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未検証

寸法の一括処理

このコマンドでできること

Jw_cadの「寸法」コマンドの中にある「一括処理」モードを使うと、同一直線上に並ぶ複数の寸法を、始線と終線の2回指示だけで一気に作図できます。通り芯が10本並ぶ平面図、建具開口が連続する立面図、梁スパンが続く伏図のように、同じ寸法線上に何本もの寸法が並ぶ場面で1本ずつ点を拾う作業を省略できる時短機能です。寸法を1本書くのに4回必要だったクリックが、本数に関係なく一定の操作回数で済むため、寸法本数が多いほど作図時間が大幅に短縮されます。

背景: 一括処理は寸法コマンドのコントロールバー上の独立したボタン(「一括処理」)として用意されており、通常の直線寸法・連続寸法とは別の操作フローを持ちます。寸法線位置を1回決めれば、あとは「どこからどこまでの線を寸法化するか」を線で指示するだけで、Jw_cadが交差した線の端点を自動的に拾って、1本ずつ寸法を並べてくれます。

注意: この記事は寸法コマンドの「一括処理」モード固有の操作に絞った内容です。寸法コマンドの起動方法・直線寸法の基本(4点指示)・連続寸法は 直線寸法の基本(引出線・寸法線・始点終点) を参照してください。累進寸法(基点からの累積寸法)は 累進寸法 を参照してください。


一括処理の作図サマリー(全7ステップ)

一括処理は、通常の直線寸法と前半(寸法線位置の指示まで)が共通で、後半(始点・終点の指示)が「始線・終線の指示+実行」に置き換わる流れです。最初に全体像を把握してから詳細手順に進みましょう。

#操作指示する点・線の意味
1寸法コマンドを起動(コマンド準備)
20°/90°」で水平/垂直を確認、必要なら「=(1) / =(2) / 」で引出線位置を確認直線寸法と共通の事前設定
3引出線の開始位置を左クリックまたは右クリック引出線の出発点
4寸法線の位置を左クリック寸法値が並ぶ高さ/オフセット
5コントロールバーの「一括処理」ボタンを左クリック一括処理モードに切替
6一括処理対象の始線終線を左クリックで指示寸法化したい範囲の境界2本の線
7コントロールバーの「実行」ボタンを左クリック(または右クリックで実行)寸法を一括作図

合計の指示回数は本数に関係なく6クリック程度で確定します。寸法5本でも、寸法20本でも操作回数は同じです。

要確認: 「一括処理」ボタンが寸法線位置を指示する前から押せるか(無効・有効の状態切替)は実機で確認します。s-projectsの記述では「寸法線の位置を指示した後にボタンが有効になる」となっています。


基本操作: 同一線上の複数寸法を一括で作図する

それでは実際に、たとえば水平方向に並んだ複数の通り芯に対して、その交点間距離を一括で寸法化する流れを追っていきます。

手順1: 寸法コマンドを起動

左側「作図(1)」ツールバーの「寸法」ボタンを左クリックします。コントロールバーが寸法コマンド用の表示に切り替わります。寸法コマンドの起動方法とコントロールバー全体の見方は 直線寸法の基本(引出線・寸法線・始点終点) を参照してください。

手順2: 水平/垂直と引出線位置タイプを確認する

一括処理は通常の直線寸法と同じ事前設定を引き継ぎます。

  • 「0°/90°」ボタンで水平(0度)/垂直(90度)を切り替え
  • 「=/=(1)/=(2)/ー」ボタンで引出線位置タイプを切り替え

通り芯のような水平方向に並んだ寸法を書く場合は0度、断面図の高さ方向の寸法を書く場合は90度に設定します。建築図面で寸法線をオフセットさせて並べる場合は「=(1)」または「=(2)」を選んでおくのが定番です。

Tips: 「0°/90°」と「=/=(1)/=(2)/ー」の意味と使い分けは 直線寸法の基本 で詳しく解説しています。一括処理は「単発の直線寸法を何本も並べる」処理なので、設定は通常の直線寸法と同じ感覚で選んでおけば大丈夫です。

手順3: 引出線の開始位置を指示

通常の直線寸法と同じく、引出線の開始位置を右クリック(読取点)で指示します。通り芯一覧の寸法を書くなら、いちばん左の通り芯と図面外周の交点付近を読取点として指示します。

