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未検証

古いバージョンのJWW形式で保存

このページでできるようになること

Jw_cadで作図中の図面を、古いバージョンのJw_cadでも開けるJWW形式で保存できるようになります。あわせて、旧バージョン保存が必要になる場面の見分け方、保存ダイアログ内の「旧バージョンで保存」チェックボックスの位置と操作、互換保存で失われる可能性がある要素、保存後に拡張子が .jww のまま変わらないことの確認、相手側で開けないと言われたときの対処までを一通り理解できます。

背景: Jw_cadは長年にわたってバージョンアップを重ねてきたソフトです。新しいバージョンで保存したJWWファイルには新機能のデータ構造が含まれることがあり、古いバージョンのJw_cadでは読み込みエラーや一部要素の欠落が起こる場合があります。「旧バージョンで保存」は、こうした受け渡し時のトラブルを防ぐために用意された機能です。


旧バージョン保存が必要になる場面

新規作成からの自分専用の作業ファイルでは、旧バージョン保存を意識する必要はありません。常に最新バージョンで保存しておくのが自然です。一方、以下のような場面では旧バージョン保存の出番になります。

場面状況旧バージョン保存の判断
旧版Jw_cadを使う事務所への図面送付相手が長年Ver.6/Ver.7系のまま運用必要(相手のバージョンに合わせる)
公共発注者・工事元請からの「Jw_cad旧版指定」仕様書で旧バージョンを指定必要(指定バージョンを選択)
確認検査機関・行政との図面授受受領側の環境バージョンが古い必要(事前確認が確実)
自社内・最新環境での日常作業全員 公式最新版(Version 10系、v10.02.1 を含む)で統一不要(標準のJWW形式でOK)
同業他社との一般的な図面交換相手も比較的新しいバージョン通常は不要(問い合わせがあれば対応)

PERSCの推奨: 図面を渡す前に、可能な限り相手のJw_cadバージョンを確認しましょう。「Ver.いくつをお使いですか」と一言確認するだけで、後の「開けない」問い合わせを未然に防げます。バージョンが分からない場合は、保守的に少し古めのバージョンで保存して渡す方が安全です。


起動方法

「旧バージョンで保存」は単独のコマンドではなく、「名前を付けて保存」ダイアログ内のチェックボックス機能として用意されています。そのため起動の入り口は「名前を付けて保存」と同じです。

方法操作
メニューバーファイル」 →「名前を付けて保存
ツールバーメインツールバーの「保存」ボタンを左クリック

「名前を付けて保存」コマンド全体の起動・基本操作は 名前を付けて保存 を参照してください。この記事では、ダイアログ内で「旧バージョンで保存」チェックボックスを使う部分に絞って解説します。


基本操作(旧バージョン保存の手順)

注意: 旧バージョン保存を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:

  1. コピー退避: 対象JWWファイルを別名でコピーバックアップ(例: 1F平面図.jww1F平面図_current_2026-05-09.jww を最新バージョン形式のまま別フォルダに保管)
  2. 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、旧バージョン保存後の図面で新機能要素(ソリッド・寸法図形・線記号変形等)が欠落していないかを確認(バックアップから戻せる前提を作る)
  3. 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の手順を実行

旧バージョン保存は 新バージョン固有のデータ構造を切り捨てる操作 です。同名で旧バージョン保存すると、最新版にしかない情報が 永続的に失われ、復元できません。原本に対して直接旧バージョン保存を実行する前に、必ず最新バージョン形式のバックアップを別フォルダに保管してください。

旧バージョン保存サマリー(全6ステップ)

#操作所要
1メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」数秒
2保存先フォルダを選択(左側ツリーから)数秒〜
3ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリック数秒
4「新規作成」ダイアログ右側の「旧バージョンで保存」にチェック数秒
5横に並んだバージョン番号のラジオボタンから保存したいバージョンを選択数秒
6「名前」「メモ」を入力 →「OK」→ 確認ダイアログで「はい」10〜30秒

合計: おおむね30秒〜1分で完了します。各ステップの詳細は以下のとおりです。

手順1: 「名前を付けて保存」コマンドを実行

メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」を左クリックします。「ファイル選択」ダイアログが画面中央に開きます。

手順2: 保存先フォルダを選択

ダイアログ左側のフォルダツリーから保存先のフォルダを左クリックして選びます。旧バージョンで保存するファイルは「互換用」「送付用」など別フォルダに分けて管理すると、後で誤って自分の作業ファイルに上書きする事故を防げます。

