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未検証

便利な外部ツール総覧(カタログ)

このページでできるようになること

Jw_cadの作業を補助する代表的な外部ツール・補助ソフトを、用途別に俯瞰できるようになります。「やりたい操作 → どのツールを選べばよいか」を一覧で確認し、それぞれの入手元・配布形態(フリー/シェア)・対応OSを把握できます。

背景: Jw_cad本体には作図に必要な機能がひととおり揃っていますが、雲マークの作図他社CADとのデータ交換画像形式の拡張PDFの統合といった一部の作業は、外部ツールに頼ったほうが速くて確実です。長く使われているソフトのため、有志が開発した便利ツールが多数公開されており、組み合わせて使うのが標準的な運用になっています。

注意: 外部ツール(.exe .bat .spi 等)は 任意のコマンドを実行できる ため、信頼できない配布元から入手したファイルを実行すると セキュリティリスク があります。

安全に使うための原則:

  1. 配布元を確認: 公式サイト、PERSC配布、業界既知の作者の配布物のみ使用
  2. ウイルススキャン: ダウンロード後、必ずアンチウイルスソフトでスキャン
  3. ソースコード/中身の確認: .bat ファイルは可能な限りテキストエディタで中身を確認、.exe はバージョン情報・電子署名を確認
  4. テスト環境で先行実行: 重要な図面ファイルではなく、コピー or テスト用JWWで先行動作確認
  5. 管理者権限不要のものを優先: 管理者権限を要求するツールは慎重に判断、SmartScreen警告が出る場合は配布元の信頼性を再評価

不審な動作(ファイル削除、外部通信、レジストリ変更等)が見られた場合は即座に実行を中断してください。詳細は 外部変形プログラムのインストール のセキュリティ原則も参照してください。


このページの位置づけと委譲先

このページは「どんな外部ツールがあるか/どれを選ぶか」のカタログです。各ツールの詳細手順はそれぞれの専用記事に委譲しています。

領域カタログ掲載詳細手順の参照先
形式変換ツール(JacConvert / JWC2JWW など)◎(概要)形式変換ツール
PDF出力本体(CubePDF / Microsoft Print to PDF)△(用途のみ)PDF出力
BMP以外の画像挿入(Susie Plug-in)△(用途のみ)BMP以外の画像挿入
外部変形プログラム本体の使い方○(概要)このページ末尾の節を参照

用途別の早見表

「やりたいこと」から逆引きできる早見表です。詳細はそれぞれの節へ進んでください。

やりたいこと代表的なツール配布形態
修正箇所を雲マークで囲みたいjww雲すけ(外部変形)フリー
DXFファイルがJw_cadで化ける/崩れるJacConvertシェア(試用あり)
旧形式のJWCファイルをJWWへ変換したいJWC2JWWフリー
JPG・PNGなどBMP以外の画像を貼りたいSusie Plug-inフリー
三斜面積を自動計算して面積表まで作図したい[三斜計算](標準添付の外部変形)同梱
複数のPDFを1つのPDFに結合したいPDFreDirect 等フリー/シェア混在
圧縮ファイル(.lzh / .zip)を解凍したい解凍ソフト全般フリー
自作のバッチ処理でJw_cadを拡張したい外部変形プログラム(自作含む)自作可

カタログ本編

ツールはカテゴリ別に並べています。☆=フリー/■=シェアウェア/□=同梱の3区分で配布形態を示します。

A. 作図補助系(特殊な図形を描くためのツール)

A-1. jww雲すけ ☆フリー

項目内容
用途修正範囲を示す雲マークを作図する外部変形プログラム
配布元Vector(外部変形プログラムのカテゴリ)
動作環境Windows(Jw_cadが動く環境であれば動作)
配布形態フリーソフト
導入方式インストーラー実行→生成フォルダを C:\JWW 配下に配置
起動方法[その他]→[外部変形]→ jww雲すけのフォルダ→ jww雲すけ.bat
設定項目雲ピッチ・雲の深さ等をダイアログで指定

背景: Jw_cad本体には雲マークを直接描くコマンドがありません。確認申請の指摘訂正・施工図の改訂版作成などで「修正箇所を雲で囲む」作業が頻繁に発生する建築実務では、このツールが事実上の定番になっています。

A-2. [三斜計算](標準添付の外部変形)□同梱

項目内容
用途三角形に分割した敷地の三斜面積計算と面積表の自動作図
配布元Jw_cadインストーラに同梱(追加導入不要)
場所C:\JWW\JWW_SAMP 等のサンプルフォルダ
起動方法[その他]→[外部変形]→ 三斜計算のフォルダ→ .bat
出力各三角形の辺長・面積、合計面積表

