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未検証

引出線・端部形状(矢印・点・小数桁)

このコマンドでできること

Jw_cadの寸法コマンドで、引出線の角度(30度・45度などの斜め引出)・端部形状(矢印/逆矢印/実点)・小数点以下の桁数を切り替えられるようになります。標準では水平・垂直の引出線と矢印端部で寸法が描かれますが、コントロールバー上の「引出角」「端部」「小数桁」の3つのボタンを使い分けることで、機械図面ふうの斜め引出線、建築意匠図ふうの実点端部、詳細図のmm小数表記など、図面の種別や見せ方に合わせて表現を切り替えられます。

背景: この記事は直線寸法の基本のあとに読む位置付けです。寸法コマンドの起動方法・4点指示(引出線位置→寸法線位置→始点→終点)・連続寸法の流れは直線寸法側で扱い、こちらは「描き方を変えるためのコントロールバー操作」に絞って解説します。


このページで扱う範囲

寸法コマンドのコントロールバーから切り替えられる3項目の操作だけを扱います。寸法設定ダイアログでの細かい数値(オフセット距離・矢印長さ・矢印角度・色など)は別記事に委譲します。

扱う内容委譲先
寸法コマンドの基本操作(4点指示・連続寸法)直線寸法の基本(引出線・寸法線・始点終点)
寸法設定ダイアログ全体(矢印長さ・色・単位)寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) ※準備中
「線」コマンドで線の端部に矢印を付ける線の端部に矢印を付ける
引出線位置のタイプ(=・=(1)・=(2)・ー)直線寸法の基本(引出線・寸法線・始点終点)

引出線・端部形状を切り替える3つのボタン

寸法コマンド起動中のコントロールバーには、引出線と端部の見た目に関わる3つのボタンが並んでいます。

ボタン役割切替内容
引出角引出線(測定対象から寸法線まで伸びる線)の角度を変える0度/30度/45度/-45度/-30度
端部寸法線の両端の形状を変える矢印(→)/逆矢印(<)/実点(●)
小数桁寸法値の小数点以下の桁数を変える0桁/1桁/2桁/3桁

要確認: ボタンの正確な表示文言(「引出角 0」「端部 ー>」「小数桁 0」のように現在値が併記されるか)は実機で確認します。バージョンにより微妙に表記揺れがあります。


引出角(引出線の角度を変える)

通常の寸法は、寸法線に対して90度(垂直)に立った引出線で測定対象とつながっています。建築の平面図ではこれで困らないのですが、機械部品図や詳細図では、引出線を斜めにすることで「どこを測っているか」をはっきり示したい場面があります。

引出角ボタンは、この引出線の傾きを切り替えるためのオプションです。

引出角の使い方

手順1: 寸法コマンドを起動して引出線・寸法線位置を指示する

寸法コマンドを起動し、いつもどおり引出線の開始位置を指示し、続けて寸法線の位置を指示します。ここまでは直線寸法の基本で説明している標準手順と同じです。

手順2: コントロールバーの「引出角」ボタンをクリック

寸法線位置を指示し終えると、それまで「」と表示されていたボタンが「引出角 0」に切り替わります。このボタンをクリックすると、引出線の角度が変わります。

手順3: 始点・終点を右クリックで指示する

引出角を選んだら、続けて始点を右クリック終点を右クリックで指示します。指定した角度の斜め引出線で寸法が作図されます。

引出角のクリックサイクル

引出角ボタンをクリックするごとに、以下の順で表示が切り替わります。

クリック回数表示引出線の傾き
起動直後引出角 00度(寸法線に対して垂直、標準)
1回30°30度に傾く
2回45°45度に傾く
3回-45°-45度に傾く(反対側に45度)
4回-30°-30度に傾く(反対側に30度)
5回引出角 00度に戻る

要確認: クリックサイクルの順序(0 → 30 → 45 → -45 → -30 → 0)は実機で確認します。

引出角ボタンが表示される条件

引出角」ボタンは、寸法線位置を指示する前は「」(引出線位置タイプの切替)として表示されています。寸法線位置を指示したあとに自動で「引出角」表示に切り替わる仕組みです。

