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未検証

コーナー処理(角合わせ・連結・間隔切断)

Jw_cadの「コーナー処理」コマンドは、2本の線や円弧の端点を自動で整形する多機能コマンドです。1つのコマンドが3つの用途に対応しており、操作方法(左クリックか右クリックか、同一線上かどうか)によって動作が切り替わります。

  • 角合わせ(最頻出): 2本の線を交点まで伸縮させてコーナーを形成する
  • 線連結: 同一線上にある2本の線を1本にまとめる
  • 間隔切断: 指定した距離で線を切断する

この記事では、3つの機能それぞれの操作手順と、建築実務でどの場面に使うかを解説します。


コーナー処理コマンドの起動方法

方法操作
ツールバー「編集(1)」ツールバーの「コーナー」ボタンをクリック
メニューバー編集 → コーナー処理

要確認: クロックメニューからコーナー処理を起動する方向(AM/PM・何時位置か)を実機で確認してください。

コマンドを起動すると、ウィンドウ上部のコントロールバーに「切断間隔」と「実寸」チェックボックスが表示されます。3つの機能はこのコントロールバーの設定と、クリック操作(左か右か)の組み合わせで切り替わります。


機能1: 角合わせ(最頻出)

角合わせとは

2本の線が少し離れている、または行き過ぎて交差している状態から、互いの交点まで伸縮させてピッタリとコーナーを形成する機能です。手作業で消去・伸縮を繰り返す必要がなく、2クリックで整形できます。

壁線の隅部分など、建築平面図での使用頻度がもっとも高い操作です。

角合わせの手順サマリー(全3ステップ)

#操作補足
1コーナー処理コマンドを起動ツールバーまたはメニューバー
21本目の線を左クリッククリックした側(交点に近い方)が残る
32本目の線を左クリック2本の線が交点まで伸縮して確定

手順の詳細

ステップ1: コマンドを起動する

ツールバーの「コーナー」ボタン、またはメニューバーの「編集」→「コーナー処理」でコマンドを起動します。

ステップ2: 1本目の線を左クリックする

整形したい線のうち、1本目を左クリックします。このとき、クリックする位置が重要です。

PERSCの推奨: 交点(コーナーを作る角の位置)に近い側をクリックするのが基本ルールです。クリックした側が残る線として扱われます。行き過ぎた部分がある場合、交点から遠い方の端をクリックすると不要な部分が切り落とされる方向に動作します。

ステップ3: 2本目の線を左クリックする

1本目が選択色に変わったことを確認してから、2本目の線を左クリックします。選択した2本の線は互いの交点を基準に伸縮し、コーナーが形成されます。

角合わせの適用条件

2本の線が必ずどこかで交わることが前提です。完全な平行線には適用できません。わずかでも角度が異なっていれば(たとえば1°の傾きでも)コーナー処理は実行できます。

処理が実行できない場合(平行線や、円弧同士の中心と半径が等しい場合など)は、画面左上に「計算できません」というメッセージが表示されます。

要確認: エラー表示の正確な文言(「計算できません」)を実機で確認してください。

円弧にも対応している

線だけでなく、円弧同士のコーナー処理も可能です。2つの円弧がどこかで重なっている(交点が存在する)ことが条件です。重ならない円弧同士にはコーナー処理を適用できません。

Tips: 円弧と直線の組み合わせにも対応しています。たとえば壁の出隅を円弧状に丸める際に、円弧と直線の端点を滑らかにつなぐ用途で使えます。


機能2: 線連結(同一線上の2本を1本に)

線連結とは

同一線上(まったく同じ方向)に並んでいる2本の線を、1本の線にまとめる機能です。角合わせと同じく左クリック操作で実行しますが、Jw_cadが2本の線が同一線上であると判断したとき、自動的に連結処理が行われます。

背景: たとえばトリム操作で線が途中で分断されてしまった場合や、複数の線分を結合して整理したい場合に役立ちます。

線連結の手順

  1. コーナー処理コマンドを起動します。
  2. 連結したい2本の線のうち、1本目を左クリックします。
  3. 続けて2本目の線を左クリックします。
  4. 2本の線が同一線上と判断されると、自動的に1本の線に連結されます。画面左上に「1本の線にしました」というメッセージが表示されます。

要確認: 連結完了時のメッセージ(「1本の線にしました」)の正確な文言を実機で確認してください。

注意: 線連結の対象は「同一線上の2本の線」です。わずかでも方向が違う線に対して操作した場合は、角合わせとして動作します(2本の線が交点まで伸縮します)。方向が完全に一致しているかどうかを確認してから操作してください。

この記事では同一線上の2本の線を結合する「線連結」を扱います。同一線上ではない(方向の異なる)2本の線を1本の連続線としてつなぐ操作は、別のコマンドで対応します。→ 線連結 ※準備中


機能3: 間隔切断

間隔切断とは

コーナー処理コマンドが起動している状態で、線・円弧を右クリックすると切断モードに切り替わります。クリックした位置を中心に、コントロールバーで指定した間隔(距離)だけ切り取る機能です。

「切断間隔」を0にして右クリックすると、間隔なし(点で切断)で線を2本に分割できます。

コントロールバーの設定

項目内容
切断間隔切断する距離(mm単位)を入力。0にすると点切断になる
実寸チェックなし: 印刷時のmmサイズで切断。チェックあり: レイヤグループの縮尺に応じた実寸で切断

