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未検証

ファイル一括変換

このページでできるようになること

複数のJw_cadファイルをまとめて異なる形式に変換する方法を習得できます。DXF形式への一括変換、古いバージョンの JWW 形式への変換、電子納品用 SFC 形式への一括変換など、保存形式の変更作業を効率化できるようになります。

背景: 通常の「名前を付けて保存」では1ファイルずつの変換になります。ファイル一括変換コマンドは、同じフォルダ内の複数ファイルを一度に処理できるため、プロジェクト完了時や形式の統一が必要な場面で大幅な時間短縮になります。


ファイル一括変換とは

Jw_cad のファイル一括変換は、同じフォルダ内の複数の図面ファイルを、1つの操作で別の形式に一括変換する機能です。

機能概要

特徴説明
複数ファイル対応1回の操作で複数ファイルを処理
形式の指定JWW / JWC / DXF / SFC / P21 など複数形式に対応(実装範囲は要実機確認)
同一フォルダ内処理指定フォルダ内のファイルを対象
一覧確認変換対象ファイルの一覧を表示してから実行
確認ダイアログ変換完了後に結果を確認

使用場面

  • プロジェクト完了時の形式統一: 作業中は JWW で編集、完了時に全ファイルを DXF に変換
  • 発注者要領で SXF 提出が指定された場合の準備: 複数図面を要領に従い SFC または P21 に一括変換(形式指定は要領で確認
  • バージョンダウン: 古いバージョン対応が必要な場合、複数ファイルを一括で旧バージョン形式に変換
  • アーカイブ: プロジェクト完了図面を別形式で保存

注意: 一括変換は 大量に破損・消失リスクが連鎖する可能性があります。必ず元ファイルを別フォルダにコピーし、コピー側に対して一括変換を実行してください。原本は変換に巻き込まないよう退避します。


ファイル一括変換の手順

注意: ファイル一括変換を行う前に、必ず以下の 3 ステップ安全手順 を踏んでください:

  1. コピー退避: 変換対象フォルダを別名でフォルダごとコピーバックアップ(例: C:\案件\図面一式C:\案件\図面一式_backup_2026-05-09
  2. 検証: バックアップを別場所に置いた状態で、コピー側のフォルダに対して一括変換を実行(バックアップから戻せる前提を作る)
  3. 対処: 上記2ステップを踏んだ上で、本記事の手順を実行

ファイル一括変換は 大量に破損・消失リスクが連鎖 する可能性があります。原本フォルダに対して直接実行すると、複数ファイルの 永続的損失 を一度に引き起こす可能性があります。必ずコピーフォルダで実行してください。

ステップバイステップ(全7ステップ)

#操作所要
1ファイル一括変換コマンドを実行数秒
2フォルダを選択10秒~1分
3ファイル形式を選択数秒
4変換対象ファイルを選択数秒~1分
5「開く」をクリック数秒
6変換先形式を選択 + OK数秒
7確認ダイアログで結果確認数秒

合計所要時間: 1~3分(ファイル数・フォルダサイズに依存)

詳細手順

ステップ 1: コマンドを実行

メニューバーから「ファイル」→「ファイル操作」→「ファイル一括変換」をクリックします。

ステップ 2: 変換対象ファイルが保存されているフォルダを選択

「開く」ダイアログが表示されます。左側のフォルダツリーまたは中央の一覧から、変換したいファイルが保存されているフォルダを開きます。

Tips: 通常の「ファイルを開く」と同じ操作です。目的のフォルダまで移動したら、そのフォルダをダブルクリックして展開してください。

ステップ 3: ファイル形式を選択

ダイアログ上部の「ファイルの種類」の右側にある「」ボタンをクリックして、現在のファイル形式を選択します。

ファイル形式拡張子用途
JW形式.jwwJw_cad 標準形式
JWC形式.jwcDOS 版 Jw_cad との互換用
DXF形式.dxf他 CAD ソフトとの互換用
SFC形式.sfcSXF のテキスト実装(電子納品で使われる場合あり)
P21形式.p21SXF の STEP 物理ファイル実装(電子納品で使われる場合あり)

背景: ここで選択するのは「変換元のファイル形式」です。後のステップで「変換先」を指定するため、順序に注意してください。

要確認: SFC と P21 は 同じ SXF を別の物理形式で実装したもので、「P21 = SFC の別表記」ではありません。形式の関係は 03-09 SFC・P21形式の読込と保存 を参照してください。一括変換ダイアログにどの形式が選択肢として実装されているかは Version 10.02.1 環境で実機確認が必要です。

