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未検証

寸法値がおかしい・実寸と違う数値が出る

このページで解決できること

Jw_cadで寸法を入れたら、図面上で線の長さを測った値と寸法値が合わない、桁が1つ違う、mmのはずなのにmの数値で出ている、別の図面からコピーした寸法だけ数値がおかしい、といった「寸法値が実寸と一致しない」系のトラブルを切り分けて解決できるようになります。レイヤグループの縮尺不一致、単位の取り違え、寸法図形を手動編集した跡、DXF経由で縮尺が変わったケースまで、原因別に対処手順を整理しています。


こんな症状でお困りの方へ

  • 図面上で測ると 1000mm の線なのに、寸法値が 10010000 と表示される
  • 寸法値が 1.0 のように小数で出てしまい、mm単位のはずなのにmに見える
  • 別のレイヤグループに作図した寸法だけ、桁が他と違う
  • 既存図面のコピー&ペースト後、寸法値が実際の長さと合わなくなった
  • 寸法線を伸ばしても寸法値が変わらず、書き換えても元に戻らない
  • DXFファイルから読み込んだら寸法値が一桁ずれた状態で表示されている
  • 計測コマンドの値と、入っている寸法値が一致しない
  • 同じ図面なのに、平面図と詳細図で寸法値の表示形式が違う

背景: Jw_cadの寸法値は「図面データ上の実寸(mm値)」を「寸法設定の単位(mm/m)と桁数」に従って表示する仕組みです。実寸と寸法値の間には常に「縮尺」「単位」「丸め設定」「寸法図形化の有無」の4要素が挟まっており、このいずれかがズレると寸法値が実寸と合わなくなります。


主な原因

#原因起きる場面
1別レイヤグループに作図し、そのグループの縮尺が違う平面図(1/100)と詳細図(1/20)を1枚に同居させたとき
2寸法設定の単位がm/mmで意図と違う配置図用jwfを平面図に流用したとき/設定の取り違え
3寸法図形化された寸法値を手動で書き換えた寸法線の長さは合っているが寸法値だけ違う
4「図寸固定」で縮尺変更し、実寸が変わってしまった縮尺変更時のオプション選択ミス
5DXF/SXF経由で縮尺が 1/1 にリセットされた他CADから受け取ったファイル/古い形式変換
6別縮尺の図面からコピーし、貼付先で実寸が補正された1/100の図形を1/50の図面に貼ったとき
7小数点以下表示桁・単位表示の設定で見た目だけ違う設定の食い違いだけで実寸はあっている
8寸法図形になっていない寸法線を伸縮した寸法線は伸びたが寸法値が連動しない

背景: 上の頻度はPERSC編集部の問い合わせ集計から多い順に並べています。建築実務では「1. 別レイヤグループ縮尺の不一致」「2. 単位の取り違え(mm⇔m)」「3. 寸法図形の手動編集跡」の3つで相当数を占める印象があります。まずこの3つから切り分けるのが早道です。


対処方法

注意: 削除・初期化・解除(縮尺変更・寸法解除・寸法図形再生成を含む)を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:

  1. コピー退避: 対象 .jww を別名でコピーバックアップ(例: 案件A.jww案件A_backup_2026-05-08.jww
  2. 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、実寸(測定コマンド)と表示寸法値の差を確認し、本当に値が誤っているかを切り分けます
  3. 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の対処を実行

寸法値は 施工・申請判断の根拠 になります。原本に対して直接寸法解除や縮尺変更を行うと、申請図面・施工図面に 永続的かつ重大な誤り を残す可能性があります。申請前には必ず実測値と突き合わせてください。

対処1: 書込みレイヤグループの縮尺を確認する

多く見られるのが、平面図と詳細図のように複数の縮尺を1枚に同居させた図面で、書込みレイヤグループが想定と違うグループに切り替わっていたケースです。1/20の詳細図グループに気づかずに作図して、寸法値が1/100想定の値より5倍大きく出てしまうのが典型です。

確認手順

  1. 画面右下のステータスバーで現在の縮尺表示(例: S=1/100)を確認します
  2. レイヤバーで現在の書込みレイヤグループ(0〜F)を確認します
  3. 想定していたグループ・縮尺と一致しているか照合します
  4. 違っている場合は、レイヤバーで正しい書込みレイヤグループに切り替えます

寸法を描き直す手順

  1. 違う縮尺グループに描かれてしまった寸法を「消去」コマンドで削除します
  2. レイヤバーで正しい書込みレイヤグループに切り替えます
  3. ステータスバーの縮尺が想定どおり(例: 1/100)になっているか再確認します
  4. 寸法」コマンドで寸法を描き直します

