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未検証

ダイアログ位置の固定・記憶

このページでできるようになること

Jw_cadで開いた各種ダイアログ(文字・レイヤ・基本設定など)の表示位置が前回閉じた場所を自動で記憶する仕組みを理解し、画面端に追いやって作業しやすい配置にしたり、ずれてしまった配置を初期位置に一括で戻したりできるようになります。あわせて、コントロールバーやツールバーの位置との違い、デュアルディスプレイ環境で起こりがちな「ダイアログが画面外に消えた」問題への対処法まで一通り押さえられます。

背景: Jw_cadはWindows標準のダイアログ位置記憶とは別に、コマンドごとにダイアログの最終位置を保持しています。文字コマンドで右上に置いたら次回も右上に出てくる、という挙動です。位置情報は環境設定ファイル(jw_win.jwf)に書き込まれるため、Jw_cadを再起動しても保持されます。


ダイアログ位置記憶の基本挙動

Jw_cadで開く各種ダイアログ(モーダル/モードレス問わず)は、以下のルールで位置が管理されます。

動作結果
ダイアログ初回起動画面中央付近の初期位置に表示
ダイアログをドラッグで移動移動先の座標を内部的に保持
ダイアログを閉じる閉じた瞬間の位置を記憶
同じコマンドを再度起動前回閉じた位置に再表示
Jw_cad を再起動位置記憶は 保持 される(jw_win.jwf に書き込み済みなら)

要確認: 位置記憶の対象となるダイアログの一覧は実機検証が必要です。少なくとも[文字]コマンド・[属性変更]系・[レイヤ]設定・[印刷]ダイアログで記憶される挙動が確認できます。


位置記憶を初期化する手順

ダイアログをいろいろな場所に動かしすぎて配置が崩れたときや、別のディスプレイに動かして見失ったときは、[ダイアログボックス]コマンドで全ダイアログの位置を初期化できます。

起動方法

経路操作
メニューバー「表示」→「ダイアログボックス」

要確認: メニュー項目名は実機で「ダイアログボックス」「ダイアログボックス位置初期化」のいずれの表記か確認してください。

操作手順

  1. メニューバー「表示」を左クリックします
  2. プルダウンメニューから「ダイアログボックス」を左クリックします
  3. 表示された確認ダイアログで「OK」ボタンをクリックします
  4. 次回以降、各コマンドのダイアログは初期位置(画面中央付近)に戻ります

注意: この操作で初期化されるのはダイアログの位置情報のみです。ダイアログ内の入力値(文字サイズ・線色番号など)はリセットされません。

Tips: 位置初期化はその場で見た目には何も変わりません。次に各コマンドを実行したときに、ダイアログが初期位置に戻っているのが確認できます。


ダイアログ・コントロールバー・ツールバーの違い

「画面上の部品の位置記憶」は似た話題が3つあるため、混同しないよう整理しておきます。

部品位置の記憶初期化方法関連記事
ダイアログコマンドごとに前回位置を記憶「表示」→「ダイアログボックス」この記事
コントロールバー画面上部に固定(自由配置不可)移動操作なし画面構成
ツールバードラッグで自由配置・記憶「表示」→「ツールバー」→「初期状態に戻す」ツールバーの表示・非表示 ※準備中

背景: コントロールバーは画面上部に固定されており、ユーザーが任意の位置にドラッグして動かす設計にはなっていません。一方ツールバーはドラッグで切り離し可能で、位置も個別に記憶されます。「ダイアログ位置の初期化」と「ツールバーの初期化」は別コマンドである点に注意してください。


デュアルディスプレイ環境での注意

ノートPCを外部モニターに接続して使うとき、ダイアログ位置記憶が原因でつまずく場面があります。

起こりやすい現象

  • 自宅のデュアルディスプレイで右モニターに置いていたダイアログ
  • 翌日、外出先でノートPC単体で起動するとダイアログが画面外に出ている
  • 結果として「コマンドを実行してもダイアログが見えない」状態になる

