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未検証

RC造向けレイヤテンプレ配布

このページでできるようになること

Jw_cadでRC造(鉄筋コンクリート造)の図面を描くときに使う、構造図と意匠図と配筋図を1ファイルで一元管理するためのレイヤテンプレJWW(公開予定)の概要・使い方を案内します。中規模ビル・マンション・公共施設・RC住宅といった、構造の表現比重が大きいRC案件で「柱・梁・スラブ・壁・開口・配筋」の各要素をどのレイヤに置くかが初期設定済みになる構成を予定しており、公開後はレイヤ整備の30〜60分を毎案件ごとに繰り返さずに済むようになります(公開後にダウンロード可能)。木造住宅向けテンプレ(15-7)との使い分け、設備図テンプレ(15-9)との連携、そしてRC造ならではの構造グループ運用までを、ひと通りの案内として理解できます。

背景: RC造の図面は、木造に比べて 構造表現の比重が大きい のが特徴です。柱・梁・スラブ・耐力壁・開口・配筋という構造要素が意匠図にも常時現れ、構造図と意匠図の整合チェックが日常的に発生します。レイヤ構成を木造住宅と同じ感覚で組むと「構造グループの細分が足りない」「配筋図のレイヤが浮いてしまう」といった不便にぶつかるため、RC案件の初動で RC専用のレイヤテンプレ を持つかどうかが作業効率の分かれ目になります。


ダウンロード

要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jww)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。

📦 配布予定パック

  • ファイル名: persc_layer_rc_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定)
  • 想定サイズ: 数十〜数百KB(JWWファイル本体+README)
  • 含まれる予定のファイル:
    • persc_layer_rc_a1_1-100.jww(A1×1/100:実施設計の標準ファイル)
    • persc_layer_rc_a2_1-100.jww(A2×1/100:中規模物件・部分一般図)
    • persc_layer_rc_a3_1-100.jww(A3×1/100:副本・打合せ図用)
    • README.txt(バージョン情報・利用規約・更新履歴・カスタマイズ手順)

公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。


RC造レイヤ構成の概要

このテンプレが想定する案件

項目内容
構造種別鉄筋コンクリート造(RC造)/一部SRC造にも流用可
規模中規模ビル(3〜7階建てオフィス・テナントビル)/マンション/公共施設/RC住宅
用紙A1(実施設計)/A2(部分一般図)/A3(副本・打合せ)
縮尺意匠・構造とも 1/100 が基本/配筋図のみ 1/30〜1/50
図面種別平面図・立面図・断面図・伏図・軸組図・配筋図・仕上表・図面枠
想定読者RC造を扱う設計事務所スタッフ・構造設計者・意匠設計者・施工管理者

木造住宅向けテンプレ(15-7)との違い

RC造テンプレは木造住宅向け(15-7)と比べて、次の点で構成が異なります。

観点木造住宅向け(15-7)RC造向け(この記事)
構造グループ軸組図・伏図 1グループ(Gp.6想定)構造図1グループ+配筋図1グループ(Gp.1/Gp.7)
構造レイヤ細分柱・梁・土台・桁・束など軸組部材主体柱・梁・スラブ・壁・開口・配筋で部材単位に分解
配筋表現不要配筋図グループを別建て(縮尺別)
意匠図側の構造表現軸組ベースで描き分け柱・梁・耐力壁が意匠図にも常時登場
線色運用中太線中心(線色2〜4主体)太線比重大(線色5・6を構造強調に)
推奨用紙A2/A3が主流A1主流(中規模ビル・マンション)

PERSCの推奨: 同じRC造でも、 戸建てRC住宅 であれば木造向けテンプレ(15-7)の意匠構成をベースに構造グループだけRC流に差し替える運用も可能です。一方で マンション・中規模ビル・公共施設 ではこの記事のRC専用テンプレが適合します。案件規模で使い分けてください。

設備図テンプレ(15-9)との連携

意匠グループ(Gp.2/Gp.3)と通り芯グループ(Gp.0)はRC・設備で 同じレイヤ番号で共有 できる設計にしてあります。設備設計者にこのテンプレで作図したJWWを渡すと、設備図テンプレ(15-9)に置き換えるときの属性変更コストが小さく済みます。設備設計者と組む案件では「最初にこのテンプレで通り芯と意匠を描く → 設備設計者がGp.B〜Gp.Dを上乗せする」という分業が回しやすくなります。


