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自動保存ファイルから図面を復元する(jw$)
このページで解決できること
Jw_cad の作図中にパソコンが強制終了した、Jw_cad がクラッシュして落ちた、保存し忘れたまま閉じてしまったといった場面で、自動保存ファイル(拡張子 .jw$)から図面を復元する手順を解説します。.jw$ を .jww に変更して開く方法、開けないときの確認事項、そして同じトラブルを繰り返さないための自動保存間隔の見直しまで、この1ページで完結します。
こんな症状でお困りの方へ
- 作図中にパソコンがフリーズ・強制再起動した。直前まで描いていた図面が
.jwwに保存されていない - Jw_cad が突然落ちた。再起動して開き直したら、最近の作業が反映されていない
- 上書き保存し忘れたまま Jw_cad を閉じてしまい、数十分〜数時間ぶんの作業が消えた
- フォルダに
.jw$というファイルがあるが、ダブルクリックしても「このファイルは開けません」と出て開けない - 自動保存ファイルがどこに作られているか分からない
画像準備中 — エクスプローラーで `.jww` と `.jw$` が並んでいる状態
主な原因
| # | 原因 | 起きる場面 |
|---|---|---|
| 1 | .jw$ 拡張子のままでは Jw_cad が開けない仕様 | クラッシュ後に自動保存ファイルを直接ダブルクリックしたとき |
| 2 | そもそも自動保存が設定されていない(オートセーブ時間が未設定) | 初期設定のまま使用していて、.jw$ が作成されていない場合 |
| 3 | 作業フォルダと違う場所を探している | .jww 本体とは別のフォルダで .jw$ を探しているケースは原則ないが、共有フォルダや一時フォルダで作業した場合に混同 |
| 4 | 拡張子が表示されておらず、ファイル名の末尾を判別できていない | エクスプローラーの「ファイル名拡張子」表示が OFF の状態 |
| 5 | Jw_cad が起動中で .jw$ がロックされている | クラッシュ後に Jw_cad プロセスが残ったまま、別の Jw_cad で開こうとした場合 |
背景: Jw_cad は作図中、設定したオートセーブ時間ごとに「作業中の
.jwwと同じフォルダ」に元のファイル名.jw$を作成し続けます。.jw$は通常の.jwwと中身は同じバイナリ構造ですが、拡張子が.jw$のままでは Jw_cad は仕様として開きません。クラッシュ復旧用の「中間ファイル」という位置づけのため、復元時はユーザーが明示的に拡張子を.jwwに書き換える運用になっています。
対処方法
注意: 削除・初期化・解除(拡張子変更・リネーム含む)を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:
- コピー退避:
.jw$ファイルをまず別フォルダ(例:D:\backup\jw_recover_2026-05-08\)に コピー してから作業します。元の.jw$には触らず、コピー側でリネームを試すのが鉄則です- 検証: コピー側のファイルで開けることを確認してから、必要なら原本を整理します
- 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の対処(リネーム→開く→別名保存)を実行
原本の
.jw$を直接リネームして開けない・破損していた場合、復旧手段がなくなります。コピー退避→検証→対処 の順を必ず守ってください。
対処1: .jw$ の拡張子を .jww に変更して開く(基本手順)
多く見られるケースです。クラッシュ後にエクスプローラーで作業フォルダを開き、.jw$ ファイルを .jww にリネームしてから Jw_cad で開きます。
手順サマリー(全6ステップ)
| # | 操作 | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | Jw_cad を完全に終了(ロック解除のため) | 30秒 |
| 2 | 作業フォルダをエクスプローラーで開く | 30秒 |
| 3 | 拡張子表示を ON にする | 10秒 |
| 4 | .jw$ ファイルを .jww にリネーム | 30秒 |
| 5 | Windows の警告ダイアログで「はい」を選択 | 5秒 |
| 6 | Jw_cad で開いて内容確認・別名保存 | 1〜2分 |
ステップ 1: Jw_cad を完全に終了
クラッシュ後、Jw_cad のプロセスがバックグラウンドに残っている場合があります。タスクバーの Jw_cad アイコンを右クリック → 「ウィンドウを閉じる」、または「Ctrl+Shift+Esc」でタスクマネージャーを開き、「Jw_win.exe」が残っていたら終了させます。
