Skip to content
未検証

複線の基本(間隔指定・端点指定)

Jw_cadの「複線」コマンドは、1本の基準線から指定した距離だけ離れた平行線を1本作成する機能です。壁線・配管・段差線など、等間隔の平行線が必要なあらゆる場面で使います。

このページでは、複線コマンドの起動方法・コントロールバーの各設定・端点調整の操作手順を解説します。


複線コマンドの起動方法

複線コマンドは次の3通りの方法で起動できます。

方法操作
ツールバー「複線」ボタンをクリック(線コマンド群の近くに配置)
メニューバー作図 → 複線
クロックメニュー起動方向は実機確認要(後述)

要確認: クロックメニューから複線を起動する方向(AM/PM・何時位置か)を実機で確認してください。


コントロールバーの構成

複線コマンドを起動するとウィンドウ上部のコントロールバー(CB)が切り替わります。各項目の役割を理解しておくと作業がスムーズになります。

CB項目役割補足
間隔基準線からの距離をmm単位で入力壁厚150・200mmなど実寸を入力
端点(始点側)始点側の延長・短縮量を入力+値で延長、−値で短縮(方向は実機確認要)
端点(終点側)終点側の延長・短縮量を入力同上
留線(始点側)端部に留線を付けるチェックボックス詳細は 留線付き複線 ※準備中 へ
留線(終点側)端部に留線を付けるチェックボックス同上
マウスで間隔指定クリック操作で間隔を読み取るモードに切替既存図形から寸法を拾う場合に便利
線上・点上既存の端点・線上の点を間隔の基準として指定正確な位置合わせに使用

要確認: 始点側・終点側の入力欄の正確なラベル名は実機で確認してください。表記がバージョンにより異なる可能性があります。

要確認: 端点欄に正の値を入力した場合が延長、負の値が短縮という方向性を実機で確認してください。


基本操作フロー

1. コマンドを起動して間隔を入力する

複線コマンドを起動し、コントロールバーの「間隔」欄に数値を入力します。単位はmm(実寸)です。

例として、壁厚150mmの壁線を描く場合は「150」と入力します。

Tips: 間隔の数値は前回の入力値が残っています。毎回確認してから操作を始める習慣をつけましょう。

要確認: 間隔欄への入力は半角数値のみ有効か、全角でも受け付けるかを実機で確認してください。

2. 基準線を左クリックで選択する

間隔を入力したら、複線の基準にしたい線分の上にマウスを移動し、左クリックします。選択された基準線はピンク色(または強調表示)に変わります。

Tips: 線分の真上を正確にクリックする必要があります。線の近くをクリックしても選択できない場合は、ズームインして再度試みてください。

3. マウスを動かして方向を決める

基準線を選択した状態でマウスを左または右に動かすと、複線の仮表示が現れます。マウスが基準線のどちら側にあるかで複線の作成方向が決まります。

  • 基準線の左側にマウス → 左側に複線が仮表示される
  • 基準線の右側にマウス → 右側に複線が仮表示される

4. 左クリックで確定する

仮表示が意図した位置に出ていることを確認して、左クリックで確定します。複線が作成されます。

5. 続けて別の基準線に複線を作成する

複線を確定した後も、コマンドは継続しています。そのまま別の線分をクリックすれば同じ間隔で次の複線を作成できます。間隔設定はコマンドを終了するまで維持されます。


間隔の入力方法

間隔の指定には3つの方法があります。状況に応じて使い分けてください。

コントロールバー直接入力

最も基本的な方法です。「間隔」欄に数値(mm単位)を直接キーボードで入力します。

壁厚・配管径・仕上げ厚など、寸法が明確な場合に向いています。

マウスで間隔指定

「マウスで間隔指定」ボタンをクリックすると、マウス操作で間隔を読み取るモードに切り替わります。

既に描かれた図形の間隔を参照したい場合に便利です。たとえば、既存の壁線の厚みと同じ間隔で別の壁を描く場合に使います。

要確認: 「マウスで間隔指定」ボタンの正確な表記を実機で確認してください。

線上・点上

「線上・点上」ボタンを使うと、既存の端点や線上の点を指定して間隔の基準にできます。他の線や点の位置を基準として複線の間隔を決めたい場合に使用します。


端点の調整

複線はデフォルトで基準線と同じ長さで作成されます。端点欄に値を入力することで、複線の長さを基準線より長く・短く調整できます。

端点を変更しない場合(デフォルト)

