Skip to content
未検証

平面建具集(建平データ)配布

このページでできるようになること

Jw_cadの平面図に貼り込める 平面建具データ集(JWS図形ファイル) (公開予定)の概要・使い方を案内します。引違い窓・玄関ドア・室内ドア・FIX窓・出窓・折戸など、住宅実務でよく使う建具を 図形読込(部品読込) から配置できる構成を予定しており、標準同梱の「建具平面 A〜D」の建具で物足りない場面、「910mmモジュールにぴったり収まる内法寸法の窓を毎回引き直すのが手間」という場面に対して、PERSC編集部が住宅実務で使うサイズに合わせて整えた建具JWS集を配布予定です(公開後にダウンロード可能)。各建具の基準点・内法寸法・壁厚パラメータの考え方も含めて、自分の事務所仕様にカスタマイズして使える構成です。

背景: Jw_cad は標準で「建具平面(建平)」コマンドを持ち、付属の建具データを呼び出して内法を入力するだけで建具が貼れる仕組みになっています。一方で、付属データは線色・線種・基準点が事務所の運用と合わなかったり、910mmモジュールに直結する内法寸法(1690・1235 等)が標準セットに無かったりと、実務では「あと一歩足りない」状態が起きがちです。配布の建具JWSを 図形登録 → 図形読込 で運用すれば、事務所標準の線色・線種・基準点で揃った建具を、毎回ゼロから引かずに使い回せます。


ダウンロード

要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jws)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。

📦 配布予定パック

  • ファイル名: persc_joinery_plane_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定)
  • 想定サイズ: 数百KB(JWSファイル数十本+README)
  • 配布形態: JWS図形ファイル図形コマンド/図形読込から呼び出して配置)

含まれる予定のファイル:

分類フォルダ主な内訳
引違い戸01_hikichigai/W=690/870/1235/1690/1820/2730・2枚/4枚
片引き戸・引込み戸02_kata-hiki/W=690/780/870 室内片引き・引込み
開き戸(片開き)03_hiraki_kata/W=600/700/780/800 室内ドア・浴室ドア
開き戸(両開き・親子)04_hiraki_ryou/W=1200/1500/1690 玄関親子・両開き
折戸・収納扉05_orido/W=690/870/1235/1690 クローゼット折戸
FIX窓06_fix/W=405/600/780/1235 縦すべり・横すべり兼用
出窓07_demado/W=1690/1820(角型/台形)出寸法 300/450
玄関ドア08_genkan/W=870/910 一般・W=1200/1690 親子
READMEREADME.txt(バージョン情報・基準点ルール・利用規約)

公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。


平面建具集の概要

この建具集の位置づけ

観点内容
想定読者木造戸建住宅・小規模ビルの実施設計を担当する設計者・工務店スタッフ
想定図面1/100の平面図、1/50の部分平面、1/30〜1/50の建具表シート
ファイル形式JWS図形ファイル(Jw_cad の図形登録・図形読込で扱う形式)
標準同梱との違い線色・基準点・内法寸法を住宅実務の910mmモジュールに合わせて整備
立面・断面との関係平面のみ。立面は 立面建具集 ※準備中、断面は 断面建具集 ※準備中

背景: Jw_cad の建具データには「建具平面(建平)」コマンドから呼び出す 専用建具データ と、図形コマンドから呼び出す JWS図形ファイル の2系統があります。前者は建具コマンド独自の内法入力欄から寸法可変で配置でき、後者は通常の図形登録された部品として配置されます。配布の建具集は後者の JWS図形 形式で提供します。建平コマンドのデータ追加は格納先フォルダの仕様が複雑なため、図形読込形式の方が事務所運用に乗せやすいというのが PERSC編集部の判断です。

サイズ展開の考え方

住宅実務で使う内法寸法は、910mmモジュール(在来軸組工法の柱間半間)から導かれる定型値が大半を占めます。配布版もそれに合わせて、以下の標準展開を採用します。

モジュール柱間(mm)主な内法(mm)主な用途
半間910690・780・870トイレ・浴室の小窓、片開きドア
1間18201235・1690・1820居室腰窓・掃出し・玄関親子
1.5間27301820・2730LDK大開口・テラス窓
規格外405・600・1200・1500FIX・玄関単扉・両開き

