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未検証

DXF形式で保存(書出)

このページでできるようになること

Jw_cadで作図した図面をDXF形式で書き出して、AutoCADや他社CADにデータを渡せるようになります。あわせて、書出し前に確認しておきたい「DXF・SXF・JWC」タブの設定(点の出力方法・レイヤ名の番号付加)、構造事務所・設備事務所・プレカット工場への納品時のチェックリスト、AutoCADで開いたときに起きやすい不具合の予防策まで一通り押さえられます。

背景: DXF(Drawing Exchange Format)はAutodesk社が策定したCAD間データ交換形式です。AutoCADのネイティブ形式であるDWGに準じた構造を持ちつつ、テキストベース(または平易なバイナリ)で公開仕様化されているため、ほぼすべてのCADソフトが読み書きに対応しています。Jw_cadからAutoCAD・Vectorworks・ARES・JW_CADとは異なるCADへ図面を渡すときの最も標準的な手段です。


「DXF形式で保存」と「名前を付けて保存」のどちらを使うか

Jw_cadから DXF を書き出すルートは2つあります。どちらを使っても出力されるDXFは同じです。

ルート操作向いている場面
DXF形式で保存」コマンドメニュー「ファイル」→「DXF形式で保存」DXF1本だけを書き出したいとき。ダイアログにdxfファイルだけが表示される
名前を付けて保存」で形式切替メニュー「ファイル」→「名前を付けて保存」→「新規作成」ダイアログで「保存形式: dxf」を選択普段の保存フローのなかで形式だけdxfに切り替えたいとき

背景: Jw_cadは「DXF形式で保存」「SFC形式で保存」「JWC形式で保存」と、形式ごとに専用コマンドを用意しています。これは「DXFを書き出すぞ」という意図を最初に固定することで、書出し後にダイアログ右側のファイル一覧に既存のdxfファイルだけが表示され、上書き相手の取り違いを防ぎやすくする工夫です。

このページではメニューから「DXF形式で保存」コマンドを実行するルートを基本として解説します。「名前を付けて保存」経由で形式を切り替える操作については 名前を付けて保存 のパターンCを参照してください。


起動方法

方法操作
メニューバーファイル」→「DXF形式で保存
「名前を付けて保存」経由ファイル」→「名前を付けて保存」→「新規」→「保存形式: dxf」を選択

要確認: メニュー項目の正確な文言(「DXF形式で保存」「DXF形式書出」のいずれか)は実機で確認します。バージョンによって表記揺れの可能性があります。


書出し前に確認しておきたい設定

DXFは「相手側のCADで開いたときに想定どおり表示されるか」が品質の本体です。書き出してから「点が見えない」「レイヤ名がぐちゃぐちゃ」と言われるのを避けるため、書出し前に以下の2項目を確認しておきましょう。

確認1: 「DXF・SXF・JWC」タブの「DXF書出し」ブロック

メニュー「設定」→「基本設定」→「DXF・SXF・JWC」タブを開くと、DXF書出しに関係する2つのチェックがあります。

項目推奨値理由
点を円で出力するONJw_cadの点(実点)を CIRCLE で出力。POINT 非対応のビューア・CAMでも見える
レイヤ名に番号を付加するOFF(または案件次第)AutoCAD向けには通常OFF。Jw_cad同士の往復にはON

詳しくは 基本設定 DXF・SXF・JWC タブ を参照してください。

PERSCの推奨: 外部CAD(AutoCAD等)への納品では「点を円で出力する」を ON にしておくのが安全です。OFFのままだと「●が消えた」「点が印字されない」と相手から問い合わせが来やすいポイントです。

確認2: 補助線・下書き線の整理

Jw_cad の補助線色で描いた線は、印刷では出ませんがDXFには そのまま線分として出力されます(補助線扱いの情報は失われ、ただの細い線になります)。納品物に下書き線が混入する事故の典型パターンです。

注意: 書出し前に作図画面を見直し、補助線・参考線・打合せ用のコメント線を消去するか、専用レイヤに退避してから DXF を書き出しましょう。「印刷では出ないから残しておいた線」が、DXFでは相手側に 見える状態で渡ってしまいます