手順4: 寸法線の位置を指示

マウスを動かすと寸法線の予定位置が仮表示されます。寸法を並べたい高さ/オフセット位置で左クリックします。これで寸法線位置が確定します。

寸法線位置を確定したタイミングで、コントロールバーの「一括処理」ボタンが有効(クリック可能な状態)になります。

要確認: 「一括処理」ボタンが「寸法線位置の指示前は無効・指示後に有効」という状態切替で表示されるか、それとも常時表示されるかは実機で確認します。s-projectsの記述では「寸法線の位置を指示した後にボタンが有効になる」とされています。

手順5: 「一括処理」ボタンを左クリック

コントロールバーの「一括処理」ボタンを左クリックします。これで一括処理モードに切り替わり、ステータスバーに「始線指示」のような指示文が表示されます(実機で正確な文言を確認)。コントロールバーには「実行」ボタンも追加表示されます。

要確認: 「一括処理」ボタンクリック後のコントロールバー変化(「実行」ボタンの追加表示の位置)と、ステータスバーの正確な指示文言は実機で確認します。

手順6: 始線と終線を左クリックで指示

一括処理モードでは、寸法を測りたい範囲の両端に位置する2本の線を「始線」「終線」として指示します。

  • 始線: 寸法化したい区間の片端の線を左クリック
  • 終線: 寸法化したい区間のもう片端の線を左クリック

始線と終線をクリックすると、その2本の間に赤い点線が表示されます。この点線と交差している線が、寸法化対象の線として選択された状態になります。

背景: Jw_cadは「始線と終線の間に引いた仮想的な走査線(赤い点線)が交差する線」を一括処理の対象として自動抽出する設計になっています。通り芯が縦に何本も並んでいる場合、いちばん左の通り芯を始線、いちばん右の通り芯を終線として指示すれば、その間にある通り芯すべてが寸法化対象になります。

要確認: 始線・終線の指示が左クリックか右クリックかは、参考サイト間で記述ゆれがあります。s-projectsの記述では「2点間に赤い点線が表示」(点指示の表現)、kantancadのEntry199では「左クリックで指示」と明記されています。実機で正確な操作を確認してください。

手順7: 「実行」ボタンを左クリックで一括作図

選択状態を確認したら、コントロールバーの「実行」ボタンを左クリックするか、作図ウィンドウ内で右クリックします。これで赤い点線が交差した線の端点(または交点)を寸法ポイントとして、寸法線・寸法値・引出線・端部形状(矢印または点)が一気に作図されます

Tips: 寸法本数が10本でも30本でも、一括処理での操作は同じ6〜7クリックです。1本ずつ書いた場合は本数×4クリック必要なため、本数が多いほど時短効果が大きくなります。

要確認: 「実行」ボタンと作図ウィンドウ内右クリックの等価性は実機で確認します。s-projectsの記述では「右クリックをするか、コントロールバー【実行】ボタンをクリック」とされ等価扱いです。


選択された線の追加・除外(細かい調整)

始線と終線を指示すると、間にある線が自動選択されますが、自動選択に意図しない線が混じっていたり、必要な線が漏れていたりすることがあります。「実行」ボタンを押す前であれば、線を追加・除外して選択状態を調整できます。

追加・除外の操作

操作結果
選択されていない線を左クリックその線を選択範囲に追加
すでに選択されている線を左クリックその線を選択範囲から除外

つまり、左クリックは選択状態のトグル切替として動作します。実行前であれば何度でも追加・除外を繰り返せます。

背景: 始線・終線で囲った範囲の中には、寸法を取りたい通り芯のほかに、補助線・建具線・寸法線そのものなど寸法化したくない線が混じっていることが多くあります。追加・除外で調整できるおかげで、自動選択の精度が高くなくても実用的に使えます。

要確認: 線種・線色によるフィルタ機能(同じ書込線属性の線だけ拾う設定)が一括処理に存在するかは、寸法設定ダイアログまたは基本設定で確認します。


累進寸法と一括処理の組み合わせ

一括処理は、デフォルトでは個別寸法(直線寸法を本数分並べる)として作図されますが、先に「累進」ボタンを押してから一括処理に入ると、基点からの累積寸法(累進寸法)として一括作図できます。