Tips: 敷地求積図は実務で頻出する成果物です。標準添付なのにあまり知られていない機能のひとつなので、先輩から教わる前に押さえておくと差がつきます。

A-3. ハッチング自動化系の外部変形 ☆フリー(複数公開)

項目内容
用途複雑な多角形の内部に対するハッチング自動化、模様パターン充填の効率化
配布元個人開発者がVectorや個人サイトで公開(複数あり)
配布形態フリーが中心
注意点バージョン更新が止まっているものも多い。動作確認してから採用

要確認: ハッチング系外部変形プログラムは公開元が多岐にわたります。導入候補のリストアップは別記事で扱う予定です。


B. ファイル形式変換系(CAD間連携・旧形式吸収)

注意: 形式変換ツールの詳細手順形式変換ツール にまとめています。このページではカタログ概要のみ掲載します。

B-1. JacConvert ■シェアウェア

項目内容
用途JWW・DXF・DWG間の相互変換支援。文字化け/線種化けを補正
配布元建築フォーラム(一次配布元)
配布形態シェアウェア(参考: 2,500円)
試用期間2ヶ月(機能制限なしでの試用が可能)
動作環境Windows
PDF出力図面ファイルのPDF変換も可能(バージョンによる)
推奨度DXFのやり取りが多い実務者には特に有用

要確認: 価格・試用期間は変動する可能性があります。導入検討時は配布元の最新情報を確認してください。

B-2. JWC2JWW ☆フリー

項目内容
用途DOS版Jw_cadのJWCファイルをWindows版形式(JWW)へ変換
配布元Vector
配布形態フリーソフト
圧縮形式lzh形式で配布されることが多く、解凍ソフトが必要
動作環境Windows
副次効果微妙な数値誤差の補正が行われる場合がある

背景: Jw_cad本体にもJWC読み込み機能はありますが、JWC2JWWは寸法値と実距離の微小なずれを補正してくれることがあり、古い図面の再利用時に重宝します。

B-3. その他の形式変換ツール(参考)

ツール名想定用途配布形態
各種DWG変換ツールDWGとJWWの相互変換フリー/シェア混在
SXF・SFC関連ツール公共CAD製図基準への対応フリーが多い
CAD汎用ビューア受領した図面の確認のみフリーが多い

PERSCの推奨: 公共工事の納品でSXF(SFC)形式が指定された場合は、Jw_cad本体の保存形式変更で対応できる場面が多いです。専用変換ツールが必要かどうかは、まず本体機能を試してから判断しましょう。


C. 画像・プラグイン系

C-1. WIC Susie Plug-in(iftwic.spi)☆フリー — 詳細は別記事

項目内容
用途Jw_cadの「画像挿入」でJPG・PNG等のBMP以外の画像を扱えるようにする
配布元TORO's Library 等(複数の派生版あり)
配布形態フリーソフト(プラグイン)
導入方式入手したzipを解凍し、iftwic.spiC:\JWW フォルダへ配置
動作確認Jw_cadを再起動し、画像挿入ダイアログでJPG/PNGが選択できるか確認

注意: 詳細な導入手順は BMP以外の画像挿入 を参照してください。このカタログでは存在と用途のみの紹介に留めます。

C-2. その他のSusieプラグイン群 ☆フリー

プラグイン対応形式用途
ifpeg.spiJPEGJPG画像の挿入
ifpng.spiPNGPNG画像の挿入
iftwic.spi(WIC)多形式統合1つで多くの形式を吸収

PERSCの推奨: 個別形式のプラグインを複数入れるより、WIC版(iftwic.spi)の1本だけを入れて済ませるほうが管理が楽です。


D. 印刷・PDF系

D-1. PDF出力本体(仮想プリンタ)

ツール名配布形態備考
Microsoft Print to PDF□同梱(Windows標準)追加インストール不要
CubePDF☆フリーパスワード保護等の高機能
その他の仮想PDFプリンタ☆/■混在用途に応じて選択

注意: PDF出力の詳細手順(用紙設定・解像度・カラー設定等)は PDF出力 にまとめています。

D-2. PDFreDirect ☆フリー(PDF統合・編集)

項目内容
用途複数のPDFを1つのPDFに結合、ページ並べ替え、特定ページの抽出
配布元海外フリーソフト(個人開発)
配布形態フリーソフト(無償版)/有料版もあり
動作環境Windows
主な使いみち平面図・立面図・断面図の各PDFを1冊にまとめて提出書類化

