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未検証

住宅向け平面図レイヤテンプレ配布

このページでできるようになること

Jw_cadで木造住宅の平面図を描き始めるときに使えるレイヤグループ・レイヤ番号・レイヤ名・線色・線種・縮尺がすべて初期設定済みのJWWテンプレート(公開予定)の概要・使い方を案内します。木造2階建て・木造平屋・小規模戸建(30〜50坪規模)の住宅実務で必要となる16グループ×16レイヤの構成を、PERSC編集部が住宅意匠図向けに整理した推奨セットとして公開予定で、公開後は自分の事務所仕様に合わせてカスタマイズした上で、新規案件のたびにレイヤ名を1から入力する手間を省けるようになります(公開後にダウンロード可能)。

背景: Jw_cadのレイヤは初期状態で番号(0〜F)だけが割り振られていて、名前は空欄です。住宅平面図を描き始めるたびに「Gp.0は平面、レイヤ1は通り芯、レイヤ2は柱…」と命名し、線色・線種を割り当て、縮尺を設定する作業を繰り返すのは、案件のたびに10〜15分のロスが生まれます。住宅実務に絞ったレイヤ構成はベテラン設計者の間で概ね共通しているため、テンプレJWWとして配布すれば、誰でも同じ構成からスタートできます。レイヤ構成の根拠と理屈は 建築図面のレイヤ分け実践レイヤ命名規則 で詳しく扱っており、この記事は 配布版テンプレに何が入っているか・どう使うか・どうカスタマイズするか に集中します。


ダウンロード

要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jww)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。

📦 配布予定パック

  • ファイル名: persc_layer_residential_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定)
  • 想定サイズ: 数十KB〜100KB程度(JWWファイル4本+README)
  • 含まれる予定のファイル:
    • persc_layer_residential_2story.jww(木造2階建て・標準16グループ構成)
    • persc_layer_residential_1story.jww(木造平屋・グループ簡素版)
    • persc_layer_residential_small.jww(小規模戸建・最小構成)
    • persc_layer_residential_simple.jww(簡易版・初心者向けの10レイヤ縮減版)
    • README.txt(バージョン情報・利用規約・命名一覧・更新履歴)

公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。レイヤ構成の根拠は 建築図面のレイヤ分け実践レイヤ命名規則 のPERSC推奨16レイヤ完成形に準拠します。


住宅向けレイヤテンプレの概要

想定する読者・案件

このテンプレは次のような住宅実務を担当する方を想定しています。

想定読者想定案件
建築士・設計事務所スタッフ(住宅専業)木造2階建て新築(30〜50坪規模)
工務店の設計担当木造平屋(25〜35坪規模・高齢者向け/趣味の小住宅)
住宅会社の設計部規格住宅・建売住宅・モデル住宅
個人住宅志向のフリーランスリフォーム・小規模増築
建築学生・職業訓練校受講生木造住宅課題・卒業制作

背景: 住宅実務は「木造在来軸組」「2階建て中心」「30〜50坪」「1/100平面」が標準の組み合わせです。RC造マンション・大規模商業施設・公共建築は別ジャンルとなり、レイヤ構成の重点が変わります。RC造向けは RC造向けレイヤテンプレ配布 ※準備中、設備図向けは 設備図向けレイヤテンプレ配布 ※準備中 で並行整備中です。

テンプレに含まれる初期設定

配布版を開いた瞬間に、次の状態がすでに整っています。

項目初期状態
レイヤグループ16個全グループに用途別の名前が入力済み
各グループ内のレイヤ16枚主要レイヤに「通り芯」「柱」「壁」等の名前が入力済み
縮尺Gp.0/1=1/100、Gp.5=1/30、Gp.F=1/1 等を設定済み
線色・線種通り芯=線色1一点鎖線、壁=線色4実線 等を割り当て済み
図面枠Gp.FのFFレイヤにプロテクト保護済み(仮要素)
書込みレイヤGp.0の通り芯レイヤを初期書込み位置として設定

PERSCの推奨: 配布版の初期設定は「住宅実務の8割でそのまま使える」ことを目指してチューニングしています。ただし事務所固有の慣習(線色割り当て・命名表記など)がある場合は、配布版を 叩き台として自社版を作る のが王道です。配布版を1度自社仕様に改造して保存しておけば、それ以降の新規案件は自社版から派生させればOKです。

