Skip to content
未検証

名前を付けて保存(フォルダ作成含む)

このページでできるようになること

Jw_cadで作図中の図面に新しいファイル名を付けて保存できるようになります。あわせて、保存先フォルダの選択と新規フォルダの作成、ファイル名と「メモ」欄の入力、保存形式(jww/jwc/dxf/sfc)の入口、保存後にタイトルバーがファイル名に切り替わる挙動まで一通り理解できます。

背景: Jw_cadの保存ダイアログはWindows標準のものではなく、Jw_cad独自の「ファイル選択」ダイアログが開きます。エクスプローラーで見慣れた保存ダイアログと操作感が違うため、初回はとまどいやすいポイントです。


「名前を付けて保存」と「上書き保存」の使い分け

Jw_cadの保存コマンドは2種類あります。それぞれ役割が違うので最初に整理します。

コマンド用途主な使用場面
名前を付けて保存新しいファイル名で保存する新規作成した図面の初回保存/別名でコピーを残す/別形式で保存する
上書き保存既存ファイルに同じ名前で書き戻す編集の途中保存/作業終了時の最終保存

注意: 「上書き保存」は元のファイルを書き換えるため、編集前の状態は消えます。前のバージョンを残しておきたい場合は、必ず「名前を付けて保存」で別名のファイルとして保存しましょう。

新規作成(無題)状態のまま「上書き保存」を押すと、内部的には「名前を付けて保存」と同じ保存ダイアログが開きます。実質的に初回保存は必ず「名前を付けて保存」のフローを通る、と考えておけば間違いありません。

詳しい上書き保存の操作は 上書き保存 ※準備中 を参照してください。


起動方法

「名前を付けて保存」コマンドの起動方法は2通りあります。

方法操作
メニューバーファイル」 →「名前を付けて保存
ツールバーメインツールバーの「保存」ボタンを左クリック

要確認: ツールバーの「保存」ボタンは「上書き保存」用の「上書」ボタンと並んで配置されているため、実機で位置を確認します。

ショートカットキーは初期状態では割り当てられていません(Ctrl+S は上書き保存)。よく使う場合は基本設定の「KEY」タブでカスタマイズできます。詳しくは 基本設定 KEY タブ を参照してください。


基本操作(フォルダ選択 → ファイル名入力)

注意: 既存ファイルと同名で「名前を付けて保存」する前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:

  1. コピー退避: 既存の同名ファイルがある場所に別名でコピーバックアップ(例: 既存 1F平面図.jww1F平面図_backup_2026-05-09.jww をエクスプローラで複製)
  2. 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、保存先フォルダ・ファイル名を再確認(バックアップから戻せる前提を作る)
  3. 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の手順を実行

「名前を付けて保存」で既存ファイルと同名を入力すると上書き確認ダイアログが出ますが、誤って「OK」を押すと既存ファイルの 永続的損失 につながる可能性があります。受領原本フォルダに作業ファイルを保存する場合は特に注意してください。

保存手順サマリー(全6ステップ)

#操作所要
1メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」数秒
2保存先フォルダを選択(左側ツリーから)数秒〜
3ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリック数秒
4「新規作成」ダイアログで「ファイル」を選択数秒
5「名前」欄にファイル名を入力(必要なら「メモ」も)10〜30秒
6「OK」ボタンを左クリックして保存完了数秒

合計: おおむね30秒〜1分で完了します。各ステップの詳細は以下のとおりです。

手順1: 「名前を付けて保存」コマンドを実行

メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」を左クリックします。「ファイル選択」ダイアログが画面中央に開きます。

手順2: 保存先フォルダを選択

ダイアログ左側のフォルダツリー(またはドライブ一覧)から、保存したい場所を左クリックして選びます。デフォルトでは前回保存したフォルダが選択された状態で開きます。

Tips: 初回起動直後は C:\JWW フォルダが選ばれていることが多いです。図面ファイルを C:\JWW にそのまま貯めると探しにくくなるため、案件ごとのフォルダを別途用意するのがおすすめです(後述のPERSC独自セクション参照)。

手順3: ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリック

ダイアログ上部に並んでいる「新規」ボタンを左クリックします。「新規作成」ダイアログが新しく開きます。

背景: ここがJw_cad独特のポイントです。Windowsの一般的な保存ダイアログでは「ファイル名」欄に直接入力すれば保存できますが、Jw_cadでは「新規」ボタン → 「新規作成」ダイアログ → 名前入力、という1段階多い流れです。最初は迷う読者が多いですが、フォルダ作成と保存形式選択を1つのダイアログに集約するための設計です。