要確認: PDFreDirectは英語版です。日本語UIを優先する場合は、近年は無料の代替ツール(複数あり)が増えているため、用途で選び直す価値があります。

D-3. 圧縮・解凍ツール ☆フリー

ツール名用途
解凍ソフト全般.lzh .zip .rar の展開

背景: Jw_cad関連の外部変形やプラグインは、古いものだと lzh形式で配布されていることがあります。Windows標準の解凍機能は zip までしか対応していないため、lzh対応の解凍ソフトを1本入れておくと困りません。

Lhaplus等の老舗解凍ソフトは開発が止まっているものもあるため、現役で更新されているツールを選びましょう。


E. 外部変形プログラムの「枠組み」自体

E-1. [外部変形]コマンド □同梱

項目内容
位置づけJw_cadの拡張機構そのもの。外部ツール導入の入口
メニュー[その他]→[外部変形]
ツールバー[その他(1)]→[外変]
仕組みバッチファイル(.bat)を起点に、Jw_cadと一時ファイル(JWC_TEMP.TXT)でデータをやり取り
必要環境単独実行ファイル付きのプログラムは追加環境不要。スクリプト系(AWK / Ruby)は実行環境の整備が必要

背景: 「外部変形」はJw_cad本体に組み込まれたプラグイン機構です。前述のjww雲すけ・三斜計算・ハッチング自動化系などは、すべてこの仕組みの上で動いています。

E-2. AWK・Ruby系の実行環境

外部変形プログラムには、**実行ファイル付き(.exe同梱)**で単独動作するものと、AWK/Rubyなどのスクリプトで書かれていて実行環境を別途用意する必要があるものがあります。

種類動作要件導入難度
.exe同梱型フォルダを C:\JWW 配下に置くだけ
AWK系スクリプトAWK実行環境(gawk等)の事前導入
Ruby系スクリプトRuby実行環境の事前導入中〜高

PERSCの推奨: 初心者のうちは**.exe同梱型のみ**を採用するのが安全です。AWK/Ruby系は便利なものも多いですが、実行環境のパスが通っていないと動かない等のトラブルが発生しやすく、原因特定が難しくなります。


配布形態と費用感のまとめ

Jw_cad関連の補助ツールはフリーが中心ですが、業務の質を上げるためにシェアウェアを1〜2本だけ選ぶのが現実的です。

配布形態代表例費用感
□ 同梱(追加費用なし)三斜計算、外部変形コマンド本体、Microsoft Print to PDF0円
☆ フリーjww雲すけ、JWC2JWW、Susie Plug-in、CubePDF、PDFreDirect0円
■ シェアウェアJacConvert数千円〜(試用期間あり)

PERSCの推奨: まずフリー+同梱の組み合わせで運用を始め、DXFの受け渡しトラブルが頻発するようならJacConvertを試用してみる、という順番がおすすめです。最初から有料ツールを揃える必要はありません。


導入時の共通注意点

外部ツール全般に共通する、導入前後のチェックポイントです。

1. 配布元の信頼性

  • 公式サイト・Vector・窓の杜・建築フォーラムなど素性の明らかな配布元から入手する
  • 個人ブログ等の二次配布は、原則として一次配布元を辿ってから判断する
  • ダウンロード時にブラウザがブロックする場合があるが、配布元が明確であれば「保存」を選んで進める

2. 配置場所の原則

  • Jw_cadと連携する外部変形やプラグインは、原則として C:\JWW 配下に配置する
  • 解凍したフォルダはフォルダ単位でコピーする(中身を散らばせない)
  • Susie Plug-inの .spi ファイルだけは C:\JWW 直下に置く

3. 動作確認のフロー

  1. Jw_cadを一度終了する
  2. ファイルを所定の場所に配置する
  3. Jw_cadを再起動する
  4. 該当機能(外部変形ダイアログ/画像挿入ダイアログ等)で読み込めるか確認する

注意: 配置後にJw_cadを再起動しないと認識されないツールが多くあります。「入れたのに動かない」場合は、まず再起動を試してください。

4. ライセンス条項の確認

  • フリーでも商用利用の可否が個別に定められていることがあります
  • シェアウェアは法人利用ライセンスの条項を必ず確認しましょう
  • 試用期間付きのツールは、業務に組み込む前に正式購入の判断を済ませておくのが安全です

実務での使い方 ★PERSC独自

シーン1: 確認申請の差し戻し対応

確認申請で行政から指摘事項が返ってきた場合、修正箇所を雲マークで囲んで再提出するのが一般的なルールです。

  • 使うツール: jww雲すけ
  • 流れ: 指摘箇所を確認 → 図面を修正 → jww雲すけで雲マーク作図 → 修正版として再出力
  • ポイント: 雲マーク内には「コメント番号」を入れることが多いため、文字コマンドと組み合わせて使います。