設計方針

PERSC配布版のレイヤテンプレは、以下の方針で設計しています。

設計方針内容
住宅実務に絞るRC造・大規模建築・特殊用途は対象外。木造在来軸組・住宅規模を基準
PERSC推奨16構成に準拠レイヤ命名規則 のPERSC推奨完成形を実装
線色は印刷時の太さに紐付け線色1=細線/線色2=中太/線色5=太線 を基本に割り当て
全角日本語名で命名民間案件向け運用を想定。新人習得が早く、誤認識が減る
空のJWWで配布図形要素は最小限(FFレイヤの仮枠のみ)。物件データは入っていない
書込み位置を最適化開いた直後にすぐ通り芯から描き始められる初期状態

配布物の中身(プレビュー)

配布パックに含まれる4ファイルそれぞれの構成と推奨用途です。

1. 木造2階建て版(標準16グループ構成)

住宅実務で最も多用される、木造2階建て住宅向けの完全版です。

項目内容
ファイルpersc_layer_residential_2story.jww
想定規模30〜50坪・2階建て
グループ数16グループ全て使用
レイヤ数(主要グループ)16レイヤ
想定縮尺平面1/100・矩計1/30・配置1/200・図面枠1/1

グループ構成

グループグループ名縮尺
Gp.0平面_1F_1/1001/100
Gp.1平面_2F_1/1001/100
Gp.2立面_1/1001/100
Gp.3断面_1/1001/100
Gp.4配置_1/2001/200
Gp.5矩計_1/301/30
Gp.6詳細_玄関_1/301/30
Gp.7詳細_階段_1/301/30
Gp.8詳細_キッチン_1/301/30
Gp.9詳細_浴室_1/301/30
Gp.A構造_1/1001/100
Gp.B設備_電気_1/1001/100
Gp.C設備_衛生_1/1001/100
Gp.D設備_空調_1/1001/100
Gp.E予備任意
Gp.F図面枠_1/11/1

2. 木造平屋版(グループ簡素版)

階数が1つしかない平屋住宅向けの簡素版です。Gp.1の2F平面を削除し、その分を予備グループに振り替えています。

項目内容
ファイルpersc_layer_residential_1story.jww
想定規模25〜35坪・平屋
主な差分Gp.1=2F平面 → 「予備(屋根伏図)」に振替
想定用途高齢者住宅・趣味の小住宅・離れ・店舗併用平屋

平屋版の差分

グループ木造2階建て版木造平屋版
Gp.1平面_2F_1/100屋根伏_1/100(または予備)
他グループ共通共通

背景: 平屋住宅では「2階」が存在しないためGp.1が空になります。空のままにしておくと「もしかして2階の図面があったのか」と混乱を招くため、屋根伏図グループに振り替えるか、明示的に「予備」と命名してフラグを立てておきます。配布版は「屋根伏_1/100」を初期値とし、必要に応じて変更してもらう前提です。

3. 小規模戸建版(最小構成)

20〜30坪規模の小規模住宅向けに、グループ数を絞った構成です。詳細図グループを4つから2つに削減し、設備グループを「設備_統合」1つにまとめています。

項目内容
ファイルpersc_layer_residential_small.jww
想定規模20〜30坪・狭小住宅・3階建て木造(都市型)
主な差分詳細グループ削減・設備グループ統合

小規模戸建版のグループ構成(差分のみ)

グループ内容
Gp.6詳細_統合_1/30(玄関・階段・水回りを1グループにまとめる)
Gp.7詳細_部分_1/20(必要に応じて部分詳細を追加)
Gp.B設備_統合_1/100(電気・衛生・空調を1グループにまとめる)
Gp.C〜D予備

4. 簡易版(10レイヤ縮減版)

初心者・学生・DIY志向のユーザー向けに、レイヤ数を10枚に絞った最小構成です。

項目内容
ファイルpersc_layer_residential_simple.jww
想定読者初心者・建築学生・DIYユーザー
グループ数Gp.0(平面)・Gp.F(図面枠)の2グループのみ
レイヤ数0〜9の10レイヤ(A〜Eは空欄)

簡易版のレイヤ構成

レイヤレイヤ名用途
0下書き補助線
1通り芯通り芯・基準線
2
3外壁・内壁・間仕切壁
4建具ドア・窓
5設備衛生器具・キッチン
6寸法寸法線・寸法値
7文字室名・面積・注記
8ハッチング仕上材ハッチ
9予備改訂版・チェック

PERSCの推奨: 「16レイヤ構成は多すぎる」と感じる初心者は、まず簡易版の10レイヤから始めてください。慣れてきたら木造2階建て版に乗り換えるのが安全な学習ステップです。最初から16レイヤを使いこなそうとすると、どのレイヤに何を描くべきかで迷ってかえって作業が遅くなります。


