Skip to content
未検証

電気設備図形集 配布

このページでできるようになること

Jw_cadで住宅・小規模ビルの電気設備図(電灯・コンセント・スイッチ平面図、弱電図、自火報設備図など)を描くときに使う、コンセント・スイッチ・照明器具・分電盤・電話/LAN/テレビ端子・自動火災報知設備・インターホンといったJIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に基づく図記号集(公開予定)の概要・使い方を案内します。住宅電気平面図でよく使う約60種の記号を体系的に整備中で、公開後はJWS形式の図形データを「図形読込」コマンドで配置できる構成です(公開後にダウンロード可能)。

背景: 電気設備図はJIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)で図記号が標準化されており、コンセント・スイッチ・照明器具などはこの規格に従って作図します。記号は丸・三角・四角といった単純な図形の組み合わせですが、種類が60〜80に及ぶため、毎回ゼロから作図するのは現実的ではありません。電気記号集として登録しておくと、住宅平面図にコンセントを20個・スイッチを15個・照明を25個配置するような作業が、図形読込のクリックだけで完了するようになります。


ダウンロード

要確認: 本配布物は 実機検証フェーズで整備中 です。配布パック(zip)・同梱ファイル(.jws / .DAT)・README・ライセンス文言は公開前に確定します。本ページは公開準備段階の「配布物概要・使い方の予告」としてご覧ください。

📦 配布予定パック

  • ファイル名: persc_equipment_electrical_v1.0.0.zip(実機検証時に正式名称確定)
  • 含まれる予定のファイル(主要記号のみ抜粋):
ファイル名種別主な用途
outlet_general_15A.jwsコンセント(一般・15A)居室・廊下の壁付けコンセント
outlet_general_20A.jwsコンセント(一般・20A)エアコン・電子レンジ専用
outlet_earth_15A.jwsコンセント(接地・15A)洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ
outlet_earthterminal_15A.jwsコンセント(接地端子付)キッチン・洗面所
outlet_waterproof.jwsコンセント(防水)屋外・浴室外
outlet_floor.jwsコンセント(床)LDK・事務所のフロア配置
outlet_ceiling.jwsコンセント(天井)プロジェクター・天井扇電源
outlet_double.jwsコンセント(2口)一般居室の標準口数
outlet_triple.jwsコンセント(3口)TV周辺・PC周辺
switch_1way.jwsスイッチ(片切)居室の標準スイッチ
switch_2way.jwsスイッチ(両切)エアコン専用回路など
switch_3way.jwsスイッチ(3路)階段・廊下の2点点滅
switch_4way.jwsスイッチ(4路)階段・廊下の3点点滅
switch_dimmer.jwsスイッチ(調光)LDK・寝室の調光照明
switch_timer.jwsスイッチ(タイマー)浴室換気扇・廊下灯
switch_auto.jwsスイッチ(自動点滅・人感)玄関・廊下・トイレ
switch_pilot.jwsスイッチ(パイロット表示付)浴室乾燥機・換気扇
light_ceiling.jws照明(シーリング)居室の主照明
light_downlight.jws照明(ダウンライト)廊下・玄関ホール・LDK間接
light_pendant.jws照明(ペンダント)ダイニング・カウンター上
light_bracket.jws照明(ブラケット)階段・廊下・玄関ポーチ
light_fluorescent.jws照明(蛍光灯)クローゼット・収納・キッチン手元
light_led_line.jws照明(LEDライン照明)間接照明・キッチン手元
light_outdoor.jws照明(屋外灯)玄関ポーチ・外構
light_emergency.jws照明(非常灯)集合住宅共用部
light_exit.jws誘導灯集合住宅・店舗の避難通路
panel_distribution_residential.jws分電盤(住宅用)玄関・洗面所等
panel_distribution_office.jws分電盤(小規模オフィス)店舗・事務所
panel_main_breaker.jws主幹開閉器・主幹漏電遮断器分電盤内主幹
weak_phone.jws電話モジュラー端子居室・玄関
weak_lan.jwsLAN(情報用アウトレット)居室・書斎
weak_tv.jwsテレビアンテナ端子リビング・寝室
weak_speaker.jwsスピーカーLDK天井・店舗
weak_intercom_in.jwsインターホン親機LDK・玄関ホール
weak_intercom_out.jwsインターホン子機(呼出ボタン)玄関外
fire_smoke_detector.jws煙感知器寝室・階段・廊下
fire_heat_detector.jws熱感知器(差動式)キッチン
fire_heat_detector_const.jws熱感知器(定温式)浴室・厨房
fire_receiver.jws自火報受信機集合住宅管理室
fire_alarm_bell.jws地区音響装置(ベル)集合住宅共用部
wire_vvf.jws配線記号サンプル(VVFケーブル)配線用線種サンプル
wire_pf.jws配線記号サンプル(PF管)配線用線種サンプル
legend_residential.jws凡例(住宅用一式)図面右下に貼り付ける記号凡例
legend_small_office.jws凡例(小規模オフィス)店舗・小規模オフィス用凡例
README.txtバージョン情報・利用規約・記号一覧表

公開時は本セクションにダウンロードリンクを掲載します。

整備計画: JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に基づき、住宅・小規模ビルでよく使う60種程度の記号を再現したうえで配布します。本ページは配布開始時にファイル一覧と記号デザインを最終確定します。

PERSCの推奨: 初めて使う方は、まずコンセント・スイッチ・照明の基本記号10種程度をダウンロードして、住宅電気平面図に貼り付ける操作を覚えるのが安全です。60種すべてを最初から触ろうとすると、似た記号同士の使い分け(一般コンセントと接地コンセント、片切スイッチと3路スイッチなど)の判断で混乱しやすくなります。


電気設備図形集の概要

JIS C 0303 とは

電気設備の図記号は、JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」 によって標準化されています。配布版の記号デザインはこの規格に従っており、住宅・小規模ビル・店舗の電気平面図でそのまま使えます。

規格番号名称対象範囲
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号一般電灯・動力・通信・防災
JIS Z 8313製図 - 文字図面文字一般
JIS A 0150建築製図通則建築図面の作図一般

背景: 旧JIS(JIS C 0301/旧電気設備記号)と現行JIS(JIS C 0303)では、いくつかの記号デザインが異なります。配布版は 現行JIS(C 0303) を採用しています。古い図面の改修案件で旧記号と混在する場合は、図面凡例で「本図面で使用する記号はJIS C 0303による」と明記しておくと混乱を避けられます。