配布物の中身(プレビュー)

グループ構成(Gp.0〜Gp.F)

このテンプレのグループ構成は次の通りです。RC造の意匠図・構造図・配筋図・仕上表を1ファイルで運用することを想定しています。

グループグループ名縮尺主な内容
Gp.0通り芯_寸法_1/1001/100X通り・Y通り・通り芯記号・基準寸法(全図面共通参照)
Gp.1構造_1/1001/100柱・梁・スラブ・壁・開口・配筋表記(伏図・軸組図)
Gp.2平面_1F_1/1001/1001階平面図(意匠側)
Gp.3平面_2F_1/1001/1002階平面図(意匠側)
Gp.4平面_3F_基準階_1/1001/1003階以上の基準階平面(マンション・ビル想定)
Gp.5立面_1/1001/100東西南北4面の立面図
Gp.6断面_1/1001/100主要断面1〜2本
Gp.7配筋_1/301/30配筋詳細図(柱配筋・梁配筋・スラブ配筋・壁配筋)
Gp.8仕上表_1/11/1仕上表・建具表・材料表
Gp.9配置_1/2001/200敷地・隣地境界・道路・方位
Gp.A矩計_1/301/30矩計図(外壁・スラブ・基礎の断面詳細)
Gp.B設備_電気_1/1001/100電気設備平面(15-9と互換)
Gp.C設備_衛生_1/1001/100給排水・衛生設備平面(15-9と互換)
Gp.D設備_空調_1/1001/100空調・換気設備平面(15-9と互換)
Gp.E予備任意改訂版・参考図・検討用
Gp.F図面枠_1/11/1図面枠(FFレイヤにプロテクト配置)

背景: Gp.0を通り芯・寸法専用にしているのは、RC造では 構造図と意匠図の両方が同じ通り芯を参照する ためです。意匠グループや構造グループの中に通り芯を埋め込むと、片方を編集中にもう片方の通り芯が表示されないトラブルが起きやすくなります。Gp.0を「常時表示・編集可」にしておけば、どのグループで作業中でも通り芯が背景として見えるため、整合チェックが格段に楽になります。

構造グループ(Gp.1)のレイヤ16構成

RC造テンプレの中核です。構造図(伏図・軸組図)の作図要素をレイヤ単位に分解しています。

レイヤレイヤ名描く対象線色(推奨)線種
0下書き補助線・スケッチ線色1(水色)一点鎖線
1通り芯参照Gp.0通り芯の表示参照用(描画はGp.0)線色1(水色)一点鎖線
2RC柱(角柱・円柱)の外形・芯線色5(紫)実線(太)
3大梁・小梁・基礎梁・地中梁線色5(紫)実線(太)
4スラブ床スラブ・屋根スラブ・庇スラブ線色6(白/黒)実線(中太)
5耐力壁RC壁・コア壁・袖壁線色5(紫)実線(太)
6開口窓開口・出入口開口・設備貫通孔線色4(黄)実線
7配筋表記柱配筋・梁配筋・スラブ配筋の符号(4-D22等)線色2(黒)実線
8部材記号柱符号(C1・C2)・梁符号(G1・B1)・スラブ符号(S1)線色2(黒)実線
9ハッチングコンクリート断面ハッチ・打放し表現線色7(薄グレー)実線
A寸法構造寸法・部材寸法線色2(黒)実線
B室名・階表示階表示・部位名線色2(黒)実線
C注記構造特記・配筋特記線色2(黒)実線
D凡例部材凡例・配筋凡例線色2(黒)実線
E予備改訂版・チェック印任意任意
F(空き)

PERSCの推奨: RC造の構造図は 線色5・線色6を太線運用 に振り分けて、印刷出力で柱・梁・耐力壁が「太く濃く」見えるよう設定します。意匠図側の壁が線色2の中太線で描かれるのと対比させることで、同じ「壁」でも構造壁か間仕切壁かが図面上で判別できます。線太さの具体値は 線色運用の標準印刷時の線太さ標準 を参照してください。