配布版の標準レイヤ構成(平面図グループの中身)

配布版の中核となる、Gp.0(平面_1F_1/100)の16レイヤの中身を一覧で示します。レイヤ命名・線色・線種は レイヤ命名規則 のPERSC推奨完成形に準拠しています。

Gp.0 平面_1F_1/100 のレイヤ16構成

レイヤレイヤ名線色線種描く対象
0下書き線色1(水色)一点鎖線補助線・スケッチ・ガイドライン
1通り芯線色1(水色)一点鎖線X通り・Y通り・通り芯記号(X1/Y1等)
2線色5(紫)実線構造柱・管柱・通し柱
3線色4(黄)実線外壁・内壁・間仕切壁
4建具線色3(緑)実線ドア・窓・サッシ・引戸
5階段線色2(黒)実線段板・蹴上げ・手すり・上り下り矢印
6設備線色6(白/黒)実線衛生器具・キッチン設備・電気記号
7家具線色6(白/黒)実線家具・什器・造付け収納
8仕上線線色2(黒)実線仕上材の境界線・目地
9ハッチング線色7(薄グレー)実線仕上材ハッチ・断面ハッチ
A寸法線色2(黒)実線寸法線・寸法値・引出線
B室名線色2(黒)実線室名・帖数・面積
C注記線色2(黒)実線注記文字・矢視記号・断面記号
D方位・凡例線色2(黒)実線方位記号・凡例表
E予備任意任意改訂版・チェック印
F(空き)グループ単位の空き

背景: 線色は印刷時の線太さに紐付ける運用が住宅実務の標準です。線色1=細線(補助線・通り芯)、線色2=中太線(壁・寸法・文字)、線色5=太線(柱・構造体)、線色7=極細線(ハッチング)という割り当てで、印刷時の見た目が整います。線色運用の詳しいルールは 線色運用の標準 を参照してください。

Gp.1 平面_2F_1/100 のレイヤ構成

2階平面図グループはGp.0と同じ16レイヤ構成です。1階と2階で同じレイヤ番号に同じ要素を描く運用にすると、属性変更コマンドでのレイヤ移動が直感的になります。

Gp.5 矩計_1/30 のレイヤ16構成

矩計(かなばかり)図は構造の縦断面を描く図面のため、平面図とはレイヤ構成が異なります。

レイヤレイヤ名描く対象
0下書き補助線
1基準線GL・FL・天井高
2構造躯体柱・梁・床スラブ・基礎
3外壁・内壁の断面
4天井天井下地・天井ふところ
5床仕上フローリング・タイル・畳
6建具ドア・窓の断面
7設備配管・ダクト・配線
8寸法高さ寸法・天井高寸法
9文字仕上材・室名
Aハッチング断面塗り

矩計図のレイヤ構成の根拠は 建築図面のレイヤ分け実践 で扱っています。

Gp.F 図面枠_1/1 のレイヤ運用

図面枠グループは、レイヤF(FFレイヤ)に図面枠の仮要素が配置されており、初期状態で プロテクト がかかっています。

項目
グループGp.F
グループ名図面枠_1/1
縮尺1/1
FFレイヤプロテクト紫×設定済み
仮要素用紙端を示す矩形(実機検証時に置き換え予定)

PERSCの推奨: 図面枠の本格的な運用には別途 A1図面枠テンプレA2図面枠テンプレA3図面枠テンプレA4図面枠テンプレ を併用してください。配布版のレイヤテンプレは「レイヤ構成だけが整った空のJWW」のため、図面枠は別ファイルからコピー&ペーストするか、後から印刷ダイアログで「枠書込」を実行する運用を想定しています。


使い方

背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。

使い方サマリー(全6ステップ)

#操作所要
1zipファイルをダウンロードしてダウンロードフォルダに保存30秒
2zipを解凍してテンプレフォルダに配置1分
3用途に合うJWWファイルをJw_cadで開く30秒
4「名前を付けて保存」で物件用ファイルとしてコピー30秒
5物件用ファイルでレイヤ構成を確認・微調整1〜2分
6通り芯から作図を開始

合計の初回セットアップ時間: おおむね 3〜5分以内 で配布物が使える状態になります。

手順1: ダウンロードと解凍

ブラウザで配布リンクをクリックし、persc_layer_residential_v1.0.0.zip を任意のフォルダ(例: C:\JWW\templates\ 配下)にダウンロードします。Windowsの標準解凍機能(右クリック →「すべて展開」)で解凍すると、persc_layer_residential_v1.0.0 フォルダ内にJWWファイル4本とREADMEが展開されます。

