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未検証

連続複線(同間隔の連続作図・連続線選択)

Jw_cadの「複線」コマンドには、同じ間隔のまま複線を繰り返し作図できる「連続」機能と、端点でつながった複数の線をまとめて複線化する「連続線選択」機能があります。どちらも同一コマンド内のボタン切り替えで使えます。

このページでは、「連続」ボタンによる同間隔の繰り返し作図と、「連続線選択」による折れ線一括複線を中心に解説します。複線の基本操作(間隔指定・端点指定・起動方法)は 複線の基本(間隔指定・端点指定) を参照してください。


「連続」ボタンとは

「連続」ボタンは、直前に引いた複線と同じ間隔で、さらにもう1本の複線を追加する機能です。

ボタンを押すたびに1本ずつ積み上げるように複線が追加されていきます。間隔を変えず同方向に何本も複線を作りたい場合に、毎回基準線を選択し直す手間を省けます。

背景: Jw_cadの複線コマンドはコマンドを終了するまで間隔設定が保持されます。「連続」ボタンはさらに一歩進めて、直前に作図した複線を次の基準線として自動的に使い、同間隔で積み重ねる仕組みになっています。


「連続」ボタンの使い方

操作手順サマリー(全7ステップ)

#操作
1複線コマンドを起動する
2基準線を左クリックで選択する
3間隔を入力するか、マウスで位置を指定する
4複線を作成する方向にマウスを動かし、左クリックで確定する
5コントロールバーの「連続」ボタンが有効になっていることを確認する
6「連続」ボタンを左クリックする(1クリック=1本追加)
7必要本数になるまで「連続」ボタンを繰り返しクリックする

手順1: 最初の複線を作図する

複線コマンドを起動し、基準線を左クリックで選択します。コントロールバーの「複線間隔」欄に数値を入力するか、マウスを動かして位置を決め、左クリックで最初の複線を確定します。

最初の複線が確定するまでは「連続」ボタンはグレーアウトしていて使えません。最初の1本を確定した段階で「連続」ボタンがアクティブ(押せる状態)になります。

手順2: 「連続」ボタンをクリックして追加する

コントロールバーの「連続」ボタンを左クリックします。直前に確定した複線を基準として、同じ間隔でさらに1本の複線が自動的に作図されます。

ボタンを押した回数だけ複線が追加されます。たとえば10段の踏み面線を作りたい場合、最初の1本を確定してから「連続」ボタンを9回クリックすれば完成します。

要確認: 「連続」ボタンを右クリックし続けると複線が連続して描かれ続けるかどうか、実機で確認してください。参考サイトには右クリック長押しで連続作図との記述がありました。

Tips: 「連続」ボタンを使っている最中でも、「線属性」を変更すれば、次に追加される複線の線色・線種・線幅を変えながら連続作図できます。用途別に色分けしたい場合に活用できます。

手順3: 任意の本数で停止する

必要な本数が揃ったら「連続」ボタンのクリックをやめて、別の線を選択するか、複線コマンドを終了(右クリックまたは ESC ではなくコマンド終了操作)します。

注意: 「連続」ボタンは同じ間隔での連続作図専用です。途中で間隔を変えたい場合は、一度複線コマンドを終了して新しい間隔で最初から作図し直してください。間隔の変更を加えた連続作図はできません。


「連続」ボタンの活用シーン

「連続」ボタンが最も力を発揮するのは、一方向に等間隔の線が何本も並ぶ場面です。

典型的な例として、階段の踏み面線があります。踏み面幅(例: 250mm)を「複線間隔」に設定して最初の1本を確定し、あとは「連続」ボタンを必要段数分クリックするだけで、均等な踏み面線が揃います。1段ずつ基準線を選択し直す必要がないため、段数が多いほど効率差が大きくなります。