確認3: 不要レイヤ・寸法・文字の整理

Jw_cad は 16グループ × 16レイヤ = 最大256レイヤ の構造を持ちます。空のレイヤや過去案件の残骸レイヤがあると、相手側のCADでも全レイヤが受け継がれて管理しづらくなります。納品前に レイヤ設定ダイアログ で空レイヤを整理しておくのが推奨です。


基本操作(DXF形式で書き出す)

注意: DXF書出しを行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:

  1. コピー退避: 対象JWWファイルを別名でコピーバックアップ(例: 1F平面図.jww1F平面図_jww_master_2026-05-09.jww を必ず JWW 形式のまま保管)
  2. 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、書出し後の DXF を AutoCAD等で開いて崩れ・文字化け・縮尺異常が出ないかを小範囲で確認(バックアップから戻せる前提を作る)
  3. 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の手順を実行

DXFはJWWと内部構造が異なるため、書出し時に 線記号変形・ソリッド・寸法図形・補助線色情報など Jw_cad 固有の表現が変換または欠落 する可能性があります。受領原本の JWW を直接 DXF 上書きしたり、JWW のマスタを残さずに DXF だけ運用すると、原本の 永続的損失 につながります。

書出し手順サマリー(全6ステップ)

#操作所要
1メニューバー「ファイル」→「DXF形式で保存」数秒
2「ファイル選択」ダイアログ左側で保存先フォルダを選択数秒〜
3ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリック数秒
4「新規作成」ダイアログで「保存形式: dxf」を確認数秒
5「名前」欄にファイル名を入力(拡張子.dxfは自動付与)10〜30秒
6「OK」を左クリックして書出し完了数秒〜数十秒

合計: おおむね30秒〜1分で完了します。図面サイズが大きい場合は手順6の処理に時間がかかります。

手順1: 「DXF形式で保存」コマンドを実行

メニューバー「ファイル」→「DXF形式で保存」を左クリックします。「ファイル選択」ダイアログが画面中央に開きます。

手順2: 保存先フォルダを選択

ダイアログ左側のフォルダツリー(またはドライブ一覧)から、DXFを保存したいフォルダを左クリックして選びます。デフォルトでは前回保存したフォルダが選ばれた状態で開きます。

Tips: 案件用フォルダの中に「99_納品」「dxf_export」などの納品物専用フォルダを作っておくと、JWWの作業ファイルとDXFの納品ファイルが混ざらず管理できます。フォルダ階層の設計指針は 名前を付けて保存 の「PERSC推奨のフォルダ階層」を参照してください。

手順3: ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリック

ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリックします。「新規作成」ダイアログが新しく開きます。

手順4: 「新規作成」ダイアログで保存形式を確認

「新規作成」ダイアログ内の「保存形式」欄が「dxf」になっていることを確認します。「DXF形式で保存」コマンドから入った場合、初期状態で「dxf」が選択されています。

要確認: 「新規作成」ダイアログ内の「保存形式」ラジオボタンが「dxf」に初期設定されているかは実機で確認します。

手順5: 「名前」欄にファイル名を入力

名前」入力欄にファイル名を入力します。拡張子(.dxf)は自動で付くため、ファイル名本体だけを入力します。

注意: ファイル名にはWindowsの命名規則が適用されます。\ / : * ? " < > | の9文字は使えません。また、納品先のCAD・受取システムによっては 日本語ファイル名で文字化け することがあります。社外納品の場合は英数字+アンダースコアの組み合わせ(例: 2026A03_plan_R1.dxf)が安全です。

手順6: 「OK」を左クリックして書出し完了

OK」ボタンを左クリックします。「新規作成」ダイアログと「ファイル選択」ダイアログが閉じ、DXF書出しが完了します。

書出し成功の目印は タイトルバーの表示 です。書出し後にタイトルバーがDXFファイル名(例: [ファイル名].dxf)に切り替わっていれば、書出し成功です。

Tips: DXFを書き出した後も、Jw_cad内の編集対象は 書き出したDXFファイル に切り替わっています。続けてJWWで編集したい場合は、元のJWWファイルを「ファイルを開く」で開き直すか、書出し前にあらかじめ「名前を付けて保存」でJWW版も保存しておきましょう。


DXFバージョン・文字コードの扱い

DXFには複数のバージョン(AutoCAD R12形式、R13形式、R2000形式、R2007形式…)があります。受け渡し相手のCADバージョンによって、対応している形式が異なります。

