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ブロック編集(ブロック内部の編集モード)
このページでできるようになること
ブロック化した図形を解除せずに内部の図形だけを修正できるようになります。ブロック編集モードに入ると通常の作図・編集コマンドがそのまま使えるため、「窓サッシの線を1本追加したい」「建具の寸法を変えたい」といった微修正を、ブロックを一度ばらすことなく完結させることができます。
背景: Jw_cadのブロック編集(BL編)コマンドは、ブロック内部だけを一時的に「開いた状態」にする機能です。編集が終わったら「ブロック編集終了」コマンドで閉じると、変更がブロックに自動的に反映されます。
ブロック編集とブロック解除の使い分け
ブロック化した図形に手を加えたいとき、方法は2つあります。混乱しやすいので最初に整理しておきます。
| やりたいこと | 選ぶ方法 |
|---|---|
| ブロック内の図形を一部修正したい(線を追加・削除・移動) | ブロック編集(BL編)→ 修正後にブロック編集終了 |
| ブロック自体を完全にばらして再構成したい | ブロック解除 → 編集 → 必要なら再ブロック化 |
PERSCの推奨: 「部品の形を少しだけ変えたい」という場面ではブロック編集が効率的です。ブロック解除してしまうと「どの図形が元のブロックのメンバーだったか」を把握しながら再構成する手間が発生します。変更が小さいほどブロック編集を活用しましょう。
ブロック編集の起動方法
ブロック編集コマンドは、ブロック図形を選択した後にしか有効になりません。先にブロック図形を選択状態にしてからコマンドを実行します。
| 方法 | 操作 |
|---|---|
| メニューバー | 「編集」→「ブロック編集」 |
| ツールバー | 編集(2)ツールバーの「BL編」ボタンをクリック |
画像準備中 — 編集(2)ツールバーの「BL編」ボタンの位置(矢印付き)
要確認: 「BL編」ボタンの正確な位置と表記を実機で確認してください。
基本操作 — ブロック内部を編集する
操作手順サマリー(全7ステップ)
| # | 操作 |
|---|---|
| 1 | 範囲選択コマンドでブロック図形を選択する |
| 2 | 「ブロック編集」コマンドを実行する |
| 3 | ブロック編集ダイアログで編集範囲を設定する |
| 4 | 「OK」をクリックして編集モードに入る |
| 5 | ブロック内部の図形を編集する(追加・削除・移動など) |
| 6 | 編集が終わったら「ブロック編集終了」コマンドを実行する |
| 7 | ブロックへの反映を確認する |
ステップ詳細
Step 1: 範囲選択でブロック図形を選択する
メニューバー「編集」→「範囲選択」、またはツールバー「範囲」ボタンで範囲選択コマンドを起動し、編集したいブロック図形を囲むように範囲選択します。
- 始点を左クリック → 範囲枠を広げてブロック図形全体を囲む → 終点を左クリック
- ブロック図形が選択状態(ピンク色など反転表示)になっていることを確認します
画像準備中 — ブロック図形を範囲選択している状態
Step 2: 「ブロック編集」コマンドを実行する
ブロック図形が選択状態になると「ブロック編集」コマンドが有効になります。メニューバー「編集」→「ブロック編集」、または編集(2)ツールバーの「BL編」ボタンをクリックします。
画像準備中 — メニューバー「編集」→「ブロック編集」の位置
Step 3: ブロック編集ダイアログで設定する
「ブロック編集」コマンドを実行するとダイアログが表示されます。
画像準備中 — ブロック編集ダイアログ(ブロック名・ブロック名変更ボタン・反映範囲のラジオボタン)
ダイアログの構成は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブロック名 入力欄 | 現在のブロック名が表示される。変更したい場合は入力し直す |
| ブロック名変更 ボタン | 入力欄の名前でブロック名を変更する(名前だけ変えたいときに使う) |
| すべてのブロックに反映させる | 同じ名前のブロックが図面内に複数ある場合、全てに変更を反映させる |
| 選択したブロックのみに反映させる | 選択した1つのブロックだけに変更を反映させる |
「すべてのブロックに反映させる」と「選択したブロックのみに反映させる」の使い分け
このラジオボタンの選択は、図面内に同名のブロックが複数配置されている場合に重要になります。
- すべてのブロックに反映させる: 図面内に同じ名前のブロックが10個配置されていれば、全て同時に更新されます。「標準的な窓サッシのブロックをまとめて修正したい」場面で有効です。
- 選択したブロックのみに反映させる: 今回選択した1つだけを変更します。「同じ名前だが、この箇所だけ形状を変えたい」場面で使います。
Tips: 迷った場合は「選択したブロックのみに反映させる」から始めましょう。意図しない場所のブロックが変わってしまうリスクを避けられます。
要確認: 「すべてのブロックに反映させる」を選択した場合、同名ブロックが全て同時に更新されるかを実機で確認してください。
Step 4: 「OK」をクリックして編集モードに入る