C:\JWW\templates\persc_layer_residential\
  ├ persc_layer_residential_2story.jww
  ├ persc_layer_residential_1story.jww
  ├ persc_layer_residential_small.jww
  ├ persc_layer_residential_simple.jww
  └ README.txt

Tips: テンプレートファイルは Jw_cadインストールフォルダ配下に専用フォルダを切る のがおすすめです。例: C:\JWW\templates\layer\ のように階層を作ると、図面枠テンプレ(C:\JWW\templates\frames\)と並べて管理できます。事務所共有のNAS・ファイルサーバに置く場合は \\nas\share\jw_templates\persc_layer_residential\ のような形になります。

手順2: Jw_cadで開く

Jw_cadを起動し、メニューバー「ファイル」→「開く」、またはショートカット Ctrl+O でファイル選択ダイアログを開きます。テンプレフォルダから用途に合うJWWファイルを選択します。

案件種別推奨ファイル
一般的な木造2階建て住宅persc_layer_residential_2story.jww
平屋住宅・離れ・店舗併用平屋persc_layer_residential_1story.jww
狭小住宅・3階建て木造・小規模戸建persc_layer_residential_small.jww
学習用・DIY・初心者persc_layer_residential_simple.jww

手順3: 名前を付けて保存

開いた直後の状態で テンプレ自体を上書きしない よう、まず「名前を付けて保存」で物件用のファイル名でコピーします。

メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」、またはショートカット F12 を押して、物件用フォルダ(例: C:\Projects\2026_田中邸\)に 物件名_図面種別.jww で保存します。

ファイル名例内容
2026_田中邸_平面図.jww田中邸の平面図一式
2026_山田邸_実施図.jww山田邸の実施設計図一式
2026_佐藤邸_提案v1.jww佐藤邸の初回提案v1

PERSCの推奨: テンプレ本体(解凍直後の persc_layer_residential_2story.jww 等)は 読み取り専用 に設定しておくと、誤って物件データで上書きする事故を防げます。エクスプローラで右クリック →「プロパティ」→「読み取り専用」にチェックを入れてください。

手順4: レイヤ構成の確認

物件用ファイルとして保存できたら、レイヤツールバー・グループツールバーで構成を確認します。

  1. レイヤグループツールバーで Gp.0〜Gp.F の名前が表示されているか確認
  2. レイヤツールバーで 0〜F の名前(下書き・通り芯・柱…)が表示されているか確認
  3. ステータスバーで書込みレイヤが「0-1 通り芯」になっているか確認
  4. ステータスバーで縮尺が「S=1/100」になっているか確認
  5. Gp.FのFFレイヤがプロテクト(紫×)状態になっているか確認

手順5: 不要なグループ・レイヤの削除(必要に応じて)

案件で使わないグループは 無視してそのまま にしておけば問題ありませんが、見通しを良くしたい場合は不要なグループ名を空欄に戻したり、用途を変えたりできます。

操作内容
グループ名の変更レイヤグループバーのボタン 右クリック →「レイヤグループ設定」ダイアログ
レイヤ名の変更レイヤバーのボタン 右クリック →「レイヤ設定」ダイアログ
縮尺の変更ステータスバーの縮尺表示を 左クリック →「縮尺・読取 設定」ダイアログ

レイヤ名・グループ名の編集画面の詳しい使い方は レイヤ設定ダイアログ を参照してください。

手順6: 通り芯から作図を開始

書込みレイヤが Gp.0-1(通り芯レイヤ) になっている状態で、通り芯から作図を始めます。テンプレ初期状態でこのレイヤが書込み位置になっているため、開いてすぐに線コマンドで通り芯を引き始められます。

Tips: 通り芯を引き終わったら、レイヤを 2(柱)→ 3(壁)→ 4(建具) の順に切り替えながら描き進めるのが標準的な作図フローです。レイヤ切替は レイヤツールバーのボタンを右クリック で書込み位置を変更できます(左クリックは書込以外のレイヤに対する状態切替)。レイヤ切替の操作詳細は レイヤシート操作 を参照してください。


カスタマイズ方法

配布テンプレは「住宅実務の8割でそのまま使える」設計ですが、事務所仕様に合わせてカスタマイズすることで使い勝手がさらに向上します。

レイヤ名・グループ名を事務所標準に変更

事務所で長年使ってきた命名(例: 「壁_間仕切」「壁_外壁」のように細分化したい等)がある場合は、レイヤ名を上書き編集します。

  1. レイヤバーの該当レイヤボタンを 右クリック
  2. 「レイヤ設定」ダイアログでレイヤ名を編集
  3. 「OK」または「適用」をクリック
  4. 必要なら他のレイヤも同様に編集
  5. 名前を付けて保存」で persc_layer_residential_2story_自社版.jww のように事務所版として別名保存