電気平面図で頻出の記号カテゴリ

住宅・小規模ビルの電気平面図に登場する記号は、おおむね6カテゴリに分類できます。配布パックはこれらすべてをカバーしています。

カテゴリ主な記号配布パック内の本数(目安)
コンセント一般・接地・接地端子付・防水・床・天井・2口/3口約12種
スイッチ片切・両切・3路・4路・調光・タイマー・自動点滅・パイロット約10種
照明器具シーリング・ダウンライト・ペンダント・ブラケット・蛍光灯・誘導灯約12種
分電盤・配電盤住宅用分電盤・小規模オフィス分電盤・主幹開閉器約3種
弱電電話・LAN・テレビ・スピーカー・インターホン約8種
自火報・防災煙感知器・熱感知器・受信機・地区音響約5種
配線・凡例VVFケーブル・PF管・CD管・凡例一式約4種

Tips: 住宅電気平面図で実際に使う記号の頻度は「コンセント 30〜40個・スイッチ 15〜20個・照明 20〜25個・弱電 5〜8個・自火報 5〜10個」程度です。1棟あたりで配置するのべ記号数は80〜120個に及ぶため、図形集を使わない手作業ではかなりの時間がかかります。

配布版の設計方針

PERSC配布版の電気設備図形集は、以下の方針で設計しています。

設計方針内容
JWS形式(外部図形)で配布Jw_cadの「図形読込」コマンドで読み込める標準形式。記号ごとに1ファイル
JIS C 0303 準拠図記号デザインは現行JISに従う(円・三角・四角と内部記号の組み合わせ)
記号サイズは1/100基準で設計1/100の住宅平面図で見やすい大きさを基準に作図(実寸でφ4〜6mm程度の見え寸法)
線色は系統別に固定強電(電灯・コンセント・スイッチ)=線色3緑系、弱電=線色4黄、自火報=線色8赤
基準点は記号中心図形読込時の貼り付け位置が記号中心に来るため、点読取りで配置しやすい
凡例ファイルを同梱図面右下に貼り付ける凡例を住宅用・小規模オフィス用で2種提供
配線記号は別運用配線本体は線(VVF=実線、PF管=破線等)で各自作図、配布版は線種サンプルのみ

配布物の中身(プレビュー)

配布パックのJWS図形を、カテゴリ別にプレビューします。

1. コンセント(約12種)

住宅電気平面図で最も配置数が多い記号です。記号デザインは円形(直径φ4〜6mm相当)に内部マークで種別を表します。

ファイル種別デザイン要素主な配置場所
outlet_general_15A.jws一般・15A・100V円+縦棒2本居室・廊下
outlet_general_20A.jws一般・20A・100V円+縦棒2本+「20A」表示エアコン専用・電子レンジ
outlet_earth_15A.jws接地(アース)・15A円+「E」または「EET」表示冷蔵庫・洗濯機
outlet_earthterminal_15A.jws接地端子付円+「ET」表示キッチン・洗面
outlet_earthleak.jws漏電遮断器付円+「ELB」表示浴室外脱衣
outlet_waterproof.jws防水形円+「WP」または傘マーク屋外・浴室外
outlet_floor.jws床コンセント円+四角ボックス枠LDK床中央・事務所
outlet_ceiling.jws天井コンセント円+天井マークプロジェクター・天井扇
outlet_double.jws2口(標準)円+縦棒4本一般居室
outlet_triple.jws3口円+縦棒6本TV周辺・PC周辺
outlet_200v.jws200V専用円+「200V」または「2P」エアコン200V・IHクッキングヒーター
outlet_pull_off.jws抜止形円+「LK」表示エアコン・冷蔵庫の抜け防止

Tips: 住宅で最頻出は 一般2口(outlet_double.jws で、各居室に2〜4個配置されます。次いでエアコン用20A(outlet_general_20A.jws)、洗濯機用接地(outlet_earth_15A.jws)、キッチン用接地端子付(outlet_earthterminal_15A.jws)の順に登場します。屋外・浴室外には防水(outlet_waterproof.jws)が必須です。

2. スイッチ(約10種)

居室の照明・換気扇を制御する記号です。基本デザインは黒丸(直径φ3〜4mm相当)に種別マークを付加します。

ファイル種別デザイン要素主な用途
switch_1way.jws片切黒丸単体(基本形)居室の標準スイッチ
switch_2way.jws両切黒丸+「2P」エアコン専用回路
switch_3way.jws3路黒丸+「3」表示階段・廊下の2点点滅
switch_4way.jws4路黒丸+「4」表示階段・廊下の3点点滅
switch_dimmer.jws調光黒丸+「D」表示LDK・寝室の調光照明
switch_timer.jwsタイマー黒丸+「T」表示浴室換気扇・廊下灯
switch_auto.jws自動点滅・人感黒丸+「A」表示玄関・廊下・トイレ
switch_pilot.jwsパイロット付黒丸+「P」表示浴室乾燥機・離室機器
switch_hotaru.jwsホタル(位置表示灯付)黒丸+小ランプマーク暗所での操作性向上
switch_pull.jws引き紐スイッチ「P」マーク押入・収納庫

背景: スイッチ記号は黒丸が基本形で、種別を区別するためのアルファベット表示(3、4、D、T、A、Pなど)を組み合わせています。住宅では片切スイッチが最頻出(全スイッチの60〜70%)で、3路・4路は階段・長い廊下、調光は寝室・LDKで増えています。記号の右下に「3」「D」のような添字を読み取ることで、図面上で機能の違いが判別できます。

3. 照明器具(約12種)

天井・壁・床に取り付ける照明を表す記号です。器具タイプごとに記号形状が異なります。

ファイル種別デザイン要素主な配置場所
light_ceiling.jwsシーリング(直付)円+十字居室の主照明
light_downlight.jwsダウンライト円+内側に円(同心円)廊下・玄関ホール・LDK間接
light_pendant.jwsペンダント円+下向き三角(吊下げマーク)ダイニング・カウンター上
light_bracket.jwsブラケット(壁付)半円(壁向き)階段・廊下・玄関ポーチ
light_fluorescent.jws蛍光灯(直付)長方形(細長い)クローゼット・収納・キッチン手元
light_led_line.jwsLEDライン照明長方形+「LED」表示間接照明・キッチン手元
light_recessed_fluorescent.jws蛍光灯(埋込)長方形+四隅枠オフィス・店舗の天井
light_outdoor.jws屋外灯(防水)円+「WP」表示玄関ポーチ・外構
light_garden.jwsガーデンライト(地中埋込)円+下向き矢印庭・アプローチ
light_emergency.jws非常灯円+「N」表示集合住宅共用部
light_exit.jws誘導灯四角+矢印店舗・集合住宅の避難通路
light_stand.jwsスタンド(床置)円+上向き矢印LDK・寝室