バージョン選択UIの所在

要確認: Jw_cadの「DXF形式で保存」ダイアログにバージョン選択UIが存在するか、または「DXF・SXF・JWC」タブ側に存在するか、それともJw_cadは固定バージョンで出力するかは、実機で確認が必要です。s-projectsの「DXF・SXF・JWC」タブ解説にはバージョン指定項目の言及がなく、保存ダイアログ側で指定するか、Jw_cad内部で固定形式での出力となる可能性があります。

実機検証で確定できるまでの暫定対応として、納品先から DXF のバージョン指定がある場合は、出力後のDXFを テキストエディタで先頭部分 を開き、$ACADVER の値を確認すると現状の出力バージョンが判別できます。

$ACADVER の値DXFバージョン
AC1009R12
AC1012R13
AC1014R14
AC1015R2000
AC1018R2004
AC1021R2007
AC1024R2010
AC1027R2013
AC1032R2018

文字コードの扱い

要確認: Jw_cad の DXF 出力で文字コード(Shift_JIS / UTF-8)を選択するUIがあるかは実機確認事項です。AutoCAD系は古いバージョンが Shift_JIS 系、新しいバージョンが UTF-8 系を採用しているため、相手のCADバージョンに合わない文字コードで書き出すと 「???」「□□□」の文字化け が発生します。

文字化けトラブルへの体系的な対処は DXF文字化けの対処 ※準備中 を参照してください。


DXFに変換される際のJw_cad要素の扱い

Jw_cadには「ブロック図形」「寸法図形」「実点」「ソリッド」「画像」「補助線」など、DXFに直接対応する概念がないオブジェクトが含まれます。書き出した瞬間にこれらがどう変換されるかを把握しておくと、相手側で「線が消えた」「文字が動いた」と言われたときに即座に原因の当たりがつきます。

Jw_cadのオブジェクトDXF変換時の扱い(一般的傾向)留意点
線・円弧・楕円LINE / ARC / ELLIPSE エンティティほぼロスなし
文字TEXT エンティティフォントは相手側CADの代替フォントに置換される可能性
実点POINT または CIRCLE(「点を円で出力する」設定次第)OFFのまま渡すと相手で見えない事故
寸法図形DIMENSIONエンティティ/線分・文字に分解 のいずれか相手側で寸法値の連動が切れることがある
ソリッド(塗りつぶし)SOLID / HATCH / 三角形分割 のいずれか表示が荒くなる場合あり
ハッチングHATCH エンティティ/線分の集合 のいずれか線分集合になると相手側で再ハッチが必要
ブロック図形INSERT エンティティ/分解された線・文字 のいずれか相手側でブロック編集機能が使えなくなる可能性
画像(同梱・参照BMP)DXFには 基本的に出力されない または別ファイル参照になる画像はDXFと別途渡す必要あり
補助線通常の線分として出力される書出し前に消去推奨
レイヤ(16×16構造)DXFのレイヤとして出力(フラットな1層構造に展開)「レイヤ名に番号を付加する」の影響を受ける

要確認: 上記の変換挙動はJw_cadのバージョン・出力DXFバージョンによって変わる可能性があります。納品前に出力後DXFを AutoCAD(または無料のDWG TrueView等のビューア)で開いて目視確認 するのが確実です。

背景: DXFはAutodesk社が公開した仕様ですが、書出し側CADの実装ごとに「どのエンティティを使うか」「どこまで分解するか」の判断が異なります。「Jw_cadから出したDXFをAutoCADで開く」と「Vectorworksで開く」で結果が違うこともあるのは、受取側CADのDXF読込実装の違いによるものです。


派生パターン

パターンA: AutoCAD旧バージョン(R12 等)向けに書き出す

受け渡し相手のAutoCADが古いバージョン(AutoCAD LT 2000 以前など)の場合、最新のDXFバージョンを開けないことがあります。

要確認: Jw_cadのDXF書出しでバージョン選択UIが利用できる場合は、相手のAutoCADバージョンに合わせて出力バージョンを下げます。利用できない場合は DWG TrueView(無料)JacConvert 等の変換ツール で旧バージョンに変換し直す対応になります。