PERSCの推奨: 標準展開の中でも W=690・870・1235・1690 の4寸法が住宅実務での出番が際立って多いです。この4寸法を「使い慣らす」ことで、間取り作図のリズムが大きく変わります。配布版もこの4寸法を全建具種で揃えています。

基準点の考え方

各建具JWSには 基準点(配置時にマウス指示位置と重なる点)が設定されています。建具種別ごとの推奨基準点は次の通りです。

建具種別推奨基準点配置先の基準
引違い戸中心柱間中央・通り芯
片開きドア吊元側の角柱角・壁端点
両開き・親子戸吊元側の角または中心柱角または開口中央
引込み戸戸袋側の端戸袋を壁内に納める起点
FIX窓中心または左下柱間中央/柱角
出窓中心柱間中央
折戸吊元側の角クローゼット枠の柱角

背景: 図形登録時に どこに基準点を置くか が、後の貼り付け作業の速度を決めます。配布版では各建具種別ごとに「実務で迷わない位置」を基準点として設定済みです。事務所標準が違う場合は、後述のカスタマイズ方法で再登録できます。

線色・線種の標準

要素線色線種印刷線幅の目安
建具外形線(枠の内外輪郭)線色4(黄)実線0.25mm
建具内部線(框・桟・引手)線色2(黒)実線0.13mm
開閉軌跡(ドアの開き方向)線色6(白/黒)1点鎖線0.13mm
戸袋線(引込み戸)線色2(黒)細実線0.13mm

線色運用の全体像は 線の種類別運用ルール で扱っています。


配布物の中身

配布フォルダ内の8分類について、それぞれの中身と想定用途を整理します。

1. 引違い戸(hikichigai)

住宅実務で最も登場回数の多い建具種別です。半間〜1.5間の柱間に納める2枚/4枚の引違いを揃えています。

ファイル名(例)内法 W枚数主な用途
hk_W690_2.jws6902枚浴室・トイレの引違い小窓
hk_W870_2.jws8702枚廊下小窓・サービスヤード窓
hk_W1235_2.jws12352枚寝室・子供部屋の腰窓
hk_W1690_2.jws16902枚居間腰窓・LDK掃出し
hk_W1820_2.jws18202枚1間開口の標準引違い
hk_W2730_4.jws27304枚LDK大開口・テラス窓

Tips: 引違い窓の内法は「柱間 - 取付代×2」で決まります。1820mm柱間に納める半外付けサッシなら、両側65mmずつ取付代を見て 内法1690mm が定型です。配布版はこの定型寸法に合わせて命名しています。

2. 片引き戸・引込み戸(kata-hiki)

室内の引戸・押入れ引込みなど、片側スライド型の建具です。

ファイル名(例)内法 W種別主な用途
kh_W690.jws690片引き押入れ・脱衣所の引戸
kh_W780.jws780片引き室内引戸(標準幅)
kh_W870.jws870引込み戸袋を壁内に納めるバリアフリー引戸

3. 開き戸・片開き(hiraki_kata)

各居室・水廻りの片開きドアです。開き軌跡(90度の円弧) が線色6で同梱されています。

ファイル名(例)内法 W種別主な用途
hr_W600.jws600片開き浴室入口(小さめ)
hr_W700.jws700片開き浴室入口(標準)
hr_W780.jws780片開き室内ドア(標準)
hr_W800.jws800片開き室内ドア(広め)・玄関単扉

PERSCの推奨: 片開きドアは 左吊元・右吊元 で別ファイル化するのではなく、配置後に 反転コマンド ※準備中 で対称反転する運用を推奨します。ファイル数を半分に抑えられ、リスト管理が楽になります。配布版は 左吊元(吊元が左、開き軌跡が右) で統一しています。

4. 開き戸・両開き/親子(hiraki_ryou)