PERSCの推奨: 住宅の主照明は シーリング(light_ceiling.jwsダウンライト(light_downlight.jws の2種類で大半をカバーできます。LDK中央のシーリング1個+ダウンライト4〜6個+ペンダント1個(ダイニング上)の組み合わせが住宅の基本パターンです。間接照明にこだわる事務所では LEDライン照明(light_led_line.jws)の出番が増えます。

4. 分電盤・配電盤(約3種)

電気の主幹を集約する盤を表す記号です。住宅用と小規模オフィス用で大きさ・内容が異なります。

ファイル種別寸法(記号上)主な配置場所
panel_distribution_residential.jws住宅用分電盤矩形 約400×200 mm相当玄関・洗面所・廊下
panel_distribution_office.jws小規模オフィス分電盤矩形 約500×300 mm相当店舗・事務所のEPSなど
panel_main_breaker.jws主幹開閉器・主幹漏電遮断器矩形+「ELB」表示分電盤内主幹位置

Tips: 住宅用分電盤は 玄関収納の中 または 洗面脱衣所の壁面 に設置するのが定番です。配置位置によって電気図の見え方が変わるため、配布版の住宅用分電盤は壁付け表現(壁面に矩形を描き内部に「分電盤」または「DB」と表記)になっています。配電盤の容量・回路数は記号には含まれず、別途仕様表または分電盤盤面図で表現します。

5. 弱電(電話・LAN・テレビ・スピーカー・インターホン 約8種)

通信・情報・音響系の記号です。強電(コンセント・スイッチ)と区別するため、線色4(黄)系で作図しています。

ファイル種別デザイン要素主な配置場所
weak_phone.jws電話モジュラー端子三角(上向き)+「T」居室・玄関
weak_lan.jwsLAN情報アウトレット三角(上向き)+「LAN」または「●●」居室・書斎・LDK
weak_tv.jwsテレビアンテナ端子円+「TV」リビング・寝室
weak_tv_dual.jwsテレビ+BS/CS円+「TV/BS」リビング
weak_speaker.jwsスピーカー円+「SP」LDK天井・店舗
weak_intercom_in.jwsインターホン親機円+「I」または家マークLDK・玄関ホール
weak_intercom_out.jwsインターホン子機(呼出ボタン)三角+「I」玄関外
weak_doorphone.jwsドアホン(カメラ付)円+カメラマーク玄関外

背景: 弱電記号は強電(コンセント・スイッチ)と区別するため、JIS C 0303 では円や三角の中に「T」「LAN」「TV」などのアルファベット表示で系統を識別します。配布版では加えて 線色4(黄系) で全弱電記号を統一作図しているため、図面上で強電と弱電が一目で区別できます。マンション・集合住宅では各戸内に電話・LAN・テレビ端子が3〜5箇所配置されるのが標準です。

6. 自火報・防災(約5種)

自動火災報知設備の記号です。集合住宅・店舗・小規模事務所で必須となります。線色8(赤系)で作図しています。

ファイル種別デザイン要素主な配置場所
fire_smoke_detector.jws煙感知器円+「S」寝室・階段・廊下(住宅用火災警報器も同記号)
fire_heat_detector.jws熱感知器(差動式)円+四角キッチン
fire_heat_detector_const.jws熱感知器(定温式)円+四角+「●」浴室・厨房・サウナ
fire_receiver.jws自火報受信機矩形+「R」集合住宅管理室
fire_alarm_bell.jws地区音響装置(ベル)円+「B」集合住宅共用部

注意: 戸建住宅では「住宅用火災警報器」(消防法令上の設置義務)が必要で、配布版では煙感知器(fire_smoke_detector.jws)の記号で代用できます。住宅用火災警報器は寝室・階段の天井に設置するのが原則で、設置場所の判定は消防庁ガイドライン に従います。集合住宅・店舗・小規模事務所では本格的な自動火災報知設備が必要となり、受信機(fire_receiver.jws)と感知器ネットワークを設計します。

7. 配線記号(線種サンプル 約4種)

配線本体は線で表現するため、配布版では「線種サンプル」として4種を同梱しています。実際の配線は各自で線を引いて作図します。

ファイル種別線種・デザイン
wire_vvf.jwsVVFケーブル(屋内配線)実線(細)+「VVF」表記
wire_pf.jwsPF管(プラスチック製可とう電線管)破線+「PF」表記
wire_cd.jwsCD管(コンクリート埋設用)破線+「CD」表記
wire_ground.jws地中埋設配線一点鎖線+「地中」表記

PERSCの推奨: 配線本体(コンセントから分電盤までの線)は、図形読込ではなく 線コマンドで都度作図 するのが実務標準です。配布版の配線記号サンプルは「線種・線色の見本」として置いてあるだけで、配置するための図形ではありません。配線の作図方法は 線コマンド ※準備中 を参照してください。

8. 凡例ファイル(2種)

電気平面図の右下に配置する記号凡例(レジェンド)です。住宅用と小規模オフィス用で2種類用意しています。

ファイル種別内容
legend_residential.jws住宅用凡例コンセント約8種+スイッチ約6種+照明約8種+弱電約5種+自火報約3種
legend_small_office.jws小規模オフィス用凡例上記+分電盤+情報用アウトレット拡張

Tips: 凡例ファイルを使うと、図面右下の凡例エリアに 「この図面で使われている記号一覧」 をクリック1回で配置できます。事務所オリジナルの記号がない場合は、配布版の凡例をそのまま使えます。事務所独自記号が混在する場合は、貼り付け後に追記してください。


使い方

背景: 以下の手順は配布物公開後の使い方を想定した予告です。配布パックは実機検証フェーズで整備中のため、現時点ではダウンロードリンクは未提供です。

使い方サマリー(全7ステップ)