ステップ 4: 変換したいファイルを選択

「開く」ダイアログ内に、選択したファイル形式のファイル一覧が表示されます。

複数選択:

  • 1つずつ選択: ファイルを左クリック
  • 複数同時選択: Ctrl + クリック(別々のファイル)、または Shift + クリック(連続選択)
  • 全て選択: Ctrl + A

Tips: フォルダ内の全ファイルを変換する場合は Ctrl + A で全選択すると効率的です。

ステップ 5: 「開く」ボタンをクリック

選択が完了したら、ダイアログの「開く」ボタンをクリックします。

ステップ 6: 変換先形式を指定して OK をクリック

「ファイル一括変換」ダイアログが表示されます。このダイアログに以下の情報が表示されています:

項目説明
作業フォルダ変換対象ファイルが保存されているフォルダパス
変換対象ファイル選択したファイル名の一覧
変換先ラジオボタンで形式を選択

変換先のラジオボタンをクリックして、以下の形式から1つ選択します:

ラジオボタン変換先形式
JW形式.jww(最新形式)
JWC形式.jwc(DOS版互換)
DXF形式.dxf(他CAD互換)
SFC形式.sfc(SXF テキスト実装)
P21形式.p21(SXF STEP 実装)

変換先を選択したら、「OK」ボタンをクリックして変換を実行します。

要確認: 上記ラジオボタンの実装範囲(P21 が選択肢に含まれるか/JWW⇔SFC⇔P21 の双方向変換が成立するか)は Version 10.02.1 環境で実機確認が必要です。「変換できる」と「納品要件を満たす」は別です(後述)。

ステップ 7: 確認ダイアログで結果を確認

変換が完了すると、「確認」ダイアログが表示されます。このダイアログに:

  • 変換前のファイル名(元の形式)
  • 変換後のファイル名(新しい形式)
  • 保存場所(フォルダパス)

が記載されています。内容を確認したら「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。

重要: 変換後のファイルは元のフォルダと同じ場所に保存されます。元のファイルは削除されず、新しい形式のファイルが追加作成されます。


変換形式ガイド

JWW ↔ JWC(バージョン互換)

方向用途注意
JWW → JWC古い Jw_cad バージョン対応JWC は機能が限定される可能性あり
JWC → JWWDOS版ファイルの最新化変換後、最新の Jw_cad で再編集可能

JWW / JWC → DXF(他 CAD 互換)

変換前の準備:

  • 文字コード:日本語対応の DXF バージョンを確認
  • 線色・線種:CAD 間での表現の違いに注意
  • 画像・OLE オブジェクト:DXF に非対応の場合あり

変換後の確認:

  • 受け取り側 CAD での文字化けの有無
  • 線色・線種の再現性
  • 複雑な図形(ブロック・フリーハンド線など)の変換精度

JWW → SFC / P21(SXF 形式への変換)

SXF(SFC または P21)への変換は、発注者要領で SXF 形式での提出が指定された場合に使います。一括変換できることと、納品要件を満たすことは別です。

設定確認項目
線種・線色SXF 対応の線属性を事前に設定(Ch.3-10 参照)
形式(SFC/P21)発注者の電子納品要領で確認(要領で SFC 指定 / P21 指定 / 両方可 が分かれる)
SXF レベル要領で指定されるレベル(Lv1〜Lv4 のいずれか)に合わせる。Jw_cad の対応レベルは要実機検証
フォルダ構成電子納品用の階層構造を要領どおりに整える
命名ルール発注者指定の命名規則に従う
変換後の検証国交省 SXFブラウザ等で開き直して内容を照合

注意: 電子納品で SFC/P21 形式を使う場合、必ず発注者の電子納品要領を確認してください。形式指定(P21指定/SFC指定/両方可/拡張子.zip 同梱方式 等)は発注者・年度・業務種別で異なります。CAD製図基準(国交省 CALS/EC)は概念基準であり、実案件は発注者要領が優先されます。

要確認: JWW→SFC・JWW→P21・SFC⇔P21・DXF⇔SFC など各方向の変換可否、および変換時の文字化け・線属性消失・要素欠落の挙動は、代表要素入りのテスト図面で実機検証してください。


よくある質問と対処

Q: 変換後、元のファイル形式のファイルも残っている。どちらを使う?

用途に応じて使い分けます

  • 編集・修正予定: 元の形式(JWW)を使用。機能が最も充実
  • 納品・配布用: 変換先形式を使用
  • アーカイブ: 元の形式を保管し、変換版は一時的な用途限定

削除は自由ですが、事前にバックアップを取ることを推奨。

Q: フォルダ内に異なる形式のファイルが混在している。一括変換できる?

