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オリジナルツールバーの作成(ユーザーバー設定)
このページでできるようになること
Jw_cadの「ユーザーバー」と呼ばれる枠に、自分がよく使うコマンドだけを集めたオリジナルツールバーを作れるようになります。配置されたアイコンはワンクリックでコマンドを起動できるため、メニュー階層をたどる手間が消え、作図のテンポが上がります。あわせて、コマンド番号の調べ方、複数コマンドをまとめて登録する書式、配置・サイズの調整方法まで一通り扱います。
背景: Jw_cadには初期状態で多数のツールバーが用意されていますが、その中に「ユーザーバー(ユーザー設定ツールバー)」という自由に中身を組み替えられる枠が含まれています。ユーザーバーに登録できるコマンドはほぼ全種類におよび、自分の業務スタイルに合わせて1本のバーへ集約することで、画面全体の情報量を絞りつつ操作スピードを上げられます。
ユーザーバーとは
ユーザーバーは、Jw_cadに最初から組み込まれているユーザー定義用のツールバー枠です。空のままでも有効化できますが、本来の使い道は「コマンド番号を割り当てて、自分専用のアイコン列を作る」ことにあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ユーザーバー / ユーザー設定ツールバー |
| 用途 | よく使うコマンドだけを集めたオリジナルツールバーを作る |
| 設置数 | ユーザー(1)〜ユーザー(6) |
| 登録できるコマンド | 作図・編集・設定・表示など、ほぼすべてのコマンド |
| 設定の保持 | Jw_cadを正規終了した時点で jw_win.JWF 等に保存される |
要確認: ユーザーバーの本数は実機で要確認。参考サイトには「(1)〜(2)」と「(1)〜(6)」の2系統の記述があり、最新版での実装本数を確定させる必要があります。
Tips: ユーザーバーは1本だけでなく複数本を組み合わせられます。「作図用バー」「編集用バー」のように用途別に分けると、画面占有を抑えつつ役割が一目で分かります。
オリジナルツールバー作成の流れ
ユーザーバーを使ってオリジナルツールバーを作る流れは、大きく3ステップです。
作成手順サマリー(全3フェーズ)
| # | フェーズ | やること |
|---|---|---|
| 1 | 準備 | 登録したいコマンドの「番号」を調べる |
| 2 | 登録 | 「ユーザー設定ツールバー」ダイアログに番号を入力する |
| 3 | 表示 | 「ツールバーの表示」ダイアログでユーザーバーにチェックを入れる |
ここまでで画面にオリジナルツールバーが現れます。あとは好みの位置にドラッグして配置すれば完了です。それぞれの詳しい手順を順に見ていきます。
フェーズ1: コマンド番号を調べる
ユーザーバーには、登録したいコマンドの**番号(コマンドNo.)**を入力します。番号の一覧は、ユーザー設定ツールバーのダイアログ下部に表示されているほか、基本設定の「KEY」タブからも確認できます。
方法A: ユーザー設定ツールバーのダイアログで確認する
「ユーザー設定ツールバー」ダイアログを開くと、画面下部にコマンド番号と名称の一覧が表示されます。登録したいコマンドの番号をメモしておきます。
📸画像準備中 — ユーザー設定ツールバーダイアログ下部のコマンド番号一覧
方法B: 基本設定の「KEY」タブで確認する
メニューバー「設定」→「基本設定」を開き、「KEY」タブをクリックすると、コマンド名と番号の一覧が確認できます。番号一覧をじっくり眺めたい場合はこちらが便利です。
📸画像準備中 — 基本設定「KEY」タブのコマンド一覧
要確認: 番号の一覧は実機で全件確認。代表値の例として、参考素材では「[進む]=29」「[文字]=5」と記述されていますが、バージョン差で番号が変わる可能性があります。
Tips: 番号と名前のペアは登録するたびに参照することになるため、よく使うコマンドの番号は手元のメモにストックしておくと作業が早くなります。
フェーズ2: ユーザー設定ツールバーに番号を登録する
手順1: 「ツールバーの表示」ダイアログを開く
メニューバー「表示」→「ツールバー」をクリックします。「ツールバーの表示」ダイアログが開きます。
📸画像準備中 — メニュー「表示」→「ツールバー」の選択
手順2: 「ユーザーバー設定」ボタンを押す
ダイアログ内の「ユーザーバー設定」ボタンをクリックします。「ユーザー設定ツールバー」ダイアログが開きます。
📸画像準備中 — 「ツールバーの表示」ダイアログの「ユーザーバー設定」ボタン位置
手順3: ユーザー(1)〜(6)のいずれかにコマンド番号を入力する
