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未検証

求積図の作り方(三斜法による敷地・床面積計算)

このページでできるようになること

Jw_cad で 求積図(敷地や床面積を計算根拠とともに示す図面) を、三斜法(敷地を三角形に分割し、底辺×高さ÷2 の合計で面積を求める方法)で作成できるようになります。三角形分割の選び方、補助線(底辺と高さ)の引き方、三角形番号と寸法の記入ルール、求積表のレイアウト、式計算コマンドや三斜面積計算の外部変形プログラムを使った効率化、確認申請添付向けの仕上げまでを一通り押さえます。

背景: 求積図は確認申請の必須図書のひとつで、敷地面積や建築面積の 計算根拠 を示す図面です。建ぺい率・容積率の判定根拠になるため、配置図と並べて提出します。三斜法は「敷地形状を三角形に分割して合計する」という古典的な手法で、確定測量図の座標がない物件や、簡単な形状の敷地で今も広く使われます。座標法が使える物件では座標法の方が高精度ですが、敷地形状を視覚的に説明しやすい三斜法は 施主向け説明資料 にも向きます。

注意: 本記事は Jw_cadで求積図を作図する方法 の解説です。Jw_cad の計算結果は概算値・検算用途 であり、以下の場面では 別途専門業務 が必要です:

  • 確認申請の床面積・敷地面積: 設計者の責任で確認。複雑な形状は土地家屋調査士・建築士による測量・確定が望ましい
  • 登記用の地積測量図: 土地家屋調査士の専門業務
  • 境界確定後の敷地面積: 確定測量座標に基づく専門ソフトでの算定
  • 公共工事の数量算定: 発注者要領の指定形式・計算方法に従う

Jw_cad で描いた求積図は、設計検討・確認申請の参考添付・社内検算の用途で使い、法的根拠が必要な場面では別途専門業務に委託 してください。


三斜法の基本ルール

三斜法とは

三斜法は、多角形の敷地(または床)を 三角形の集合に分割 し、各三角形の面積を「底辺 × 高さ ÷ 2」(または三辺寸法からヘロン公式)で求めて合計する手法です。測量分野で長年使われてきた古典的な方法で、計算機がない時代から実務で運用されてきました。

用語意味
三斜法敷地を三角形に分割し各三角形の面積を合計する求積方式
底辺三角形の基準となる1辺
高さ底辺と垂直な、対頂点までの距離
ヘロン公式三辺の長さから三角形の面積を求める数学公式
求積図敷地・床の三角形分割と寸法を示した図面
求積表各三角形の番号・底辺・高さ・面積・合計を表にしたもの
累計三角形 1〜N までの面積の積み上げ合計

三斜法の三大ルール

実務で守るべき基本は次の3点です。

  1. 三角形分割は隙間なく・重なりなく(漏れがあると面積不足、重なると面積過大)
  2. 底辺と高さの記入精度を実機の小数点桁数で固定する(小数第2位までが慣例)
  3. 求積表に三角形番号と図面内の番号表示を一致させる(チェック容易性のため)

PERSCの推奨: 求積図は配置図(Gp.8)の 直近のグループ(例: Gp.A)に集約し、配置図と同じ縮尺(1/100 〜 1/200)で描くのが定番です。レイヤ構成の全体像は 建築図面のレイヤ分け実践 を参照してください。

三斜法と座標法の使い分け

求積方式向いているケース精度
三斜法敷地形状が4〜10辺程度、確定測量図の座標がない、施主説明用中〜高
座標法確定測量図の座標表がある、不整形敷地(10辺超)、確認申請の高精度版最高
面積測定コマンドのみ内部チェック・概算把握高(書類根拠としては不可)

座標法での求積図は 求積図(座標法) ※準備中 を参照してください。面積測定コマンド本体の操作は 面積測定 に委譲します。

背景: 確認申請では「計算式と計算根拠が図面上で追える」ことが求められます。面積測定コマンドの結果だけでは「数値の根拠が見えない」ため、求積図として三斜法または座標法による分割と寸法を明示する必要があります。


描き始める前の準備

準備1: 必要な情報をそろえる

求積図を描き始める前に、次のものを用意します。

情報入手元
敷地形状(辺長・隅角度)配置図・確定測量図・地積測量図
各頂点の位置(精度確認用)公図・座標表
用紙サイズ・縮尺配置図と同一縮尺が原則
求積する対象(敷地全体・建築面積・1階床・各階床等)申請区分による

要確認: 確認申請の求積対象は「敷地面積」「建築面積」「各階床面積」「延べ床面積」など複数あります。申請内容に応じて求積図を 複数枚 作成するのが一般的です。

準備2: 用紙サイズと縮尺

求積図は配置図・平面図と 同じ縮尺 で描くのが慣例です。

用紙縮尺想定対象
A31/100一般戸建住宅の敷地・各階床面積
A31/200中規模敷地(30m×30m まで)
A21/100詳細求積(部分床・庇含む建築面積)
A21/200大規模敷地・複数棟敷地