玄関や応接室入口で使う両開き・親子戸です。

ファイル名(例)内法 W種別親扉+子扉(mm)
hr_W1200_oyako.jws1200親子800 + 400
hr_W1500_ryou.jws1500両開き750 + 750
hr_W1690_oyako.jws1690親子1130 + 560

5. 折戸・収納扉(orido)

クローゼット・物入の折戸です。2枚折/4枚折の標準寸法を収録します。

ファイル名(例)内法 W折数主な用途
or_W690_2.jws6902枚折半間クローゼット
or_W870_2.jws8702枚折物入の小型折戸
or_W1235_4.jws12354枚折1間クローゼット
or_W1690_4.jws16904枚折寝室クローゼット

6. FIX窓(fix)

開閉しない固定窓です。階段踊場・トイレ高所窓・装飾窓などで使います。

ファイル名(例)内法 W主な用途
fx_W405.jws405階段踊場・採光小窓
fx_W600.jws600トイレ高所窓
fx_W780.jws780廊下FIX
fx_W1235.jws1235リビングFIX(縦長)

7. 出窓(demado)

外壁面より外側に張り出す出窓です。角型(四角)と台形を用意します。

ファイル名(例)内法 W出寸法形状
dm_W1690_d300_kaku.jws1690300角型
dm_W1690_d450_dai.jws1690450台形
dm_W1820_d300_kaku.jws1820300角型

Tips: 出窓の出寸法(壁面からの張り出し)は 300mm/450mm が住宅で多用される標準値です。450mmだとカウンターとして使え、300mmだと装飾的な張り出しになります。

8. 玄関ドア(genkan)

玄関専用の単扉・親子戸です。木製・アルミ問わず使える共通形状で収録します。

ファイル名(例)内法 W種別主な用途
gk_W870.jws870単扉一般戸建玄関(標準)
gk_W910.jws910単扉バリアフリー対応玄関
gk_W1200_oyako.jws1200親子戸戸建玄関・子扉小さめ
gk_W1690_oyako.jws1690親子戸戸建玄関・標準親子

使い方

背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。

使い方サマリー(全6ステップ)

#操作所要
1zipファイルをダウンロード30秒
2任意のフォルダに解凍30秒
3Jw_cadで作図中の物件ファイルを開く数秒
4「図形」コマンドで配布建具の格納フォルダを参照先に設定1分
5使う建具を選んで基準線を指示数秒
6配置位置を読取点で指示数秒

合計の初回セットアップ時間: 配布物が使える状態になるまで 3分以内 です。

手順1: zipファイルをダウンロードして解凍

PERSC編集部の配布ページから persc_joinery_plane_v1.0.0.zip をダウンロードし、Jw_cadで参照しやすいフォルダに解凍します。

おすすめの配置先:

C:\JWW\figures\persc_joinery_plane\
  ├ 01_hikichigai\
  ├ 02_kata-hiki\
  ├ 03_hiraki_kata\
  ├ 04_hiraki_ryou\
  ├ 05_orido\
  ├ 06_fix\
  ├ 07_demado\
  ├ 08_genkan\
  └ README.txt

Tips: 図形フォルダのパスは何でも構いませんが、Jw_cadインストールフォルダ(C:\JWW\)配下の figures\ に専用フォルダを切るのが整理しやすいです。事務所共有のNASに置く場合は \\nas\share\jw_figures\persc_joinery_plane\ のような形になります。

手順2: 「図形」コマンドで参照先を設定

Jw_cadで物件ファイルを開いた状態で、ツールバーの「図形」ボタンを左クリックします(または Z キー)。図形選択ダイアログが開いたら、左下の 「フォルダ」 ボタンから配布フォルダを参照先に追加します。

図形コマンドの詳細は 図形読込 を参照してください。

PERSCの推奨: 図形ダイアログの参照先は Jw_cadのフォルダ履歴に登録 しておくと毎回呼び出せます。「C:\JWW\figures\persc_joinery_plane\」をブックマーク登録する運用がおすすめです。