ダイアログ上部に「ユーザー(1)」〜「ユーザー(6)」のテキストボックスが並んでいます。空いている枠(または上書きしたい枠)に、登録したいコマンド番号を半角スペース区切りで入力します。
入力例:
5 11 29 78この例は、コマンド番号5・11・29・78の4つを並べて1本のバーに収める書式です。半角スペースで区切れば、登録するコマンド数に上限はないとされています(実機で要確認)。
注意: 番号区切りは半角スペースです。全角スペースやカンマで区切るとコマンドが正しく登録されません。コピー&ペーストで全角混入が起きやすい点に注意します。
Tips: 既存のユーザーバーを編集するときは、テキストボックス内の番号列を直接書き換えます。並び順がアイコン配置順になるバージョンもあるため、登場頻度の高いものを左に寄せておくと押し間違いが減ります(並び順の挙動は実機で要確認)。
📸画像準備中 — ユーザー設定ツールバーダイアログにコマンド番号を入力した状態
手順4: 「OK」を押して登録を確定する
入力できたら「OK」ボタンをクリックして、「ユーザー設定ツールバー」ダイアログを閉じます。「ツールバーの表示」ダイアログに戻ります。
フェーズ3: ユーザーバーを画面に表示する
手順5: 表示チェックを入れる
「ツールバーの表示」ダイアログに戻ったら、先ほど番号を入力した「ユーザー(N)」のチェックボックスにチェックを入れます。
📸画像準備中 — 「ツールバーの表示」ダイアログでユーザー(N)にチェックを入れた状態
手順6: 「OK」で確定する
「OK」をクリックすると、画面上に登録したアイコンが並ぶオリジナルツールバーが現れます。
📸画像準備中 — 画面に表示されたユーザーバー(オリジナルツールバー)
手順7: 好みの位置に配置する
新しく現れたツールバーは、画面端や作図ウィンドウの外側にドラッグして自由に配置できます。タイトル部分をドラッグしてフロート表示にしたり、左端・右端のツールバー帯にドッキングさせたりして、自分の操作動線に合わせます。
📸画像準備中 — ユーザーバーをドラッグで配置している様子
Tips: ユーザーバーは縦長・横長どちらでも使えます。ドッキング先によって自動で向きが変わるため、左右の帯に置けば縦並び、上下のバーに置けば横並びになります。
派生パターン
パターンA: 右クリックで一気にユーザーバーを呼び出す
画面上のツールバー(コマンドアイコンのある領域)の上で右クリックすると、ツールバー一覧のポップアップメニューが現れ、その下部に「ユーザーバー(1)」「ユーザーバー(2)」…が並びます。クリックするとチェックの切り替え(=表示/非表示)が一発で行えます。
普段は隠しておき、必要なときだけ右クリックで呼び出す運用にすると、画面のすっきり感とアクセス性を両立できます。
📸画像準備中 — ツールバー上で右クリックして表示されるユーザーバー切替メニュー
パターンB: 用途別に複数バーを作って切り替える
ユーザー(1)を「平面図用」、ユーザー(2)を「詳細図用」、ユーザー(3)を「印刷準備用」のように作業フェーズで使い分ける設計が可能です。表示チェックを切り替えるだけで、フェーズに合わせたコマンド群を画面に出し入れできます。
パターンC: 既存ツールバーを非表示にしてユーザーバーだけにする
「ツールバーの表示」ダイアログで標準ツールバーをすべてオフにし、ユーザーバーだけを表示する運用も可能です。画面の作図領域が大きく取れるため、小さなノートPCで作図するときに有効です。
PERSCの推奨: いきなり標準ツールバー全消しはお勧めしません。最初の数ヶ月は標準ツールバーを残したままユーザーバーを追加し、ユーザーバーだけで作業が回ると確信できてから標準を絞り込んでいくのが安全です。元に戻したいときは、ダイアログ内の「初期状態に戻す」にチェックを入れて「OK」を押せば標準配置に復帰できます。
ユーザー設定ツールバー ダイアログの主要項目
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| ユーザー(1)〜(6) のテキストボックス | 登録するコマンド番号を半角スペース区切りで並べる枠 |
| コマンド番号一覧(ダイアログ下部) | 全コマンドの番号と名称の対応表。登録時の参照用 |
| OK | 入力内容を確定して閉じる |
| キャンセル | 入力を破棄して閉じる |
要確認: 「ユーザー設定ツールバー」ダイアログの正式名称、各ボタンの正確なラベルは実機で確認。
実務での使い方 ★PERSC独自
シーン1: 木造住宅の平面図作図セット
木造住宅の平面図では、線・複線・包絡処理・コーナー処理・寸法記入を頻繁に行き来します。これらをユーザー(1)に集約しておくと、メニュー階層をたどらずワンクリックで起動でき、壁芯から下書き線を引いて寸法を入れるまでの一連がリズムよく進みます。
参考構成例:
- 線
- 複線
- コーナー処理
- 包絡処理
- 寸法
- 文字