Tips: ステータスバーの縮尺ボタン(例: S=1/100)をクリックすると「縮尺・読取設定」ダイアログが開き、レイヤグループ縮尺一覧で全グループの縮尺を一覧確認できます。書込みグループの行が反転表示されているはずなので、想定外のグループが選ばれていないかすぐに分かります。

詳しい縮尺の挙動と「実寸固定/図寸固定」の仕組みは 縮尺設定(レイヤグループ毎・全グループ一括) を参照してください。


対処2: 寸法設定の単位(mm/m)を確認・修正する

寸法値の桁が1000倍違う・小数点の位置が違う場合、寸法設定の「寸法単位」が mm と m で取り違えられていることが多くあります。配置図用に「m」設定にしたjwfを、そのまま平面図に流用してしまったケースが典型です。

確認手順

  1. メニューバー「設定」→「寸法設定」をクリックします
  2. ダイアログ内「寸法単位」のラジオボタンが mmm かを確認します
  3. 想定単位と違っている場合は、正しい方に切り替えます
  4. OK」で確定します

単位切替の影響

寸法単位1000mmの線の表示桁数の傾向
mm1000整数で大きな桁数
m1.000(表示桁3)小数点付きで小さな桁数

注意: 「寸法単位」の変更は、これから描く寸法にだけ反映されます。すでに描いた寸法値は新設定で再描画されないため、単位を切り替えたあとは既存寸法を一度消去して描き直す必要があります(寸法図形になっている場合は、寸法図形を選択して再配置すると新設定で更新できる場合があります)。

PERSCの推奨: 建築の平面図・断面図・詳細図は基本「mm」で揃えるのが事務所の標準です。配置図や敷地求積で「m」が必要な場合は、専用のjwfテンプレートを別ファイルで持ち、平面図用jwfと混在させない運用が安全です。

詳しい単位設定とそれ以外の寸法表記オプションは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) を参照してください。


対処3: 寸法図形化された寸法値の手動書き換えを直す

寸法線の長さは正しいのに寸法値だけ違う場合、過去に寸法値を手動で書き換えた跡が残っている可能性があります。寸法図形化された寸法値は、寸法線を伸縮しても自動で更新されますが、寸法値を文字編集コマンドで上書きすると、その「上書きした文字列」が寸法線と無関係に保持されてしまうことがあります。

確認手順

  1. 該当の寸法をクリックして、寸法線・寸法値が「寸法図形」として連動するかチェックします
  2. 寸法線をパラメトリック変形などで少し伸縮して、寸法値が自動更新されるか確認します
  3. 自動更新されないか、更新値と表示値が違う場合、手動編集の跡が残っていると判断できます

修正手順(再描画で正しい値に戻す)

  1. 該当の寸法を「消去」コマンドで削除します
  2. 寸法」コマンドで同じ位置に寸法を描き直します(寸法設定の「寸法線と値を【寸法図形】にする」がONの状態で)
  3. 描き直した寸法が実寸と一致していることを確認します

部分的に書き換えたい場合

寸法値だけ意図的に変えたい(例: 製造誤差を考慮して 10001000±5 と表記したい)場合は、寸法図形化したまま文字編集で書き換えると、その値が固定されます。実寸と異なる表記を意図的に残す場合は、図面上にコメントとして注記しておくのが事故防止になります。

背景: 寸法図形化された寸法値は、内部で「実寸の自動計算値」と「ユーザー編集の文字列」の二重構造を持っています。文字編集で書き換えた瞬間に「ユーザー編集の文字列」優先になり、寸法線を伸ばしても自動再計算されなくなります。これを元に戻す確実な方法が「描き直し」です。

要確認: 寸法図形を「寸法図形解除」コマンドで個別の線・文字に分解した後で文字編集した場合、寸法線伸縮との連動はそもそも切れています。この場合の挙動も実機で確認してください。

詳しくは 寸法図形化・解除 ※準備中 と 寸法線を伸縮しても寸法値が連動しない ※準備中 を参照してください。


対処4: 「図寸固定」で縮尺変更して実寸が変わったケース

縮尺変更時のオプションで「図寸固定」を選ぶと、紙上の見た目はそのままで実寸(mm値)の方が縮尺比に合わせて変化します。意図せずこのオプションで縮尺変更してしまうと、寸法値(実寸)が縮尺比でズレた値になります。