手順3: 書込みレイヤを建具レイヤに切替

建具を貼る前に、書込みレイヤを 建具レイヤ(推奨: レイヤ4) に切り替えます。レイヤ運用の根拠は 建築図面のレイヤ分け実践 を参照してください。

注意: 書込みレイヤが「壁レイヤ」のままだと、建具と壁線が同じレイヤに混ざり、後で表示制御がしづらくなります。建具配置の前に必ずレイヤ確認を行ってください。

手順4: 建具を選んで配置

参照先フォルダから配置したい建具を 左ダブルクリック で選択すると、コマンドが「配置位置指示待ち」状態になり、マウス位置に建具の仮表示が出ます。

操作効果
左クリック任意点に配置(基準点をマウス位置に置く)
右クリック読取点に配置(既存の点にスナップ)

PERSCの推奨: 配置位置は 読取点(右クリック) が基本です。柱の角・通り芯の交点・壁の端点といった既存の点に正確にスナップさせることで、後の寸法整合が取りやすくなります。

手順5: 開口部の壁線を切り欠き

JWS図形を貼っただけでは、壁線が建具部分を貫通したままです。実際の図面では「建具の幅だけ壁線を消す」開口部の切り欠き が必要です。

切り欠きの3つの方法(消去の節間消し/伸縮/コーナー処理)と、それぞれの使い分けは 平面図への建具配置 で詳しく扱っています。

Tips: 量産する住宅プランでは 「消去」コマンドの節間消し が最速です。建具の左右端点が壁線上にあれば、節間消しで1クリックずつ開口分を消せます。

手順6: 連続配置と建具切替

同じ建具を複数貼るには、コマンドが続行状態のまま次の配置位置を指示するだけです。別の建具に切り替える場合は、図形選択ダイアログを再度開いて別ファイルを選びます。

背景: Jw_cad 標準の「建具平面(建平)」コマンドでは内法を変えながら同じ建具を呼び出せますが、JWS図形読込では1ファイル1サイズです。寸法バリエーションをファイル単位で揃えておくのがJWS運用の前提です。配布版もそれに合わせ、同種建具をサイズごとに別ファイル化しています。


カスタマイズ方法

配布建具は「そのまま使える」設計ですが、事務所標準に合わせてカスタマイズすると、より実務にフィットします。

線色・線種を事務所標準に合わせる

配布版の建具は 外形線色4/内部線色2/開閉軌跡線色6 で作成されています。事務所標準と異なる場合は、以下の手順で一括変更できます。

  1. JWS図形を一旦Jw_cadで開く(図形ファイルを直接読み込む)
  2. 範囲」コマンドで建具全体を選択
  3. メニューバー「編集」→「属性変更」で線色・線種を変更
  4. 図形登録」コマンドで上書き保存(同じファイル名で再登録)

図形登録の手順は 図形登録 を参照してください。

基準点を変更する

配布版の基準点が事務所運用と合わない場合は、図形登録のやり直しで変更できます。

  1. JWS図形をJw_cadで開く
  2. 範囲」コマンドで建具全体を選択
  3. 図形登録」コマンドで再登録
  4. 基準点指示時に 新しい基準点位置を右クリック(例: 中心 → 左下に変更)

PERSCの推奨: 配布版の基準点を変えるよりも、 「persc原版を温存しつつ事務所版を別名保存」 するのが運用上安全です。hk_W1690_2.jwshk_W1690_2_自社版.jws のように別名で保存し、自社版を呼び出す運用に切り替えます。

内法寸法を追加する

配布版の標準寸法(W=690/870/1235/1690 等)以外のサイズが必要なら、追加登録します。

操作箇所操作
既存JWSを開く寸法の近いファイルを開く(例: W=1820の追加なら W=1690 を開く)
範囲選択建具全体を範囲選択
寸法調整伸縮」「移動」で建具サイズを変更
内部線・桟の位置比率を保つように個別調整
図形登録新しいファイル名(例: hk_W1820_2.jws)で別名保存

注意: 寸法を変えるときは 桟の位置・引手の位置が比率で動くか に気を付けてください。引違い窓なら「桟(中央の縦線)が中心位置にあるか」、片開きドアなら「ヒンジ側に2cm程度の枠線があるか」を確認します。