前回の複線との連結

「連続」ボタンとは別に、複線コマンドには「連結」の動作もあります。

一度複線を作図した後、別の線や円弧を選択して右クリックで確定すると、前回作図した複線と端部で連結(接続)させることができます。

線と線が交差する壁の隅部などで活用できます。ただし、右クリック確定は「読取点での確定」という意味も兼ねているため、挙動を実機で確認しながら使ってください。

要確認: 前回の複線との連結(右クリック確定)の正確な動作条件を実機で確認してください。


「連続線選択」ボタンとは

「連続線選択」は「連続」とは異なる機能です。

端点同士がつながった複数の線(折れ線・矩形・多角形など)を1本選択するだけで、つながっている全線分をまとめて選択し、一括で複線を作図できる機能です。

たとえばL字型・コの字型・ロの字型に描いた壁芯線を複線化する際、線を1本ずつ選んで複線を引く代わりに、連続線選択を使えば1本クリックするだけで全線分が選択され、まとめて複線が引けます。

背景: 「連続線選択」ボタンは、線を1本選択した後にアクティブになります。円や円弧を選択した場合、または範囲選択で2本以上を選択した場合はアクティブにならないため注意が必要です。


「連続線選択」の使い方

操作手順サマリー(全6ステップ)

#操作
1複線コマンドを起動する
2複線の基準にしたい連続線の中の1本を左クリックで選択する
3「複線間隔」欄に数値を入力するか、マウスで位置を指定して間隔を決める
4コントロールバーの「連続線選択」ボタンをクリックする
5選択した線とつながった全線分が選択色に変わり、複線の仮表示が現れる
6複線を作図したい側にマウスを動かし、左クリックで確定する

手順1: 連続する線の中の1本を選択する

複線コマンドを起動し、複線を引きたい連続線(つながった複数の線)の中から任意の1本を左クリックで選択します。選択された線が選択色に変わります。

この時点では1本だけが選択されています。

手順2: 間隔を指定する

「複線間隔」欄に数値を入力するか、マウスで複線を引きたい位置を指示して間隔を決めます。間隔を指定すると、複線の仮表示が1本分現れます。

手順3: 「連続線選択」ボタンをクリックする

コントロールバーの「連続線選択」ボタンをクリックします。選択した線の端点とつながっているすべての線が選択色に変わり、折れ線全体の複線仮表示が表示されます。

手順4: 複線方向を指定して確定する

複線の仮表示は、マウスの位置(基準線の内側か外側か)によって方向が切り替わります。複線を作図したい側にマウスを移動し、左クリックで確定します。

注意: 「連続線選択」は線同士が端点で正確につながっている必要があります。見た目はつながっているように見えても、わずかなズレで線が途切れている場合は、選択が途中で止まります。拡大表示で端点の接続状態を確認してから使うと確実です。

要確認: 「連続線選択」で円弧を含む連続線(例: 角が丸い図形)を選択した場合の動作を実機で確認してください。


「連続」と「連続線選択」の使い分け

2つの機能は名前が似ていますが目的が異なります。

機能使う場面操作のキー
「連続」ボタン同一方向に等間隔で何本も積み重ねたい1本確定後にボタンを繰り返しクリック
「連続線選択」ボタンつながった折れ線・矩形を一括で複線にしたい1本選択→ボタン1回で全線分を選択

「連続」は積み重ねる方向の繰り返し、「連続線選択」は折れ線方向への拡張と覚えると整理しやすいです。


実務での使い方

踏み面線・段差線の連続作図(断面図・矩計図)

木造住宅の矩計図や RC 造の断面詳細図では、階段の踏み面(水平の段板)や段差の水平ラインを等間隔で連続して作図する場面があります。

踏み面幅(在来木造で概ね 210〜250mm 程度)を「複線間隔」に設定し、最下段の踏み面線を基準に「連続」ボタンで積み上げていきます。段数が多い(10段以上)ほど作業時間の短縮が体感しやすくなります。

PERSCの推奨: 踏み面幅は建築基準法で「21cm 以上」が義務付けられています(住宅の場合)。図面の縮尺によっては複線間隔の数値を縮尺換算する必要があるかどうかも実機で確認してから入力しましょう。

壁芯線から壁面線を一括複線化(平面図)

住宅平面図では、L字・コの字・ロの字などに配置された壁芯線から複数の壁面線を引く必要があります。

複線の基本(5-7)のように1本ずつ壁面線を追加することもできますが、「連続線選択」を使えば、折れ線でつながった壁芯線の全線分を一括選択して複線化できます。部屋の外周(矩形)をまとめて複線化する場面で特に効率的です。

