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未検証

DXF経由で線種・線色がおかしくなる

このページで解決できること

AutoCADや他社CADから受け取ったDXFファイルをJw_cadで開いたとき、本来は破線で描かれているはずの線が実線になる、赤線が黒線に変わる、線種ピッチが極端に細かくて点に見える、といった「線属性の引継ぎがうまくいかない」症状の解決方法を、原因別に整理します。AutoCADの色番号(ACI)とJw_cadの線色1〜8の対応関係、線種名のマッピングルール、SXF対応線色の扱い、ByLayer/ByBlock指定の挙動、書出し前にやっておくべき準備までを通しで押さえます。


こんな症状でお困りの方へ

  • AutoCADで赤・緑・青に色分けされていた線が、Jw_cadで開くと全部黒に見える
  • 通り芯(一点鎖線で描かれていたはず)が実線として表示される
  • 隠れ線(破線)の点線間隔が極端に細かく、ほぼ実線にしか見えない
  • 逆に破線のピッチが大きすぎて「━ ━ ━」が「━ ━ ━」のスカスカ表示になる
  • レイヤごとに色が決まっていたはずなのに、Jw_cad側では全部1色にまとまっている
  • DXFを書き出してAutoCAD側で開いてもらったら「色が違う」と言われた
  • 印刷したら見えなくなる細い色の線がある
  • 線色番号8以上(薄いグレーや独自色)がJw_cadでは見たことのない色に化けている

背景: DXF(Drawing Exchange Format)はAutoCADの内部表現を文字列で表現する交換用形式で、線属性の表現方法がJw_cadとは大きく異なります。AutoCADは「色番号1〜255(ACI: AutoCAD Color Index)」と「Linetype名(DASHED, CENTERなど文字列)」で線属性を持つのに対し、Jw_cadは「線色1〜8+SXF対応拡張色」と「線種1〜9+ランダム線」のシンプルな体系です。両者の表現範囲が違うため、変換時に「最も近い属性」へ丸め込まれる処理が発生し、見た目の差が出ます。


主な原因

#原因起きる場面
1AutoCAD色番号とJw_cad線色1〜8の自動マッピングで近似色に丸め込まれるDXFを開いた直後に色味が変わって見える
2「BYLAYER」(レイヤ色依存)指定の線が、Jw_cad側のレイヤ色設定で表示されるレイヤ依存で色を統一していたAutoCAD図面
3DXF内の線種名(DASHED/CENTER等)がJw_cad線種に正確に対応していない隠れ線・通り芯・想像線などの専用線種を使った図面
4線種のピッチ(DXFは実寸、Jw_cadは図寸)が縮尺と整合していない縮尺1/100の図面なのに線種ピッチが1/1基準で出力されている
5基本設定「色を初期化する」がOFFで、自分のカスタマイズ色が混ざる線色1〜8をRGB変更してJw_cadを使っているとき
6DXFが「TrueColor指定」(RGB直接指定)で書き出されているAutoCAD 2004以降の新機能で書き出されたDXF
7連続線(POLYLINE / LWPOLYLINE)が分解されたときに線種情報が失われるハッチング・複雑な多角形を含むDXF
8DXFバージョンが新しすぎて線属性の一部がJw_cad側で解釈できないAutoCAD 2013形式以降で書き出されたDXF

背景: AutoCADはレイヤ単位で色・線種を一括管理する「ByLayer運用」が標準ですが、Jw_cadは線一本ずつに線色・線種属性を持たせる方式です。ByLayer指定の線をJw_cadで開くと、Jw_cad側のレイヤ色設定が適用されるため、レイヤ色を未設定(黒)のままだと「全部黒に見える」症状になります。これが頻発する原因の1つです。


対処方法

注意: 削除・初期化・解除(DXF再読込・線色一括変更・属性変更を含む)を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:

  1. コピー退避: 受領 DXF と現在の JWW を別フォルダに そのままコピー して保管します。変換・属性変更はコピー側で行い、原本には触れません
  2. 検証: コピー側で再読込・線色変更を試し、結果を確認します
  3. 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の対処を実行

線色・線種一括変更は元に戻しにくく、原本に対して直接実行すると、印刷・申請図面の品質に 永続的な影響 が出る可能性があります。

対処1: 基本設定「DXF・SXF・JWC」タブを正しく設定してから読み込み直す

DXF読込時の線属性の挙動は、Jw_cadの基本設定で事前にコントロールできます。一度開いて「色がおかしい」と気付いた段階で設定を変えても、開き直さないと反映されません。

