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未検証

直線寸法の基本(引出線・寸法線・始点終点)

このコマンドでできること

Jw_cadの「寸法」コマンドを使うと、図面上の2点間の距離を寸法線として書き込めます。引出線(寸法を測る位置から引き出す細い線)・寸法線(寸法値を載せる線)・寸法値(数値)の3点セットが、4回のクリックで自動的に作図されます。住宅平面図の通り芯間距離(建物の柱位置を示す基準線どうしの距離)、建具開口(ドアや窓の幅)、梁スパン(梁の支点間距離)、部屋寸法、天井高、壁厚など、図面に必須の長さ情報はすべてこのコマンドで記入していきます。

背景: 寸法コマンドは「寸法」というひとつのコマンドの中に、直線寸法・傾き寸法・角度寸法・半径寸法・直径寸法・円周寸法・寸法値のみ・累進寸法・一括処理のすべてが統合されています。コマンドを起動した直後の初期状態が「水平方向の直線寸法を書き込む状態」で、この記事ではそのもっとも基本となる直線寸法の使い方を扱います。


起動方法

寸法コマンドは3つの起動方法があります。どれを使っても同じコマンドが立ち上がります。

方法操作
ツールバー ★推奨左側「作図(1)」ツールバー内の「寸法」ボタンを左クリック
メニューバー作図」 → 「寸法」を左クリック
クロックメニュー作図ウィンドウ内で11時方向に左ドラッグ中に右クリック

PERSCの推奨: 寸法は記入回数が多いため、作図(1)ツールバーの「寸法」ボタンを使うのがおすすめです。線・矩形・円と並んで配置されており、図形の作図と寸法の記入を行き来する流れがスムーズに回せます。

要確認: クロックメニューの起動方向(11時方向の左ドラッグ中に右クリック)は実機で確認します。クロックメニューの基本については マウス操作の基本 を参照。


直線寸法の作図サマリー(全6ステップ)

寸法コマンドは線・円コマンドと違い、4点の指示が必要です。手順全体を先にサマリーで把握してから詳細に進みましょう。

#操作指示する点の意味
1寸法コマンドを起動(コマンド準備)
2コントロールバーで「水平/垂直」モードを確認0°/90°」ボタンで切替
3引出線の開始位置を左クリックまたは右クリック引出線がどこから出るか
4寸法線の位置を左クリックまたは右クリック寸法値を載せる線の高さ/オフセット
5寸法の始点右クリック測りたい区間の片端(読取点)
6寸法の終点右クリック測りたい区間のもう片端(読取点)

最初の2回(引出線位置・寸法線位置)は左クリックでも右クリックでも構いませんが、最後の2回(始点・終点)は必ず右クリックで読取点を指示するのが鉄則です。寸法は測る位置が1mmでもずれれば値がずれるため、必ず既存図形の端点・交点に吸着させる必要があります。


基本操作: 直線寸法を1本書き込む

それでは実際に、すでに作図されている図形(たとえば矩形の上辺)に対して、長さ寸法を書き込んでみます。

手順1: 寸法コマンドを起動

左側「作図(1)」ツールバーの「寸法」ボタンを左クリックします。コントロールバーが寸法コマンド用の表示に切り替わります。

手順2: 水平/垂直モードを確認する

コントロールバーの「傾き」テキストボックス左横にある「0°/90°」ボタンをクリックすると、水平方向(0度)と垂直方向(90度)が交互に切り替わります。

  • 0度: 水平方向の寸法(横の長さを測る)
  • 90度: 垂直方向の寸法(縦の長さを測る)

最初に水平の寸法を書く場合は、テキストボックスが「0」もしくは空欄(0として扱う)になっていることを確認してください。

Tips: 0度・90度以外の任意角度の寸法線(傾いた寸法)は、この記事の範囲外です。詳しくは 傾き角度を指定した寸法 を参照。

手順3: 引出線の開始位置を指示

寸法を測る対象の片端付近で左クリックまたは右クリックします。これが引出線(寸法線から測定対象まで伸びる細い線)の開始位置になります。

通常は、測定対象の図形(たとえば矩形の左上の角)に右クリックで読取点を指示します。

Tips: 引出線の開始位置と、寸法の始点(手順5)はそれぞれ別の指示です。引出線開始位置は「引出線をどの点から出すか」を決めるもので、寸法の始点は「どこからどこまでを測るか」の片端を決めるもの、と役割が違います。多くの場合は同じ点を指示しますが、コントロールバーの「」ボタン設定によっては別の点を指示することもあります(後述)。

