Skip to content
未検証

スプライン曲線の作図

このコマンドでできること

Jw_cadの「曲線」コマンドで「スプライン曲線」モードを選ぶと、通過させたい点を順に指示するだけで、それらの点を滑らかにつなぐ曲線を作図できます。線コマンドで折れ線を引いたあと、角を一つひとつ丸めて滑らかに整えていくような手間は不要で、始点・中間点・終点を順にクリックすれば、指示した点を全て通過する自然な曲線が一発で描けます。庭園や公園のアプローチライン、河川の流路、等高線、植栽の群落輪郭、装飾的な意匠ライン、自由形のロゴ・ピクトグラム表現など、真円や直線では表現できない自由な曲線が必要な場面で出番が多いコマンドです。中間点を3点以上指示すれば、うねるような連続曲線も同じコマンドのまま続けて描けます。

背景: スプライン曲線という名称は、もともと造船や自動車のボディデザインで使われていた**しなやかな細長い定規(雲形定規・自在定規)**に由来します。指示した点を通すように板バネがしなる挙動を数学的にモデル化したものがスプライン曲線で、Jw_cadのスプラインも「指示した点を必ず通る滑らかな曲線」という性格を引き継いでいます。同じ「曲線」コマンド内のベジェ曲線が「指示点は制御点であって、曲線は必ずしも点の上を通らない」のとは性格が大きく違います。


起動方法

スプライン曲線を作図するには、まず「曲線」コマンドを起動して、コントロールバーの「スプライン曲線」ラジオボタンを選びます。曲線コマンド自体の起動方法は3つあり、どの方法で起動しても同じコマンドが立ち上がります。

方法操作
ツールバー ★推奨左側「作図(2)」ツールバー内の「曲線」ボタンを左クリック
メニューバー作図」 → 「曲線」を左クリック
クロックメニュー作図ウィンドウ内で2時方向へ左ドラッグ中に右クリック

起動したら、コントロールバーに並ぶ「サイン曲線」「2次曲線」「スプライン曲線」「ベジェ曲線」のラジオボタンから「スプライン曲線」を左クリックして選択します。これで作図モードがスプライン曲線に切り替わります。

PERSCの推奨: スプライン曲線は曲線コマンドの中でも実務での利用頻度が高いモードです。左ツールバーの「曲線」ボタン経由で起動して、コントロールバーから「スプライン曲線」を選ぶ流れが一番速いです。メニューバーから入るルートよりクリック数が少なく、線コマンドや矩形コマンドからの切替もスムーズに済みます。

要確認: 「スプライン曲線」ラジオボタンの正確な位置と表記、コントロールバー左側からの並び順は実機で確認します。「サイン曲線・2次曲線・スプライン曲線・ベジェ曲線」の順で並んでいる前提で記述しています。


スプライン曲線の作図サマリー(全6ステップ)

スプライン曲線の基本フローは以下のとおりです。線コマンドが「始点 → 終点」の2クリック、円弧コマンドが「中心→始点→終点」の3クリックだったのに対し、スプライン曲線は始点 → 中間点 → 中間点 → ... → 終点 → 作図実行という、通過点を必要なだけ順に打ち、最後に「作図実行」で確定する流れです。

#操作所要
1曲線コマンドを起動(ツールバー「曲線」)数秒
2コントロールバー「スプライン曲線」ラジオボタンを選択数秒
3コントロールバー「分割数」に数値を入力(初期値のままでも可)数秒
4始点を左クリック(読取点なら右クリック)数秒
5通過させたい点を順に左クリック(読取点なら右クリック)各数秒
6終点まで打ち終わったら「作図実行」ボタン または Enter キーで確定数秒

スプライン曲線で滑らかな曲線を描く(基本)

スプライン曲線のもっとも基本的な使い方は、通過させたい点を順に指示して、それらをすべて通る滑らかな曲線を一発で描くことです。3点(始点・中間点・終点)の指示でも作図できますが、点の数を増やすほど複雑な曲線(うねる流路や蛇行ライン)も自由に表現できます。

手順1: 曲線コマンド起動 →「スプライン曲線」を選択

左ツールバーの「曲線」ボタンを左クリックして曲線コマンドを起動します。コントロールバーが曲線用の表示(「サイン曲線」「2次曲線」「スプライン曲線」「ベジェ曲線」のラジオボタン+「分割数」テキストボックス)に切り替わります。