壁厚パラメータの考え方

平面建具を貼る平面図の壁厚は、外壁150mm・内壁100mm が木造の標準です。配布版の建具は 壁厚に依存しない外形のみ を持ち、壁との取り合いは平面図側で処理する設計です。

壁の種類壁厚(mm)建具との取り合い
外壁(半外付けサッシ)150(在来軸組)/200(断熱強化)サッシ枠は外壁面より外に張り出す
内壁(真壁)75〜100建具枠と柱面が同面
内壁(大壁)100〜120建具枠が壁内に納まる

背景: 建具JWS自体に壁厚を含めないのは、貼った後で壁厚が変わるケース(断熱強化で壁厚アップ等)に対応するためです。建具と壁を別管理にしておけば、壁を後から追加・変更しても建具を貼り直す必要がありません。

引手・把手の位置調整

片開きドアの レバーハンドル位置(吊元の反対側)や、引違い窓の クレセント位置(中央2箇所)は、配布版に標準位置で同梱されています。事務所標準が違う場合は、図形を開いて手動調整できます。

詳しくは 建具図の作り方(建平・建立・建断3点セット) を参照してください。


ライセンス・利用規約

要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。

PERSC が配布予定の平面建具集は、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。

利用可・不可の概要

項目可否
個人での作図・自宅でのCAD学習OK
設計事務所・工務店での商用利用OK
学校・職業訓練校での教材利用OK
改造して自社仕様にして社内利用OK
改造して納品図面に使用OK
配布物そのものを第三者へ再配布NG
配布物を自社サイトで配布NG
改造版を「自社オリジナル」と称して配布NG
配布物を販売・有償配布NG

詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。

免責事項

  • 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
  • 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
  • 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします

平面建具集固有の免責補足

  • メーカー個別仕様(YKK AP・LIXIL・三協アルミ等の特定製品)には対応していません。納まり詳細はメーカー提供のCADデータを参照してください

実務での使い方 ★PERSC独自

配布建具集は、住宅実務の次の5パターンの主要シーンに対応します。

パターンA: 木造戸建住宅の新築設計

最も標準的な使い方です。1/100の各階平面図に、配布建具をモジュール基準で貼り込みます。

標準的な建具配置

開口位置推奨ファイル内法 W配置基準
LDK南面・掃出しhk_W1690_2.jws × 21690中心基準
居間腰窓hk_W1690_2.jws1690中心基準
寝室腰窓hk_W1235_2.jws1235中心基準
トイレ・浴室hk_W690_2.jws690中心基準
階段踊場FIXfx_W405.jws405柱角基準
玄関親子戸gk_W1690_oyako.jws1690吊元基準
室内ドア(標準)hr_W780.jws780吊元基準
クローゼット折戸or_W1690_4.jws1690中心基準

Tips: 木造在来軸組の柱間は 910mmモジュール が基本のため、建具内法もそれに合わせた寸法(1820mm開口に内法1690mmの窓 = 両側に各65mmの取り付け代)が定型です。配布版はこの「910mm柱間に納まる定型寸法」を全建具種で揃えています。

パターンB: 改修・リノベーション工事

既存建具を残す部分と新規建具に交換する部分が混在する案件です。配布建具を 新規建具用 として使い、既存建具は別のJWS(事務所オリジナル)で管理します。

区分使用JWS
既存利用(撤去なし)事務所オリジナル既存建具JWS
既存撤去(図示のみ・撤去マーク)
新規取付配布建具集(persc_joinery_plane)

PERSCの推奨: リノベーション物件では 既存と新規の建具を別レイヤに分ける のが事故防止の基本です。既存建具レイヤ(例: レイヤ4-1)と新規建具レイヤ(例: レイヤ4-2)を分けておけば、表示制御で工事範囲が一目で分かります。

パターンC: 確認申請の正本平面図

確認申請に添付する平面図でも、配布建具をそのまま使えます。

申請図面での運用ポイント

観点内容
線色配布版の標準(外形4・内部2・軌跡6)でそのまま使える
内法寸法の整合建具表(W1〜・D1〜)と平面図の建具内法が一致するように管理
防火指定防火認定品が必要な場合は、別途仕様書で「防火種別と認定番号」を補足
縮尺A1×1/100 または A2×1/100 が標準