手順4: 寸法線の位置を指示

引出線開始位置を指示すると、その位置から細い仮表示線が伸びます。マウスを動かすと、寸法線(寸法値が載る線)の予定位置を示す仮表示が追従します。

寸法値を配置したい高さ/オフセット位置で左クリックします。これで寸法線の位置が確定します。

Tips: 寸法線の位置は、対象の図形から少し離した位置に置くのが製図のルールです。建築図面では一般に、図形の外側に5mm〜10mm程度離して配置します(紙上の見え寸法)。詳しくは 寸法設定文字サイズの製図規約 を参照。

手順5: 寸法の始点を指示

寸法線位置を指示すると、コントロールバーの「」ボタンが「引出角」ボタンに切り替わります(引出線の角度を変えるオプション)。

ここから、測定したい区間の片端を右クリックします。寸法の始点になります。ここからは右クリックで読取点を必ず指示します。左クリック(任意点)でも操作できますが、既存図形と1mmでもずれると寸法値も同じだけずれた数値になってしまうので、実務では始点・終点ともに右クリック専用と覚えてしまうのが安全です。

手順6: 寸法の終点を指示

測定したい区間の反対側の端を右クリックします。終点を指示した瞬間に、寸法線・寸法値・引出線・端部形状(矢印または点)がすべて自動で作図されます。

背景: 寸法値(数値)はJw_cadが2点間の距離を自動計算して作図します。図面上の見た目の長さではなく、レイヤの縮尺をもとに**実寸法(mm単位)**で書き込まれます。たとえば1/100の縮尺で図面上は18.2mmに見える線でも、寸法値は「1820」と記入されます。詳しくは 長さ取得(実寸測定) を参照。


連続寸法(同じ寸法線上に続けて書き込む)

通り芯間距離や建具寸法のように、同じ寸法線の上に続けて寸法を並べたい場面では、終点を指示したあとにそのまま次の終点を続けて指示できます。

連続寸法の手順

  1. 上記の基本操作で1本目の寸法を作図します(手順1〜6完了)
  2. 1本目の終点指示後、寸法コマンドはその終点を次の寸法の始点として保持しています
  3. 続けて測りたい次の点を右クリックで指示すると、前回の終点を始点として、今回の点までの寸法が同じ寸法線上に並びます
  4. これを繰り返すと、寸法が横一列に連続して書き込まれます

連続中に始点を切り替える

終点指示後、次の点を右クリックで指示すれば「前回の終点を始点として継続」しますが、ここで左クリックで点を指示すると、その点が新しい寸法の始点になります。

終点指示後の操作結果
右クリックで次の点を指示前回の終点を始点として継続。同じ寸法線上に連続
左クリックで次の点を指示新しい始点として扱う。引き続き終点を別途右クリック指示

Tips: 連続寸法は、通り芯間距離(X1〜X5までの4区間など)や、建具開口の連続記入(部屋ごとのドア・窓の幅)でフル活用します。寸法線位置をいったん決めたら、そのままの寸法線にどんどん寸法を足していけるので、図面の整理感もよくなります。

寸法線をリセットして別の場所に書き直す

連続寸法を終わらせて、別の寸法線位置で改めて寸法を書きたいときは、コントロールバーの「リセット」ボタンをクリックします。これで寸法線位置がいったん解除され、次のクリックで新しい引出線開始位置の指示からやり直せます。

要確認: 「リセット」ボタンの正確なラベル文言は実機で確認します。「リセット」「リセット(R)」など表記揺れの可能性があります。


引出線位置の設定(=・=(1)・=(2)・ー)

寸法コマンドのコントロールバーには「」と表示されたボタンがあり、クリックするごとに以下の4つのモードを切り替えられます。これは「引出線をどこから出すか・寸法線をどう描くか」の設定です。

