通常表示に戻ります(実機要確認)
- 書込レイヤの状態を変更したいときは、先に別レイヤを右クリックして書込を移してから、対象レイヤを左クリックで循環させてください
Q: 「左クリックを繰り返したらレイヤが消えた」
原因: 書込以外のレイヤを 2 回左クリックすると「非表示」状態になり、ボタン上の数字がほぼ消えます。
対処:
- 該当レイヤをもう 1 回左クリック → 「編集可能」に戻る(3 状態循環)
- 全部リセットしたい場合は ALL ボタンを 右クリック → 全レイヤが「編集可能」に統一される
Q: 「壁レイヤで線を描いたつもりが、別レイヤに記録されている」
原因: 壁レイヤが書込レイヤになっていなかった可能性があります。書込レイヤは赤い枠が出ているレイヤのみ。
対処:
- レイヤバーで赤い枠が出ているレイヤを確認(これが現在の書込レイヤ)
- 壁レイヤを 右クリック で書込指定し直す
- もう一度線を描く
Q: 「複数のレイヤを一気に非表示にしたい」
対処: ALL ボタンの 左クリック で全レイヤを「編集可→表示のみ→非表示」へ進められます。または個別レイヤを順に左クリックで循環させます。
レイヤ設定ダイアログから一括変更する方法もあります。詳しくは レイヤ設定ダイアログ を参照。
4 つの状態と「プロテクトレイヤ」の違い
「プロテクトレイヤ」は、4 つの状態とは別系統の 保護機能 です。Ctrl キーを押しながらクリックして設定し、紫色の対角線で表示されます。
| 機能 | 4 つの状態 | プロテクトレイヤ |
|---|---|---|
| 切替操作 | 左クリック(書込以外)/右クリック(書込指定) | Ctrl + 左クリック/Ctrl + Shift + 左クリック |
| 主用途 | 一時的な表示・編集制御 | 永続的な編集禁止 |
| 表示マーク | 数字の濃淡 | 紫の/(1 本)または 紫の×(2 本) |
| 書込レイヤ化 | 右クリックで可能 | 不可(書込にする前に解除が必要) |
詳しくは プロテクトレイヤ を参照。
関連項目
- レイヤとは(2階層構造) — レイヤの基本コンセプト
- レイヤ(シート)操作 — レイヤバーの基本操作
- レイヤグループ操作 — グループレベルの状態切替
- プロテクトレイヤ — Ctrl 併用の保護機能
- レイヤ設定ダイアログ — レイヤ属性・状態の設定ダイアログ
- トラブルシュート: レイヤが切り替わらない — 切替トラブルの切り分け
まとめ
- レイヤが取り得る状態は 書込・編集可能・表示のみ・非表示 の 4 種類
- 書込レイヤの指定は 右クリック。左クリックでは書込にできない
- 書込以外のレイヤを 左クリック すると「編集可能 → 表示のみ → 非表示」を 1 回ずつ循環(3 状態循環)
- 書込レイヤ自身を左クリックすると、状態変更ではなく レイヤ内図形が選択色で強調表示 される
- ALL ボタンは 左クリック で全レイヤを「編集可 → 表示のみ → 非表示」へ循環、右クリック で全レイヤを「編集可」に戻す
- レイヤグループの状態切替も同じ仕組み(書込グループ指定は右クリック)
- プロテクトレイヤは 4 状態とは別系統の保護機能で、Ctrl 併用クリックで設定/解除