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クロックメニュー(左ドラッグ・右ドラッグの円形メニュー)
このページでできるようになること
Jw_cadでマウスの左ボタンまたは右ボタンを押したまま少しドラッグすると現れる、時計の文字盤のような円形メニュー「クロックメニュー」の正体と使い方を理解できるようになります。AM/PMの切替や、誤って表示してしまった場合のキャンセル方法、無効化の手順まで一通り押さえます。
背景: クロックメニューはJw_cad独自の高速コマンド呼び出し機能です。マウスを動かす量が大幅に減るため、操作に慣れた人ほど使いこなしています。一方で、慣れないうちは「右クリックしたかっただけなのに勝手に出る」と感じる原因にもなり、好き嫌いがはっきり分かれる機能でもあります。
クロックメニューとは
マウスのボタンをただクリックするのと、押したまま少し動かす(=ドラッグ)のとでは、Jw_cadは別の操作として扱います。後者をすると、マウスカーソル付近に時計の文字盤に似た円形のメニューが現れます。これがクロックメニューです。
- ドラッグした方向(時計の0時・3時・6時・9時など)に応じて12種類のコマンドが割当てられている
- マウスボタンを離した瞬間に、そのコマンドが実行される
- メニューバーやツールバーまでカーソルを動かす必要がないため、慣れると操作が大幅に高速化する
📸画像準備中 — 右ドラッグでクロックメニュー(AM)が表示された状態
クロックメニューの種類(全8つ・96コマンド)
クロックメニューは、左右どちらのボタンを使うか × AM/PM × クロックメニュー(1)/(2) の組合せで全8種類あります。1つあたり12方向にコマンドが入るので、合計で最大96種類のコマンドが呼び出せます。
| 区分 | 左ボタンドラッグ | 右ボタンドラッグ |
|---|---|---|
| クロックメニュー(1) AM | 12コマンド | 12コマンド |
| クロックメニュー(1) PM | 12コマンド | 12コマンド |
| クロックメニュー(2) AM | 12コマンド | 12コマンド |
| クロックメニュー(2) PM | 12コマンド | 12コマンド |
要確認: 「左右ドラッグ × AM/PM × (1)/(2) = 8つ × 12方向 = 96」という整理が正しいかを、s-projects 出典との照合と、実機で順次確認します。
AM と PM の切替
ドラッグ中にマウスカーソルをいったん中央のクロック中心に戻し、そのままもう一度ドラッグし直すと、AM表示と PM表示が切り替わります。
- 1回目のドラッグ → AM が表示
- そのまま中央に戻る → 「キャンセル」と表示
- 中央から再度ドラッグ → PM に切替
📸画像準備中 — AM → 中央でキャンセル表示 → PM への遷移3コマ
クロックメニュー(1) と (2) の切替
クロックメニュー(2) は、AUTOモードコマンド実行中にのみ使えます。AUTOモードを起動して左右ドラッグした際に表示されるのが (2) で、それ以外は通常 (1) になります。
要確認: AUTOモードコマンド実行中の (2) 切替挙動と、それ以外の場面で (2) を呼べないかを実機で確認します。
キャンセル方法
クロックメニューを誤って開いてしまった場合、マウスボタンを押したままカーソルを中央に戻すと「キャンセル」と表示されます。この状態でマウスボタンを離せば、コマンドは実行されません。
📸画像準備中 — ドラッグ中に中央へ戻ってきた状態(「キャンセル」表示)
Tips: 「あ、間違えた」と思ったら、そのままマウスを離さずに中央に戻すことを意識しましょう。離した瞬間にコマンドが実行されてしまうので、戻すか離すかの判断が大事です。
主要なクロックメニューの初期割当(右ドラッグAM)
クロックメニューは8つすべてを覚える必要はなく、実務でまず使うのは右ドラッグAMの数方向だけです。代表的な初期割当を一覧します。
| 時計方向 | コマンド | 用途 |
|---|---|---|
| 0時(上) | 円周1/4点取得 | 円の真上・真下・真左・真右の点取得 |
| 3時(右) | 中心点取得 | 線・円の中心、2点間中心の取得 |
| 9時(左) | 線上点・交点取得 | 線上の任意点・仮想交点の取得 |
| 6時(下) | オフセット | 指定距離だけずらした点の取得 |
これら4つは 読取点取得 ※準備中 で詳しく扱う「特殊な読取点を取り出す」機能と連動しています。
要確認: 上記方向のコマンド割当ては初期設定値です。「クロックメニューを使用しない」設定で右ドラッグの中心点・オフセット・線上点・円1/4だけは引き続き有効になる挙動も含めて実機で確認します。
📸画像準備中 — 右ドラッグAMの12方向に割り当てられたコマンドの一覧画像
カスタマイズ手順
クロックメニューの各方向に割当てられたコマンドは変更できます。ただし、円周上点・中心点・オフセット・線上点など一部のコマンドは変更不可です。
設定経路
- メニューバー「設定」 →「基本設定」を開きます
- 「AUTO」タブを選択します
- 左ドラッグAM/PM、右ドラッグAM/PMそれぞれの12方向のドロップダウンから、割当てたいコマンドを選びます
- 左上の「クロックメニュー(1)」ボタンを押すと (2) のカスタマイズ画面に切り替わります
- 「OK」で確定