縮尺と用紙の設定方法は 用紙サイズと縮尺の設定 ※準備中 を参照してください。

準備3: レイヤ構成の準備

求積図グループ(例: Gp.A)に切り替え、以下のレイヤ構成を準備します。

レイヤ用途線色(推奨)線種
0下書き・補助線(プロテクト推奨)線色 1(水色)一点鎖線
1敷地(または床)の外形線線色 5(紫)実線太
2三角形分割の辺(底辺・斜辺)線色 2(黒)実線
3高さ補助線(底辺と垂直に立てる線)線色 1(水色)破線
4三角形番号(①②③ または 1, 2, 3 ...)線色 2(黒)実線
5底辺・高さの寸法値線色 2(黒)実線
6求積表(罫線・列見出し・計算結果)線色 2(黒)実線
7図面名・縮尺・注記線色 2(黒)実線
0F(プロテクト用)元図の参照(編集禁止)

PERSCの推奨: 三角形分割の辺(レイヤ 2)と高さ補助線(レイヤ 3)は 線種を分ける のが鉄則です。底辺は実線、高さは破線にしておけば、図面を見た瞬間に「どれが計測したい高さか」が判別できます。

準備4: 元図のプロテクト

求積図は 配置図の敷地形状をそのまま流用 することが多いため、元図(敷地外形)が誤って動いてしまうと求積結果がずれます。元図を プロテクトレイヤ に配置するか、専用の参照レイヤに移してから三角形分割の補助線を引く運用が安全です。

詳しくは プロテクトレイヤ ※準備中 を参照してください。


求積図の作り方サマリー(全10ステップ)

#工程所要
1配置図から敷地外形(または床外形)をコピーで持ち込む3分
2元図をプロテクトレイヤに移して固定2分
3敷地形状に合わせて三角形分割の方針を決める5分
4各三角形の底辺と斜辺を実線で引く5〜10分
5各三角形の高さを底辺に垂直な破線で引く5〜10分
6三角形に番号(①②③)を順に付与3分
7底辺と高さの寸法値を記入10分
8式計算コマンドで各三角形の面積を計算10分
9求積表を作成して各値を整列配置10分
10図面名・縮尺・注記を付与して仕上げ5分

合計: 一般的な戸建住宅の敷地求積で 60〜80分 が目安です。三斜面積計算の外部変形プログラムを使えば、ステップ8〜9を 自動化 できて20分ほど短縮できます。


手順1: 配置図から敷地外形を持ち込む

1-1: 配置図グループから敷地外形を選択

配置図グループ(Gp.8)の 敷地外形(敷地境界線) を範囲選択し、求積図グループ(Gp.A)にコピーします。

  1. Gp.8 の配置図を表示
  2. 範囲」コマンドで敷地外形(多角形の各辺)を選択
  3. コピー」コマンド
  4. Gp.A の求積図グループに切替
  5. 貼付」コマンドで配置位置を指定

背景: 配置図と求積図を 同じ縮尺 で描けば、コピー&ペーストで形状もサイズも完全一致します。求積図の縮尺を変える場合(配置図 1/200 → 求積図 1/100 等)は、コピー時に倍率変換が必要です。詳しくは レイヤグループ縮尺 ※準備中 を参照してください。

1-2: 床面積の求積図の場合は平面図から外壁外形をコピー

建築面積や床面積の求積図を作るときは、平面図グループ(Gp.0)から 外壁の外形線 をコピーします。

求積対象コピー元注意点
敷地面積配置図 Gp.8 の敷地境界線道路後退(2項道路)反映後の形状
建築面積平面図 Gp.0 の外壁外形軒の出 1m 超部分を含めた水平投影
1階床面積平面図 Gp.0 の1階外壁内法線バルコニーは外す
2階床面積平面図 Gp.0 の2階外壁内法線吹き抜けは外す

注意: 床面積と建築面積は 対象範囲が異なります。床面積は内法線(壁の内側)、建築面積は水平投影(壁の中心線または外側)が原則です。法令の最新運用は実務担当者の責任で確認してください。


手順2: 三角形分割の方針を決める

2-1: 分割の基本パターン

敷地形状ごとに、三角形分割の典型パターンが決まっています。

敷地形状分割パターン三角形の数
矩形(長方形)対角線で2分割2
台形対角線または平行四辺形+三角形2〜3
五角形(凸)1つの頂点から各頂点へ放射状3
凹形(L字型)凹部を補正して2つの矩形に分け、それぞれ対角線分割4
不整形(多角形)1つの内部点または頂点から放射状分割N-2(N: 辺の数)

2-2: 凸形敷地の分割例

凸形(外側に膨らんだ形状のみ)の敷地は、1つの頂点から他のすべての頂点へ対角線を引く のが定石です。

        A───────B
       /│       \
      / │       \
     /  │①    ②  \
    F   │         \
    \  │     ③ /
     \ │      /
      \│     /
       E─────D
       
   頂点 E から A・B・C・D・F に対角線
   → 三角形 ①EFA、②EAB、③EBD(実際は4分割)

2-3: 凹形敷地の分割例

凹形(一部が内側にへこんだ形状)の敷地は、凹部分を矩形でカバー してから、はみ出した三角形を マイナス面積 として扱う方法と、凹を分けない多角形のまま放射分割 する方法があります。