#操作所要
1zipファイルをダウンロード30秒
2図形フォルダに解凍1分
3Jw_cadを起動して電気平面図JWWを開く30秒
4「その他」→「図形」で図形読込ダイアログを開く数秒
5カテゴリ別フォルダから目的のJWSをダブルクリック数秒
6平面図上で配置位置を左クリック(または右クリックで点読取り)数秒
7必要に応じて回転・属性変更で線色調整30秒〜1分

合計の初回セットアップ: 3分以内 で図形集が使える状態になり、1個の貼り付けは数秒で完了します。

手順1: zipファイルをダウンロード

PERSC編集部の配布ページから persc_equipment_electrical_v1.0.0.zip をダウンロードします。ブラウザの保存ダイアログで「保存」をクリックすると、デフォルトでは「ダウンロード」フォルダに保存されます。

要確認: 配布ページのURL・ダウンロードボタンの位置は配布開始時にこの記事へ追記します。

手順2: 図形フォルダに解凍

ダウンロードした persc_equipment_electrical_v1.0.0.zip右クリック → 「すべて展開」 で解凍します。展開先はJw_cadの図形専用フォルダが推奨です。

C:\JWW\figures\persc_electrical\
  ├ コンセント\
  │  ├ outlet_general_15A.jws
  │  ├ outlet_general_20A.jws
  │  ├ outlet_earth_15A.jws
  │  ├ outlet_earthterminal_15A.jws
  │  ├ outlet_earthleak.jws
  │  ├ outlet_waterproof.jws
  │  ├ outlet_floor.jws
  │  ├ outlet_ceiling.jws
  │  ├ outlet_double.jws
  │  ├ outlet_triple.jws
  │  ├ outlet_200v.jws
  │  └ outlet_pull_off.jws
  ├ スイッチ\
  │  ├ switch_1way.jws
  │  ├ switch_2way.jws
  │  ├ switch_3way.jws
  │  ├ switch_4way.jws
  │  ├ switch_dimmer.jws
  │  ├ switch_timer.jws
  │  ├ switch_auto.jws
  │  ├ switch_pilot.jws
  │  ├ switch_hotaru.jws
  │  └ switch_pull.jws
  ├ 照明\
  │  ├ light_ceiling.jws
  │  ├ light_downlight.jws
  │  ├ light_pendant.jws
  │  ├ light_bracket.jws
  │  ├ light_fluorescent.jws
  │  ├ light_led_line.jws
  │  ├ light_recessed_fluorescent.jws
  │  ├ light_outdoor.jws
  │  ├ light_garden.jws
  │  ├ light_emergency.jws
  │  ├ light_exit.jws
  │  └ light_stand.jws
  ├ 分電盤\
  │  ├ panel_distribution_residential.jws
  │  ├ panel_distribution_office.jws
  │  └ panel_main_breaker.jws
  ├ 弱電\
  │  ├ weak_phone.jws
  │  ├ weak_lan.jws
  │  ├ weak_tv.jws
  │  ├ weak_tv_dual.jws
  │  ├ weak_speaker.jws
  │  ├ weak_intercom_in.jws
  │  ├ weak_intercom_out.jws
  │  └ weak_doorphone.jws
  ├ 自火報\
  │  ├ fire_smoke_detector.jws
  │  ├ fire_heat_detector.jws
  │  ├ fire_heat_detector_const.jws
  │  ├ fire_receiver.jws
  │  └ fire_alarm_bell.jws
  ├ 配線\
  │  ├ wire_vvf.jws
  │  ├ wire_pf.jws
  │  ├ wire_cd.jws
  │  └ wire_ground.jws
  ├ 凡例\
  │  ├ legend_residential.jws
  │  └ legend_small_office.jws
  └ README.txt

Tips: Jw_cadには標準で「図形」フォルダが設定されており、「基本設定」→「一般(2)」タブの「図形ファイル」欄でパスを確認できます。persc_electrical フォルダを「図形ファイル」配下に置けば、図形読込ダイアログから素早くアクセスできます。図形フォルダの初期設定は 図形フォルダのパス設定 ※準備中 を参照してください。

手順3: Jw_cadを起動して電気平面図JWWを開く

電気設備図のJWWファイル(または白紙の新規ファイル)をJw_cadで開きます。書込みレイヤを電気設備のレイヤ(推奨は「設備_電気」グループの該当レイヤ)に切り替えてください。

図面種別推奨レイヤ
住宅電気平面図(コンセント・スイッチ・照明)Gp.1「設備_電気」のレイヤ0〜2
弱電図(電話・LAN・TV・インターホン)Gp.1「設備_電気」のレイヤ5「弱電」
自火報設備図Gp.1「設備_電気」のレイヤ6「火災警報器」
集合住宅・店舗の電気詳細図1/50縮尺グループ

レイヤ運用の全体像は 建築図面のレイヤ分け実践 を参照してください。設備図向けレイヤテンプレを使う場合は 設備図向けレイヤテンプレ配布 のGp.1「設備_電気」のレイヤ構成が推奨配置です。

手順4: 「図形」コマンドで図形読込ダイアログを開く

メニューバー「その他(A)」→「図形(Z)」をクリック、またはツールバー「その他(1)」の「図形」アイコンをクリックします。図形ファイル選択ダイアログが開きます。

起動方法操作
メニューバー「その他(A)」→「図形(Z)」
ツールバー「その他(1)」ツールバーの「図形」アイコン
ショートカットZ(カスタマイズ可)

図形読込コマンドの基本操作は 図形読込 を参照してください。

手順5: カテゴリ別フォルダから目的のJWSをダブルクリック

図形ファイル選択ダイアログで persc_electrical フォルダに移動し、カテゴリ別の階層(コンセント/スイッチ/照明/分電盤/弱電/自火報/配線/凡例)から目的のJWSファイルを ダブルクリック で選択します。

例: 居室に一般2口コンセントを配置したい場合

  1. persc_electrical\ フォルダに入る
  2. コンセント\ フォルダに入る
  3. outlet_double.jws をダブルクリック

選択後、コントロールバーに「書込レイヤに作図」と表示され、マウスポインタにコンセント記号のプレビュー(仮配置)が表示されます。

手順6: 平面図上で配置位置を左クリック

平面図の コンセント・スイッチ・照明を置きたい位置 にマウスポインタを移動し、左クリック で配置確定します。基準点は 記号中心 になっているため、壁から○○mm離した位置にスナップしやすくなっています。

クリック種別動作
左クリックフリーポジションで配置(マウス位置で確定)
右クリック既存図形の点読取りで配置(壁の角・建具中央等にスナップ)