意匠グループ(Gp.2/Gp.3/Gp.4)のレイヤ16構成

平面図の各階グループは、住宅向け(15-7)と互換のレイヤ番号で揃えています。木造案件で慣れた構成のままRC案件に移行できるよう設計しています。

レイヤレイヤ名描く対象線色(推奨)
0下書き補助線・スケッチ線色1(水色)
1通り芯参照Gp.0通り芯の参照用線色1(水色)
2RC躯体柱・梁見え線・耐力壁・スラブ縁線色5(紫)
3間仕切壁軽量間仕切・LGS壁・ALC壁など非構造壁線色4(黄)
4建具ドア・窓・サッシ・引戸線色3(緑)
5階段・EV階段・エレベーター・スロープ線色2(黒)
6設備記号衛生器具・キッチン・空調吹出口線色6(白/黒)
7家具・什器家具・什器・造付け収納線色6(白/黒)
8仕上線仕上材境界・目地・タイル割線色2(黒)
9ハッチング仕上ハッチ・PSハッチ線色7(薄グレー)
A寸法寸法線・寸法値・引出線線色2(黒)
B室名室名・帖数・面積線色2(黒)
C注記注記文字・矢視記号・断面記号線色2(黒)
D方位・凡例方位記号・凡例表線色2(黒)
E予備改訂版・チェック印任意
F(空き)

背景: 意匠グループのレイヤ2を「RC躯体」に充てているのは、RC造の意匠平面では 柱・耐力壁・梁見え線が常時表示される ためです。木造の「壁」レイヤが意匠主体なのに対し、RCの意匠平面では構造体そのものが意匠図上の主役になります。間仕切壁を別レイヤ(レイヤ3)に分離することで、「構造体だけ表示・間仕切は非表示」という確認動作が1クリックで可能になります。

配筋図グループ(Gp.7)のレイヤ構成

配筋詳細図は意匠・構造より細かい縮尺(1/30〜1/50)で描くため、別グループに切り出します。

レイヤレイヤ名描く対象
0下書き補助線
1部材外形柱・梁・スラブ・壁の躯体外形
2主筋柱主筋・梁主筋・スラブ上下端筋
3帯筋・スターラップ柱帯筋・梁あばら筋
4配力筋・補強筋配力筋・腹筋・補強筋
5かぶり厚かぶり厚寸法線
6配筋寸法鉄筋ピッチ・本数・径表記
7部材記号部材符号(C1・G1等)
8注記配筋特記・継手位置注記
9ハッチングコンクリート断面

Tips: 配筋図のグループ縮尺は 1/30 を初期値にしていますが、実務では1/50で描くケースも多いため、案件によって縮尺を切り替えてください。グループ縮尺の変更は 縮尺の設定 で扱います。


使い方

背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。

使い方サマリー(全7ステップ)

#操作所要
1zipファイルをダウンロード数秒
2任意のフォルダに解凍数秒
3用途に合うJWWファイルをJw_cadで開く数秒
4「名前を付けて保存」で物件名にリネーム30秒
5Gp.0で通り芯(X通り・Y通り)を入力5〜10分
6Gp.1構造グループで柱・梁・スラブを配置30〜60分
7Gp.2以降の意匠グループで平面・立面を作図

合計の初回セットアップは 約3分 で配布物が使える状態になります。Gp.0の通り芯を最初に入れ切ってから構造グループに進むのが、整合チェックを楽にするコツです。

手順1: ダウンロードと解凍

PERSC JOURNAL の配布ページから persc_layer_rc_v1.0.0.zip を任意のフォルダにダウンロードします。Windowsの標準解凍機能(右クリック →「すべて展開」)で解凍すると、JWWファイル3本とREADMEが展開されます。

Tips: テンプレファイルは Jw_cadインストールフォルダ配下に専用フォルダを切る のがおすすめです。例: C:\JWW\templates\layer_rc\ のように階層を作ると、構造種別ごとにテンプレが増えても整理が崩れません。

手順2: 用途に合うJWWファイルを開く

Jw_cadを起動して、メニューバー「ファイル」→「開く」、またはショートカット Ctrl+O でファイル選択ダイアログを開き、テンプレフォルダから目的のJWWファイル(A1/A2/A3)を選択します。

ファイル主な用途
persc_layer_rc_a1_1-100.jww実施設計の標準(中規模ビル・マンション)
persc_layer_rc_a2_1-100.jww中規模物件の部分一般図・矩計
persc_layer_rc_a3_1-100.jww副本・打合せ図・施主提案