確認手順

  1. 計測コマンドで該当の線の実寸を測ります
  2. 寸法値と実寸が「縮尺比できれいに割り切れる」関係(例: 寸法値1000mmだが実寸500mmで、縮尺を1/100→1/50に変えた経緯がある)になっていないか確認します
  3. 実寸が変わってしまった疑いがあれば、縮尺変更前の状態にUndo(Ctrl+Z)で戻せるか試します

復旧手順

状況復旧方法
直前のUndoが効くCtrl+Z を繰り返して縮尺変更前に戻す → 改めて「実寸固定」で縮尺変更
Undoが効かない/作業を進めてしまったバックアップファイル(.bak)から復旧 → 「実寸固定」で縮尺変更し直す
バックアップも無い計測値と寸法値の差を計算し、必要な図形を作り直す

注意: 「図寸固定」は紙レイアウトを保ったまま実寸だけ変える、限定的な用途のオプションです。通常の縮尺変更では「実寸固定」を選ぶのが原則です。一度「図寸固定」で縮尺変更を確定すると、Undoの履歴が切れている場合は元の実寸に戻せません。

Tips: Jw_cadはファイルを上書き保存するたびに .bak 形式のバックアップを生成します。万一の場合は .bak の拡張子を .jww に書き換えて開けば、ひとつ前の状態が復旧できます。詳しくは 自動バックアップ・復元 ※準備中 で扱います。

詳しい縮尺変更オプションの仕組みは 縮尺設定(レイヤグループ毎・全グループ一括) を参照してください。


対処5: DXF/SXF経由で縮尺がリセットされたケース

他のCADソフトとDXFやSXFでやり取りしたファイルでは、Jw_cadで開いた瞬間に縮尺が 1/1 にリセットされていることがあります。元の図面が1/100想定で描かれていれば、そのままJw_cadで寸法を入れると桁が100倍ズレた値になります。

確認手順

  1. ファイルを開いた直後に、ステータスバーの縮尺表示(例: S=1/1)を確認します
  2. 計測コマンドで主要な寸法(建物の主要部材長さなど)を測り、想定値と一致するか確認します
  3. 実寸がきれいに100倍・1000倍などズレている場合、縮尺リセットが起きていると判断します

復旧手順

  1. 縮尺・読取設定」ダイアログを開きます
  2. 全レイヤグループの縮尺変更」のチェックをONにします
  3. 実寸固定」を選択します
  4. 縮尺を本来の値(1/100など)に変更し、「OK」で確定します
  5. 全レイヤグループの縮尺変更」のチェックを必ずOFFに戻します

注意: 「実寸固定」で縮尺だけ変えれば、寸法値(実寸)はそのまま保たれ、紙上の見た目だけが正しいスケールに切り替わります。「図寸固定」を選ぶと実寸そのものが変わってしまうので、ここでは選ばないように注意してください。

Tips: DXF/SXF読み込み時に縮尺がリセットされる挙動は、Jw_cadの仕様としてしばしば発生します。受け取った時点で縮尺と実寸を必ずチェックしてから作図に入るのが、設計データ受け渡しの基本作法です。

詳しいDXF/SXF入出力は DXF/SXFのインポート・エクスポート ※準備中 で扱います。


対処6: 別縮尺の図面からコピー貼付した寸法のチェック

1/100の図面で描いた寸法を1/50の図面にコピー&ペーストすると、Jw_cadは実寸(mm値)を保ったまま貼り付けます。紙上の見た目は2倍に拡大されますが、実寸と寸法値は元と同じです。ただし、別ソフトのクリップボード経由で貼り付けたり、寸法図形が解除された状態で貼ると、見た目だけ合って実寸がずれることがあります。

確認手順

  1. コピー元と貼付先の縮尺を両方確認します(例: 元1/100、先1/50)
  2. 計測コマンドで貼付後の図形の実寸を測ります
  3. 元図面の実寸と一致しているか照合します

ズレている場合の対処

状況対処
実寸も寸法値も両方ズレている貼付直後に Undo → 同一縮尺の作業画面で貼り直す
実寸はあっているが寸法値だけズレている貼付した寸法を消去 → その位置で寸法を描き直す
寸法図形ではなく単なる線・文字として貼られた寸法を描き直すか、寸法図形化コマンドで再連動させる

背景: Jw_cadの内部でコピー&ペーストする場合、実寸(mm値)はそのまま維持されます。これに対してDXF経由のコピーや、別CADを介したクリップボード経由の貼付では、縮尺情報が失われることがあります。Jw_cad → Jw_cad の貼付は実寸維持、それ以外を経由するなら必ず計測で再確認が原則です。