方法メリットデメリット
凹分け+減算法計算が直感的求積表に「+」「-」の符号管理が必要
内部点からの放射分割符号管理不要内部点の座標選定が必要
頂点からの放射分割(凹側を内側に向けない)符号管理不要三角形が痩せて高さが取りにくい

PERSCの推奨: 凹形敷地(L字・凸字・コの字など)は 内部点からの放射分割 が安全です。凹部の内側に基準点を置けば、すべての三角形が「足し算のみ」で済みます。施主・役所への説明もシンプルです。

2-4: 三角形分割で押さえる原則

原則理由
三角形は 隙間なく・重なりなく隙間があると面積不足、重なると面積過大
底辺はできるだけ 長く 取る底辺が短いと高さの誤差が拡大しやすい
高さは 底辺に垂直 に取る直角でないと面積式が成り立たない
三角形の数は 少ないほど良い計算ミス・記入ミスのリスクが減る
鋭角・鈍角の極端な三角形は避ける高さの計測が不安定になる

背景: 三角形を細分化しすぎると見た目が汚くなり、求積表の行数も増えてミスのリスクが上がります。一般的な戸建敷地では 3〜6個の三角形 に収まる分割が望ましいです。


手順3: 三角形分割の辺を引く

3-1: 書き込みレイヤを切り替え

書き込みレイヤを レイヤ 2(三角形分割の辺) に切り替え、線属性を「線色 2(黒)・実線」に設定します。

3-2: 対角線・分割線を引く

」(線)コマンドで、敷地の頂点(または内部点)から他の頂点へ 対角線 を引きます。

  1. 線コマンドを起動
  2. 始点を 右クリック(敷地頂点を読取点でスナップ)
  3. 終点を 右クリック(対辺の頂点を読取点でスナップ)
  4. すべての対角線を順に引く

Tips: 始点・終点を 必ず右クリック(読取点)で取ると、頂点に正確にスナップします。左クリック(任意点)で配置すると、わずかなズレが累積して面積誤差が出ます。

3-3: 内部点から放射分割する場合

凹形敷地で内部点を中心に放射分割する場合は、内部点を最初に決定 してから、各頂点へ線を引きます。

  1. 」コマンド(または「」コマンドの中心点取得)で内部点を作図
  2. 」コマンドで内部点 → 各頂点に線を引く
  3. すべての三角形の辺が揃ったか確認

3-4: 分割の整合チェック

すべての対角線を引き終えたら、次の点を確認します。

  • 三角形の辺に 隙間や重なり がないか
  • 敷地外形との交差がないか(内部分割のはずなのに外側にはみ出していないか)
  • 三角形の数が想定どおりか(多角形の辺数 N に対して N-2 個が標準)

注意: 分割の交差や隙間は 求積誤差の最大要因 です。三角形分割が確定した時点でレイヤ 2 をプロテクトしておくと、後の補助線作業中に誤って動かす事故を防げます。


手順4: 各三角形の高さを引く

4-1: 書き込みレイヤを切り替え

書き込みレイヤを レイヤ 3(高さ補助線) に切り替え、線属性を「線色 1(水色)・破線」に設定します。

4-2: 各三角形の底辺を決める

三角形ごとに「どの辺を底辺にするか」を決めます。原則は次の通りです。

底辺の選び方理由
最も長い辺底辺が長いほど高さの計測誤差が縮む
水平・垂直に近い辺高さの垂線を引きやすい
隣接する三角形と共有する辺共通辺を底辺にすると整理が楽

4-3: 高さの垂線を引く

底辺と垂直な線を、対頂点から底辺まで引きます。

  1. 」(線)コマンドを起動
  2. コントロールバーで「水平・垂直」を オフ、または「傾き」入力モードに切替
  3. 対頂点を始点として 右クリック(頂点を読取点でスナップ)
  4. 終点は 底辺上 に下ろす(「鉛直」または「仮想線」機能で垂線を取る)
  5. 終点を 右クリック(底辺との交点を読取点でスナップ)