注意: Jw_cad が起動中だと
.jw$ファイルにロックがかかっている場合があり、リネームできません。「ファイルが使用中です」と出たらこのステップに戻ります。
画像準備中 — タスクマネージャーで Jw_win.exe を終了する画面
ステップ 2: 作業フォルダをエクスプローラーで開く
クラッシュ前に作業していた .jww ファイルが置いてあったフォルダを、エクスプローラーで開きます。.jw$ は .jww と同じフォルダに自動的に作成される ため、別の場所を探す必要はありません。
例: C:\Users\username\Documents\design.jww で作業していたなら、同じ Documents フォルダ内に design.jw$ があります。
画像準備中 — エクスプローラーで作業フォルダを開いた状態(.jww と .jw$ が並んでいる)
ステップ 3: 拡張子表示を ON にする
エクスプローラーのメニューから「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。これで .jw$ .jww .bak などの拡張子が見えるようになります。
Tips: Windows 11 のエクスプローラーでは「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」の階層になっています。一度 ON にすれば次回以降も維持されます。
画像準備中 — 「ファイル名拡張子」にチェックを入れる操作
ステップ 4: .jw$ ファイルをリネーム
.jw$ ファイルを右クリック →「名前の変更」、または対象ファイルを選択して「F2」キーを押します。ファイル名末尾の jw$ の部分だけを jww に書き換えます。
例: design.jw$ → design.jww
このとき、.jww 本体が同じフォルダに残っている場合、ファイル名が衝突します。.jw$ 側を別名(例: design_recover.jww)にリネームしてください。
画像準備中 — 拡張子を `.jw$` から `.jww` に書き換えている操作
ステップ 5: Windows の警告ダイアログで「はい」を選択
拡張子を変更すると、Windows が「ファイル名の拡張子を変更すると、ファイルが使えなくなる可能性があります。変更しますか?」と警告を出します。「はい」をクリックします。
背景: この警告は Windows がすべての拡張子変更で出す汎用警告です。Jw_cad の
.jw$は中身が.jwwと同じバイナリなので、拡張子を変えても問題なく開けます。躊躇せず「はい」を押して問題ありません。
画像準備中 — 拡張子変更時の Windows 警告ダイアログ
ステップ 6: Jw_cad で開いて内容確認・別名保存
リネーム後の .jww ファイルをダブルクリック、または Jw_cad の「ファイル」→「開く」から読み込みます。直前の作業状態が復元されているか確認します。
確認できたら必ず「ファイル」→「名前を付けて保存」で別ファイル(例: design_restored_20260505.jww)として保存します。元の .jww を上書きする前にバックアップを取る癖をつけると安全です。
画像準備中 — 復元したファイルを別名で保存
対処2: .jw$ が見当たらない場合
リネーム前に .jw$ ファイル自体が見つからないケースです。以下を順に確認します。
A. 拡張子表示が OFF になっていないか
「対処1 ステップ3」と同じです。表示が OFF だと .jww .jw$ が同じアイコン・同じファイル名に見えます。
B. 自動保存が有効になっているか(最重要)
自動保存はデフォルトで「30分」ですが、過去に「0分」や空欄に設定変更してしまっていると .jw$ は作られません。
Jw_cad を起動 →「設定」→「基本設定」→「一般(1)」タブ →「オートセーブ時間(1~100分)」欄を確認します。0 や空欄なら自動保存は無効です。
画像準備中 — 基本設定 一般(1) のオートセーブ時間欄
詳しい設定手順は 自動保存と復元(jw$拡張子変更) を参照してください。
C. 作業フォルダを取り違えていないか
.jw$ は 作図中の .jww と同じフォルダ に作られます。
- デスクトップで「無題」のまま新規作成して作業していた場合 →
.jww自体が一度も保存されていないため、.jw$も作成されません - ネットワーク共有・USB メモリで作業していた場合 → そのドライブを開いて確認
注意: 一度も「名前を付けて保存」していない無題の図面は、自動保存の対象になりません。新規作成したらまず最初に「名前を付けて保存」する習慣をつけることが、トラブル時の有力な保険になります。