確認申請の図面構成全体は 平面図ワークフロー を参照してください。

パターンD: 建具表シート(建具リスト)への流用

平面図に貼った配布建具は、そのまま 建具表シートの建平部分 にも流用できます。

流用の手順

  1. 平面図シートで配布建具を貼る(1/100)
  2. 建具表シートのレイヤグループ(縮尺1/50)に切替
  3. 配布建具の同じJWSをもう一度図形配置(縮尺自動調整)
  4. 建具表シートの「立面(建立)」「断面(建断)」と並べる

詳しくは 建具図の作り方(建平・建立・建断3点セット) を参照してください。

Tips: 平面図と建具表シートで同じ配布建具を使えば、 線色・桟位置・引手位置が完全に一致 します。「平面図と建具表で建具の見た目が違う」というクレームを防げます。

パターンE: スタディ・打合せ用のラフ平面

施主との初期打合せで、間取りスタディに使う「ラフ平面」を引くシーンです。配布建具を仮配置して、施主の意見を聞きながら微修正していきます。

スタディ運用のコツ

  • 打合せ中は 基準点を「中心」固定 で読取点を使い、ぱっぱと貼っていく
  • 寸法が定まらない段階では W=1690 等の汎用サイズで仮置き
  • 案が固まったら正式な内法寸法に張り替え

PERSCの推奨: スタディ段階では 線色を一段薄く(線色1や線色9) に変えた仮配置版を別フォルダに用意しておくと、本番図面との視覚区別がつきます。打合せ中の仮配置と決定稿が混ざる事故を防げます。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 配布JWSを図形コマンドで参照しても、フォルダ内が空に見える

→ 「図形ファイル形式」の設定を確認してください。Jw_cad の図形コマンドは JWS形式JWK形式 の両方を扱えますが、ダイアログで「JWK のみ表示」になっていることがあります。図形選択ダイアログ右上または下部のフィルタで 「JWS」 または 「すべて」 に切り替えてください。詳しくは 図形読込 を参照。

Q: 建具を貼ったが、壁線を貫通したままになる

→ JWS図形を貼っただけでは壁線は自動で消えません。配置後に「消去(節間消し)」「伸縮」「コーナー処理」のいずれかで開口部の壁線を手動で削る必要があります。詳しい手順は 平面図への建具配置 の「開口部の切り欠き処理」を参照してください。

Q: 引違い窓の左右が逆向きで貼られた

→ 配布版の引違い窓は 左から右の引き勝手(右側の戸が手前) で統一しています。逆向きが必要な場合は、配置後に 反転コマンド ※準備中 で左右反転してください。または、事務所版として反転済みのJWSを別名保存しておく運用も有効です。

Q: 玄関親子戸の親扉と子扉の位置が左右逆

→ 配布版は 親扉が左、子扉が右 で統一しています。「親扉を右にしたい」案件では、配置後に左右反転するか、別名保存版で対応してください。基準点は 吊元(左下角) で設定済みです。

Q: 縮尺の違うレイヤグループで建具を貼ったら、見た目の大きさが想定と違う

→ Jw_cad は同一レイヤグループ内で同じ縮尺になります。1/100の平面図用レイヤグループと、1/50の建具表シート用レイヤグループに同じ建具を貼ると、 画面表示は同じサイズに見えても、実寸(紙面上のmm)は2倍違います。建具表シートに貼るときはレイヤグループを切り替えてから配置してください。詳しくは レイヤグループ縮尺 ※準備中 を参照。

Q: メーカー個別仕様(YKK・LIXIL等)の正確な納まりが必要

→ 配布建具は 汎用形状 で、メーカー個別の半外付け納まり・気密パッキン位置・枠見込までは表現していません。詳細図レベル(建断1/10)で正確な納まりが必要な場合は、各メーカーが提供する公式CADデータ(YKK AP・LIXIL・三協アルミ等)をダウンロードしてご利用ください。配布建具は 平面の意匠表現 にフォーカスしています。