開いた直後の状態で、図面枠が画面に表示されているはずです。FFレイヤ(Gp.F・レイヤF)に枠が配置済み、かつプロテクト状態(鍵マーク)になっています。

手順3: 名前を付けて保存

メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」、またはショートカット F12 で、物件用フォルダに 物件名_図面種別.jww で保存します。

ファイル名例内容
2026-05-08_山田ビル_実施一式.jww山田ビルの実施設計一式
2026-05-08_中央町マンション_実施一式.jww中央町マンションの実施設計一式

PERSCの推奨: テンプレ本体(解凍直後の persc_layer_rc_*.jww)は 読み取り専用 に設定しておくと、誤って物件データで上書きする事故を防げます。エクスプローラで右クリック →「プロパティ」→「読み取り専用」にチェック。

手順4: 通り芯(Gp.0)を最初に入れ切る

書き込みグループを Gp.0(通り芯_寸法_1/100) に切り替え、X通り(横方向)とY通り(縦方向) を引き終わるまで他のグループには進まないのが、整合性確保のコツです。

操作箇所操作
書込グループ切替レイヤグループバーで 0右クリック
書込レイヤ切替レイヤバーで 1(通り芯)を 右クリック
通り芯記号通り芯の端部に X1XnY1Yn の番号を文字で配置(レイヤA寸法でも可)

背景: RC造の構造設計はスパン(柱間距離)で全体が決まるため、通り芯が固まらないと構造グループの作図に進めません。木造のように後から通り芯を調整する運用は事故が起きやすいため、 「通り芯確定 → 構造 → 意匠 → 配筋」 の順を守ると安心です。

手順5: 構造グループ(Gp.1)で柱・梁・スラブを配置

書込グループを Gp.1(構造_1/100) に切り替え、レイヤ2〜5を順に切り替えながら作図します。

順序描く要素書込レイヤ
1柱(C1・C2の符号付き)レイヤ2
2梁(大梁・小梁の符号付き)レイヤ3
3スラブ(S1の符号付き)レイヤ4
4耐力壁(W1の符号付き)レイヤ5
5開口レイヤ6
6配筋表記(4-D22等)レイヤ7
7部材符号レイヤ8
8寸法・注記レイヤA・C

Tips: 通り芯を 「編集可能」状態 で表示しておけば、Gp.1で作図中もGp.0の通り芯が背景に見えます。Gp.0が書込以外のグループであれば、レイヤグループバーでGp.0を 左クリック すると「編集可→表示のみ→非表示」の3状態循環で「編集可能」状態に切り替えられます。書込にしたいグループは右クリックで指定。レイヤ状態の操作詳細は レイヤ状態切替 を参照。

手順6: 意匠グループ(Gp.2/Gp.3/Gp.4)で平面図を作図

書込グループを Gp.2(平面_1F_1/100) に切り替えて1階平面図を作図します。レイヤ2「RC躯体」には、Gp.1の柱・梁見え線・耐力壁を 属性取得+複写 で持ち込むのが効率的です。

操作内容
Gp.1の構造体をGp.2に複写範囲選択 → 複写 →「書込レイヤに作図」をON → Gp.2レイヤ2に貼付
間仕切壁の追加レイヤ3に切替 → 線コマンドで間仕切を作図
建具の配置レイヤ4に切替 → 図形登録した建具シンボルを配置
寸法・室名レイヤA・Bに切替 → 寸法・文字を入力

背景: RC造の意匠平面では「躯体(構造体)」と「間仕切」を 必ず別レイヤに分けて描く のが推奨です。後の改修案件で間仕切だけ撤去する設計変更が頻繁に発生するため、レイヤを分けておくと「間仕切レイヤ非表示で躯体の状態を確認」が1クリックでできます。

手順7: 配筋図グループ(Gp.7)で配筋詳細を作図

書込グループを Gp.7(配筋_1/30) に切り替え、配筋詳細図を作図します。Gp.7は意匠・構造の縮尺(1/100)と異なる 1/30 に設定されているため、寸法表示は1/30用に自動調整されます。

注意: グループ縮尺はテンプレ初期状態で Gp.7=1/30 に設定済みです。誤って一括で全グループの縮尺を変更すると配筋図のサイズが崩れますので、ステータスバーの縮尺表示で Gp.7のみが1/30になっているか を作図前に確認してください。