D. オートセーブ時間より短く作業していなかったか
オートセーブ時間が「30分」設定で、クラッシュまでの作業時間が10分だった場合、まだ1度も自動保存が走っていないため .jw$ は作成されません。
詳しい原因切り分けは 保存したはずのファイルが見つからない ※準備中 も参照してください。
対処3: リネームしても「このファイルは開けません」と出る場合
拡張子を .jww に変えたのに Jw_cad で開けない、またはエラーで開けないケースの確認項目です。
A. ファイル名末尾を再確認
design.jwwのように小文字wが 2つ 並んでいるかdesign.jwdesign.jwwwdesign.jww.jw$のような誤りになっていないか- 拡張子表示 ON の状態で確認すること(OFF だと末尾が見えない)
B. ファイルサイズを確認
.jw$ をリネームしたファイルを右クリック →「プロパティ」でサイズを確認します。
- 0 KB → ファイルが破損している。同じフォルダに古い
.bak(バックアップファイル)があれば、そちらを.jwwにリネームして試します - 数 KB 以上 → 中身は残っている。次の C へ
C. Jw_cad のバージョンとファイル形式の整合
バージョンの古い Jw_cad(5.x 以前)で作成した .jw$ を、新しいバージョンで開く場合は問題ありません。逆に、新しいバージョンで作成した .jw$ を古いバージョンで開こうとすると失敗するケースがあります。最新版の Jw_cad(現時点では Version 10.02.1・2026/01/21公開)で開き直してみます。
D. それでも開けない場合は .bak を試す
Jw_cad には自動保存(.jw$)とは別に バックアップファイル(.bak または .jw1〜.jw9) という仕組みもあります。基本設定の「バックアップファイル数」が 1 以上に設定されていれば、上書き保存のたびに前回の状態が .bak として残ります。.jw$ がダメな場合の最後の手段として、.bak のリネームも試してみてください。
画像準備中 — `.bak` ファイルが残っているフォルダの例
Tips: 自動保存(
.jw$)と バックアップ(.bak)は別物です。.jw$は作図中の定期保存、.bakは手動で上書き保存したときに前バージョンを残す仕組みで、両方とも復旧の素材になります。
予防策・再発防止 ★PERSC独自
トラブル後に復元できたとしても、復元作業自体が手間です。同じトラブルを繰り返さないための運用を3点だけ徹底します。
1. オートセーブ時間を実務向けに短縮する
Jw_cad のデフォルトは「30分」ですが、これは練習用の値です。実務で使うなら 5〜10分 に短縮します。
「設定」→「基本設定」→「一般(1)」タブ →「オートセーブ時間」を 10 または 5 に変更 → OK。
PERSCの推奨: 建築実務では 10分 を基本値にしています。30分のままだと、最悪29分59秒分の作業が消えます。10分なら最悪9分59秒分のロスで済み、現代のSSD搭載PCではディスク負荷もほぼ無視できる範囲です。住宅平面図を1日中描く現場では、5分設定にしている設計者もいます。
2. 新規作成したらまず「名前を付けて保存」する
無題のまま作図を始めると、何時間描いても .jw$ は作られません(自動保存対象外)。新規作成したら、線を1本でも引く前に 「ファイル」→「名前を付けて保存」 で仮ファイル名(例: tmp_20260505.jww)として保存する癖をつけます。あとで正式名にリネームすれば問題ありません。
3. クラッシュ後はまず「Jw_cad の完全終了」
クラッシュ後にすぐ Jw_cad を再起動して同じファイルを開こうとすると、.jw$ がロック中で復元できないことがあります。タスクマネージャーで Jw_win.exe が残っていないか確認してから 復元作業に入る、これだけで「リネームできない」トラブルの大半を回避できます。
4. 自動保存だけに頼らない多層バックアップ
| 層 | 仕組み | 頻度 |
|---|---|---|
| 第1層 | 自動保存(.jw$) | 5〜10分ごと |
| 第2層 | 手動の上書き保存(Ctrl+S) | 区切りごと |
| 第3層 | バックアップファイル(.bak) | 上書き保存時に自動 |
| 第4層 | クラウド同期(Google Drive 等の作業フォルダ配置) | リアルタイム〜数分 |
| 第5層 | 外付け HDD・USB への日次バックアップ | 1日1回 |
.jw$ はあくまで第1層です。重要図面は第3層以上を必ず併用します。
つまずきポイント・補足 ★PERSC独自
Q: 1つのフォルダに .jw$ が複数ある。どれを使う?