スプライン曲線」ラジオボタンを左クリックして選択します。

手順2: 分割数を確認・調整

コントロールバーの「分割数」テキストボックスに数値を入力します。分割数は曲線をいくつの短い直線でつなぐかを決める数値で、大きくするほど曲線が滑らかになり、小さくするとカクカクした見た目になります。

分割数の目安仕上がり用途
30〜50(標準)滑らかでデータも軽い一般的な意匠ライン・配置図の流線
60〜100より滑らか・データやや増クローズアップで見せる装飾曲線・ロゴ
10〜20角ばった見た目簡略表現・縮尺の小さい配置図

要確認: 「分割数」テキストボックスの初期値は実機で確認します。s-projects・kantancadの解説では具体的な初期値の言及がなく、各バージョンで変動する可能性があります。

背景: スプライン曲線は、内部的には指示点をなめらかにつなぐ短い直線の集まりとして作図されます。分割数が大きいほど直線1本が短くなり、より滑らかな曲線に見えますが、データ量も増えます。図面全体のデータが重くなる原因にもなるため、必要十分な分割数(標準は30〜50程度)に抑えるのが実務での定石です。

手順3: 始点を指示

曲線の起点にしたい位置で左クリック(読取点なら右クリック)します。これで曲線の始まる点が確定します。

Tips: スプライン曲線は通過点を必ず通る性質があるため、始点・終点は実務上の確定位置を右クリックで拾うのが基本運用です。等高線・河川流路など、既存の地形点を必ず通したいケースでは右クリック中心の運用にしておくと、後の整合チェックで困りません。

手順4: 中間点を順に指示

始点指示後、マウスを動かして次に通過させたい点へ進み、左クリック(読取点なら右クリック)します。続けて、曲線が通過すべき点を必要なだけ順に指示します。

通過点は何点でも追加可能で、点を増やすほど曲線は複雑な形状になります。蛇行する流路や等高線のうねりを表現したい場合は、流れに沿って通過点を順に打っていきます。

Tips: 通過点と通過点の間隔があまりに短すぎると、曲線が滑らかに描けません。逆に急角度で通過点を打つと、その頂点付近がほぼ鋭角になります。滑らかな曲線を描きたい場合は、通過点同士をある程度離し、急激に方向転換しないよう配置するのがコツです。kantancadの解説でも「目盛グリッドを使って指示間隔を均一にすると、滑らかな曲線が描ける」とのアドバイスがあります。詳しくは 軸角・目盛・基準点設定 を参照。

手順5: 終点を指示

最後の通過点を指示します。スプライン曲線では、終点指示の段階ではまだ曲線は確定しません。仮表示の曲線が画面に出ている状態で次のステップに進みます。

手順6: 作図実行で確定

通過させたい点をすべて打ち終わったら、以下のいずれかの操作で曲線を確定します。

確定方法操作
コントロールバー作図実行」ボタンを左クリック
キーボードEnter キーを押す

確定すると、仮表示だった曲線が書込線色・線種で実線として描画されます。

要確認: 「作図実行」ボタンの正確な表記は実機で確認します。s-projectsの記述では「作図実行」、kantancadの記述では「作図実行」となっており、両者で一致していますがバージョン差の確認が必要です。

要確認: Enter キーで作図実行が走る挙動は、コントロールバーの「分割数」テキストボックスからフォーカスが外れていることが前提です。テキストボックスにフォーカスが残ったままEnterを押すと、入力確定として処理される可能性があります。実機で確認します。

背景: 作図実行で曲線を確定するという二段階方式は、通過点を打ち終えるまで曲線が確定しない=途中で点を追加・修正しやすい設計上の配慮です。線コマンドのように「クリックした瞬間に確定」する仕様だと、3点目以降は別の線として描かれてしまうため、複数の通過点を一連の曲線としてまとめるには「作図実行で一括確定」というステップが必要になります。


連結線指定で既存の曲線につなげる

すでに描いてあるスプライン曲線(または直線)の端点から、新しいスプライン曲線を滑らかに連結させたいときは、コントロールバーの「連結線指定」ボタンを使います。

連結線指定が必要なケース

普通にスプライン曲線を作図して既存の曲線端点に右クリックで合わせても、端点では位置はぴったり合いますが、曲線の接線方向(傾き)は合わないため、つなぎ目で不自然に角張ってしまいます。「連結線指定」を使うと、既存の曲線の終点での接線方向を引き継いで新しい曲線が描かれるため、つなぎ目が滑らかな1本の曲線のように見える仕上がりになります。