シーン2: 外注先からのDXFが崩れて開く

構造設計事務所や設備業者から受領したDXFファイルが、Jw_cadで開くと縮尺がおかしい・線が消えている、といったトラブルは現場で頻発します。

  • 使うツール: JacConvert
  • 流れ: DXFをJw_cadで開いて症状を確認 → JacConvertでDXF→JWWに変換 → 正常な状態で開けるか確認
  • ポイント: 試用期間中に「自社の取引先のDXFが正常に変換できるか」を確認してから購入を判断します。

シーン3: 既存図の写真貼り付け(リフォーム提案)

リフォーム案件で現状写真を平面図に貼り付けて提案資料化する作業が発生します。

  • 使うツール: Susie Plug-in
  • 流れ: スマホ写真(JPG)をPC転送 → 画像挿入コマンドでそのまま貼り付け → 必要に応じてサイズ調整
  • ポイント: BMPに変換する手間がなくなるため、現場で撮った写真をその日のうちに反映できます。

シーン4: 提出書類のPDF統合

行政・施主への提出時に、平面図/立面図/断面図/配置図など複数ファイルを1冊のPDFにまとめることが求められます。

  • 使うツール: 仮想PDFプリンタ(CubePDF等)+ PDFreDirect
  • 流れ: 各図をPDF化 → PDFreDirectで結合 → 表紙PDFを先頭に配置 → ファイル名を「物件名_図面集_日付.pdf」で保存
  • ポイント: 提出後の差し替え対応のため、統合前のPDFも残しておく運用がおすすめです。

シーン5: 古い図面資産の継続活用

事務所の引き継ぎや独立時に、過去物件のJWC形式の図面資産を継続利用したい場面があります。

  • 使うツール: JWC2JWW
  • 流れ: JWCファイルを一括でJWWに変換 → 寸法誤差の補正状況を抜き打ち確認 → 物件フォルダごと整理
  • ポイント: 大量変換のあとは、重要図面だけでも目視確認して品質を担保します。

つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 外部変形ダイアログにツールが表示されない

→ 配置先が C:\JWW 配下になっているか確認しましょう。インストール先を変更している場合は実際のJw_cadフォルダ配下に置きます。Jw_cadを一度終了して再起動することも忘れずに。

Q: 「.bat」ファイルを開いてもメモ帳が開くだけ

→ batファイルをダブルクリックで直接実行するのではなく、Jw_cadの[外部変形]コマンドから選択して起動してください。バッチファイルはJw_cadから呼ばれて初めて意味のある処理を行います。

Q: AWK/Ruby系の外部変形が「環境変数が見つかりません」エラーで止まる

→ 実行環境(gawkやRuby)のパスが通っていない可能性が高いです。.exe同梱型のツールで代替できないか先に検討しましょう。それでもAWK/Ruby系を使いたい場合は、各実行環境の導入記事を別途参照してください。

Q: JacConvertを試用したが効果がわからない

→ JacConvertの効果は変換が必要なDXFを実際に流して比較しないと分かりません。手元に問題のあるDXFが無ければ、外注先からの実ファイルを試用期間中に変換してみるのが確実です。

Q: Susie Plug-inを入れたのにJPGが選択できない

→ 詳細は BMP以外の画像挿入 のつまずきポイント節を参照してください。.spi ファイルの配置先と、Jw_cad再起動の有無が主な原因です。

Q: 圧縮ファイル(.lzh)が開けない

→ Windows標準では .lzh を扱えません。lzh対応の解凍ソフトを1本入れておきましょう。zipのみで配布されているツールであれば、Windows標準機能で解凍できます。

Q: PDFreDirectが英語表示で使いづらい

→ 操作項目は限られているため、Combine(結合)・Reorder(並べ替え)・Save As(保存)の3つだけ覚えれば実務で困りません。日本語UIを優先する場合は、近年増えている代替ツールを検討する選択肢もあります。

Q: 古い解説サイトのリンクが切れて入手できない

→ ツール名で再検索するとミラー配布作者の移転先が見つかることが多いです。Vectorと建築フォーラムは比較的長期に残るため、まずこの2つを当たってみましょう。


関連項目


まとめ

  • Jw_cadの作業を補助するフリー/シェアの外部ツールは、用途別に選ぶ
  • 形式変換は JacConvert(シェア)/ JWC2JWW(フリー)、画像系は Susie Plug-in、雲マークは jww雲すけ が定番
  • ツールの配置場所は原則 C:\JWW 配下、配置後はJw_cadを再起動して認識させる
  • 詳細手順は形式変換/PDF出力/BMP以外の画像挿入の各記事に委譲しているため、用途が確定したら専用記事へ進む