詳しい変換ツールは ファイル形式変換ツール(JacConvert/JWC2JWW) ※準備中 を参照してください。

パターンB: 寸法線を「動かない情報」として渡す

相手側で寸法値を勝手に書き換えられたくない場合、Jw_cad側で 寸法を線・矢印・文字に分解 してから書き出すのが安全です。

手順

  1. Jw_cad側で寸法を範囲選択
  2. メニュー「編集」→「寸法図形解除」を実行
  3. 寸法線・補助線・矢印・文字が個別の要素に分解される
  4. その状態でDXFを書き出す

背景: Jw_cadの寸法図形(寸法値が線長と連動する形式)はDXFのDIMENSION仕様と完全互換ではありません。連動を保ったまま渡すと、相手側で線を伸ばしたときに寸法値だけが残って数値が合わなくなる事故が起きます。「数値の正しさ」を優先するなら、書出し前に分解しておく方が安全です。

詳しい寸法図形の概念は 寸法図形化 ※準備中 を参照してください。

パターンC: ソリッド(塗りつぶし)の扱いを意識する

ソリッド(範囲塗りつぶし)はDXF変換時に表示崩れが起きやすい要素です。

受け渡し先推奨対応
AutoCAD系そのまま書出しでOK。HATCH/SOLIDで再現される
印刷専用ビューア表示が荒くなる場合あり。事前に出力DXFを目視確認
プレカット工場・CAM塗りつぶしは不要なことが多い。書出し前に削除推奨

パターンD: 大量レイヤを整理してから書き出す

Jw_cadの 「レイヤ名に番号を付加する」 をONにすると、出力DXFのレイヤ名が 0-A 通り芯 のような形式になります。

設定出力レイヤ名の例向いている場面
OFF通り芯AutoCADユーザーへの納品、相手側でレイヤを再編する場合
ON0-A 通り芯Jw_cad同士の往復(DXF経由でJw_cadに戻すと元のグループ位置に復元される)

設定の切り替えは 基本設定 DXF・SXF・JWC タブ で行います。


書出し後の挙動

DXF書出しが成功すると、以下の3つの変化が起こります。

変化確認ポイント
タイトルバー元のJWWファイル名 → 出力したDXFファイル名
編集対象の切替以降の Ctrl+S 上書き保存はDXFファイルへの書込みになる
履歴への登録「ファイル」メニューの「履歴」一覧にDXFファイルが追加される

注意: 書出し後は編集対象が DXFファイル側 に切り替わっています。続けてJWWの図面に編集を加えたい場合、誤って Ctrl+S を押すと DXF側に上書き されます。元のJWWを開き直すか、書出し前に 名前を付けて保存 でJWW版を確実に残す運用が安全です。


実務での使い方 ★PERSC独自

構造事務所への納品チェックリスト

意匠図(JWW)を構造事務所にDXFで納品する際の標準チェック項目です。構造事務所はAutoCAD系の利用が多いため、AutoCAD前提のチェックになります。

項目確認内容
1. 通り芯・基準線通り芯レイヤが分離されているか。番号文字が連動して動かないか
2. 柱位置柱中心の点(実点)が出力されているか(「点を円で出力する」ON推奨)
3. 寸法主要スパン寸法が分解されて固定値で渡っているか
4. 階高情報立面図・矩計図の階高(GL/1FL/2FL等)の文字が読めるか
5. レイヤ名構造設計者がレイヤを判別できる日本語名になっているか
6. 補助線打合せ用の参考線・コメント線が消去されているか
7. 縮尺レイヤグループごとの縮尺差を構造側が把握できるよう一覧書きで添付
8. 文字フォントTrue Typeフォント以外(JW独自フォント)を使っていないか

PERSCの推奨: 構造事務所への納品時は「意匠.dxf」と「意匠_PDF.pdf」(同じ図面のPDF)をセットで渡します。PDFを比較対照に使えば、相手側で「DXFを開いたら線が消えていた」事故を即座に発見できます。

設備事務所への納品チェックリスト

設備(電気・機械・衛生)事務所への納品では、設備側が意匠図に追記する 運用が一般的です。

項目確認内容
1. 平面図設備プロットの基準になる壁・建具の中心線が明確か
2. 階高・天井高設備機器の納まりに必要な天井高・梁下端が記載されているか
3. レイヤ整理「意匠_壁」「意匠_建具」など意匠側専用レイヤが識別できる名前か
4. 不要要素仕上げハッチング・家具・植栽など設備側に不要な要素は別レイヤに退避
5. 縮尺設備設計でよく使う 1/100・1/50 と同じ縮尺で書出し
6. 文字設備側で文字編集する可能性があるため、寸法図形は分解推奨