カスタマイズ方法

配布テンプレは「そのまま使える」設計ですが、事務所仕様や案件規模に合わせてカスタマイズすることでさらに使い勝手が向上します。

マンション・基準階主体の案件向けカスタマイズ

マンション・賃貸住宅では同じ平面が複数階繰り返されるため、Gp.4「平面_3F_基準階」をそのまま「基準階_2F〜10F」のように改名し、Gp.2・Gp.3を1F・最上階用に振り分け直す運用が定石です。

元のグループ名カスタマイズ後用途
Gp.2 平面_1F_1/100平面_1F_エントランス_1/1001階のみ専用作図
Gp.3 平面_2F_1/100平面_最上階_1/100最上階・ペントハウス
Gp.4 平面_3F_基準階_1/100平面_基準階_2F-N階_1/100中間階の代表平面

公共建築・電子納品案件向けカスタマイズ

公共建築の電子納品案件では、レイヤ名を 半角英数記号(CAD製図基準準拠) に変更します。

全角名(民間用)半角名(公共用例)
通り芯D-CTR
D-COL
D-BEM
スラブD-SLB
耐力壁D-WAL
配筋D-RBR

PERSCの推奨: 公共案件用テンプレは 別ファイルとして分けて持つ のが運用の知恵です。同じJWW内で全角と半角を混在させると、属性変更コマンドでレイヤを一括移動するときに想定外の動作が起きやすくなります。命名規則の選び方は レイヤ命名規則 で詳述しています。

配筋図の縮尺変更(1/30 → 1/50)

配筋詳細を1/50で描く事務所も多いため、Gp.7の縮尺変更手順を案内します。

  1. 画面右下のステータスバーで 書込グループをGp.7 に切り替え
  2. ステータスバーの縮尺表示「S=1/30」を 左クリック
  3. 縮尺ダイアログで「書込レイヤグループのみ」を選択
  4. 「1/50」を入力 → OK
  5. Gp.7のみ縮尺が1/50に変わる(他グループは1/100のまま)

注意: 縮尺ダイアログで「全レイヤグループ」を選んでしまうと、構造・意匠も巻き込まれてサイズが崩れます。 「書込レイヤグループのみ」 の選択を必ず確認してください。

SRC造への流用

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の案件にこのテンプレを流用する場合、構造グループの レイヤ7「配筋表記」「鉄骨_配筋」 にリネームし、鉄骨フランジ・ウェブ・配筋を併記する運用に切り替えます。配筋図グループ(Gp.7)にも鉄骨断面用のレイヤを追加します。

既存レイヤSRC流用時
Gp.1レイヤ7「配筋表記」鉄骨_配筋(H型鋼サイズ+鉄筋ピッチを併記)
Gp.7レイヤ2「主筋」主筋+鉄骨フランジ
Gp.7レイヤ3「帯筋・スターラップ」帯筋+鉄骨ウェブ

線色運用の事務所標準への合わせ込み

配布テンプレは構造を 線色5(紫)・線色6 の太線運用にしていますが、事務所標準が異なる場合は次の手順で一括変更できます。

  1. ステータスバーで F-Fレイヤのプロテクトを解除
  2. ツールバー「範囲」コマンドで対象レイヤを範囲選択
  3. メニューバー「編集」→「属性変更
  4. 線色を事務所標準に変更
  5. 再度F-Fレイヤを プロテクト状態に戻す

線色運用標準の建築実務での使い分けは 線色運用の標準 に整理してあります。


ライセンス・利用規約

要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。

PERSC が配布予定のRC造向けレイヤテンプレは、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。

利用可・不可の概要

項目可否
個人での作図・自宅でのCAD学習OK
設計事務所・工務店での商用利用OK
学校・職業訓練校での教材利用OK
改造して自社仕様にして社内利用OK
改造して納品図面に使用OK
配布物そのものを第三者へ再配布NG
配布物を自社サイトで配布NG
改造版を「自社オリジナル」と称して配布NG
配布物を販売・有償配布NG

詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。

免責事項

  • 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
  • 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
  • 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします

実務での使い方 ★PERSC独自

パターンA: 中規模オフィスビル(3〜7階建て)の実施設計

中規模ビルの実施設計を、A1×1/100で揃える標準パターンです。

図面縮尺グループ
配置図1/200Gp.9
各階平面図(1F・2F・基準階・最上階)1/100Gp.2〜Gp.4
立面図(東・西・南・北)1/100Gp.5
断面図(主要2断面)1/100Gp.6
伏図(基礎・各階・屋根伏)1/100Gp.1
軸組図1/100Gp.1
配筋図(柱・梁・スラブ・壁)1/30Gp.7
矩計図1/30Gp.A