設定が完了したら「OK」ボタンをクリックします。編集モードに移行すると、Jw_cadのタイトルバーに「ブロック図形〔ブロック名〕編集中」という表示が出ます。この表示が出ている間はブロック内部の編集が可能な状態です。
画像準備中 — タイトルバーに「ブロック図形〔ブロック名〕編集中」が表示された状態
要確認: タイトルバーの表示の正確な文言(括弧の種類や書式)を実機で確認してください。
Step 5: ブロック内部の図形を編集する
編集モード中は、通常の作図コマンドや編集コマンドをそのまま使えます。
- 線・円弧の追加、消去、伸縮、コーナー処理
- 文字の追加・変更
- 図形の移動、複写
注意: 編集モード中に描いた図形は、ブロック編集終了とともにブロックの一部として取り込まれます。「ブロックの外に描いたつもりの図形がブロックに取り込まれてしまった」というミスが起きやすい場面です。タイトルバーを確認しながら作業してください。
画像準備中 — ブロック編集モード中に線を追加している状態(タイトルバーに「編集中」が見える)
Step 6: 「ブロック編集終了」コマンドを実行する
編集が終わったら「ブロック編集終了」コマンドを実行します。実行方法は3つあります。
| 方法 | 操作 |
|---|---|
| メニューバー | 「編集」→「ブロック編集終了」 |
| ツールバー | 編集(2)ツールバーの「BL終」ボタンをクリック |
| タイトルバー | タイトルバー右端の「×」ボタンをクリック |
画像準備中 — 「BL終」ボタンの位置(編集(2)ツールバー内、矢印付き)
要確認: タイトルバーの「×」ボタンでブロック編集終了できるかを実機で確認してください。通常の「ウィンドウを閉じる」操作と混同しないよう注意が必要です。
Step 7: ブロックへの反映を確認する
「ブロック編集終了」を実行すると編集モードが解除され、加えた変更がブロックに反映された状態に戻ります。タイトルバーから「編集中」の表示が消えていることで、通常モードに戻ったことを確認できます。
画像準備中 — ブロック編集終了後のブロック図形(変更が反映された状態)
ブロック名の変更
ブロック編集ダイアログは、ブロック名の変更にも使えます。内部図形の編集は行わずに名前だけを変更したい場合の手順は次のとおりです。
- ブロック図形を選択し、「ブロック編集」コマンドを実行する
- ダイアログの「ブロック名」入力欄に新しい名前を入力する
- 「ブロック名変更」ボタンをクリックする
- 「OK」ボタンをクリックして編集モードに入らず「ブロック編集終了」を実行する
Tips: ブロック名だけ変更する場合も、ダイアログで「OK」を押すと編集モードに入ります。ブロック名変更後はすぐに「ブロック編集終了」コマンドを実行して編集モードを終了させましょう。
背景: ブロック名の変更に限れば、ブロック属性コマンドでも行えます。ブロック属性はブロック名の確認と「元データのレイヤを優先する」設定の変更ができるコマンドです。内部図形の編集は行わずに属性だけ変えたいときは ブロック属性 ※準備中 を参照してください。
ブロックツリーから編集する方法
「表示」→「ブロックツリー」を使っても、ブロック編集モードに入ることができます。ブロックツリーには「選択BLK編集」という機能があります。
- メニューバー「表示」→「ブロックツリー」を開く
- ブロックツリーの一覧から編集したいブロック名を選択する
- 「選択BLK編集」ボタンをクリックする
- 「ブロック編集終了」コマンドで終了する
画像準備中 — ブロックツリーの「選択BLK編集」ボタンの位置
Tips: ブロックが小さくて図面上で選択しにくい場合や、図面内のどこにあるかがわからない場合は、ブロックツリーからアクセスする方法が確実です。詳しくは ブロックツリー表示 を参照してください。
実務での使い方 ★PERSC独自
建具ブロックの寸法を変更する
平面図で「引き戸800」のブロックを作成したあと、一部の開口が「引き戸900」に変更になったとします。このとき、ブロック解除して再ブロック化する方法では次の手順が必要です。
ブロック解除 → 開口幅の線を修正 → 全ての線を再選択してブロック化 → ブロック名を再入力
一方、ブロック編集を使えばこうなります。
範囲選択でブロックを選択 → ブロック編集コマンド → 開口幅の線を伸縮コマンドで修正 → ブロック編集終了
手順数が少なく、「どこまでが元のブロックのメンバーか」を意識せずに済むぶん、ミスが減ります。1か所だけ変えたい場合は「選択したブロックのみに反映させる」、同名のブロックを全て変更したい場合は「すべてのブロックに反映させる」を選択します。
窓サッシブロックの形状を一部変更する
RC造の平面図で「サッシW1500(間柱・枠・ガラス線のセット)」をブロック化して使っていた場合、後から「ガラス線の種類を変えたい」という変更が入ることがあります。
このような場面でブロック編集を使うと、ブロックの構成を維持したまま内部のガラス線だけを属性変更(線種・線色の変更)できます。「すべてのブロックに反映させる」を選択することで、図面内の全てのW1500サッシを一括で修正できます。
