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未検証

消去(個別消去・節間消去・範囲消去)

Jw_cadの消去コマンドは、図面上の線・円・円弧・文字などを削除するための基本コマンドです。1本ずつ右クリックで即消去する「個別消去」、交点〜交点間をワンクリックで消す「節間消去」、矩形範囲内をまとめて消す「範囲消去」の3つのモードを使い分けることで、効率よく図面を整理できます。

このページでは3つのモードの操作手順と、消去優先順序の切り替え(線優先/文字優先)をあわせて解説します。

背景: 仮点の消去は消去コマンドでは行えません。点コマンドの「仮点消去」「全仮点消去」を使います。詳しくは 仮点消去 を参照してください。また、2本の線の間にある線をまとめて消す「2線間消去」は 2線間消去 ※準備中 で扱います。


消去コマンドの起動方法

消去コマンドは次の3通りの方法で起動できます。

方法操作
メニューバー「編集」→「消去」
ツールバー「編集(1)」ツールバーの「消去」ボタンをクリック
クロックメニュー作図ウィンドウ内で10時方向へ左ドラッグ

要確認: クロックメニューの起動方向(10時方向左ドラッグ)を実機で確認してください。


コントロールバーの構成

消去コマンドを起動すると、ウィンドウ上部のコントロールバーが切り替わります。

CB項目役割
一括処理2本の基準線で挟まれた範囲の線を一括部分消去(2線間消去機能)
選択順切替右クリックで消去される要素の優先順序(線優先↔文字優先)を切り替え
節間消しチェックをオンにすると、交点〜交点間をワンクリックで消去するモードに切替
範囲選択消去矩形範囲を指定して囲んだ図形をまとめて消去
連続範囲選択消去範囲消去を連続して実行するモード

背景: コントロールバーのボタンは左から順にキーボードの数字キー1〜4に対応しています(テンキーは非対応)。

要確認: CB各項目の正確なラベル名・ボタン位置を実機で確認してください。


モード1: 個別消去(右クリック消去)

最も基本的な消去操作です。消去したい要素(線・円・文字など)の上で右クリックするだけで即座に削除されます。

操作手順

  1. 消去コマンドを起動します。
  2. 消去したい線または文字の上にマウスポインターを移動します。
  3. 右クリックします。

以上で、その要素が1回の操作で消去されます。

Tips: 消去後もコマンドは継続しています。続けて別の要素を右クリックすれば連続して消去できます。消去コマンドを終了するには、別のコマンドを選択するか ESCキーを押します。


モード2: 部分消去(左クリックで範囲指定)

線や円弧の一部分だけを消去したい場合は、左クリックで対象を選択してから消去範囲の始点・終点を指定します。

操作手順(線の部分消去)

  1. 消去コマンドを起動します。
  2. 部分消去したい線の上で左クリックして選択します。線が選択色(ピンク等)に変わります。
  3. 消去したい部分の始点を指定します。任意点は左クリック、既存の端点や交点を読み取る場合は右クリックします。
  4. 消去したい部分の終点を指定します(同様に、任意点は左クリック、読取点は右クリック)。
  5. 始点〜終点の間が消去されます。

Tips: 始点と終点に同じ点を指定すると「切断」になります。線が1点で2本に分割されます。切断間隔はコントロールバーの「切断間隔」入力欄で指定できます。詳しくは 線切断 ※準備中 を参照してください。

円・円弧の部分消去

円や円弧も同様に左クリックで選択後、始点と終点を指定して部分消去できます。

注意: 円の部分消去では、消去される範囲は「始点から**反時計回り(左回り)**方向の終点まで」になります。思った方向と逆の部分が消えた場合は、始点と終点の指定順序を入れ替えて再試行してください。

要確認: 円弧部分消去の「始点から反時計回り方向の終点まで消去」という挙動を実機で確認してください。


モード3: 節間消去(交点〜交点間をワンクリックで消去)