手順1: 既存のスプライン曲線(または直線)を作図しておく

連結する元となる曲線・直線を先に作図しておきます。

手順2: 曲線コマンド起動 →「スプライン曲線」を選択

通常どおり曲線コマンドを起動し、「スプライン曲線」ラジオボタンを選択します。

手順3: 「連結線指定」ボタンをクリック

コントロールバーの「連結線指定」ボタンを左クリックします。続いて、連結したい既存の曲線・直線を左クリックで指示します。

要確認: 「連結線指定」ボタンの正確な表記とクリック時の挙動(連結対象を1本指示するのか、連結端点を選ぶ方式か)は実機で確認します。kantancadの解説では「連結線指定タブをクリックして既存の曲線を指示する」流れと記述されています。

手順4: 始点・中間点・終点を順に指示 → 作図実行

連結対象を指示したあとは、通常のスプライン曲線作図と同じ流れで通過点を順に打ち、最後に「作図実行」または Enter キーで確定します。始点は連結対象の端点に自動で吸着するため、指示する必要はありません(または右クリックで端点を指示します)。

Tips: 後から曲線を延長したい場合は、必ずこの「連結線指定」ルートから始める癖をつけましょう。普通のスプライン曲線作図で端点に右クリックで合わせるだけだと、見た目で気づきにくい角張りが生じ、印刷物にしたときや拡大表示したときに「なんとなく不自然」な仕上がりになります。kantancadの解説でも「連結線指定をしないと滑らかな連結ができず、不自然な形での連結になってしまう」と注意書きされている重要操作です。

要確認: 連結線指定で接線方向を引き継ぐ仕様の詳細(連結対象の終点側のみ/両端どちらでも可、など)は実機で確認します。


分割数を使い分ける

分割数」テキストボックスの数値は、スプライン曲線を内部的に何本の短い直線でつなぐかを決めます。仕上がりとデータ量のバランスを取るための重要なパラメータです。

分割数の目安

場面推奨分割数仕上がり
配置図の流線・河川・等高線30〜50標準的な滑らかさ・データ軽め
クローズアップで見せる装飾曲線60〜100印刷時にも滑らかに見える
縮尺の小さい配置図・概念図20〜30見た目に角張りが出るが軽快
ロゴ・ピクトグラムの輪郭80〜150拡大しても滑らか

分割数の影響

  • 分割数を上げる: 曲線がより滑らかに見える。ただしデータ量が増え、図面全体の動作が重くなる
  • 分割数を下げる: データ量は減るが、曲線の頂点付近で角張りが目立つ
  • 分割数の変更タイミング: 各曲線を作図する前に設定しておく。作図済みの曲線には反映されない

要確認: 「分割数」を変更したあと、既に作図済みのスプライン曲線にも遡及反映されるか、新規作図のみに効くかは実機で確認します。

背景: 分割数の数値が大きすぎるとパソコンに過度な負担がかかります。お使いのPCのスペックに合わせて適切な数値を選ぶのが推奨で、kantancadの解説でも「あまり極端に数値を大きくするとパソコンに過度な負担がかかる」と注意書きされています。標準環境(メモリ8GB以上の現代的なWindows PC)なら、分割数50程度までは問題なく扱えます。


書込線色・線種の継承

スプライン曲線で作図される曲線は、現在の書込線色・線種で描かれます。線コマンドや円弧コマンドと同じ仕様で、コマンド起動時に設定されている書込線属性がそのまま全ての曲線に適用されます。

書込線属性を変えたいとき

途中で線色・線種を変えたくなった場合は、いったん作図実行で曲線を確定 → 線属性を切替 → 再度スプライン曲線を作図という流れになります。1本のスプライン曲線の途中で線色を切り替えることはできない仕様のため、「最初の3点間は実線、続きの2点間は破線」のように混在した曲線を描きたい場面では、線色ごとに分けて曲線を作図します。

Tips: 等高線を高さレベルごとに違う線色で描き分けたい場合(5m毎=線色2、1m毎=線色1など)、線色ごとにまとめてスプライン曲線を作図する運用が効率的です。線色を切り替える頻度を最小化することで、作業テンポが落ちません。詳しくは 線属性(線色・線種)の設定 を参照。