始点側・終点側の端点欄がともに「0」の状態では、基準線と完全に同じ長さの複線が作成されます。

延長する場合

端点欄に正の値を入力します。

例: 終点側に「100」と入力すると、基準線より終点側が100mm長い複線が作成されます。

要確認: 正の値が延長・負の値が短縮という動作を実機で確認してください。始点/終点の基準が線を描いた方向(始点→終点の向き)に依存するかも確認が必要です。

短縮する場合

端点欄に負の値を入力します。

例: 始点側に「−50」と入力すると、基準線より始点側が50mm短い複線が作成されます。

既存線との接続に使う

壁線の端部を別の壁線に正確につなぎたい場合、端点欄で調整するか、読取点(交点スナップ等)を使って接続位置を指定します。端点欄の調整は、接続先の線の位置が明確な寸法で把握できる場合に有効です。

Tips: 端点の微調整よりも、壁線の交差部分は「伸縮」コマンドや「コーナー処理」で整形するほうがきれいに仕上がるケースがあります。


複数の基準線への連続作図

同じ間隔で複数の線に複線を作成したい場合、コマンドを終了せずに続けて基準線をクリックしていけます。

ただし、同じ間隔の複線を同一方向に何本も繰り返し作りたい場合は、連続複線(5-8)のほうが効率的です。

  • 連続複線(同間隔の繰り返し) → 連続複線 ※準備中
  • 基準線の両側に同時に作成 → 両側複線 ※準備中
  • 選択範囲の全線分に一括作成 → 範囲複線 ※準備中

実務での使い方

壁線の作図(平面図)

住宅・集合住宅・事務所ビルの平面図では、まず壁の中心線(壁芯線)を描き、その線を基準に複線で壁の両面ラインを作成するのが基本の流れです。

木造住宅であれば壁厚105〜150mm、RC造であれば200mm前後を間隔に設定して複線を引きます。壁芯線から片側ずつ複線を作成し、両側の壁面線をそれぞれ描くのが一般的な手順です。

配管の並列配置(設備図)

給排水・衛生設備の平面図や系統図では、給水管・排水管・通気管などを等間隔で並列配置することがあります。1本の基準線から複線コマンドで平行な配管線を追加していくことで、視認性の高い設備図を効率よく描けます。

管の呼び径に応じた図面上の間隔寸法を「間隔」欄に入力して使用します。

階段の段差線(断面図)

断面図・矩計図では、階段の踏み面(水平面)を複線で繰り返し作成する場面があります。踏み面幅を間隔値として設定し、最下段の線を基準に複線を連続して引くことで、均等な踏み面線を素早く描けます。

道路・通路の幅員表示(配置図)

敷地配置図や外構図では、道路の中心線から両側に同距離の境界線を引いて幅員を表示します。複線コマンドで中心線から片側ずつ、道路幅の半分の寸法を間隔に設定して複線を作成します。


つまずきポイントと対処

Q: 複線が思った方向と逆側にできてしまう

→ 複線の方向はマウスの位置(基準線の左側か右側か)で決まります。基準線を選択した後、マウスを動かして仮表示を確認してから確定してください。意図した側にマウスを移動してからクリックすれば必ず希望の方向に作成されます。誤って逆側に作成した場合は 戻る・進む(Ctrl+Z)で取り消して再操作します。

Q: 間隔に入力する数値は縮尺後の図面寸法か、実寸(mm)かどちらですか

→ Jw_cadの複線コマンドの「間隔」欄には、通常は実寸(mm単位)を入力します。Jw_cadは縮尺の変換を内部で管理するため、ユーザーは実際の寸法を入力するのが基本です。

要確認: 縮尺設定と間隔入力値の関係を実機で確認してください。

Q: 端点が合わず、壁線の隅が閉じない(交差しない)

→ 壁の隅部分では、複線の端点が基準線と同じ長さのままだと隅部が閉じないことがあります。端点欄に調整値を入力して端部を延長するか、作成後に「伸縮」コマンドや「コーナー」コマンドで端部を整形してください。

Q: 基準線をクリックしても選択できない

→ 線の真上を正確にクリックする必要があります。ズーム倍率が低い状態では細い線を正確にクリックするのが難しいため、選択したい線の付近を拡大表示してからクリックしてください。

Q: 同じ間隔で複数本を続けて作りたい(例: 階段の踏み面を10段分)

→ 複線コマンドのまま続けて基準線をクリックすれば連続して作成できますが、毎回直前の複線を基準にする必要があります。効率よく繰り返す場合は「連続複線」コマンドが適しています。→ 連続複線(同間隔の連続作図) ※準備中

Q: 円弧(曲線)に沿った複線はできますか

要確認: Jw_cadの複線コマンドで円弧線を基準線として使用した場合の動作(円弧複線の可否、または別コマンドでの対応方法)を実機で確認してください。

Q: 「留線」チェックボックスはいつ使いますか

→ コントロールバーにある「留線(始点側)」「留線(終点側)」チェックボックスをオンにすると、複線の端部に直交する短い線(留線)が自動で付きます。壁の端部仕舞いなどに使用しますが、詳しい操作は留線付き複線(5-10)で解説します。→ 留線付き複線 ※準備中


関連項目