ボタン表示意味
指示した位置から引出線と寸法線が直接出る(標準)
=(1)指示した位置から、設定で決めた距離だけズレた位置に引出線・寸法線が出る(指定1)
=(2)指示した位置から、設定で決めた距離だけズレた位置に引出線・寸法線が出る(指定2)
引出線を描かず、始点・終点から少し離れた位置に寸法線だけ描く

ボタンをクリックするたびに「」→「=(1)」→「=(2)」→「」→「」の順で切り替わります。

「=(1)」「=(2)」を使うメリット

引出線の長さ・寸法線位置のオフセット量を「=(1)」「=(2)」にあらかじめ仕込んでおくと、指示した位置(基準線の端点など)から自動で同じ距離だけ離れた位置に寸法線が並ぶようになります。手作業で毎回「基準線から5mm離す」と意識しなくても、すべての寸法線が等間隔できれいに揃います。

ズレ量の数値は、コントロールバーの「設定」ボタン(または メニューバー「設定」→「寸法設定」)で開く「寸法設定」ダイアログ内で変更できます。詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) を参照。

PERSCの推奨: 建築図面では「=(1)」「=(2)」を使い分けると、図面の上下/左右に書く寸法を統一感のある位置に揃えられます。たとえば、図面の上側と左側に「=(1)」、下側と右側に「=(2)」を割り当てて、外側にオフセットさせるのが標準的なやり方です。詳しくは「実務での使い方」を参照。

「ー」(引出線なし)の使いどころ

」モードは、引出線を描かずに寸法の始点・終点から直接寸法線を描くモードです。図形の中に寸法を入れたい(部屋寸法を部屋の中に書く)など、引出線が邪魔な場面で使います。

背景: 「ー」モードでは、最初の引出線位置指示が省略され、いきなり寸法線位置の指示から始まります。クリックの段取りが1回分減るため、慣れると操作が早くなります。

注意: コントロールバーの「」ボタンの切替は、寸法線位置を指示する前にしか有効ではありません。寸法線位置を指示したあとは、ボタン表示が「引出角」(引出線の角度設定)に変わります。引出線位置の設定を変えたい場合は、いったん「リセット」してからやり直しましょう。


引出線タイプ(=と ー)の使い分け早見表

引出線タイプは、図面の見やすさ・寸法配置の統一感に大きく影響します。実務での選び方を一覧化します。

場面推奨タイプ理由
通り芯から建物外周の寸法を書く=(1) または =(2)通り芯の位置からオフセットして寸法線を整列させる
部屋の中に内法寸法(部屋寸法)を書く引出線を省略してすっきり書く
建具1個の開口寸法を単発で書く引出線をその場で出す
連続した壁芯間の寸法を整列させる=(1) または =(2)同じオフセットで揃え、寸法線を一直線に並べる
詳細図の細かい寸法1本ずつ位置を細かく指示する

寸法値の自動配置と数値の単位

寸法コマンドで作図される寸法値(数値)は、すべて**実寸法(mm単位)**で自動的に書き込まれます。

項目仕様
単位mm(ミリメートル)。表示時は単位記号なしで数値のみ
計算基準始点・終点間の実寸距離(紙上の見え寸法ではない)
縮尺の影響寸法を書き込んだレイヤの縮尺で実寸換算される
小数点コントロールバー「小数桁」ボタンで0〜3桁を切替
文字サイズ寸法設定の「文字種類」で指定(既定では文字種3など)

Tips: 寸法値が「想定より10倍大きい/小さい」と感じたときは、寸法を書き込んだレイヤの縮尺を確認しましょう。たとえば1/50の図面に1/100のレイヤで寸法を書き込むと、表示される数値が想定の倍になります。詳しくは 長さ取得(実寸測定) と 縮尺と用紙サイズ ※準備中 を参照。

背景: 寸法線・寸法値は、初期設定では個別の線と文字として作図されます。書き込んだあとに線の長さを変えても寸法値は連動しません。「寸法線の長さと寸法値を連動させたい(寸法図形)」は別機能で、詳しくは 寸法図形化 を参照。