要確認: スプライン曲線が単一の曲線要素として記録されるか、短い直線群の集合として記録されるかは実機で範囲選択して確認します。kantancadの解説では「短い直線をつなげて作図される」と記述されており、データ上は線要素の集まりとして扱われる可能性が高いです。


コントロールバーの設定項目(スプライン曲線モード時)

「スプライン曲線」ラジオボタンON状態でコントロールバーへ表示される主なオプションは以下のとおりです。同じ曲線コマンド内の他モード(サイン・2次・ベジェ)とは表示項目が一部異なります。

項目役割解説位置
サイン曲線(ラジオ)サイン波形の曲線モードへ切替サイン曲線の作図
2次曲線(ラジオ)2次関数(放物線)の曲線モードへ切替2次曲線の作図
スプライン曲線(ラジオ)スプライン曲線モードへ切替この記事で解説
ベジェ曲線(ラジオ)ベジェ曲線モードへ切替ベジェ曲線の作図
分割数(テキスト)内部的な直線分割数を指定この記事「分割数を使い分ける」節
連結線指定既存の曲線・直線に滑らかに連結この記事「連結線指定」節
作図実行通過点を確定して曲線を描画この記事「作図実行で確定」節

Tips: コントロールバーの状態(選択中のラジオボタン・分割数の数値)は、コマンドを切替えても保持されます。スプライン曲線で作業したあと別のコマンドに移り、再度曲線コマンドに戻ってきたとき、ラジオボタンが「スプライン曲線」のままになっています。意図しない曲線モードを防ぐため、曲線コマンド起動時にラジオボタンと分割数の状態を一度確認する習慣をつけましょう。


実務での使い方 ★PERSC独自

庭園・公園アプローチの曲線ライン

外構設計や造園計画で頻出するのが、緩やかにカーブするアプローチ通路や園路です。直線で結んだ通路では硬すぎるが、円弧の組み合わせでも自然な流れにならない、というケースで真価を発揮するのがスプライン曲線です。

通路の幅員ラインを2本同時に引きたい場合は、まず中心線をスプライン曲線で描き、複線コマンド ※準備中 で両側にオフセットして外周ラインを派生させる流れが標準です。中心線をスプライン1本で描いておけば、後から線形を微修正したい時も中心線だけ描き直して複線を打ち直すという最小手順で済みます。

河川・水路・側溝の流路ライン

土木関連の図面で頻出する河川流路・農業用水路・側溝のセンターラインは、自然地形に沿って蛇行することが多く、円弧の組み合わせでは表現しきれない自由な曲線になります。地形図上の流路点を順に右クリックで拾ってスプライン曲線で結ぶと、現実の流路に近い表現が一発で得られます。

支川との合流部・分岐部・橋梁横断部など、特定の点を必ず通過させる必要がある設計要件にスプラインの「指示点を必ず通る」性質がぴったり合います。

等高線(地形ライン)

敷地計画・造成計画の地形図で表現する等高線も、スプライン曲線の出番です。測量データから取得した等高点を順に右クリックで拾い、同じ高さレベルの点を一連のスプライン曲線でつないでいきます。

5m毎の主曲線と1m毎の細曲線を線色で描き分け、主曲線=線色2の実線細曲線=線色1の細実線という運用が一般的です。等高線同士は交差しない・閉じることがある(くぼ地・尾根)など製図ルールがあり、そのルールに沿った形でスプライン曲線を描き分けると、見やすく実務に耐える等高線図に仕上がります。

植栽の群落輪郭・芝生エッジ

平面図上で植栽帯・芝生エリア・低木群落の輪郭を表現するときに、直線や円弧では表現しきれない自由な縁取りを描く場面でスプライン曲線が活躍します。

樹木1本を円で描き、それらが連続した群落を外形線で囲って表現するときの外周ラインや、芝生と通路の境界、池の輪郭、レンガ敷きエリアの縁取りなど、自然なゆらぎを持った縁ラインを描く全ての場面で使えます。植栽記号を一通り配置したあとに、群落をスプライン曲線で囲い込むと、配置図の表現密度が一気に上がります。

装飾的な意匠ライン(ロゴ・サイン・ピクトグラム)

サイン計画・ロゴデザイン・ピクトグラム作成で、曲線を含む自由形のシルエットを描くときにスプライン曲線が使えます。本格的なロゴ作成はIllustratorなどのベクターソフトで行うのが一般的ですが、Jw_cadの図面内でサイン板の意匠表現を簡易的に描き起こしたいケースには十分対応できます。