手順

  1. メニューバー「設定」→「基本設定」を開きます
  2. DXF・SXF・JWC」タブをクリックします
  3. JWC・DXF読込み」セクションの「色を初期化する」にチェックを入れます
  4. OK」で閉じてから、DXFファイルをもう一度開き直します

背景: 「色を初期化する」をONにすると、Jw_cadの線色1〜8が初期RGB値(赤・緑・青など)にリセットされてからDXFが読み込まれます。線色のカスタマイズをしている事務所では、自社の色設定がDXFの色マッピングを乱す原因になっていることが多いため、外部受領DXFを開く時だけでも初期化しておくのが安全です。

Tips: チェックを外したままで運用したい場合は、DXF読込専用の「プロフィール」(環境設定ファイル .jwf)を別途作成し、外部DXFを開くときだけそのプロフィールに切り替える方法もあります。詳しい運用は 基本設定 DXF・SXF・JWC タブ ※準備中 を参照してください。


対処2: AutoCAD色番号とJw_cad線色の対応を理解して読み替える

DXFが「色番号での線色指定」(ByLayerではなく直接指定)になっている場合、Jw_cadは色番号1〜7をJw_cadの線色1〜7にほぼ1対1でマッピングします。表示が想定と違うと感じても、色番号としては正しく引き継がれているケースが大半です。

AutoCAD色番号とJw_cad線色のおおむねの対応

AutoCAD色番号(ACI)AutoCAD表示色Jw_cad変換先Jw_cad初期表示色
1線色1黒(初期)/変更可
2線色2緑(初期)/変更可
3線色3水色(初期)/変更可
4シアン線色4桃色(初期)/変更可
5線色5白(背景黒時)/変更可
6マゼンタ線色6黄(初期)/変更可
7白/黒線色7緑(初期)/変更可
8濃灰補助線色相当グレー
9〜255256色パレット最も近い線色1〜8近似色
BYLAYERレイヤ色レイヤ色設定黒(未設定時)
BYBLOCKブロック色線色7相当

要確認: 上記の対応表は実機検証で確定します。色番号8以上(256色ACI)の丸め込み先は、Jw_cadの線色1〜8のどれが選ばれるかをファイル単位で実測して確認しておくと運用時の事故が減ります。

注意: 「赤線で表示される」ような色味の食い違いは、Jw_cadの画面表示色設定が原因の場合が多く見られます。色番号自体(線色1)は正しく入っているため、Jw_cad側で「設定」→「基本設定」→「色・画面」タブで線色1の表示色を赤に変えるだけで意図通りの見た目になります。詳しい設定は 基本設定 色・画面タブ ※準備中 を参照してください。


対処3: ByLayer指定のDXFはレイヤ色を確認・調整する

AutoCAD図面でレイヤごとに色を統一する「ByLayer運用」がされていた場合、各線の色番号は「BYLAYER」となり、表示色はそのレイヤの設定色で決まります。Jw_cadで開いたあとに「全部黒に見える」「色分けされていない」となるのは、Jw_cad側のレイヤ色がデフォルト(黒)のままになっているためです。

手順

  1. レイヤバーで現在のレイヤ一覧を表示します
  2. 各レイヤの色設定を確認し、想定の色(壁=線色1、建具=線色2、寸法=線色3など)に変更します
  3. 線属性を「書込みレイヤの線色を使う」設定で読み替えるか、対象範囲を 属性変更 ※準備中 で個別に色変更します

Tips: AutoCADから受領するDXFがByLayer運用かどうかは、書出し元に「この図面はByLayer運用ですか、線ごとの直接色指定ですか」と一言確認するだけで判別できます。ByLayerと分かったら、レイヤ名と色のマッピング表(例: WALL=赤, WINDOW=黄)も併せてもらうとJw_cad側で再現がスムーズです。

PERSCの推奨: AutoCAD系の事務所と継続取引する場合、自社内に「標準レイヤ・色変換表」を作成しておくのが効率的です。「先方のレイヤ名→自社Jw_cad側のレイヤグループ・線色」を一覧化しておけば、毎回同じ判断を繰り返さずに済みます。


対処4: 線種が引き継がれない場合の対処

DXF内の線種名(DASHED, CENTER, HIDDEN など)はJw_cad側の線種1〜9へ自動マッピングされますが、線種名がJw_cad側に存在しないものや、ピッチ定義が大きく異なるものは「実線」に置き換えられることがあります。