手順4: 「新規作成」ダイアログで「ファイル」を選択

「新規作成」ダイアログの中央には「新規」というラジオボタン群があり、「ファイル」「フォルダ」の2択が並んでいます。

  • 図面ファイルを保存したい場合 →「ファイル」を選択(初期状態でこちらにチェックが入っています)
  • 保存先フォルダを新しく作りたい場合 →「フォルダ」を選択(後述「派生パターン」参照)

ここでは「ファイル」のままで進めます。

手順5: 「名前」欄にファイル名を入力

名前」入力欄にファイル名を入力します。拡張子(.jww など)は自動で付くため、ファイル名本体だけを入力します。

Tips: 「メモ」欄は任意入力ですが、図面の概要・改訂日・担当者などを記しておくと、後から「ファイル選択」ダイアログを開いたときに一覧上で内容を見分けられます。ファイル名だけでは伝えきれない情報を補う場所として活用できます。

注意: ファイル名にはWindowsの命名規則が適用されます。\ / : * ? " < > | の9文字は使えません。これらを入力するとエラーまたは入力自体が拒否されます。

手順6: 「OK」ボタンを左クリックして保存完了

入力が終わったら「OK」ボタンを左クリックします。「新規作成」ダイアログと「ファイル選択」ダイアログが閉じ、保存が完了します。

保存が成功すると、Jw_cadのウィンドウ上部のタイトルバーの表示が「無題」から保存したファイル名に切り替わります。これが保存完了の目印です。


「ファイル選択」ダイアログの主な項目

「名前を付けて保存」で開く「ファイル選択」ダイアログの主要なボタン・領域を整理します。

項目役割
左側ツリードライブ・フォルダの階層を表示。クリックで保存先を変更
右側ファイル一覧選択中フォルダ内のファイル一覧(jww等のJw_cadが扱える形式)
サムネイル/リスト切替一覧の表示形式を画像(サムネイル)と文字(リスト)で切り替え
「新規」ボタン新規ファイル・新規フォルダを作成するためのダイアログを開く
「OK」「キャンセル」操作の確定・取消し

要確認: サムネイル/リスト切替ボタンの正式名称と位置は実機で確認します。バージョンによってボタンラベルが異なる可能性があります。


派生パターン

パターンA: 保存先フォルダを新規作成する

案件用の専用フォルダを作りたい場合、ダイアログを閉じてエクスプローラーで作る必要はありません。「名前を付けて保存」のダイアログ内で完結できます。

手順

  1. 名前を付けて保存」を実行 →「ファイル選択」ダイアログを開く
  2. フォルダを作る親階層(例: C:\JWW)を左側ツリーで選択
  3. ダイアログ上部の「新規」ボタンを左クリック →「新規作成」ダイアログが開く
  4. 新規」のラジオボタンで「フォルダ」を選択
  5. 名前」欄にフォルダ名を入力(例: 2026_住宅A邸
  6. OK」を左クリック → 親階層内に新規フォルダが作成される

フォルダ作成後は、再度「新規」ボタンを押し直して「ファイル」を選び、作成したフォルダ内に図面ファイルを保存する流れになります。

Tips: 1回の操作で「フォルダ作成 → ファイル保存」を一気にはできません。「フォルダ作成」と「ファイル保存」は別操作なので、フォルダを作ったら「新規」ボタンをもう一度押して、今度は「ファイル」を選んでください。

パターンB: 既存ファイルに上書きで保存し直す

「ファイル選択」ダイアログで、既に存在しているファイル名をダブルクリック(または左クリックして Enter キー)すると、そのファイルへの上書き保存になります。

注意: ダブルクリックした瞬間に上書き確認のダイアログが出ますが、別のファイルを選んだつもりが上書きしてしまう事故が起こりやすいポイントです。重要な原本ファイルを誤って上書きしないため、毎回ファイル名をよく確認してから「はい」を押しましょう。

パターンC: 別の形式(DXF/SFC/JWC)で保存する

「新規作成」ダイアログには「保存形式」のラジオボタンがあり、保存時のファイル形式を切り替えられます。

形式拡張子主な用途
Jww.jwwJw_cad 標準形式(Windows版)
Jwc.jwcDOS版 Jw_cad 形式(旧形式)
DXF.dxfAutoCAD など他社CADとの受け渡し
SFC.sfcSXF形式(電子納品で使われる中間ファイル)