通過点を多めに(10〜20点程度)取って、分割数を80〜100程度に上げると、印刷物にしたときも滑らかな仕上がりになります。完成したロゴ・ピクトは**図形登録コマンド ※準備中** に登録しておくと、再利用が一気に楽になります。

自由形の家具シルエット(曲線を含むテーブル・カウンター)

円弧の組み合わせでは表現しきれない自由曲線の家具天板(弓形カウンター・三日月形テーブル・流線形のレセプションカウンターなど)の輪郭を描くときも、スプライン曲線で対応できます。

設計初期段階のスケッチを起こす時に、寸法的な厳密さよりも意匠としての曲線の流れを優先したい場面で重宝します。寸法が固まったら、円弧の組み合わせや矩形+面取りで描き直す前提のラフ案として活用するのが実務的です。

動線図・避難経路図の曲線部

避難経路図・動線解析図で表現する滑らかに流れる動線を、ジグザグの折れ線ではなく流線で描きたい場合にもスプラインが向きます。線種を点線にして書込線色を切り替えれば、そのまま動線記号として使えます。

直線部分が多い動線は連続線コマンドで描き、曲線部分だけスプラインで補うハイブリッド運用も有効です。

屋根伏図のアール屋根・ドーム輪郭

意匠の効いた住宅・公共建築では、屋根にアールを持たせた曲線屋根・ドーム形状が登場します。ドームの平面投影輪郭・アール屋根の棟ラインなどをスプライン曲線で描くと、円弧の組み合わせでは出せない有機的な形状が表現できます。

屋根の縁ラインをスプラインで描いたあと、ハッチコマンド ※準備中 で屋根面の素材記号を入れる流れが標準です。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: スプライン曲線が描けない・直線になってしまう

→ コントロールバーで「スプライン曲線」ラジオボタンが選択されていない可能性があります。「サイン曲線」「2次曲線」「ベジェ曲線」のいずれかが選ばれていると、別のモードで描かれます。コントロールバーのラジオボタン4つを確認し、「スプライン曲線」が選択された状態になっているかを確認してください。

Q: 通過点を打ったのに曲線が描かれない

→ スプライン曲線は、通過点を打ち終えたあと「作図実行」ボタンまたは Enter キーで確定する二段階方式です。通過点を打っただけでは仮表示の状態のままで、確定操作を実行するまで実線として描かれません。最後の点を打ったあとは必ず「作図実行」または Enter キーを押しましょう。

Q: Enterキーを押しても作図実行されない

→ コントロールバーの「分割数」テキストボックスにフォーカスが残っていると、Enterキーが入力欄の確定として処理されます。一度作図ウィンドウを左クリックでアクティブ化してから、改めて Enter キーを押すか「作図実行」ボタンをクリックしてください。

Q: 曲線が思ったよりカクカクしている・滑らかにならない

→ 「分割数」が小さすぎる可能性があります。標準は30〜50程度ですが、滑らかな仕上がりを優先したい場合は60〜100に上げて作図し直してください。分割数の変更は新規作図のみに効くため、作図前に必ず数値を確認します。

Q: 通過点と通過点の間で曲線が急角度になる・頂点が鋭角になる

→ 通過点を急角度で配置すると、その頂点付近がほぼ鋭角に描かれます。スプライン曲線は「指示した点を必ず通る」性質があるため、通過点の配置自体が曲線の角度を決めます。滑らかな仕上がりにしたい場合は、通過点同士をある程度離し、急激な方向転換を避けて配置してください。kantancadの解説でも「目盛グリッドを使って指示間隔を均一にすると滑らかな曲線が描ける」と推奨されています。詳しくは 軸角・目盛・基準点設定 を参照。

Q: 既存の曲線につなげたら、つなぎ目が不自然に角張った

→ 単に既存曲線の端点を右クリックで拾って新しい曲線を描くと、位置はぴったり合いますが接線方向(傾き)が引き継がれないため、つなぎ目で角張ります。滑らかに連結したい場合は、コントロールバーの「連結線指定」ボタンを使って既存の曲線を指示してから新しい曲線を描いてください。後から曲線を延長したいときは、必ず連結線指定から始める運用に切り替えましょう。

Q: 通過点を打ち間違えた・1点だけ取り消したい

→ 通過点指示中に Esc キーを押すと、直前の指示が1段階ずつ巻き戻りますEsc キーは「巻き戻し」の用途で、コマンド終了ではありません。打ち間違えた点だけを取り消して再指示できます。詳しくは マウス操作の基本 を参照。