要確認: 「切断間隔」欄の正確なラベル名、および「実寸」チェックの有無による動作差を実機で確認してください。

背景: 「実寸」チェックの使い分けについて: 縮尺が1:1のときはどちらも同じ結果になります。1:100など縮尺を設定した図面では、チェックなしが印刷上のmmサイズ(図面上の見た目の長さ)、チェックありが建物の実寸法での切断となります。建築実務では「実寸」チェックをオンにして使うのが一般的です。

間隔切断の手順

  1. コーナー処理コマンドを起動します。
  2. コントロールバーの「切断間隔」欄に数値を入力します(間隔なし切断の場合は0のままでも可)。
  3. 必要に応じて「実寸」チェックボックスを設定します。
  4. 切断したい線・円弧を右クリックします。
  5. 右クリックした位置を中心に、指定した間隔が切り取られて線が2本(または3本)に分割されます。

Tips: 間隔切断は「コーナー処理コマンド中に右クリック」というトリガーで起動します。誤って右クリックしてしまった場合は、Ctrl+Z で取り消してから再操作してください。伸縮・消去コマンド中にも右クリックで同様の切断ができます。→ 伸縮


実務での使い方

壁線の隅部分を整形する(住宅・集合住宅の平面図)

建築平面図で最もよく使う操作です。壁の中心線から複線コマンドで壁面線を2本引いた後、隅部分では各線が交差したり手前で止まったりしている状態になります。このとき「コーナー処理」の角合わせを使うと、2クリックで壁の角をきれいにつなぐことができます。

一般的な手順は次のとおりです。

  1. 複線コマンドで壁芯線から壁面線を作成する
  2. 隅付近で2本の壁面線が行き過ぎているか離れている状態になる
  3. コーナー処理コマンドで2本をクリックし、交点まで整形する
  4. 4方向の隅を繰り返し処理して部屋の輪郭を完成させる

消去コマンドで余分な線を削除する手作業に比べて、格段に速く正確に仕上げられます。

L字型・T字型の壁を一気に仕上げる

RC造や鉄骨造のビル平面図では、L字・T字・十字形の壁が多く登場します。コーナー処理を使うと、複線で作成した壁面線が交差・突出している部分をまとめて整形できます。

角合わせは「クリックした側が残る」ルールなので、T字の壁では残したい方向の線をクリックしてから、交差している線をクリックする、という選択順序を意識することで狙ったかたちに仕上がります。

PERSCの推奨: 複雑な壁の交差部分は、まずコーナー処理で全体を整形してから、消去コマンドで必要に応じて開口部を処理するという順序が効率的です。

通り芯の切断(平面図・矩計図)

矩計図や断面図で、通り芯(または参照線)を仕上げ面で止めたい場合に間隔切断が役立ちます。切断間隔に仕上げ面の寸法を入力し、壁端位置で右クリックするだけで、寸法通りの位置で線が2つに分割されます。

切断後の不要な線分は消去コマンドで削除します。


つまずきポイントと対処

Q: 角合わせしたのに思った方向と異なる線が切り落とされた

→ クリックした位置が交点から遠い側にあったためです。コーナー処理は「交点に近い側の線が残る」というルールで動作します。クリック位置を残したい側(交点寄り)に変えて再操作してください。Ctrl+Z で一度取り消してから操作し直すのが確実です。

Q: 2本の線を左クリックしたが何も起きなかった(または「計算できません」と表示される)

→ 2本の線が平行で交点が存在しない場合や、円弧同士の中心と半径が一致している場合に起きます。2本の線がどこかで交わる設計になっているかを確認してください。完全な平行線にはコーナー処理を適用できません。

要確認: 「計算できません」の表示位置(画面左上か、ダイアログか)と正確な文言を実機で確認してください。

Q: 線連結のつもりが角合わせになってしまった

→ 2本の線の方向がわずかにずれていると、Jw_cadは同一線上と認識せず角合わせとして処理します。対象の線が完全に同一線上にあるかどうかを確認してください。読み取りスナップを使って正確な位置・方向で描かれた線を対象にすることが前提です。

Q: 間隔切断で右クリックしても切断されない(または別の操作になる)

→ コーナー処理コマンドが起動した状態で右クリックする必要があります。コマンドが解除されている場合や他のコマンドが選択されている場合は、まずコーナー処理コマンドを改めて起動してから右クリックしてください。

Q: 切断間隔の「実寸」チェックをどちらにすべきかわからない

→ 縮尺を設定した建築図面(1:100、1:50 など)を作成している場合は「実寸」チェックをオンにすると、入力値が建物の実寸法での切断になります。チェックなしでは印刷上のmmサイズになるため、図面縮尺に依存した切断位置になります。通常の建築実務では実寸チェックをオンにして使うのがおすすめです。

Q: 面取り(C面・R面)との違いは何ですか

→ コーナー処理の角合わせは「2本の線を交点まで伸縮してシャープなコーナーにする」操作です。面取りは「交点部分を斜め線や円弧で置き換えてなだらかにする」操作です。鋭いコーナーを作りたい場合はコーナー処理、角を落としたい場合は面取りを使います。→ 面取り(角面・C面) ※準備中


関連項目


まとめ

  • コーナー処理コマンドは「左クリック=角合わせまたは線連結」「右クリック=間隔切断」で動作が切り替わる
  • 角合わせは2本の線を交点まで伸縮させる操作で、クリックした側(交点寄り)の線が残る
  • 建築平面図での壁線整形に最も多く使われ、消去コマンドによる手作業を大幅に減らせる