タイミングコントロールバー表示できる操作
寸法線位置の指示前=/=(1)/=(2)/ー引出線位置のタイプ切替
寸法線位置の指示後引出角 0/30°/45°/-45°/-30°引出線の角度切替

注意: 引出線位置タイプ(=・=(1)・=(2)・ー)と引出角は、コントロールバー上の同じボタンを共有しており、寸法線位置の指示前後で役割が切り替わります。引出線位置タイプを変えたい場合は、いったん「リセット」ボタンで寸法線位置の指示を取り消してから「」ボタンをクリックします。

引出角を使う場面

引出線の角度を変えるのは、以下のような場面で効果的です。

場面推奨角度理由
機械部品図で穴位置を強調30度/45度寸法のすぐそばで方向性を表現できる
詳細図で重ね合わせを避ける-30度/-45度反対側に逃して引出線同士の干渉を回避
建築の平面図0度(基本)通り芯と平行に並べて整列させる
機械の組立図30度/45度(統一)図面全体で同じ角度に揃えて統一感を出す

PERSCの推奨: 同じ図面の中で複数の引出角をバラバラに使うと、図面全体が雑然と見えます。引出線に角度を付けるなら図面全体で1つの角度に統一するのが基本です。建築意匠図では原則0度、機械系の詳細図では45度に揃える、といった図面ごとのルールを最初に決めておきましょう。


端部形状(矢印・逆矢印・実点)

寸法線の両端には、初期状態では**矢印(→)**が描かれます。「端部」ボタンをクリックするごとに、矢印・逆矢印・実点(●)の3パターンが切り替わります。

端部の3パターン

ボタン表示端部の見た目主な用途
端部 ー>寸法線の両端が矢印(→)。寸法線の内側を向く建築・機械を含む一般図面で標準
端部 ー<寸法線の両端が逆矢印(<)。寸法線の外側を向く寸法と寸法が連続する細かい区間
端部 ●寸法線の両端が実点(●)建築意匠図・JIS建築製図で多用

端部の切り替え手順

手順1: 寸法コマンドを起動

直線寸法の基本と同じ手順で寸法コマンドを起動します。

手順2: コントロールバーの「端部」ボタンをクリック

コントロールバーの「端部」ボタンをクリックするごとに、端部 ー> → 端部 ー< → 端部 ● の順で表示が切り替わります。1回クリックすれば逆矢印、2回クリックすれば実点に切り替わります。

手順3: 通常どおり寸法を作図

端部の表示を選んだら、あとは引出線位置・寸法線位置・始点・終点の4点指示で寸法を作図します。指定した端部形状で寸法が描かれます。

要確認: 端部ボタンの正確な表示文言(「端部 ー>」「端部 ー<」「端部●」のような表示が実機で正確にどう書かれているか)は確認します。

端部の見た目を細かく調整する

端部のサイズや色は、寸法設定ダイアログで一括管理されています。

項目影響範囲
矢印 長さ矢印(→)と逆矢印(<)の長さ
矢印 角度矢印の開き角度
ソリッド矢印を塗りつぶされた三角形にする
矢印・点色実点(●)の色(および矢印の色、最新版では実点のみ反映の場合あり)
逆矢印の寸法線突出寸法逆矢印(<)にしたとき、寸法線が引出線からどれだけ突出するか

要確認: 「矢印・点色」が実点のみ反映で矢印色は固定、というバージョン特性については実機での確認が必要です。kantancadサイトでは「矢印の色は変更できない」旨の記述があり、バージョン差の可能性があります。

詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) ※準備中 を参照。

背景: 「線」コマンドで引いた線の矢印・実点と、「寸法」コマンドで作図する寸法線の矢印・実点は、寸法設定の同じ項目(矢印 長さ・角度・ソリッド・矢印・点色)を共有しています。寸法側で端部設定を変えると、線コマンドで付けた矢印にも同じスタイルが適用されます。線端部の矢印操作は 線の端部に矢印を付ける を参照。