PERSCの推奨: コンセント・スイッチの配置では 壁から芯50〜100mm程度 の位置に置くのが実務標準です。図面上では壁線の少し外側(部屋側)に配置すれば、施工側で「壁面に取り付ける」と読み取ってもらえます。点読取りで壁の角にスナップした後、適度な距離だけマウス位置をずらして左クリックする運用が定着しています。点読取りの基本は 点・線端点の読取り を参照してください。

手順7: 必要に応じて回転・属性変更で線色調整

配置後の記号は通常の図形要素として編集できます。スイッチを横置きから縦置きに変えたい場合、線色を事務所標準に揃えたい場合などの操作です。

編集コマンド用途
90度回転「移動」→「回転」または基点指定回転スイッチ記号を縦・横に切り替える
鏡像反転「反転」左右の向きを変える(ブラケット照明など)
線色変更「属性変更」事務所標準の線色に揃える
個別調整「移動」「消去」配置位置の微調整・不要部品の削除

注意: 配布版の記号はJIS C 0303 のデザイン基準で作図しています。記号の 形状自体(円・三角・四角の比率や内部マーク) は変更しないでください。形状を変えると他の図面と読み取り方が変わってしまい、施工側に意図が伝わらなくなります。線色・位置・回転だけを編集する運用にしてください。


カスタマイズ方法

線色を事務所標準に変更する

配布版は 強電=線色3(緑系)/弱電=線色4(黄)/自火報=線色8(赤) で作図しています。事務所標準が異なる場合は、属性変更コマンドで一括変更できます。

  1. ステータスバーで対象レイヤ(例: 「コンセント」レイヤ)を 書込みレイヤ に切り替え
  2. ツールバー「範囲」コマンドで該当レイヤの記号を全選択
  3. メニューバー「編集」→「属性変更
  4. 線色を事務所標準に変更
  5. カテゴリ別に同様の作業を繰り返す

Tips: 線色変更を頻繁に行う事務所では、配布版を 事務所版テンプレ として再保存しておくと便利です。例: outlet_double_office.jws のように _office サフィックスを付けて、線色・線幅を事務所標準に揃えた状態で図形登録しておけば、毎回の属性変更が不要になります。図形登録の手順は 図形登録 を参照。

線色運用の標準は 線色運用標準 も参照してください。

記号サイズを縮尺別に調整する

配布版の記号サイズは 1/100基準 で設計されています。1/50で使うと記号が2倍の大きさで表示されてしまうため、サイズ調整が必要です。

縮尺記号サイズの見え寸法(目安)推奨運用
1/100図面上 φ4〜6 mm相当(実寸 400〜600 mm)配布版そのまま
1/50図面上 φ4〜6 mm相当(実寸 200〜300 mm)50%縮小して使用 or 1/50専用版を別途作成
1/30図面上 φ4〜6 mm相当(実寸 120〜180 mm)パラメトリック変形で30%縮小
1/200図面上 φ4〜6 mm相当(実寸 800〜1200 mm)200%拡大 or 凡例のみ表示

1/50で使う場合の手順:

  1. 図形読込で記号を貼り付け
  2. 範囲選択で記号を選択
  3. 移動」コマンド → 倍率欄に「0.5」を入力
  4. 縮小後の位置で配置確定

PERSCの推奨: 縮尺ごとに毎回倍率変更するのが面倒な事務所では、 1/50専用バージョンの図形集 を別途作成しておくのがおすすめです。配布版を50%縮小して別フォルダ(persc_electrical_1-50\)に保存しておけば、案件の縮尺に応じて使い分けるだけで済みます。

凡例を事務所標準に作り変える

配布版の凡例ファイル(legend_residential.jwslegend_small_office.jws)は標準的な記号一覧ですが、事務所独自記号がある場合は加筆します。

  1. 凡例ファイルを「図形読込」で平面図に貼り付け
  2. 範囲選択で凡例全体を選択
  3. 表記の追加・削除・並び替えを実施
  4. 完成した凡例を「図形登録」で事務所版として保存
  5. 物件で使うときは事務所版凡例を読み込み

詳しくは 図形登録 を参照してください。

配線(VVF・PF管)の作図ルールを定める

配線記号(VVFケーブル・PF管・CD管)は配布版では 線種サンプル のみ提供しており、実際の配線は 線コマンドで作図 する想定です。事務所運用ルールを決めておくと作業が安定します。

配線種別線種・線色(推奨)線幅用途
VVFケーブル(屋内一般)実線・線色3(緑系)コンセント・スイッチ・照明への配線
PF管(プラスチック可とう電線管)破線・線色3(緑系)露出配管・隠蔽配管
CD管(コンクリート埋設用)破線・線色3(緑系)スラブ・梁内埋設
地中埋設一点鎖線・線色3(緑系)屋外配管・引込配管

背景: 住宅電気配線の主流は VVFケーブル で、エアコン・電子レンジ・IHクッキングヒーターなど20A・200V系統では太径のVVF(VVF1.6mm or 2.0mm)が使われます。配線記号は線種で識別する慣例があり、配布版でも線種サンプルを4種揃えています。配線本体は1本ずつ手で引くため、「配線パターンを単位として図形登録する」運用は実務でほとんど使われません。

事務所オリジナル記号の追加

配布版にない記号を追加する場合の手順です。

派生記号例作り方
エアコン専用コンセント(25Aやマグネット式)既存20A記号をベースに「25A」「MG」表示を追加
ホームセキュリティセンサー円+「SEC」表示で新規作図
太陽光発電モニター矩形+「PV」表示で新規作図
電気自動車充電コンセント円+「EV」表示で新規作図

事務所オリジナル記号として整備したJWSは、persc_electrical\事務所オリジナル\ のような専用フォルダに分けて保存しておくと、配布版アップデート時に上書きされず安全です。


ライセンス・利用規約

要確認: 公開時のライセンス文言は最終確定前です。商用可・改変可・再配布不可の方針は維持予定ですが、細部は実機検証フェーズで確定します。

PERSC が配布予定の電気設備図形集は、Ch.15 共通ライセンス方針に従って利用できる方針です。

利用可・不可の概要

項目可否
個人での作図・自宅でのCAD学習OK
設計事務所・工務店での商用利用OK
学校・職業訓練校での教材利用OK
改造して自社仕様にして社内利用OK
改造して納品図面に使用OK
配布物そのものを第三者へ再配布NG
配布物を自社サイトで配布NG
改造版を「自社オリジナル」と称して配布NG
配布物を販売・有償配布NG