Q: 配布した建具の桟位置・引手位置を変えたい

→ 「カスタマイズ方法」の「内法寸法を追加する」と同じ手順で、JWSを開いて手動調整 → 別名保存できます。事務所版として hk_W1690_2_自社版.jws のように区別すると、原版を温存できます。

Q: 自分で図形登録した建具と配布建具が混在して、どちらが配布版か分からない

→ 配布版のファイル名は hk_ kh_ hr_ or_ fx_ dm_ gk_ の2文字プレフィックス で統一しています。自社建具はプレフィックスを変える(例: 自社_W1690.jws)と区別が容易です。または、配布版を別フォルダ(persc_joinery_plane/)に隔離して管理する運用が確実です。

Q: zipを解凍したらフォルダが文字化けした

→ Windows標準の解凍機能で、まれに日本語フォルダ名が文字化けする場合があります。配布版のフォルダ名は 半角英数字+アンダースコア で統一していますが、もし文字化けしたら 7-Zip など別の解凍ソフトをお試しください。

Q: 配布版に出窓の標準サイズが収録されていない

→ 配布版の出窓は W=1690・1820、出寸法300・450 の組合せで4ファイル収録予定です。これ以外のサイズ(例: W=2730の大型出窓、出寸法600の張り出し)は実務での需要が少ないため、収録していません。必要なら配布版を開いて手動調整 → 別名保存してください。

Q: 折戸の「枚数」が選べない(4枚折のW=870が無い)

→ 折戸は 2枚折/4枚折 の標準組合せで収録しています(W=690/870は2枚折、W=1235/1690は4枚折)。実務的に半間(910mm柱間)に4枚折は使われないためです。例外的に4枚折W=870が必要なら、配布版を開いて折数を手動調整してください。

Q: 配布版に「すべり出し窓」「上げ下げ窓」が無い

→ 平面建具集では平面表現を最優先しており、すべり出し窓・上げ下げ窓は 平面図上では「FIX窓と同じ表現」 になります。配布版の fx_W〜.jws をすべり出し窓として流用してください。立面図・建具表シートで明確に区別する必要があるなら、 立面建具集 ※準備中 で対応します。

Q: バージョンアップで配布ファイルが更新されたか確認したい

→ ダウンロードしたzipに含まれる README.txt の冒頭に バージョン番号と更新日 を記載しています。PERSC JOURNAL のこのページを再度開き、ダウンロードリンク横の最新バージョン表記と比較してください。バージョンアップでは「サイズバリエーションの追加」「線色運用の改善」「基準点位置の修正」等が含まれます。


関連項目


まとめ

  • 配布予定版は JWS図形ファイル 形式の平面建具集。図形読込(部品読込)から呼び出して配置する想定
  • 8分類(引違い/片引き/片開き/両開き親子/折戸/FIX/出窓/玄関)を網羅予定で、住宅実務の910mmモジュールに合わせた標準寸法(W=690/870/1235/1690 等)で展開
  • 基準点は建具種別ごとに「中心(窓・両開き)」「吊元角(片開き・玄関)」「戸袋端(引込み)」で使いやすい位置に設定予定
  • 線色は 外形4・内部2・開閉軌跡6 の標準マッピング(予定)。事務所標準が違う場合は属性変更で一括変更可
  • 使い方は 解凍 → 図形コマンドで参照先設定 → 建具レイヤに切替 → 図形配置 → 開口切り欠き の5ステップ
  • 配置後の壁線切り欠きは 「消去(節間消し)」が最速。包絡処理は建具内部を巻き込む可能性があるため避ける
  • 建具表シートにも同じJWSを流用でき、平面図と建具表で 見た目が完全一致 する
  • ライセンスは 個人・商用ともに利用可・再配布NG・改造可 で公開予定。事務所版として別名保存して育てるのが運用の王道
  • メーカー個別仕様(YKK AP・LIXIL等の半外付け納まり詳細)は対象外。詳細図ではメーカー提供データを併用
  • 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します