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未検証

プリンタ設定(用紙サイズ・向き)

このページでできるようになること

Jw_cadの印刷時に、出力先プリンタごとの用紙サイズ(A4/A3など)と印刷の向き(縦・横)を切り替えられるようになります。プリンタの「プロパティ」ダイアログを開く方法、設定後の挙動、図面側の用紙サイズ設定との違いまで理解できます。

背景: Jw_cadの「プリンタ設定」は、Windowsに登録されたプリンタドライバの設定画面を呼び出す入口です。設定項目(用紙サイズ・向き・解像度・両面印刷など)はプリンタの機種ごとに違うため、Jw_cad自体が項目を持っているわけではありません。「プロパティ」を開いた先はメーカー製のドライバ画面、と覚えておくと迷いません。


プリンタ設定の起動方法

プリンタ設定は3通りの方法で開けます。状況によって便利な方が変わります。

起動方法操作適した場面
メニューバー(独立コマンド)ファイル」→「プリンタの設定印刷を始める前にあらかじめ用紙を変えたい
印刷ダイアログ内の「プロパティ」Ctrl+P →「プロパティ」ボタン印刷直前にまとめて変えたい
コントロールバー「プリンタ設定」印刷モード中にコントロールバーから赤枠を見ながら用紙サイズだけ変えたい

要確認: メニュー項目の正式名称は「プリンタの設定」と「プリンターの設定」のどちらが表示されているか実機で確認。本文は「プリンタの設定」で統一しています。


「プリンタ設定」ダイアログの見方

「プリンタの設定」を選ぶと、Windows標準の印刷ダイアログが表示されます。これは「印刷」コマンドを実行したときに出るダイアログとほぼ同じものです。

ダイアログの主要項目

項目役割
プリンタ名出力先プリンタの選択(複数台ある場合は「▼」で切替)
状態選択中プリンタの状態表示(準備完了/オフライン等)
種類プリンタドライバの種類
場所プリンタの物理的な場所(ネットワーク共有プリンタなど)
プロパティ用紙サイズ・印刷の向きなどの詳細設定(プリンタ機種別)
OK設定を確定
キャンセル変更を破棄

Tips: 用紙サイズや印刷の向きは、ダイアログ本体ではなく**「プロパティ」の中**にあります。トップ画面で探しても見つからないので、必ず「プロパティ」ボタンをクリックしましょう。


用紙サイズの変更手順

ここでは「A4からA3に変えたい」というケースを例に、用紙サイズの変更手順を説明します。

用紙サイズ変更 サマリー

#操作何をする
1「プリンタの設定」を開くメニュー or 印刷ダイアログ
2プリンタ名を確認出力先プリンタが正しいか
3「プロパティ」ボタンをクリックプリンタドライバの画面を開く
4「用紙サイズ」を変更A4 → A3 等
5プロパティを「OK」で閉じるプリンタ設定ダイアログに戻る
6プリンタ設定ダイアログも「OK」で閉じる設定が反映される

ステップ1〜2: ダイアログを開いてプリンタを確認

メニューバー「ファイル」→「プリンタの設定」をクリック、または印刷コマンドの起動後にダイアログ上の「プリンタ名」が出力先として正しいかを確認します。

複数のプリンタが登録されている場合、デフォルトプリンタとは別のプリンタに出したいことがあります。まずプリンタ名を正しく合わせるのが先です。

ステップ3: 「プロパティ」ボタンをクリック

ダイアログ右上付近の「プロパティ」ボタンをクリックします。クリック後は、選択中のプリンタ専用のドライバ画面(プリンタの機種ごとに異なる画面)が開きます。

背景: 「プロパティ」の中身はJw_cadが作っているのではなく、プリンタメーカー(Canon / EPSON / Brother 等)のドライバが提供する画面です。タブの並びや項目名は機種によって違います。

ステップ4: 「用紙サイズ」を変更

プロパティダイアログ内の「用紙サイズ」「ページサイズ」「用紙」など(機種により名称が異なる)の項目を探して、希望のサイズを選びます。一般的な選択肢の例は次のとおりです。

サイズ寸法(mm)主な用途
A4210 × 297部分図・凡例・指示書
A3297 × 420平面図・配置図の確認用
A2420 × 594中規模図面(大型プリンタ要)
A1594 × 841設計図書本体(プロッタ要)
B5182 × 257メモ・スケッチ
B4257 × 364中間サイズ