操作順序

  1. 寸法コマンドを起動
  2. 引出線開始位置を右クリック → 寸法線位置を左クリック
  3. コントロールバーの「累進」ボタンを左クリック(累進モードに切替)
  4. コントロールバーの「一括処理」ボタンを左クリック
  5. 始線と終線を左クリック → 「実行」(または右クリック)

これで、各点までの累積寸法が一括で作図されます。

Tips: 累進寸法と通常の直線寸法は表示形式が違います。累進寸法は基点から各点までの累積距離を表示するため、道路測量や敷地境界の累積寸法など「基点からどれだけ離れているか」を一目で把握したい場面で使います。一方、通常の直線寸法(一括処理のデフォルト)は隣接点間の距離を1本ずつ表示します。詳しくは 累進寸法 を参照。

要確認: 「累進」を先に押してから「一括処理」に入る順序が正しいか、逆の順序でも有効かを実機で確認します。s-projectsの記述では「【一括処理】ボタンをクリックする前に【累進】ボタンをクリックしておく」とされており、累進が先の順序が正です。


一括処理の解除と通常モードへの復帰

一括処理を始めたあとで、別の場所に通常の直線寸法を書きたくなった場合や、間違えて始線を指示してしまった場合は、以下のいずれかで通常モードに戻れます。

操作結果
コントロールバーの「リセット」ボタンを左クリック寸法線位置と一括処理選択がリセットされ、引出線開始位置の指示前に戻る
Escキーを押す1段階前の指示状態に戻る(読取点の取消の感覚)
別コマンドに切り替える寸法コマンドそのものを抜ける(再度寸法コマンドを起動すれば通常モードから始まる)

要確認: Escキーが「1段階戻る」(始線指示前に戻る)なのか、「一括処理モードを完全に抜ける」のかは実機で確認します。Escキーの動作については Jw_cadのキー操作と巻き戻し ※準備中 も参照。

注意: 一括処理は「寸法線位置を指示してから始まる」モードです。一度実行して寸法を作図した後は、また通常の直線寸法モードに戻り、別の場所に寸法を書くなら引出線開始位置の指示からやり直すことになります。同じ寸法線上に追加で一括処理したい場合のみ、寸法線位置を維持したまま「一括処理」を再度押せます。


一括処理が向いている場面・向かない場面

一括処理は強力ですが、すべての寸法シーンで万能というわけではありません。向き・不向きを整理して、一括処理を使うかどうかを判断できるようにしておきましょう。

一括処理が向いている場面

場面理由
通り芯一覧の寸法(X1〜X10など)同一直線上に並んだ通り芯を一気に寸法化できる
建具開口の連続寸法(壁面に並ぶサッシ)開口の左右両端の柱型・通り芯を線として拾える
梁スパン一括寸法(伏図)等間隔に並ぶ柱通りの間を一括処理
配置図の建物外周寸法外壁線・通り芯を一括拾い
製造図・機械図の連続穴ピッチ一定方向に並ぶ穴中心線を一括拾い

一括処理が向かない場面

場面理由
寸法線が斜めに並んでいる図面斜めの寸法線方向に対して始線・終線を指示しても、線が垂直に交差しないと拾えないことがある
寸法対象が線ではなく点(点群)として配置されている一括処理は線との交差で対象を抽出するため、独立した点は拾えない
飛び飛びの位置にだけ寸法を入れたい始線と終線の間にある線が全て候補に入るため、追加・除外で削るより1本ずつ書いた方が早い
寸法対象が3〜4本程度しかない1本ずつ書いても4回×3〜4本=12〜16クリック程度で、一括処理の準備時間とそれほど差が出ない

PERSCの推奨: 寸法本数が5本以上同一線上に並ぶ場合は一括処理を選びましょう。それ未満なら通常の連続寸法(始点・終点を順に右クリック)の方が直感的で速いケースが多いです。


実務での使い方 ★PERSC独自

通り芯一覧寸法(建築平面図の最重要シーン)

住宅・RC造・S造の平面図で、X方向・Y方向それぞれに並ぶ通り芯一覧の寸法は一括処理の主戦場です。

通り芯X1〜X10までの一括寸法を引く流れ

  1. 寸法コマンド起動 → 「0°/90°」を0度(水平)に
  2. =(1)」を選択(通り芯から外側にオフセットして寸法線を整列)
  3. 引出線開始位置として、X1通り芯と図面下辺の延長線の交点付近を右クリック
  4. 寸法線位置を、図面の下方向にオフセットさせた位置で左クリック
  5. 一括処理」ボタンを左クリック
  6. 始線=X1通り芯、終線=X10通り芯を左クリック
  7. 必要なら追加・除外で調整 → 「実行」または右クリック