詳細・最新方針は 配布物カタログTOP(PERSC素材ライブラリの使い方) のライセンス共通方針セクションを参照してください。

免責事項

  • 配布物は 「現状有姿」 で提供されます。動作不具合・互換性問題が発生してもPERSC編集部は責任を負いません
  • 配布物の寸法・線色・線幅は JIS製図通則および建築実務での慣習値 に基づいていますが、特定の規格・規則・確認申請要件への完全準拠を保証するものではありません
  • 確認申請・実施設計の最終図面では、所属事務所の図面規格・行政庁の指導に合わせて調整することをおすすめします

電気設備図形集固有の免責補足

  • 配布版の記号はJIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に準拠していますが、 個別案件での申請適合性 (消防検査・電気工事士法・建築確認)は施主・施工側で確認してください
  • 自火報・防災設備の最終図面は、 消防同意・建築確認の正本図面 として使う前に、必ず消防設備士・電気主任技術者によるレビューを受けてください
  • 集合住宅・店舗・小規模事務所の電気容量計算(負荷集計・電線サイズ選定・遮断器選定)は記号配置とは別の作業で、専門資格者の責任範囲です

実務での使い方 ★PERSC独自

電気設備図形集は、住宅・小規模ビル実務で次の5パターンの主要用途に対応します。それぞれの使い分けポイントを整理します。

パターン1: 戸建住宅の電気平面図(1/100)

戸建住宅の各階電気平面図(1/100)でコンセント・スイッチ・照明を配置する、最も標準的な使い方です。

項目
用紙A2 〜 A3(A2が住宅実務の主流)
縮尺1/100
推奨ファイルコンセント・スイッチ・照明の基本記号約30種
レイヤ配置Gp.1「設備_電気」のレイヤ0〜2に分散
配置記号数30坪住宅で80〜120個

配置の流れ

  1. 意匠図から通り芯・壁・建具・キッチン・浴槽の位置を取り込む(背景)
  2. 書込みグループを「設備_電気」に切り替え
  3. 各居室にコンセント・スイッチ・照明を順次配置
  4. 配線(VVF)を線コマンドで描画してコンセントから分電盤まで結ぶ
  5. 凡例ファイル(legend_residential.jws)を右下に配置

PERSCの推奨: 戸建住宅の電気平面図では、 居室ごとに「電灯コンセント図(電灯・コンセント・スイッチ)」と「弱電図(電話・LAN・TV・インターホン)」を別図で出力 するのが定番です。1枚に全部詰めると記号が重なって読めなくなるため、A2 1枚を電灯コンセント、A3 1枚を弱電のように分けると、施工側に伝わりやすくなります。

パターン2: 集合住宅・マンション住戸の電気平面図

集合住宅・マンションの各住戸プラン電気図用途です。住戸が複数ある場合、同じ電気プランを複数戸に展開します。

項目
用紙A1 横使い(1棟分の階平面図を載せる)
縮尺1/100
推奨ファイルコンセント・スイッチ・照明+弱電+自火報
配置同一住戸プランを複数戸に複写

集合住宅特有のポイント

  • 各住戸内の電気プランは 同じ仕様で繰り返し されるので、1戸分を完成させてから複写する
  • 共用部(廊下・階段)には 誘導灯・非常灯light_exit.jwslight_emergency.jws)が必須
  • 各住戸玄関に 自火報感知器(煙) が必須(住宅用火災警報器の代替)
  • 共用部の自火報は 受信機・地区音響装置 の設計が必要

Tips: マンション1棟の電気平面図では、1戸分を完成させた後に 「複写」コマンド で住戸単位でコピーすると効率的です。階数違いの住戸は床ピッチでまとめてコピーしましょう。マンションの自火報は警報設備設計者が並行して別図を作るケースが多いため、建築設計側は記号の位置確認のみ行えば十分です。

パターン3: 店舗・小規模オフィスの電気詳細図(1/50)

カフェ・美容室・診療所・小規模オフィスなど、電気設備密度が高い店舗・オフィス向けです。1/50で詳細に作図します。

項目
用紙A2 または A3
縮尺1/50
推奨ファイルコンセント・スイッチ・照明+分電盤+弱電(LAN密度高)
レイヤ配置Gp.1「設備_電気」(1/50縮尺グループ)

店舗・小規模オフィス特有のポイント

  • LAN・電話端子の配置密度が高い(1席に1〜2口)
  • 業務用機器コンセント(プロジェクター・複合機・サーバ)が多い
  • 照明は天井埋込ダウンライト+ペンダント(カウンター上)の組み合わせが多い
  • 営業時間外の節電のため タイマースイッチ・自動点滅スイッチ の出番が多い

PERSCの推奨: 店舗・小規模オフィスでは 1/50図 が標準縮尺です。1/100だとLAN端子・コンセントの密度に対応しきれず、記号同士が重なって読めなくなります。配布版を50%縮小して使う or 1/50専用バージョンを事務所で作成して運用するのがおすすめです。診療所・歯科では医療用コンセント(接地端子付・抜止形)の配置密度が高くなります。

パターン4: 弱電図(電話・LAN・TV・インターホン)の独立図化

弱電(情報・通信・音響)系統を独立図として作る運用です。電灯コンセント図とは別図にすることで、施工側の読み取りが楽になります。

項目
用紙A2 または A3
縮尺1/100(住宅)または 1/50(店舗)
推奨ファイル弱電カテゴリの8種+情報用コンセント
レイヤ配置Gp.1「設備_電気」のレイヤ5「弱電」

弱電図の作図ステップ

  1. 電灯コンセント図のレイヤを 「表示のみ」 に変更(背景として参照)
  2. 弱電レイヤ(レイヤ5)を 書込みレイヤ に切り替え
  3. 配布版の弱電記号8種を順次配置
  4. 配線(電話線・LAN・TVアンテナ)を線コマンドで結ぶ
  5. 弱電盤・MDF(情報配線盤)の位置を分電盤と区別して配置

背景: 弱電図を独立化する流れは、住宅で4〜5端子・店舗で20〜30端子・小規模オフィスで50端子以上というLAN・電話端子の密度増加が背景にあります。1枚に電灯コンセント・スイッチ・照明・弱電をすべて載せると判読不能になるため、 「電灯コンセント図」と「弱電図」の2図体制 が住宅実務の標準になりつつあります。配布版の弱電カテゴリ8種は、この用途を想定しています。