手順3: 「新規」ボタンを左クリック

ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリックします。「新規作成」ダイアログが新しく開きます。

背景: Jw_cadの「名前を付けて保存」では、ファイル名や保存形式・旧バージョン指定をすべて「新規作成」ダイアログ内で行います。Windows標準のダイアログとは違うため、初回はとまどいやすいポイントです。詳しい構造は 名前を付けて保存 を参照してください。

手順4: 「旧バージョンで保存」にチェックを入れる

「新規作成」ダイアログの右側に「旧バージョンで保存」というチェックボックスがあります。これを左クリックしてチェックを入れます。

チェックを入れると、横に並んでいるバージョン番号のラジオボタンが有効化されます(チェックを入れる前はグレーアウト状態で操作できません)。

要確認: チェックボックスのラベル文言(「旧バージョンで保存」「古いバージョンで保存」等の表記揺れ)は実機で確認します。

手順5: 保存したいバージョンを選択

チェックボックスの横に並んだバージョン番号のラジオボタン(例: Ver.5 / Ver.6 / Ver.7 / Ver.8 など。Version 10.02.1 で表示される選択肢一覧は実機要確認)から、相手のバージョンに合わせたものを左クリックして選びます。

要確認: ラジオボタンに表示されるバージョン番号の選択肢一覧は実機で確認します。最新バージョンが対応する「旧バージョン」の最古到達点も同時に確認します。

PERSCの推奨: 相手のバージョンが正確に分からない場合、1〜2世代古いバージョンを選んでおくと多くのケースで読み込めます。最新版で保存して開けないトラブルを起こすより、1段階下げて互換性を優先する方が実務上は安全です。

手順6: 「名前」「メモ」入力 →「OK」→ 確認ダイアログ

通常の「名前を付けて保存」と同様、「名前」入力欄にファイル名、必要に応じて「メモ」欄に注釈を入力します。

PERSCの推奨: ファイル名に互換保存である旨を明記するのが安全です。例: 2026A03_平面_R2_Ver7互換.jww。後で「これは旧バージョン保存ファイル」だと一目で分かるようにしておくと、誤って自分の最新作業ファイルに上書きする事故を防げます。

OK」ボタンを左クリックすると、旧バージョン保存の確認ダイアログが表示されます。「はい」をクリックすると保存が完了します。

要確認: 旧バージョン保存の確認ダイアログの正確な文言(「古いバージョンで保存します。よろしいですか?」等)は実機で確認します。


保存後の確認ポイント

旧バージョンで保存したあとは、以下の3点を確認しておくとトラブルの予防になります。

確認項目確認方法
拡張子エクスプローラーで対象ファイルを表示し、.jww のままになっていることを確認
ファイルサイズ元の最新版ファイルとサイズに大きな差がないか比較
試し開き可能なら旧バージョンのJw_cad環境で実際に開いて表示崩れがないか確認

背景: 「旧バージョンで保存」を行っても拡張子は .jww のまま変わりません。これは旧バージョン・新バージョンともJWW形式というファイル形式自体は同じで、内部のデータ構造の世代が異なるだけだからです。拡張子だけでは互換保存の有無を見分けられないため、ファイル名やフォルダで管理するのが推奨です。

要確認: 拡張子が .jww のまま変わらないことを実機で確認します。


互換保存で失われる可能性がある要素

旧バージョンには存在しなかった新機能を使った図面を旧バージョンで保存すると、その新機能で描いた要素が変換・簡略化・欠落する可能性があります。代表的なのは以下のような要素です。

要素リスク推奨対応
ソリッド(塗り潰し)旧版で表示されない可能性必要なら線分で外形を残す
寸法図形(参照寸法・グループ寸法)通常の文字列に変換される可能性寸法値の数値そのものは残るが、再編集機能は失われやすい
線記号変形の最新バリエーション該当パターンが旧版に存在しない場合に消失標準的な線記号に置き換えてから保存
画像挿入の最新フォーマット対応BMP以外がプラグイン依存のため互換保存後に表示できない場合がある画像はBMP化、またはWord/PDF等で別添
印刷設定・色変換テーブル設定値が旧版で読み込めない場合あり印刷設定は受領側で再設定する前提で送る

要確認: 上記の各要素について、最新版→旧版で実際にどこまで欠落・変換されるかは実機検証が必要です。

注意: 互換保存後のファイルを自分の最新作業ファイルとして上書き保存しないでください。新機能で描いた要素が失われた状態で確定してしまいます。互換保存ファイルは「送付専用のコピー」と割り切り、自分の手元には最新形式のオリジナルを必ず残しておきましょう。