手順

  1. 「新規作成」ダイアログで「ファイル」のラジオボタンを選択
  2. 保存形式」欄から保存したい形式のラジオボタンを左クリック
  3. 「名前」「メモ」を入力 →「OK」で保存完了

詳しい形式別の使い分けは JWW形式とJWC形式の違い ※準備中、DXF形式で保存 ※準備中、SFC・P21形式の読込と保存 ※準備中 を参照してください。

パターンD: 古いバージョンの JWW 形式で保存する

新しいバージョンの Jw_cad で保存した jww ファイルは、古いバージョンの Jw_cad では読み込めない場合があります。受け渡し相手のバージョンが古い場合、「旧バージョンで保存」のチェックを入れることで互換性のある形式で保存できます。

手順

  1. 「新規作成」ダイアログを開く
  2. 右側にある「旧バージョンで保存」のチェックボックスを左クリック → チェックを入れる
  3. 横に並んでいるバージョン番号のラジオボタンが有効になるので、保存したいバージョンを選ぶ
  4. 「名前」「メモ」を入力 →「OK」を左クリック
  5. 旧バージョン保存の確認ダイアログが出るので「はい」をクリックすると保存完了

詳しくは 古いバージョンのJWW形式で保存 ※準備中 を参照してください。


保存後の挙動

保存が成功すると、以下の3つの変化が起こります。

変化確認ポイント
タイトルバー「無題」または旧ファイル名 → 新しいファイル名
上書き保存の有効化これ以降、Ctrl+S での上書き保存が使えるようになる
履歴への登録「ファイル」メニューの「履歴」一覧に追加される

タイトルバーのファイル名表示は、現在編集しているファイルがどれかを示す手がかりになります。複数のJw_cadウィンドウを並行して開いているときは、必ずタイトルバーで確認する習慣をつけましょう。

Tips: 「名前を付けて保存」を1回でも実行しておくと、以降は Ctrl+S ですばやく上書き保存できます。新規作成直後に最初の保存を済ませてしまえば、その後の作業ロスがぐっと減ります。


実務での使い方 ★PERSC独自

PERSC推奨の命名規則: 「物件番号_図面種別_リビジョン.jww」

建築事務所では1物件あたり数十枚の図面が発生します。ファイル名がバラバラだと検索が困難になるため、命名規則をチームで統一するのが推奨です。

PERSC編集部が建築実務向けに推奨するパターン

2026A03_平面_R1.jww
2026A03_立面_R2.jww
2026A03_矩計_R1.jww
2026A03_詳細_玄関_R1.jww
パート内容
物件番号年+案件記号+連番2026A03(2026年A種別の3案件目)
図面種別平面/立面/断面/矩計/配置 等平面
詳細名必要に応じて部位名玄関/階段
リビジョン改訂回数(R1, R2, R3...)R2
拡張子.jww 固定.jww

PERSCの推奨: ファイル名を「日本語+アンダースコア」で組むのが、現場のFAX注釈やメール本文での読み上げと相性が良くおすすめです。A03_HouseA_Plan_v2.jww のような英語表記は、社外の協力会社や職人さんに伝える場面で誤読が発生しやすいです。

注意: 「平面図_最新.jww」「平面図_最新2.jww」「平面図_最新_本当.jww」 のように _最新 を重ねるのは、結局どれが最新か分からなくなる典型的な失敗パターンです。リビジョン番号 R1, R2, R3... で機械的に増やすルールにしましょう。

PERSC推奨のフォルダ階層: 「年→案件→図面種別」の3層構造

C:\JWW\
└─ 2026\               ... 年
   └─ 2026A03_住宅A邸\  ... 案件(物件番号_物件名)
      ├─ 01_平面\       ... 図面種別
      ├─ 02_立面\
      ├─ 03_断面\
      ├─ 04_矩計\
      ├─ 05_詳細\
      └─ 99_受領資料\    ... 施主・確認機関からの受領物
階層役割
1階層目(年)確定申告・案件アーカイブの単位
2階層目(案件)物件番号で識別、外部協力者にもこのフォルダだけ渡せる
3階層目(図面種別)図面が増えても種別ごとに整理されて見つかる
4階層目(個別ファイル)上記命名規則のjwwファイル

「99_受領資料」を末尾に置くと、自動ソートで一番下に来るため、自社図面と受領物が混ざらず管理できます。

Tips: フォルダ階層を新規作成するとき、Jw_cadのダイアログ内で1階層ずつ「新規」→「フォルダ」で作るより、事前にエクスプローラーで案件フォルダ構造を一括作成しておく方が早いです。Jw_cadからのフォルダ作成は「新規フォルダを1個追加し忘れた」「親階層を間違えた」ときの応急手段として使うのがおすすめです。

