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未検証

2線間の一括消去(指示2線の間を消す)

消去コマンドの「一括処理」機能を使うと、2本の基準線を指定するだけで、その間にある線をまとめて部分消去できます。開口部(窓・建具の開口)を作るときの壁線消去や、不要な補助線の範囲消去など、手作業で1本ずつ消すと手間のかかる作業を一度の操作で済ませられます。


このページで学ぶこと

  • 「一括処理」の起動方法
  • 基準線2本の指定の仕方
  • 開始線・終線を選んで消去範囲を絞り込む操作
  • 指示方向(点線の向き)による消去対象の決まり方
  • 実務での活用シーン(開口部作成・補助線の範囲消去)

「一括処理」の位置づけ

消去コマンドには複数のモードがあります。この記事が扱う「一括処理」は、2本の基準線を境界として、その間の線をまとめて部分消去する機能です。

モード操作の特徴詳細記事
個別消去・部分消去線を1本ずつ指定して消す消去の基本 ※準備中
一括処理(2線間消去)2本の基準線の間を一括消去この記事
節間消しクリック点から交点まで消す消去の基本 ※準備中
範囲選択消去矩形範囲で選択して消す選択の基本

Tips: 「包絡」コマンドでも交差部分の不要線を消去できます。どちらを使うかは状況次第ですが、2本の明確な境界線があるケースでは一括処理の方が直感的です。


起動方法

まず消去コマンドを起動します。

方法操作
ツールバー「編集(1)」ツールバーの「消去」ボタンをクリック
メニューバー編集 → 消去
クロックメニュー作図ウィンドウ内で左ボタンを押しながら10時方向にドラッグ
ショートカットDeleteキー(コマンド起動のみ)

要確認: クロックメニューの消去の方向(10時位置)を実機で確認してください。

消去コマンドが起動すると、ウィンドウ上部のコントロールバーが切り替わります。左から順に次のボタンが並びます。

CB項目キー役割
一括処理12線間の一括消去モードに切り替える
選択順切換2線・文字の消去優先順を切り替える
範囲選択消去3矩形範囲で選択して消去
連続範囲選択消去4範囲選択消去を連続して実行

要確認: コントロールバーの各ボタンの正確な表記とキー割り当てを実機で確認してください。テンキーではなく数字キーに対応します。


基本操作フロー

操作手順サマリー(全6ステップ)

#操作ポイント
1コントロールバー「一括処理」をクリックキー1でも可
2基準線1本目を左クリック消去範囲の片方の境界線
3基準線2本目を左クリック消去範囲のもう片方の境界線
4開始線を左クリック一括処理する線の一番端の線
5終線を左クリック反対側の端の線。仮表示線と交わった線が選択される
6「処理実行」ボタンをクリック(または右クリック)選択された線を一括で部分消去

Step 1: 「一括処理」を起動する

消去コマンドを起動した状態でコントロールバーの「一括処理」ボタンを左クリックします。キーボードの1でも同じです。


Step 2〜3: 基準線を2本指定する

消去範囲の境界となる線を2本指定します。

1本目の基準線を左クリックすると、その線が選択色(ピンク色など)に変わります。

続けて2本目の基準線を左クリックします。

注意: 基準線2本は、消去したい線群を「挟む」位置にある線を選んでください。この2本の線自体は消去されません。消去されるのは2本の間にある線の、「2線に挟まれた部分」だけです。


Step 4〜5: 開始線と終線を指定する

基準線2本を指定した後、一括処理する線の範囲を絞り込みます。

開始線(処理対象の中で一番端にある線)を左クリックします。

クリックした位置から赤い点線の仮表示線が伸びます。マウスを移動するとこの仮表示線が動き、仮表示線と交差した線が一括処理の対象として選択されます。

次に終線(反対側の端の線)を左クリックします。開始線から終線までの間で、仮表示線と交わった線が全て選択色に変わります。

Tips: 終線を指定するときに右クリックで指定すると、開始線と同じ属性(線色・線種)を持つ線のみを選択対象にできます。混在する線種のうち特定のものだけを消去したいときに使います。

要確認: 右クリックで終線を指定した場合の「同属性のみ選択」という動作を実機で確認してください。


Step 6: 処理を実行する

選択された線を確認したら、コントロールバーの「処理実行」ボタンを左クリックします。右クリックでも同様に処理が実行されます。

選択されていた線が全て基準線2本の間で部分消去され、2線の外側の部分は残ります。

Tips: 「処理実行」の前に選択色に変わった線を確認して、意図した線が選ばれているかチェックする習慣をつけましょう。意図しない線が選択されていたら左クリックで個別に追加・除外してから実行します。