X1〜X10で9本の連続寸法が一気に作図されます。1本ずつ書くと36回のクリックが必要ですが、一括処理なら7〜8クリックで済みます。

PERSCの推奨: 平面図の上辺・下辺・左辺・右辺の4方向すべてに通り芯一覧寸法を一括処理で書くと、平面図の寸法記入工程が5分→30秒程度に短縮できます。実施設計で1棟あたり10〜20枚の平面詳細を扱う場合、トータルで1〜2時間の時短になります。

建具開口連続寸法(立面図・展開図)

立面図や展開図では、壁面に並ぶ複数のサッシ・ドアの開口寸法を1段の寸法線で並べて記入することが多くあります。

開口の両端を構成する柱型または開口部の縦枠線を始線・終線として一括処理を実行すれば、その間にある全開口の寸法が並びます。展開図では1部屋あたり4面(壁4枚分)の展開を作るので、各面で一括処理を実行すれば、開口寸法の記入が秒単位で終わります。

梁スパン一括寸法(梁伏図)

構造図の梁伏図では、X方向の梁スパン(柱間距離)を全幅にわたって寸法記入します。柱の中心線(または通り芯)を始線・終線として一括処理すると、梁の支点間距離が一気に並びます。

PERSCの推奨: 構造図の寸法は通り芯間隔が等間隔(6mグリッドなど)で並ぶことが多いため、一括処理との相性が抜群です。意匠図と違って細かい開口寸法・建具寸法を入れる必要がないので、純粋に通り芯間距離だけを拾える点でも一括処理向きです。

配置図の寸法ライン(敷地境界・建物配置)

配置図(1/100〜1/200の縮尺)では、敷地境界点の連続距離・建物外周の通り芯位置を寸法ライン化します。敷地形状が長辺方向に折れ点を持つ場合、その折れ点を通る通り芯または補助線を始線・終線として一括処理を使います。

詳細図の柱間ピッチ寸法

詳細図(1/20〜1/30)でも、たとえば外壁仕上げの胴縁ピッチ(455mmピッチで並ぶ補助構造材)を寸法化するときに一括処理が役立ちます。胴縁を表す補助線を始線・終線として指示すれば、ピッチ寸法が一気に並びます。

一括処理を使うときの段取りTips

実務で一括処理をスムーズに回すためのコツを以下にまとめます。

  • 寸法レイヤを別に切っておく: 通り芯レイヤとは別の寸法専用レイヤに書込先を設定しておくと、一括処理で生成される寸法線が後から編集しやすくなります
  • 書込線色を寸法用に変えておく: 一括処理の前に書込線色を寸法用(一般に細線・グレー系)にしておくと、生成された寸法がそのまま製図規約に沿った線種で出ます
  • 始線・終線の選び方は「外側ぎりぎり」: X1とX10のように両端の線を選ぶ。中間の線を選ぶと寸法対象が漏れます
  • 追加・除外は「実行」前にすべて済ませる: 実行後に修正したい場合は、Undoで戻るより消去コマンドで該当寸法だけ消した方が速いことが多いです

つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「一括処理」ボタンが押せない(グレーアウトしている)

→ 寸法線位置を指示する前は「一括処理」ボタンが有効になりません。先に引出線開始位置→寸法線位置の2点を指示してから、コントロールバーの「一括処理」ボタンを左クリックしてください。寸法コマンドの起動方法と寸法線位置の指示は 直線寸法の基本 を参照してください。

Q: 始線と終線を指示したのに赤い点線が出ない

→ 始線または終線の指示が点(読取点)として認識されている可能性があります。一括処理の始線・終線は「線そのもの」を指示する必要があるため、線の上をクリックして線として選択する操作になります。線の端点に近すぎると点として吸着してしまうことがあるので、線の中央付近をクリックするのが安全です。