寸法線の傾き(0°/90°)

水平・垂直以外の任意角度の直線寸法(傾いた寸法線)は、コントロールバーの「傾き」テキストボックスに数値を入れて指定します。

水平方向が0度で、プラスの角度を入力すると反時計回り方向に傾きます。たとえば「45」と入力すれば右上45度方向の寸法、「-45」と入力すれば右下45度方向の寸法になります。

0°/90°」ボタンは、傾きを0度と90度の間でワンクリック切替するための便利ボタンです。

ボタン操作結果
「0°/90°」ボタンを1回クリック0度(水平)⇔90度(垂直)が切り替わる
「傾き」テキストボックスに数値入力任意角度の傾き寸法を作図

Tips: 角度を細かく指定する寸法(屋根勾配の方向など)は、この記事の範囲外です。詳しくは 傾き角度を指定した寸法 を参照。

背景: 寸法コマンドの「傾き」と、線コマンドの「傾き」、軸角設定の「軸角」はどれも別の角度設定です。混乱しやすいので、寸法コマンド使用中の「傾き」は寸法線の角度であると意識しておきましょう。詳しくは 軸角・目盛・基準点 を参照。


寸法コマンドの全体像(コントロールバー)

寸法コマンドのコントロールバーには、直線寸法以外にもさまざまなオプションが並んでいます。それぞれの詳細は専用記事に委譲します。

オプションできること専用記事
傾き寸法線の角度を指定傾き角度を指定した寸法
0°/90°0度と90度をワンクリック切替この記事で解説
=/=(1)/=(2)/ー引出線位置のタイプ切替この記事で解説
リセット寸法線位置の指示を解除この記事で解説
半径円・円弧の半径寸法を作図半径・直径寸法
直径円・円弧の直径寸法を作図半径・直径寸法
円周円弧の円周長を作図円周寸法
角度角度寸法を作図角度寸法
寸法値寸法線・引出線なしで寸法値だけ作図寸法値のみ作図
累進基点から各点までの累積寸法を一気に作図累進寸法
一括処理同一線上の複数寸法をまとめて作図寸法の一括処理
小数桁寸法値の小数点以下0〜3桁を切替寸法設定
端部寸法線端部の矢印・点・斜線等を切替引出線・端部形状
設定寸法設定ダイアログを開く寸法設定

Tips: コントロールバーの設定は、寸法コマンドを別のコマンドに切り替えても寸法コマンドの状態として保持されます。「傾き」「=(1)」「半径」など、前回使った設定が次回も残っている前提で操作しましょう。意図しないモードを防ぐため、寸法コマンドを起動した直後にコントロールバーの状態を一度確認する習慣をつけるのが安全です。


実務での使い方 ★PERSC独自

通り芯間距離の連続寸法(建築平面図の最重要寸法)

住宅・RC造(鉄筋コンクリート造)・S造(鉄骨造)の建築平面図で、もっとも頻度が高いのが通り芯間距離の寸法です。X1・X2・X3……と並ぶ通り芯の交点を順に右クリックで拾い、同じ寸法線上に連続寸法を並べていきます。

実務での標準ワークフロー:

  1. 寸法コマンドを起動し、「0°/90°」で水平に設定
  2. =(1)」モードを選択(通り芯位置からオフセットさせて寸法線を揃える)
  3. 通り芯交点(左端)を右クリックで引出線開始位置とする
  4. 寸法線を載せる位置(建物外周から外側に5〜10mm離した位置)を左クリック
  5. X1〜X2の始点・終点を右クリック → X2を始点として右クリック → X3を終点として右クリック → ……と連続指示

この方法だと、4区間程度の連続寸法が10秒程度で作図できます。図面の左上→右上、左上→左下と4方向に同じ要領で記入することで、建物全体の寸法が短時間で揃います。

建具開口寸法(ドア・窓の幅)

建具(ドア・窓・引戸)の開口寸法は、図面の上側または下側に通り芯間寸法と並列で書き込みます。建具1個1個の開口幅をすべて記入することで、施工時の開口位置が確定します。