要確認: 通過点指示中の Esc キーで点が1個ずつ取り消される挙動と、「作図実行」前にすべての点を Esc で消したときの曲線コマンド自体の終了有無は実機で確認します。

Q: 描いた曲線を範囲選択したら、たくさんの線が選ばれてしまう

→ スプライン曲線は内部的に短い直線をつなげて作図される仕様です。範囲選択すると、その分割数分の線要素として拾われる可能性があります。曲線全体を一括で扱いたい場合は、図形登録コマンド ※準備中 でひとつの図形として登録するか、ブロック化コマンド ※準備中 で1要素にまとめると扱いやすくなります。

要確認: スプライン曲線が個別の線要素として記録されるか、単一の曲線要素として記録されるかは、実機で範囲選択+属性確認で実測します。

Q: スプライン曲線とベジェ曲線、どちらを使えばいいかわからない

「指示した点を必ず通過させたい」場合はスプライン曲線「指示した点を制御点として滑らかな曲線を描きたい(点を通過しなくてよい)」場合はベジェ曲線を使います。実務では「ここを必ず通る曲線」というケースが多いため、スプライン曲線の出番のほうが大半です。詳しくは ベジェ曲線の作図 を参照。

Q: スプライン曲線で閉じたループ(始点と終点が同じ位置)を描きたい

→ 始点を右クリックで読取点として打ち、終点も同じ位置を右クリックで打って「作図実行」すれば、見た目上は閉じたループになります。ただしつなぎ目が滑らかにならないことが多いため、池の輪郭など完全に閉じた自由曲線が必要な場面では、「連結線指定」を使って2本のスプライン曲線で円形を作るほうが綺麗に仕上がります。

要確認: 始点と終点を同じ位置で指示した閉じたループの挙動(自動で滑らかに閉じる仕様があるか、つなぎ目が角張るか)は実機で確認します。

Q: 分割数を変えたら、すでに描いた曲線も変わるはず…と思ったら変わらない

→ 「分割数」は新規作図のみに反映され、既に作図済みの曲線には遡及反映されません。既存曲線の分割数を変えたい場合は、その曲線を消去して描き直す必要があります。点の数が多いスプラインを描き直すのは手間なので、作図前に必ず分割数を確認する習慣をつけましょう。

Q: 曲線コマンドが起動できない・反応しない

→ ツールバーで違うアイコンをクリックしている可能性があります。コントロールバーに「サイン曲線」「2次曲線」「スプライン曲線」「ベジェ曲線」のラジオボタンと「分割数」テキストボックスが並んでいるかを確認してください。違う表示になっている場合は、左ツールバーの「作図(2)」内「曲線」ボタンを左クリックし直して曲線コマンドを再起動します。

Q: 「作図実行」したのにコマンドが終わらず別の曲線が始まる

→ 曲線コマンドの「作図実行」は1本の曲線を確定する操作で、コマンド自体は継続します。次の場所で始点をクリックすると新しいスプライン曲線が始まります。コマンドそのものを抜けたい場合は、別のコマンド(線・矩形・消去など)に切り替えます。


関連項目


まとめ

  • スプライン曲線は「曲線」コマンド(作図(2)ツールバー)→ コントロールバー「スプライン曲線」ラジオボタンで作図モードに切替える
  • 基本フローは始点 → 中間点 → ... → 終点 → 作図実行。指示点を必ず通る滑らかな曲線が描ける性質が特徴
  • 作図実行」ボタン または Enter キーで曲線が確定する。線コマンドのような「クリックで即確定」の挙動とは異なる
  • 分割数」テキストボックスで曲線の滑らかさを調整。標準は30〜50、滑らか重視なら60〜100、軽量重視なら20〜30が目安
  • 既存の曲線・直線に滑らかに連結したいときは「連結線指定」ボタンを使う。普通に右クリックで端点に合わせるだけだと、つなぎ目が角張る
  • 曲線は書込線色・線種を継承する。途中で線属性は変えられないため、切替えたい場合は曲線を確定してから次の曲線を描く
  • 庭園・公園のアプローチ、河川流路、等高線、植栽群落輪郭、装飾的意匠ライン、自由形家具など、真円や直線では表現できない自由曲線が必要な全ての場面で使う基幹コマンド