小数桁(寸法値の桁数)

寸法値は通常、**小数点以下0桁(mm単位の整数)**で記入されます。詳細図で0.1mm単位の精度が必要な場面では、コントロールバーの「小数桁」ボタンで桁数を切り替えます。

小数桁のクリックサイクル

小数桁」ボタンをクリックするごとに、以下の順で切り替わります。

クリック回数表示桁数表示例(1820mmの場合)
起動直後0桁1820
1回1桁1820.0
2回2桁1820.00
3回3桁1820.000
4回0桁に戻る1820

表示桁以下の処理(四捨五入・切捨・切上)

小数桁を1〜3桁にしたとき、表示桁よりさらに下の数値をどう処理するかは、寸法設定ダイアログで指定できます。

処理方法挙動例(1820.456を1桁表示にしたとき)
四捨五入表示桁の次の値を四捨五入1820.5
切捨表示桁の次の値を切り捨て1820.4
切上表示桁の次の値を切り上げ1820.5

寸法設定ダイアログ内「小数点以下|表示桁以下」で選択します。

小数点以下の0表示

1.00」のように小数点以下が0で揃うとき、その0を表示するか省略するかも寸法設定ダイアログで指定できます。

設定表示例
0表示「有」1820.00
0表示「無」1820(小数点以下が全部0なら省略)

PERSCの推奨: 建築図面ではmm単位の整数(0桁)が標準です。詳細図でも、よほど特殊な部材を扱わない限り1桁で十分。桁数を増やしすぎると数値が間延びして読みにくくなるため、必要最小限の桁数に絞るのが製図の基本です。

詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) ※準備中 を参照。


半径「R」・直径「Φ」表示の有無

円・円弧の半径寸法を作図したときに付く「R」表示、直径寸法に付く「Φ」表示も、寸法設定ダイアログから前付・後付・無の3つから選べます。半径・直径寸法そのものの作図手順は別記事に委譲しますが、表記スタイルの選択肢だけ把握しておきましょう。

設定表示例(半径500mmの場合)
前付R500
後付500R
500

寸法設定ダイアログ内「半径(R)、直径(Φ)」で選択します。

Tips: 建築図面では「R表示なし」または「R」前付が一般的です。機械図面では前付・後付の運用が分かれるため、プロジェクトの設計基準に合わせて選びましょう。詳しくは 半径・直径寸法 ※準備中 を参照。


引出線・端部の組み合わせ早見表

実務で使う組み合わせをまとめると、以下の5パターンに整理できます。

パターン引出線位置引出角端部小数桁想定図面
建築標準=(1)/=(2)0度矢印(→)0桁住宅平面図・配置図・立面図
建築意匠=(1)/=(2)0度実点(●)0桁意匠的に丸く納めたい意匠図
機械詳細30度/45度矢印(→)1桁/2桁部品詳細図・組立図
部分詳細-30度/-45度逆矢印(<)1桁部分詳細図・収まり図
部屋寸法ー(引出線なし)0度矢印(→)0桁平面図の内法寸法

PERSCの推奨: 同じ図面の中で複数のパターンを混ぜないのが原則です。建築標準・建築意匠など1図面1パターンで揃えることで、見やすく、訂正もしやすい図面になります。


寸法設定との関係(コントロールバー vs ダイアログ)

引出線・端部・小数桁は、コントロールバーで切り替えられる項目と、寸法設定ダイアログでしか変更できない項目に分かれます。

項目コントロールバー寸法設定ダイアログ
引出線位置タイプ(=・=(1)・=(2)・ー)◯(切替)
引出角(0/30/45/-45/-30)◯(切替)
端部(矢印・逆矢印・実点)◯(切替)
小数桁(0/1/2/3)◯(切替)◯(同期)
引出線位置のオフセット距離◯(数値入力)
=(1) / =(2) のオフセット数値◯(左右別の数値入力)
「ー」モードのオフセット数値◯(数値入力)
矢印の長さ・角度・ソリッド◯(数値入力)
寸法線・引出線・矢印点色◯(線色番号)
表示桁以下の丸め処理(四捨五入・切捨・切上)◯(選択)
小数点以下0表示の有無◯(選択)
単位(mm/m)と単位表示有無◯(選択)
半径「R」・直径「Φ」の前付・後付・無◯(選択)
文字方向無補正◯(チェック)