20〜30枚を1物件で作成しますが、テンプレを使い回せば レイヤ整備の時間はゼロ です。新規物件の立ち上げで「テンプレを開く → 名前を付けて保存」を必要枚数分繰り返すだけです。

パターンB: 分譲マンション・賃貸住宅(基準階運用)

マンションでは2階以上が同じ平面の繰り返しになるため、Gp.4「基準階」を主役にした運用に切り替えます。

図面縮尺グループ
1階平面図(エントランス・駐車場)1/100Gp.2
基準階平面図(2F〜N階の代表)1/100Gp.4(リネーム)
最上階平面図(PHを含む)1/100Gp.3(リネーム)
立面図1/100Gp.5
主要断面1/100Gp.6
伏図(基礎・基準階・屋根)1/100Gp.1
配筋図1/30Gp.7

PERSCの推奨: マンションは住戸プランの繰り返し精度が高いほど施工効率が上がるため、 基準階を完璧に作り込んでから1F・最上階の差分を作る 順序が王道です。テンプレも「基準階優先」で運用してください。

パターンC: RC住宅(戸建て・3階建てまで)

戸建てRC住宅では木造住宅と同じ枚数感(A2/A3×1/100)で済むケースが多いため、A2版またはA3版テンプレで運用します。

図面縮尺テンプレファイル
各階平面図(1F・2F・3F・小屋伏)1/100persc_layer_rc_a2_1-100.jww
立面図1/100同上
断面図1/100同上
矩計図1/30同上(Gp.A)
伏図・配筋図1/100/1/30同上(Gp.1/Gp.7)

背景: 戸建てRC住宅は構造計算の比重がマンション・ビルより小さく、配筋図も主要部材のみで完結することが多いです。Gp.7配筋図グループは「柱・梁・主要スラブのみ」に絞って運用すると、図面枚数を抑えられます。

パターンD: 公共施設・庁舎・学校

公共建築では電子納品要綱が指定されるため、半角英数記号レイヤ命名にリネームしたカスタマイズ版テンプレを使います。

工程操作
1発注者から電子納品要綱を取り寄せ(最新版指定の確認)
2このテンプレをコピーして公共案件専用テンプレ作成
3全角レイヤ名を半角英数(D-COL/D-BEM等)にリネーム
4SXF出力動作確認(Jw_cadのSXF出力でレイヤ名が保持されるか)
5公共案件専用テンプレとして社内共有フォルダに配置

PERSCの推奨: 公共案件で初めてSXF納品する場合は、 試作1枚をテンプレから作って実際にSXF出力してみる ことを強く推奨します。レイヤ名・線色・線種が想定通りに保持されるかを、納品予定の少なくとも1ヶ月前に確認しておくと、納品直前の手戻りを防げます。

パターンE: 改修・リノベーション案件

既存RC建物の改修案件では、既存図面(撤去)と新設図面(新設)を 同じ平面に色分けで重ねて表現 するのが定石です。

グループ用途
Gp.2 平面_1F既存図(線色7薄グレー)+新設図(線色2黒)を重ねる
Gp.E 予備撤去図(線色8赤)として独立運用
レイヤ運用内容
Gp.2レイヤ2(RC躯体)既存躯体を線色7(薄グレー)で薄く表現
Gp.2レイヤ3(間仕切壁)既存間仕切を線色7、新設間仕切を線色2で重ねる
Gp.2レイヤE(予備)撤去予定の壁・建具を線色8(赤)で強調

背景: 改修案件では「既存・新設・撤去」の3要素を同じ平面に重ねる必要があります。この3要素を線色で識別する運用が一般的で、配布テンプレもこの運用を前提にレイヤ番号と線色のマッピングを設計しています。

構造設計者・意匠設計者・施工管理者の3者で1ファイル運用

RC案件では構造設計者・意匠設計者・施工管理者の3者が同じ図面を参照する場面が多いため、1ファイルで全グループ運用 が便利です。

担当者主に書込・編集するグループ
意匠設計者Gp.0通り芯・Gp.2〜Gp.4平面・Gp.5立面・Gp.6断面・Gp.A矩計
構造設計者Gp.0通り芯・Gp.1構造・Gp.7配筋
設備設計者(外注)Gp.B〜Gp.D設備(15-9配布テンプレで連携)
施工管理者全グループ閲覧・Gp.E予備で施工メモ追記