対処法

順番操作
1メニューバー「表示」→「ダイアログボックス」で位置を初期化
2各コマンドを再実行してダイアログが画面中央に出ることを確認

PERSCの推奨: 出張用ノートPCでは、デュアルディスプレイ作業から戻ってきたタイミングで毎回「ダイアログボックス」初期化を1回かけておくと、画面外消失トラブルを未然に防げます。月曜朝のルーティンに組み込むのがおすすめです。

Tips: Windowsの標準機能「Win + Shift + 矢印キー」で、選択中ウィンドウを別ディスプレイに送ることもできます。ただしJw_cadの一部ダイアログでは効かない場合があるため、最終手段としては「ダイアログボックス」初期化を覚えておくのが安全です。


位置情報の保存タイミング

ダイアログ位置は、Jw_cadを正常終了した時点で jw_win.jwf(環境設定ファイル)に書き込まれます。

終了方法位置記憶の保存
メニュー「ファイル」→「Jw_cadの終了」保存される
ウィンドウ右上の「×」ボタン通常は保存される
タスクマネージャーから強制終了保存されない可能性あり
Windowsシャットダウンで道連れ終了保存されない可能性あり

注意: 配置を詰めた直後に強制終了するとせっかくの位置調整が失われることがあります。配置を変えた直後はメニューから正規終了する習慣をつけましょう。

要確認: Jw_cad のバージョンによって、位置記憶の書き込みタイミングが「OK押下時」「ダイアログを閉じた時」「Jw_cad終了時」のいずれかになる可能性があります。実機で jw_win.jwf の更新時刻を確認するのが確実です。

環境設定ファイルそのものの取り扱いは 環境設定ファイル(jw_win.jwf) を参照してください。


実務での使い方 ★PERSC独自

大画面ディスプレイでの「右端寄せ運用」

24インチ以上の大画面ディスプレイで作図する場合、各コマンドのダイアログを画面右端に寄せて固定しておく運用が効率的です。

コマンド推奨配置
[文字] のダイアログ画面右上
[レイヤ] 設定ダイアログ画面右下
[基本設定]画面中央(変更頻度が低いので位置にこだわらない)
[属性変更]画面右上([文字]と切り替えやすい位置)
[印刷] のダイアログ画面中央(出力前の最終確認なので目線中央)

一度配置を決めて閉じれば、次回からその位置に出続けます。作図ウィンドウ中央を作業エリアとして広く確保できるのが最大のメリットです。

PERSCの推奨: 配置を決めたらその直後にメニュー「ファイル」→「Jw_cadの終了」で正規終了し、jw_win.jwf に確実に書き込ませておきます。これで配置確定です。

教育・指導時は初期位置で揃える

新人スタッフへの操作指導や、社内研修で画面共有しながら教えるときは、事前に「ダイアログボックス」初期化をかけておくと指導しやすくなります。

  • 受講者の画面と講師の画面でダイアログ位置が一致する
  • 「画面の真ん中に出ている◯◯ダイアログを見てください」が成立する
  • 受講者が後で同じ操作を再現するときも迷いにくい

研修開始前のチェックリストに「ダイアログ位置を初期化」を1項目入れておくのが推奨です。

jwfに保存して事務所内で配置統一

事務所で「全員同じダイアログ配置で運用したい」場合は、マスターPCで配置を決めた jw_win.jwf をテンプレートとして配布します。

  1. マスター担当者のPCで、各種ダイアログを推奨配置に動かす
  2. Jw_cadを正規終了して jw_win.jwf に位置情報を確定させる
  3. C:\JWW\jw_win.jwf を社内共有フォルダにコピー
  4. 各スタッフのPCの jw_win.jwf を上書き
  5. Jw_cad を起動すると配置が再現される