背景: コントロールバーは作業中の即時切替用、寸法設定ダイアログはプロジェクト全体の基本ルールの設定用、と役割を分担しています。コントロールバーでの切替は寸法設定ダイアログの値も書き換えるため、書き終わった後に元の設定に戻したい場合は、ダイアログを開いて確認する習慣をつけましょう。


引出線位置タイプ(=・=(1)・=(2)・ー)の復習

引出角と端部の話と並んで、引出線そのものの位置タイプを切り替える「」ボタンも、引出線まわりの中心的な操作です。詳細は 直線寸法の基本 で扱っているため、ここでは早見表として再掲します。

ボタン表示意味
指示した位置から引出線・寸法線がそのまま出る(オフセットなし)
=(1)寸法設定の「指定1」のオフセット距離だけズレた位置に出る
=(2)寸法設定の「指定2」のオフセット距離だけズレた位置に出る
引出線を描かず、寸法の始点・終点から直接寸法線だけを描く

=(1)」「=(2)」のオフセット数値は、寸法設定ダイアログの「引出線位置・寸法線位置 指定[=(1)][=(2)]」で左右2つの数値(引出線位置と寸法線位置)として指定します。「」のオフセット数値は「指示点からの引出線位置 指定[ー]」で指定します。

詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) ※準備中 を参照。


実務での使い方 ★PERSC独自

JIS建築製図の「実点」端部で意匠図を描く

JIS(日本産業規格)の建築製図通則では、寸法線の端部として**実点(●)**が認められています。住宅・店舗の意匠図で「矢印より柔らかい印象にしたい」というデザイン意図がある場合は、端部を実点に切り替えるとプレゼン用の意匠図に変わります。

実務での標準ワークフロー:

  1. 寸法コマンド起動
  2. コントロールバーの「端部」ボタンを2回クリックして「端部 ●」に切替
  3. 寸法設定ダイアログで「矢印・点色」を線色8(薄めグレー)に変更
  4. 通常どおり4点指示で寸法を作図

意匠図では、寸法線・寸法値も控えめな線色(線色8や線色9の補助線色)で描くのが一般的です。寸法設定で線色をまとめて指定しておくと、意匠図全体が落ち着いた印象に仕上がります。

構造図の「矢印」端部で剛性感を出す

構造図(梁伏図・柱伏図・基礎伏図)では、端部を**矢印(→)**に固定するのが定石です。意匠図と並べて見たときに、構造図側のほうが「情報が確定的でかっちりしている」という印象を出すために、矢印で硬めに揃えます。

PERSCの推奨: 同じプロジェクトの中で意匠図と構造図を分けて作図する場合は、意匠図フォルダと構造図フォルダで別の寸法設定テンプレートを用意しましょう。意匠図テンプレ=端部●、構造図テンプレ=端部→と仕込んでおけば、毎回コントロールバーで切り替える手間が省けます。

機械系の部分詳細図で「引出角45度」を使う

建築の中でも、金物詳細・収まり図・サッシ詳細など、ミリ単位の細かい寸法が連続する場面では、引出線が密集して読みづらくなりがちです。引出角を45度に傾けることで、引出線同士の重なりを避けつつ、寸法をコンパクトに配置できます。

実務での標準ワークフロー:

  1. 寸法コマンド起動 → 「」モード(オフセットなし)
  2. 引出線開始位置・寸法線位置を指示
  3. コントロールバーの「引出角」ボタンを2回クリックして「45°」に切替
  4. 始点・終点を右クリックで指示

