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ショートカットキーのカスタマイズ手順
このページでできるようになること
Jw_cadのショートカットキー(キーコマンド)を、自分の作図スタイルに合わせて自由に割り当て直せるようになります。基本設定[KEY]タブからGUIで設定する標準手順、コマンド番号の調べ方、環境設定ファイル jw_win.JWF のKEYセクションを直接編集する上級者向けの手順、そして設定の保存と他PCへの移行までを通しで理解できます。
背景: Jw_cadはアルファベットキー・スペースキー・ファンクションキーに任意のコマンドを割り当てられる珍しいCADソフトです。標準割当を覚えるのではなく、自分の作図フローに合わせてキーを再配置することで、マウスへの手の往復を減らし、作図時間を大幅に短縮できます。
注意: ショートカットキーの標準割当一覧は ショートカットキー一覧、PERSCがおすすめする再配置セットは PERSC推奨ショートカット にまとめてあります。このページでは「カスタマイズの手順」のみを扱います。
カスタマイズの3つのアプローチ
ショートカットキーの割り当ては、目的に応じて3つの方法から選びます。
| 方法 | 操作場所 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| A. 基本設定[KEY]タブ | Jw_cad内のGUI | 数キーだけ変更したい/GUIで安全に確定したい |
| B. 環境設定ファイル直編集 | jw_win.JWF をテキストエディタで開く | 多くのキーを一度に書き換えたい/チームで共有したい |
| C. 環境設定ファイルの読込・書出し | メニューバー「設定」→「環境設定ファイル」 | 別PCに同じ設定を移行したい/プロジェクト別に切り替えたい |
PERSCの推奨: 初めてカスタマイズする場合は A の[KEY]タブから始める のが安全です。慣れてきて20キー以上を一気に書き換えたくなったタイミングで B に移行し、移行・共有が必要になった段階で C を併用する流れが扱いやすくなります。
方法A: 基本設定[KEY]タブで割り当てる
Jw_cadを起動した状態でGUIから設定する標準手順です。設定変更が即座に[OK]ボタンで確定するため、ミスをしてもすぐ戻せます。
注意: ショートカットキーのカスタマイズ(特に方法B/Cの環境設定ファイル直編集・読込)を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:
- コピー退避:
C:\JWW\jw_win.JWFを別名でコピーバックアップ(例:jw_win.JWF→jw_win_backup_2026-05-09.JWF)- 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、変更前の標準割当に戻せる前提を作る
- 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の手順を実行
環境設定ファイルを直接編集または別環境のJWFを読み込むと、既存のキー割当・線属性・寸法・KEY設定が 一括で上書きされ永続的に失われる 可能性があります。原本に対して直接実行する前に、必ず現在の
jw_win.JWFを退避してください。
A手順サマリー(全6ステップ)
| # | 操作 | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | メニューバー「設定」→「基本設定」を開く | 数秒 |
| 2 | ダイアログ上部の[KEY]タブをクリック | 数秒 |
| 3 | ダイアログ下部の「コマンド一覧」でコマンド番号を確認 | 約1分 |
| 4 | 割り当てたいキー欄にコマンド番号を入力 | 数秒 |
| 5 | [Shift]+キー、[Ctrl]+キーの組合せ欄も必要に応じて入力 | 数秒〜 |
| 6 | [OK]をクリックして設定を確定 | 数秒 |
手順1: 基本設定ダイアログを開く
メニューバー「設定」→「基本設定」をクリックします。設定ダイアログが表示されます。
画像準備中 — メニューバー「設定」→「基本設定」を開く
Tips: 画面左側のツールバーに「基設」ボタンがある場合は、そちらをクリックしてもダイアログを開けます。
手順2: [KEY]タブに切り替える
ダイアログ上部のタブから「KEY」をクリックします。アルファベットキー(A〜Z)、スペースキー、ファンクションキー(F2〜F9)の一覧と、それぞれに割り当てられたコマンド番号が表示されます。