4-4: 「鉛直」コマンドで垂線を作図する

Jw_cad には垂線を引く機能があります。線コマンド実行中に右クリックで「鉛直」が選べます。詳しくは 線コマンドの基本 を参照してください。

操作内容
通常の垂線線コマンドで右クリック→「鉛直」を選択→対象線をクリック
直線への垂線(指定点から)「鉛直」モードで、対象底辺をクリック後に対頂点をクリック

Tips: 「鉛直」コマンドを使えば、底辺がどんな角度でも自動的に垂直な線が引けます。底辺が斜めの三角形(不整形敷地で頻出)では必須の機能です。

4-5: 高さの起点が三角形の外にはみ出す場合

鈍角三角形では、対頂点から底辺へ下ろした垂線の足が 底辺の延長線上 になることがあります。

対頂点

  │\
  │  \
  │    \
  │      \
  ┴───●─────●
  ↑   底辺  
  足が延長上

この場合は、底辺を仮想的に延長 して垂線の足を取り、高さの長さは「対頂点から底辺直線への距離」で求めます。求積表では実際の高さ寸法を記入します。

PERSCの推奨: 鈍角三角形が頻出する分割は 底辺の取り方を見直す べきサインです。多くの場合、別の辺を底辺にすれば鋭角三角形に変わり、高さも素直に取れます。


手順5: 三角形番号を付与する

5-1: 書き込みレイヤを切り替え

書き込みレイヤを レイヤ 4(三角形番号) に切り替えます。

5-2: 番号付与のルール

各三角形に 連番(①、②、③ ... または 1、2、3 ...)を付与します。配置順は次のいずれかが定番です。

順序内容
時計回り順敷地左上から時計回りに順番に番号付与
反時計回り順数学慣習。確認申請では時計回りが多い
放射順(内部点中心)内部点を中心に時計回り

PERSCの推奨: 確認申請の求積図では 時計回りの連番 が一般的です。役所担当者が「①②③」を順に追って計算根拠をチェックできるため、番号順序が乱れていると差戻しのリスクが上がります。

5-3: 番号文字の作図

三角形の 重心付近 に番号文字を配置します。

  1. 文字」コマンドを起動
  2. 文字種を 2 または 3(縮尺 1/100 で 5〜7mm 相当)に設定
  3. 三角形の重心付近を左クリック
  4. 」「1」など番号を入力

Tips: 番号文字を ○(円)で囲む デザインにすると視認性が上がります。事務所の標準として「①〜⑩」の囲み番号を図形登録しておくと再利用が楽です。詳しくは 文字記入の基本文字記入の応用 を参照してください。


手順6: 底辺と高さの寸法を記入する

6-1: 書き込みレイヤを切り替え

書き込みレイヤを レイヤ 5(底辺・高さの寸法値) に切り替えます。

6-2: 底辺と高さの寸法を入れる

各三角形について、底辺の長さ高さの長さ を寸法線で記入します。

寸法対象配置位置慣例
底辺底辺の外側または内側三角形の番号と並べると視認性が上がる
高さ高さ補助線(破線)の脇「h=○○」のように記号付きが多い

寸法コマンドの基本操作は 寸法(直線寸法)の基本 を参照してください。

6-3: 寸法値の小数点桁数を統一する

求積図では 小数点以下の桁数を統一 します。一般的な慣例は次の通りです。

単位桁数用途
メートル(m)小数第2位(0.01m)確認申請・実務標準
メートル(m)小数第3位(0.001m)高精度測量・登記関連
平米(m²)小数第2位求積表・面積結果

要確認: 確認申請の求積表で要求される小数点以下の桁数は地域・役所差があります。一般的には m² で小数第2位 が多いですが、受注先の標準を優先してください。

6-4: 寸法値の単位記号

求積図では m(メートル)単位 で表記するのが慣例です。Jw_cad の作図単位は mm ですが、求積表では m に変換します。

作図上の寸法(mm単位)   求積表記載(m単位)
12000                   12.000
8500                    8.500

Tips: 寸法値の文字を「mm 単位のままの数値」でなく、m 表記に手動で書き換える か、寸法コマンドの「単位」を変更します。詳しくは 寸法(直線寸法)の基本 を参照してください。


手順7: 式計算コマンドで各三角形の面積を計算する

7-1: 「式計算」コマンドの起動

メニューバー「その他」→「式計算」、またはツールバーの「式計」をクリックします。コントロールバーに「日影倍率」「ヘロン公式」「三斜面積計算」「RC断面算定」が表示されます。

式計算コマンド本体の解説は 式計算 を参照してください。

7-2: 「三斜面積計算(2数値選択)」で計算する

底辺と高さの寸法を図面上に書き込み済みなら、範囲選択 で2つの数値を一括取得して計算できます。

  1. コントロールバーの「三斜面積計算」をクリック
  2. 続いて「2数値選択」をクリック
  3. 範囲選択で 底辺の寸法値と高さの寸法値 を含む領域を指定
  4. 選択確定」をクリック
  5. 計算結果(面積 = 底辺 × 高さ ÷ 2)が仮表示される
  6. 書込み位置を左クリック(任意点)または右クリック(読取点)で指示

7-3: 「三斜面積計算(2数値入力)」で手動入力する

寸法値を直接タイプして計算する場合は 2数値入力 を使います。

  1. コントロールバーの「三斜面積計算」→「2数値入力
  2. 「底辺長さ(m)」のテキストボックスに値を入力 → 「OK」
  3. 続いて「高さ(m)」を入力 → 「OK」
  4. 計算結果が仮表示される

背景: 「2数値入力」は 手元の電卓で底辺・高さを再確認しながら数値を入れたい 時に使います。「2数値選択」は図面上の寸法値を確定後に 一括処理 したい時に使います。

7-4: ヘロン公式で計算する

底辺と高さを取らず 三辺の長さ から面積を求めたい場合は、ヘロン公式 を使います。

  1. コントロールバーの「ヘロン公式」をクリック
  2. 3数値入力」または「3数値選択」を選択
  3. 三辺の寸法を入力(または範囲選択)
  4. 計算結果が仮表示される