Tips: 業務用のレーザープリンタやインクジェット複合機は通常 A4・A3 まで対応していますが、A2・A1 は大型プロッタが必要です。お使いのプリンタが対応しているサイズだけが選択肢に出るので、選べないサイズは「物理的に出せない」と判断してください。

ステップ5〜6: ダイアログを閉じて確定

プロパティの「OK」をクリックして閉じ、プリンタ設定ダイアログでも「OK」をクリックします。これで用紙サイズの変更が反映されます。

印刷モード中であれば、作図画面に表示されている赤い印刷範囲枠のサイズが新しい用紙サイズに合わせて切り替わります。


印刷の向き(縦・横)の切替

「印刷の向き」は、用紙を縦置き(ポートレート)にするか横置き(ランドスケープ)にするかの設定です。

切替手順

  1. プリンタの設定」ダイアログを開く
  2. プロパティ」ボタンをクリック
  3. プロパティ内の「印刷の向き」または「用紙の向き」を「」または「」に変更
  4. 「OK」で閉じる

縦・横の選び方の目安

向きこんな図面に向く
縦(ポートレート)縦長の図面(断面図・立面図の一部・凡例集)
横(ランドスケープ)横長の図面(建築の平面図・配置図など大半の図面)

Tips: 建築の平面図は横長になることが多いため、デフォルトを「」にしておくとスムーズです。図面1枚ごとに向きが違う場合は、印刷直前に切り替えましょう。

コントロールバーの「90°回転」との使い分け

「印刷の向き」はプリンタ側の設定ですが、Jw_cadには印刷モード中にコントロールバーから赤枠だけを90°回転させる機能もあります。

操作どこで設定用途
印刷の向き(プロパティ)プリンタドライバプリンタが用紙を縦/横どちらで給紙するか
90°回転(コントロールバー)Jw_cad本体用紙はそのままで、印刷範囲枠だけを回す

詳しい使い分けは 印刷範囲の指定(基準点・回転) に書いています。

背景: プリンタによっては「印刷の向き」を変えるとドライバ側で給紙方向が変わり、用紙トレイから取り直しが必要になる場合があります。一方、Jw_cad側の「90°回転」は給紙には影響せず、図形の方向だけが変わります。手早く向きを試したいときは「90°回転」のほうが軽い操作です。


プリンタごとの設定差(よくあるパターン)

メーカーごとにプロパティ画面の構成はかなり違います。よく使われるメーカーの傾向を簡単に紹介します。

メーカー用紙サイズの場所印刷の向き
Canon「ページ設定」タブ → 「ページサイズ」同タブ「印刷の向き」
EPSON「基本設定」タブ → 「用紙サイズ」同タブ「印刷方向」
Brother「基本設定」タブ → 「用紙サイズ」同タブ「印刷の向き」
RICOH「印刷設定」タブ → 「原稿サイズ」「印刷方向」

要確認: 上記は一般的傾向のため、お使いの機種の正確なタブ名は実機で確認してください。バージョンによっても変わります。

Tips: 設定が分からなくなったら「標準に戻す」「初期設定」ボタン(多くの機種にある)で初期化すると安全です。


図面側の用紙サイズ設定との違い

Jw_cadには2種類の「用紙サイズ」があります。混乱しやすいポイントなので、表で整理します。

設定場所何のため
図面の用紙サイズ画面右下のステータスバー作図スペースの広さ・用紙枠の表示サイズを決める
印刷時の用紙サイズプリンタの設定 → プロパティ実際に紙に出すときの紙の大きさを決める

両者は基本的に一致させるのが原則ですが、片方だけ変えることもできます。

よくある2つのパターン

パターン図面側印刷側結果
パターンA: 同じA3A3印刷倍率100%でぴったり印刷
パターンB: 図面より小さい紙A3A4A3図面をA4に縮小印刷(印刷倍率で70.7%等を指定)

図面側の用紙サイズの変更は 用紙サイズ設定 を参照してください。印刷側だけを大きく/小さくする手順は 印刷倍率(拡大・縮小・任意倍率) で扱います。

用語の補足: ここで扱う「印刷倍率」は、印刷ダイアログ/印刷モードのコントロールバーで指定する 「図面 → 用紙」の拡大縮小率 (例: 100%、80%)です。レイヤグループに紐づく 「図面縮尺」(例: 1/100、1/50)とは別概念で、両者は独立して効きます。詳しくは 印刷倍率(拡大・縮小・任意倍率) 冒頭の整理表を参照してください。