ステップ 3 でファイル形式を指定する際の流れ:

  1. JWW 形式のみを選択 → JWW ファイルのみ一括変換
  2. その後、同じ手順で JWC 形式を選択 → JWC ファイルのみ一括変換

複数形式を同時処理することはできません。形式ごとに複数回コマンドを実行してください

Q: 変換中にエラーが表示された。ファイルが壊れた?

→ ファイルが壊れたわけではありません。考えられる原因:

  • ディスク容量不足: 変換先形式により、ファイルサイズが増加する可能性あり。空き容量を確認
  • ファイルが開かれている: 変換対象ファイルが Jw_cad で開かれていないか確認。全て閉じてから再実行
  • 読み取り専用属性: 変換対象ファイルが読み取り専用になっていないか確認(Ch.3-14 参照)
  • 形式の不一致: 選択した形式と実際のファイル形式が一致していないか再確認

実務での使い方 ★PERSC独自

プロジェクト完了フロー

複数の設計図面を完成させた後の形式統一フロー:

フェーズ操作理由
作業中JWW 形式で編集最新機能・高速な処理が可能
図面確定各ファイルを確認漏れがないかチェック
クライアント納品向け準備(民間)DXF 形式に一括変換他 CAD 互換が必要な場合に使用。受領側で開ける形式を事前確認
発注者要領で SXF 提出が指定された場合要領指定の SFC または P21 に一括変換形式指定(SFC/P21)と SXF レベルは要領で確認。変換 = 納品要件充足ではない
アーカイブ保管元の JWW ファイルを別フォルダで保管将来の修正対応に備える。原本は変換に巻き込まない

重要: 「SFC/P21 に変換できた」イコール「電子納品基準を満たす」ではありません。発注者要領で指定された形式・SXF レベル・命名規則・フォルダ構成・添付書類のすべてを充足してはじめて納品要件を満たします。変換後は 必ず検証ツール(SXFブラウザ等)で内容を確認し、要領との照合を行ってください。

ファイル管理戦略での位置付け

一括変換はプロジェクトライフサイクルの「クロージング」段階で活躍します:

  1. 作業中: ファイル名変更・属性変更で個別管理(Ch.3-14)
  2. 完成・納品前: ファイル一括変換で形式統一 ← ここ
  3. 納品・保管: バージョン管理・読み取り専用化で固定

つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「開く」ダイアログの「ファイルの種類」で形式を選んだが、ファイルが1つも表示されない

→ 以下を確認してください:

  • 本当にそのフォルダにファイルがあるか: フォルダパスが正しいか、エクスプローラーで再確認
  • 選択した形式とファイルの拡張子が一致しているか: .jww ファイルなのに「JWC形式」を選んでいないか
  • 隠しファイル表示: ファイルが隠しファイル属性になっていないか(通常はこのケースは稀)
  • フォルダの再読み込み: ダイアログを一度閉じて、再度開く(キャッシュリセット)

Q: 選択したファイルが「変換対象ファイル」に表示されない

→ 以下を確認してください:

  • ステップ 5 で「開く」をクリックしたか: ファイルを選択しただけでは足りません。必ずダイアログの「開く」ボタンを押す必要があります
  • 複数選択の方法: Ctrl + クリック で複数ファイルが選択されているか確認。未選択のファイルが含まれていないか

Q: 変換後、ファイルサイズが極端に増加した / 減少した

正常な動作です。形式により以下が起こります:

  • DXF への変換: テキスト形式のため、バイナリ形式(JWW)より大きくなることが多い
  • JWC への変換: 古い形式のため、複雑な図形は簡略化され小さくなる可能性
  • 変換精度への影響: ファイルサイズの変化は品質低下を直接意味しません。必ず開いて内容を確認してください

関連項目


まとめ

  • ファイル一括変換は、同じフォルダ内の複数ファイルを一度に別形式に変換。手作業で1ファイルずつ変換する手間を削減
  • 7ステップの手順は統一的:コマンド実行 → フォルダ選択 → 形式選択 → ファイル選択 → 変換先指定 → 確認
  • 変換後も元のファイルは残る。ただし破損リスクを避けるため、原本は別フォルダに退避してから一括変換を実行する
  • 形式ごとに複数回実行が必要。異なる形式が混在する場合は、形式ごとにコマンドを繰り返す
  • SFC と P21 は別の物理形式で、「P21 = SFC の別表記」ではない(03-09 参照)
  • 「変換できる」と「納品要件を満たす」は別。電子納品の形式指定・SXF レベル・命名規則は発注者要領が最優先