PERSCの推奨: 三斜法と言いつつ、実務では 底辺×高さ÷2 より ヘロン公式 の方が高精度です。底辺と高さの計測には誤差が入りますが、三辺の長さは元図から正確に取れるためです。確認申請のチェックでもヘロン公式の方が信頼度が高いです。

詳しくは 式計算 を参照してください。

7-5: すべての三角形について計算を繰り返す

各三角形について上記の操作を繰り返し、面積をすべて算出します。中規模の敷地(三角形 3〜6 個)では 5〜10分 で完了します。

Tips: 計算結果を作図した位置をメモしておけば、求積表作成時に値を コピー&ペースト で持ち込めます。計算と作図を順序立てて進めると後工程が楽になります。


手順8: 求積表を作成する

8-1: 書き込みレイヤを切り替え

書き込みレイヤを レイヤ 6(求積表) に切り替えます。

8-2: 求積表のレイアウト

求積表は 5〜6列 の表形式で作成するのが定番です。

No.底辺(m)高さ(m)面積(m²)累計(m²)備考
12.0008.50051.00051.000
8.5006.00025.50076.500
10.0005.50027.500104.000
7.5004.80018.000122.000
合計122.000敷地面積

8-3: ヘロン公式の場合の求積表レイアウト

ヘロン公式で計算した場合は 3辺の寸法 を列に並べます。

No.辺 a(m)辺 b(m)辺 c(m)面積(m²)累計(m²)
12.0008.50014.70051.00051.000
8.5007.2006.50025.50076.500

8-4: 罫線と文字の作図

求積表は次の手順で作図します。

  1. 矩形」コマンドで表の外枠を描く
  2. 」コマンドで縦罫線・横罫線を引く
  3. 文字」コマンドで列見出し(No.・底辺・高さ・面積・累計)を入れる
  4. 各セルに値を文字記入
  5. 最終行に 合計 を太字または太枠で配置

Tips: 求積表は事務所のテンプレとして 空白フォーマット を図形登録しておくと、毎回ゼロから罫線を引かずに済みます。詳しくは 図形登録 ※準備中 を参照してください。

8-5: 累計(チェック用)の活用

累計列は チェック用 の列です。1行目から N 行目までの面積を順に積み上げ、最終行の累計が合計と一致することで「計算ミスが入っていない」ことを示します。

PERSCの推奨: 確認申請の求積表には 累計列を必ず含める のが推奨です。役所担当者は累計列を上から下へ電卓で再計算するため、累計が合っているとチェックが速く終わり、差戻しが減ります。


手順9: 三斜面積計算の外部変形プログラムで自動化する

9-1: 外部変形プログラムを使うメリット

Jw_cad 標準で添付されている 三斜面積計算の外部変形プログラム(JWW_SMPL.BAT 三斜面積計算)を使うと、ステップ7〜8(各三角形の面積計算と求積表作成)を 自動化 できます。

工程手作業外部変形
各三角形の面積計算式計算で1個ずつ一括
求積表の作図手動で罫線・文字自動配置
三角形番号の付与手動自動
寸法値の作図手動自動

9-2: 外部変形プログラムの起動

外部変形プログラムの導入が完了している前提で、起動方法は次のとおりです。

  1. メニューバー「その他」→「外部変形」、またはツールバー「外変」をクリック
  2. ファイル選択ダイアログから JWW_SMPL.BAT 三斜面積計算 をダブルクリック
  3. 三斜面積計算の対象(三角形分割済みの図形)を範囲選択
  4. コントロールバーの「選択確定」をクリック
  5. 計算表の左上配置位置を左クリック(任意点)または右クリック(読取点)で指示
  6. 初期番号(1〜8001)を入力 → Enter
  7. 求積表のレイヤ番号(0〜F)を入力 → Enter
  8. 小数点以下の桁数(0〜3、無指定 = 2)を入力 → Enter
  9. 三斜面積計算表が自動作図される

外部変形プログラム本体の導入は 外部変形プログラム導入 を参照してください。

9-3: 外部変形プログラム使用時の注意

項目内容
図形内に三角形が必要範囲選択の対象図形が三角形に分割されていないと「三角形がありません」エラー
基準点必要に応じてコントロールバーの「基準点変更」で変更
レイヤ指定求積表を別レイヤに書き出すと既存図形との混在を避けられる
小数点桁数確認申請慣例の小数第2位がデフォルト

要確認: 「JWW_SMPL.BAT 三斜面積計算」の同梱・配置パスは実機で確認してください。標準同梱されている版と、外部変形プログラムを別途インストールする版があります。

9-4: 外部変形プログラムを使うべき場面

場面推奨手段
急ぎの確認申請外部変形プログラム(自動)
提出書類の見栄え重視外部変形プログラム(フォーマット統一)
計算根拠を施主に説明したい手動作成(過程を見せやすい)
三角形が3個以下の小規模手動作成(外部変形の準備時間が無駄)
三角形が多い不整形敷地外部変形プログラム(自動)