注意: 図面側の用紙サイズと印刷側の用紙サイズが食い違うと、赤枠の中に図形が収まらなくなったり、白い余白が大量に出たりします。まずは両者を一致させ、必要に応じて倍率で調整するのが基本の考え方です。


実務での使い方 ★PERSC独自

「会社用プリンタ」と「自宅用プリンタ」の使い分け

事務所のA3対応複合機と自宅のA4プリンタを併用する場合、起動するたびにデフォルトプリンタを切り替えるのは手間です。Jw_cadの「プリンタの設定」で都度切り替えるほうが事故が少ないです。Windows全体のデフォルトを変えると他ソフトにも影響するためです。

図面サイズに対応していないプリンタへの対処

A1図面しかないが手元にA4プリンタしかない、というケースでは次の2択になります。

  1. 縮小して全体を1枚に出す印刷倍率 で 1/4 縮小など)
  2. コンビニで大判印刷(PDF出力 → コンビニのネットプリント)

PDF出力の手順は PDF出力 を参照(PDF 出力は PDF プリンタを経由した印刷の一種で、用紙サイズ・印刷倍率の挙動はここで解説する紙印刷と同じです)。

試し刷りはモノクロ・低解像度で

設計の初期段階での試し刷りは、用紙サイズと向きを確認するのが目的なので、プロパティの「印刷品質」を「ドラフト」「速度優先」に下げ、カラーをオフにしておくとインクと時間を節約できます。本番出力時にだけ高品質設定に戻しましょう。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 用紙サイズの選択肢にA3が出てこない

→ 選択中のプリンタがA3に対応していない可能性が高いです。プリンタ本体の仕様を確認してください。家庭用インクジェットの大半はA4までが上限です。事務所の複合機ならA3対応が一般的です。

Q: 「プロパティ」を開いても「用紙サイズ」項目が見当たらない

→ プリンタによってはタブが分かれており、「ページ設定」「基本設定」「詳細設定」などのタブを切り替える必要があります。すべてのタブを順に確認してください。

Q: 設定したのに印刷したら違うサイズで出た

→ 「プリンタ本体の用紙トレイの設定」と「ドライバの用紙サイズ」が食い違っていないかを確認してください。プリンタ本体のパネルでもサイズを合わせる必要がある機種があります。

Q: 設定を変えても次回起動時には元に戻ってしまう

→ Jw_cadは終了時に印刷設定を保存しないことがあります。毎回印刷時に確認するクセをつけるのが安全です。図面ファイルごとに用紙サイズを固定したい場合は、図面側の 用紙サイズ設定 を合わせておくと、印刷時の判断材料になります。

Q: PDF出力するとき用紙サイズはどこで指定する?

→ プリンタ名のプルダウンで「Microsoft Print to PDF」または「CubePDF」等を選び、その「プロパティ」内で用紙サイズを指定します。PDF プリンタも印刷先プリンタの一種なので、用紙サイズの指定操作は紙のプリンタとまったく同じです。詳しくは PDF出力 を参照。

Q: 印刷の向きを「横」にしたのに縦のまま出てしまう

→ Jw_cad側の印刷モードで「90°回転」が押されていないか確認してください。プリンタ側「横」 + Jw_cad側「90°回転」だと2回回転して結果的に縦に戻ります。詳しくは 印刷範囲の指定 を参照。


関連項目


まとめ

  • プリンタ設定は「ファイル」→「プリンタの設定」、印刷ダイアログ内「プロパティ」、コントロールバー「プリンタ設定」の3ヶ所から開ける
  • 用紙サイズと印刷の向きは「プロパティ」ボタンの中。ダイアログ表面では変えられない
  • プロパティの中身はプリンタ機種ごとに違う。Canon / EPSON / Brother 等で項目名・タブ構成が異なる
  • 「印刷の向き」(プリンタ側)と「90°回転」(Jw_cad側)は別物。両方に「縦/横」が出てくるので混同しないよう注意
  • 図面側の用紙サイズと印刷側の用紙サイズは別軸。基本は一致させ、ずらしたい場合は印刷倍率で調整