詳しいコピー&ペーストの挙動は 貼り付け(編集メニュー) ※準備中 で扱います。


対処7: 小数点桁数・単位表示の見た目だけがズレている場合

実寸は合っているが、表示形式が想定と違う場合は、**寸法設定の「小数点以下 表示桁」「小数点以下の0表示」「寸法単位表示」**のいずれかが意図と違う設定になっている可能性があります。実寸そのものは正しいので、設定変更だけで解決します。

確認・修正手順

  1. メニューバー「設定」→「寸法設定」を開きます
  2. 小数点以下 表示桁」を確認・修正します(建築標準は 0
  3. 小数点以下の0表示」を確認・修正します(建築標準は 1.001 に省略)
  4. 寸法単位表示」を確認・修正します(建築標準は 1000mmmm を省略)
  5. OK」で確定します
  6. 既存の寸法は再描画されないため、必要に応じて消去 → 描き直しで反映させます
設定項目1000mm線の表示例建築標準
表示桁0・0表示無1000
表示桁2・0表示有1000.00✕(冗長)
単位表示 有1000mm✕(暗黙でmm)
単位表示 無1000

Tips: 寸法コマンド実行中のコントロールバー「小数桁」ボタンは、ダイアログ側の「表示桁」と双方向に連動します。描きながら桁数を切り替えたいときは、わざわざ設定ダイアログを開かずコントロールバーで 0 / 1 / 2 / 3 を切り替えれば、新しく描く寸法の桁数だけ切り替わります。

詳しい寸法表記オプションは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) を参照してください。


予防策・再発防止 ★PERSC独自

寸法値のトラブルは、設定と運用ルールの整備で大幅に予防できます。事務所として標準を1度決めておけば、案件をまたいで再発しにくくなります。

1. レイヤグループと縮尺の対応表をjwwテンプレートで固定する

平面図(1/100)・詳細図(1/20)・配置図(1/200)など、図面種別ごとにレイヤグループと縮尺の組合せをテンプレートに固定しておくと、別グループで描いてしまう事故が大きく減ります。

図面種別レイヤグループ縮尺
平面図01/100
詳細図A11/20
詳細図B21/30
配置図31/200

PERSC編集部では、この対応表をテンプレートjwwに焼き込んだうえで、各グループの名称欄に「平面_1/100」「詳細A_1/20」のように縮尺を併記しておく運用にしています。レイヤバーで書込みグループを選んだ瞬間に縮尺が目に入るので、別グループで作図するミスを未然に防げます。

2. 寸法設定をjwfに保存し、案件で揺らがないようにする

寸法設定(特に「寸法単位」「小数点以下 表示桁」「寸法線と値を【寸法図形】にする」)は、事務所で1セット決めて jwf(環境設定ファイル)に保存しておきましょう。新しい案件を開くたびに毎回設定しなくて済み、寸法表記の揺らぎも防げます。

PERSCの推奨: 平面図用jwfと配置図用jwf(mm単位 vs m単位)を別ファイルで分ける運用が安全です。1つのjwfで全部済ませようとすると、配置図モードのまま平面図を描いて寸法値の桁がズレる、という事故が起きやすくなります。詳しくは 環境設定ファイル(jw_win.jwf) ※準備中 を参照してください。

3. 寸法図形化を必ずONで運用する

寸法線と値を【寸法図形】にする」をONにしておくと、寸法線を伸縮するたびに寸法値が自動更新されます。これがOFFのまま運用すると、線の伸縮と数値が連動せず、手で寸法値を書き換えた跡が残って実寸とズレる事故が起きやすくなります。

状態動作
寸法図形化ON(推奨)線伸縮 → 寸法値が自動で書き換わる
寸法図形化OFF線伸縮 → 寸法値は古いまま。手で文字編集が必要

詳しくは 寸法図形化・解除 ※準備中 を参照してください。

4. DXF/SXF受け取り時は最初に縮尺と実寸を確認する儀式

外部から受け取ったDXF/SXFは、開いた直後に必ず以下の3点をチェックしましょう。

  1. ステータスバーの縮尺表示(1/1 になっていないか)
  2. 計測コマンドで主要寸法を1〜2箇所測定(想定値と一致するか)
  3. レイヤグループ縮尺一覧で全グループの縮尺確認

この「受け取り直後の3点チェック」を儀式化しておくと、後工程で寸法値の桁ズレに気づいて手戻りすることを防げます。

5. 寸法を入れる前に「計測」で実寸を1度確認する

新しいレイヤグループに移って最初の寸法を描く前に、計測コマンドで主要部材の実寸を1度測るのを習慣にすると、縮尺の取り違えに気づきやすくなります。寸法を入れた後で「全部桁が違う」と気づくよりも、計測値で先に違和感を察知する方がやり直しの工数が小さくて済みます。

