Skip to content
未検証

ステータスバー表示・非表示

このページでできるようになること

Jw_cadの画面最下段に並ぶ「ステータスバー」を表示・非表示に切り替えられるようになります。あわせて、ステータスバー上に並ぶ各ブロック(操作メッセージ・用紙サイズ・尺度・書込レイヤ・軸角/目盛/オフセット・表示倍率)がそれぞれ何を意味し、左クリックで何が開くのかを理解できるようになります。間違って非表示にしてしまった時の戻し方、ステータスバーが画面から消えて見えない時の確認手順までカバーします。

背景: ステータスバーは、Jw_cadからの「次に何をすればいいか」のメッセージと、現在の図面の主要設定(用紙・縮尺・書込レイヤ・倍率)が常時表示される、初心者にとって最も重要な情報源です。表示・非表示の切替自体は1クリックですが、非表示のまま操作するとJw_cadの操作難易度が一気に跳ね上がるため、設定を変えるかどうかの判断もあわせて理解しておきましょう。


ステータスバーとは

ステータスバーは、Jw_cadのウィンドウ最下段に横一列で並ぶ細い帯のことです。画面構成全体の中での位置や役割は画面構成の解説で扱っているので、初めての方はそちらも合わせて参照してください。

ステータスバーには、左から順に次の情報が並びます。

位置ブロック表示例役割
最左操作メッセージ(L)free (R)Read今この瞬間にJw_cadが待っている操作の案内
中央左用紙サイズA-3現在の用紙サイズ。クリックで変更ダイアログ
中央尺度(縮尺)S=1/100現在の縮尺。クリックで縮尺変更ダイアログ
中央右書込レイヤ0-0現在の書込レイヤ。クリックでレイヤ設定
右寄り軸角・目盛・オフセット∠0 [グリッド] OFF作図補助の状態。クリックで各設定
最右表示倍率1/1画面の拡大表示倍率。クリックで倍率変更

要確認: 表示例の表記(半角・全角・記号類)はバージョンによって細部が異なります。Version 10.02.1 での実機表記は別途確認します。

PERSCの推奨: ステータスバーは「縮小された情報密度の高い計器盤」のような存在です。最左の操作メッセージで何をすべきかを確認し、中央〜右の各ボタンで今の図面設定を一望できる、という二段構えで覚えておくと迷いません。


ステータスバーの表示・非表示の切替

起動方法

方法操作
メニューバー表示」 → 「ステータスバー
ショートカット(標準設定なし)

基本操作

ステータスバーの表示・非表示はチェックの付け外しで切り替わります。

  1. メニューバー「表示」を左クリックして、プルダウンメニューを開きます
  2. 一覧の中の「ステータスバー」を左クリックします
  3. 項目左横のチェックが入っていれば表示、外れていれば非表示の状態になります

Tips: クリック操作は「現在の状態を反転させる」ための1アクションです。チェックが入っている状態でクリックするとチェックが外れて非表示に、外れている状態でクリックするとチェックが入って表示に戻ります。

非表示にしたときの画面の見え方

ステータスバーを非表示にすると、画面最下段の細い帯がまるごと消え、その分だけ作図ウィンドウが下方向に広がります。一見すると作業領域が広くなったように感じますが、引き換えに操作メッセージ・用紙サイズ・尺度・書込レイヤ・軸角・倍率がすべて画面から消えるため、現在の状態を確認する手がかりが大きく減ります。

注意: ステータスバーを消すと、操作メッセージ欄も同時に消えます。コマンドの途中で「次に何をクリックすればいいか分からない」と感じても、ヒントが画面に出ない状態になるため、操作に慣れていないうちは必ず表示したままにしておきましょう。


ステータスバー上の各ボタンの役割

ステータスバー上の各ブロックは、単なる表示窓ではなくそれ自体がボタンになっています。左クリックすると、それぞれに対応した設定ダイアログが開きます。メニューバーから設定画面を辿らなくても、最下段から1クリックで主要設定にアクセスできるのが大きな利点です。