通り芯寸法(外側、=(1) で離した寸法線)と建具寸法(内側、=(2) で別オフセット)を寸法線2段で並べる書き方が、住宅実施設計図の標準スタイルです。

梁スパン・柱スパンの寸法

構造図(梁伏図・柱伏図)では、梁の支点間距離(スパン)や柱間距離を寸法で記入します。直線寸法コマンドそのものですが、構造図は寸法のオフセットを大きめに取り(例: 通り芯から外側に20mm離す)、構造体の輪郭と重ならないように配置するのがコツです。

部屋寸法(内法寸法)

平面図に書く部屋寸法は、部屋の内側に「ー」モード(引出線なし)で記入するのが見やすい書き方です。「リビング 4500×3600」のような表記で、長辺と短辺をクロス配置します。

操作の流れ:

  1. 寸法コマンドを起動 → 「」モードに切替
  2. 寸法線位置(部屋の中央付近)を左クリック
  3. 部屋の内壁の左端(読取点)を右クリックで始点
  4. 内壁の右端(読取点)を右クリックで終点

部屋寸法は1部屋あたり横幅と縦幅の2本のセットで、住宅平面図では10〜20部屋分を一気に記入することになります。

天井高・壁厚の寸法(断面図・矩計図)

断面図や矩計図(かなばかりず)では、天井高・梁下高・FL(床仕上げレベル)からの高さなど垂直方向の寸法が大量に登場します。「0°/90°」ボタンで垂直モードに切り替えてから連続寸法で記入します。

垂直方向の連続寸法は、図面の左側または右側に寸法線を縦に並べる形になります。「=(1)」を使って通り芯または建物外周から一定距離オフセットすると、寸法線が縦一直線に揃います。

詳細図のmm単位寸法

詳細図(1/10〜1/20の縮尺)では、躯体厚さ・仕上げ厚さ・建具枠寸法など、mm単位の細かい寸法を多数記入します。詳細図では「」モード(オフセットなし)で1本ずつ位置を細かく指示するスタイルが向いています。

寸法を書く前の段取り

実務では、寸法を書き始める前に寸法設定を整えておくのが定石です。

  • 文字種類(寸法値の文字サイズ)
  • 端部形状(矢印・点・斜線)
  • 引出線位置のオフセット量(指定1・指定2の距離)
  • 文字方向無補正のチェック

これらを最初に固めておくと、書きながら個別調整する必要がなくなり、リズミカルに連続寸法を打てます。詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) を参照。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 寸法が引けない・反応しない

→ 寸法コマンドが起動していない可能性があります。コントロールバーの表示が「傾き」「0°/90°」「=」「リセット」「半径」「直径」「円周」「角度」などになっているか確認してください。違うコマンドのコントロールバーが出ている場合は、左ツールバーの「寸法」ボタンを左クリックして寸法コマンドを再起動します。

Q: 引出線開始位置を指示したのに、寸法線位置が指示できない

→ 引出線開始位置の指示と寸法線位置の指示は別のクリックです。1回目のクリック(引出線開始位置)後、マウスを動かすと寸法線位置を示す仮表示が現れます。任意の高さ/オフセット位置でもう1回左クリックしてください。ステータスバー(画面左下)に表示される指示文も参考になります。

Q: 寸法値が全く違う数値(10倍大きい/小さい等)になる

→ 寸法を書き込んだレイヤの縮尺が、図面の縮尺と合っていない可能性が高いです。たとえば1/100で描いている図面に、レイヤ縮尺1/10のレイヤで寸法を書くと、表示される数値が10倍になります。寸法用のレイヤを別に用意し、図面と同じ縮尺に設定するのが安全です。詳しくは 縮尺と用紙サイズ ※準備中 を参照。

Q: 寸法値の文字が逆さまに記入される(連続寸法で右から左へ書いたら数値が逆さまに)

→ 寸法設定の「文字方向無補正」のチェック状態と、始点・終点の指示方向が原因です。「文字方向無補正」にチェックが入っているときは、左から右へ(または下から上へ)始点→終点を指示するルールです。逆方向に指示すると、寸法値が逆さまになります。建築図面では基本的に「文字方向無補正」にチェックを入れ、左→右・下→上の方向で指示するのが標準。詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) を参照。