手順

  1. 開いたDXFの中で線種が想定と違う線を 属性取得 ※準備中 で確認します
  2. 本来の線種(破線・一点鎖線など)と異なる場合、対象の線を 範囲選択 ※準備中 で選択します
  3. 設定」→「線属性」を開き、正しい線種に変更して反映します

AutoCAD線種名とJw_cad線種のおおむねの対応

AutoCAD線種名用途Jw_cad変換先(目安)
Continuous実線線種1(実線)
DASHED破線線種2(点線1)または線種3(点線2)
HIDDEN隠れ線線種2または線種3
CENTER中心線・通り芯線種4(一点鎖線1)または線種5(一点鎖線2)
PHANTOM想像線線種6(二点鎖線1)または線種7(二点鎖線2)
BYLAYERレイヤ依存レイヤ側の線種設定
BYBLOCKブロック依存線種1相当

要確認: 上記対応表は実機検証で確定します。同じ「DASHED」でもピッチ定義が複数あり、Jw_cadの線種2と3のどちらに振られるかはDXF書出し元の設定によります。代表的な5パターンほどのDXFを実機で開いて変換結果を記録しておくと、現場での判断材料になります。

背景: AutoCADの線種は「線種定義ファイル(.lin)」に登録されたピッチ定義で動作するのに対し、Jw_cadの線種は「設定」→「基本設定」→「線種」タブで定義された9種+ランダム線5種に固定です。DXF書出し時にAutoCAD側のピッチ定義もテキスト形式で出力されますが、Jw_cadはそのピッチ定義を直接使わず、自前の線種定義に近いものへマッピングします。このためピッチの完全一致は構造上できない仕組みです。


対処5: 線種ピッチが極端に細かい/大きい場合の調整

線種は引き継がれているのにピッチが「点に見える」「スカスカに見える」場合、ピッチ値(線と空白の間隔)が縮尺と整合していないことが原因です。

手順サマリー

#操作確認箇所
1縮尺を確認ステータスバー右下の縮尺表示
2基本設定「線種」タブを開く「設定」→「基本設定」→「線種」タブ
3該当線種のピッチを調整「ピッチ」欄を縮尺に合わせて入力
4全体表示で確認Home キーで全体表示し見え方を確認

詳細手順

  1. 縮尺確認: 画面下部のステータスバーで現在の縮尺(例: 1/100)を確認します
  2. 基本設定を開く: メニューバー「設定」→「基本設定」→「線種」タブを開きます
  3. ピッチ調整: 該当線種(例: 線種2「点線1」)の「ピッチ」欄に、用紙上で見やすい値(一般的には350〜700)を入力します
  4. OK」で閉じて、画面表示を確認します

Tips: 印刷時のピッチは画面表示と別途調整できます。「プリンタ出力」のピッチ欄を、印刷時の見やすさに合わせて別値で設定可能です。詳細は 基本設定 線種タブ ※準備中 を参照してください。

背景: AutoCADは「実寸でピッチ指定」(例: 100mmごとに破線パターン)が一般的なのに対し、Jw_cadは「**図寸(用紙上のmm)**でピッチ指定」が基本です。1/100縮尺の図面でAutoCAD側の100mmピッチをそのまま使うと、Jw_cadでは1mmピッチ(=ほぼ実線)に見えてしまうため、縮尺に応じた読み替えが必要です。


対処6: SXF経由でやり取りして線属性の再現性を上げる

DXFでの線属性が崩れる場合、SXF(SFC形式)経由でやり取りすると改善することがあります。SXF(Scadec data eXchange Format)は国土交通省CAD製図基準で採用されている交換形式で、線色・線種の表現範囲がDXFより明確に規定されており、Jw_cadも標準対応しています。

手順

  1. 書出し元(AutoCAD等)に「SXF(SFC形式)で書き出し」を依頼します
  2. Jw_cadで「ファイル」→「SFCファイルを開く」で読み込みます
  3. 線色・線種が国交省CAD製図基準に沿った属性で読み込まれることを確認します

PERSCの推奨: 公共工事や電子納品案件では、もともとSXF形式での納品が必須です。最初からSXF形式で受け渡しするように合意しておくと、線属性の互換性問題自体が起きにくくなります。詳しいSXF対応線属性の扱いは SXF対応の線色・線種設定 を参照してください。