操作メッセージ欄

ステータスバー左端の文字列が表示されている領域です。今この瞬間にJw_cadが何の入力を待っているかが表示されます。コマンドを切り替えるたびに内容が入れ替わるので、操作に詰まったらまずここを見るのが最大のコツです。

代表的な表記は次のとおりです。

表記意味
(L)左クリックで実行する操作
(R)右クリックで実行する操作
(LL)左ダブルクリック
(RR)右ダブルクリック
freeマウスカーソルがある任意の点
Readマウスカーソル近辺の端点・交点等を読み取る

例として (L)free (R)Read は、「左クリックすれば任意の点で確定、右クリックすれば近くの端点や交点を読み取って確定」という意味になります。

PERSCの推奨: Jw_cadの左右クリックの使い分けは独特なので、最初の数日はステータスバー左端のメッセージを必ず確認しながら操作しましょう。クリック種別の詳しい解説はマウス操作の基本 ※準備中 にまとめています。

操作メッセージ欄をクリックしても特別なダイアログは開きません(バージョンにより挙動差あり)。

用紙サイズボタン

現在の用紙サイズ(例: A-3)が表示されているブロックです。左クリックすると用紙サイズの選択リストが開き、A1〜A4などの規格や、Jw_cad独自の特殊サイズ(2A・3A等)を直接選んで切り替えられます。

操作の詳細は用紙サイズ設定を参照してください。

Tips: 新規図面を開いたときに最初に押すべき確認ボタンです。現場で「A3で出すつもりがA1のままだった」という事故は、ここを一度クリックして目で確認する習慣で防げます。

尺度(縮尺)ボタン

現在の縮尺(例: S=1/100)が表示されているブロックです。左クリックすると「縮尺・読取設定」ダイアログが開き、レイヤグループごとの縮尺を変更できます。

操作の詳細は縮尺設定(レイヤグループ毎・全グループ一括)を参照してください。

注意: 縮尺を確認せずに線を引き始め、後で「想定と違うサイズで描いてしまっていた」と気づくと修正に時間がかかります。新規図面を開いたら、用紙サイズと並んで必ずクリック確認してください。

書込レイヤボタン

現在の書込レイヤ(例: 0-0)が表示されているブロックです。左クリックでレイヤ設定ダイアログが開き、書込レイヤや表示状態を変更できます。

レイヤとレイヤグループの2階層構造の解説はレイヤとレイヤグループの2階層構造 ※準備中 を参照してください。

Tips: 「あれ、今描いた線がどこに入ったんだろう?」と思ったら、ステータスバーの書込レイヤボタンを見るとすぐ分かります。書込レイヤを意識しないと後でレイヤが混在し、整理に手間がかかります。

軸角・目盛・オフセットボタン

現在の軸角・目盛・オフセットの設定状態(例: ∠0 [グリッド] OFF)が表示されるブロックです。左クリックすると、軸角/目盛/オフセットそれぞれの設定ダイアログにアクセスできます。

各設定の詳細は次の記事を参照してください。

表示倍率ボタン

画面上の表示倍率(例: 1/1)が表示されるブロックです。左クリックで表示倍率の変更ダイアログが開き、画面の拡大表示倍率を直接指定できます。

詳細は画面倍率・文字表示の設定を参照してください。

Tips: ホイールでの拡大縮小に慣れた後でも、決まった倍率にぴったり合わせたい時はこのボタンが便利です。倍率を直接タイプ入力すると一発で目的の倍率にできます。


表示・非表示は何のために切り替えるのか

ステータスバーは初期状態で表示になっており、Jw_cadを使う上で常に見ておきたい情報が並んでいます。それでも非表示の選択肢が用意されているのは、次のような場面のためです。

1. 作図ウィンドウを少しでも広く取りたい

ノートPCの小さい画面で大きな図面を確認したい時など、画面下端の数ピクセル分でも作図領域を広げたいケースがあります。ただし、節約できる縦幅はわずか(数十ピクセル程度)であり、引き換えに失う情報量が大きいため、後述するつまずきポイントを承知の上で選ぶ運用です。