→ ファイルの「更新日時」が最新のものを選びます。基本的に作図中ファイル1つに対して .jw$ は1つですが、同フォルダで複数の .jww を編集していた場合は、それぞれに対応する .jw$ が並びます。元のファイル名を頼りに対応関係を判別してください。
Q: .jww 本体と .jw$ のどちらが新しい?
→ 通常は .jw$ の方が新しい ことが多いです。理由は、.jww は手動で「上書き保存」したタイミングで更新され、.jw$ はオートセーブ時間ごとに更新されるためです。クラッシュ直前に上書き保存していなければ、.jw$ の方が直近の作業を含みます。両方の更新日時を比較して、新しい方をベースに復元します。
Q: 拡張子変更しても警告ダイアログが出ない
→ Windows の設定で「拡張子変更時の警告」を無効にしている場合は出ません。問題ありません。リネーム後に Jw_cad で開けるか試してください。
Q: クラウドフォルダ(Google Drive・OneDrive 等)で作業していたら .jw$ が同期されない
→ クラウド同期ソフトによっては .jw$ のような特殊な拡張子を同期対象から除外する設定になっている場合があります。同じPC上で復元作業を行うなら問題ありません。別PCで復元する場合は、クラウドの除外設定を確認してください。
Q: .jw$ を開いた後、元の .jww はどう扱う?
→ 復元した内容を 別名で保存 したあと、元の .jww は念のため数日残しておきます。復元データに問題がないことを確認してから、元の .jww を削除またはアーカイブします。いきなり上書きすると、復元失敗時に元データも失う二重事故になります。
Q: 復元手順を毎回やるのが面倒
→ オートセーブ時間を短くして「復元が必要になる頻度」を減らすのが本筋です。それでも復元作業が必要な現場では、.jw$ → .jww リネームを一括で行う簡易バッチファイルを作っておく運用もあります(PERSC では Ch.13 効率化Tips で解説予定)。
関連項目
- 自動保存と復元(jw$拡張子変更) — 自動保存の設定方法・基本仕様
- 基本設定 一般(1) タブ — オートセーブ時間設定の場所
- 上書き保存 — 手動での確実な保存方法
- 名前を付けて保存 — 復元後の別名保存
- Jw_cadが起動しない/インストール後に開かない ※準備中 — クラッシュ後に Jw_cad 自体が立ち上がらない場合
- 動作が重い・描画が遅い ※準備中 — クラッシュの原因が描画負荷の場合
- 設定が保存されない ※準備中 — オートセーブ時間を変えても戻ってしまう場合
- 保存したはずのファイルが見つからない ※準備中 —
.jw$自体が見つからない/別の保存先トラブル
まとめ
- 基本手順: Jw_cad を完全終了 → 作業フォルダの
.jw$を.jwwにリネーム → 警告ダイアログで「はい」 → Jw_cad で開く → 別名保存 .jw$がない場合: 拡張子表示 ON、オートセーブ時間設定、保存済みファイルか、設定時間内の作業かを順に確認- 再発防止: オートセーブ時間を 5〜10 分に短縮、新規作成直後の「名前を付けて保存」、クラウド同期との併用