PERSCの推奨: 配布版を改造して自社仕様にしたら、必ず 別名で保存 してください。配布版(PERSCオリジナル)と自社版を別ファイルで持っておくと、PERSC側のバージョンアップで配布版が更新されたときに、自社版とのdiffを取って必要な変更だけ反映できます。

線色・線種の割り当てを変更

事務所標準の線色割り当てが配布版と異なる場合、レイヤ設定ダイアログで線色を変更できます。

操作内容
1レイヤバーの該当レイヤボタンを 右クリック
2「レイヤ設定」ダイアログで線色番号を変更
3既存の図形は 属性変更 コマンドで線色を一括更新(テンプレ段階では既存図形ゼロのため不要)

線色運用の詳しいルール(線色1〜8と印刷線幅の対応)は 線色運用の標準 を参照してください。

グループの追加・削除

住宅以外の案件(リフォーム・店舗併用・店舗)で使うグループを追加したい場合は、空きグループ(Gp.E等)を別の用途にリネームします。

追加例グループ名候補
リフォーム既存図面既存_1F_1/100既存_2F_1/100
店舗併用住宅の店舗部平面_店舗_1/100設備_店舗_1/100
増築部平面_増築_1/100構造_増築_1/100

縮尺の変更

配布版は標準的な縮尺(1/100/1/30/1/200)を設定済みですが、案件によって変更が必要な場合があります。

操作箇所操作
Gp.0の縮尺変更ステータスバーの縮尺表示「S=1/100」を 左クリック → 「1/50」「1/200」等を選択
Gp.5(矩計)の縮尺変更レイヤグループ単位の縮尺変更ダイアログで個別変更
Gp.Fの縮尺変更不要(図面枠は1/1のまま)

縮尺ダイアログの詳細は 縮尺の設定 を参照してください。

FFレイヤに正式な図面枠を配置

配布版のFFレイヤには「用紙端を示す仮要素」しか入っていないため、実務で使う場合は正式な図面枠を配置します。

  1. A1図面枠テンプレ または A2図面枠テンプレA3図面枠テンプレA4図面枠テンプレ から用紙サイズに合うテンプレを開く
  2. 図面枠(外枠+内枠+表題欄)を 範囲選択コピー
  3. レイヤテンプレ側に戻り、Gp.FのFFレイヤのプロテクトを一時解除
  4. 貼り付け で図面枠を配置
  5. FFレイヤを再プロテクト
  6. 物件用ファイルとして別名保存

FFレイヤ運用の詳細は レイヤと図面枠の運用(FFレイヤ) を参照してください。

自社版テンプレの完成形を作る

カスタマイズが落ち着いたら、自社版テンプレとして完成形を保存します。

ステップ内容
1レイヤ名・線色・縮尺を自社標準に変更
2図面枠をFFレイヤに配置(プロテクト済み)
3事務所ロゴ・社名を表題欄に挿入(用紙テンプレ側で対応)
4「名前を付けて保存」で 自社_住宅_2階建_v1.jww のように命名
5共有フォルダ・NASに配置してチーム全員に共有
6半年〜1年ごとに運用見直し・バージョンアップ

背景: 自社版テンプレを作る運用は、設計事務所のCAD運用力を上げる最短ルートです。命名規則とテンプレが揃って初めて、複数人での運用が安定します。テンプレ整備の運用論は レイヤ命名規則 の「設計事務所内での命名統一プロセス」で扱っています。


ライセンス・利用規約

要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。

PERSC が配布予定の住宅向けレイヤテンプレは、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。

利用可・不可の概要

項目可否
個人での作図・自宅でのCAD学習OK
設計事務所・工務店での商用利用OK
学校・職業訓練校での教材利用OK
改造して自社仕様にして社内利用OK
改造して納品図面に使用OK
配布物そのものを第三者へ再配布NG
配布物を自社サイトで配布NG
改造版を「自社オリジナル」と称して配布NG
配布物を販売・有償配布NG

詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。

免責事項

  • 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
  • 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
  • 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします

住宅向けレイヤテンプレ固有の免責補足

  • 公共建築・電子納品案件には、CAD製図基準準拠のレイヤ命名が必要です。本テンプレは 民間住宅案件向け のため、公共案件で使う場合は発注者の電子納品要綱に合わせて改造してください