詳しい計測コマンドの使い方は 距離計測 ※準備中 を参照してください。


つまずきポイント・補足 ★PERSC独自

Q: 寸法値を文字編集で書き換えたら、線伸縮で自動更新されなくなった

→ 寸法図形化された寸法値を文字編集で上書きすると、その時点で「ユーザー編集の文字列」が固定され、線伸縮と連動しなくなります。元に戻すには、その寸法を消去して寸法コマンドで描き直すのが確実です。意図的に注釈付き寸法(例: 1000±5)を作りたい場合は、書き換え前に「ここから先は手動管理」と運用ルールで明示しておきましょう。

Q: 寸法値が実寸の100倍/1000倍で表示される

→ 縮尺と単位の組合せのどちらかがズレています。

  1. ステータスバーの縮尺を確認(1/1 になっていれば対処1の手順で修正)
  2. 寸法設定の「寸法単位」が mm/m のどちらか確認(対処2)
  3. 両方の組合せで「100倍」「1000倍」のどちらが起きているかで原因を絞り込み

Q: 寸法線を引っ張っても寸法値が変わらない

→ 寸法図形化されていない寸法線を伸縮しています。寸法設定の「寸法線と値を【寸法図形】にする」をONにしてから描き直すか、既存の寸法を「寸法図形化」コマンドで一括変換してください。詳しくは 寸法線を伸縮しても寸法値が連動しない ※準備中 を参照。

Q: 同じ図面なのに、平面図と詳細図で寸法値の表示形式が違う

→ 寸法設定はこれから描く寸法に対して有効になります。先に描いた寸法は当時の設定で固定されるため、平面図を描いた後で寸法設定を変えてから詳細図を描くと、両方の表記が異なります。事前に標準を決めて、最初から最後まで揺らがない設定で運用しましょう。

Q: 計測コマンドの値と寸法値が違う

→ 計測値が 1000.00 で寸法値が 1 になる、のような場合は表示桁の違いです。寸法設定の「小数点以下 表示桁」を上げるか、計測コマンド側の表示桁を下げて表記を揃えてください。実寸そのものは合っています。一方、計測値 1000 で寸法値 100 のような桁違いは、対処1〜2の縮尺・単位ズレが疑われます。

Q: 印刷したら寸法値が画面と違って表示される

→ 寸法値そのものは画面表示と印刷で同じ値です。印刷で違って見える場合は、文字サイズが小さすぎて読み取れないだけのことが多いので、まずプリンタプレビューで拡大確認してください。文字サイズの縮尺連動については 文字サイズが勝手に変わる・印刷で変わる ※準備中 で扱います。

Q: 寸法値が 1.0E+03 のような指数表記で表示される

→ 寸法設定の「小数点以下 表示桁」が極端に大きい値になっている可能性があります。建築標準の 0 に戻してください。それでも指数表記が消えない場合は、寸法設定ダイアログでデフォルト値を入れ直してから「OK」で確定し、寸法を描き直します。

Q: 別PCに渡したら寸法値が違って表示される

→ jwfがPC間で異なる場合に起きます。寸法設定はjwwファイルではなくjwfに保存されるため、別PCで開くと受け取り側のjwfの寸法設定で再描画されてしまいます。事務所内ではjwfを共有・統一しておくのが基本です。詳しくは 環境設定ファイル(jw_win.jwf) ※準備中 を参照。

Q: 寸法値の小数点が「1,000」のようにカンマ区切りで出る/出ない

→ 寸法設定の「寸法値の(,)表示」が「有」だとカンマが入り、「無」だと入りません。建築標準は「有」(読みやすさ優先)です。表示の好みで切り替えるだけなので、実寸そのものはどちらでも変わりません。


関連項目


まとめ

  • 寸法値が実寸と合わない症状の主因は「書込みレイヤグループの縮尺ズレ」「寸法単位 mm/m の取り違え」「寸法図形の手動編集跡」の3系統
  • まず対処1(縮尺確認)対処2(単位確認)対処3(手動編集跡の解消)の順で切り分け、合わなければ対処4(図寸固定の影響)→**対処5(DXF経由のリセット)**へ進む
  • 再発防止には「レイヤグループと縮尺の対応をテンプレートで固定」「寸法設定をjwfに保存」「寸法図形化を必ずON」「DXF受け取り時の3点チェック儀式化」が効果的
  • 寸法値を意図的に書き換えると線伸縮と連動しなくなるため、実寸と異なる表記を残す場合は注記で明示しておく