詳しくは 環境設定ファイル(jw_win.jwf) のテンプレ運用セクションを参照してください。

「ダイアログ位置だけ」初期化したい時の使い分け

Jw_cadで「初期化」と名のつく操作は複数ありますが、影響範囲が異なります。ダイアログ位置だけを戻したいときは、[ダイアログボックス]コマンド一択です。

やりたいこと使うコマンド影響範囲
ダイアログ位置のみ初期化「表示」→「ダイアログボックス」位置情報のみ
ツールバー配置のみ初期化「表示」→「ツールバー」→「初期状態に戻す」ツールバー表示・配置
色設定の初期化「設定」→「基本設定」→「色・画面」→「色彩の初期化」線色・背景色のRGB値
全環境設定の初期化jw_win.jwf を削除してJw_cad起動すべての設定値

「ダイアログ位置を直したい」つもりで jw_win.jwf を削除すると、線色・線幅・印刷設定まで全部リセットされて事故になります。最小範囲の初期化コマンドを選ぶのが鉄則です。

コントロールバーが「動かない」相談への一言回答

新人スタッフから「コントロールバーが動かないんですが」と相談を受けることがあります。回答は次の1行で済みます。

コントロールバーは設計上、画面上部に固定。動かす機能はありません。動かしたいのは「ツールバー」では?

混同が多いポイントなので、社内マニュアルや初期研修資料に明記しておくと相談数が減ります。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: ダイアログが画面外に出てしまって操作できない

→ メニューバー「表示」→「ダイアログボックス」を実行して位置を初期化してください。次回コマンド実行時に画面中央付近にダイアログが戻ります。デュアルディスプレイから外したノートPCでよく起こる現象です。

Q: コントロールバーを動かしたいが、ドラッグできない

→ コントロールバーは仕様上、画面上部に固定されています。動かす機能はありません。動かせるのは「ツールバー」(左右と下部に配置されるアイコン群)の方です。詳しくは ツールバーの表示・非表示 ※準備中 を参照してください。

Q: 位置を初期化したのに、次に開いたダイアログが元の位置のまま

→ 「表示」→「ダイアログボックス」コマンド実行後、確認ダイアログで「OK」を押したか確認してください。「キャンセル」を押すと初期化されません。また、初期化が反映されるのは次回以降のコマンド起動からです。すでに開いているダイアログには即時反映されません。

Q: Jw_cadを再起動したらダイアログ配置が元に戻ってしまった

→ 直前にJw_cadを正規終了していなかった可能性があります。配置を変更した後は必ずメニュー「ファイル」→「Jw_cadの終了」で終了してください。タスクマネージャーから強制終了したり、Windowsシャットダウンに巻き込まれて終了した場合、位置情報が jw_win.jwf に書き込まれないことがあります。

Q: ダイアログ位置記憶を完全に無効化したい

→ Jw_cad の標準仕様として位置記憶を無効化するオプションはありません。毎回初期位置で出したい場合は、起動直後に「表示」→「ダイアログボックス」を実行する、もしくは事務所内で jw_win.jwf のテンプレートを「初期化済み状態」で配布する運用で対応します。

Q: 一部のダイアログだけ位置をリセットしたい

→ コマンド単位での部分初期化機能はありません。「ダイアログボックス」コマンドは全ダイアログを一括で初期化します。配置を組み直す前提で実行してください。配置を再構築したくない場合は、初期化前に各ダイアログの座標を画面メモしておくと早く戻せます。

Q: 印刷ダイアログだけ毎回ずれている気がする

→ 印刷ダイアログは Windows 側で別途位置を管理する場合があります。プリンタドライバ側の挙動が絡むため、Jw_cadの「ダイアログボックス」初期化では戻せないことがあります。プリンタを変更した直後にずれることが多いので、その場合はマウスドラッグで再配置してください。


関連項目


まとめ

  • Jw_cadのダイアログはコマンドごとに前回位置を自動で記憶する
  • 配置をリセットしたいときはメニュー「表示」→「ダイアログボックス」で全ダイアログを一括初期化
  • コントロールバーは画面上部に固定で、自由配置できる「ツールバー」とは別物
  • 位置情報は jw_win.jwf に書き込まれるため、正規終了で確実に保存する
  • デュアルディスプレイ環境で画面外に消えたダイアログは、初期化コマンドで救済できる