パターン5: 自火報設備図(集合住宅・店舗・小規模事務所)

自動火災報知設備の設備図用途です。集合住宅・店舗・小規模事務所で必須となります。

項目
用紙A2 または A3
縮尺1/100 または 1/50
推奨ファイル自火報カテゴリの5種+配線記号
レイヤ配置Gp.1「設備_電気」のレイヤ6「火災警報器」

自火報設備図のポイント

  • 戸建住宅では 住宅用火災警報器 (煙感知器単体)の配置のみ
  • 集合住宅・店舗・小規模事務所では 本格的な自動火災報知設備 (受信機+感知器+地区音響装置)が必要
  • 感知器の配置は 消防法令 に基づく(寝室・階段・廊下・キッチンなど)
  • 配線は 耐熱配線(HP・FP) が必要で、線種を実線太めに変更

注意: 自火報設備は 消防法令上の設置義務 があり、配置位置・台数・配線仕様は消防同意の対象です。配布版の記号は図面表記の標準ですが、 設計の正当性 は消防設備士の確認が必須です。建築設計者が下書きとして自火報図を作成し、消防設備士・電気主任技術者の最終チェックを受ける運用にしてください。

電気以外の設備図形との組み合わせ

電気設備図形は、キッチン・浴室・トイレ・衛生器具の各図形集と組み合わせて住宅平面図一式を構成します。

設備配布記事電気設備との関係
キッチンequipment-kitchenレンジフード換気扇・専用コンセント・IH200V
浴室equipment-bathroom ※準備中浴室乾燥機・換気扇連動スイッチ
トイレequipment-toilet ※準備中温水洗浄便座専用コンセント・人感スイッチ
衛生器具(洗面・洗濯)equipment-sanitary ※準備中洗濯機専用コンセント・洗面台コンセント
家具(ダイニングテーブル等)furniture-collection ※準備中コンセント配置の根拠(家具位置)

これらと組み合わせることで、住宅電気平面図のLDK・寝室・水回りエリア全体が短時間で配置できます。

平面図ワークフローとの関係

電気設備図形集は、平面図作成全体のワークフローでは「設備配置フェーズ」、特に意匠平面図完成後の電気図作成で使います。

フェーズ内容電気記号集の使用
1. 通り芯・寸法計画通り芯を引き、モジュール寸法を確定
2. 柱・壁・建具構造体と開口部を作図
3. 設備配置(衛生・キッチン・浴室)衛生設備を配置
4. 寸法・文字注記寸法線・室名・面積表
5. 電気平面図作成意匠図を背景に電気記号を配置★ ここで配布版を活用
6. 弱電図・自火報図作成電気図と分けて独立図化★ ここで配布版を活用
7. 仕上げ・チェック線種・線色・印刷チェック

平面図作成全体の流れは 平面図作成ワークフロー を参照してください。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 図形読込で記号を貼り付けたが、記号サイズが小さすぎる(または大きすぎる)

→ 縮尺の不整合の可能性があります。配布版は 1/100基準 で記号サイズを設計しているため、書込みグループが1/50だと記号が2倍の大きさで表示され、1/200だと半分の大きさで表示されます。

確認項目確認方法
平面図JWWの書込みグループ縮尺ステータスバーの縮尺表示
想定縮尺1/100(住宅電気平面図)または 1/50(店舗・詳細)
図形ファイル側の縮尺JWSは縮尺非依存。書込みグループの縮尺で表示される

書込みグループを 1/100 に設定してから図形読込を試してください。1/50で使う場合は「カスタマイズ方法」の「記号サイズを縮尺別に調整する」を参照。

Q: コンセントの種別がわからない(一般・接地・接地端子付の使い分け)

→ 用途別の使い分けは以下のとおりです。

種別ファイル主な用途
一般outlet_general_15A.jws居室・廊下の通常コンセント
接地(アース)outlet_earth_15A.jws冷蔵庫・洗濯機(必ずアース必要)
接地端子付outlet_earthterminal_15A.jwsキッチン・洗面(電子レンジ・ドライヤー等)
漏電遮断器付outlet_earthleak.jws浴室外脱衣(水気のある場所)
防水形outlet_waterproof.jws屋外(電動工具・庭園灯)

電気の知識が浅い段階では、 一般・接地・接地端子付・防水 の4種類の使い分けだけ覚えれば住宅実務の80%はカバーできます。

Q: スイッチの種別がわからない(片切・3路・4路の使い分け)

→ 制御する位置の数で決まります。

種別ファイル制御位置主な用途
片切switch_1way.jws1か所から居室の標準スイッチ
3路switch_3way.jws2か所から階段・廊下(両端から点滅)
4路switch_4way.jws3か所以上から長い廊下・複数階段(4路は3路の中間に挟む)

階段で「1階と2階の両方からON/OFFしたい」場合は 3路スイッチ2個 、「3階建ての階段で1階・2階・3階の3か所からON/OFFしたい」場合は 3路スイッチ2個+4路スイッチ1個 という組み合わせになります。

Q: 照明器具の種別がわからない(シーリング・ダウンライト・ペンダントの使い分け)

→ 取り付け方と用途で決まります。

種別ファイル取付主な用途
シーリングlight_ceiling.jws天井直付居室の主照明(明るさ重視)
ダウンライトlight_downlight.jws天井埋込廊下・玄関ホール・LDK間接
ペンダントlight_pendant.jws天井吊下げダイニング・カウンター上
ブラケットlight_bracket.jws壁付階段・廊下・玄関ポーチ
蛍光灯light_fluorescent.jws直付(細長型)クローゼット・収納

居室の主照明はシーリング1個+ダウンライト数個の組み合わせ、ダイニング上はペンダント、廊下・階段はダウンライトかブラケットが定番です。

Q: 配線(VVF・PF管)の線が記号集に含まれていない

→ 配線本体は 線コマンドで都度作図 する想定です。配布版の wire_vvf.jwswire_pf.jws は「線種・線色のサンプル」として置いてあるだけで、配線パターン自体は提供していません。配線の作図は 線コマンド ※準備中 を参照してください。

Q: 凡例ファイル(legend_residential.jws)の記号が事務所標準と違う

→ 配布版の凡例は標準的な記号一覧ですが、事務所独自記号がある場合は加筆します。「カスタマイズ方法」の「凡例を事務所標準に作り変える」を参照してください。配布版を貼り付けてから「図形登録」で事務所版として再保存すると、次回以降は事務所版の凡例が使えます。