Tips: 設備事務所が Jw_cad ユーザーであれば、DXFではなく JWWのまま渡す のが最もロスがありません。納品前に相手の使用CAD(Jw_cad / AutoCAD / Rebro 等)を確認しましょう。

プレカット工場への納品チェックリスト

木造プレカット工場へのDXF納品は、伏図(梁伏・小屋伏)や軸組図 が中心になります。プレカット工場のCADは独自仕様のものも多く、シンプル&低バージョンDXFが好まれます。

項目確認内容
1. 出力バージョン可能な限り R12形式(古いバージョン)で書き出し
2. 線種実線・破線・一点鎖線など標準線種に揃え、カスタム線種は使わない
3. ソリッド塗りつぶしは不要。書出し前に削除
4. 文字部材記号(梁・束・柱)は現場標準の表記に合わせる
5. レイヤプレカット工場の指定レイヤ命名規則に揃える
6. 寸法全寸法を分解。連動切れ事故を防ぐ

背景: プレカット工場のCAM工程に流す際、複雑なDXFは読込エラーや誤変換の原因になります。「シンプル」「軽量」「低バージョン」が原則です。

AutoCADユーザーへの受け渡しチェックリスト(汎用)

外部協力者がAutoCADユーザーの場合の汎用チェックリストです。

#チェック項目確認方法
1「点を円で出力する」がONになっている基本設定 DXF・SXF・JWC タブ
2「レイヤ名に番号を付加する」がOFF(AutoCAD向け推奨)同上
3補助線が消去されている作図画面の目視+レイヤ全表示で確認
4寸法図形が分解されている「編集」→「寸法図形解除」を範囲選択で実行済み
5不要レイヤ(空・未使用)が削除されているレイヤ設定ダイアログ
6ファイル名が英数字+アンダースコアエクスプローラーで確認
7出力後DXFをDWG TrueView等で開いて目視確認無料ビューアで確認
8PDF版を一緒に納品比較用

PERSCの推奨: 納品時のメール本文に「ModelSpaceでの実寸出力です。レイアウトの再構築をお願いします。」と一文添えると親切です。AutoCADは PaperSpace と ModelSpace の概念で図面を扱いますが、Jw_cadから出したDXFはModelSpaceに展開されます。

案件ごとの「DXF納品セット」フォルダ運用

DXF納品物は、JWW作業ファイルとは別フォルダに分けて管理するのが運用上ラクです。

C:\JWW\2026\2026A03_住宅A邸\
├─ 01_平面\           ... JWW作業ファイル
├─ 02_立面\
├─ 03_断面\
├─ 04_矩計\
├─ 05_詳細\
├─ 99_受領資料\        ... 施主・確認機関からの受領物
└─ ZZ_納品DXF\         ... 構造・設備・プレカットへの納品DXF(書出し物)
   ├─ 20260420_構造\
   ├─ 20260425_設備\
   └─ 20260501_プレカット\

「ZZ_納品DXF」を最後に置くと、エクスプローラーの自動ソートで一番下に来るため、JWW作業ファイルと混ざりません。納品日付+相手先のサブフォルダで履歴も追えます。

PERSCの推奨: 納品DXFのファイル名には 「物件番号_部分_リビジョン_納品日.dxf」 の形式を推奨します。例: 2026A03_plan_R2_20260420.dxf。リビジョン番号と納品日の両方を入れることで、後日「どの版を渡したか」が即座に判別できます。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: DXFを開いた相手から「点が見えない」と言われた

→ 「点を円で出力する」がOFFのまま書き出した可能性があります。基本設定 DXF・SXF・JWC タブONに切り替えてから再書出し してください。実点が CIRCLE エンティティに変換され、ほぼすべての受領側CAD・ビューアで表示されるようになります。

Q: DXFを開いた相手から「寸法値が動いてしまった」と言われた

→ Jw_cadの寸法図形(線長と連動する形式)をそのままDXFに渡すと、相手側CADの寸法仕様と互換が取れずに値が変わることがあります。書出し前に 「編集」→「寸法図形解除」 で分解してから書き出すと固定値として渡せます。詳しくは 寸法図形化 ※準備中 を参照してください。