2. プレゼン・スクリーンショット用のクリーンな画面が欲しい

クライアント向けのプレゼン画面や、教材用のスクリーンショットで「設定値が映り込まないクリーンな画面」を作りたい時、ステータスバーを一時的に非表示にすることがあります。撮影が終わったら必ず元に戻しましょう。

3. ツールバー類とまとめて画面整理する

ツールバーの表示・非表示 ※準備中 と組み合わせて、画面表示要素を最小限まで削った「集中作業モード」を自作する人もいます。中級者以降の運用パターンで、初心者のうちは推奨しません。

PERSCの推奨: 操作に慣れるまでは絶対に表示したままにしましょう。ステータスバーなしでJw_cadを使うのは、メーター類が一切表示されない車を運転するようなものです。慣れてからどうしても画面を広く使いたくなった時だけ、非表示の選択肢を検討してください。


ステータスバーが消えた時の戻し方

意図せずクリックしてしまったり、過去の使用者が非表示にした状態で起動した場合、ステータスバーが画面下端に出ていないことがあります。次の手順で戻せます。

手順1: メニューバー「表示」を開く

画面上部のメニューバーから「表示」を左クリックします。プルダウンメニューが開きます。

手順2: 「ステータスバー」のチェック状態を確認

プルダウンメニュー内の「ステータスバー」項目を見ます。

  • 左横にチェック印が入っていない → 現在は非表示の状態。クリックすると表示に戻ります
  • 左横にチェック印が入っている → すでに表示の状態のはずですが、別のバーで隠れている可能性があります(次項参照)

手順3: それでも見えない場合の確認

「表示」メニュー上は「ステータスバー」にチェックが入っているのに画面下端に見えない、というケースでは、別のフローティングウィンドウやタスクバーに隠れている可能性があります。

  • Jw_cadのウィンドウサイズが画面より大きく、下端が画面の外に出ていないか
  • Windowsのタスクバーが「常に手前に表示」設定になっており、ステータスバーを覆っていないか
  • ツールバーが下辺にドッキングしてステータスバーを覆っていないか

Tips: Jw_cadのウィンドウを最大化した上で、Windowsのタスクバーを一時的に自動非表示にすると、ステータスバーが本当に表示されているかどうかを切り分けやすくなります。

詳しいトラブル対応はトラブルシュート: ステータスバーが消えた ※準備中 にまとめます。


実務での使い方 ★PERSC独自

1. 縮尺・用紙の「ワンクリック確認」を毎回実施

ステータスバーの最大の利点は、メニューを辿らずに今の図面設定を確認できることです。建築実務では、新規図面を開いた直後と、ファイルを別物件から流用した直後の2タイミングで、用紙サイズボタン・縮尺ボタンを必ず1回ずつクリックする習慣をつけると、後工程の事故が激減します。クリックすればダイアログが開いて現在値が一望でき、必要なら即座に変更できます。

2. 操作で迷ったら「最下段を見る」をチームの合言葉に

Jw_cadはヘルプダイアログを画面中央にポップアップする設計ではないため、初心者は何をすればよいか分からなくなった瞬間にフリーズします。社内講習や新人指導の場では「困ったらまずステータスバーの左端」を最初の合言葉として徹底しましょう。(L) (R) free Read の4つの記号の意味を覚えるだけで、ほとんどのコマンドの操作感が掴めます。

3. 書込レイヤの常時確認で「混在事故」を防ぐ

複数のレイヤを使い分ける図面では、「壁を描こうとして躯体レイヤに線を入れてしまった」「文字レイヤに寸法を入れてしまった」という混在事故がよく起こります。ステータスバーの書込レイヤボタンを視界の片隅に置きながら作図する癖をつけると、線を引く前のひと呼吸で気づけるようになります。慣れてきたら、レイヤ切替後に必ずステータスバーで再確認、という二重チェックも有効です。

4. 座標表示・距離表示はメッセージ欄で確認

寸法測定や図形配置の最中、コマンドによってはステータスバーのメッセージ欄に現在のマウス位置の座標値や、基準点からの距離が表示されることがあります(コマンド依存)。「だいたい合っていそうな寸法」を実数で確認する場面では、ダイアログを開かなくてもメッセージ欄の数値で大まかな当たりがつけられます。