要確認: 処理実行前に左クリックで線を追加/除外できるという動作を実機で確認してください。


消去範囲の決まり方(指示方向の意味)

開始線と終線を指示したとき、赤い仮表示の点線が通った経路と交わる線が消去対象になります。

基準線と平行な線群を一括消去するケースでは直感的にわかりやすいですが、斜めに配置された線が混じる場合は、仮表示線の通り道に注意が必要です。

要確認: 斜めに配置された線が混在する場合の選択挙動(仮表示線の交差判定)を実機で確認してください。


実務での使い方 ★PERSC独自

平面図の開口部作成(窓・ドア)

平面図で壁線を描いた後に開口部(窓や出入り口)を作るときに最もよく使う操作です。

流れの例:

  1. 開口部の端部となる位置に補助線(または建具の枠線)を2本描く
  2. 消去コマンドの「一括処理」で、その2本の補助線を基準線に指定
  3. 開口部内の壁線(外壁線・内壁線の両方)を選択して処理実行
  4. 壁線が開口寸法ちょうどに切り取られる

手作業で壁線を1本ずつクリックして消去するより大幅に速く、位置ずれの心配もありません。

PERSCの推奨: 開口部を設ける位置には「補助線」(点線レイヤ)で境界線を引いておくと、本図に不要な線が残らず管理しやすくなります。処理後は補助線を別途消去してください。


補助線の範囲消去

作図の途中で引いた補助線(通り芯・割付補助線など)を、一定範囲だけまとめて消去したい場面があります。

流れの例:

  1. 消去したい補助線群の端部に相当する線(既存の壁線など)を基準線として指定
  2. 補助線の中で一番端にある線を開始線、反対側を終線として指定
  3. 処理実行で、基準2線の間の補助線のみが一括消去される

補助線のレイヤを切り替えて一括削除する方法もありますが、特定の範囲だけ消したいときは一括処理が便利です。


断面図の仕上げ線消去

断面図・矩計図では、スラブや梁の輪郭線を描いた後に、型枠線や中間の見えがかり線の一部を消去して仕上げることがあります。

構造躯体の外形線を基準線として指定し、その間の不要な線を一括消去することで、図面の整理が効率よくできます。


つまずきポイントと対処 ★PERSC独自

Q: 基準線そのものが消えてしまった

→ 基準線に指定した線も消去対象に入ってしまっている可能性があります。「一括処理」では、基準線自体は消えない仕様ですが、開始線・終線の指定を誤って基準線を巻き込んでいないか確認してください。戻る・進む(Ctrl+Z)で取り消して再操作します。

要確認: 基準線に指定した線が消去されないことを実機で確認してください。

Q: 意図した線以外も消えてしまった

→ 開始線から終線への仮表示の点線が、消去したくない線も通過していた可能性があります。処理実行前に選択色に変わった線を確認する習慣をつけてください。また、右クリックで終線を指定すると同属性の線のみを対象にできるため、線種・線色が混在する箇所では活用します。

Q: 処理後に線が「途中まで」しか消えていない

→ 一括処理は、基準線2本のの部分を消去する仕様です。2本の基準線の外側にはみ出した部分は残ります。残った端部は「伸縮」コマンドや個別の部分消去で整形してください。

Q: 基準線として補助線(点線)を指定できない

→ 補助線が「表示のみ」の状態(書き込みレイヤと異なるレイヤ)になっているとクリックで選択できない場合があります。レイヤの状態を確認し、対象レイヤを書き込み可能な状態にしてから操作してください。

要確認: 補助線属性の線を基準線として指定できるかを実機で確認してください。

Q: 「処理実行」の後、何も変わらない

→ 開始線と終線の指定で選択された線が0本だった可能性があります。仮表示の点線が消去したい線と交差していたかを確認してください。線が非常に短いか、レイヤが書き込み不可になっている場合も処理されないことがあります。


関連項目


まとめ

  • 消去コマンドの「一括処理」は、2本の基準線を指定してその間の線を一括で部分消去する機能です。
  • 開始線から終線への仮表示の点線と交差した線が消去対象になるので、実行前に選択色で対象を必ず確認します。
  • 平面図の開口部作成(窓・ドアの壁線消去)や補助線の範囲削除など、建築実務で頻繁に使う場面があります。