Q: DXFを開いた相手から「文字が違うフォントで表示されている」と言われた

→ Jw_cad独自フォントや、相手側PCにインストールされていないTrue Typeフォントを使っている場合、相手側CADが代替フォントで描画します。納品前に MS ゴシック / MS 明朝など標準フォント に統一しておくと、ほぼすべての環境で同じ見た目になります。

Q: DXFをAutoCADで開いたら線種がすべて実線になっていた

→ Jw_cadのカスタム線種(ピッチ調整した破線等)は、DXFのISO線種に正確にマッピングされない場合があります。標準の線種1〜8(実線・破線・一点鎖線・二点鎖線)に揃えてから書出し すると、相手側で標準線種として認識されやすくなります。詳しい線種設定は 基本設定 線種 タブ を参照してください。

Q: DXFを開いたら補助線がすべて見える状態で残っていた

→ 補助線色の線は DXFには通常の線として出力されます。書出し前に作図画面で補助線を消去するか、補助線専用レイヤに退避してから書き出してください。

Q: 出力したDXFをAutoCAD旧バージョンで開けない

→ Jw_cadが出力するDXFバージョンと、AutoCAD旧バージョンの読込対応バージョンが合っていない可能性があります。DWG TrueView(無料) で開いて旧バージョンのDXF/DWGに保存し直すか、JacConvert 等のサードパーティ変換ツールでバージョンを下げる対応が確実です。詳しくは ファイル形式変換ツール ※準備中 を参照してください。

Q: DXFに画像が出力されない

→ Jw_cadで挿入した画像(同梱BMP・参照BMP)は、DXFには 基本的に含まれません。画像が必要な場合は DXFと画像ファイル(BMP/JPG/PNG)を別ファイルとして同梱 して納品してください。画像挿入の操作は 画像挿入 ※準備中 を参照してください。

Q: ブロック図形を含むDXFを相手側で編集できないと言われた

→ ブロック図形のDXF出力時の扱い(INSERTで保持されるか/分解されるか)はJw_cadバージョン・受取側CADによって変動します。確実に編集してもらいたい場合は、書出し前に Jw_cad側でブロック解除 してから書き出してください。

Q: DXFを書き出したら、続けて作業していたJWWファイルが書き換わってしまった

→ 書出し後は編集対象が DXFファイル側 に切り替わっています。続けてJWWの図面を編集する場合は、必ず元のJWWファイルを「ファイルを開く」から開き直してください。書出し前に 名前を付けて保存」でJWW版を別ファイルとして残す 運用にしておくと、この事故を予防できます。

Q: ファイル名を日本語で書き出したら、相手側で文字化けした

→ 受取側システムが日本語ファイル名に対応していない(Linux系サーバ・古いCAD・海外CADなど)と発生します。社外納品では 英数字+アンダースコア (例: 2026A03_plan_R1.dxf)にするのが安全です。

Q: DXF書出しが途中で止まる・エラーで中断する

→ 図面サイズが極端に大きい、ハッチングが極端に密、画像が大量に同梱されている、等の場合に処理が長引いたりエラーになることがあります。書出し前に データ整理(重複線消去) ※準備中 で重複データを整理し、画像同梱を必要最小限にしてから再試行してください。

Q: DXFを開いた相手から「文字化けしている」と言われた

→ 文字コード(Shift_JIS / UTF-8)の不一致が原因です。詳しい対処は DXF文字化けの対処 ※準備中 を参照してください。


関連項目


まとめ

  • 「DXF形式で保存」は他社CAD(AutoCAD等)への図面受け渡しに使う標準的な書出しコマンド
  • メニュー「ファイル」→「DXF形式で保存」→「ファイル選択」→「新規」→「保存形式: dxf」→ 名前入力 → OK の6ステップ
  • 書出し前に「DXF・SXF・JWC」タブで「点を円で出力する」をONにすると相手側で点が見える
  • 補助線・参考線は 書出し前に消去 しないと相手側でただの線として見えてしまう
  • 寸法図形は書出し前に分解しておくと相手側での値ズレ事故を防げる
  • 画像はDXFに含まれないため、画像が必要なら別ファイルで同梱納品する
  • 構造・設備・プレカット工場への納品チェックリストは★PERSC独自セクション参照
  • 書出し後は編集対象がDXF側に切り替わる。JWWを引き続き編集するなら開き直すか別途JWW版を残しておく