Q: 寸法線がバラバラの高さに出てしまう

→ 引出線位置タイプを「」(指示位置からそのまま出す)にしていると、毎回の寸法線位置のクリックで微妙に高さがずれます。「=(1)」または「=(2)」を使えば、設定で決めたオフセット距離で自動的に揃います。最初に寸法設定で「指定1」「指定2」のオフセット距離を決めておけば、寸法線を一直線に揃えられます。

Q: 連続寸法で次の点を指示したら、寸法が前回終点から始まらず別の場所に飛んだ

→ 終点指示後の次の点を左クリックで指示すると、新しい寸法の始点として扱われ、前回の終点との連続が解除されます。連続させたいときは右クリックで次の点を指示してください。

Q: 寸法線を別の場所に書き直したい

→ コントロールバーの「リセット」ボタンをクリックすると、現在の寸法線位置がリセットされます。次のクリックで新しい引出線開始位置の指示からやり直せます。

Q: 「=」ボタンが「引出角」に変わってしまった

→ 寸法線位置を指示したあとは、「」ボタンが「引出角」(引出線の角度設定ボタン)に変わります。引出線位置タイプを変えたい場合は、いったん「リセット」して寸法線位置の指示前の状態に戻してから「」ボタンをクリックしてください。

Q: 寸法線・寸法値の位置を後から動かしたい

→ 書き込み済みの寸法を移動・編集するには、移動コマンドや属性変更コマンドを使います。寸法線・寸法値はそれぞれ独立した線・文字として作図されているため、個別に移動可能です。寸法線の長さと数値を連動させたい場合は、「寸法図形」化が必要です。詳しくは 寸法図形化 を参照。

Q: 寸法値の小数点以下を変えたい

→ コントロールバーの「小数桁」ボタンをクリックするごとに、小数点以下0〜3桁が順に切り替わります。建築図面では一般的に0桁(mm単位の整数)で記入します。詳細図でmm単位以下を扱う場合のみ1〜3桁を使います。詳しくは 寸法設定 を参照。

Q: 寸法線端部の矢印を点に変えたい・斜線(/)にしたい

→ コントロールバーの「端部」ボタンで矢印(→)・逆矢印(<)・点(●)が切り替わります。建築図面では矢印(→)が標準ですが、詳細図や設備図では点(●)を使うこともあります。斜線(/)の端部は寸法設定ダイアログから選択します。詳しくは 引出線・端部形状 を参照。

Q: クロックメニューが反応しない

→ クロックメニューはマウスの左ボタンまたは右ボタンを押し込んだまま少し動かす(ドラッグ)操作です。普通のクリックでは反応しません。クロックメニューが苦手な場合は、ツールバーまたはメニューバーから寸法コマンドを起動するルートで問題ありません。詳しくは マウス操作の基本 を参照。

Q: 寸法を書き始めたけどキャンセルしたい

→ Escキー(操作の巻き戻し)を押すと、現在の指示状態がキャンセルされ、1段階前の状態に戻ります。間違って始点をクリックしてしまった場合の救済策として覚えておきましょう。


関連項目


まとめ

  • 寸法コマンドは「寸法」ボタン(または「作図」→「寸法」)で起動し、引出線開始位置 → 寸法線位置 → 始点 → 終点の4点指示で1本の直線寸法を作図する
  • 始点・終点は必ず右クリックで読取点を指示する。1mmでもずれると寸法値も同じだけずれた数値になる
  • 終点指示後に右クリックで次の点を指示すると、同じ寸法線上に連続寸法が並ぶ。左クリックで指示すると新しい寸法の始点として切り替わる
  • コントロールバーの「=/=(1)/=(2)/ー」で引出線位置タイプを切替、「0°/90°」で水平・垂直を切替できる
  • 寸法線位置を指示後はボタンが「引出角」に変わり、引出線位置タイプを変えたいときは「リセット」でやり直す
  • 傾き寸法・半径/直径寸法・円周寸法・角度寸法・累進寸法・寸法値のみ作図・一括処理は同じ寸法コマンドからコントロールバーで切り替える別モードで、それぞれ専用記事で解説する