Q: 赤い点線と交差した線が選択されたはずなのに、寸法が想定と違う本数で作図された

→ 始線・終線の間にある「寸法化したくない補助線・建具線」も自動選択に含まれています。「実行」を押す前に、不要な線を左クリックで除外してください。すでに選択されている線を左クリックすると除外、選択されていない線を左クリックすると追加、というトグル動作です。

Q: 「実行」ボタンが見つからない

→ 一括処理モードに入ると、コントロールバーに「実行」ボタンが追加表示されます。コントロールバーの右側に出ることが多いですが、画面解像度や横幅によっては隠れている場合もあります。作図ウィンドウ内で右クリックしても「実行」と同じ結果になるので、右クリックで代用するのが確実です。

Q: 一括処理を始めたけどキャンセルしたい

→ コントロールバーの「リセット」ボタンを左クリックすると、寸法線位置と一括処理選択がリセットされます。引出線開始位置の指示前まで戻るため、別の場所で寸法を書き直せます。Escキーで1段階戻る方法もあります。

Q: 一括処理で寸法が作図されたが、寸法値が極端に小さい・大きい数値になる

→ 寸法を書き込んだレイヤの縮尺が、図面の縮尺と合っていない可能性があります。寸法を書く前に、寸法用レイヤの縮尺を図面と同じ設定にしてから一括処理を実行してください。詳しくは 縮尺と用紙サイズ ※準備中 を参照。

Q: 通り芯のほかに、寸法線そのものや補助線まで一括処理に拾われてしまう

→ 一括処理は「線属性によるフィルタ」を持たないため、見た目の交差だけで対象を判定します。寸法用レイヤを別に切って通り芯レイヤだけ表示にしておくか、始線・終線で挟む範囲を狭めることで、不要な線を含まないように調整できます。レイヤ運用については レイヤ概念 ※準備中 を参照。

Q: 始線・終線を指示する順序を逆にしたら結果が変わる?

→ 多くの場合は変わりません。始線と終線の間に引かれる赤い点線(仮想走査線)が同じであれば、選択される線も同じになります。ただし、累進寸法と組み合わせる場合は基点が始線側になるため、始線・終線の順序は意識してください。

Q: 累進寸法で一括処理するときの操作順序を間違えた

→ 累進+一括処理は「累進ボタン → 一括処理ボタン」の順序が正です。逆順(一括処理を先に押してから累進)にすると累進が反映されない可能性があります。一度リセットしてから正しい順序でやり直してください。

Q: 寸法本数が3本程度しかないなら一括処理を使うべき?

→ 一括処理は本数が多いほど効きます。3本程度なら通常の連続寸法(始点を右クリック→終点を右クリックで連続)の方が、始線・終線指示や追加・除外の手間がない分速いことが多いです。5本以上同一線上に並ぶ場合を目安に一括処理を選ぶのがバランスが取れます。

Q: 一括処理で書いた寸法を1本だけ消したい

→ 生成された寸法線・寸法値はそれぞれ独立した線・文字として作図されるため、消去コマンドで個別に消せます。寸法線・寸法値・引出線をまとめて消したい場合は、範囲指定で囲って一気に消去するのが速いです。詳しくは 消去コマンドの基本 ※準備中 を参照。

Q: 「リセット」ボタンを押したら何が消えた?

→ リセットは寸法線位置の指示と一括処理の選択状態を解除する操作で、すでに作図した寸法は消えません。引出線開始位置の指示前の状態に戻るだけです。間違って書いた寸法を取り消すなら**戻る(Undo)**を使ってください。


関連項目


まとめ

  • 一括処理は「同一直線上に並ぶ複数寸法を一気に作図」する寸法コマンド内のモード。本数が5本以上の場合に大きな時短になる
  • 操作順序は「寸法線位置を指示 → 一括処理ボタン → 始線・終線を指示 → 実行(または右クリック)
  • 始線・終線の間に赤い点線が表示され、それと交差した線が自動選択される。実行前に左クリックで追加・除外の調整ができる
  • 累進寸法と組み合わせるときは「累進ボタン → 一括処理ボタン」の順序で押すと、基点からの累積寸法が一括作図される
  • 一括処理を抜けたいときは「リセット」ボタンまたはEscキー、別コマンドへの切替で通常モードに戻れる
  • 通り芯一覧寸法・建具開口連続寸法・梁スパン一括寸法・配置図の寸法ライン等、建築実務の連続寸法シーンで活用すると作図時間を桁違いに短縮できる