実務での使い方 ★PERSC独自

住宅実務でこのレイヤテンプレが効力を発揮するシーンを、案件タイプ別に整理します。

パターンA: 木造2階建て新築(30〜50坪規模)の実施設計

住宅実務で最も多用される、木造2階建て住宅の実施設計図書一式を描く運用です。

フェーズ操作
1persc_layer_residential_2story.jww を開く
2物件名で別名保存(例: 2026_田中邸_実施図.jww
3Gp.0で1F平面、Gp.1で2F平面を作図
4Gp.2で立面4面、Gp.3で主要断面を作図
5Gp.4で配置図、Gp.5で矩計図を作図
6Gp.6〜Gp.9で詳細図(玄関・階段・キッチン・浴室)を作図
7Gp.Aで構造図、Gp.B〜Dで設備平面を作図
8Gp.Fに用紙テンプレからコピーした図面枠を配置

このパターンは1物件で 15〜20枚 の図面を作成しますが、レイヤテンプレを使うと「図面1枚あたりのレイヤ整備時間ゼロ」になります。

PERSCの推奨: 実施設計は1ファイルで全図面を管理する 「1物件1ファイル」 運用が王道です。複数ファイルに分けると、通り芯の位置整合・レイヤ間の参照が崩れやすくなります。配布版の16グループ構成は、住宅実務の図面種別をすべて1ファイルに収められるよう設計されています。

パターンB: 木造平屋・離れ・店舗併用平屋

平屋住宅では persc_layer_residential_1story.jww を使います。木造2階建て版とほぼ同じ構成ですが、Gp.1(2F平面)が「屋根伏図」または「予備」に振り替えられています。

フェーズ操作
1persc_layer_residential_1story.jww を開く
2物件名で別名保存
3Gp.0で平面、Gp.1で屋根伏図を作図
4立面・断面・配置・矩計を残りグループで作図

Tips: 平屋住宅は構成がシンプルなため、矩計・詳細グループも縮減運用ができます。Gp.6〜Gp.9の詳細グループのうち、案件に応じて必要な詳細だけ使い、残りは予備として残しておくのが現実的です。

パターンC: 狭小住宅・3階建て木造(都市型)

20〜30坪の狭小敷地・3階建て木造住宅では persc_layer_residential_small.jww を使います。

特徴配布版での対応
階数が3つGp.0=1F、Gp.1=2F、Gp.2=3F に振り替え
詳細図が少ないGp.6=詳細統合・Gp.7=詳細部分 でまとめる
設備が単純Gp.B=設備統合 で1グループに集約

3階建て木造の場合、配布版の persc_layer_residential_small.jww のGp.2(立面)を一旦Gp.2(3F平面)に振り替え、立面はGp.3に移動する構成が運用しやすくなります。

パターンD: リフォーム・小規模増築

既存住宅のリフォーム・小規模増築では、既存図面と改修図面の2系統を1ファイルで管理する運用が一般的です。

グループ内容
Gp.0既存_1F_1/100
Gp.1既存_2F_1/100
Gp.2改修_1F_1/100
Gp.3改修_2F_1/100
Gp.E改修_差分図_1/100(既存と改修の差分を視覚化)

配布版を 既存/改修 の2系統に振り替えてカスタマイズすることで、リフォーム案件専用テンプレに転用できます。「残す」「撤去」「新設」の3レイヤを各グループ内に追加すると、改修内容を視覚的に表現しやすくなります。

PERSCの推奨: リフォーム案件が多い事務所では、配布版の persc_layer_residential_2story.jww を改造して 自社_リフォーム_v1.jww を作っておくのがおすすめです。リフォーム特有の「既存/撤去/新設」の3区分を最初から組み込んでおくと、案件のたびに整備する手間がなくなります。

パターンE: 規格住宅・建売住宅・モデル住宅

住宅会社の規格住宅・建売住宅では、複数物件で同じプランを流用する運用が一般的です。

運用内容
規格プランごとにレイヤテンプレを派生規格A_2階建_v1.jww規格B_平屋_v1.jww
物件ごとにプランJWWからコピープラン違いがないため、物件名だけ書き換えて発行
仕様変更はテンプレ側で更新仕様ver管理(v1/v2/v3)でトレーサビリティ確保

規格住宅では「物件番号_プラン名_発行日.jww」のようなファイル命名が運用しやすく、レイヤテンプレ側はプラン違いに対応した複数版を用意しておくのが現実的です。

パターンF: 建築学生・職業訓練校の課題

学生・職業訓練校受講生は、まず簡易版(persc_layer_residential_simple.jww)から始めるのが推奨ルートです。

学習段階推奨テンプレ
Jw_cad初学者・1ヶ月目persc_layer_residential_simple.jww(10レイヤ)
木造課題着手・3ヶ月目persc_layer_residential_small.jww(小規模戸建版)
卒業制作・実務インターンpersc_layer_residential_2story.jww(標準16構成)