画像準備中 — 基本設定ダイアログの[KEY]タブ全体
背景: [KEY]タブの各キー欄には、初期状態でコマンド番号が入力されています。空欄のキーはコマンド未割当の状態で、自分で番号を入れれば任意のコマンドを呼び出せるようになります。
手順3: 「コマンド一覧」でコマンド番号を調べる
ダイアログ下部の「コマンド一覧」(あるいは類似の名称のボタン/表示エリア)を確認します。各コマンドに割り当てられた番号が表示されます。
たとえば代表的なコマンドの番号は以下のとおりです。
| コマンド | 番号(参考値) |
|---|---|
| 線 | 1 |
| 矩形 | 2 |
| 文字 | 5 |
| 寸法 | 6 |
| 範囲選択 | 7 |
| 複線 | 8 |
| コーナー処理 | 9 |
| 消去 | 11 |
| 図形複写 | 12 |
| 図形移動 | 13 |
| 進む | 29 |
要確認: コマンド番号の対応はバージョンによって変動する可能性があります。実機の[KEY]タブ下部「コマンド一覧」表示と必ず照合してください。上の表は参考値であり、最終的な正は実機の表示です。
画像準備中 — ダイアログ下部のコマンド一覧表示エリア
手順4: 割り当てたいキー欄に番号を入力
「H」キーに「線」コマンドを割り当てたい場合、[KEY]タブ内の「H」のテキストボックスをクリックして、コマンド番号「1」を入力します。
すでに別の番号が入っている場合は、いったんBackspaceで消してから新しい番号を入力します。
画像準備中 — キー欄へのコマンド番号入力
手順5: [Shift]/[Ctrl]の組合せ欄も活用する
[KEY]タブには、各キーごとに「単押し」と「[Shift]や[Ctrl]との組合せ」を別のコマンドとして割り当てられる欄が用意されています。同じ「H」キーでも、[Shift]+H に別コマンドを割り当てれば、1つの物理キーで2つの機能を呼び出せます。
タブ上部の切替表示(タブ送りや[Shift]/[Ctrl]選択ラジオ等)を切り替えると、組合せ別の入力欄が表示されます。
要確認: [Shift]/[Ctrl]組合せの入力欄が「タブ送りで5枚切替」される仕様か、ラジオボタン式か等の正確なUIは実機で確認の上、本文を修正してください。
画像準備中 — [Shift]/[Ctrl]組合せの入力欄
手順6: [OK]で確定
すべての変更が終わったら、ダイアログ右下の「OK」をクリックして閉じます。これでキーの割り当てが切り替わり、即座に新しいショートカットが使えるようになります。
画像準備中 — [OK]ボタンを押して確定
注意: [OK]を押す前に「キャンセル」を押すと、変更内容はすべて破棄されます。変更が多い場合は、慎重に[OK]を押しましょう。
方法B: jw_win.JWF を直接編集する
たくさんのキーを一気に書き換えたい場合や、テキストエディタの一括置換でまとめて編集したい場合は、環境設定ファイル jw_win.JWF を直接編集します。
B手順サマリー(全6ステップ)
| # | 操作 | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | Jw_cadを終了する | 数秒 |
| 2 | C:\JWW\jw_win.JWF を別フォルダにバックアップコピー | 数秒 |
| 3 | jw_win.JWF をメモ帳等で開く | 数秒 |
| 4 | KEYセクションを検索 | 約1分 |
| 5 | 該当行の数値を書き換える | 数分〜 |
| 6 | 上書き保存 → Jw_cadを起動して動作確認 | 数秒 |
手順1: Jw_cadを終了する
メニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」から正規終了します。jw_win.JWF をJw_cad起動中に編集すると、保存内容が上書きされて消える可能性があります。
注意:
jw_win.JWFの編集は 必ずJw_cadを終了してから 行ってください。
手順2: バックアップを取る
エクスプローラーで C:\JWW フォルダを開き、jw_win.JWF を選択 → Ctrl+C でコピー → 別フォルダ(デスクトップ等)に Ctrl+V で貼り付けます。万が一書き換えに失敗しても、このバックアップを C:\JWW に上書きすれば元に戻せます。
画像準備中 — jw_win.JWFのバックアップ操作
手順3: メモ帳で開く
jw_win.JWF を右クリック →「プログラムから開く」→「メモ帳」を選択します。テキスト形式の設定ファイルが開きます。