「節間消し」は、他の線との交点〜交点間(節間)をワンクリックで消去できるモードです。線の一部を効率よく消去したい場面で特に便利です。

操作手順

  1. 消去コマンドを起動します。
  2. コントロールバーの「節間消し」チェックボックスをオンにします。
  3. 消去したい区間の線や円弧の上で左クリックします。

クリックした点を挟む最も近い2つの交点の間が消去されます。

端点〜交点の場合

線の端部(端点)と最初の交点の間をクリックした場合は、端点〜交点間が消去されます。

交点が1つもない場合

クリックした線にほかの線との交点がまったくない場合は、その線全体が消去されます。

要確認: 節間消去で「交点がひとつもない場合はその図形をすべて消去する」という挙動を実機で確認してください。

Tips: 節間消去は建築図面の仕上げ作業で頻繁に使います。壁芯線を残して壁の端部処理をする場面や、格子状の補助線を部分的に消去する場面で威力を発揮します。


モード4: 範囲選択消去(矩形範囲で一括消去)

コントロールバーの「範囲選択消去」を使うと、矩形(長方形)範囲で図形を選択してまとめて消去できます。選択方法は範囲選択コマンドと同様です。

操作手順

  1. 消去コマンドを起動します。
  2. コントロールバーの「範囲選択消去」ボタンをクリックします。
  3. 消去したい範囲の対角2点をクリックして矩形範囲を指定します。
  4. コントロールバーの「選択確定」ボタンをクリックするか、ENTERキーを押します。

選択した範囲内の図形がまとめて消去されます。

要確認: 「選択確定」ボタンの正確なラベル名を実機で確認してください。

連続範囲選択消去

「連続範囲選択消去」は、範囲消去を実行した後にそのまま続けて別の範囲を消去できるモードです。広い範囲にわたって図形を消去していく場合に便利です。


消去優先順序の切り替え(選択順切替)

線と文字が重なった位置で右クリックすると、どちらか一方しか消去できません。このとき「選択順切替」ボタンで優先順序を切り替えることで、意図した要素を確実に消去できます。

初期状態: 線等優先選択消去

消去コマンドの起動直後は「線等優先選択消去」の状態です。重なった位置で右クリックすると、以下の優先順序で消去されます。

実点 → 線・円・曲線・ブロック図形・ソリッド図形 → 文字

文字優先に切り替える

コントロールバーの「選択順切替」ボタンを左クリックすると「文字優先選択消去」に切り替わります。

文字 → 実点 → 線・円・曲線・ブロック図形・ソリッド図形

画面上に「【文字】優先選択消去」と表示されて、現在の状態が確認できます。

もう一度「選択順切替」をクリックすると、初期の「線等優先選択消去」に戻ります。

Tips: 線と文字が密集している図面(寸法線・引き出し線エリアなど)で文字だけを消したいときに、この切り替えが役立ちます。

要確認: 「選択順切替」ボタンの正確なラベル名と、切り替え時の画面表示文言(「【文字】優先選択消去」等)を実機で確認してください。


実務での使い方 ★PERSC独自

壁の開口部をあける(平面図)

住宅平面図や RC 造平面図では、外壁線を描いた後にドア・窓の開口部分を消去する作業が必ず発生します。

  • 開口幅に合わせて線切断コマンド(線切断 ※準備中)で端点を作成しておき、節間消去でワンクリック消去するのが最も素早い手順です。
  • 外壁の内外2本を同時に消すときは、2本を個別に節間消去するよりも範囲選択消去の方が効率的なケースもあります。どちらの線が正確に消えるかを確認しながら使い分けましょう。

補助線・通り芯の整理(意匠図全般)

建物の通り芯線(グリッド線)は、作図の基準として全体に引いた後、建物の外郭部分から外にはみ出た余分な部分を消去する作業が発生します。

  • 通り芯が複数の柱位置を貫いている場合、各柱間の不要区間だけを節間消去でテンポよく消去できます。
  • 消去対象がはっきりしているときは個別消去(右クリック)、同じ属性の線が複数ある場合は範囲選択消去で一括処理すると時間を短縮できます。