PERSCの推奨: 確認申請用は 外部変形プログラム で求積表を一気通貫で作る方が品質が安定します。施主プレゼンや手書き感が欲しい場面では手動作成も有効です。


手順10: 図面名・縮尺・注記を付与する

10-1: 図面名と縮尺

求積図の下に「敷地求積図 S=1/100」のような図面名と縮尺を記入します。求積対象が複数ある場合は、図面名を 「敷地求積図」「建築面積求積図」「1階床面積求積図」「2階床面積求積図」 と明確に区別します。

10-2: 求積方式の注記

図面のどこかに 「三斜法による」 または 「ヘロン公式による」 の方式名を注記します。

注記:
本求積図は三斜法(底辺×高さ÷2)による。
小数第2位以下を切り捨て。単位はメートル。

10-3: 公図照合の注記

確定測量図や公図と照合した場合は、その旨を注記します。

公図照合: 令和○年○月○日付 ○○町字○○ 第○号
測量図照合: 令和○年○月○日付 確定測量図

派生パターン

パターンA: 矩形敷地の求積(最も単純)

矩形敷地は 対角線で2分割 すると、2つの直角三角形になります。

A───────B
│      /│
│  ① /  │
│  /  ② │
│/       │
D────────C
三角形底辺高さ面積
① ABDAB(横幅)AD(縦幅)横×縦÷2
② BCDDC(横幅)BC(縦幅)横×縦÷2
合計横×縦

Tips: 矩形敷地では三斜法による求積は 形式的なもの で、実質「横 × 縦」と同じになります。それでも確認申請では計算根拠を求積図として明示する必要があります。

パターンB: 台形敷地の求積

台形敷地は 対角線1本で2つの三角形 に分割します。

A───────B
│        \
│   ①    \
│           \
│   ②       \
│              \
D────────────C
三角形底辺高さ面積
① ABCBC(斜辺)A から BC への垂線(BC × h) / 2
② ACDDC(底辺)A から DC への垂線(DC × h) / 2

パターンC: 五角形以上の凸形敷地

凸形敷地(外側に膨らんだ形状のみ)は 1つの頂点から放射 で分割します。

       A
      /\
     /  \
    F     B
    │  ① │
    │\② /
    │ \ /
    │④ ●  ←頂点 C を中心
    │\ │
    │ \│
    E───D
   
   頂点 A から B、C、D、E、F に対角線
   → 三角形 ①ABC、②ACD、③ADE、④AEF(4分割)

パターンD: 凹形敷地(L字型)

凹形敷地は 内部点からの放射 が安全です。

A─────B
│     │
│  ●  │ ← 内部点 P
│ /│\│
│/④│⑤\
F   │   C
│③ │② │
│   │   │
│   │ ① │
│   D───G
│   │
E───H

凹形敷地は 三角形が増える ため、求積表の行数も増えます。多くなりすぎる場合は 凹を矩形でカバー+減算法 に切り替えるのも一案です。

PERSCの推奨: L字型・コの字型敷地は内部点放射で 6〜10 個程度の三角形になります。3行を超える求積表になる場合は、外部変形プログラムでの自動化を強く推奨します。

パターンE: 確認申請用と工事用の差異

求積図は 目的によって記載粒度が異なります

用途必要な記載省略できる項目
確認申請用三角形分割・番号・底辺・高さ・面積・累計・合計・公図照合・縮尺・図面名詳細寸法・引出線の細部
工事用確認申請版と同等公図照合(不要な物件もあり)
登記関連付属図形状・各辺寸法・面積のみ三角形分割の表記(座標法へ振り替え)
施主プレゼン用面積結果と概念のみ求積表(合計だけで十分)

Tips: 1ファイル内で レイヤ非表示 を切り替えれば、確認申請用と施主プレゼン用を共存させられます。確認申請用にレイヤ 5・6(寸法・求積表)を表示、施主プレゼン用に非表示、と切り替えると便利です。


実務での使い方 ★PERSC独自

求積図はテンプレ化して使い回す

事務所の標準として、矩形敷地・台形敷地・L字敷地の3パターン をテンプレJWWファイルとして用意しておくと、新規物件の作成時間が大幅に短縮されます。

求積図テンプレJWWファイルの作り方

  1. 標準的な敷地形状を仮想設定(10m×15m 矩形・20m×15m 台形・L字 等)
  2. 三角形分割の補助線を仮配置
  3. 求積表のひな型(罫線・列見出し)を文字で配置
  4. 図面名・縮尺・注記のひな型を文字で配置
  5. レイヤ構成を整える
  6. テンプレ_求積_矩形_1-100.jww」として保存
  7. 新規物件では、このファイルを「名前を付けて保存」で複製してから編集

詳しいテンプレ運用は レイヤテンプレート ※準備中 を参照してください。

配置図と求積図の整合チェック

求積図と配置図は 同じ建物・同じ敷地の異なる視点表現 です。次のチェックを習慣にすると、確認申請での補正指示を減らせます。

チェック項目確認方法
敷地形状の一致配置図の敷地外形と求積図の外形が完全一致しているか
敷地寸法の一致配置図の各辺寸法 = 求積図の三角形の辺の寸法
面積の一致配置図の求積表の値 = 求積図の合計値
単位の一致配置図 m² 表記 = 求積図 m² 表記
縮尺の一致配置図 1/100 = 求積図 1/100(または同一範囲のスケール)