背景: SXFは「SXF色256色」「SXF線種15種」など仕様で属性数が固定されており、Jw_cadもAutoCADも同じSXF仕様を実装しています。DXFのように「実装側の解釈差」が生じにくく、線属性の往復精度がDXFより一段高い形式です。電子納品向けに作られた経緯から、建設業界では事実上の標準データ交換形式となっています。


対処7: 書出し元に依頼してDXF側を整形してもらう

ここまでの対処1〜6を試しても改善しない場合、書出し元のCAD側でDXFを「Jw_cadで読みやすい形」に整形してもらうのが最終手段です。

書出し元への依頼テンプレ

依頼項目推奨内容理由
DXFバージョンAutoCAD R2000形式 または R12形式Jw_cadで安定して読める範囲
線色指定色番号1〜7のみ使用(ByLayerはレイヤ色を1〜7で設定)Jw_cadの線色1〜7に1対1対応
線種Continuous / DASHED / CENTER / PHANTOM の標準4種に統一Jw_cad線種1〜7にマッピングしやすい
TrueColor指定使用しない(標準ACI色のみ)Jw_cadはTrueColorを近似色に丸めるため
ポリライン分解してから書き出し線種属性の引継ぎ精度が上がる
ブロック分解してから書き出し(ByBlock指定を排除)線属性の参照解決が不要になる

PERSCの推奨: 取引先AutoCAD事務所には、DXF書出し前のチェックリストとして上記表を共有しておくと長期的にトラブルが激減します。1回の依頼で書出し設定を整えてもらえば、以降の受領DXFは全部安定します。


予防策・再発防止 ★PERSC独自

線属性のトラブルは「受領するたびに調整」より「最初に環境を整えて再発させない」運用に切り替えたほうが、長期的に手間が大きく減ります。3つの設定・運用を仕込んでおきましょう。

1. 受領DXF専用プロフィールを作成しておく

Jw_cadは環境設定ファイル(jw_win.jwf)を切り替えることで、目的別の設定を保存・呼び出しできます。「外部DXF読込専用」のプロフィールを作っておき、以下を仕込んでおくと毎回の調整が不要になります。

  • 「色を初期化する」ON
  • 線色1〜7を**初期RGB値(赤・黄・緑・シアン・青・マゼンタ・白/黒)**にリセット
  • 線種ピッチをDXF読込時に標準的なサイズに設定
  • 通常作業用プロフィールと別ファイルとして保存

PERSCの推奨: PERSC編集部では jw_win.jwf(標準作業用)と jw_dxfread.jwf(DXF受領用)の2つを使い分けています。Google ドライブの共有フォルダで管理することで、複数PCでも同じプロフィールを使えます。詳しい運用は プロフィール(環境設定ファイル)の使い分け ※準備中 を参照してください。

2. 取引先別の「DXF受領仕様書」を整備する

頻繁にDXFをやり取りする取引先(構造設計事務所・設備設計事務所・施工会社・サッシメーカーなど)ごとに、「この事務所からはこの設定で書き出してもらう」という仕様書を1ページにまとめておきましょう。

仕様書に記載する項目:

  • 使用するDXFバージョン(R2000推奨)
  • 線色指定方式(直接指定 or ByLayer)
  • 使用する線種(標準4種に限定)
  • レイヤ命名規則(先方の慣例を記録)
  • 文字フォント(SHX禁止、TTF推奨)
  • ハッチング・ブロックの分解有無

新規取引先には案件開始時にこの仕様書をPDFで送り、「こちらの推奨設定でDXFを書き出してください」と依頼します。仕様書1枚があるだけで、初回からトラブルが激減します。

3. 受領DXFを開いた直後の「6点チェック」をルーチン化する

DXFを開いた直後に必ず確認する項目を「6点チェック」としてルーチン化しておくと、トラブルの早期発見ができます。

#チェック項目確認方法
1縮尺・用紙サイズステータスバー表示
2線色(赤・黄・緑等の見え方)全レイヤ表示で目視
3線種(破線・一点鎖線の見え方)全レイヤ表示で目視
4ピッチ(線種の間隔)拡大表示で確認
5文字フォント文字を1箇所クリックして属性確認
6レイヤ構成レイヤバーで全グループ確認