背景: 教育現場では「最初から全機能を使わせる」より「段階的にレイヤを増やしていく」アプローチが定着率を上げます。簡易版で10レイヤを使いこなせるようになってから16レイヤ版に進むと、各レイヤの役割を体系的に理解できます。

他のレイヤテンプレとの使い分け

このテンプレ(住宅向け)は木造在来軸組・住宅規模を対象とします。RC造・設備図はそれぞれ専用テンプレで対応します。

案件種別推奨テンプレ
木造住宅(この記事)persc_layer_residential_*.jww
RC造マンション・ビルRC造向けレイヤテンプレ ※準備中
設備図専用設備図向けレイヤテンプレ ※準備中
公共建築・電子納品案件CAD製図基準準拠で別途整備(発注者要綱に合わせて作成)

PERSCの推奨: 1事務所で 住宅向け・RC造向け・設備図向けの3種テンプレを揃える のが運用の王道です。住宅専業でも、RC案件が来たときに慌てないように、3種揃えてストックしておくと安心です。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: ダウンロードしたzipが解凍できない

→ Windows標準の解凍機能で開けない場合は、CubeICE・7-Zip などの解凍ソフトを別途インストールしてください。配布zipは標準的なZIP形式(パスワードなし)で圧縮しているため、ほとんどの解凍ソフトで開けます。zipファイル自体が破損している場合は再ダウンロードを試してください。

Q: 開いたら何も表示されない(真っ白の画面が出る)

→ 配布版は 空のJWW(図形要素は最小限)のため、開いた直後は画面に何も見えないのが正常です。レイヤ構成・縮尺・グループ名は設定済みなので、レイヤツールバー・グループツールバーの表示で名前が並んでいることを確認してください。図面枠の仮要素が見えない場合は、Home キーで全体表示に戻すと用紙端が見えるようになります。

Q: レイヤ名が文字化けして表示される

→ 配布版は 全角日本語 でレイヤ名を入力しています。お使いのPCで日本語フォントが正しくインストールされていない場合に文字化けすることがあります。次の手順で確認してください。

  1. Windowsの設定で 日本語フォント(MS ゴシック等) がインストールされているか確認
  2. Jw_cadの基本設定で「文字フォント」が日本語フォントに設定されているか確認
  3. レイヤ設定ダイアログを開いて、ダイアログ内で文字化けしているか確認

文字化けが解消しない場合は、レイヤ名を半角英数(例: Wall/Door)に書き換える運用も可能です。

Q: 書込みレイヤを切り替えたつもりが、思った場所に描けない

→ ステータスバーで 書込みレイヤの表示 を確認してください。「0-1 通り芯」のように、グループ番号-レイヤ番号-レイヤ名 が表示されます。意図したレイヤ番号と違う場合は、レイヤツールバーで該当レイヤボタンを 右クリック で書込み位置を変更します(左クリックは書込以外のレイヤに対する状態切替)。レイヤ切替の操作詳細は レイヤシート操作 を参照してください。

Q: グループを切り替えたら、図面が消えたように見える

→ Jw_cadは「書込みグループ」と「他グループ」で表示状態が異なります。書込みグループ以外のグループを 非表示 に切り替えていると、グループ移動時に図面が消えたように見えます。次の手順で確認してください。

  1. レイヤグループバーで、各グループの表示状態を確認
  2. 「-」(非表示)になっているグループは、書込以外のグループであれば 左クリック で「編集可→表示のみ→非表示」の3状態循環が進む(非表示の次は編集可能に戻る)
  3. そのグループを書込にしたい場合は 右クリック で書込指定(左クリックでは書込にできません)

レイヤ状態の見方は レイヤ状態切替 で扱っています。

Q: 図面枠が表示されない・消えてしまった

→ 配布版のFFレイヤには「用紙端の仮要素」しか入っていないため、本格的な図面枠は別途配置する必要があります。A1図面枠テンプレA2図面枠テンプレA3図面枠テンプレA4図面枠テンプレ から用紙サイズに合うテンプレを開き、図面枠をコピー&ペーストでGp.FのFFレイヤに配置してください。FFレイヤ運用の詳細は レイヤと図面枠の運用(FFレイヤ) を参照。