PERSCの推奨: 互換保存後の確認は、可能であれば実際にその旧バージョンで開いて表示崩れがないかを見るのが最も確実です。旧バージョンのJw_cadは公式サイトの過去版アーカイブから入手できます(Jw_cad公式サイト)。重要案件では、互換性検証用に旧版を1つ残しておくのも実務的な選択肢です。


派生パターン

パターンA: 別形式(DXF/SFC)と組み合わせて受け渡す

相手側が「Jw_cadではなくAutoCADを使っている」「電子納品でSFC形式が必要」という場合は、旧バージョン保存ではなく別形式での保存が必要です。混同しやすいので使い分けを整理します。

相手の環境推奨フォーマット
古いバージョンのJw_cadJWW(旧バージョン保存)★この記事の対象
AutoCADなど他社CADDXF形式
公共発注の電子納品SXF(SFC・P21)形式
図面の最終確認のみ(編集不要)PDF出力

詳しい使い分けは JWW形式とJWC形式の違い ※準備中、DXF形式で保存 ※準備中、SFC・P21形式の読込と保存 ※準備中 を参照してください。

パターンB: バージョン違いの複数版を一括で出力する

「Ver.7用」「Ver.8用」「最新用(Version 10系)」を同時に作っておきたい場合、Jw_cadには一括出力機能がないため手動で繰り返し保存します。

手順

  1. 最新形式で「名前を付けて保存」 → 元ファイル 案件名_R1.jww
  2. 同じファイルを「名前を付けて保存」 → 旧バージョン保存にチェック → Ver.7選択 →「案件名_R1_Ver7互換.jww」で保存
  3. 必要なら別バージョンも繰り返し保存

Tips: バージョン違いの複数版を作る際は、ファイル名にバージョンを明記するルールを徹底しましょう。「R1.jww」と「R1_Ver7互換.jww」を混同して上書きすると、互換保存で失われた要素が最新版にも反映されてしまいます。

パターンC: 受け取り側のために「形式メモ」を添える

旧バージョン保存ファイルを送付する際は、ファイル単体では「どのバージョン向けか」が相手に伝わりません。送付メールやREADMEに以下のような一文を添えておくと親切です。

添付の jww ファイルは Ver.7 互換形式で保存しています。
Ver.8 以降(Version 10系を含む)のJw_cadでもそのまま開けますが、
最新形式として再保存される際はファイル名末尾の「_Ver7互換」
を消してご利用ください。

PERSCの推奨: 案件初回の図面授受時に「バージョン確認シート」のような小さな書面でお互いのJw_cadバージョンを共有しておくと、以降の図面授受がスムーズになります。建築実務では同じ協力会社と数年にわたって付き合うため、最初の手間が長期的に効きます。


実務での使い方 ★PERSC独自

旧Jw_cadで運用する事務所への図面送付

地域の老舗設計事務所や、施工会社の図面担当が「長年Ver.6/Ver.7系で運用」というケースは現場で意外に多くあります。最新バージョンで保存したファイルを送って「開けない」「文字がずれる」と問い合わせを受けた経験は、Jw_cadユーザーなら一度はあるはずです。

PERSC編集部が現場で実践している運用

  1. 初回案件で必ずバージョン確認: 「お使いのJw_cadは何バージョンですか?」を最初の図面授受メールで確認
  2. 相手バージョンを案件カルテに記録: 案件フォルダのトップに _受領設定.txt のようなメモを置き、バージョン情報を共有
  3. 送付前に互換保存ルールを統一: チーム内で「Ver.いくつ向けには旧バージョン保存する」という閾値を決めておく
  4. 送付ファイルは「送付用」フォルダに分離: 自分の作業ファイルと混ざらないよう、99_送付済 フォルダに互換保存版だけ保管

確認申請・行政提出での互換保存判断

確認検査機関や行政によっては、受領側の環境バージョンが指定される場合があります。電子申請のシステム要件として「Jw_cad Ver.○以降で作成」と書かれていることもあれば、逆に「○○版以前で読み込めるファイル」と指示されることもあります。

PERSCの推奨: 確認申請で図面を提出する前に、提出先の電子申請システム要件ページでJw_cad対応バージョンを必ず確認しましょう。指示が見つからない場合は、申請窓口に直接「Ver.いくつで保存すれば良いですか」と問い合わせるのが最短です。

新機能を使った図面の互換保存判断

新しいバージョンの新機能(ソリッド塗り潰し・最新の寸法図形機能・新しい線記号変形など)を多用した図面は、旧バージョンで保存すると見た目や情報が大きく変わってしまう場合があります。

PERSC編集部の判断フロー

1. 互換保存が必要か?  →  No → 最新形式でそのまま保存
            ↓ Yes
2. 新機能を使っているか? → No → そのまま旧バージョン保存
            ↓ Yes
3. 新機能の代替表現に置き換え可能か?