シーン2: RC造詳細図の編集セット
RC造の詳細図では、ハッチング・図形複写・部分消去・属性変更が中心になります。ユーザー(2)に編集系をまとめておくと、平面図用のユーザー(1)と切り替えて使え、コマンドの取り違えが減ります。
参考構成例:
- ハッチ
- 図形複写
- 範囲選択
- 部分消去
- 属性変更
- 線色変更
シーン3: 印刷準備の最終チェック用セット
図面提出前のチェックでは、印刷・属性取得・図面範囲確認・線属性表示など、作図とは違うコマンドを使います。これらをユーザー(3)に集めて、印刷フェーズ専用バーとして表示すれば、ミス防止にも繋がります。
Tips: 業務テンプレートを後輩に渡すときは、
jw_win.JWF(Jw_cadのインストールフォルダ内にある環境設定ファイル)を共有することで、ユーザーバー構成も一緒に引き継げます。新人が入ったときの教育コストが下がります(ファイルの保存先と共有可否は実機で要確認)。
ショートカットとの使い分け
ユーザーバーは画面上で見える位置に固定できる利点があり、ショートカットが覚えきれないコマンドや、視認性を優先したいコマンドに向いています。逆に、無意識に手が動くレベルまで体に染み込んだコマンドはショートカットに任せ、ユーザーバーから外しても画面が広く使えます。
両者のすみ分けや具体的なショートカット一覧は Jw_cadのショートカットキー一覧 を参照してください。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 番号を入力したのにアイコンが表示されない
→ 「ツールバーの表示」ダイアログで、対応する「ユーザー(N)」のチェックボックスにチェックを入れていない可能性が高いです。番号の入力(フェーズ2)と表示の有効化(フェーズ3)は別工程なので両方を済ませる必要があります。
Q: コマンド番号を入れたら全然違うアイコンが出てきた
→ コマンド番号はバージョンや配布元で完全には一致しない可能性があります。ユーザー設定ツールバーのダイアログ下部にある番号一覧(または基本設定「KEY」タブ)で、現在のJw_cadでの正しい番号を確認してから入力し直してください。
Q: 番号を半角スペース区切りで入れたつもりが認識されない
→ 区切りに全角スペースが混じっていないか確認します。全角スペースは見た目で判別しづらいので、いったんメモ帳など別の場所で番号列を作ってからコピー&ペーストするのがおすすめです。カンマ区切り・改行区切りも認識されません。
Q: ユーザーバーが画面端に消えてしまった
→ 「ツールバーの表示」ダイアログで「初期状態に戻す」にチェックを入れて「OK」を押すと、すべてのツールバーが標準配置に戻ります。ユーザーバーの登録内容(番号)は保持されたまま、配置だけリセットされる挙動です。挙動の詳細は ツールバーの表示と配置 を参照してください。
Q: 設定したオリジナルツールバーが、Jw_cadを再起動したら消えた
→ 設定変更後にJw_cadを強制終了したか、ウィンドウ右上の「×」で閉じた直後に保存処理が走らなかった可能性があります。設定を確実に残すには、メニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」から正規終了してください。
Q: ユーザーバーの並び順を変えたい
→ 「ユーザー設定ツールバー」ダイアログのテキストボックス内で、コマンド番号の順序をそのまま並べ替えることで対応できます(並び順=表示順となる挙動の場合)。並び順がコマンド番号順に強制されるバージョンもあるため、実機で挙動を確認した上で運用を決めてください。
Q: ユーザーバーを別のPCにも同じ構成で持っていきたい
→ Jw_cadのインストールフォルダ(既定では C:\JWW)にある jw_win.JWF を別PCの同フォルダにコピーすると、ユーザーバー構成を含めた基本設定一式が複製されます。チームで構成を揃えたい場合に有効な方法です(保存仕様はバージョンで変わる可能性があるため実機で要確認)。
関連項目
- ツールバーの表示と配置 — ツールバー全般の表示・非表示・配置リセットの基本
- Jw_cadのショートカットキー一覧 — ユーザーバーと併用するショートカット運用
- ショートカットキーのカスタマイズ — 自分専用ショートカットを割り当てる
- PERSC推奨初期設定 — 一括設定ガイド
まとめ
- ユーザーバーはコマンド番号を半角スペース区切りで入力するだけで、自分専用のツールバーを作れる枠
- 作成は「番号を調べる → 入力する → 表示にチェック」の3フェーズ
- 用途別に複数バーを使い分けると、画面の情報量を絞りながら作業効率を上げられる
- 設定を残すには、メニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」で正規終了するのが安全