「メモ」欄の活用

「メモ」欄は最大数十文字程度しか入らないため長文は書けませんが、以下のような短い情報を入れておくと、後から「ファイル選択」ダイアログを開いたときの一覧で識別できます。

  • 改訂理由(例: R2 確認申請指摘対応
  • 図面の状態(例: 打合せ用 仮版施主承認済
  • 担当者の頭文字(例: 担当: RY

メモ欄が表示されないテンプレートのCAD(AutoCAD等)に慣れた読者にとっては、Jw_cad独自の便利機能です。

案件終了時のアーカイブ運用

案件が完了したら、該当の案件フォルダごとに「名前を付けて保存」とは別に、エクスプローラーで圧縮(ZIP化)して別ドライブやクラウドに退避します。C:\JWW 直下に古い案件が積み上がると、新規保存時のフォルダ選択が遅くなる上、誤って古いファイルに上書きする事故も起こりやすくなります。

PERSCの推奨: 案件完了から3か月後にアーカイブ移動、1年後に作業ドライブから完全撤去(バックアップは残す)、というサイクルが現場感覚として運用しやすいラインです。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「ファイル選択」ダイアログにファイル名の入力欄が見つからない

→ Jw_cadの保存ダイアログは Windows 標準のものと違い、ファイル名は**「新規」ボタンを押して別ダイアログ**で入力します。ダイアログ上部の「新規」ボタンを探してください。

Q: 「新規作成」ダイアログで「ファイル」と「フォルダ」のどちらを選べばいいか分からない

→ 図面ファイル(.jww)を保存したいなら「ファイル」、保存先のフォルダを新しく作りたいだけなら「フォルダ」です。デフォルトでは「ファイル」が選ばれているので、初回保存ではそのままでOKです。

Q: 保存しても何も変わらない/保存できたか分からない

→ 保存成功の目印はウィンドウ上部のタイトルバー表示です。「無題」または旧ファイル名 → 入力した新しいファイル名に切り替わっていれば成功です。切り替わっていない場合、ダイアログの「キャンセル」を押した可能性があります。

Q: 「同じ名前のファイルがあります。上書きしますか?」と出た

→ 既に同じファイル名で保存されたファイルが存在しています。

  • 別バージョンとして残したい → 「いいえ」を押し、ファイル名にリビジョン番号(_R2 等)を追加し直す
  • 上書きでよい → 「はい」で上書き保存される(元のファイルは消えます)

Q: ファイル名に使えない文字が含まれているとエラーが出る

→ Windowsの命名規則で \ / : * ? " < > | の9文字は使えません。日本語の括弧()や中黒(・)はOKです。

Q: 保存先フォルダを変更したつもりが、別のフォルダに保存されてしまった

→ 「新規作成」ダイアログを開く前に、親となる「ファイル選択」ダイアログ側で必ず保存先フォルダを選択し直してから「新規」ボタンを押してください。「新規作成」ダイアログ側にはフォルダ選択UIがないため、親ダイアログ側のフォルダがそのまま採用されます。

Q: 自動保存ファイル(jw$ 拡張子)を「名前を付けて保存」で復元したい

→ Jw_cadの自動保存ファイル(拡張子 .jw$)は、.jww にリネームすれば Jw_cad で開けます。詳しくは 自動保存と復元 ※準備中 を参照してください。なお自動保存自体の設定は 基本設定 一般(1) タブ で変更できます。

Q: ショートカットキーで「名前を付けて保存」を呼び出したい

→ 初期状態では割り当てられていません。Ctrl+S は上書き保存に固定されています。よく使う場合は 基本設定 KEY タブ で任意のキーに割り当てられます。


関連項目


まとめ

  • 「名前を付けて保存」は新しいファイル名で図面を保存するコマンド。新規作成後の初回保存はこれを使う
  • メニューバー「ファイル」→「名前を付けて保存」、またはツールバーの「保存」ボタンから起動
  • Jw_cad独自のダイアログでは「新規」ボタン →「新規作成」ダイアログ → 「ファイル」選択 → 名前入力、の順
  • 新規作成」ダイアログ内で「フォルダ」を選べば、保存先フォルダもここで作成できる
  • 保存形式(jww/jwc/dxf/sfc)と旧バージョン保存も同じダイアログから切替可能
  • 建築実務では「物件番号_図面種別_リビジョン.jww」の命名規則と、年→案件→図面種別の3層フォルダ構造で運用するのが推奨