Tips: VS Codeなどの高機能エディタが入っている場合は、そちらの方が検索・置換が快適です。
画像準備中 — メモ帳でjw_win.JWFを開いた状態
手順4: KEYセクションを検索
Ctrl+F で検索ダイアログを開き、「KEY」と入力して検索します。キー割当を記述したセクションに到達できます。
要確認: KEYセクションの先頭ラベル(
[KEY]KEY_A等の表記)と該当行のフォーマットは実機のjw_win.JWFで要確認です。
手順5: 該当行の数値を書き換える
各キーに対応する数値(コマンド番号)が並んでいます。割り当てたいキーの数値を新しいコマンド番号に書き換えます。
書き換える際は以下のポイントに注意します。
- スペース・タブ・改行の構造は そのまま維持 する
- 数値以外の文字(記号・コメント)には触れない
- 半角数字で入力する
注意: 区切り文字(カンマ・スペース等)を1文字でも誤って削除すると、Jw_cadがファイルを正しく読めず、設定が初期化されることがあります。書き換え対象の数値だけ にカーソルを合わせて編集しましょう。
画像準備中 — KEYセクションの編集箇所
手順6: 保存して動作確認
Ctrl+S で上書き保存します。メモ帳を閉じてJw_cadを起動し、新しいキー割当が効いているか確認します。
意図と違う動きをした場合は、手順2でバックアップした jw_win.JWF を C:\JWW に上書きコピーすれば元に戻せます。
方法C: 環境設定ファイルの読込・書出し
設定したショートカットを別PCに移したい、あるいはプロジェクト別に複数の設定セットを使い分けたいときは、Jw_cadの「環境設定ファイル」機能を使います。
設定を書き出す(エクスポート)
- メニューバー「設定」→「環境設定ファイル」→「書出し」を選択
- 保存先と任意のファイル名(例:
persc_keys.jwf)を指定して保存 - このファイルにキー割当・線色・初期設定などが一括で記録される
画像準備中 — 環境設定ファイル「書出し」のメニュー
設定を読み込む(インポート)
- 別PCのJw_cadを起動
- 書き出した
.jwfファイルをそのPCにコピー(USB・クラウド等で) - メニューバー「設定」→「環境設定ファイル」→「読込み」を選択
- コピーした
.jwfを指定して読み込み完了
画像準備中 — 環境設定ファイル「読込み」のメニュー
Tips: チームで同じ設定を共有したい場合は、書き出した
.jwfをプロジェクトフォルダや共有ドライブに置いておくと、メンバー全員が同じショートカット環境で作業できます。
PERSCの推奨: 自宅PCと事務所PCを行き来する人は、自分の
.jwfをクラウドストレージに置いておき、両方のPCで同じファイルを読み込む運用が快適です。
カスタマイズ後に必ずやること
1. 必ず正規終了する
カスタマイズした設定は、Jw_cadを正規終了するタイミングで jw_win.JWF に保存されます。設定変更後は 必ずメニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」 で閉じましょう。
注意: タスクマネージャーから強制終了したり、Windows再起動で巻き込まれて終了した場合、変更した設定が保存されないことがあります。
2. 自分用のチートシートを作る
割り当てを変えた直後は、新旧の割当が混乱して手が止まりがちです。「変更したキーだけ」のチートシートを作って、ディスプレイの隅やキーボード横に貼っておくと、定着までの数日間が楽になります。
3. バックアップを取る
[KEY]タブで設定が固まった段階で、いったん C:\JWW\jw_win.JWF を別フォルダにバックアップしておきます。新しい組合せを試したくなったときの安全網になります。
実務での使い方 ★PERSC独自
住宅平面図での「左手だけで作図」配置
住宅平面図のように 線・矩形・複線・消去 を高頻度で繰り返す作図では、これらを左手で押しやすいキー(A・S・D・F・Q・W・E・R など)にまとめて再配置すると、右手はマウスから離れずに作図が進みます。
PERSCでは、キーボード左手側に作図系コマンド、右手側に編集系コマンド(範囲選択・コーナー処理・伸縮など)を集める「左作図・右編集」配置を採用しています。手の往復が減るため、平面図1枚あたりの作図時間に数割の体感短縮があるというのが編集部の試用感です。
RC造詳細図での「ハッチング・寸法専用キー」
RC造の躯体詳細図では、ハッチング(コンクリート表現)と寸法を頻繁に切り替えます。標準割当のままだと、これらが離れたキーに散らばっているため、両者を隣接キーに割り当て直すと操作リズムが整います。