寸法線・引き出し線の書き直し(詳細図)

詳細図の修正時、既存の寸法線(線分と文字の組み合わせ)を消去して描き直すことがあります。このとき、線と文字が重なっていると文字だけ消したいのに線が消えてしまう問題が起きます。

  • 「選択順切替」で文字優先に切り替えてから右クリックすると、文字を確実に指定して消去できます。
  • 文字消去後は「選択順切替」を元に戻しておくと次の作業で混乱しません。

つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 部分消去しようと左クリックしたが、別の線が選択されてしまう

→ Jw_cad は線の近くをクリックすると最も近い線を自動選択しますが、線が密集していると意図しない線が選ばれることがあります。ズームイン(ホイールで拡大)して対象の線をはっきり見える状態にしてから左クリックしてください。それでも誤選択が続く場合は、いったん ESC で選択を解除して再度操作します。

Q: 節間消去したら、消えてほしくない部分まで消えた

→ 節間消去は「クリックした点の両隣の交点まで」を消去する仕様です。意図した交点で線が切れていない(交点が認識されていない)場合、より広い範囲が消えることがあります。まず交点になっているか確認し、必要であれば 線切断 ※準備中 で交点を作ってから節間消去してください。

Q: 円の部分消去で残したい側が消えてしまった

→ 円の部分消去では消去範囲が「始点から反時計回り方向の終点まで」と決まっています。始点と終点の指定順序を逆にすると残る側と消える側が入れ替わります。戻る・進む(Ctrl+Z) で取り消してから、始点と終点を入れ替えて再操作してください。

Q: 文字を消去しようとしても線が消えてしまう

→ 線と文字が重なっている位置で右クリックすると、初期設定では線が優先して消去されます。コントロールバーの「選択順切替」をクリックして「文字優先選択消去」に切り替えてから右クリックしてください。

Q: 線が重なっていて、意図した線を消せない(消しても別の線が残る)

→ 完全に重なった線が複数ある場合、通常の消去では表面の線しか消せません。Jw_cadの基本設定で「逆順サーチ」をオンにすると、選択する線を順番に切り替えられるようになります。設定方法: メニューバー「設定」→「基本設定」→「一般(1)」タブ →「逆順サーチ」にチェックを入れて OK。重なった線を1本ずつ消去⇒戻る⇒消去 のサイクルで順番に切り替えながら削除します。

要確認: 「逆順サーチ」設定の正確な場所(メニュー名・タブ名)を実機で確認してください。

Q: 消去コマンドで仮点が消せない

→ 仮点は消去コマンドでは消せません。点コマンドのコントロールバーにある「仮点消去」または「全仮点消去」を使います。詳しくは 仮点消去 を参照してください。

Q: 範囲選択消去でロックしたレイヤの図形も消えてしまった

→ 編集可能に設定されているレイヤの図形のみが消去対象になります。消えてほしくない図形が乗っているレイヤを「参照専用」または「非表示」にしておくと、誤消去を防げます。詳しくはレイヤ設定を参照してください。


関連項目


まとめ

  • 個別消去(右クリック): 対象の上で右クリックするだけで即消去。最も頻繁に使う操作。
  • 部分消去(左クリック→始点・終点指定): 線や円弧の指定した区間だけを消去できる。円は「始点から反時計回り方向」が消去される。
  • 節間消去: チェックをオンにしてクリックするだけで交点〜交点間を消去。壁の開口部あけや補助線整理で威力を発揮する。
  • 範囲選択消去: 矩形範囲内の図形をまとめて消去。選択確定(ENTERキー)で実行。
  • 選択順切替: 線と文字が重なる場所では、コントロールバーで優先順序を切り替えると意図した要素を正確に指定できる。