   Yes → 線分・標準文字に置き換えてから旧バージョン保存
   No  → DXF/PDF等の別形式での送付を検討

新機能を多用した図面を「無理に旧バージョン保存して送る」より、「最新形式 + PDF」を併送する方が結果的にトラブルが少ないこともあります。形式選択は受領側の用途(再編集が必要か・閲覧だけで良いか)に合わせて判断しましょう。

「最新形式オリジナル」を必ず手元に残す運用

旧バージョン保存は送付専用と割り切るのが鉄則です。手元の作業ファイルとして互換保存版を使い続けると、新機能で描いた要素を失った状態で作業を継続してしまい、後から戻せなくなります。

PERSC編集部では以下のルールでファイルを管理しています。

ファイル用途保存形式
案件_R2.jww自分の作業オリジナル最新形式
送付済/案件_R2_Ver7互換.jww相手送付用のコピー旧バージョン保存
送付済/案件_R2.pdf確認用の閲覧版PDF出力

このように送付用と作業用を物理的にフォルダ分離しておくと、誤上書き事故が起こりにくくなります。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「旧バージョンで保存」のチェックボックスが見つからない

→ 「新規作成」ダイアログ内で、「ファイル」のラジオボタンが選択されていることを確認してください。「フォルダ」が選択されている状態では、フォルダ作成用のUIが表示され、旧バージョン保存のチェックボックスは現れません。

Q: バージョン番号のラジオボタンがグレーアウトして選べない

→ 「旧バージョンで保存」のチェックボックスにチェックが入っていない状態です。先にチェックボックスを左クリックしてチェックを入れると、横のバージョン番号ラジオボタンが有効になります。

Q: 旧バージョンで保存した後、拡張子が変わってしまったように見える

→ 「旧バージョンで保存」を行っても拡張子は .jww のまま変わりません。エクスプローラーの表示設定で「登録されている拡張子は表示しない」がオンになっていると拡張子が見えないので、設定をオフにすると確認できます。

Q: 相手から「送ってもらったファイルが開けない」と言われた

→ 以下を順に確認してください。

  1. 相手のJw_cadバージョンを再確認(想定より古い可能性)
  2. 旧バージョン保存のチェックを入れ忘れていないか確認
  3. 1〜2世代古いバージョンを選んで保存し直して再送付
  4. それでも駄目なら、DXFまたはPDFでの送付を検討

詳しいトラブル対処は ファイルが開けない・読込エラー ※準備中 を参照してください。

Q: 旧バージョンで保存したら、ソリッド(塗り潰し)が消えてしまった

→ 旧バージョンに該当機能が存在しない場合、その要素は変換・欠落します。以下のいずれかで対応してください。

  • 重要な塗り潰しは線分の閉じた領域で外形を残す
  • 視覚的な塗り潰しが必須なら、PDF出力で見た目を確定させた版を併送
  • 受領側に「最新版でしか塗り潰しは見えません」と一言添える

Q: 旧バージョンで保存したファイルを開いて作業しても良いか?

作業継続は推奨しません。互換保存版をそのまま編集・上書きすると、新機能で描いた要素を失った状態で確定してしまいます。互換保存版は「送付用のコピー」として保管し、編集作業は最新形式のオリジナルで継続しましょう。

Q: 自分のJw_cadのバージョンを確認したい

→ Jw_cadのメニューバー「ヘルプ」→「バージョン情報」から現在のバージョンを確認できます。詳しくは バージョン情報の確認 ※準備中 を参照してください。


関連項目


まとめ

  • 「旧バージョンで保存」は「名前を付けて保存」ダイアログ内のチェックボックス機能で、Jw_cad旧版でも開けるJWW形式を出力する
  • 操作は「新規作成」ダイアログ右側の「旧バージョンで保存」チェック → バージョン番号ラジオボタン選択 →「OK」→ 確認ダイアログで「はい」
  • 拡張子は .jww のまま変わらないため、ファイル名やフォルダで互換版を識別する
  • ソリッド・寸法図形・線記号変形等の新機能要素は変換・欠落する可能性があるため、必ず最新形式オリジナルを手元に残す運用が必須
  • 受領側のバージョンを事前確認し、不明なときは1〜2世代古いバージョンで保守的に保存するのが実務上の安全策