詳細図では、ひとつひとつの寸法を引き締めて描くため、引出角は1図面1角度に統一します。

部分詳細図で「-30度」「-45度」を使い分ける

引出角の「-30°」「-45°」は、プラスの引出角と反対方向に傾けるためのオプションです。詳細図の中で、上側の寸法をプラス方向、下側の寸法をマイナス方向に振り分けると、寸法線同士の干渉を避けながら整列して見えます。

通常の45度引出(上に傾く):    /
逆方向の-45度引出(下に傾く): \

詳細図で「小数桁1桁」を使う

建築詳細図(1/10〜1/20の縮尺)でも、基本はmm単位の整数(小数桁0桁)で記入します。ただし、サッシ枠寸法や金物クリアランスなど0.5mm単位の精度が問われる場面では、小数桁を1桁に切り替えて記入します。

実務では、図面1枚の中で混在させるのは避け、「この図面は精度が必要なので全体を1桁」のようにシートごとに統一します。

引出線なし「ー」モードと部屋寸法の組み合わせ

平面図に書く部屋寸法(4500×3600のような内法寸法)は、コントロールバーの「」モード(引出線なし)と相性が良いオプションです。引出線を省略することで、部屋の中の寸法表記がすっきり見えます。詳しくは 直線寸法の基本 の「実務での使い方」セクションを参照。

プロジェクト基本設定の事前仕込み

実務では、プロジェクトを始める前に寸法設定をまとめて仕込んでおくのが定石です。

設定する項目推奨値(住宅意匠図の例)
文字種類(寸法値の文字サイズ)文字種3
寸法線・引出線の線色線色6(細い線色)
矢印・点色線色6(寸法線と統一)
矢印 長さ用紙基準で2.5mm〜3mm程度の長さ
矢印 角度18度〜30度
ソリッドチェックなし(中空矢印)
=(1) のオフセット引出線位置 0、寸法線位置 -5(外側上・左に5mm)
=(2) のオフセット引出線位置 0、寸法線位置 5(外側下・右に5mm)
文字方向無補正チェックON
半径(R)・直径(Φ)前付
小数点以下表示桁0桁
端部矢印(→)

これらをテンプレート図面(テンプレ.jww)に保存しておけば、毎回設定し直す必要がなくなります。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「引出角」ボタンが見つからない

→ 「引出角」ボタンは、寸法線位置を指示したあとに「=」ボタンが切り替わって表示されるオプションです。寸法コマンドを起動した直後、まだ寸法線位置を指示していない段階では「」と表示されています。1点目(引出線開始位置)と2点目(寸法線位置)をクリックしたあとで「引出角 0」表示に切り替わります。

Q: 引出角を変えても、寸法が変な方向に描かれる

→ 引出角は寸法線の角度に対して相対的に指定されています。寸法線が水平のときは、引出線が水平基準で30度・45度傾きます。寸法線を傾き寸法(傾き45度など)にしている場合は、その寸法線に対しての角度になるため、見た目の傾きが想定と違う方向になることがあります。傾き寸法と引出角を併用するときは、いったん引出角0で作図して見え方を確認するのがおすすめです。

Q: 端部を実点(●)に変えたら、点の色が想定と違う

→ 実点の色は、寸法設定ダイアログの「矢印・点色」で指定された線色になります。書込線色とは独立しているため、書込線色を変えても実点の色は変わりません。寸法設定の「矢印・点色」を変更してください。詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) ※準備中 を参照。

Q: 端部を変えても矢印の色が変わらない

→ Jw_cadの一部バージョンでは、「矢印・点色」設定は実点(●)にのみ反映され、矢印(→・<)の色は書込線色(または寸法線の線色)に固定されている挙動が確認されています。矢印の色を変えたい場合は、寸法線そのものの線色(寸法設定ダイアログの「寸法線」)を変更する必要があります。

要確認: バージョンにより、矢印・点色が矢印にも反映されるケースと実点のみのケースがあるため、実機で確認します。

Q: 小数桁を3桁にしたのに、表示は0桁のまま

→ コントロールバーの「小数桁」ボタンで設定した桁数は、ボタンクリック後に作図した寸法にしか反映されません。すでに作図済みの寸法は、小数桁を変えただけでは更新されません。書き直すか、寸法値編集(右ダブルクリック)で個別に修正する必要があります。