たとえば「Z: ハッチ/X: 寸法」のように親指の近くで切り替えられる位置にまとめると、躯体図の作業効率が大きく改善します。
設備図での「文字・引出線・建具」セット
設備図では文字・引出線・建具系のコマンドを頻繁に呼び出します。これらを「M: 文字/N: 寸法/B: 建具平面」のようにホームポジションから1段下のキーに集めると、機器表記の入力が手元から動かずに完結します。
チームでの共通設定
外注先や事務所スタッフにJw_cadを使ってもらう場合、全員に同じ jw_win.JWF を配布する ことで、キー割当の差による「あれ、このキー何だっけ?」を防げます。プロジェクト立ち上げ時に環境設定ファイルを書き出して共有しておくと、図面のスタイルもキー操作も統一できます。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: [KEY]タブで番号を入れたのに、キーを押しても何も起こらない
→ まず[OK]を押してダイアログを閉じてからキーを押してください。ダイアログを開いたままではショートカットは反映されません。それでも反応しない場合は、コマンド番号が正しいか「コマンド一覧」と見比べて確認しましょう。
Q: 文字コマンド中にキーを押すと、その文字が文字入力に取り込まれてしまう
→ 文字コマンドの実行中は、キー入力が文字として取り込まれる仕様です。マウスの右ボタンを押した状態でキーを押す と、ショートカットとしてコマンド変更が実行できます。詳しくは 文字コマンド中のショートカット入力 を参照してください。
Q: 設定したはずのショートカットが、再起動したら元に戻っていた
→ Jw_cadを正規終了せずに閉じた可能性が高いです。設定変更後は メニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」 から閉じる習慣をつけましょう。詳しくは 設定が保存されない を参照してください。
Q: jw_win.JWF を編集したらJw_cadが起動しなくなった
→ 区切り文字や行構造を壊してしまった可能性があります。バックアップしておいた jw_win.JWF を C:\JWW に上書きコピーしてください。バックアップを取っていなかった場合は、Jw_cadをいったんアンインストールして再インストールすると、初期状態の jw_win.JWF が再生成されます。
Q: [Shift]+キーや[Ctrl]+キーの組合せ欄に番号を入れても、その組合せが効かない
→ [Shift]/[Ctrl]組合せ用の入力タブを正しく切り替えてから入力する必要があります。[KEY]タブ内の表示切替(タブ送り等)を確認し、対応する入力欄に番号を入れているか確認してください。また、Windows側の他のショートカット(IMEや常駐ソフト)と衝突している可能性もあります。
Q: ショートカットを変えすぎて、何がどこに割り当たっているか分からなくなった
→ いったん環境設定ファイルを「書出し」しておき、その後[KEY]タブで「初期化」相当の操作(または初期状態の jw_win.JWF 上書き)でリセットします。書き出したファイルから必要な割当だけを少しずつ戻していくと、整理がしやすくなります。
Q: 別PCに移したい
→ メニューバー「設定」→「環境設定ファイル」→「書出し」で .jwf ファイルを書き出し、別PCにコピーして「読込み」で取り込みます。詳細は本文の「方法C」を参照してください。
関連項目
- ショートカットキー一覧 — 標準で割り当てられているキーの一覧
- PERSC推奨ショートカット — PERSC編集部がおすすめする再配置セット
- キーボード操作の基本 — 矢印キー・PageUp/Downでの画面操作
- 基本設定[KEY]タブの設定項目 — [KEY]タブの各チェックボックスの意味
- PERSC推奨初期設定 — インストール直後にやっておく設定
- トラブルシュート: 設定が保存されない — 正規終了しないと保存されない問題
- 文字コマンド中のショートカット入力 — 文字コマンド実行中にキーをショートカットとして使う方法
まとめ
- ショートカットのカスタマイズは 基本設定[KEY]タブ から始めるのが安全
- コマンド番号は[KEY]タブ下部の「コマンド一覧」で確認できる
- 大量に書き換えるときは
jw_win.JWFを直接編集、別PCに移すときは「環境設定ファイル」の書出し・読込みを使う - 設定変更後はメニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」で正規終了し、必ず
jw_win.JWFをバックアップしておく