Q: テンプレを開いたら、書込みレイヤが思った場所と違う

→ テンプレは Gp.0-1(通り芯レイヤ) を初期書込み位置に設定していますが、保存時の状態によって変わることがあります。レイヤツールバーで「1 通り芯」を 右クリック で書込みに切り替えてください(左クリックは書込以外のレイヤに対する状態切替)。事務所で別の初期位置(例: Gp.0-3 壁)にしたい場合は、その位置で書込み状態にして「名前を付けて保存」で別名保存すれば、自社版テンプレの初期位置が固定されます。

Q: レイヤ番号と要素の対応を忘れてしまう

→ 配布版のレイヤ名は PERSC推奨16構成 に準拠しています。次の覚え方を試してください。

番号要素覚え方
0下書きスタート地点
1通り芯最初の基準線
2構造の最下層
3柱から壁へ
4建具壁の開口部
5〜7階段・設備・家具中身を埋める
8〜9仕上線・ハッチング視覚表現
A〜D寸法・室名・注記・方位注釈情報

Tips: レイヤ番号と要素の対応は チーム内で固定 すると、複数案件をまたいでも記憶が定着します。配布版のPERSC推奨セットをそのまま使い続けると、半年程度で番号と要素が体に染み付きます。

Q: 配布版を改造したら、元に戻せなくなった

→ 配布版そのものを上書きしてしまった場合、再ダウンロードで復元できます。再ダウンロードを避けるためにも、配布版は 読み取り専用 に設定しておくのが安全です。改造は必ず別名保存(自社_住宅_v1.jww 等)で行ってください。

Q: 同じレイヤ番号に違う要素を描いている事務所と取引する場合

→ 取引相手がPERSC推奨セットと違うレイヤ番号体系を使っている場合、図面のやり取りで混乱します。次のいずれかで対応してください。

対処内容
受領ファイルを自社標準にリネーム範囲選択 → 属性変更でレイヤ一括移動
取引専用テンプレを別途作成取引相手のレイヤ番号体系に合わせた 取引先A_住宅_v1.jww を整備
事前にレイヤ命名のすり合わせ取引開始時に1回だけ命名表をすり合わせる

詳しくは 建築図面のレイヤ分け実践 の「設備担当からファイル受領時の対処」を参照してください。

Q: 公共案件でこのテンプレを使ってもいい?

→ 公共建築・公共土木の案件で「CAD製図基準準拠」が要求される場合、本テンプレ(民間住宅向け)はそのまま使えません。発注者の電子納品要綱を取り寄せて、CAD製図基準のレイヤ命名(半角英数記号)に変換する必要があります。詳しくは レイヤ命名規則 の「公共案件と民間案件で別テンプレを持つ」を参照してください。

Q: バージョンアップで配布ファイルが更新されたか確認したい

→ ダウンロードしたzipに含まれる README.txt の冒頭に バージョン番号と更新日 を記載しています。PERSC JOURNAL のこの記事を再度開き、ダウンロードリンク横の最新バージョン表記と比較してください。バージョンアップでは「レイヤ名の改善」「線色割り当ての見直し」「グループ構成の最適化」等の変更が含まれます。

Q: 配布版を開いたら、Jw_cadのバージョンが古いと警告が出た

→ 配布版は Jw_cad v8.x 系 で作成しています。それ以前の v7.x など古いバージョンでは正しく開けない場合があります。 Jw_cadのインストール を参照して最新版をインストールしてください。逆に最新版で作ったファイルを古いバージョンで開く場合は、レイヤ名の表示位置がずれることがあります。


関連項目


まとめ

  • 配布予定版は 木造2階建て版/木造平屋版/小規模戸建版/簡易版 の4バリエーション。住宅実務のメイン用途は木造2階建て版
  • レイヤ構成は レイヤ命名規則 のPERSC推奨16グループ×16レイヤ完成形に準拠予定
  • 線色は印刷時の線太さに紐付け予定。線色1=細線、線色2=中太、線色5=太線、線色7=極細線
  • 公開後は開いた瞬間からレイヤ名・グループ名・縮尺・線色・線種が整っており、Gp.0-1(通り芯)が初期書込み位置となる構成
  • 図面枠はGp.FのFFレイヤに仮要素のみ予定。本格運用時は A1〜A4図面枠テンプレ から正式枠をコピー配置
  • 商用利用可・改変可・再配布不可で公開予定。事務所仕様にカスタマイズして自社テンプレ化するのが運用王道
  • 公共案件・電子納品では使えない(民間住宅専用)。RC造は RC造向け ※準備中、設備図は 設備図向け ※準備中 を併用
  • 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します