Q: 自火報の記号配置位置がわからない

→ 自火報感知器の配置は 消防法令 で規定されています。住宅用火災警報器の配置の基本ルールは以下のとおりです。

配置場所感知器種別必須/推奨
寝室・就寝に使う部屋煙感知器必須
階段(寝室がある階)煙感知器必須
廊下(一定面積以上)煙感知器推奨
キッチン熱感知器(差動式)推奨
浴室・厨房(高温多湿)熱感知器(定温式)推奨

集合住宅・店舗・小規模事務所では 本格的な自動火災報知設備 が必要で、これは消防設備士の設計範囲です。建築設計側は概略の記号配置のみ作成し、最終図面は消防設備士のレビューを受けてください。

Q: 弱電(電話・LAN・TV)の記号が強電(コンセント)と区別しにくい

→ 配布版では弱電記号を 線色4(黄系) で統一作図しているため、強電(線色3緑系)と一目で区別できます。事務所標準で「弱電も同じ線色で運用したい」場合は、属性変更コマンドで全弱電記号の線色を変更してください。

Q: 分電盤記号を貼り付けたが、内部の回路数を表示したい

→ 配布版の分電盤記号は 外形のみ で、内部回路数(主幹40A、分岐10回路など)の表記は含みません。回路数・容量は 別途仕様表または分電盤盤面図 で表現するのが標準です。電気平面図上では「分電盤位置」だけがわかれば十分という割り切りです。

Q: 太陽光発電・蓄電池・電気自動車充電など新しい記号がない

→ JIS C 0303 が制定された時点で想定されていなかった新しい設備(太陽光発電・蓄電池・EV充電・スマートホーム機器)は、配布版には含まれていません。これらは事務所オリジナル記号として追加してください。「カスタマイズ方法」の「事務所オリジナル記号の追加」を参照。最近の国交省・経産省の通達では、太陽光発電・EV充電は 「PV」「EV」のアルファベット記号 で表記する慣例が広がっています。

Q: 古い旧JIS(C 0301)の記号が混じった既存図面の改修を担当している

→ 配布版は 現行JIS(C 0303) を採用しています。旧JIS記号と混在する既存図面の改修案件では、図面凡例で「本図面はJIS C 0303による」と明記したうえで、新規追加部分のみ配布版を使うのが安全です。旧記号を統一する必要がある場合は、旧記号で作図された部分を範囲選択して削除→配布版で再配置する大規模改修になります。

Q: 線色を変えたが、印刷時に色が出ない(または濃すぎる)

→ Jw_cadの印刷設定では、線色ごとの印刷色を別途指定します。配布版の線色をそのまま使う場合は、印刷設定で線色3(緑系)が黒に変換されるよう設定するのが定番です。印刷設定の詳細は 印刷の設定 ※準備中 を参照してください。

Q: 1/100の電気平面図にコンセントを配置したら記号が大きすぎて見栄えが悪い

→ 配布版の記号サイズは 1/100で見やすい寸法 (図面上 φ4〜6 mm相当)に設計していますが、A2用紙に描く30坪住宅なら問題ない大きさです。A3用紙でコンパクト住宅を描く場合は記号が大きく見える可能性があります。サイズが気になる場合は、貼り付け後に 70〜80%縮小 で調整できます(パラメトリック変形コマンド)。

Q: 配布版を解凍したら日本語フォルダ名が文字化けした

→ 配布版のフォルダ名は「コンセント」「スイッチ」「照明」「分電盤」「弱電」「自火報」「配線」「凡例」と日本語ですが、Windows標準の解凍機能(エクスプローラ→「すべて展開」)では文字化けしません。万一文字化けが起きた場合は、 7-Zip などの解凍ソフトを使うと回避できます。配布版のJWSファイル名自体は半角英数字とアンダースコアで構成しているため、ファイル名の文字化けリスクはありません。

Q: ダウンロードしたJWSが他のJw_cadバージョンで開けない

→ 配布版は Jw_cad v8.x 系 で作成しています。v7.x など古いバージョンでは正しく読み込めない場合があります。古いバージョンを使い続ける必要がある場合は、 Jw_cadのインストール を参照して最新版へのアップデートを検討してください。

Q: 配布版を別の事務所と共有したい

→ ライセンスで「再配布禁止」としていますので、別事務所と直接共有することはできません。代わりに、別事務所のメンバーに PERSC JOURNALのこの配布ページのURL を共有してください。ダウンロードは個別に行ってもらう運用です。事務所内(同じ事業所のメンバー間)での共有は問題ありません。

Q: 電気工事業者から「実施図用に記号集を変えてほしい」と言われた

→ 電気工事業者・電気設備設計事務所は独自の記号集を使うことが多いため、配布版とは別の記号体系を使います。実施工事の図面では、 電気工事業者・電気設備設計事務所のCADデータ を採用するのが現実的です。配布版は 企画・基本設計・確認申請副本 の用途に最適化されており、実施工事の図面用ではありません。


関連項目


まとめ

  • 電気設備図形集は コンセント約12種・スイッチ約10種・照明約12種・分電盤3種・弱電約8種・自火報5種・配線サンプル4種・凡例2種 の合計約60種のJWS図形と README で構成
  • 図記号は JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号) に準拠。住宅・小規模ビル・店舗の電気平面図でそのまま使える
  • 使い方は ダウンロード → 図形フォルダに解凍 → 電気平面図を開く → 図形読込 → 配置位置をクリック の5ステップで、1個の貼り付けは数秒で完了
  • 1/100の住宅電気平面図を基準に記号サイズを設計。1/50の店舗・詳細図は50%縮小で運用
  • 線色は 強電=線色3(緑系)/弱電=線色4(黄)/自火報=線色8(赤) で系統別に区別
  • カスタマイズは 線色変更・記号サイズ調整・凡例の事務所版作成・事務所オリジナル記号の追加 の4パターンが定番
  • ライセンスは 個人・商用利用可・改造可・再配布NG で公開予定。電気工事の実施図面では電気設備設計事務所のCADデータとの差し替えを推奨
  • 戸建住宅・集合住宅・店舗オフィス・弱電独立図・自火報設備図の5パターンに対応
  • 本配布物は実機検証フェーズで整備中。同梱ファイル・README・ライセンス文言は公開前に最終確定します