5. プレゼン・教材撮影では一時的に非表示にして戻す

クライアントプレゼン用に「図面だけが映ったクリーンな画面」を作る、教材用スクリーンショットで余計な情報を消したい、といった用途では、ステータスバーを一時的に非表示にしてから撮影します。撮影後は必ず表示に戻すルールをチームで決めておかないと、戻し忘れたPCを別の人が使った時に「いつもの画面と違う」と混乱します。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: ステータスバーが見当たらない

→ メニュー「表示」→「ステータスバー」のチェックが外れている可能性があります。チェックを入れると最下段に再表示されます。表示できていないとJw_cadの操作難易度が一気に跳ね上がるため、必ずONにしましょう。詳しくは「ステータスバーが消えた時の戻し方」を参照。

Q: メニューを見ても「ステータスバー」にチェックが入っているのに画面に出ていない

→ Jw_cadのウィンドウが画面より大きく下端が画面外に出ているか、Windowsのタスクバーやドッキングしたツールバーがステータスバーを覆っている可能性があります。ウィンドウを最大化し、Windowsタスクバーを一時的に自動非表示に設定して切り分けてみましょう。

Q: ステータスバー上のボタンを左クリックしてもダイアログが開かない

→ クリック対象のブロックがずれている可能性があります。各ブロックの境目(用紙と縮尺の間など)はクリック反応領域が狭いため、表示文字の中央あたりを確実に左クリックしてください。それでも開かない場合、コマンド実行中(線コマンド使用中など)に他のダイアログが開けない状態になっていることがあります。一度コマンドをキャンセルしてから再試行してください。

Q: ステータスバーの操作メッセージが英語表記で読めない

→ Jw_cadのメッセージ欄は基本的に日本語と記号の組み合わせ((L)free等)ですが、コマンドや状況によっては英単語が混じることがあります。free Read 等の頻出語を覚えてしまえば操作で困ることはほぼありません。

Q: ステータスバー右側の表示が長くて見切れる

→ Jw_cadのウィンドウ幅が狭いと、表示倍率や軸角の表示が右端で切れることがあります。ウィンドウを横方向に広げるか、最大化することで全項目が表示されます。

Q: ステータスバーが表示されている状態を保存したい

→ ステータスバーの表示・非表示状態は、通常はJw_cadを正常終了したタイミングで設定ファイル(jw_win.jwf)に記録されます。ウィンドウ右上の「×」ではなく、メニュー「ファイル」→「Jw_cadの終了」から終了するのが確実です。詳細はインストール・起動・終了・アンインストールの終了方法を参照。

要確認: 表示・非表示状態が jw_win.jwf に確実に保存されるか、保存タイミング(終了時/変更時の即時保存)の挙動は実機で再確認します。

Q: ステータスバーの色や文字を見やすく変えたい

→ ステータスバー自体の配色変更はJw_cadには標準で用意されていません。文字が見にくい場合は、Windows側の表示倍率設定(拡大率125%等)を見直すか、ディスプレイの輝度・コントラストで対処することになります。


関連項目


まとめ

  • ステータスバーはJw_cad画面最下段の細い帯。操作メッセージ・用紙サイズ・尺度・書込レイヤ・軸角/目盛/オフセット・表示倍率の6ブロックが並ぶ
  • 表示・非表示の切替はメニューバー「表示」→「ステータスバー」のチェック1クリック
  • ステータスバー上の各ブロックはそれ自体がボタンで、左クリックで対応する設定ダイアログが開く
  • 操作で迷ったら最左端の操作メッセージを見るのが最大のコツ。(L) (R) free Read の意味を覚えれば操作感が掴める
  • 操作に慣れるまでは絶対に表示したままにしておく。非表示はプレゼン・撮影等の限定的な用途のみ
  • 消えてしまった時は「表示」メニューでチェックを入れ直せば戻る。戻らない場合はウィンドウサイズやタスクバーの被りを確認