PERSCの推奨: 求積図を作成したら、配置図に 求積図の合計値をコピー&ペースト で転記し、整合性を担保します。配置図側を修正したら求積図も即更新する運用ルールを徹底すると、最終提出書類で齟齬が出ません。

公図と確定測量図の照合

求積図に記載する敷地の各辺寸法は、公図の値 ではなく 確定測量図の値 を採用するのが原則です。

図面精度確認申請への採用
確定測量図(土地家屋調査士作成)最高(mm 単位)◎ 採用
地積測量図(登記済み)○ 確定測量がない場合に採用
公図(法務局備付)低(形状のみ)△ 概略確認のみ
古い境界資料不明× 採用不可

注意: 確定測量図がない物件では、敷地境界が未確定 なため求積図の値も「概算」扱いになります。確認申請では「確定境界による求積」が原則のため、未確定の場合は土地家屋調査士に確定測量を依頼することになります。

確認申請の補正指示でよく出る項目

求積図で 役所から補正指示が出やすい項目 をまとめました。事前にチェックすれば、申請後の往復ロスを減らせます。

補正指示項目対処
三角形番号と求積表の行が一致しない求積表の番号順を再確認
累計が合計と合わない各行の面積を再計算(電卓で再検算)
小数点以下の桁数が混在全数値の桁数を統一(小数第2位推奨)
単位記号(m / m²)の不統一寸法は m、面積は m² で統一
三角形分割の隙間・重なり図面を再確認、必要なら分割を引き直す
公図照合の注記漏れ「公図照合: 令和○年○月○日付」を注記欄に追加
求積方式(三斜法)の明記漏れ注記に「三斜法による」を追加
配置図との求積値の不一致配置図側を求積図の値で更新

Tips: 確認申請の補正指示は 役所の建築主事の判断 によることもあるため、地域差があります。事前協議で確認しておくのが安全です。

床面積求積図への展開

敷地求積図と同じ手法で 建築面積・各階床面積 の求積図も作れます。求積対象の違いだけで、三斜法の手順は完全に同じです。

求積対象元図注意点
敷地面積配置図の敷地外形道路後退(2項道路)反映
建築面積平面図の外壁中心線軒の出 1m 超部分を加算
1階床面積平面図の1階外壁内法線バルコニー・ポーチ除外
2階床面積平面図の2階外壁内法線吹き抜け・小屋裏除外
延べ床面積各階床面積の合計求積表の合計欄に記載

それぞれの面積定義は法令解釈が絡むため、最新運用は実務担当者の責任で確認してください。基本概念は 面積測定 を参照してください。

座標法との使い分け判断基準

確定測量図の 座標表(X・Y 座標が点番ごとに記載されたもの) が手元にある場合、求積方式を選びます。

方針採用条件
三斜法のみ座標表なし、敷地形状が単純(矩形・台形)
三斜法(説明用)+座標法(精度根拠)確認申請の高精度要求案件、座標表あり
座標法のみ不整形敷地(10辺超)、座標表が完全に揃っている

座標法での求積図は 求積図(座標法) ※準備中 を参照してください。

PERSCの推奨: 確認申請の 高精度要求案件(敷地境界の精度が重要、面積による法規制ぎりぎり等)では、三斜法と座標法の両方 を求積図に併記すると役所からの信頼度が上がります。整合性のチェック用にもなります。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 三角形分割で隙間や重なりができてしまう

→ 配置図グループからコピーした 元図の頂点が読取点として正しく取れていない 可能性があります。次の3つを確認してください。

  1. 三角形の辺を引くときは必ず 右クリック(読取点)で頂点をスナップ
  2. 元図の頂点に 点(ノード) が打たれているか(線の端点が一致しているか)
  3. 測定」コマンドで各頂点間の距離を計測し、ズレがないか確認

詳しくは 読取点と任意点の使い分け ※準備中 を参照してください。

Q: 鈍角三角形の高さが取りにくい

→ 鈍角三角形では対頂点から底辺へ下ろした垂線の足が 底辺の延長線上 に出ます。次の対処を試してください。

  1. 底辺を別の辺に変更 する(最も長い辺を底辺にすると鋭角三角形になりやすい)
  2. 底辺を仮想的に延長 して垂線の足を取り、高さの寸法は対頂点から底辺直線への距離で記入
  3. 三角形分割を見直す(鈍角が連続する分割は分割方針を変えるべきサイン)

Q: 求積表の合計が配置図の値と合わない

→ 主な原因は次の3つです。

  1. 三角形分割の 隙間・重なり がある(→ 図面を再確認)
  2. 寸法値の 小数点桁数 が部分的に違う(→ 全数値を小数第2位に統一)
  3. 配置図と求積図で 元図の縮尺・倍率 がズレている(→ コピー時の倍率を確認)