PERSCの推奨: 繰り返し使う部品ブロックの形状変更は「すべてのブロックに反映させる」で行うのが効率的です。ただし、反映前に「影響を受けるブロックが図面内にいくつあるか」をブロックツリーで確認する習慣をつけておきましょう。
通り芯ブロックに補助線を追加する
図面の基準となる通り芯をブロック化して誤編集を防いでいる場合、後から補助的な中間芯を追加する必要が生じることがあります。
ブロック編集モードで通り芯ブロックを開き、中間芯の線を追加してブロック編集終了すると、補助線がブロックのメンバーとして組み込まれます。ブロック解除と再ブロック化を行う場合に比べて、通り芯全体の位置関係が保たれたまま作業を進められます。
設備記号ブロックの文字を修正する
設備図でポンプや換気扇などの機器記号をブロック化して配置している場合、記号内の文字(「P」「V」など)を後から変えたいケースがあります。
ブロック編集モードに入れば、文字コマンドを通常通り使えるので、ブロック内の文字だけを選択して変更できます。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 「ブロック編集」コマンドがグレーアウトしていてクリックできない
→ ブロック編集コマンドはブロック図形が選択されていないと有効になりません。先に範囲選択コマンドでブロック図形を囲んで選択状態にしてから、「BL編」をクリックしてください。ブロック以外の通常の図形が選択されているだけでは有効になりません。
Q: 範囲選択したのに「ブロック編集」コマンドが有効にならない
→ 選択範囲内にブロック図形が含まれているかを確認してください。通常の線や文字だけを選択していると「ブロック編集」は有効になりません。また、非表示レイヤにあるブロックは選択できないため、必要なレイヤを表示状態にしてから選択してください。
Q: 編集モード中に作図した図形がブロック編集終了後に消えてしまった
→ 編集モード中に作図した図形は、「ブロック編集終了」コマンドを実行するとブロックの一部に取り込まれます。取り込まれた図形がブロックの外から見えなくなっているわけではありません。ブロック全体を移動・選択して確認してみてください。もし意図しない図形が取り込まれてしまった場合は、「戻る」コマンドでブロック編集前の状態に戻してから、再度ブロック編集を実行してください。
Q: 「すべてのブロックに反映させる」を選んだら、変えてほしくないブロックまで変わってしまった
→ 「すべてのブロックに反映させる」は、同じブロック名を持つ全ての図形に変更を反映します。「選択したブロックのみに変更を適用したかった」場合は「戻る」コマンドで元に戻し、「ブロック編集」ダイアログで「選択したブロックのみに反映させる」を選び直してください。
Tips: 複数配置されているブロックのうち一部だけを変更したい場合は、変更前に対象のブロックをブロック名変更して名前を一意にしておくと安全です。例えば「hikido-800」を「hikido-800-alt」に変更してから、「選択したブロックのみに反映させる」で編集します。
Q: ブロック編集中に別のコマンドを実行したら、編集モードが終わってしまった
→ 編集モード中は他の作図・編集コマンドを使用できます。ただし、「ブロック編集終了」コマンドを実行するとモードが終了します。タイトルバーの「編集中」表示が消えていないか確認しながら作業してください。
Q: ブロック編集終了を実行したのに変更が反映されていない
→ 「ブロック編集終了」コマンドを正しく実行したか確認してください。タイトルバーの「編集中」表示が消えていれば、編集モードは正しく終了しています。変更が見えない場合は、画面の表示倍率を変えてみるか、別のコマンド(移動など)でブロック図形を選択し直して表示を更新してみてください。
要確認: 「ブロック編集終了」後に変更が反映されない場合の具体的な挙動を実機で確認してください。
Q: ブロック解除とブロック編集のどちらを使えばよいか迷う
→ 判断の基準は「ブロックの構成(どの図形がメンバーか)を維持したいかどうか」です。内部の一部の線を修正・追加・削除する程度であればブロック編集が適しています。元の構成自体を大きく変える(メンバーを全入れ替えする、構成比率を変えるなど)場合はブロック解除して再構成した方が確実です。
関連項目
- ブロック化 — 複数の図形をまとめてブロックにする操作
- ブロック解除 — ブロック図形を個別の図形に戻す操作
- ブロック属性 ※準備中 — ブロック名や「元データのレイヤを優先する」設定を後から変更する操作
- ブロックツリー表示 — 図面内のブロック一覧を確認・管理する表示機能
- 属性変更(基本) — 線色・線種・レイヤを一括変更する操作
- 図形移動 — ブロック図形を含む図形の移動操作
- 図形複写 — ブロック図形を含む図形の複写操作
まとめ
- ブロック編集(BL編)は、ブロックを解除せずに内部の図形だけを修正できるコマンドです。編集モード中は通常の作図・編集コマンドがそのまま使えます。
- ダイアログの「すべてのブロックに反映させる」を選ぶと同名ブロックが一括更新され、「選択したブロックのみに反映させる」にすれば対象を1つに絞れます。
- 編集が終わったら「ブロック編集終了」(BL終)コマンドで必ずモードを閉じてください。タイトルバーの「編集中」表示が消えていれば変更がブロックに取り込まれた状態です。