Tips: 「連続線選択」で一括複線化した後、隅部の処理(コーナーの交差・隅切り)は「コーナー処理」コマンドで仕上げると、手作業で端点を合わせる手間が省けます。

設備の並列配管(設備図・系統図)

給排水・空調の設備図で、同一ルートを走る複数の管(給水・給湯・冷水・温水など)を等間隔で並列表示したい場面があります。

最初の1本(代表管)を描いたら「複線間隔」に管間隔を設定し、「連続」ボタンで必要本数だけ追加します。管間隔を変えずに何本でも追加できるため、系統の変更(本数追加・削除)に柔軟に対応できます。

Tips: 連続作図の途中で「線属性」を切り替えれば、給水管・給湯管・排水管を色分けしながら連続して引けます。1本ずつ線属性を設定して引くより作業が速くなります。

等高線や地盤レベル線(配置図・外構図)

傾斜地の外構図や敷地の地盤レベル差を示す図面では、同一高さ差(例: 500mm ごと)の等高線を等間隔で並行に引く場面があります。基準となるレベル線を描き、「連続」ボタンで高さ差分ずつ積み上げていく使い方ができます。


つまずきポイントと対処

Q: 「連続」ボタンがグレーアウトしていて押せない

→ 「連続」ボタンは、複線コマンドで最初の1本を確定するまで使えません。基準線を選択して間隔を指定し、方向を確定して1本目の複線を引いてから押してください。コマンドを起動した直後は必ずグレーアウト状態です。

Q: 「連続線選択」ボタンがグレーアウトしていて押せない

→ 「連続線選択」は、線を1本だけ左クリックで選択した場合にのみアクティブになります。以下の操作をしていると押せないので確認してください。

  • 円や円弧を選択した(「連続線選択」は直線のみ対応の可能性がある)
  • 「範囲選択」ボタンで2本以上の線を選択した(1本ずつ選択し直す)

要確認: 円弧を含む連続線での「連続線選択」の動作を実機で確認してください。

Q: 「連続線選択」を使ったが、期待した線がすべて選択されなかった

→ 線が端点で正確につながっていない可能性があります。Jw_cad では、見た目でつながっているように見えても、微小なズレで端点が離れていることがあります。拡大表示(ズームイン)して端点の接続を確認してから再度試してください。

また、「連続線選択」が途中で止まった場所が、線が途切れているポイントです。そこで「伸縮」コマンドを使って端点を接続してから、再び「連続線選択」を試みてください。

Tips: 端点の接続状態を確認するには、接続が疑われる箇所を大きくズームインして、線の端点が重なっているかどうかを目視で確認するのが基本です。

Q: 「連続」ボタンで引きすぎてしまった(多く引いた)

戻る・進む(取り消し・やり直し) の Ctrl+Z で1本ずつ取り消せます。「連続」ボタンを1回クリックするごとに1回の操作として記録されているため、ボタンを押した回数だけ Ctrl+Z で戻ることができます。

Q: 「連続」ボタンを使いながら途中で間隔を変えたい

→ 「連続」ボタンでの連続作図中に間隔を変えることはできません。必要な本数を引いたら一度別の線をクリックして最初の複線作図からやり直し、新しい間隔を「複線間隔」欄に入力して設定してください。

Q: 「連続線選択」で矩形(四角形)を複線化したが、隅部が閉じなかった

→ 「連続線選択」で矩形の全線分を複線化しても、隅部では複線の端点が交差するだけで閉じた形にはなりません。隅部を整形するには「コーナー処理」コマンドで各隅を処理するか、「伸縮」コマンドで端部を延長・短縮して閉じてください。


関連項目


まとめ

  • 「連続」ボタンは1本目を確定後にアクティブになり、クリックするたびに同間隔で1本ずつ積み重ねる
  • 「連続線選択」は端点でつながった折れ線を一括選択し、全線分をまとめて複線化する
  • 2つの機能は目的が異なるため、「積み重ねたいなら連続」「折れ線ごとまとめてなら連続線選択」と使い分けるとよい