📸画像準備中 — 基本設定「AUTO」タブのクロックメニュー設定画面
要確認: 「AUTO」タブのUI(ドロップダウンの並び順、(1)/(2)切替ボタンの位置・ラベル)は実機で確認します。
PERSCの推奨: 最初の数ヶ月は初期割当のまま使い、自分が「この方向にこのコマンドが欲しい」と感じてからカスタマイズしましょう。先にいじりすぎると、解説記事や講座の説明と画面が違ってきて学習効率が落ちます。
クロックメニューを開かないようにする
「右クリックしたいだけなのに勝手にメニューが出る」のが気になる方は、無効化できます。
設定経路
- メニューバー「設定」 →「基本設定」を開きます
- 「一般(1)」タブを選択します
- 「クロックメニューを使用しない」にチェックを入れます
- 「OK」で確定
📸画像準備中 — 基本設定「一般(1)」タブの「クロックメニューを使用しない」チェック項目
注意: 上記設定をONにしても、右ドラッグの中心点・オフセット・線上点・円1/4の4機能だけは引き続き使えます。これらは読取点取得の根幹機能なので、完全には無効化されない仕様です。
要確認: 「クロックメニューを使用しない」のチェック項目名と所在タブ(一般(1) と記述)を実機で確認します。
詳しいトラブル対処は トラブルシュート: クロックメニューが勝手に出る ※準備中 を参照してください。
実務での使い方 ★PERSC独自
1. まず「右ドラッグAMの4方向」だけ覚える
96コマンドすべてを覚えようとすると挫折します。実務でまず効果が出るのは、読取点取得3コマンド(中心点・線上点・交点・円周1/4)と オフセット の 右ドラッグAM 4方向だけ。これらはメニューバーから呼ぶより明確に速くなり、図面の精度も上がります。
2. クロックメニューは「使う/使わない」が二択ではない
「全部使いこなす」か「全部無効化」の二択ではなく、「右ドラッグの読取点系だけ使い、左ドラッグはOFF」のようなハイブリッド運用も可能です。基本設定「一般(1)」の「クロックメニューを使用しない」をONにしても、右ドラッグの読取点4機能は残るため、初心者にも扱いやすい状態を作れます。
3. AUTOモード経由のクロックメニュー(2)は中・上級者向け
クロックメニュー(2)はAUTOモード中にしか使えないため、習得のハードルがやや高めです。最初は (1) だけで十分すぎるほど効率化できるので、(2) の習得は半年〜1年使ってからで構いません。
4. 設定変更前にスクショを残す
カスタマイズで「元の割当てが何だったか分からなくなった」というケースが起きがちです。基本設定「AUTO」タブを開いた直後の画面をスクリーンショットで残してから変更すると、戻したい時にすぐ参照できます。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 右クリックしたいだけなのに毎回クロックメニューが出る
→ 右ボタンを「クリック」するつもりが、わずかにマウスが動いて「ドラッグ」と認識されています。クリック時にマウスを完全に止めるか、煩わしければ「クロックメニューを使用しない」設定で無効化してください。詳しくは トラブルシュート: クロックメニューが勝手に出る ※準備中 を参照。
Q: クロックメニューが出るはずの操作で出ない
→ 「クロックメニューを使用しない」設定がONになっている可能性があります。基本設定「一般(1)」タブで確認してください。または、ドラッグの距離が短すぎて検出されていない場合もあります。少し大きめに動かしてみてください。
Q: PMに切り替えたいのにAMから動かない
→ 中央に戻る操作で「キャンセル」表示が出てから、再度ドラッグする必要があります。マウスボタンを押したままで戻ること、ボタンを離さないことが重要です。
Q: AUTOモードを使ったことがないのでクロックメニュー(2)を試せない
→ AUTOモードは「線」「複線」「文字」など複数のコマンドを切り替えながら作図する機能です。Ch.4の作図コマンド解説で改めて扱います(AUTOモード)。
Q: カスタマイズしたら元の割当が分からなくなった
→ 標準の割当一覧は s-projects 等の外部解説サイトに残っています。基本設定「AUTO」タブで該当方向のドロップダウンを開き、推測で戻すか、設定ファイル jw_win.jwf を初期状態にリセットすれば標準割当に戻せます(ただし他の設定もすべてリセットされます)。
関連項目
- マウス操作の基本(左右クリック・ダブルクリック) ※準備中 — 単独クリックとドラッグの違い
- 読取点取得 ※準備中 — 中心点・線上点・円周1/4点(右ドラッグAMの4方向と連動)
- 画面構成 — 「設定」メニューの位置
- 基本設定の概要 ※準備中 — 「AUTO」タブ・「一般(1)」タブの位置
- 基本設定 一般(1) タブ ※準備中 — 「クロックメニューを使用しない」項目
- クロックメニュー活用テクニック ※準備中 — 中・上級者向けカスタマイズ
- トラブルシュート: クロックメニューが勝手に出る ※準備中
まとめ
- マウスの左右ボタンを押したままドラッグすると、時計型のクロックメニューが現れる
- 全8種類×12方向で最大96コマンドが呼び出せる
- 中央に戻して**「キャンセル」**でやり直せる
- まず使うのは右ドラッグAMの4方向(円周1/4点・中心点・線上点交点・オフセット)
- 不要なら基本設定「一般(1)」→「クロックメニューを使用しない」で無効化
- 無効化しても右ドラッグの読取点4機能は残る仕様