Q: 小数桁を1桁にしたら、整数値の最後に「.0」が付いてしまう

→ 小数点以下0表示が「」になっています。寸法設定ダイアログ内「小数点以下の0表示」を「」に変更すれば、整数値のときは小数点以下が省略されます。詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) ※準備中 を参照。

Q: 寸法線位置を指示したあとに引出線位置タイプ(=・=(1)・=(2)・ー)を変えたい

→ 寸法線位置を指示したあとは、「」ボタンが「引出角」ボタンに変わってしまうため、引出線位置タイプを直接変えられません。コントロールバーの「リセット」ボタンを押して寸法線位置の指示を解除してから、「」ボタンで引出線位置タイプを切り替え、もう一度寸法線位置から指示し直しましょう。

Q: 「リセット」を押したら、引出角や端部の設定まで戻ってしまう

→ 「リセット」ボタンは、現在の寸法線位置の指示を解除して、引出線位置タイプの選択からやり直すためのものです。引出角や端部、小数桁の設定までリセットされる挙動については、バージョンや状態により差があるため、リセット後にコントロールバーの引出角・端部・小数桁の表示を必ず確認してください。

要確認: リセット時の引出角・端部・小数桁の保持/リセット挙動は実機検証で確定します。

Q: 引出角を30度にしたが、次の寸法では0度に戻ってしまった

→ 引出角は寸法1本ごとに毎回指定する必要があります。連続寸法の終点を指示したあと、次の始点を右クリックしたタイミングで、引出角は前回の値を引き継いだまま継続します。ただし、引出線位置タイプ(=・=(1)・=(2)・ー)を切り替えたり「リセット」を押したりすると引出角が0に戻る場合があります。

要確認: 引出角の継承挙動(連続寸法・コマンド再起動・リセット時のそれぞれの挙動)は実機で確認します。

Q: 端部を変えたあと、次に寸法コマンドを使ったら設定が戻っていた

→ 端部・小数桁の設定は、コマンドの状態として保持されるのが基本です(寸法コマンドを終了して別コマンドに切り替えても、次に寸法コマンドを起動したときに前回の設定が残ります)。設定が戻っているように見える場合は、Jw_cadを再起動した直後か、寸法設定ダイアログでデフォルトに戻されている可能性があります。

Q: 半径寸法に「R」が付いてほしくない

→ 寸法設定ダイアログの「半径(R)、直径(Φ)」で「」を選択すれば、Rやφが付かない数値だけの表記になります。詳しくは 半径・直径寸法 ※準備中 を参照。

Q: 文字方向無補正をONにしたら、寸法値が逆さまになった

→ 「文字方向無補正」がONのときは、始点→終点を左から右(または下から上)の方向で指示するルールです。逆方向に指示すると寸法値が逆さまになります。建築図面では基本的に文字方向無補正をONにして、左→右・下→上の方向で指示するのが標準。詳しくは 寸法設定(矢印・文字位置・単位・引出線) ※準備中 を参照。


関連項目


まとめ

  • 寸法コマンドのコントロールバーには引出角・端部・小数桁の3つのボタンがあり、それぞれが引出線・端部・寸法値の見た目を切り替える
  • 引出角は寸法線位置を指示したあとに「=」ボタンが切り替わって現れ、0 → 30 → 45 → -45 → -30 → 0の順でクリックサイクルする
  • 端部矢印(→) → 逆矢印(<) → 実点(●)の順で切り替わる。建築意匠図は実点、構造図は矢印で揃えるのが定石
  • 小数桁0桁 → 1桁 → 2桁 → 3桁で切り替わり、建築標準は0桁、詳細図は1桁が基本
  • 矢印の長さ・角度・色や、=(1)・=(2)・ーのオフセット距離は寸法設定ダイアログでまとめて管理する
  • 図面1枚の中では引出角・端部・小数桁を統一し、プロジェクトごとにテンプレートを仕込むのが実務の定石