PERSCの推奨: 求積表の合計と配置図の敷地面積が 小数第2位で1cm² でも違う とき、確認申請で補正対象になります。電卓で再検算する習慣を持ってください。

Q: 「三角形がありません」エラーが出る(外部変形プログラム)

→ 外部変形プログラムは 範囲選択の対象図形に三角形が含まれていない とエラーになります。次の3点を確認してください。

  1. 敷地外形の中に 三角形分割の対角線 が引かれているか
  2. 対角線の 始点・終点が頂点に正確にスナップ しているか
  3. 三角形の辺が 閉じている(一部欠けていないか)か

要確認: エラーダイアログの正確な文言は実機で確認してください。

詳しくは 外部変形プログラム導入 を参照してください。

Q: ヘロン公式と底辺×高さ÷2 で計算結果が違う

→ ごくわずかな差は 計測誤差 で正常範囲です。差が 0.01m² を超える場合は次の点を確認してください。

  1. 底辺・高さの値が 正確に取れているか(図面実測 vs 元図値)
  2. ヘロン公式の三辺寸法が 正確か
  3. 底辺と高さが 直角 か(鋭角・鈍角ではないか)

PERSCの推奨: 確認申請ではヘロン公式の方が精度が高いため、最終提出版は ヘロン公式採用 が安全です。底辺×高さ÷2 の値はチェック用と割り切る運用が定番です。

詳しくは 式計算 を参照してください。

Q: 求積表のレイヤを別グループに描いてしまった

→ 異グループに描くと 縮尺が合わない ため、表のサイズが極端に大きい・小さい状態になります。次の手順で再配置してください。

  1. 求積表全体を範囲選択
  2. コピー」コマンド
  3. 求積図グループ(Gp.A)に切替
  4. 貼付」コマンドで再配置(縮尺差で自動倍率変換)

詳しくは レイヤグループ縮尺 ※準備中 を参照してください。

Q: 三角形が多すぎて求積表が用紙からはみ出す

→ 三角形 10 個を超える分割は、求積表が縦長になりすぎて A3 用紙から外れがちです。次の対処を試してください。

  1. 2列構成の求積表 にする(左半分が①〜⑤、右半分が⑥〜⑩)
  2. 用紙サイズを A2 にアップ する
  3. 三角形分割を 減らす(凹形を矩形+減算法で表現)

PERSCの推奨: 戸建住宅の敷地求積では 三角形 6 個以内 に収まる分割が望ましいです。それ以上になる場合は座標法への切り替えも検討してください。

Q: 確定測量図がなく、公図しか手元にない

→ 公図は 形状の概略しか示さない ため、確認申請の求積根拠としては不十分です。対処は次の3つです。

  1. 土地家屋調査士に確定測量を依頼 する(数週間〜数ヶ月、費用 30〜50万円)
  2. 既存の 地積測量図(法務局で取得可能)を採用する
  3. 「概算求積」として申請し、確定測量後に 改訂申請 を出す

注意: 確定測量図なしでの確認申請は地域・案件で取り扱いが異なります。役所事前相談(事前協議)で必ず確認してください。

Q: 求積図を確認申請後に修正することになった

→ 設計変更で敷地利用範囲が変わった、軒の出が変更になった等の場合、求積図も再作成が必要です。次の手順で進めてください。

  1. 改訂日 をフロントマターに更新(例: 「Rev.1 令和○年○月」)
  2. 三角形分割を 再構築(変更箇所のみ修正)
  3. 求積表の値を すべて再検算
  4. 配置図側の求積値も 同期更新
  5. 確認申請の 訂正申請 を提出

修正履歴は事務所の文書管理ルールに従って残してください。

Q: 文字(三角形番号や寸法値)が小さすぎて印刷で読めない

→ 縮尺と文字種のバランスが合っていません。

縮尺推奨文字種備考
1/100文字種 2〜35〜7mm 相当
1/200文字種 3〜47〜10mm 相当
1/300文字種 4〜510〜13mm 相当

文字種の調整は 文字記入の応用 を参照してください。


関連項目


まとめ

  • 求積図は 確認申請の必須図書 で、敷地・建築・床面積の計算根拠を三角形分割で示す図面
  • 三斜法は「敷地を三角形に分割し、底辺×高さ÷2 の合計」で面積を求める古典的手法
  • 三角形分割は 隙間なく・重なりなく が鉄則。凹形敷地は 内部点からの放射分割 が安全
  • 三角形には 時計回りの連番 を付与し、求積表と図面内の番号を一致させる
  • 求積表は No.・底辺・高さ・面積・累計・合計 の6列が定番。累計列はチェック用に必須
  • 計算は 式計算コマンド(三斜面積計算) で半自動化、または 三斜面積計算の外部変形プログラム で全自動化できる
  • 確認申請の高精度要求案件では ヘロン公式 が定番。底辺×高さ÷2 はチェック用に併用
  • 求積図は配置図と 同じ縮尺 で描き、敷地形状・各辺寸法・面積値の整合を必ずチェックする
  • テンプレJWW化(矩形・台形・L字の3パターン)で新規物件の作成時間を大幅短縮