このチェックを2〜3分かけて行うだけで、後工程での「取引先と線色解釈が食い違う」事故を大幅に減らせます。


つまずきポイント・補足 ★PERSC独自

Q: 上記すべて試しても線色が想定と違う

→ DXFの中身をテキストエディタで開き、線属性が実際にどう書かれているか確認します。DXFはASCII形式(テキスト)なので、メモ帳でも開けます。「AcDbEntity」セクションの「62」グループコード(色番号)と「6」グループコード(線種名)を見ると、AutoCAD側でどう指定されていたかが分かります。書出し元に問い合わせる際の根拠資料にもなります。

Q: 「全部の線が線色1(黒)になってしまう」

→ DXF全体が「ByLayer」指定で、Jw_cad側のレイヤ色が初期状態(黒)のままになっている典型パターンです。対処3を再実施してレイヤ色を設定してください。または、レイヤ色を設定する手間を省きたい場合、書出し元に「ByLayerではなく色番号での直接指定」でDXFを書き出してもらうよう依頼します。

Q: AutoCADで開くと色が出るのに、Jw_cadだけ色が出ない

→ Jw_cad側の「画面背景色」と線色が同色になっている可能性があります。「設定」→「基本設定」→「色・画面」タブで背景色と各線色の表示色を確認し、背景と同じ色になっている線色があれば変更します(例: 背景=黒、線色5=黒だと、線色5の線が見えません)。

Q: 印刷したら細い色の線が消えてしまう

→ 線色ごとの印刷時線幅が極端に細い設定になっている可能性があります。「設定」→「基本設定」→「色・画面」タブの「プリンタ出力要素」で、各線色の線幅を確認します。標準は1〜3、強調したい線は5以上に設定します。詳しい印刷時の線幅調整は 印刷時の線幅変更 ※準備中 や 印刷したら線が太い/細い ※準備中 を参照してください。

Q: 線種が「ランダム線」に化けている

→ DXFに「Random」系の線種定義が含まれていた場合、Jw_cad側のランダム線1〜5にマッピングされることがあります。意図しない場合は、対象線を選択して 属性変更 ※準備中 で線種1〜9のいずれかに変更してください。

Q: 受領DXFをJw_cadで編集後、AutoCAD側に書き戻したら線属性が壊れた

→ Jw_cad→AutoCADの往復で線属性は劣化しやすい性質があります。重要案件では編集はJWW形式で行い、最終納品時のみDXFに書き出す運用を徹底してください。受領原本のDXFは「読み取り専用フォルダ」に保管し、編集はJWWコピーで行うのが事故防止の基本です。

Q: 同じDXFを別のJw_cadで開いたら結果が違う

→ Jw_cadの基本設定(線色RGB値・線種ピッチ・「色を初期化する」設定)がPCごとに違うと、同じDXFを開いても見た目が変わります。チーム内で jw_win.jwf を共有して設定を統一するか、外部DXF用プロフィールを共通化してください。

Q: SXFで受け取れば本当に線種・線色が完璧に再現される?

→ SXFは仕様が明確に決まっているためDXFより再現性は高いですが、Jw_cad独自の包絡処理・レイヤグループ・寸法図形などはSXFでも完全には保持されません。「Jw_cad独自属性」を含む図面は最終的にJWW形式で扱うのが安全です。SXFは「外部とのやり取りに使う中間形式」と割り切るのが現実的です。

Q: 古いDXF(R12形式)と新しいDXF(2018形式)どちらが安全?

→ Jw_cadで読込精度が高いのはR2000〜R2007形式とされています。R12は古すぎて新しい属性が表現できず、2018以降は新しすぎてJw_cadが解釈しきれない属性が含まれます。R2000形式が現実的に最もバランスが良い選択です。


関連項目


まとめ

  • DXF経由の線種・線色トラブルは「色番号マッピングの丸め込み」「ByLayer指定のレイヤ色未設定」「線種ピッチの縮尺不整合」の3系統が多く見られる
  • 最初に試すのは**対処1(基本設定「色を初期化する」をONにして開き直す)対処3(ByLayerのレイヤ色を設定する)**の2点
  • 線種ピッチの細かさ・粗さは**対処5(基本設定「線種」タブのピッチ調整)**で縮尺に合わせる
  • 公共工事・電子納品など線属性の再現性を重視する案件はSXF(SFC形式)経由でのやり取りが確実
  • 再発防止は「DXF受領用プロフィール」「取引先別仕様書」「6点チェックのルーチン化」の3点セット
  • 取引先AutoCAD事務所への書出し依頼テンプレ(R2000形式・標準4線種・ポリライン分解・ブロック分解)が、長期的に効果の大きいトラブル予防策