Tips: 複数担当者で1ファイルを運用するときは、 「同時編集禁止」と「変更点の連絡フロー」を最初に決める のが事故防止の決め手です。Jw_cadは複数同時開きに対応していないため、編集権をリレーする運用が必要になります。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: ダウンロードしたzipが解凍できない

→ Windows標準の解凍機能で開けない場合は、CubeICEや7-Zipなどの解凍ソフトを別途インストールしてください。配布zipは標準的なZIP形式(パスワードなし)で圧縮しているため、ほとんどの解凍ソフトで開けます。zipファイル自体が破損している場合は再ダウンロードを試してください。

Q: 開いたら配筋図グループ(Gp.7)の縮尺が1/100になっている

→ テンプレ保存時に Gp.7の縮尺が一括で書き換えられた 可能性があります。次の手順で1/30に戻してください。

  1. ステータスバーで書込グループを Gp.7 に切り替え
  2. ステータスバーの縮尺表示を 左クリック
  3. 書込レイヤグループのみ」を選択
  4. 「1/30」を入力してOK

注意: 縮尺変更時に「全レイヤグループ」を選ぶと意匠・構造も巻き込まれて崩れます。 必ず「書込レイヤグループのみ」を選択 してください。

Q: 通り芯グループ(Gp.0)が他のグループで表示されない

→ Gp.0の レイヤ状態 が「非表示」になっている可能性があります。次の手順で確認してください。

  1. レイヤグループバーで Gp.0のボタン を確認
  2. ボタンの色が 白抜き になっていれば「非表示」状態
  3. Gp.0 が書込以外のグループであれば 左クリック で「編集可→表示のみ→非表示」の3状態循環が進み、「編集可能」状態(●)に戻る
  4. Gp.0 を書込グループにしたい場合は 右クリック で書込指定(左クリックでは書込にできません)

レイヤグループ状態の操作詳細は レイヤグループ操作 を参照してください。

Q: 構造グループ(Gp.1)の柱が太線で印刷されない

→ 線色5・線色6の 印刷時の線太さ設定 が事務所標準と合っていない可能性があります。

  1. メニューバー「設定」→「基本設定」→「色・画面」タブ
  2. プリンタ出力 要素」で線色5・線色6の太さを確認
  3. 構造図向けに 線色5を0.5mm以上・線色6を0.35mm以上 に調整

線太さの建築実務標準は 印刷時の線太さ標準 で扱います。

Q: 意匠グループのレイヤ2「RC躯体」に間仕切まで描いてしまった

→ 範囲選択 → 属性変更コマンドでレイヤを一括移動できます。

  1. ツールバー「範囲」コマンド → 間仕切のみを範囲選択
  2. メニューバー「編集」→「属性変更
  3. レイヤ」を「3(間仕切壁)」に変更
  4. OK

属性変更でレイヤを一括移動する操作詳細は 建築図面のレイヤ分け実践 で扱います。

Q: 配筋表記の文字(4-D22等)の文字種を統一したい

→ 配筋表記は 構造グループのレイヤ7(配筋表記) に専用配置されています。範囲選択でレイヤ7だけを抽出し、属性変更で文字種を一括変更してください。

操作内容
範囲選択レイヤ7のみON、他のレイヤを「表示のみ」に
範囲全選択画面範囲を全選択
属性変更文字種を統一値に変更

Q: 木造住宅向けテンプレ(15-7)と互換性はある?

意匠グループ(Gp.2〜Gp.4)と通り芯グループ(Gp.0)は互換 に設計しています。木造案件で慣れた構造のままRC案件に移行できるよう、レイヤ番号と要素の対応を揃えています。一方で 構造グループ(Gp.1)と配筋図グループ(Gp.7)はRC専用 ですので、木造テンプレとは互換しません。

互換するグループ互換しないグループ
Gp.0通り芯・Gp.2〜Gp.4意匠平面・Gp.5立面・Gp.6断面・Gp.9配置・Gp.A矩計Gp.1構造・Gp.7配筋

詳しくは 住宅向けレイヤテンプレ配布 ※準備中 を参照してください。

Q: 設備図テンプレ(15-9)と組み合わせて使いたい

→ 設備グループ(Gp.B〜Gp.D)は 15-9と同じレイヤ番号で揃えている ため、設備設計者にこのRCテンプレで作図したJWWを渡すと、設備設計者側で15-9テンプレに置き換える際の属性変更コストが小さく済みます。

工程操作
1意匠設計者がこのRCテンプレで通り芯・意匠・構造を作図
2物件JWWを設備設計者に送付
3設備設計者が15-9配布テンプレを参考にGp.B〜Gp.Dを上乗せ
4設備設計者が物件JWWを返送

設備図テンプレの詳細は 設備図向けレイヤテンプレ配布 ※準備中 を参照してください。

Q: 配筋図のレイヤ数が足りない(10レイヤを超えそう)

→ 大規模RC案件では配筋詳細が複雑になり、Gp.7の10レイヤでは収まらないことがあります。次の対処を検討してください。

対処内容
配筋部位ごとにグループ分割Gp.7=柱配筋/Gp.E=梁配筋/別ファイル=スラブ配筋
ファイル分割物件名_意匠.jww物件名_構造.jww物件名_配筋詳細.jww
配筋表現の簡略化主要部材のみ詳細図、その他は配筋表で代替

ファイル分割の運用は レイヤ命名規則 の「大規模プロジェクトでのレイヤ枯渇対応」で扱っています。

Q: 公共建築案件で半角英数レイヤ名に変換したい

→ レイヤ名を一括で変換する機能はJw_cadにありません。 レイヤ設定ダイアログで1枚ずつリネーム する運用になります。

  1. レイヤバーで対象レイヤを 右クリック
  2. レイヤ設定ダイアログでレイヤ名を半角英数に変更
  3. OK
  4. 全レイヤで繰り返し

PERSCの推奨: 公共案件専用のテンプレJWWを 別ファイルで保持する のが楽です。1度半角化したテンプレを persc_layer_rc_v1.0_公共案件.jww のように別名保存しておけば、案件着手のたびにリネームし直す手間がゼロになります。

Q: 図面枠(FFレイヤ)が動いてしまった

→ FFレイヤのプロテクトが解除されている可能性があります。

  1. ステータスバーで F-Fレイヤのアイコン を確認
  2. 鍵マーク(紫の×)が無ければプロテクト解除状態
  3. F-Fレイヤを 左クリックを2回程度 でプロテクト状態に戻す
  4. 動いた図面枠は Ctrl+Z でアンドゥするか手動で位置修正

PERSCの推奨: 物件用にコピーした直後の状態で、F-Fレイヤがプロテクトされているかを 必ず1回確認 する習慣をつけると、作図中の事故を防げます。

Q: バージョンアップで配布ファイルが更新されたか確認したい

→ ダウンロードしたzipに含まれる README.txt の冒頭に バージョン番号と更新日 を記載しています。PERSC JOURNAL のこの記事を再度開き、ダウンロードリンク横の最新バージョン表記と比較してください。


関連項目


まとめ

  • RC造向けレイヤテンプレ(公開予定)は A1×1/100を主軸 に、A2/A3版を含む3バリエーション。中規模ビル・マンション・公共施設・RC住宅をカバー
  • グループ構成は Gp.0通り芯/Gp.1構造/Gp.2〜Gp.4意匠平面/Gp.5立面/Gp.6断面/Gp.7配筋/Gp.A矩計/Gp.B〜Gp.D設備/Gp.F図面枠 の16構成
  • 構造グループ(Gp.1)は 柱・梁・スラブ・耐力壁・開口・配筋表記 の細分レイヤを持ち、線色5・線色6の太線運用で構造体を強調
  • 意匠グループ(Gp.2〜Gp.4)は 木造住宅向け(15-7)と互換 のレイヤ番号で、案件種別をまたいでも同じ感覚で使える構成
  • 配筋図(Gp.7)は 1/30の独立グループ として切り出し、意匠・構造の縮尺と分離
  • 木造住宅と異なり 構造表現の比重が大きい ため、線色運用と部材符号レイヤを最初から組み込み予定
  • 公共建築・電子納品案件では 半角英数レイヤ名に変換した別ファイル を別途整備するのが運用の知恵
  • 商用利用可・改変可・再配布不可で公開予定。事務所仕様にカスタマイズして自社テンプレ化するのが推奨
  • 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します